JPH07128485A - 燃料プール設備 - Google Patents
燃料プール設備Info
- Publication number
- JPH07128485A JPH07128485A JP5275461A JP27546193A JPH07128485A JP H07128485 A JPH07128485 A JP H07128485A JP 5275461 A JP5275461 A JP 5275461A JP 27546193 A JP27546193 A JP 27546193A JP H07128485 A JPH07128485 A JP H07128485A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel pool
- fuel
- pool
- side wall
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料プールのい使用済燃料等の貯蔵施設とし
ての機能に影響を与えず、かつ使用済燃料等の取扱いの
作業性に支障を与えずに、地震時に燃料プール水が燃料
取替床へ散逸することを防止可能な燃料プール設備を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る燃料プール設備は、原子力発電
所内の燃料取替床に掘り下げられて設けられ、原子燃料
を貯蔵する燃料プール設備において、燃料プール側壁６
と燃料プール底部７と、前記燃料プール側壁から所定の
距離を隔てて設けられた溢水回収プール側壁とから構成
されている。
ての機能に影響を与えず、かつ使用済燃料等の取扱いの
作業性に支障を与えずに、地震時に燃料プール水が燃料
取替床へ散逸することを防止可能な燃料プール設備を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る燃料プール設備は、原子力発電
所内の燃料取替床に掘り下げられて設けられ、原子燃料
を貯蔵する燃料プール設備において、燃料プール側壁６
と燃料プール底部７と、前記燃料プール側壁から所定の
距離を隔てて設けられた溢水回収プール側壁とから構成
されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所の使用済燃
料等を貯蔵する燃料プール設備に係わり、特にその燃料
プールの保有水の地震時の揺動による建屋内の溢水を防
止する燃料設備に関する。
料等を貯蔵する燃料プール設備に係わり、特にその燃料
プールの保有水の地震時の揺動による建屋内の溢水を防
止する燃料設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、原子力発電所における核燃料の
貯蔵設備は原子炉建屋内に設置されており、特に使用済
燃料などを貯蔵する燃料プールは、使用済燃料の冷却な
どのため大量の水（以下燃料プール水という）を保有す
る。
貯蔵設備は原子炉建屋内に設置されており、特に使用済
燃料などを貯蔵する燃料プールは、使用済燃料の冷却な
どのため大量の水（以下燃料プール水という）を保有す
る。
【０００３】以下、図９を参照して燃料プールの従来例
について説明する。図１において燃料プール１はピット
状に燃料取替床２から掘り下げられており、主に燃料プ
ール側壁６及び燃料プール底部７によって構成されてい
る。そして、その内部には使用済燃料ラック４に収納さ
れた状態で使用済燃料３が保管されている。これらの使
用済燃料３は原子炉（図示せず）内で燃焼したものであ
り、核分裂によって生成された放射性物質の崩壊熱を有
しているため、大量の燃料プール水５によって冷却され
ながら保管されている。また、燃料プール側壁６及び燃
料プール底部７はコンクリート壁により、他方、使用済
燃料３の上部は十分な水深を保つことにより、それぞれ
放射線に対する遮蔽効果を有する構造としてある。
について説明する。図１において燃料プール１はピット
状に燃料取替床２から掘り下げられており、主に燃料プ
ール側壁６及び燃料プール底部７によって構成されてい
る。そして、その内部には使用済燃料ラック４に収納さ
れた状態で使用済燃料３が保管されている。これらの使
用済燃料３は原子炉（図示せず）内で燃焼したものであ
り、核分裂によって生成された放射性物質の崩壊熱を有
しているため、大量の燃料プール水５によって冷却され
ながら保管されている。また、燃料プール側壁６及び燃
料プール底部７はコンクリート壁により、他方、使用済
燃料３の上部は十分な水深を保つことにより、それぞれ
放射線に対する遮蔽効果を有する構造としてある。
【０００４】燃料プール１には燃料プール冷却浄化系
（図示せず）が接続されており、使用済燃料３の崩壊熱
を熱交換器（図示せず）を経て原子炉補機冷却系（図示
せず）等へ伝達することにより燃料プール水５を冷却
し、また、ろ過脱塩器（図示せず）により燃料プール水
５の純度及び透明度を維持している。
（図示せず）が接続されており、使用済燃料３の崩壊熱
を熱交換器（図示せず）を経て原子炉補機冷却系（図示
せず）等へ伝達することにより燃料プール水５を冷却
し、また、ろ過脱塩器（図示せず）により燃料プール水
５の純度及び透明度を維持している。
【０００５】さらに、燃料プール１内面は燃料プール水
５の漏洩を防止するためにステンレス鋼製のライニング
８が施されている。また、燃料プール１には排水口を設
けず、燃料プール１に接続される配管には逆止弁等を設
けて万一配管破断が生じてもサイフォン効果により燃料
プール水５が流出しないように設計し、さらにライニン
グ８の破損による漏洩を監視するための漏洩水検出計
（図示せず）及び水位警報装置（図示せず）を設ける等
して燃料プール水５の散逸に対しては十分な配慮を行っ
た設計となっている。
５の漏洩を防止するためにステンレス鋼製のライニング
８が施されている。また、燃料プール１には排水口を設
けず、燃料プール１に接続される配管には逆止弁等を設
けて万一配管破断が生じてもサイフォン効果により燃料
プール水５が流出しないように設計し、さらにライニン
グ８の破損による漏洩を監視するための漏洩水検出計
（図示せず）及び水位警報装置（図示せず）を設ける等
して燃料プール水５の散逸に対しては十分な配慮を行っ
た設計となっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の燃料プー
ルにおいては、一般に原子炉建屋上部に設置されている
ために地震による振動の影響を受けやすい構造となって
いる。従って、万一大きな地震が発生した場合には図１
０に矢印で示す流れＡのように燃料プール水５が揺動す
ることにより燃料プール１外周の燃料取替床２にあふれ
出て、燃料プール水５の一部が散逸するなどの事態が発
生する可能性があった。
ルにおいては、一般に原子炉建屋上部に設置されている
ために地震による振動の影響を受けやすい構造となって
いる。従って、万一大きな地震が発生した場合には図１
０に矢印で示す流れＡのように燃料プール水５が揺動す
ることにより燃料プール１外周の燃料取替床２にあふれ
出て、燃料プール水５の一部が散逸するなどの事態が発
生する可能性があった。
【０００７】本発明は係る従来の事情に対処してなされ
たものであり、その目的は、燃料プールのい使用済燃料
等の貯蔵施設としての機能に影響を与えず、かつ使用済
燃料等の取扱いの作業性に支障を与えずに、地震時に燃
料プール水が燃料取替床へ散逸することを防止可能な燃
料プール設備を提供することにある。
たものであり、その目的は、燃料プールのい使用済燃料
等の貯蔵施設としての機能に影響を与えず、かつ使用済
燃料等の取扱いの作業性に支障を与えずに、地震時に燃
料プール水が燃料取替床へ散逸することを防止可能な燃
料プール設備を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の燃料プール設備において、請求項１記載の
発明では原子力発電所内の燃料取替床に掘り下げられて
設けられ、燃料プール側壁と燃料プール底部とを有して
原子燃料を貯蔵する燃料プール設備において、前記燃料
プール側壁から所定の距離を隔てて設けられた溢水回収
プール側壁を有し、この溢水回収プール側壁と前記燃料
プール側壁によって溢水回収プールが形成される燃料プ
ール設備を提供するものである。
め、本発明の燃料プール設備において、請求項１記載の
発明では原子力発電所内の燃料取替床に掘り下げられて
設けられ、燃料プール側壁と燃料プール底部とを有して
原子燃料を貯蔵する燃料プール設備において、前記燃料
プール側壁から所定の距離を隔てて設けられた溢水回収
プール側壁を有し、この溢水回収プール側壁と前記燃料
プール側壁によって溢水回収プールが形成される燃料プ
ール設備を提供するものである。
【０００９】また、請求項２記載の発明では、前記溢水
回収プール側壁の上端部内側に複数の孔を有する制水板
を具備する請求項１記載の燃料プール設備を提供するも
のである。
回収プール側壁の上端部内側に複数の孔を有する制水板
を具備する請求項１記載の燃料プール設備を提供するも
のである。
【００１０】さらに、請求項３記載の発明では、前記燃
料プール側壁の上部に蝶着され端部に浮子を設けた防波
板と、この防波板を前記燃料取替床と同一面を構成する
ように支持するために前記溢水回収プール側壁の上部に
設けられた支持板とを有する請求項１または請求項２記
載の燃料プール設備を提供するものである。
料プール側壁の上部に蝶着され端部に浮子を設けた防波
板と、この防波板を前記燃料取替床と同一面を構成する
ように支持するために前記溢水回収プール側壁の上部に
設けられた支持板とを有する請求項１または請求項２記
載の燃料プール設備を提供するものである。
【００１１】請求項４記載の発明では、前記燃料取替床
上に設けられ、前記防波板と燃料取替床とで形成される
内角が少なくとも直角を成すように防波板を支持する請
求項３記載の燃料プール設備を提供するものである。
上に設けられ、前記防波板と燃料取替床とで形成される
内角が少なくとも直角を成すように防波板を支持する請
求項３記載の燃料プール設備を提供するものである。
【００１２】
【作用】上記構成の燃料プール設備においては、地震時
に燃料プール水に発生する波による逸水を溢水回収プー
ルに回収することにより、燃料取替床上への散逸を防止
する。
に燃料プール水に発生する波による逸水を溢水回収プー
ルに回収することにより、燃料取替床上への散逸を防止
する。
【００１３】
【実施例】以下に本発明に係る燃料プール設備の第１の
実施例を図１及び図２に基づき説明する。図１において
図９と同一部分においては同一符号を付し、その構成の
説明は省略する。燃料プール１は原子炉建屋（図示せ
ず）内にあって燃料取替床２からピット状に掘り下げら
れて設けられている。この燃料プール１の燃料プール側
壁６と、燃料プール側壁６から所定の間隔を維持して設
けられた溢水回収プール側壁１０によって、溢水回収プ
ール９が形成されている。
実施例を図１及び図２に基づき説明する。図１において
図９と同一部分においては同一符号を付し、その構成の
説明は省略する。燃料プール１は原子炉建屋（図示せ
ず）内にあって燃料取替床２からピット状に掘り下げら
れて設けられている。この燃料プール１の燃料プール側
壁６と、燃料プール側壁６から所定の間隔を維持して設
けられた溢水回収プール側壁１０によって、溢水回収プ
ール９が形成されている。
【００１４】このように構成された燃料プール設備にお
いて、地震が発生した場合の燃料プール水５の挙動につ
いて図２を参照して説明する。図２において、地震時に
は燃料プール１に保有された燃料プール水５は原子炉建
屋の振動を受けて揺動し、波を生じる。この波の振幅が
大きい場合には、矢印で示す流れＡのように燃料プール
側壁６の上部を越えて流出するが、流出した燃料プール
水５は、燃料プール側壁６の外側に設けられた溢水回収
プール９に回収される。従って、燃料取替床２上への燃
料プール水５の散逸を防止することができる。
いて、地震が発生した場合の燃料プール水５の挙動につ
いて図２を参照して説明する。図２において、地震時に
は燃料プール１に保有された燃料プール水５は原子炉建
屋の振動を受けて揺動し、波を生じる。この波の振幅が
大きい場合には、矢印で示す流れＡのように燃料プール
側壁６の上部を越えて流出するが、流出した燃料プール
水５は、燃料プール側壁６の外側に設けられた溢水回収
プール９に回収される。従って、燃料取替床２上への燃
料プール水５の散逸を防止することができる。
【００１５】次に本発明に係る燃料プール設備の第２の
実施例について図３及び図４を用いて説明する。図３に
おいても図１と同一の部分については同一符号を付し、
その構成の説明は省略する。図３は第１の実施例におけ
る燃料プール側壁６の内側に燃料プール１の内側に向か
って湾曲し、多数の孔２３を有する制水鋼板１１を制水
鋼板取付ボルト１２によって設けたものである。このよ
うな制水鋼板１１を有する実施例においては、図４に示
すように、地震時に発生する燃料プール水５の波を制止
し、しかも孔２３から波を構成する燃料プール水５の一
部を図中矢印で示す流れＡのように逃がすことによって
波高を低く抑えることができる。従って、溢水回収プー
ル９へ回収される燃料プール水５の量を抑えながら、燃
料取替床２へ燃料プール水５が散逸することを防止する
ことができる。
実施例について図３及び図４を用いて説明する。図３に
おいても図１と同一の部分については同一符号を付し、
その構成の説明は省略する。図３は第１の実施例におけ
る燃料プール側壁６の内側に燃料プール１の内側に向か
って湾曲し、多数の孔２３を有する制水鋼板１１を制水
鋼板取付ボルト１２によって設けたものである。このよ
うな制水鋼板１１を有する実施例においては、図４に示
すように、地震時に発生する燃料プール水５の波を制止
し、しかも孔２３から波を構成する燃料プール水５の一
部を図中矢印で示す流れＡのように逃がすことによって
波高を低く抑えることができる。従って、溢水回収プー
ル９へ回収される燃料プール水５の量を抑えながら、燃
料取替床２へ燃料プール水５が散逸することを防止する
ことができる。
【００１６】本発明に係る燃料プール設備の第３の実施
例を図５及び図６を用いて説明する。図５においても図
１と同一の部分においては同一符号を付し、その構成に
ついては説明を省略する。図５において、溢水回収プー
ル側壁１０の上部にはヒンジ２１を介して鋼板１３が蝶
着されている。この鋼板１３は燃料プール１側の端部に
浮き袋１４を有している。さらに、燃料プール側壁６の
上端部には鋼板１３を支える支持台１５が支持台固定ボ
ルト１７によって設置されている。また、鋼板１３と接
する支持台１５の上端部には、互いの破損を防止するた
めに衝撃吸収材１６が設けられている。なお、この衝撃
吸収材１６は鋼板１３側に設けてもよい。
例を図５及び図６を用いて説明する。図５においても図
１と同一の部分においては同一符号を付し、その構成に
ついては説明を省略する。図５において、溢水回収プー
ル側壁１０の上部にはヒンジ２１を介して鋼板１３が蝶
着されている。この鋼板１３は燃料プール１側の端部に
浮き袋１４を有している。さらに、燃料プール側壁６の
上端部には鋼板１３を支える支持台１５が支持台固定ボ
ルト１７によって設置されている。また、鋼板１３と接
する支持台１５の上端部には、互いの破損を防止するた
めに衝撃吸収材１６が設けられている。なお、この衝撃
吸収材１６は鋼板１３側に設けてもよい。
【００１７】このように構成された実施例においては、
図６に示すとおり通常時には鋼板１３は、支持台１５に
よって支持されており、燃料取替床２と同一面を構成し
ている。一方、地震が発生し、燃料プール水５の揺動に
よる波が発生した場合には図６に示されるように、燃料
プール水５は支持台１５の隙間から溢水回収プール９に
流出する。このとき、支持台１５の高さを越えるような
大きな波が発生した場合には、鋼板１３の端部に設けら
れた浮き袋１４が波面において浮力を受ける。浮力を受
けた浮き袋１４は、波面の上下動に追従し、鋼板１３も
ヒンジ２１を軸に上下動することによって燃料プール水
５を図中矢印で示す流れＡのように溢水回収プール９に
導き、燃料取替床２に散逸することを防止する。
図６に示すとおり通常時には鋼板１３は、支持台１５に
よって支持されており、燃料取替床２と同一面を構成し
ている。一方、地震が発生し、燃料プール水５の揺動に
よる波が発生した場合には図６に示されるように、燃料
プール水５は支持台１５の隙間から溢水回収プール９に
流出する。このとき、支持台１５の高さを越えるような
大きな波が発生した場合には、鋼板１３の端部に設けら
れた浮き袋１４が波面において浮力を受ける。浮力を受
けた浮き袋１４は、波面の上下動に追従し、鋼板１３も
ヒンジ２１を軸に上下動することによって燃料プール水
５を図中矢印で示す流れＡのように溢水回収プール９に
導き、燃料取替床２に散逸することを防止する。
【００１８】本発明に係る燃料プール設備の第４の実施
例を図７及び図８を用いて説明する。図７においても図
１と同一の部分においては同一符号を付し、その構成に
ついては説明を省略する。図７において、燃料取替床２
には鋼板１３の動きを制限するストッパ１８がストッパ
取付ボルト２０によって設けられている。このストッパ
１８には鋼板１３の上面に接触する位置に衝撃吸収材２
２を設けてある。また、鋼板１３の上面及びストッパ１
８には互いに係着するフック１９が設けられている。な
お、衝撃吸収材２２は鋼板１３側に設けてもよい。
例を図７及び図８を用いて説明する。図７においても図
１と同一の部分においては同一符号を付し、その構成に
ついては説明を省略する。図７において、燃料取替床２
には鋼板１３の動きを制限するストッパ１８がストッパ
取付ボルト２０によって設けられている。このストッパ
１８には鋼板１３の上面に接触する位置に衝撃吸収材２
２を設けてある。また、鋼板１３の上面及びストッパ１
８には互いに係着するフック１９が設けられている。な
お、衝撃吸収材２２は鋼板１３側に設けてもよい。
【００１９】このように構成された燃料プール設備にお
いては、図８に示すとおり地震により燃料取替床２にま
で到達するような大きな波が発生した場合に、浮き袋１
４を有する鋼板１３が燃料取替床２側に倒れることをス
トッパ１８によって防止することができる。また、スト
ッパ１８とフック１９によって鋼板１３は燃料取替床２
に対して少なくとも９０度の角度を維持することがで
き、堰として機能するので燃料プール水５を図中矢印で
示す流れＡのように溢水回収プール９に導き燃料取替床
２上へ流出させることがない。
いては、図８に示すとおり地震により燃料取替床２にま
で到達するような大きな波が発生した場合に、浮き袋１
４を有する鋼板１３が燃料取替床２側に倒れることをス
トッパ１８によって防止することができる。また、スト
ッパ１８とフック１９によって鋼板１３は燃料取替床２
に対して少なくとも９０度の角度を維持することがで
き、堰として機能するので燃料プール水５を図中矢印で
示す流れＡのように溢水回収プール９に導き燃料取替床
２上へ流出させることがない。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃料プール
設備においては、放射性物質を含む燃料プール水の、地
震時の揺動による溢水を防止することが可能であるの
で、安全上重要な機器に水がかかることを防ぐことがで
き、被ばく低減を図ることができると同時に原子力発電
所の安全性の向上を図ることができる。
設備においては、放射性物質を含む燃料プール水の、地
震時の揺動による溢水を防止することが可能であるの
で、安全上重要な機器に水がかかることを防ぐことがで
き、被ばく低減を図ることができると同時に原子力発電
所の安全性の向上を図ることができる。
【図１】本発明に係る燃料プール設備の第１の実施例を
示す斜視断面図。
示す斜視断面図。
【図２】本発明の第１の実施例の作用を説明するための
縦断面図。
縦断面図。
【図３】本発明に係る燃料プール設備の第２の実施例を
示す斜視断面図。
示す斜視断面図。
【図４】本発明の第２の実施例の作用を説明するための
縦断面図。
縦断面図。
【図５】本発明に係る燃料プール設備の第３の実施例を
示す斜視断面図。
示す斜視断面図。
【図６】本発明の第３の実施例の作用を説明するための
縦断面図。
縦断面図。
【図７】本発明に係る燃料プール設備の第４の実施例を
示す斜視断面図。
示す斜視断面図。
【図８】本発明の第４の実施例の作用を説明するための
縦断面図。
縦断面図。
【図９】燃料プール設備の従来例を示す斜視断面図。
【図１０】従来例において地震時に発生する燃料プール
内の波の挙動を説明するための縦断面図。
内の波の挙動を説明するための縦断面図。
１…燃料プール ２…燃料取替床 ３…使用済燃料 ４…使用済燃料ラック ５…燃料プール水 ６…燃料プール側壁 ７…燃料プール底部 ８…ライニング ９…溢水回収プール １０…溢水回収プール
側壁 １１…制水鋼板 １２…制水鋼板取付ボ
ルト １３…鋼板 １４…浮き袋 １５…支持台 １６…衝撃吸収材 １７…支持台固定ボルト １８…ストッパ １９…フック ２０…ストッパ取付ボ
ルト ２１…ヒンジ ２２…衝撃吸収材 ２３…孔
側壁 １１…制水鋼板 １２…制水鋼板取付ボ
ルト １３…鋼板 １４…浮き袋 １５…支持台 １６…衝撃吸収材 １７…支持台固定ボルト １８…ストッパ １９…フック ２０…ストッパ取付ボ
ルト ２１…ヒンジ ２２…衝撃吸収材 ２３…孔
Claims (4)
- 【請求項１】 原子力発電所内の燃料取替床に掘り下げ
られて設けられ、燃料プール側壁と燃料プール底部とを
有して原子燃料を貯蔵する燃料プール設備において、前
記燃料プール側壁から所定の距離を隔てて設けられた溢
水回収プール側壁を有し、この溢水回収プール側壁と前
記燃料プール側壁によって溢水回収プールが形成される
ことを特徴とする燃料プール設備。 - 【請求項２】 前記溢水回収プール側壁の上端部内側に
複数の孔を有する制水板を具備することを特徴とする請
求項１記載の燃料プール設備。 - 【請求項３】 前記燃料プール側壁の上部に蝶着され端
部に浮子を設けた防波板と、この防波板を前記燃料取替
床と同一面を構成するように支持するために前記溢水回
収プール側壁の上部に設けられた支持板とを有すること
を特徴とする請求項１または請求項２記載の燃料プール
設備。 - 【請求項４】 前記燃料取替床上に設けられ前記防波板
と燃料取替床とで形成される内角が少なくとも直角を成
すように防波板を支持する制止板を有することを特徴と
する請求項３記載の燃料プール設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275461A JPH07128485A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 燃料プール設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275461A JPH07128485A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 燃料プール設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07128485A true JPH07128485A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17555861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5275461A Pending JPH07128485A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 燃料プール設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07128485A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006317230A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Toshiba Corp | 燃料貯蔵プールの柵構造 |
| JP2006329799A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Toshiba Corp | スロッシング溢水防止装置 |
| JP2009216538A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Taisei Corp | スロッシング溢水防止装置 |
| JP2010085367A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Toshiba Corp | 貯蔵プール設備および貯蔵プールの溢水防止方法 |
| JP2010190605A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Toshiba Corp | 使用済燃料プール設備 |
| JP2013050315A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Toshiba Corp | 使用済み燃料プール設備及び原子力発電所 |
| JP2013057653A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Korea Nuclear Fuel Co Ltd | 使用済み核燃料貯蔵槽実時間監視システム及びその方法 |
| JP2013112358A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スロッシング防止構造 |
| CN109003685A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-12-14 | 上海核工程研究设计院有限公司 | 一种压水堆核电厂乏燃料池去浮系统 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5275461A patent/JPH07128485A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006317230A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Toshiba Corp | 燃料貯蔵プールの柵構造 |
| JP2006329799A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Toshiba Corp | スロッシング溢水防止装置 |
| JP4519714B2 (ja) * | 2005-05-26 | 2010-08-04 | 株式会社東芝 | スロッシング溢水防止装置 |
| JP2009216538A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Taisei Corp | スロッシング溢水防止装置 |
| JP2010085367A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Toshiba Corp | 貯蔵プール設備および貯蔵プールの溢水防止方法 |
| JP2010190605A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Toshiba Corp | 使用済燃料プール設備 |
| JP2013050315A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Toshiba Corp | 使用済み燃料プール設備及び原子力発電所 |
| JP2013057653A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Korea Nuclear Fuel Co Ltd | 使用済み核燃料貯蔵槽実時間監視システム及びその方法 |
| US8957781B2 (en) | 2011-09-08 | 2015-02-17 | Kepco Nuclear Fuel Co., Ltd. | Real time monitoring system of spent fuel pool and method thereof |
| JP2013112358A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スロッシング防止構造 |
| CN109003685A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-12-14 | 上海核工程研究设计院有限公司 | 一种压水堆核电厂乏燃料池去浮系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH025436Y2 (ja) | ||
| KR100306887B1 (ko) | 플럭스를저지하는중성자흡수기배치장치 | |
| JP2634739B2 (ja) | 液体金属冷却原子炉プラント | |
| US4927596A (en) | Self-actuating pressure relief device and method for nuclear containment | |
| JPH07128485A (ja) | 燃料プール設備 | |
| US9466399B2 (en) | Expansion gap radiation shield | |
| CA2947917C (en) | Spent fuel storage rack | |
| JP2007163204A (ja) | 原子炉建屋および原子炉建屋の改造方法 | |
| US4113560A (en) | Core catcher for nuclear reactor core meltdown containment | |
| JP2017111109A (ja) | 原子炉支持構造 | |
| JP2000503389A (ja) | 沸騰水型原子炉燃料アセンブリ用の密封バスケット | |
| JP2006329799A (ja) | スロッシング溢水防止装置 | |
| JP2009257996A (ja) | スロッシング防止装置 | |
| JPS6230994A (ja) | 原子炉プ−ルのプ−ル水防波設備 | |
| JPS6017076B2 (ja) | 核燃料貯蔵装置 | |
| JPH0815482A (ja) | 使用済燃料貯蔵プール装置 | |
| JPH0829596A (ja) | ドリップトレイ | |
| Lolich | Advanced Nuclear Research Reactor | |
| JPS59171893A (ja) | 燃料プ−ル装置 | |
| JPS60243596A (ja) | スロツシング防止装置 | |
| JPH09243790A (ja) | 原子力発電プラント | |
| JP4896942B2 (ja) | スロッシングおよび溢水抑制装置 | |
| JPH07191183A (ja) | 使用済燃料貯蔵方法及び使用済燃料貯蔵ラック | |
| JP2020134327A (ja) | 核燃料貯蔵用ラック、核燃料貯蔵用ラックの設置方法並びに核燃料貯蔵用ラックの製造方法 | |
| JPH10282285A (ja) | 原子炉建屋 |