JP2009257996A - スロッシング防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で、且つ取り扱いが容易な構造で、スロッシングを抑制できる。
【解決手段】スロッシング防止装置1は、燃料プール2内の水面付近に配置され、プール開口部の前面にわたって、帯状をなす格子板51をその面方向を略上下方向に向けて平面視格子状に組み合わせた格子体5と、格子体5の上方を覆うように配置されるとともに、空気の流通路を形成した可動ルーバー62を有する弁体付き蓋体6とを備え、格子板51が燃料プール2内の水の揺動の抵抗となる邪魔板の作用をなし、水面付近で最大となる波の大きさを小さくしてスロッシング現象を抑制するとともに、弁体付き蓋6によって、燃料プール2内で生じる波しぶきの周囲への飛散を防止するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、原子力発電所の使用済み燃料棒を冷却するための燃料貯蔵プール等に設置されるスロッシング防止装置に関する。
従来、原子力発電所の原子炉建屋には、使用済み燃料棒を冷却するため、或いは原子炉の定期点検時において原子炉内の機器や使用中の燃料棒を仮置きするための水が入ったプール等が設けられており、それらのプールの開口部は蓋などで塞いでいないのが一般的となっている。つまり、使用済み燃料棒の温度は300℃にもなる高温な状態であり、プール内の冷却水を循環させながら長時間をかけて冷却するため、プール上部の開口部が塞がれていると冷却の妨げになるため、蓋を設置していないのが現状となっている。
ところで、スロッシング現象は、長周期の地震動に共振してゆっくりとした波が発生するものである。これに対して、上述した燃料貯蔵プールでは、設計用地震動に対してスロッシング現象が発生してもプール内部の水が溢れないように設計されているが、例えば想定した地震動を超えるようなキラーパルスの非常に大きな地震動を受けると、その衝撃力によりスロッシング現象が発生し、プール内の水面が上昇してプール外部に多量の内容水が溢れ出してしまうおそれがあった。しかも、使用済み燃料棒を貯蔵するプールの水は高い放射能を帯びているため、外部への流出を避けることが必要条件となっている。
このような課題に対して、スロッシング現象によってプールから溢れ出した水を堰き止める技術が、例えば特許文献1に提案されている。
特許文献1は、燃料貯蔵プール(容器)の縁部近傍に、プール内の水面よりも高い溢水防止用の冶具を設置する構造であり、容器縁部から起立する起立壁と、この起立壁に摺動用連結具を介して上下に移動可能な移動壁とを有する構造や、その起立壁に袋状の防水シートを備えておき、その防水シートに溢れ出した水を収容する構造の治具からなるスロッシング溢水防止装置について開示したものである。
特開2006−329799号公報
しかしながら、従来のスロッシング防止装置では以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1のスロッシング溢水防止装置はプールの縁部に防壁の機能を持たせた起立壁等を設けているが、スロッシング現象そのものを抑制するものではないことから、多量のプール内の水が溢れ出したときに、起立壁が破壊されるおそれがある。そして、溢れ出した水圧に壁が耐え得るように、且つ水を収容する防水シートの止水性を確保するように設計すると、これら溢水防止用の冶具が大規模で、且つ重量の大きな構造となり、コストがかかるうえ、例えば原子炉の定期点検時に取り扱いにくく、作業効率が低下するといった問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、軽量で、且つ取り扱いが容易な構造で、スロッシング現象を抑制できるスロッシング防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るスロッシング防止装置では、原子力発電所内に設置される水が入ったプールに設けられるスロッシング防止装置であって、プール内の水面付近に配置され、プール開口部の少なくとも外周部にわたって、帯状をなす格子板をその面方向を略上下方向に向けて平面視格子状に組み合わせた格子体と、格子体の上方を覆うように配置されるとともに、空気の流通路を形成した弁体を有する弁体付き蓋体とを備えていることを特徴としている。
本発明では、格子体をプール内の水面付近に配置させることで、水の揺動範囲が格子板によって仕切られた小範囲となり、それら格子板がプール内の水の揺動の抵抗となる邪魔板の作用をなし、水の揺動が分散されて、水面付近で最大となる波の大きさを小さくすることできるので、スロッシング現象を抑制することができる。そして、格子体の上方には弁体付き蓋が設けられているので、プール内で生じる波しぶきの周囲への飛散を防止することができる。
しかも、使用済み燃料棒を貯蔵する燃料貯蔵プールにおいては、その冷却時に生じる水蒸気を弁体付き蓋に形成される空気の流通路を通して逃がすことができるので、冷却効率を低下させることがない構造となっている。
また、本発明に係るスロッシング防止装置では、格子体の格子板は、その上部が格子体の平面視中心側に向くように傾斜していることが好ましい。
本発明では、傾斜した格子板に衝突した波の向きが平面視でプール中心側に向けられ、プール外部に波しぶきが飛散しないようにすることができるうえ、傾斜した格子板の下側斜面が波の上昇を抑える抵抗となることから、スロッシング現象をさらに小さくする効果を得ることができる。
また、本発明に係るスロッシング防止装置では、格子板には、略水平方向に延びる水平リブが固定されていることが好ましい。
本発明では、格子板によって仕切られた範囲内に水平リブが介在する構成であるので、その水平リブが波の上昇を抑える抵抗となることから、スロッシング現象をさらに小さくする効果を得ることができる。
また、本発明に係るスロッシング防止装置では、弁体は、開閉可能であることが好ましい。
本発明では、使用済み燃料棒を仮置きする燃料貯蔵プールにおいては、冷却時に生じる水蒸気をプールから逃がすために、弁体付き蓋の弁体を適宜な開口量に調整して開けておくことができる。また、例えば使用済み燃料棒をプール内に移し替える際などにおいて、弁体付き蓋を取り外して、弁体を閉じた状態でプールの周囲に衝立状に立てておけば、その弁体付き蓋にプール外方への水の流出を防ぐ防壁の役割を持たせたることができる。
また、本発明に係るスロッシング防止装置では、弁体付き蓋体は、平面視で複数に分割され、それら分割された隣接する蓋ユニットどうしが蛇腹状に折り畳み可能に連結されていることが好ましい。
本発明では、使用済み燃料棒を原子炉からプールに移し替えるなどの作業を行うためにプールの開口部を開放する際に、弁体付き蓋を折り畳んで簡単に取り外すことができる。また、折り畳んだ状態の弁体付き蓋をプールの外周部などに縦置きにして配置させて防壁を構成することが可能となり、プール開放時に大地震が発生して場合でもスロッシング現象が起きた場合であってもプール内の水の溢れ出した水の外部への流出を抑えることができる。
本発明のスロッシング防止装置によれば、プール内の水面付近に格子状の格子体を配置することで、プール内の水の揺動が分散され、スロッシング現象を効果的に抑制することができるとともに、格子体の上方の弁体付き蓋によって波しぶきの周囲への飛散を防ぐことができる。
また、スロッシング現象が抑えられて多量の水がプールより溢れ出すことがなくなるので、弁体付き蓋を軽量で簡単な構造とすることが可能となるとともに、格子体もまた格子板から構成される簡単な構造であることから、それらの取り扱いが容易になる利点がある。そのため、これら格子体と弁体付き蓋を取り外してプールの開口部を開放し、原子炉から使用済み燃料棒をプール内に移し替えるといった作業などを効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態によるスロッシング防止装置について、図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態によるスロッシング防止装置の概略構成を示す一部破断平面図、図2は図1に示すA−A線断面図、図3は図2に示す格子体の拡大図、図4は弁体付き蓋を折り畳む過程の状態を示す斜視図、図5は弁体付き蓋の構成を示す側断面図であって、(a)は図4に示すB−B線断面図で羽板を開いた状態の図、(b)は同じく羽板を閉じた状態の図、図6は燃料プール開放時のスロッシング防止装置の状態を示す平面図であって、図1に対応する図、図7は同じく燃料プール開放時のスロッシング防止装置を示す縦断面図であって、図2に対応する図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態によるスロッシング防止装置1は、原子力発電所の原子炉建屋内の使用済み燃料棒4を冷却するために冷却水が貯められている燃料貯蔵プール(以下、単に「燃料プール2」という)において、地震時に起きるスロッシング現象を抑制するものである。燃料プール2は、平面視矩形状をなし、図示しない原子炉の上部に設けられた円筒型のピット3の近傍に設けられている。そして、通常、ピット3にはコンクリート製の蓋(図示省略)が取り付けられるとともに、その内部には水が入っていない状態であり、燃料プール2のみに水が入った状態となっている。そして、燃料プール2は、使用済み燃料棒4を冷却するために図示しない循環ポンプで内部の水を循環し、プール内の水位を一定に保持している。
使用済み燃料棒4は、ピット3から取り出した時点において、例えば300℃になる高温な状態であり、燃料プール2内で100℃程度まで冷却される。そして、ピット3から取り出した使用済み燃料棒4は、その高さ寸法が略4m程度であり、燃料プール2の底部に立てた状態で貯蔵されることになる。
図1および図2に示すように、スロッシング防止装置1は、燃料プール2の開口2a全体にわたってスロッシング現象を抑えるための格子体5が配置され、さらにその格子体5の上面を覆うようにして空気の通路を形成させた弁体付き蓋6を備えた構成となっている。なお、図1では、見易いように弁体付き蓋6は略半分を省略した図とし、格子体5においては弁体付き蓋6の下方に位置する二点鎖線の領域にも配置されている。
格子体5は、例えばステンレス製などの部材からなる帯状の格子板51を、その面方向を略上下方向に向けて平面視格子状となるように縦横に組み合わせた部材をなしている。図3に示す側面視で、格子体5のそれぞれの格子板51は、その上部が格子体5の平面視中心側に向くように適宜な傾斜角度で傾いた状態で配置されている。また、格子体5が設けられる位置は、燃料プール2内の水が地震時に揺動する表面付近の自由水の位置、つまり、格子体5の上面5aと水面とが一致する位置、或いはほぼ一致する位置が好ましく、これにより地震時に生じるスロッシング現象を抑えることが可能な構造となっている。
図1、図2に示すように、弁体付き蓋6は、ルーバーの開閉によって蓋の面内に空気の流通路を形成できるようにした板状蓋構造であり、燃料プール2の縁部2b上及び燃料プール2の開口部に架設した支持部材7上に載置されている。図4に示すように、弁体付き蓋6は、平面視帯状をなす複数の蓋ユニット6A、6A、…に分割され、それら分割された隣接する蓋ユニット6A、6Aどうしがその長辺部(連結部6a)で連結されている。これら連結された蓋ユニット6A、6Aどうしは、その連結部6aが連結方向(長手方向)を中心軸にして回動可能な状態で繋がっており、図4に示すように蛇腹状に折り畳めるようになっている。なお、図4は、後述する可動ルーバー62(図5参照)が省略された図となっている。
図5(a)および(b)に示すように、各蓋ユニット6Aは、鋼材などから形成され、枠体61と、その枠体61内に開閉自在に設けられた可動ルーバー62(弁体)とからなる。枠体61は、帯状の平板を四角形状に枠組みして一体に形成されている。可動ルーバー62は、複数の帯状平板をなす矩形状の羽板62a、62aを一方向に整列的に配列させたものであり、各羽板62aの短手方向の一端(回転軸62b)を中心軸として回動自在(矢印E方向)となっている。図5(a)に示すように、可動ルーバー62を所定の回転角度で開けたときには、弁体付き蓋6に流通路Sが形成され、弁体付き蓋6の面内に空気を流通させることができるようになっている。
そして、図5(b)に示すように、可動ルーバー62を閉じたときには、隣り合う各羽板62a、62aどうしの間に隙間Sが形成されない状態とすることができ、例えば詳しくは後述するが定期点検時などで燃料プール2を開放する際には、可動ルーバー62を閉じた状態で燃料プール2の外周部に折り畳んだ状態で配置させて使用できる構成となっている。
次に、上述したスロッシング防止装置1の作用および使用方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、本スロッシング防止装置1では、大規模地震が発生すると、燃料プール2内の冷却水にスロッシング現象(このときの水の揺動状態の一部が図2の破線で示されている)が起きるが、格子体5が燃料プール2内の水面付近に配置されているので、水の揺動範囲が格子板51(図3参照)によって仕切られた小範囲となり、それら格子板51が燃料プール2内の水の揺動の抵抗となる邪魔板の作用をなし、水の揺動が分散されて、水面付近で最大となる波の大きさを小さくすることできるので、スロッシング現象を抑制することができる。
とくに、図3に示すように、本実施の形態のスロッシング防止装置1では、格子体5の各格子板51が平面視中心側に向けて傾斜した形状となっているので、傾斜した格子板51に衝突した波の向きが平面視でプール中心側に向けられ、プール外部に波しぶきが飛散しないようにすることができるうえ、傾斜した格子板51の下側斜面51aが波の上昇を抑える抵抗となることから、スロッシング現象をさらに小さくする効果を得ることができる。
さらに、本スロッシング防止装置1では、燃料プール2の開口付近に設置されることから、燃料プール2内の底に立てた状態で貯蔵される使用済み燃料棒4、4、…に干渉することなく、確実にスロッシング現象を防止することができる。
そして、格子体5の上方には弁体付き蓋6が設けられているので、燃料プール2内で生じる波しぶきの周囲への飛散を防止することができる。
また、使用済み燃料棒4を貯蔵する燃料プール2では、その冷却時に生じる水蒸気を弁体付き蓋6に形成される空気の流通路Sを通して逃がすことができるので、冷却効率を低下させないようになっている。しかも、弁体付き蓋6の可動ルーバー62を適宜な開口量に調整して開けておくことができる。
また、図6及び図7に示すように、使用済み燃料棒4を燃料プール2に移し替える際や、原子炉の定期点検時で使用中の燃料棒を燃料プール2に仮置きする際などで燃料プール2を開放するときには、燃料プール2に設置されているスロッシング防止装置1の弁体付き蓋6を折り畳んで燃料プール2の外周部に衝立状にしてサポート材10などで支持させて配置する。なお、図6に示すように本実施の形態では、ピット3と燃料プール2の両方を囲うようにして折り畳んだ弁体付き蓋6が配置されている。その後、格子体5を取り外して燃料プール2の開口部を開放した状態で作業が行われる。
このように、弁体付き蓋6は、折り畳んで簡単に取り外すことができ、また、折り畳んだ状態の弁体付き蓋6を燃料プール2の外周部に縦置きにして配置させ、さらに可動ルーバー62の羽板62aを閉じた状態(図5(b)参照)とすることで、隙間のない防壁を構成することが可能となり、このプール開放時に地震が発生してスロッシング現象が起きた場合であっても燃料プール2内の水の溢れ出した水の外部への流出を抑えることができる。
上述した本実施の形態によるスロッシング防止装置では、燃料プール2内の水面付近に格子状の格子体5を配置することで、燃料プール2内の水の揺動が分散され、スロッシング現象を効果的に抑制することができるとともに、格子体5の上方の弁体付き蓋6によって波しぶきの周囲への飛散を防ぐことができる。
また、スロッシング現象が抑えられて多量の水が燃料プール2より溢れ出すことがなくなるので、弁体付き蓋6を軽量で簡単な構造とすることが可能となるとともに、格子体5もまた格子板51から構成される簡単な構造であることから、それらの取り扱いが容易になる利点がある。そのため、これら格子体5と弁体付き蓋6を取り外して燃料プール2の開口部を開放し、原子炉から使用済み燃料棒4を燃料プール2内に移し替えるといった作業などを効率よく行うことができる。
次に、上述した実施の形態の変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施の形態と異なる構成について説明する。
図8は実施の形態の第1の変形例によるスロッシング防止装置の格子体の構成を示す平面図、図9は同じく弁体付き蓋の構成を示す平面図である。
図8および図9に示すように、第1の変形例によるスロッシング防止装置1は、燃料プール2の開口部の平面視外周部のみの範囲に格子体8、および弁体付き蓋9を配置させた形態、すなわち格子体8および弁体付き蓋9はそれぞれ平面視中央部分に矩形状の開口8a、9aを形成させた形状をなしている。
つまり、一般的に燃料プール2におけるスロッシング現象は、燃料プール2の外周部側で波の高さが大きくなるので、本第1の変形例では、その外周部のみの範囲にスロッシング防止装置1を配置させた構成となっている。
また、図10(a)〜(c)は実施の形態の他の変形例によるスロッシング防止装置の格子体の構成を示す側面図である。
図10(a)〜(c)には、それぞれ第2〜第4の変形例による格子体5A、5B、5Cが示されており、格子板51に略水平方向に延びる水平リブを固定させた形状となっている。
図10(a)に示す第2の変形例による格子体5Aは、各格子板51の上端部51bから水平方向で一方向に向けて張り出す水平リブ52を設けた構成となっている。
図10(b)に示す第3の変形例による格子体5Bは、上端部51bに側面視T字状となるようにし水平リブ53を設けた格子板51と、下端部51cに同じく水平リブ54を設けた格子板51とを配列方向に交互に配置させた構成となっている。
図10(c)に第4の変形例による格子体5Cは、上端部51b及び下端部51cの両端に水平リブ53、54を設けた格子板51と、上下方向中間部51dに側面視十字状となるようにして水平リブ55を設けた格子板51とを配列方向に交互に配置させた構成となっている。
上述した第2〜第4の変形例では、格子板51によって仕切られた範囲内に水平リブ52、53、54、55が介在する構成であるので、その水平リブ52〜55が波の上昇を抑える抵抗となることから、スロッシング現象をさらに小さくする効果を得ることができる。
以上、本発明によるスロッシング防止装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、格子体5の格子板51の寸法や、格子板51によって囲まれる範囲の大きさ、燃料プール2における設置高さなどは、適宜な設計的変更が可能である。
また、本実施の形態では弁体付き蓋6の空気を通過させる流通路を形成する弁体として可動ルーバー62としているが、この形態に限定されることはなく、羽板の取り付け角度が固定されたルーバーであってもよく、またルーバーでなく、例えばスライド式の窓状の部材により空気の流通路を形成可能な構造を採用することができる。
さらに、本実施の形態では、弁体付き蓋6、蓋ユニット6A、6Aを連結して折り畳み可能な構成としているが、これに限定されることはない。そして、折り畳んで衝立状に配置させる範囲を、ピット3と燃料プール2の両方を囲う範囲としているが、とくに限定されることはなく、燃料プール2のみを囲う範囲であってもかまわない。
本発明の実施の形態によるスロッシング防止装置の概略構成を示す一部破断平面図である。 図1に示すA−A線断面図である。 図2に示す格子体の拡大図である。 弁体付き蓋を折り畳む過程の状態を示す斜視図である。 弁体付き蓋の構成を示す側断面図であって、(a)は図4に示すB−B線断面図で羽板を開いた状態の図、(b)は同じく羽板を閉じた状態の図である。 燃料プール開放時のスロッシング防止装置の状態を示す平面図であって、図1に対応する図である。 燃料プール開放時のスロッシング防止装置を示す縦断面図であって、図2に対応する図である。 実施の形態の第1の変形例によるスロッシング防止装置の格子体の構成を示す平面図である。 同じく弁体付き蓋の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は実施の形態の他の変形例によるスロッシング防止装置の格子体の構成を示す側面図である。
符号の説明
1 スロッシング防止装置
2 燃料プール
3 ピット
4 使用済み燃料棒
5、5A、5B、5C、8 格子体
51 格子板
51a 下側斜面
52、53、54、55 水平リブ
6、9 弁体付き蓋
6A 蓋ユニット
62 可動ルーバー(弁体)

Claims (5)

  1. 原子力発電所内に設置される水が入ったプールに設けられるスロッシング防止装置であって、
    前記プール内の水面付近に配置され、プール開口部の少なくとも外周部にわたって、帯状をなす格子板をその面方向を略上下方向に向けて平面視格子状に組み合わせた格子体と、
    前記格子体の上方を覆うように配置されるとともに、空気の流通路を形成した弁体を有する弁体付き蓋体と、
    を備えていることを特徴とするスロッシング防止装置。
  2. 前記格子体の格子板は、その上部が前記格子体の平面視中心側に向くように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のスロッシング防止装置。
  3. 前記格子板には、略水平方向に延びる水平リブが固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスロッシング防止装置。
  4. 前記弁体は、開閉可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスロッシング防止装置。
  5. 前記弁体付き蓋体は、平面視で複数に分割され、
    それら分割された隣接する蓋ユニットどうしが蛇腹状に折り畳み可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスロッシング防止装置。
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