JPH09244184A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH09244184A
JPH09244184A JP5505696A JP5505696A JPH09244184A JP H09244184 A JPH09244184 A JP H09244184A JP 5505696 A JP5505696 A JP 5505696A JP 5505696 A JP5505696 A JP 5505696A JP H09244184 A JPH09244184 A JP H09244184A
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JP
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cover
lens
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JP5505696A
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Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前カバーの取り外しを効率的に行えるレンズ
付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 本体基部21と前カバー22とは、各々
の壁面に一体に形成された係合突起41aと係止穴42
aとの係合により結合される。係止穴42aと近接する
前カバー22の端縁には、内壁側の角部の一部を面取り
して薄肉部43aが形成され、この薄肉部43aによっ
て本体基部21と前カバー22との間に隙間45が形成
される。また後カバー23の端縁部には、隙間45を外
部に露呈させるための傾斜面44aが外壁側に形成され
ている。傾斜面44aの傾斜に沿って前カバー分離用の
ヘラ48を挿入すれば、自ずと隙間45内にヘラ48の
先端48aが侵入するので、このままヘラ48を傾けれ
ば前カバー22が押し広げられ、本体基部21から分離
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体基部の前後に
前カバーと後カバーとを被せたレンズ付きフイルムユニ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、簡単な撮影機構を備えたユニット本体に
予めパトローネ付きの写真フイルムを内蔵させたレンズ
付きフイルムユニットが本出願人により製造販売されて
いる。このレンズ付きフイルムユニットは、購入したそ
の場ですぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま
現像取扱店に出せばよいという簡便性から、一般に広く
利用されている。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニットで
は、低価格化を実現するために構造が非常に簡略化され
ている。ユニット本体は、基本的に、撮影機構を取り付
けるとともに写真フイルムを収納する本体基部と、この
前後から被せられる前カバー及び後カバーとから構成さ
れている。前カバーは、本体基部の前面,上面,及び左
右側面を覆い、本体基部との間で撮影機構を挟持する。
このため本体基部と前カバーとは、各々の壁面に一体に
形成された一対の係合突起と係止穴とを結合させること
で強固に連結されており、前カバーの壁面を撓ませない
限りこれらの結合が解除されることがないようになって
いる。また後カバーは、本体基部の背面と底面とを覆う
ようにL字型に構成され、本体基部との間で写真フイル
ムを光密に収納する。後カバーと本体基部とは、後カバ
ー側に設けられた係止爪によって爪結合される。
【0004】一方、資源節約を図り、産業廃棄物を減ら
すために、レンズ付きフイルムユニットの再利用が積極
的に進められている。ユーザーが撮影済の写真フイルム
を収納したレンズ付きフイルムユニットを現像取扱店に
持っていくと、このレンズ付きフイルムユニットは更に
現像所に集められる。現像所では、レンズ付きフイルム
ユニットに設けられたフイルム取出し用の蓋を開き、写
真フイルムだけを取り出してフイルム現像及びプリント
処理を行う。そして、プリント写真と現像済みのフイル
ムとを現像取扱店を介してユーザーに返却する。
【0005】写真フイルムが取り出された後のレンズ付
きフイルムユニットはメーカーによって回収され、ここ
でユニット本体が部品ごとに分解される。そして、部品
として再使用可能なものは製造工程に供給され、そのま
ま製品の一部として用いられる。また、ユニット本体の
構成部品の多くはプラスチック成形品であるため、部品
として使用できないものはペレット化して再溶融され、
原材料としてリサイクル利用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本体基
部と前カバーとを結合している一対の係合突起及び係止
穴は、本体基部及び前カバーの各々の壁面に一体に形成
されているので、これらが係止されているときには、本
体基部と前カバーとは隙間なく密着している。このた
め、本体基部から前カバーを取り外す際には、平板状の
治具の先端を本体基部の外壁面と前カバーの内壁面との
間に強制的に挿入した後、前カバーを外側に押し広げる
動作が必要になり、治具の動きが複雑になって分解適性
に難があった。
【0007】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、前カバーの取り外しを効率的に行うことができる
レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、係合突起
と係止穴との係合部に近接する前カバーの端縁に、内壁
側の角部を面取りして薄肉部を形成し、この薄肉部と本
体基部との間に隙間を形成するものである。また、前カ
バーの薄肉部と対向する後カバーの端縁部に、本体基部
と薄肉部との間の隙間を露呈するための傾斜面または切
欠きを形成するのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図3は、レンズ付きフイルムユニ
ットの外観を示すものである。ユニット本体11は主に
プラスチック成形され、中央部に外装用のラベル20が
巻き付けられている。ユニット本体11には、前面に撮
影レンズ12,ファインダ対物窓13,ストロボ発光窓
14,及びストロボ充電スイッチ15が、また上面には
シャッターボタン16,巻上げノブ17,及びカウンタ
窓18が、さらに背面にはファインダ接眼窓19がそれ
ぞれ設けられている。ラベル20はレンズ付きフイルム
ユニット10の外観を綺麗にするためのもので、表面に
化粧用の印刷が施されている。ラベル20の所要部に
は、ユニット本体11に設けられた撮影レンズ12,フ
ァインダ対物窓13,カウンタ窓18,及びファインダ
接眼窓19を外部に露呈させるための開口が設けられて
おり、このラベル20をユニット本体11に巻き付けた
ままの状態で撮影操作ができるようになっている。
【0010】ユニット本体11は、図4に分解して示し
たように、本体基部21と、その上面,前面,及び左右
側面を覆うように被せられる前カバー22と、本体基部
21の背面及び底面を覆うように被せられる後カバー2
3とから構成されている。前カバー22にはファインダ
対物窓13,ストロボ発光窓14,ストロボ充電スイッ
チ15,及びシャッターボタン16が、また後カバー2
3にはファインダ接眼窓19がそれぞれ形成されてい
る。本体基部21の前面には、シャッターベース25a
上に撮影レンズ12,ファインダ光学系,フイルムコマ
止め機構,及びシャッター機構等を組み付けてユニット
化した露光ユニット25が中央部に、またストロボユニ
ット26が上方部に取り付けられ、前カバー22と後カ
バー23とで挟持される。そして、露光ユニット25に
組み付けられた撮影レンズ12,ファインダ対物レンズ
27a,及びファインダ接眼レンズ27bの各々が、前
カバー22及び後カバー23に形成された開口28,フ
ァインダ対物窓13,及びファインダ接眼窓19から露
呈される。また、ストロボユニット26に組み付けられ
たストロボ発光部29は、前カバー22に形成されたス
トロボ発光窓14から露呈される。
【0011】本体基部21には、その両側部にパトロー
ネ室31とフイルムロール室32とが一体に形成されて
いる。パトローネ室31にはパトローネ本体33を、ま
たフイルムロール室32には未露光の写真フイルム34
をパトローネ本体33から全て引き出した状態でロール
状にして収納する。パトローネ室31とフイルムロール
室32との間には、写真フイルム34の露光範囲を規定
するためのアパーチャー35が形成され、この前面に露
光ユニット25が組み付けられる。そして、写真フイル
ム34を1コマ分ずつパトローネ本体33内に巻き込み
ながら撮影が行われる。
【0012】パトローネ室31及びフイルムロール室3
2の底部は、いずれも開口となっており、後カバー23
の底面側に一体に設けられたプルトップ式の底蓋36,
37によってそれぞれ塞がれる。なお、底蓋36は、露
光済みの写真フイルム34が巻き込まれたパトローネ本
体33をパトローネ室31から取り出すときの取出し蓋
となる。なお、符号38a〜38cは係止爪を表してお
り、これらの係止爪38a〜38cによって本体基部2
1と後カバー23とが爪結合される。
【0013】図1に拡大して示したように、本体基部2
1のパトローネ室31側の側面部には係合突起41a,
41bが設けられており、本体基部21に前カバー22
を被せたときに、前カバー22に形成された係止穴42
a,42b内に入り込む。前カバー22には、係止穴4
2a,42bの各々と近接する端縁に、内壁側の角部の
一部を面取りしてなる薄肉部43a,43bが形成され
ている。また後カバー23には、前カバー22に形成さ
れた薄肉部43a,43bと対向する端縁に、後カバー
23の厚みを変化させる傾斜面44a,44bが外壁側
に形成されている。図2(A)に示すように、本体基部
21に前カバー22及び後カバー23を被せると、本体
基部21の外壁面と前カバー22の内壁面との間には、
前カバー22に形成された薄肉部43aによって隙間4
5が形成される。この隙間45は、後カバー23に形成
された傾斜面44aによって外部に露呈される。
【0014】なお、本体基部21のフイルムロール室3
2側の側面部にも図示しない2つの係合突起が設けられ
ており、前カバー22に形成された係止穴(図示せず)
と係合する。また、前カバー22の係止穴の近傍には、
上記係止穴42a,42bの近傍と同様に、前カバー2
2側に薄肉部が、また後カバー23側には傾斜面がそれ
ぞれ形成されている。
【0015】レンズ付きフイルムユニット10を用いて
写真フイルム34の全コマに撮影を行い、巻き上げノブ
17を回動操作すると、写真フイルム34の全てがパト
ローネ本体33に巻き込まれる。そして、ユーザーが使
用済みレンズ付きフイルムユニット10を現像取扱店に
持っていき、DPEを依頼すると、このレンズ付きフイ
ルムユニット10は、更に現像所に集められる。現像所
では、レンズ付きフイルムユニット10の底部に設けら
れた底蓋36を開き、撮影済みの写真フイルム34が巻
き込まれたパトローネ本体33を取り出してフイルム現
像及びプリント処理を行う。そして現像取扱店を介し
て、プリント写真と現像済みのフイルムとがユーザーに
返却される。
【0016】一方、パトローネ本体33が取り出された
後のレンズ付きフイルムユニット10はメーカーによっ
て回収され、再利用のための分解工程に回される。分解
工程ではラベル20が剥がされ、この後ユニット本体1
1が図4に示したように分解される。
【0017】ユニット本体11の分解工程では、まず前
カバー22の取り外しが行われる。この際、本体基部2
1と前カバー22との間には隙間45が形成され、しか
もこの隙間45が外部に露呈されているので、図2
(B)に示すように、前カバー分離用の治具、例えばヘ
ラ48を傾斜面44aの傾斜に沿って移動させれば、ヘ
ラ48の先端48aは自ずと隙間45内に侵入する。そ
して、このままヘラ48の後端48bを本体基部21側
に押し付ければ、先端48aが薄肉部43aを押圧して
前カバー22の壁面を外側に押し広げ、係合突起41a
と係止穴42aとの係合が解除される。なお、係合突起
41bと係止穴42bとによる係合部や、フイルムロー
ル室32側に設けた図示しない2つの係合部も、上記と
同様にして容易に解除できる。これにより、前カバー2
2を本体基部21から容易に取り外すことができる。
【0018】次に、本体基部21から露光ユニット2
5,ストロボユニット26,及び巻き上げノブ17が取
り外される。そして、露光ユニット25及びストロボユ
ニット26は、それぞれユニット単位で機能検査及び外
観検査が行われ、再使用可能なものは組立工程に搬送さ
れてそのまま製品の一部として用いられる。
【0019】この後、本体基部21から後カバー23が
取り外される。本体基部21は、前カバー22と後カバ
ー23とにより覆われていることから、再使用できる可
能性が高い。そこで、外観検査を施した後に再使用可能
なものはそのまま組立工程に供給される。また、使用不
可能なものは、前カバー22及び後カバー23とともに
溶解工程に送られ、一度樹脂ペレットに戻された後に、
再び成形材料として用いられる。
【0020】なお、上記実施形態では後カバーに傾斜面
を形成する例について説明したが、本体基部と前カバー
との間に形成された隙間が外部に露呈されればよいの
で、図5に示す後カバー51のように、切欠き52を形
成してもよい。この実施形態によれば、薄厚な後カバー
の厚みを変化させるようにした上記第1実施形態に比較
して、後カバーの成形が簡単になる。また、図6に示す
後カバー55のように、切欠き56と傾斜面57との両
方を併せて形成してもよい。この実施形態によれば、本
体基部と前カバーとの隙間の露呈面積が大きくなるの
で、前カバー分離用の治具の挿入操作が容易になる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、係合突起と係止穴との係合部に
近接する前カバーの端縁に薄肉部が形成され、この薄肉
部と本体基部との間に隙間が形成されるので、前カバー
分離用の治具を本体基部と前カバーとの間に容易に挿入
することができる。また、前カバーの薄肉部と対向する
後カバーの端縁部に、本体基部と薄肉部との間の隙間を
露呈するための傾斜面または切欠きを形成することで、
分離用治具の挿入操作をより容易にすることができる。
これらにより、前カバーの取り外し作業を迅速に行うこ
とができるようになる。また、分離用治具の挿入動作が
単純化されるので、人手によることなく、自動分解機を
用いることが可能になり、分解工程の効率化を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したユニット本体の要部拡大図で
ある。
【図2】ユニット本体の要部断面図であり、(A)は本
体基部と前カバーとを結合させた状態を、(B)は前カ
バーの取り外し操作時の状態をそれぞれ表している。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図4】図3に示したユニット本体の分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の別の構成例を示す要部断面図である。
【図6】本発明の更に別の構成例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 11 ユニット本体 21 本体基部 22 前カバー 23,51,55 後カバー 41a,41b 係合突起 42a,42b 係止穴 43a,43b 薄肉部 44a,44b,57 傾斜面 45 隙間 52,56 切欠き

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影機構が組み付けられるとともに写真
    フイルムを収納する本体基部と、この本体基部の前後を
    覆うように被せられる前カバー及び後カバーとを備え、
    本体基部及び前カバーの各々の壁面に一体に形成された
    一対の係合突起と係止穴とを係合させることによって本
    体基部と前カバーとを結合するレンズ付きフイルムユニ
    ットにおいて、 前記係合突起と係止穴との係合部に近接する前カバーの
    端縁に、内壁側の角部を面取りして薄肉部を形成し、こ
    の薄肉部と前記本体基部との間に隙間を形成したことを
    特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記前カバーの薄肉部と対向する前記後
    カバーの端縁部に、前記本体基部と薄肉部との間の隙間
    を露呈するための傾斜面を形成したことを特徴とする請
    求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記前カバーの薄肉部と対向する前記後
    カバーの端縁部に、前記本体基部と薄肉部との間の隙間
    を露呈する切欠きを形成したことを特徴とする請求項1
    または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP05505696A 1996-03-12 1996-03-12 レンズ付きフイルムユニット Expired - Lifetime JP3713092B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017221064A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 アスモ株式会社 モータ装置の製造方法及びモータ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017221064A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 アスモ株式会社 モータ装置の製造方法及びモータ装置

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