JPH09243790A - 原子力発電プラント - Google Patents

原子力発電プラント

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JPH09243790A
JPH09243790A JP8046409A JP4640996A JPH09243790A JP H09243790 A JPH09243790 A JP H09243790A JP 8046409 A JP8046409 A JP 8046409A JP 4640996 A JP4640996 A JP 4640996A JP H09243790 A JPH09243790 A JP H09243790A
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JP
Japan
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new fuel
fuel storage
storage
power plant
opening
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Application number
JP8046409A
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Inventor
Takashi Saito
隆 斎藤
Takeshi Ando
猛 安藤
Masataka Nakajima
政隆 中島
Tetsuya Yoneda
哲也 米田
Yasushi Hattori
靖 服部
Naoshi Murakami
直志 村上
Yoshinori Nagashima
慶典 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH09243790A publication Critical patent/JPH09243790A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新燃料貯蔵庫が臨界に近づくことを回避すべく
水の流入または水の滞留と貯蔵ラックの損傷による新燃
料体相互の異常な接近とを防止すること。 【解決手段】発電用核燃料として使用する新燃料を炉心
で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部を
有する新燃料貯蔵庫に新燃料を一時保管する原子力発電
プラントにおいて、新燃料貯蔵庫内に新燃料を貯蔵する
貯蔵ラック管134を複数設置し、これら貯蔵ラック管
13のそれぞれの上部に、着脱自在でかつ耐水性を有す
る蓋14を被着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉建屋の運転
操作床面に新燃料貯蔵庫を設置した原子力発電プラント
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電プラントの新燃料貯
蔵庫は、適切な貯蔵容量が定められ、かつ想定されるい
かなる場合でも臨界を防止できる設計としている。この
新燃料貯蔵庫は、その運用性から原子炉建屋の運転操作
床面に設置されており、一般にその貯蔵容量は、プラン
トの定期検査の際に交換する燃料体数に、予備分および
運転長さ変動分を加えた体数としている。新燃料体は、
原子炉建屋の運転操作床面に搬入された後、検査を実施
して新燃料貯蔵庫へ収納される。
【0003】図26は従来の原子力発電プラントの新燃
料貯蔵庫の構造を示す斜視図、図27は図26の貯蔵ラ
ックを示す平面図、図28は従来の原子力発電プラント
の新燃料貯蔵庫を示す斜視図である。
【0004】図26および図27に示すように、新燃料
貯蔵庫1は、新燃料を貯蔵する貯蔵ラック2と、この貯
蔵ラック2を固定するラック固定ボルト3と、貯蔵ラッ
ク2がラック固定ボルト3により固定されるアンカープ
レート4と、このアンカープレート4を固定するための
アンカーボルト(図示せず)とから構成されている。
【0005】貯蔵ラック2は、一体の新燃料を貯蔵する
角管10体を1つのパッケージとした構造であり、複数
の貯蔵ラック2が貯蔵容量に見合う数だけ新燃料貯蔵庫
1に据え付けられる。また、貯蔵ラック2は、その上部
がラック固定ボルト3によってアンカープレート4に固
定され、貯蔵された新燃料体相互の中心間距離Dを確保
している。そして、アンカープレート4はアンカーボル
トによって新燃料貯蔵庫1周囲の躯体に固定されてい
る。
【0006】さらに、貯蔵ラック2には、その上部と下
部にプレートサポート5が設けられ、このプレートサポ
ート5にはスペーサーブロック6が取り付けられ、この
スペーサーブロック6により貯蔵ラック2相互の間隔を
確保している。そして、貯蔵ラック2には補強板7が設
けられ、この補強板7により貯蔵ラック2自体の構造の
強化を図っている。
【0007】また、新燃料貯蔵庫1の開口部の周囲には
堰8が設けられ、かつ新燃料貯蔵庫1の上部は、図28
に示すように複数枚に分割されたコンクリート製の蓋9
で開口部全体が閉塞されている。そして、新燃料貯蔵庫
1底部には、原子炉建屋内排水系へ繋がる配管10が設
置されて万一水が新燃料貯蔵庫1内に流入しても、排水
ができるようになっている。
【0008】一方、新燃料貯蔵庫1は、大量の水を保有
する使用済燃料貯蔵プール11に隣接した位置に配設さ
れるのが一般的であり、両者の間隔は数m程度しか離れ
ていない。ここで、地震によって使用済燃料貯蔵プール
11の保有水が揺動(スロッシング)し、この水が運転
操作床12面上に流れ出た時、新燃料貯蔵庫1の蓋9が
開いていると、水が新燃料貯蔵庫1へ流入することが考
えられる。
【0009】一般的に、その流入水による新燃料貯蔵庫
1内の滞留水が底部からの水深がある規定値を超え、か
つ同時に貯蔵ラック2が地震によつて仮に損傷し貯蔵さ
れている新燃料体相互の中心間距離Dが近接する事象を
考慮した場合には、臨界に近づくことが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の新
燃料貯蔵庫1において、新燃料貯蔵庫1への水の流入ま
たはこの水の流入による滞留と、貯蔵ラック2の損傷に
よる新燃料体相互の異常な接近とが同時発生する事象を
考慮した場合には、臨界に近づくことが考えられる。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、新燃料貯蔵庫が臨界に近づくことを回避すべく
水の流入または水の滞留と貯蔵ラックの損傷による新燃
料体相互の異常な接近とを防止した新燃料貯蔵庫を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、発電用核燃料として使用
する新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操
作床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一
時保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯
蔵庫内に新燃料を貯蔵する貯蔵ラック管を複数設置し、
これら貯蔵ラック管のそれぞれの上部に、着脱自在でか
つ耐水性を有する蓋を被着したことを特徴とする。
【0013】請求項2は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫
内に、新燃料を貯蔵する貯蔵ラック管が複数束ねられた
貯蔵ラック管ユニットを複数設置し、これら貯蔵ラック
管ユニットのそれぞれの上部に、着脱自在でかつ耐水性
を有する蓋を被着したことを特徴とする。
【0014】請求項3は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫
と使用済燃料貯蔵プールとの間の運転操作床面上に溢水
検知装置を設置し、この溢水検知装置の検知信号に基づ
いて作動し前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動開閉
可能な蓋装置を前記新燃料貯蔵庫開口部近傍に設置した
ことを特徴とする。
【0015】請求項4は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記運転操作床面
上に地震検知装置を設置し、この地震検知装置の検知信
号に基づいて作動し前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う
自動開閉可能な蓋装置を前記新燃料貯蔵庫開口部近傍に
設置したことを特徴とする。
【0016】請求項5は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵車
の開口部周囲の運転操作床面に、前記新燃料貯蔵車の短
辺寸法と同程度の幅であって前記新燃料貯蔵車の深さ寸
法と同程度の深さのピットを設けたことを特徴とする。
【0017】請求項6は、請求項5記載の原子力発電プ
ラントにおいて、前記ピットの上部に開閉可能な蓋が取
り付けられたことを特徴とする。
【0018】請求項7は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫
の開口部周囲の運転操作床面上に、取り外し可能なボッ
クス形状の囲いを設置したことを特徴とする。
【0019】請求項8は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫
の開口部全域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の長辺側から中
央部に向かって盛り上がる山形状に形成され、かつ前記
新燃料貯蔵庫の中央部から両長辺側へ開閉可能な蓋を設
けたことを特徴とする。
【0020】請求項9は、発電用核燃料として使用する
新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床
面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保
管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫
の開口部全域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の短辺側から他
の短辺側に向かって自動開閉可能で、かつカーテン状の
蓋を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項10は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫の開口部全域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の両長辺側に
支点を有し、かつ前記新燃料貯蔵庫の中央部から両長辺
側ヘ開閉可能な蓋を設けたことを特徴とする。
【0022】請求項11は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記運転操作床
面上に地震検知装置を設置し、この地震検知装置の検知
信号に基づいて作動し前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆
う自動昇降可能なフェンスが前記運転操作床面よりも下
方に常設されていることを特徴とする。
【0023】請求項12は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫の底面に複数の開口部を設け、これらの開口部がそれ
ぞれ大口径配管に接続されたことを特徴とする。
【0024】請求項13は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫の底面を格子状の床に構成したことを特徴とする。
【0025】請求項14は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫に隣接してタンクを設け、このタンクと前記新燃料貯
蔵庫との間に流路を設けたことを特徴とする。
【0026】請求項15は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫内に設置され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの側面
に補強板を取り付けたことを特徴とする。
【0027】請求項16は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫内に設置され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックを複数
基をまとめて一体構造としたことを特徴とする。
【0028】請求項17は、発電用核燃料として使用す
る新燃料を炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作
床面に開口部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時
保管する原子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵
庫内に設置され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの角管
それぞれの内側に、前記新燃料の挿入,取り出しに支障
のない厚さで、かつ中性子吸収材を内包した袋,板状体
および棒状体のいずれかを挿入,取り出し可能に設けた
ことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、各実施形態において従来の構
成と同一または対応する部分には同一の符号を用いて説
明する。
【0030】図1(A),(B)は本発明に係る原子力
発電プラントの第1実施形態において新燃料貯蔵庫内に
設置する貯蔵ラック角管を示す斜視図,断面図である。
【0031】第1実施形態は、新燃料貯蔵庫内に設置さ
れる貯蔵ラック角管13単体の上部開口に着脱自在の蓋
14を被着するものであり、この蓋14は硬質ゴム製で
耐水性を有するとともに、その寸法は隣接する角管13
および蓋14との干渉を防止する観点から、角管13の
外形寸法と同一に設定されている。
【0032】第1実施形態の作用としては、硬質ゴム製
で耐水性を有する蓋14により貯蔵ラック角管13を密
閉することにより、貯蔵ラック角管13内への水の流入
を防止することができる。
【0033】このように第1実施形態によれば、貯蔵ラ
ック角管13内への水の流入を防止することにより、新
燃料の臨界を回避することができる。
【0034】図2(A),(B),(C)は本発明に係
る原子力発電プラントの第2実施形態において新燃料貯
蔵庫内に設置する貯蔵ラックを示す斜視図,正面図,部
分断面図である。
【0035】第2実施形態は、新燃料貯蔵庫内に設置さ
れる貯蔵ラック角管ユニット15の上部に1ユニット分
まとめて硬質ゴム製で耐水性を有する蓋16を着脱自在
に被着するものである。すなわち、貯蔵ラック角管ユニ
ット15は、貯蔵ラック角管10体を補強板7で束ねて
1ユニットとし、この貯蔵ラック角管ユニット15の上
部外面に蓋16を被着する構造となっている。
【0036】第2実施形態の作用としては、硬質ゴム製
で耐水性を有する蓋16により貯蔵ラック角管ユニット
15を密閉することにより、各貯蔵ラック角管内への水
の流入を防止することができる。
【0037】このように第2実施形態によれば、貯蔵ラ
ック角管ユニット15の貯蔵ラック角管内への水の流入
を防止することにより、新燃料の臨界を回避することが
できる。
【0038】図3および図4は本発明に係る原子力発電
プラントの第3実施形態における新燃料貯蔵庫を示す構
成図である。
【0039】第3実施形態は、使用済燃料貯蔵プールの
揺動(スロッシング)を検知し、新燃料貯蔵庫1全体に
蓋をするものである。
【0040】すなわち、第3実施形態は、使用済燃料貯
蔵プールと新燃料貯蔵庫1の開口部との間の運転操作床
面12上に溢水検知装置17を設置し、この溢水検知装
置17の検知信号に基づいて新燃料貯蔵庫1の開口部全
域を覆う自動開閉可能な蓋装置18を新燃料貯蔵庫1の
開口部近傍に設置したものである。
【0041】蓋装置18には、新燃料より高い位置の内
壁に水平方向に伸展するシャッター18aが収納されて
いる。そして、使用済燃料貯蔵プール水が溢水したこと
を溢水検知装置17で検知すると、図4に示すようにシ
ャッター18aが自動的に新燃料貯蔵庫1の開口部に伸
展して蓋をし、新燃料貯蔵庫1に燃料プール水が流入す
ることを防止する。
【0042】第3実施形態の作用としては、地震に起因
して発生した使用済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃料
貯蔵庫1へ向かった場合、この溢水を溢水検知装置17
で検知し、この検知信号が蓋装置18に送出される。す
ると、この蓋装置18に収納されていたシャッター18
aが自動的に新燃料貯蔵庫1の開口部に伸展して蓋を
し、新燃料貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あ
るいは低減することが可能となる。
【0043】このように第3実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるいは低減
することが可能となるため、新燃料貯蔵庫1内の燃料集
合体の周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が
停留する可能性を低減することができ、燃料集合体の臨
界可能性を低減することができる。
【0044】図5は本発明に係る原子力発電プラントの
第3実施形態の変形例における新燃料貯蔵庫を示す構成
図である。
【0045】この変形例では、第3実施形態の蓋装置1
8のシャッター18aを袋19とし、使用済燃料貯蔵プ
ールからプール水が溢水したことを溢水検知装置17で
検知すると、この検知信号に基づいて袋19に空気が送
り込まれて膨らんで新燃料貯蔵庫1の開口部を塞ぐよう
になっている。
【0046】このように上記変形例でも第3実施形態と
同様の効果が得られる。なお、その他の構成および作用
は、前記第3実施形態と同様であるのでその説明を省略
する。
【0047】図6および図7は本発明に係る原子力発電
プラントの第4実施形態における新燃料貯蔵庫を示す構
成図である。
【0048】第4実施形態は、地震を検知し、新燃料貯
蔵庫1全体に蓋をするものである。すなわち、第4実施
形態は、使用済燃料貯蔵プールと新燃料貯蔵庫1の開口
部との間の運転操作床面12上に地震検知装置20を設
置し、この地震検知装置20の検知信号に基づいて新燃
料貯蔵庫1の開口部全域を覆う自動開閉可能な蓋装置1
8を新燃料貯蔵庫1の開口部近傍に設置したものであ
る。
【0049】蓋装置18には、第3実施形態と同様に新
燃料より高い位置の内壁に水平方向に伸展するシャッタ
ー18aが収納されている。そして、使用済燃料貯蔵プ
ール水が溢水すると思われる地震が発生したことを地震
検知装置20が検知すると、図7に示すようにシャッタ
ー18aが自動的に新燃料貯蔵庫1の開口部に伸展して
蓋をし、新燃料貯蔵庫1に燃料プール水が流入すること
を防止する。
【0050】第4実施形態の作用としては、地震に起因
して発生した使用済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃料
貯蔵庫1へ向かった場合、地震検知装置20の検知信号
により蓋装置18のシャッター18aが作動し、自動的
に新燃料貯蔵庫1の開口部に伸展して蓋をし、新燃料貯
蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるいは低減す
ることが可能となる。
【0051】このように第4実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるいは低減
することが可能となるため、新燃料貯蔵庫1内の燃料集
合体の周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が
停留する可能性を低減することができ、燃料集合体の臨
界可能性を低減することができる。
【0052】図8は本発明に係る原子力発電プラントの
第4実施形態の変形例における新燃料貯蔵庫を示す構成
図である。
【0053】この変形例では、第4実施形態の蓋装置1
8のシャッター18aを袋19とし、地震検知装置20
が地震を検知すると、蓋装置18の袋19に空気が送り
込まれて膨らんで新燃料貯蔵庫1の開口部を塞ぐように
なっている。
【0054】このように上記変形例でも第4実施形態と
同様の効果が得られる。なお、その他の構成および作用
は、前記第4実施形態と同様であるのでその説明を省略
する。
【0055】図9(A),(B)は本発明に係る原子力
発電プラントの第5実施形態における新燃料貯蔵庫を示
す概略平面図,概略断面図である。この第5実施形態
は、新燃料貯蔵庫1周囲に新燃料貯蔵庫1とは独立した
ピット21を設置したものである。
【0056】すなわち、第5実施形態は、新燃料貯蔵庫
1の開口部周囲の運転操作床面12に新燃料貯蔵庫1の
短辺寸法と同程度の幅を有するピット21が設置され、
このピット21は新燃料貯蔵庫1と同程度の深さを有し
ている。
【0057】第5実施形態の作用としては、新燃料貯蔵
庫1が臨界に近づくことを回避するため、本実施形態で
は使用済燃料貯蔵プール11の地震時スロッシングによ
る運転操作床面12上への溢水を新燃料貯蔵庫1周囲に
設置したピット21で直接受容することで、新燃料貯蔵
庫1への水の流入を防いでいる。
【0058】このように第5実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1への水の流入を防止したことにより、臨界に近
づくことを回避することができる。
【0059】図10(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第6実施形態における新燃料貯蔵庫を
示す概略平面図,概略断面図である。この第6実施形態
は、新燃料貯蔵庫1と使用済燃料貯蔵プール11との間
の運転操作床面12にピット21を設け、このピット2
1に開閉可能な蓋22が取り付けられている。
【0060】すなわち、第6実施形態は、新燃料貯蔵庫
1と使用済燃料貯蔵プール11との間の運転操作床面1
2に、新燃料貯蔵庫1の短辺寸法と同程度の幅を有する
ピット21が設置され、このピット21は新燃料貯蔵庫
1と同程度の深さを有している。また、このピット21
の上部には、容易に開閉可能な蓋22が取り付けられて
いる。
【0061】第6実施形態の作用としては、新燃料貯蔵
庫1が臨界に近づくことを回避するため、本実施形態で
は使用済燃料貯蔵プール11の地震時スロッシングによ
る運転操作床面12上への溢水を新燃料貯蔵庫1と使用
済燃料貯蔵プール11との間の運転操作床面12に設け
たピット21で直接受容することで、新燃料貯蔵庫1へ
の水の流入を防いでいる。
【0062】すなわち、ピット21の上部に設けた蓋2
2は常時閉であり、新燃料貯蔵庫1へ新燃料を受け入れ
る時(一般的にはプラント運転中)、新燃料貯蔵庫1の
上部の蓋が開状態の場合にピット21の上部の蓋22を
開状態としておく。
【0063】こうすることで、新燃料貯蔵庫1へ新燃料
を受け入れるために新燃料貯蔵庫1上部の蓋が開いた状
態の時、地震が発生し使用済燃料貯蔵プール11のスロ
ッシングにより運転操作床面12上への溢水が起こつて
も、この溢水をピット21で直接受容することで、新燃
料貯蔵庫1への水の流入を防止することができる。
【0064】このように第6実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1への水の流入を防止したことにより臨界に近づ
くことを回避することができる。そして、ピット21の
上部に開閉可能な蓋22を取り付けたことにより、新燃
料貯蔵庫1周囲の人員アクセス、機器保守スペースを阻
害することがなくなる。
【0065】図11は本発明に係る原子力発電プラント
の第7実施形態を示す概略図である。この第7実施形態
は、運転操作床面12上の新燃料貯蔵庫1開口部周囲に
取り外し可能な囲い23を設置したものである。
【0066】すなわち、第7実施形態は、新燃料貯蔵庫
1の蓋を開けて作業を行う場合に、新燃料貯蔵庫1の開
口部周囲にボックス状の囲い23を設置している。この
囲い23の底辺23aは新燃料貯蔵庫1の開口部周囲の
運転操作床面12上に設けられた溝24に挿入されてい
る。この囲い23により、地震に起因する使用済燃料貯
蔵プールからの溢水が新燃料貯蔵庫1内へ流入すること
を防止する。ここで、囲い23は新燃料貯蔵庫1で作業
しない場合、新燃料貯蔵庫1の周辺に設置しておき、作
業時のみクレーンで新燃料貯蔵庫1の開口部周囲に設置
する。
【0067】第7実施形態の作用としては、地震に起因
して発生した使用済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃料
貯蔵庫1へ向かった場合、新燃料貯蔵庫1の開口部周囲
に設置された囲い23により、新燃料貯蔵庫1内への溢
水の流入を防止したり、あるいは低減することが可能と
なる。
【0068】このように第7実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるいは低減
することが可能となるため、新燃料貯蔵庫1内の燃料集
合体の周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が
停留する可能性を低減することができ、燃料集合体の臨
界可能性を低減することができる。
【0069】なお、第7実施形態において、設置した囲
い23を安定させるには、運転操作床面12にフックを
設置するとともに、このフックにワイヤーを掛け止めし
て係止する方法も考えられる。また、囲い23は必ずし
も同一断面のボックス状である必要はなく、上部側ほど
面積が広くなるような構造であってもよい。
【0070】さらに、新燃料貯蔵庫1での非作業時にそ
の周辺に囲い23を設置しておく場合には、上記実施形
態のようにボックスの側面4面を一体化した構造とする
より、4枚の独立なプレートとしておく方がスペース上
有利である。この場合、新燃料貯蔵庫1での作業時には
4枚のプレートを組み立てて使用することになる。
【0071】図12は本発明に係る原子力発電プラント
の第8実施形態を示す概略図である。この第8実施形態
は、新燃料貯蔵庫1上部の蓋の形状を山形状に変更した
ものである。
【0072】すなわち、第8実施形態は、新燃料貯蔵庫
1の蓋25が、新燃料貯蔵庫1の開口部全域を覆い、新
燃料貯蔵庫1の長辺側から中央部26に向かって盛り上
がる山形状に形成されるとともに、新燃料貯蔵庫1の中
央部26から両長辺側へ開閉可能としている。なお、作
業中には、この山形状の蓋25は全開とするのではな
く、必要な部分のみを開けておく。
【0073】第8実施形態の作用としては、地震に起因
して発生した使用済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃料
貯蔵庫1へ向かった場合、蓋25が山形状で一部分しか
開いていないと、開いている部分から新燃料貯蔵庫1内
ヘ水が流入するには運転操作床面12から蓋25が閉い
ている部分の高さまでの位置ポテンシャルを乗り越えな
ければならない。したがって、その分だけ新燃料貯蔵庫
1内への水の流入量、流入可能性を低減させることが可
能となる。
【0074】このように第8実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1内への溢水の流入量、流入可能性を低減するこ
とが可能となるため、新燃料貯蔵庫1内の燃料集合体の
周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が停留す
る可能性を低減でき、燃料集合体の臨界可能性を低減す
ることができる。
【0075】図13は本発明に係る原子力発電プラント
の第9実施形態を示す概略図、図14は第9実施形態の
蓋を示す部分斜視図である。この第9実施形態は、新燃
料貯蔵庫1上部の蓋の構造を自動開閉可能なカーテン構
造に変更したものである。
【0076】すなわち、第9実施形態は、新燃料貯蔵庫
1の蓋27をカーテン状の構造とし、新燃料貯蔵庫1で
の作業時には必要な部分のみの位置を開けておく。カー
テン状の蓋27は、3種類のプレート28,29,30
が組み合されて構成されている。そして、プレート2
8,30は、対向する板厚方向の位置にコの字形の空間
31が形成されており、この空間31にプレート29が
挿入されている。
【0077】このプレート29には、長さ方向両端部近
傍に長孔32が幅方向に穿設され、この長孔32にプレ
ート28,30とともにピン33が貫通し、プレート2
9がプレート28,30に係止されて外れない構造とな
っている。
【0078】そして、プレート28,29および30を
1つのセットとし、このセットを複数セット設けて新燃
料貯蔵庫1の開口部全域を覆うカーテン状の蓋構造を構
成している。各セット間の結合はコの字形のピン33を
上から挿入して固定することで行う。
【0079】蓋27は、新燃料貯蔵庫1の短辺側から他
の短辺側に向かって自動開閉可能であり、蓋27を開け
る必要がある位置では、各セット間の結合に用いられる
コの字形のピン33を取り外してセット間の結合を切り
離す。
【0080】次に、第9実施形態の作用を説明する。
【0081】新燃料貯蔵庫1で作業する場合、まず必要
な位置のみのセット間の結合をピン33を取り外して切
り離す。次いで、切り離した部分からプレート28,2
9および30をその幅方向に押し付ける。このとき、各
セット内では両側のプレート28,30に設けられ、か
つ中央部のプレート29を挟むように形成された空間3
1を閉塞するように各プレート28,30が移動するた
め、切り離した部分を拡げることが可能となる。これに
より、作業に必要な空間のみを確保することができる。
【0082】この状態で、地震に起因して発生した使用
済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃料貯蔵庫1へ向かっ
た場合、蓋27の開口部は一部分であるため、新燃料貯
蔵庫1内への溢水の流入を低減させることが可能とな
る。
【0083】このように第9実施形態によれば、新燃料
貯蔵庫1内への溢水の流入を低減することが可能となる
ため、新燃料貯蔵庫1内の燃料集合体の周辺に減速材、
反射材としての役割を果たす水が停留する可能性を低減
でき、燃料集合体の臨界可能性を低減することができ
る。
【0084】図15は本発明に係る原子力発電プラント
の第10実施形態を示す概略図である。この第10実施
形態は、新燃料貯蔵庫1上部の蓋の構造を観音閉き型に
変更したものである。
【0085】すなわち、第10実施形態は、新燃料貯蔵
庫1の開口部全域を覆う蓋34が観音開き構造となって
おり、この蓋34は両長辺側に支点を有し、新燃料貯蔵
庫1の中央部から両長辺側へ開閉可能に構成されてい
る。
【0086】そして、新燃料貯蔵庫1の蓋34を開けて
作業をする場合、中央部分で2分割された蓋34は各端
部35を支点として上部方向に回転し、90度回転すな
わち2枚の蓋34が垂直になった状態で固定される。
【0087】蓋34を固定するには、例えば2枚の蓋の
それぞれの両端にブレース36を仮設するなどの方法を
用いればよい。ここで、蓋34の開閉方向は、開けられ
て垂直に立てられた蓋34が使用済燃料貯蔵プールに対
して平行となるような方向とする。
【0088】第10実施形態の作用としては、地震に起
因して発生した使用済燃料貯蔵プールからの溢水が新燃
料貯蔵庫1へ向かった場合、使用済燃料貯蔵プールに対
して平行となるように開けられた蓋34がついたての役
割を果たすため、流入する溢水を遮蔽する働きをなし、
新燃料貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるい
は低減することが可能となる。
【0089】このように第10実施形態によれば、新燃
料貯蔵庫1内への溢水の流入を防止したり、あるいは低
減することが可能となるため、新燃料貯蔵庫1内の燃料
集合体の周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水
が停留する可能性を低減することができ、燃料集合体の
臨界可能性を低減することができる。
【0090】なお、第10実施形態において、蓋34を
開けたときに、蓋34の両端の両側からの水の流入を防
止するため、蓋34にプレートを取り付けておくと、一
段と溢水の流入を防止する効果を高めることができる。
【0091】このプレートは、常時蓋34に取り付けて
おくか、蓋34を開けるときだけ取り付ける構造とする
ことも可能である。常時蓋34に取り付けておく場合に
は、蓋34を閉めたときに上記プレートの収納スペース
を新燃料貯蔵庫1両端に設けておくことが望ましい。
【0092】図16(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第11実施形態を示す概略図である。
この第11実施形態は、新燃料貯蔵庫1周囲の堰(囲
い)が盛り上がる構造に変更したものである。
【0093】すなわち、第11実施形態は、新燃料貯蔵
庫1の外周の運転操作床面12下に、地震計37が設置
されているとともに、この地震計37の計測信号に基づ
いて作動し、かつ運転操作床面12から自動昇降可能な
板構造のフェンス38が設置されている。
【0094】通常時には、図16(A)に示すようにフ
ェンス38が運転操作床面12よりも下方に収納されて
おり、地震時には地震計37があるしきい値以上の地震
を計測すると、その計測信号に基づいてフェンス38が
図16(B)に示すように運転操作床面12上に上昇し
てくる。
【0095】第11実施形態の作用としては、地震計3
7の計測信号に基づいてフェンス38が作動して、運転
操作床面12から上昇するようにしたことから、通常時
の燃料の出し入れなどの作業の障害となることがなく、
地震時に運転操作床面12上に溢れ出てきた水の新燃料
貯蔵庫1への浸入を防止することができる。
【0096】このように第11実施形態によれば、通常
時はフェンス38が運転操作床面12下に収納されてい
るので、燃料の出し入れなどの作業の障害となることが
なく、地震時にだけ、新燃料貯蔵庫1への水の浸入を防
止することができる。
【0097】図17は本発明に係る原子力発電プラント
の第12実施形態を示す斜視図である。この第12実施
形態は、新燃料貯蔵庫1底面に大口径配管40を接続し
たものである。
【0098】すなわち、第12実施形態は、新燃料貯蔵
庫1底面に複数の開口部39を設け、これらの開口部3
9に連通する大口径配管40を複数設置し、この大口径
配管40は建屋排水系に接続されており、その口径が新
燃料貯蔵庫1底面積の1/10程度に設定されている。
【0099】第12実施形態の作用としては、新燃料貯
蔵庫1内に水が流入した場合、新燃料貯蔵庫1底面に設
置された大口径配管40により、流入水は新燃料貯蔵庫
1内に滞留することなく、建屋排水系に排水される。
【0100】このように第12実施形態によれば、新燃
料貯蔵庫1内に水が流入した場合でも、流入水は新燃料
貯蔵庫1内に滞留することなく大口径配管40から排水
されるため、新燃料の臨界を回避することができる。
【0101】図18は本発明に係る原子力発電プラント
の第13実施形態を示す斜視図である。この第13実施
形態は、新燃料貯蔵庫1底面を目の粗い格子構造の床に
変更したものである。
【0102】すなわち、第13実施形態は、新燃料貯蔵
庫1底面が目の粗い格子床41に形成され、この格子床
41の下方に貯水用ピット42が設置されている。この
貯水用ピット42には、建屋内排水系に接続された排水
用配管(図示せず)が設けられている。
【0103】第13実施形態の作用としては、新燃料貯
蔵庫1内に水が流入した場合、流入水は格子床41を通
過してその下方に設置された貯水用ピット42に滞留す
る。このため、新燃料貯蔵ラック部分に水は滞留しない
ことになる。そして、貯水用ピット42に滞留した水は
図示しない排水用配管を通じて建屋内排水系に排水され
る。
【0104】このように第13実施形態によれば、新燃
料貯蔵庫1内に水が流入した場合においても、流入水は
新燃料貯蔵ラック部分に滞留することなく排水されるた
め、新燃料の臨界を回避することができる。
【0105】図19は本発明に係る原子力発電プラント
の第14実施形態を示す斜視図である。この第14実施
形態は、前記第12実施形態によって流入する水を他の
スペースへ排水するものである。
【0106】すなわち、第14実施形態は、新燃料貯蔵
庫1底面に複数の開口部39が設けられ、これらの開口
部39に連通する大口径配管40が複数設置され、これ
らの大口径配管40が新燃料貯蔵庫1の下階に隣接して
配置された大容量のタンク43に接続されている。この
タンク43には、建屋内排水系に接続された排水用配管
(図示せず)が設けられている。
【0107】第14実施形態の作用としては、新燃料貯
蔵庫1内に水が流入した場合、新燃料貯蔵庫1底面に設
置された大口径配管40により、流入水は新燃料貯蔵庫
1内に滞留することなく、新燃料貯蔵庫1の下階に隣接
して配置されたタンク43にに排水されて一時貯留され
た後、図示しない排水用配管を通じて建屋内排水系に排
水される。
【0108】このように第14実施形態によれば、新燃
料貯蔵庫1内に水が流入した場合でも、流入水は新燃料
貯蔵庫1内に滞留することなく大口径配管40から排水
されるため、新燃料の臨界を回避することができる。
【0109】また、新燃料貯蔵庫1底面に設置された大
口径配管40を建屋内排水系と直接接続することなく、
大容量のタンク43に一時貯留する方式を採用したこと
により、建屋内排水系の排水容量に影響を与えない設計
が可能となる。
【0110】図20(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第15実施形態における貯蔵ラック角
管ユニットを示す斜視図,正面図である。この第15実
施形態は、貯蔵ラックの構造を強化したものである。
【0111】すなわち、第15実施形態は、貯蔵ラック
角管ユニット15の高さ方向中間位置に水平梁と斜め方
向のブレースを組み合わせた補強梁44が複数本取り付
けられている。これらの補強梁44には、貯蔵ラック角
管ユニット15の相互の間隙を保持するブロック45が
取り付けられている。
【0112】第15実施形態の作用としては、貯蔵ラッ
ク角管ユニット15に補強梁44を複数本取り付けたこ
とにより、貯蔵ラック角管ユニット15の剛性が向上
し、地震を受けた場合にも変形し難くなる。その結果、
地震時の角管相互の接近を抑制することが可能となる。
また、補強梁44に設置したブロック45の厚さによ
り、貯蔵ラック角管ユニット15の撓みによる接近を制
限することができる。
【0113】このように第15実施形態によれば、貯蔵
ラック角管ユニット15の構造を強化することにより、
貯蔵ラックの耐震性能が向上する。その結果、地震を受
けた場合の新燃料体の異常な接近を防止することがで
き、新燃料の臨界を回避することができる。
【0114】図21(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第16実施形態における貯蔵ラックを
示す斜視図,正面図である。この第16実施形態は、貯
蔵ラックを一体構造化したものである。
【0115】すなわち、第16実施形態は、新燃料貯蔵
庫1内に設置される貯蔵ラック2が現状の10本一組の
貯蔵ラック角管ユニット15を梁46およびブレース4
7を用いて複数基連結して一体構造としたものである。
各貯蔵ラック角管ユニット15間には、高さ方向中央位
置に水平梁48が設けられ、この水平梁48により各貯
蔵ラック角管ユニット15の相互の間隙が保持されてい
る。
【0116】第16実施形態の作用としては、複数基の
貯蔵ラック角管ユニット15を梁46およびブレース4
7を用いて一体化することにより、貯蔵ラック角管ユニ
ット15の構造が強化され、地震時の撓み変形が抑制さ
れるとともに、各角管の相対移動を防止することができ
る。
【0117】このように第16実施形態によれば、複数
基の貯蔵ラック角管ユニット15を一体化することによ
り、貯蔵ラック角管ユニット15の耐震性能が向上し、
地震を受けた場合の新燃料体の異常な接近を防止するこ
とができ、新燃料の臨界を回避することができる。
【0118】図22(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第17実施形態における貯蔵ラック角
管内に設置される中性子吸収材を示す斜視図,拡大斜視
図である。この第17実施形態は、貯蔵ラック角管内に
中性子吸収材を設置するものである。
【0119】すなわち、第17実施形態は、新燃料貯蔵
庫1内に設置される複数の貯蔵ラック角管のそれぞれの
内側に、新燃料体の角管への挿入,取り出しに支障のな
い厚さで、中性子吸収材49を内包し容易に挿入,取り
出し可能な板状の小袋50を設けたものである。
【0120】この小袋50内には粉末状の中性子吸収材
49が内包され、紙やフィルムなどで長尺に複数連設さ
れて帯体51に形成され、小袋50が貯蔵ラック角管
と、この貯蔵ラック角管に貯蔵された新燃料との間隔よ
りも若干薄く形成されている。ここで、中性子吸収材4
9を小袋50に分割してあるのは、上記貯蔵ラック角管
内に設置した場合、上部の中性子吸収材49が落下して
下端に集中するのを防止するためである。
【0121】このように小袋50を連設して形成した帯
体51の上端には、フック52が取り付けられ、このフ
ック52を貯蔵ラック角管の上端に係止して貯蔵ラック
角管と新燃料との間隙に吊り下げられる。これ以外に隣
接する貯蔵ラック角管と跨がって吊すようにしてもよ
い。
【0122】第17実施形態の作用としては、地震時に
おいて、新燃料が振動した場合、中性子吸収材49を内
包した小袋50により各新燃料の間隔が狭くなる量を減
少させる。また、新燃料貯蔵庫1内に水が滞留した場合
は、中性子吸収材49により各新燃料間の中性子を吸収
する。そして、新燃料の挿抜などの作業の場合は、小袋
50が貯蔵ラック角管と、この貯蔵ラック角管に貯蔵さ
れた新燃料との間隔よりも若干薄く形成されているた
め、容易に取り外すことができ、作業に支障を来すこと
がない。
【0123】このように第17実施形態によれば、貯蔵
ラック角管内に吊り下げた小袋50により、地震時に貯
蔵ラック角管内の新燃料の間隔が狭くなって新燃料に反
応度が入るのを防止することができる。また、貯蔵ラッ
ク角管内に水が滞留した場合には、中性子吸収材49に
より新燃料に反応度が入るのを防止することができる。
【0124】図23は本発明に係る原子力発電プラント
の第17実施形態の第1変形例における貯蔵ラックを示
す斜視図である。
【0125】この第1変形例では、ホウ酸のような水溶
性の中性子吸収材53を内包した小袋50を長尺に複数
連設されて帯体51を形成し、この帯体51をフック5
2により貯蔵ラック角管ユニット15の上端に係止して
貯蔵ラック角管と新燃料との間隙に吊り下げたり、隣接
する貯蔵ラック角管と跨がって吊すようにする。
【0126】なお、中性子吸収材53を内包した小袋5
0が地震などの振動で破損し、小袋50から中性子吸収
材53が洩れ出しても、中性子を吸収する効果はさほど
低下しない。その他の構成は前記第17実施形態と同様
であるのでその説明を省略する。
【0127】第1変形例の作用としては、地震時におい
て、新燃料が振動した場合、中性子吸収材53を内包し
た小袋50により各新燃料の間隔が狭くなる量を減少さ
せる。また、新燃料貯蔵庫1内に水が滞留した場合は、
中性子吸収材53により各新燃料間の中性子を吸収す
る。そして、新燃料の挿抜などの作業の場合は、小袋5
0が貯蔵ラック角管と、この貯蔵ラック角管に貯蔵され
た新燃料との間隔よりも若干薄く形成されているため、
容易に取り外すことができ、作業に支障を来すことがな
い。
【0128】このように第1変形例によれば、貯蔵ラッ
ク角管内に吊り下げた小袋50により、地震時に貯蔵ラ
ック角管内の新燃料の間隔が狭くなって新燃料に反応度
が入るのを防止することができる。また、貯蔵ラック角
管内に水が滞留した場合には、中性子吸収材53により
新燃料に反応度が入るのを防止することができる。
【0129】図24(A),(B)は本発明に係る原子
力発電プラントの第17実施形態の第2変形例における
中性子吸収材を示す斜視図、図25は第2変形例におけ
る中性子吸収材を貯蔵ラック角管内に設置した状態を示
す斜視図である。
【0130】図24(A)は、中性子吸収材を板状体5
4に形成し、この板状体54を複数連結して長尺に形成
したものである。また、図24(B)は中性子吸収材を
長尺の棒状体55に形成し、この棒状体55を複数束ね
たものである。
【0131】これら板状体54および棒状体55は、貯
蔵ラック角管と、この貯蔵ラック角管に貯蔵された新燃
料との間隔よりも若干薄く形成され、図25に示すよう
に新燃料貯蔵庫1内に複数設置される貯蔵ラック角管ユ
ニット15の貯蔵ラック角管のそれぞれの内側に容易に
挿入,取り出し可能に吊り下げられる。
【0132】なお、その他の構成、作用および効果は、
前記第17実施形態と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、発電用核燃料として使用する新燃料を炉心で
使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部を有
する新燃料貯蔵庫に新燃料を一時保管する原子力発電プ
ラントにおいて、新燃料貯蔵庫内に新燃料を貯蔵する貯
蔵ラック管を複数設置し、これら貯蔵ラック管のそれぞ
れの上部に、着脱自在でかつ耐水性を有する蓋を被着し
たことにより、貯蔵ラック管内への水の流入を防止する
ことにより、新燃料の臨界を回避することができる。
【0134】請求項2によれば、新燃料貯蔵庫内に、新
燃料を貯蔵する貯蔵ラック管が複数束ねられた貯蔵ラッ
ク管ユニットを複数設置し、これら貯蔵ラック管ユニッ
トのそれぞれの上部に、着脱自在でかつ耐水性を有する
蓋を被着したことにより、貯蔵ラック管ユニットの貯蔵
ラック管内への水の流入を防止することにより、新燃料
の臨界を回避することができる。
【0135】請求項3によれば、新燃料貯蔵庫と使用済
燃料貯蔵プールとの間の運転操作床面上に溢水検知装置
を設置し、この溢水検知装置の検知信号に基づいて作動
し新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動開閉可能な蓋装置
を新燃料貯蔵庫開口部近傍に設置したことにより、新燃
料貯蔵庫内への溢水の流入を防止したり、あるいは低減
することが可能となるため、新燃料貯蔵庫内の燃料集合
体の周辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が停
留する可能性を低減することができ、燃料集合体の臨界
可能性を低減することができる。
【0136】請求項4によれば、運転操作床面上に地震
検知装置を設置し、この地震検知装置の検知信号に基づ
いて作動し新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動開閉可能
な蓋装置を新燃料貯蔵庫開口部近傍に設置したことによ
り、請求項3と同様の効果が得られる。
【0137】請求項5によれば、新燃料貯蔵車の開口部
周囲の運転操作床面に、新燃料貯蔵車の短辺寸法と同程
度の幅であって新燃料貯蔵車の深さ寸法と同程度の深さ
のピットを設けたことにより、新燃料貯蔵庫への水の流
入を防止したことにより、臨界に近づくことを回避する
ことができる。
【0138】請求項6によれば、請求項5記載の原子力
発電プラントにおいて、ピットの上部に開閉可能な蓋が
取り付けられたことにより、新燃料貯蔵庫への水の流入
を防止し、臨界に近づくことを回避することができる。
そして、開閉可能な蓋を取り付けたことにより、新燃料
貯蔵庫周囲の人員アクセス、機器保守スペースを阻害す
ることがなくなる。
【0139】請求項7によれば、新燃料貯蔵庫の開口部
周囲の運転操作床面上に、取り外し可能なボックス形状
の囲いを設置したことにより、請求項3と同様の効果が
得られる。
【0140】請求項8によれば、新燃料貯蔵庫の開口部
全域を覆い、新燃料貯蔵庫の長辺側から中央部に向かっ
て盛り上がる山形状に形成され、かつ新燃料貯蔵庫の中
央部から両長辺側へ開閉可能な蓋を設けたことにより、
請求項3と同様の効果が得られる。
【0141】請求項9によれば、新燃料貯蔵庫の開口部
全域を覆い、新燃料貯蔵庫の短辺側から他の短辺側に向
かって自動開閉可能で、かつカーテン状の蓋を設けたこ
とにより、新燃料貯蔵庫内への溢水の流入を低減するこ
とが可能となるため、新燃料貯蔵庫内の燃料集合体の周
辺に減速材、反射材としての役割を果たす水が停留する
可能性を低減でき、燃料集合体の臨界可能性を低減する
ことができる。
【0142】請求項10によれば、新燃料貯蔵庫の開口
部全域を覆い、新燃料貯蔵庫の両長辺側に支点を有し、
かつ新燃料貯蔵庫の中央部から両長辺側ヘ開閉可能な蓋
を設けたことにより、請求項3と同様の効果が得られ
る。
【0143】請求項11によれば、運転操作床面上に地
震検知装置を設置し、この地震検知装置の検知信号に基
づいて作動し新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動昇降可
能なフェンスが運転操作床面よりも下方に常設されてい
ることにより、通常時にはフェンスが運転操作床面より
も下方に収納されているので、燃料の出し入れなどの作
業の障害とならず、地震時にだけ新燃料貯蔵庫への水の
浸入を防止することができる。
【0144】請求項12によれば、新燃料貯蔵庫の底面
に複数の開口部を設け、これらの開口部がそれぞれ大口
径配管に接続されたことにより、新燃料貯蔵庫内に水が
流入した場合においても、流入水は新燃料貯蔵庫内に滞
留することなく排水される結果、新燃料の臨界を回避す
ることができる。
【0145】請求項13によれば、新燃料貯蔵庫の底面
を格子状の床に構成したことにより、新燃料貯蔵庫内に
水が流入した場合においても、流入水は新燃料貯蔵ラッ
ク部分に滞留することなく排水されるため、新燃料の臨
界を回避することができる。
【0146】請求項14によれば、新燃料貯蔵庫に隣接
してタンクを設け、このタンクと新燃料貯蔵庫との間に
流路を設けたことにより、新燃料貯蔵庫内に水が流入し
た場合でも、流入水は新燃料貯蔵庫内に滞留することな
く排水されるため、新燃料の臨界を回避することができ
る。
【0147】請求項15によれば、新燃料貯蔵庫内に設
置され新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの側面に補強板を取
り付けたことにより、貯蔵ラックの耐震性能が向上す
る。その結果、地震を受けた場合の新燃料体の異常な接
近を防止することができ、新燃料の臨界を回避すること
ができる。
【0148】請求項16によれば、新燃料貯蔵庫内に設
置され新燃料を貯蔵する貯蔵ラックを複数基をまとめて
一体構造としたことにより、請求項15と同様の効果が
得られる。
【0149】請求項17によれば、新燃料貯蔵庫内に設
置され新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの角管それぞれの内
側に、新燃料の挿入,取り出しに支障のない厚さで、か
つ中性子吸収材を内包した袋,板状体および棒状体のい
ずれかを挿入,取り出し可能に設けたことにより、地震
時に貯蔵ラックの角管内の新燃料の間隔が狭くなって新
燃料に反応度が入るのを防止することができる。また、
貯蔵ラックの角管内に水が滞留した場合には、中性子吸
収材により新燃料に反応度が入るのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プラ
ントの第1実施形態において新燃料貯蔵庫内に設置する
貯蔵ラック角管を示す斜視図,断面図。
【図2】(A),(B),(C)は本発明に係る原子力
発電プラントの第2実施形態において新燃料貯蔵庫内に
設置する貯蔵ラックを示す斜視図,正面図,部分断面
図。
【図3】本発明に係る原子力発電プラントの第3実施形
態における新燃料貯蔵庫を示す構成図。
【図4】本発明に係る原子力発電プラントの第3実施形
態における新燃料貯蔵庫を示す構成図。
【図5】第3実施形態の変形例における新燃料貯蔵庫を
示す構成図。
【図6】本発明に係る原子力発電プラントの第4実施形
態における新燃料貯蔵庫を示す構成図。
【図7】本発明に係る原子力発電プラントの第4実施形
態における新燃料貯蔵庫を示す構成図。
【図8】第4実施形態の変形例における新燃料貯蔵庫を
示す構成図。
【図9】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プラ
ントの第5実施形態における新燃料貯蔵庫を示す概略平
面図,概略断面図。
【図10】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第6実施形態における新燃料貯蔵庫を示す概略
平面図,概略断面図。
【図11】本発明に係る原子力発電プラントの第7実施
形態を示す概略図。
【図12】本発明に係る原子力発電プラントの第8実施
形態を示す概略図。
【図13】本発明に係る原子力発電プラントの第9実施
形態を示す概略図。
【図14】第9実施形態の蓋を示す部分斜視図。
【図15】本発明に係る原子力発電プラントの第10実
施形態を示す概略図。
【図16】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第11実施形態における新燃料貯蔵庫を示す概
略断面図。
【図17】本発明に係る原子力発電プラントの第12実
施形態を示す斜視図。
【図18】本発明に係る原子力発電プラントの第13実
施形態を示す斜視図。
【図19】本発明に係る原子力発電プラントの第14実
施形態を示す斜視図。
【図20】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第15実施形態における貯蔵ラック角管ユニッ
トを示す斜視図,正面図。
【図21】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第16実施形態における貯蔵ラックを示す斜視
図,正面図。
【図22】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第17実施形態における貯蔵ラック角管内に設
置される中性子吸収材を示す斜視図,拡大斜視図。
【図23】本発明に係る原子力発電プラントの第17実
施形態の第1変形例における貯蔵ラックを示す斜視図。
【図24】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの第17実施形態の第2変形例における中性子吸
収材を示す斜視図。
【図25】第2変形例における中性子吸収材を貯蔵ラッ
ク角管内に設置した状態を示す斜視図。
【図26】従来の原子力発電プラントの新燃料貯蔵庫の
構造を示す斜視図。
【図27】図26の貯蔵ラックを示す平面図。
【図28】従来の原子力発電プラントの新燃料貯蔵庫を
示す斜視図。
【符号の説明】
1 新燃料貯蔵庫 2 貯蔵ラック 3 ラック固定ボルト 4 アンカープレート 5 プレートサポート 6 スペーサーブロック 7 補強板 8 堰 9 蓋 10 配管 11 使用済燃料貯蔵プール 12 運転操作床面 13 貯蔵ラック角管 14 蓋 15 貯蔵ラック角管ユニット 16 蓋 17 溢水検知装置 18 蓋装置 18a シャッター 19 袋 20 地震検知装置 21 ピット 22 蓋 23 囲い 24 溝 25 蓋 26 中央部 27 蓋 28 プレート 29 プレート 30 プレート 31 空間 32 長孔 33 ピン 34 蓋 35 端部 36 ブレース 37 地震計 38 フェンス 39 開口部 40 大口径配管 41 格子床 42 貯水用ピット 43 タンク 44 補強梁 45 ブロック 46 梁 47 ブレース 48 水平梁 49 中性子吸収材 50 小袋 51 帯体 52 フック 53 中性子吸収材 54 板状体 55 棒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 政隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 米田 哲也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 服部 靖 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 村上 直志 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 長島 慶典 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫内に新燃料
    を貯蔵する貯蔵ラック管を複数設置し、これら貯蔵ラッ
    ク管のそれぞれの上部に、着脱自在でかつ耐水性を有す
    る蓋を被着したことを特徴とする原子力発電プラント。
  2. 【請求項2】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫内に、新燃
    料を貯蔵する貯蔵ラック管が複数束ねられた貯蔵ラック
    管ユニットを複数設置し、これら貯蔵ラック管ユニット
    のそれぞれの上部に、着脱自在でかつ耐水性を有する蓋
    を被着したことを特徴とする原子力発電プラント。
  3. 【請求項3】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫と使用済燃
    料貯蔵プールとの間の運転操作床面上に溢水検知装置を
    設置し、この溢水検知装置の検知信号に基づいて作動し
    前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動開閉可能な蓋装
    置を前記新燃料貯蔵庫開口部近傍に設置したことを特徴
    とする原子力発電プラント。
  4. 【請求項4】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記運転操作床面上に地震検
    知装置を設置し、この地震検知装置の検知信号に基づい
    て作動し前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動開閉可
    能な蓋装置を前記新燃料貯蔵庫開口部近傍に設置したこ
    とを特徴とする原子力発電プラント。
  5. 【請求項5】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵車の開口部周
    囲の運転操作床面に、前記新燃料貯蔵車の短辺寸法と同
    程度の幅であって前記新燃料貯蔵車の深さ寸法と同程度
    の深さのピットを設けたことを特徴とする原子力発電プ
    ラント。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の原子力発電プラントにお
    いて、前記ピットの上部に開閉可能な蓋が取り付けられ
    たことを特徴とする原子力発電プラント。
  7. 【請求項7】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の開口部周
    囲の運転操作床面上に、取り外し可能なボックス形状の
    囲いを設置したことを特徴とする原子力発電プラント。
  8. 【請求項8】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の開口部全
    域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の長辺側から中央部に向か
    って盛り上がる山形状に形成され、かつ前記新燃料貯蔵
    庫の中央部から両長辺側へ開閉可能な蓋を設けたことを
    特徴とする原子力発電プラント。
  9. 【請求項9】 発電用核燃料として使用する新燃料を炉
    心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口部
    を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原子
    力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の開口部全
    域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の短辺側から他の短辺側に
    向かって自動開閉可能で、かつカーテン状の蓋を設けた
    ことを特徴とする原子力発電プラント。
  10. 【請求項10】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の開口部
    全域を覆い、前記新燃料貯蔵庫の両長辺側に支点を有
    し、かつ前記新燃料貯蔵庫の中央部から両長辺側ヘ開閉
    可能な蓋を設けたことを特徴とする原子力発電プラン
    ト。
  11. 【請求項11】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記運転操作床面上に地震
    検知装置を設置し、この地震検知装置の検知信号に基づ
    いて作動し前記新燃料貯蔵庫開口部全域を覆う自動昇降
    可能なフェンスが前記運転操作床面よりも下方に常設さ
    れていることを特徴とする原子力発電プラント。
  12. 【請求項12】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の底面に
    複数の開口部を設け、これらの開口部がそれぞれ大口径
    配管に接続されたことを特徴とする原子力発電プラン
    ト。
  13. 【請求項13】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫の底面を
    格子状の床に構成したことを特徴とする原子力発電プラ
    ント。
  14. 【請求項14】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫に隣接し
    てタンクを設け、このタンクと前記新燃料貯蔵庫との間
    に流路を設けたことを特徴とする原子力発電プラント。
  15. 【請求項15】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫内に設置
    され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの側面に補強板を
    取り付けたことを特徴とする原子力発電プラント。
  16. 【請求項16】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫内に設置
    され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックを複数基をまとめ
    て一体構造としたことを特徴とする原子力発電プラン
    ト。
  17. 【請求項17】 発電用核燃料として使用する新燃料を
    炉心で使用する前、原子炉建屋内の運転操作床面に開口
    部を有する新燃料貯蔵庫に前記新燃料を一時保管する原
    子力発電プラントにおいて、前記新燃料貯蔵庫内に設置
    され前記新燃料を貯蔵する貯蔵ラックの角管それぞれの
    内側に、前記新燃料の挿入,取り出しに支障のない厚さ
    で、かつ中性子吸収材を内包した袋,板状体および棒状
    体のいずれかを挿入,取り出し可能に設けたことを特徴
    とする原子力発電プラント。
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