JPH09243274A - 炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法 - Google Patents
炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法Info
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- JPH09243274A JPH09243274A JP8080650A JP8065096A JPH09243274A JP H09243274 A JPH09243274 A JP H09243274A JP 8080650 A JP8080650 A JP 8080650A JP 8065096 A JP8065096 A JP 8065096A JP H09243274 A JPH09243274 A JP H09243274A
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- exhaust gas
- melting furnace
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- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】金属スクラップの予熱効率を高めることができ
る、炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法を
提供する。 【解決手段】溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させるに足る量の酸素を、溶解炉の炉頂に装備さ
れた予熱装置の各所へ分割して供給する。
る、炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法を
提供する。 【解決手段】溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させるに足る量の酸素を、溶解炉の炉頂に装備さ
れた予熱装置の各所へ分割して供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炉頂予熱装置におけ
る金属スクラップの予熱方法に関する。金属スクラップ
を溶解炉、例えばアーク炉で溶解する場合、原料となる
金属スクラップをアーク炉から発生する排ガスで予熱す
ることが行なわれる。金属スクラップの予熱に用いる装
置には各種が知られているが、近年では、予熱効率の点
で、炉頂予熱装置が注目されている。この炉頂予熱装置
は、溶解炉の炉頂にシャフトを立設し、シャフト内に1
段又は2段以上の多段で予熱室を形成して、予熱室に装
填した金属スクラップを該予熱室へ溶解炉から発生する
排ガスを導入することにより予熱するものである。本発
明はかかる炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱
方法の改良に関する。
る金属スクラップの予熱方法に関する。金属スクラップ
を溶解炉、例えばアーク炉で溶解する場合、原料となる
金属スクラップをアーク炉から発生する排ガスで予熱す
ることが行なわれる。金属スクラップの予熱に用いる装
置には各種が知られているが、近年では、予熱効率の点
で、炉頂予熱装置が注目されている。この炉頂予熱装置
は、溶解炉の炉頂にシャフトを立設し、シャフト内に1
段又は2段以上の多段で予熱室を形成して、予熱室に装
填した金属スクラップを該予熱室へ溶解炉から発生する
排ガスを導入することにより予熱するものである。本発
明はかかる炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炉頂予熱装置の予熱室に装填した
金属スクラップを予熱する方法として、溶解炉から発生
する排ガスを予熱室へ導入する前の段階で、該排ガス中
の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸素を一度に供給
して該排ガス中の一酸化炭素を燃焼させた後、その燃焼
ガスを予熱室へ導入することが行なわれている(特開平
7−145420)。この従来法には、溶解炉から発生
する排ガスをそのまま予熱室へ導入する場合に比べて、
該排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるため、その燃焼熱
をも金属スクラップの予熱に利用できるという利点があ
る。ところが、この従来法には、依然として金属スクラ
ップの予熱効率が不充分という欠点がある。この従来法
では、金属スクラップの予熱に、排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させた後の燃焼ガスからの対流伝熱及び金属スク
ラップ相互間の伝導伝熱を利用しているが、排ガス中の
一酸化炭素を燃焼させるときの輻射伝熱を充分に利用し
ていないからである。
金属スクラップを予熱する方法として、溶解炉から発生
する排ガスを予熱室へ導入する前の段階で、該排ガス中
の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸素を一度に供給
して該排ガス中の一酸化炭素を燃焼させた後、その燃焼
ガスを予熱室へ導入することが行なわれている(特開平
7−145420)。この従来法には、溶解炉から発生
する排ガスをそのまま予熱室へ導入する場合に比べて、
該排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるため、その燃焼熱
をも金属スクラップの予熱に利用できるという利点があ
る。ところが、この従来法には、依然として金属スクラ
ップの予熱効率が不充分という欠点がある。この従来法
では、金属スクラップの予熱に、排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させた後の燃焼ガスからの対流伝熱及び金属スク
ラップ相互間の伝導伝熱を利用しているが、排ガス中の
一酸化炭素を燃焼させるときの輻射伝熱を充分に利用し
ていないからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、金属スクラップの予熱効率が
不充分という点である。
する課題は、従来法では、金属スクラップの予熱効率が
不充分という点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、溶解
炉の炉頂に装備された予熱装置に装填されている金属ス
クラップを、溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させた燃焼ガスで予熱する方法において、溶解炉
から発生する排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る
量の酸素を、予熱装置の各所へ分割して供給することを
特徴とする炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱
方法に係る。
炉の炉頂に装備された予熱装置に装填されている金属ス
クラップを、溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させた燃焼ガスで予熱する方法において、溶解炉
から発生する排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る
量の酸素を、予熱装置の各所へ分割して供給することを
特徴とする炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱
方法に係る。
【0005】本発明において、炉頂予熱装置は、溶解炉
の炉頂にシャフトを立設し、シャフト内にフォークで仕
切った1段又は2段以上の多段で予熱室を形成して、各
予熱室に金属スクラップを装填するように構成したもの
で、これには溶解炉から発生する排ガスを最下段の予熱
室から最上段の予熱室へと順次導入するようになってい
るものや、溶解炉から発生する排ガスを最下段の予熱室
へ導入すると共にバイパスを経由して最上段の予熱室へ
導入するようになっているもの等、各種の形式のものが
ある。
の炉頂にシャフトを立設し、シャフト内にフォークで仕
切った1段又は2段以上の多段で予熱室を形成して、各
予熱室に金属スクラップを装填するように構成したもの
で、これには溶解炉から発生する排ガスを最下段の予熱
室から最上段の予熱室へと順次導入するようになってい
るものや、溶解炉から発生する排ガスを最下段の予熱室
へ導入すると共にバイパスを経由して最上段の予熱室へ
導入するようになっているもの等、各種の形式のものが
ある。
【0006】本発明では、溶解炉から発生する排ガス中
の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸素を、予熱装置
の各所へ分割して供給する。全体としては溶解炉から発
生する排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸
素を供給するのであるが、この酸素を排ガスを予熱室へ
導入する前の段階で一度に供給するのではなくて、例え
ばその一部を排ガスを予熱室へ導入する直前若しくは導
入した直後に供給し、また他の一部を予熱室の中部へ供
給して、更に他の一部を予熱室の下部へ供給するのであ
る。このように酸素を分割供給すると、予熱室に装填さ
れている金属スクラップの予熱に、全体としては排ガス
中の一酸化炭素を燃焼させた後の燃焼ガスからの対流伝
熱を利用でき、また金属スクラップ相互間の伝導伝熱を
利用できることに加え、排ガス中の一酸化炭素を燃焼さ
せるときの輻射伝熱をも充分に利用できるため、金属ス
クラップの予熱効率を高めることができる。
の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸素を、予熱装置
の各所へ分割して供給する。全体としては溶解炉から発
生する排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の酸
素を供給するのであるが、この酸素を排ガスを予熱室へ
導入する前の段階で一度に供給するのではなくて、例え
ばその一部を排ガスを予熱室へ導入する直前若しくは導
入した直後に供給し、また他の一部を予熱室の中部へ供
給して、更に他の一部を予熱室の下部へ供給するのであ
る。このように酸素を分割供給すると、予熱室に装填さ
れている金属スクラップの予熱に、全体としては排ガス
中の一酸化炭素を燃焼させた後の燃焼ガスからの対流伝
熱を利用でき、また金属スクラップ相互間の伝導伝熱を
利用できることに加え、排ガス中の一酸化炭素を燃焼さ
せるときの輻射伝熱をも充分に利用できるため、金属ス
クラップの予熱効率を高めることができる。
【0007】溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
量は、排ガスの風量と一酸化炭素濃度とによって求めら
れる。排ガスの風量は、予熱室の上流側における予熱装
置内へ例えば水冷ピトー管を挿入し、この水冷ピトー管
を風量計に接続して、直接に計測することもできるが、
予熱装置に接続した排ガスダクトにおける風量を同様に
計測し、この風量から予熱装置へ供給した酸素量(酸素
として空気を供給した場合には空気量)に見合う量を差
し引いて求めることもできる。また排ガスの一酸化炭素
濃度は、予熱室の上流側における予熱装置内へサンプリ
ング管を挿入し、このサンプリング管をCO計へ接続し
て、直接に計測することができる。予熱装置へ供給する
酸素としては、酸素ガスそれ自体でもよいが、通常は空
気を供給し、好ましくは溶解炉、予熱装置或は予熱装置
に接続した排ガスダクトと接触させて予熱した空気を供
給する。
量は、排ガスの風量と一酸化炭素濃度とによって求めら
れる。排ガスの風量は、予熱室の上流側における予熱装
置内へ例えば水冷ピトー管を挿入し、この水冷ピトー管
を風量計に接続して、直接に計測することもできるが、
予熱装置に接続した排ガスダクトにおける風量を同様に
計測し、この風量から予熱装置へ供給した酸素量(酸素
として空気を供給した場合には空気量)に見合う量を差
し引いて求めることもできる。また排ガスの一酸化炭素
濃度は、予熱室の上流側における予熱装置内へサンプリ
ング管を挿入し、このサンプリング管をCO計へ接続し
て、直接に計測することができる。予熱装置へ供給する
酸素としては、酸素ガスそれ自体でもよいが、通常は空
気を供給し、好ましくは溶解炉、予熱装置或は予熱装置
に接続した排ガスダクトと接触させて予熱した空気を供
給する。
【0008】予熱装置へ空気を分割供給する場合、具体
的には例えば、予熱装置の各所へ空気供給管を接続し、
これらの空気供給管にそれぞれ電磁弁を介装して、これ
らの電磁弁の開閉及び/又は開度を調節する。より具体
的には例えば、排ガスの風量を計測する風量計及び一酸
化炭素濃度を計測するCO計を演算装置に接続し、演算
装置を各電磁弁に接続して、風量計及びCO計からの入
力値によって計算される排ガス中の一酸化炭素を燃焼さ
せるに足る空気量を演算し、全体としてこの空気量が予
熱装置に供給されるよう、演算装置から発せられる信号
により各電磁弁の開度を調節する。
的には例えば、予熱装置の各所へ空気供給管を接続し、
これらの空気供給管にそれぞれ電磁弁を介装して、これ
らの電磁弁の開閉及び/又は開度を調節する。より具体
的には例えば、排ガスの風量を計測する風量計及び一酸
化炭素濃度を計測するCO計を演算装置に接続し、演算
装置を各電磁弁に接続して、風量計及びCO計からの入
力値によって計算される排ガス中の一酸化炭素を燃焼さ
せるに足る空気量を演算し、全体としてこの空気量が予
熱装置に供給されるよう、演算装置から発せられる信号
により各電磁弁の開度を調節する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を例示す
る縦断面図である。溶解炉11の頂部に炉内と連通する
シャフト21が立設されており、シャフト21内には開
閉可能なフォーク22,23で上下2段に仕切られた予
熱室24,25が形成されていて、予熱室24,25に
金属スクラップが装填されている。上段の予熱室24を
形成するシャフト21の側面最上部には排ガスダクト3
1が接続されており、排ガスダクト31の下流側に集塵
装置32及び排気ブロア33が接続されている。内部に
上下2段の予熱室24,25が形成されたシャフト21
を備える図示した炉頂予熱装置では、溶解炉11から発
生する排ガスを下段の予熱室25→上段の予熱室24の
順で通して、これらの予熱室25,24に装填されてい
る金属スクラップを予熱するようになっている。
る縦断面図である。溶解炉11の頂部に炉内と連通する
シャフト21が立設されており、シャフト21内には開
閉可能なフォーク22,23で上下2段に仕切られた予
熱室24,25が形成されていて、予熱室24,25に
金属スクラップが装填されている。上段の予熱室24を
形成するシャフト21の側面最上部には排ガスダクト3
1が接続されており、排ガスダクト31の下流側に集塵
装置32及び排気ブロア33が接続されている。内部に
上下2段の予熱室24,25が形成されたシャフト21
を備える図示した炉頂予熱装置では、溶解炉11から発
生する排ガスを下段の予熱室25→上段の予熱室24の
順で通して、これらの予熱室25,24に装填されてい
る金属スクラップを予熱するようになっている。
【0010】下段の予熱室25に装填された金属スクラ
ップを支持するフォーク23よりも下方におけるシャフ
ト21内には水冷ピトー管41及びサンプリング管42
が挿入されており、水冷ピトー管41は風量計43に、
またサンプリング管42はCO計44に接続されてい
て、風量計43及びCO計44は演算装置51に接続さ
れている。
ップを支持するフォーク23よりも下方におけるシャフ
ト21内には水冷ピトー管41及びサンプリング管42
が挿入されており、水冷ピトー管41は風量計43に、
またサンプリング管42はCO計44に接続されてい
て、風量計43及びCO計44は演算装置51に接続さ
れている。
【0011】フォーク23よりも下方におけるシャフト
21の側面上部、下段の予熱室25を形成するシャフト
21の側面中部及び上部、上段の予熱室24を形成する
シャフト21の側面下部及び中部並びに上部には空気供
給管61〜66が接続されており、空気供給管61〜6
6には電磁弁71〜76が介装されていて、これらの合
流した上流側に給気ブロア81が接続されている。そし
て各電磁弁71〜76は演算装置51に接続されてい
る。
21の側面上部、下段の予熱室25を形成するシャフト
21の側面中部及び上部、上段の予熱室24を形成する
シャフト21の側面下部及び中部並びに上部には空気供
給管61〜66が接続されており、空気供給管61〜6
6には電磁弁71〜76が介装されていて、これらの合
流した上流側に給気ブロア81が接続されている。そし
て各電磁弁71〜76は演算装置51に接続されてい
る。
【0012】溶解炉11から発生する排ガスの風量を水
冷ピトー管41を介して風量計43で計測し、また一酸
化炭素濃度をサンプリング管42を介してCO計44で
計測して、これらの計測値を演算装置51に入力する。
演算装置51では、これらの計測値に基づいて排ガス中
の一酸化炭素が計算され、この一酸化炭素を燃焼させる
に足る空気量が演算されるので、全体としてこの空気量
がシャフト21内に供給されるよう、演算装置51から
発せられる信号により各電磁弁71〜76の開度を調節
して、必要な空気量をシャフト21内に分割供給する。
かくして排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の
空気をシャフト21内へ分割供給すると、予熱室25,
24に装填されている金属スクラップを、全体としては
排ガス中の一酸化炭素を燃焼させた後の燃焼ガスからの
対流伝熱により予熱でき、また金属スクラップ相互間の
伝導伝熱により予熱できることに加えて、排ガス中の一
酸化炭素が燃焼するときの輻射伝熱によっても予熱でき
るので、効率的に予熱できる。
冷ピトー管41を介して風量計43で計測し、また一酸
化炭素濃度をサンプリング管42を介してCO計44で
計測して、これらの計測値を演算装置51に入力する。
演算装置51では、これらの計測値に基づいて排ガス中
の一酸化炭素が計算され、この一酸化炭素を燃焼させる
に足る空気量が演算されるので、全体としてこの空気量
がシャフト21内に供給されるよう、演算装置51から
発せられる信号により各電磁弁71〜76の開度を調節
して、必要な空気量をシャフト21内に分割供給する。
かくして排ガス中の一酸化炭素を燃焼させるに足る量の
空気をシャフト21内へ分割供給すると、予熱室25,
24に装填されている金属スクラップを、全体としては
排ガス中の一酸化炭素を燃焼させた後の燃焼ガスからの
対流伝熱により予熱でき、また金属スクラップ相互間の
伝導伝熱により予熱できることに加えて、排ガス中の一
酸化炭素が燃焼するときの輻射伝熱によっても予熱でき
るので、効率的に予熱できる。
【0013】図2は本発明の他の実施形態を例示する縦
断面図である。溶解炉11aの頂部に炉内と連通するシ
ャフト21aが立設されており、シャフト21a内には
開閉可能なフォーク22a,23aで上下2段に仕切ら
れた予熱室24a,25aが形成されていて、予熱室2
4a,25aに金属スクラップが装填されている。フォ
ーク23aよりも下方におけるシャフト21aの側面下
部と上段の予熱室24aを形成するシャフト21aの側
面上部との間にはバイパス91が渡されている。下段の
予熱室25aを形成するシャフト21aの側面最上部に
は排ガスダクト31aが接続されており、排ガスダクト
31aの下流側に集塵装置32a及び排気ブロア33a
が接続されている。内部に上下2段の予熱室24a,2
5aが形成されたシャフト21a及びバイパス91を備
える図示した炉頂予熱装置では、溶解炉11aから発生
する排ガスを下段の予熱室25aへ通すと共に、バイパ
ス91を介して上段の予熱室24aへも通して、これら
の予熱室25a,24aに装填されている金属スクラッ
プを予熱するようになっている。
断面図である。溶解炉11aの頂部に炉内と連通するシ
ャフト21aが立設されており、シャフト21a内には
開閉可能なフォーク22a,23aで上下2段に仕切ら
れた予熱室24a,25aが形成されていて、予熱室2
4a,25aに金属スクラップが装填されている。フォ
ーク23aよりも下方におけるシャフト21aの側面下
部と上段の予熱室24aを形成するシャフト21aの側
面上部との間にはバイパス91が渡されている。下段の
予熱室25aを形成するシャフト21aの側面最上部に
は排ガスダクト31aが接続されており、排ガスダクト
31aの下流側に集塵装置32a及び排気ブロア33a
が接続されている。内部に上下2段の予熱室24a,2
5aが形成されたシャフト21a及びバイパス91を備
える図示した炉頂予熱装置では、溶解炉11aから発生
する排ガスを下段の予熱室25aへ通すと共に、バイパ
ス91を介して上段の予熱室24aへも通して、これら
の予熱室25a,24aに装填されている金属スクラッ
プを予熱するようになっている。
【0014】下段の予熱室25aに装填された金属スク
ラップを支持するフォーク23aよりも下方であってバ
イパス91の接続部よりも上方におけるシャフト21a
内には水冷ピトー管41a及びサンプリング管42aが
挿入されており、水冷ピトー管41aは風量計43a
に、またサンプリング管42aはCO計44aに接続さ
れていて、風量計43a及びCO計44aは演算装置5
1aに接続されている。同様に、バイパス91内にも水
冷ピトー管41b及びサンプリング管42bが挿入され
ており、水冷ピトー管41bは風量計43bに、またサ
ンプリング管42bはCO計44bに接続されていて、
風量計43b及びCO計44bは演算装置51bに接続
されている。
ラップを支持するフォーク23aよりも下方であってバ
イパス91の接続部よりも上方におけるシャフト21a
内には水冷ピトー管41a及びサンプリング管42aが
挿入されており、水冷ピトー管41aは風量計43a
に、またサンプリング管42aはCO計44aに接続さ
れていて、風量計43a及びCO計44aは演算装置5
1aに接続されている。同様に、バイパス91内にも水
冷ピトー管41b及びサンプリング管42bが挿入され
ており、水冷ピトー管41bは風量計43bに、またサ
ンプリング管42bはCO計44bに接続されていて、
風量計43b及びCO計44bは演算装置51bに接続
されている。
【0015】フォーク23aの直下におけるシャフト2
1aの側面上部、下段の予熱室25aを形成するシャフ
ト21aの側面中部及び上部、上段の予熱室24aを形
成するシャフト21aの側面上部及び中部並びに下部に
は空気供給管61a〜63a,64b〜66bが接続さ
れており、空気供給管61a〜63a,64b〜66b
には電磁弁71a〜73a,74b〜76bが介装され
ていて、空気供給管61a〜63aの合流した上流側に
給気ブロア81aが接続され、また空気供給管64b〜
66bの合流した上流側に給気ブロア81bが接続され
ている。そして電磁弁71a〜73aは演算装置51a
に接続され、また電磁弁74b〜76bは演算装置51
bに接続されている。
1aの側面上部、下段の予熱室25aを形成するシャフ
ト21aの側面中部及び上部、上段の予熱室24aを形
成するシャフト21aの側面上部及び中部並びに下部に
は空気供給管61a〜63a,64b〜66bが接続さ
れており、空気供給管61a〜63a,64b〜66b
には電磁弁71a〜73a,74b〜76bが介装され
ていて、空気供給管61a〜63aの合流した上流側に
給気ブロア81aが接続され、また空気供給管64b〜
66bの合流した上流側に給気ブロア81bが接続され
ている。そして電磁弁71a〜73aは演算装置51a
に接続され、また電磁弁74b〜76bは演算装置51
bに接続されている。
【0016】溶解炉11aから発生する排ガスのうちで
下段の予熱室25aに導入される排ガスの風量を水冷ピ
トー管41aを介して風量計43aで計測し、また一酸
化炭素濃度をサンプリング管42aを介してCO計44
aで計測して、これらの計測値を演算装置51aに入力
する。同様に、溶解炉11aから発生する排ガスのうち
でバイパス91を経由して上段の予熱室24aに導入さ
れる排ガスの風量を水冷ピトー管41bを介して風量計
43bで計測し、また一酸化炭素濃度をサンプリング管
42bを介してCO計44bで計測して、これらの計測
値を演算装置51bに入力する。演算装置51a,51
bでは、これらの計測値に基づいて各予熱室25a、2
4aに導入される排ガス中の一酸化炭素が計算され、こ
の一酸化炭素を燃焼させるに足る空気量が演算されるの
で、全体としてこの空気量がシャフト21a内に供給さ
れるよう、演算装置51a,51bから発せられる信号
により各電磁弁71a〜73a,74b〜76bの開度
を調節して、必要な空気量をシャフト21a内に分割供
給する。
下段の予熱室25aに導入される排ガスの風量を水冷ピ
トー管41aを介して風量計43aで計測し、また一酸
化炭素濃度をサンプリング管42aを介してCO計44
aで計測して、これらの計測値を演算装置51aに入力
する。同様に、溶解炉11aから発生する排ガスのうち
でバイパス91を経由して上段の予熱室24aに導入さ
れる排ガスの風量を水冷ピトー管41bを介して風量計
43bで計測し、また一酸化炭素濃度をサンプリング管
42bを介してCO計44bで計測して、これらの計測
値を演算装置51bに入力する。演算装置51a,51
bでは、これらの計測値に基づいて各予熱室25a、2
4aに導入される排ガス中の一酸化炭素が計算され、こ
の一酸化炭素を燃焼させるに足る空気量が演算されるの
で、全体としてこの空気量がシャフト21a内に供給さ
れるよう、演算装置51a,51bから発せられる信号
により各電磁弁71a〜73a,74b〜76bの開度
を調節して、必要な空気量をシャフト21a内に分割供
給する。
【0017】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、金属スクラップの予熱効率を高めることができ
るという効果がある。
明には、金属スクラップの予熱効率を高めることができ
るという効果がある。
【図1】本発明の実施形態を例示する縦断面図。
【図2】本発明の他の実施形態を例示する縦断面図。
11,11a・・・溶解炉、21,21a・・・シャフ
ト、22,23,22a,23a・・・フォーク、2
4,25,24a,25a・・・予熱室、31,31a
・・・排ガスダクト、43,43a,43b・・・風量
計、44,44a,44b・・・CO計、51,51
a,51b・・・演算装置、61〜66,61a〜63
a,64b〜66b・・・空気供給管、71〜76,7
1a〜73a,74b〜76b・・・電磁弁
ト、22,23,22a,23a・・・フォーク、2
4,25,24a,25a・・・予熱室、31,31a
・・・排ガスダクト、43,43a,43b・・・風量
計、44,44a,44b・・・CO計、51,51
a,51b・・・演算装置、61〜66,61a〜63
a,64b〜66b・・・空気供給管、71〜76,7
1a〜73a,74b〜76b・・・電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27D 19/00 F27D 19/00 Z // F27D 17/00 101 17/00 101G
Claims (1)
- 【請求項1】 溶解炉の炉頂に装備された予熱装置に装
填されている金属スクラップを、溶解炉から発生する排
ガス中の一酸化炭素を燃焼させた燃焼ガスで予熱する方
法において、溶解炉から発生する排ガス中の一酸化炭素
を燃焼させるに足る量の酸素を、予熱装置の各所へ分割
して供給することを特徴とする炉頂予熱装置における金
属スクラップの予熱方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080650A JPH09243274A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法 |
TW086102144A TW344789B (en) | 1996-03-07 | 1997-02-21 | Preheating device for melting materials and melting furnace having preheating device |
MYPI97000726A MY125671A (en) | 1996-03-07 | 1997-02-26 | A preheating device of melting materials and a melting furnace with the preheating device attached thereto |
KR1019970008041A KR100255885B1 (ko) | 1996-03-07 | 1997-03-07 | 용융재의 예열 장치 및 이러한 예열 장치가 부착된 용해로 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080650A JPH09243274A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09243274A true JPH09243274A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=13724249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8080650A Pending JPH09243274A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-08 | 炉頂予熱装置における金属スクラップの予熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09243274A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011147006A1 (pt) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | Henrique Carlos Pfeifer | Disposições introduzidas em unidade de produção de aço líquido |
CN103361455A (zh) * | 2012-04-10 | 2013-10-23 | 西门子Vai金属科技有限责任公司 | 用于阻挡回炉料的阻挡高炉炉身 |
CN108266734A (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-10 | 深圳前海中惠能环保技术有限公司 | 一种高水分垃圾热裂解处理装置及方法 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP8080650A patent/JPH09243274A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011147006A1 (pt) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | Henrique Carlos Pfeifer | Disposições introduzidas em unidade de produção de aço líquido |
CN103361455A (zh) * | 2012-04-10 | 2013-10-23 | 西门子Vai金属科技有限责任公司 | 用于阻挡回炉料的阻挡高炉炉身 |
CN108266734A (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-10 | 深圳前海中惠能环保技术有限公司 | 一种高水分垃圾热裂解处理装置及方法 |
CN108266734B (zh) * | 2016-12-30 | 2019-06-11 | 深圳前海中惠能环保技术有限公司 | 一种高水分垃圾热裂解处理装置及方法 |
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