JPH09242399A - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

Info

Publication number
JPH09242399A
JPH09242399A JP7931696A JP7931696A JPH09242399A JP H09242399 A JPH09242399 A JP H09242399A JP 7931696 A JP7931696 A JP 7931696A JP 7931696 A JP7931696 A JP 7931696A JP H09242399 A JPH09242399 A JP H09242399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
mounting case
sliders
interlocking
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7931696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3663424B2 (ja
Inventor
Tomoaki Sato
朋昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP07931696A priority Critical patent/JP3663424B2/ja
Publication of JPH09242399A publication Critical patent/JPH09242399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3663424B2 publication Critical patent/JP3663424B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コ字形の把手等2点の作用点によって扉等の
開放操作がされ、且つその内の1点の作用によってロッ
クが解錠,施錠されるロック装置において、上記2点が
解錠,施錠操作時に不均衡に作動するのを解消するこ
と。 【解決手段】 取付ケース3と、付勢手段5により取付
ケース3の外方に付勢され、且つ取付ケースの内方に向
けて摺動自由なロック部材7と、取付ケースに摺動自由
に嵌装され、同一方向に移動する並行に配置される第
1,第2の摺動子6,17と、該第1,第2の摺動子を
連結する連動軸18と、前記第1の摺動子6の動きを前
記ロック部材7の動きに変換する変換手段9,13と、
前記第1,第2の摺動子を均等に移動させる連動機構2
4とから構成して、前記両摺動子6,17の摺動を前記
連動軸18を介して上記連動機構24により同期させ、
もって該両摺動子6,17の摺動を同調させて円滑に開
閉操作並びに解,施錠操作ができるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚や家具の扉、家
電製品等に設備される開閉扉等の自由開放を阻止するロ
ック装置に関するものであって、特にこの発明は扉等を
開閉するため設けられる把手の開放操作に連動してロッ
ク状態が解除されるようにした扉等に使用されるロック
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】棚や家具、或いは家電製品において扉
(引き出しであってもよい。)が任意に開放しないよう
にマグネットの吸着による閉止具や雌,雄の嵌め合せ、
或いは挟み付けによるラッチやキャッチャが広く使用さ
れている。これらはマグネットの吸着力や素材の弾性を
利用して閉塞状態を維持し、摘みや把手を引いたとき簡
単に開放できるように設計してあるが、棚や家具の内部
で食器等の重量物が崩れて扉に寄りかゝる等すると簡単
に開放して飛び出す危険がある。ことに地震等の災害時
には高所にあるシステムキッチンの棚や家具の安定性は
著しく悪くなり収納する食器類の飛び出しの危険が極め
て高くなる。
【0003】従来から扉等の開放を拘束するものとして
各種の施錠装置が提案され使用されているが、これらは
一般に開閉操作とは別に施錠装置の開閉操作を要するも
のとなっている。このため頻繁に、しかも日常的に使用
する場合には不便なことが多々ある。この様なことから
扉を明けるため用意される摘みとロック装置を組合せて
開放に伴う摘みの引き出しに連動させてロック装置を解
除し、一度の操作によって扉を開放できるようにした扉
の掛け止め具が例えば実開昭59ー82166号公報等
によって提案されている。
【0004】この掛け止め具は把手の引っ張りによって
作動部材を介して掛け金部材を摺動させ、ロックを解除
し扉の開放が一緒に出来るもので、操作が簡単且つ迅速
にできる利点がある。しかし、この装置は摘みを対象に
構成されていることから手を掛けて引き出す把手、例え
ばコ字形やC字形をなす2つの取付軸を有した把手につ
いて実施することができない。
【0005】指先に掛けたり、2本の指に挟んで引き出
す摘みタイプと手を掛けるようにしたコ字形等の把手タ
イプとは家具等使用部所のデザインに合わせて個々選択
されるもので両者の使用目的は全く同じである。従って
把手タイプについても同じ要請がある。勿論、使用環
境、条件から選択されるが、比較的大型の扉や使用頻度
の高い扉の場合には強度、操作性等の面から把手タイプ
のものが好まれる傾向にある。この様な要請から従来把
手タイプのものとして実公昭55ー37643号公報に
記載される掛け金装置や、実開昭60ー174768号
公報の扉用ハンドル装置が提案されている。しかし、使
用上の比較は別としてこれらの装置は構造が複雑であり
製造性に難点がある。またこれに伴ってコスト高になる
欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
の問題に鑑みなされたもので、把手に組合せて把手によ
る扉等の開放操作に連動させてロック状態を解除し、速
やかな開放をなさしめると共に、扉等の閉塞操作に伴わ
せて同時にロック状態に戻せるようにした扉等の施錠装
置として使用されるロック装置を提供しようとするもの
である。
【0007】前記従来のロック装置の構造上の複雑さは
把手の取付軸が間隔をおいて設けられ、この取付軸を連
絡する手掛け部分が長くなること、このため扉の開放操
作時にこの長い手掛け部分のどこにでも手を掛けて引き
付けられることから一方の取付軸に集中的に引っ張りの
力が作用し不均衡になることによって円滑に引き出せな
くなることに鑑みてこれを回避するため採られた処置で
ある。
【0008】つまり、ロック装置を解除するため把手を
引いたとき、両取付軸が等しく真直に摺動すれば円滑に
ロック部材、つまり掛け金を受け金から外すことができ
るが、手掛け部分の一端に手を掛けて一方の取付軸に偏
って引っ張り力が作用した場合、この取付軸は引き出さ
れるが他方の取付軸は残ったままとなり抵抗になる。更
には、傾きによる他部材への当接により双方の取付部材
がいづれも引く事が出来ないこともある。このため、リ
ンク部材等を使って一方の取付軸に作用した力を他方の
取付軸に作用させ両者を均衡させて円滑に掛け金に力を
集中させる必要があるからである。
【0009】この様に従来の装置ではリンク部材やカム
装置の組込みは2本の取付軸の作動を同調させて偏りを
解消する上で不可欠の要素になっているが、狭い空間に
これらの部品を組込むのは厄介であり、故障の原因にも
なる。本発明は単純な構造において例えば把手の2本の
取付軸に生ずる作用力の不均衡を解消し、安定した状態
で把手にかゝる開放の力をロック部材に伝達し、そのロ
ック状態を解除し、また扉等の閉塞時には把手が邪魔に
なることなくスムーズにロック状態に戻せるようにした
特に把手に連動して操作されるところの扉のロック装置
として有利に実施できるロック装置を提供しようとする
ものである。
【0010】また一方、本発明は把手の大きさ、つまり
手掛け部の長さが長短変化した場合にもこれに対応して
自由に組付けができるようにした扉等のロック装置を提
案しょうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するためなされたもので、その特徴とするところは取
付ケースと、付勢手段により取付ケースの外方に付勢さ
れ、且つ取付ケース内方に摺動可能なロック部材と、取
付ケースに摺動自由に嵌装され、同一方向に移動する並
行に配置される第1,第2の摺動子と、第1,第2の摺
動子を連結する連動軸と、第1の摺動子の動きをロック
部材の動きに変換する変換手段と、第1,第2の摺動子
を均等に移動させる連動機構とよりなることを特徴とし
たロック装置を提供することにある。
【0012】また本発明は、取付ケースと、取付ケース
に摺動自由に収納され、付勢手段によって常には係止部
を取付ケースの外に突き出すロック部材と、取付ケース
に上記ロック部材の摺動方向に対して直交する方向に摺
動自由となるよう嵌装され、且つロック部材に作用方向
変換手段を介して滑合する第1の摺動子と、該第1の摺
動子に並行し、且つ同一方向に摺動自由となるよう取付
ケースに嵌装される第2の摺動子と、取付ケース内にあ
って第1、第2の摺動子間に渡る連動軸と、該連動軸を
上記第1、第2の摺動子の摺動方向に向けて常に並行状
に移動誘導する連動機構と、第1、第2の摺動子に接続
する把手とを有してなり、上記把手の引き出しに伴わせ
て両取付軸に接続する前記第1、第2の摺動子のいづれ
かが摺動したとき前記連動軸を介して前記連動機構を作
動させ他方の摺動子を同期摺動させると共に、前記第1
の摺動子の摺動によって前記ロック部材を付勢手段に抗
して取付ケース内方に後退させ扉の開放を許すようにし
てなるロック装置を提供することにある。
【0013】また本発明は、前記連動機構は揺動体を主
体とし、連動軸の軸心に並行させて取付ケース内に設定
する軸受部にその一側縁に設ける支軸を軸承させ、他方
の揺動自由端縁に設ける貫通孔に前記連動軸を挿通し軸
承させて該連動軸を前記支軸を支点に並行移動させるよ
うにしたことを特徴とするロック装置を提供することに
ある。
【0014】また本発明は、前記連動機構は連動軸の長
さの途中に軸着固定するピニオンギャと、該ピニオンギ
ャに噛み合い、且つ第1、第2の摺動子の摺動方向に並
行して取付ケース内に設けられるラックギャからなり、
第1、第2の摺動子の摺動時に上記ラックギャを案内に
ピニオンギャを回転させ連動軸の両端を同時移動するよ
うにしたことを特徴とするロック装置を提供することに
ある。
【0015】上記本発明に係るロック装置は家具等にお
いて使用される場合、一側縁を開口部に蝶着して開閉自
由にした扉の自由端側の背面に前記取付ケースをビス等
で固定し、前記ロック部材の前端部に設ける係止部を取
付ケースの外に突き出すようにして取付け、家具本体の
開口部に設ける係合受部に例えばバネ等の付勢手段を利
用して係合させ扉の開放を拘束することになる。
【0016】その一方、前記ロック部材に対して直交状
に交わる第1の摺動子とこれに並行する第2の摺動子と
は共に扉に形成する透孔を通してその前面側に貫通させ
ることになる。そして、その各端部に例えばコの字形に
形成される把手の両取付軸を接続することによって取付
け組立てることになる。
【0017】前記ロック部材とこれに交わる第1の摺動
子との間に介在する変換手段、つまり作用方向を変換す
る手段はロック部材と第1の摺動子のいずれか一方に傾
斜カム面を、他方に傾斜カム面若しくは滑合突起を設け
て互いに滑合させる構造を採用することができる。これ
により、例えば扉等を開放するため把手を引き第1摺動
子を前面側に引き出したとき、この摺動子に設ける前記
傾斜カム面若しくは滑合突起をロック部材に設ける傾斜
カム面若しくは滑合突起に擦り合わせ、この傾斜カム面
をガイドにして付勢するバネ等の付勢手段に抗してこの
ロック部材を取付ケースの内方に摺動後退させ、棚等に
設ける係合受部から係止部の係合を外すことによって開
放を許すことができる。
【0018】前記取付ケースは、ロック部材を摺動自由
に格納し扉等に取付けるためのものである。好ましくは
ロック部材の全体を包み込んで前後端方向にのみ摺動自
由に収め横方向にガタ付かないようにすることが望まれ
る。またこの取付ケースは上記ロック部材と共に2つの
摺動子と交わる連動軸を収めるため所要の長さを有し、
更には連動機構を内蔵するため所要の内部空間を備える
ことが求められる。
【0019】尚、本発明に係るロック装置は付勢手段、
連動軸、或いはネジ等一部のものに金属材を使用する外
は多くの部分を合成樹脂を材料にそれぞれ個別に成形し
組立て完成させるが、その詳細については図面に示す実
施例に従って以下に説明することにする。
【0020】
【実施の態様】図面は本発明に係るロック装置をシステ
ムキッチンの収納棚Aの開口部を塞ぐ扉Bに設置した場
合につき示したものである。図1は扉の閉塞時を、図2
は開放操作時を示している。図面において符号1は2本
の取付軸2,2を備えたコ字形に形成してなる把手であ
り、3はこの把手の引っ張りにより摺動操作されるロッ
ク部材4を収める取付ケース、5はロック部材4を常に
突出し方向に付勢手段たるバネであり、6は把手1とロ
ック部材4との間に介在させて把手の引っ張りをロック
部材4に伝え摺動させる第1の摺動子である。
【0021】取付ケース3は取付面を開放した長方形状
の箱に形成してあり、内部の長さ方向に沿ってロック部
材4を収める。ロック部材4は矩形の箱型に形成してあ
り、その一方の外側面に係止部7を突設し、これを取付
ケース3の一方の端面に開設する開口部8を通して外に
突き出すようにしている。そして、上下に開口する中空
部分に上方から前記第1の摺動子6を受け入れるように
してある。
【0022】上記第1の摺動子6は下端部を立方体形の
ブロック状6aに形成してその背向する2側面に変換手
段となる傾斜カム面9,9を突設し、下端部の前面側の
中央部分には長さ方向に沿って縦の条溝(図示せず)を
形成している。この摺動子6は取付ケース3の底部10
に間隔を置いて立設する一対のガイド壁11,12間に
上記下端部6aを差し入れ、上記条溝に一方のガイド壁
11に形成する縦のガイド突条(図示せず)を滑合さ
せ、これを案内に上下方向に摺動自由にしてある。
【0023】一方、前記ロック部材4は相対向する2側
面を前記摺動子6の2側面に向かい合わせ、該側面の両
内面に変換手段となる傾斜カム面13,13を突設して
前記摺動子6の傾斜カム面9,9に滑合させ係合する関
係においてある。尚、ここに示される両傾斜カム面9及
び13は共に略45度の傾斜角に形成してあり、第1の
摺動子6を引上げ摺動させると、ロック部材4は直角方
向に摺動してケース3の内方に後退し開口部8から係止
部7を引き入れられるようにしてある。
【0024】一方、ロック部材4は後部壁面14にボス
15を突設し、このボスと取付ケース3内に立設する中
間壁16との間に前記付勢手段となるバネ5を縮設し、
常時ロック部材4を外方に付勢し、またこの付勢のバネ
力を利用して前記第1の摺動子6をケース3内に引き込
むようにしてある。
【0025】図中、17は前記第1の摺動子6と対立す
るように並行に設けられる第2の摺動子である。この第
2の摺動子17は取付ケース3の取付面側の開口部から
立方体形に形成する下端部17aを差し入れ、この差し
入れ方向に向けて自由に摺動するように収めてあり、前
記第1の摺動子6に対して連動軸18を介して連結して
ある。
【0026】連動軸18は一端を第1の摺動子6のブロ
ック状の下端部6aに設ける盲孔19に挿通し、他端を
第2の摺動子17の下端部17aに開設する貫通孔20
に挿通してこの両者間に渡り、軸の途中を前記中間壁1
6とこの中間壁に対向して設けられる他の中間壁21に
それぞれ縦に形成する切り欠き部22,23に通して取
付ケース3内をその長さ方向に沿って直線的に渡るよう
にしてある。そして、この軸18の長さの途中には軸の
全体が自らの軸心に対して常に並行に移動するように制
御する連動機構24が介挿してある。
【0027】ここに示す連動機構24は板状をなす揺動
体25からなり、前記中間壁16,21間に収まる大き
さの矩形に形成してあり、その一方の縁部の両端部に軸
心を共通にする支軸26,27を突設し、これを前記中
間壁16,21に形成する切り込み形の軸受部28,2
9に軸承させて揺動自由に取付けてある。そして、この
揺動体25は揺動縁側の縁部に沿って上記支軸26,2
7と並行する内形の断面形を長円形状にする貫通孔30
を開設し、これに前記連動軸18を挿通して両者を関係
付けている。
【0028】尚、上記揺動体25は、一方の支軸27に
巻装して一端を取付ケース3の内壁に、他方を揺動体に
掛け止めて縮設する巻きバネ31によって常には揺動自
由端を底部10側に付勢し、連動軸18を押し下げるよ
うにしてある。また一方、連動軸18は長さの途中と一
方の軸端を中間壁16,21に形成する前記それぞれの
切り込み22,23に滑合させると共に、他端を取付ケ
ース3の一端側面32の内面に縦に形成するガイド溝3
3に滑合させて前記第1、第2の摺動子6,17の摺動
方向に向けて縦に移動できるようにしてある。
【0029】図中、34は取付ケース3の取付面となる
開口部を塞ぐカバーである。このカバーは開口部に収ま
る長方形の平板に形成してあり、一方の端に近い内面に
前記ガイド壁11に設ける爪35に係合する係止片36
を垂設し、また他端の両側縁には並行する一対の係止片
37,37を垂設して取付ケースの底部10に開設する
係止穴38,38に各係合させられるようにしてあり、
被せるように収めたときこれらをパチンと噛み合わせて
止め付けられるようにしてある。
【0030】上記カバー34には更に内面に前記バネ5
の跳ね上がりを抑える片39を垂設する一方、貫通する
真円状の透孔40と板の長さ方向に沿って長さを有する
長孔41を開設してある。透孔40は前記第1の摺動子
6を挿通して抜き差し方向に誘導するものであり、他方
の長孔41は第2の摺動子17を挿通すると共に、この
第2の摺動子17を前記連動軸18に沿って移動させ第
1の摺動子6との間隔が自由に変えられるようにしてあ
る。
【0031】上記構成される本発明ロック装置は、取付
ケース3にロック部材4を装着し、併せて中間壁16と
の間にバネ5を縮設し、且つ連動軸18を揺動体25の
貫通孔30に挿通して組合わせ、更にこの軸の両端に第
1、第2の摺動子6,17を装着して後、この組合わせ
状態を維持して開口部より取付ケース内に差し入れるこ
とによって組付けられる。このとき、前記揺動体25の
支軸26,27を中間壁の軸受部28,29に嵌め付け
軸承させると共に、第1の摺動子6の下端部6aをロッ
ク部材4を後退した位置に引き入れてその中空部に突き
入れ傾斜カム面9,13同士を滑合させる。
【0032】この組入れを行ったのち、カバー34を装
着し組立を完成させる。組立られたロック装置は扉Bの
背面所定位置に添わせ取付ケースの片42をビス43で
止め付けると共に、カバーの透孔40と長孔41からそ
れぞれ突き出す第1,第2の摺動子6,17を扉Bに穿
つ穴44,45に通して扉の前面に臨ませ、各端部に把
手1の取付軸2,2を当接させる。そうした後、取付ケ
ースの底部10に開設する透孔46,47を通してネジ
48を摺動子6,17の軸心に沿って差し入れ上記取付
軸2,2の端部にネジ入れて連結し、把手の取付けを行
う。
【0033】図1は扉Bを閉め、ロック部材4の係止部
7を棚Aの係止受部49に係合させて閉塞した状態を示
している。この時ロック部材はバネ5の付勢により係止
部7を突き出し係合状態を確保することになる。次に、
開放のため図2に示すように把手1を引くと、第1,第
2の摺動子6,17が引き出され、これに伴って傾斜カ
ム面9,13を介して連結するロック部材4がバネ5に
抗してケース3の内方に後退し、前記係止部7の係合を
外して扉Aの開放を許すことになる。
【0034】ところで、上記開放操作時に把手1を引く
と、第1,第2の両摺動子6,17の引き出しと共に、
両者を連結する連動軸18が切り込み22,23とガイ
ド溝33を案内に摺動方向に移動し、更にこれに連動し
て連動機構たる揺動体25が支軸26,27を支点に揺
動してこの連動軸18を並行を維持したまま、つまり軸
両端の移動量を揃えて移動することになる。
【0035】このため、例えば把手の手掛け部の一端に
手を掛け引き出すことによって一方の摺動子が強く引か
れ、他方が残された場合でもこの一方の摺動子の摺動が
連動軸18を介して揺動体25に作用し、この揺動体の
揺動によって他方の摺動子に伝達され誘導されるため遅
れることなく摺動し、両摺動子が同調することになる。
勿論、この同調作用はいずれの摺動子に対して一方的に
力が掛かっても同じであり、常に把手はスムーズに引き
出されロックを解除して扉を開放することになる。
【0036】開放のため引いた把手1を離すと、ロック
部材4はバネの作用によって復元し再び係止部7をケー
ス3の外に突き出した状態に戻る。この様にして開放さ
れた扉Bは把手により、或いは扉を直におして閉塞する
と、取付ケース3から突出した係止部7が係合受部49
に一旦衝合したのち、バネ5を縮小させてロック部材4
を後退させ再び係合状態に戻りロックされることにな
る。
【0037】ところで上記実施例の場合、一方の摺動子
17を連動軸18に対して摺動可能にしてあることから
この軸18に沿って移動させると他方の摺動子6との間
隔を変えることができる。このため把手1の大きさ、特
に取付軸2,2間の長さが異なる把手についても簡単に
対応することができるようになっている。
【0038】図14は連動機構24についての他の実施
例を示す斜視図である。ここに示す連動機構はピニオン
ギヤ50とラックギヤ51から構成される。図示するよ
うにピニオンギヤ50は連動軸18に軸装され、ラック
ギヤ51はこれに対向するように取付ケース3の一方の
側壁の内面に設けられる。ラックギヤ51は摺動子6,
17の摺動方向の沿って並行をなすように上下方向に真
直に設けられ、ピニオンギヤ50を噛み合わせるように
してある。
【0039】この実施例において、いずれか一方の摺動
子6又は17が主体となって引き出され摺動すると、そ
れに伴う連動軸18の引き上げによりピニオンギヤ50
が回転しラックギヤ51に沿って上昇するため連動軸1
8全体が上昇して並行移動することになる。このため、
他方の摺動子も追随する関係で摺動し、両者一体となっ
て把手の引き出しを助けることになる。尚、この実施例
で図面の符号のうち前記実施例と同一のものは同じ符号
を使用してその説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】以上本発明をコの字形の把手を使用した
扉のロック装置として図示した実施例につき詳述した
が、上述の説明において明らかな様に本発明のロック装
置は把手など引手手段を介して2つの摺動子6,17を
揃えることなく引いたときでも、つまり偏って一方の摺
動子がそのまま引き出され、他方の摺動子が残されて取
付孔等の縁に掛かって抜け出せず円滑な操作が妨げられ
るような場合でも、連動軸と連動機構の作用により常に
両摺動子が相互に同調して摺動し、均衡した状態で引き
出されるため円滑な操作が期待できる。
【0041】また、本発明のロック装置は上記摺動子の
円滑な摺動と共にロック部材の係合が解かれる構造に係
ることから、開放操作とロックの解除操作とが同時にな
されることになり、従って実施例で説明したようなシス
テムキッチンの棚に設けられる扉のロック手段として都
合がよく、有効に使用することができる。
【0042】また本発明は、2つの摺動子相互の間隔を
任意変更できることから例えば取付軸の間隔の異なる把
手に対して簡単に対応することができ、一つの把手に限
定されることなく使用できる利点がある。
【0043】また本発明装置は付勢手段としてバネを使
用する場合を除いて構成部分の略全体を合成樹脂を原料
として製造することができることに加え、構造の簡潔
さ、組立の容易さ等から量産に適し高い生産性が上げら
れ経済性に優れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック状態を示す一部断面にした使用状態の側
面図。
【図2】ロック解除の状態を示す一部断面にした使用状
態の側面図。
【図3】取付ケースの上部において断面とした横断平面
図。
【図4】ロック装置の平面図。
【図5】ロック装置の一端側から見た側面図。
【図6】取付ケースに収められた揺動体を示す拡大縦断
面図。
【図7】ロック部材の拡大図であり、(A)は平面図、
(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は中央縦
断正面図である。
【図8】連動機構たる連動体の拡大図であり、(A)は
正面図、(B)は側面図、(C)は中央縦断側面図であ
る。
【図9】第1の摺動子の拡大図であり、(A)は正面
図、(B)は左側面図、(C)は平面図である。
【図10】一部断面とした分解正面図である。
【図11】図10のCーC線断面図。
【図12】図10のDーD線断面図。
【図13】カバーの一端側から見た拡大側面図。
【図14】本発明の他の実施例の連動機構を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 把手 2 取付軸 3 取付ケース 4 ロック部材 5 付勢手段となるバネ 6 第1の摺動子 7 ロック部材の係止部 8 取付ケースに設けた開口部 9 変換手段となる傾斜カム面 13 変換手段となる傾斜カム面 16,21 中間壁 17 第2の摺動子 18 連動軸 22,23 切り欠き部 24 連動機構 25 連動体 26,27 連動体の支軸 28,29 支軸の軸受部 30 貫通孔 33 ガイド溝 34 カバー 40 透孔 41 長孔 50 ピニオンギヤ 51 ラックギヤ A 棚 B 扉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付ケースと、付勢手段により取付ケー
    スの外方に付勢され、且つ取付ケース内方に摺動可能な
    ロック部材と、取付ケースに摺動自由に嵌装され、同一
    方向に移動する並行に配置される第1,第2の摺動子
    と、第1,第2の摺動子を連結する連動軸と、第1の摺
    動子の動きをロック部材の動きに変換する変換手段と、
    第1,第2の摺動子を均等に移動させる連動機構とより
    なることを特徴としたロック装置。
  2. 【請求項2】 取付ケースと、取付ケースに摺動自由に
    収納され、付勢手段によって常には係止部を取付ケース
    の外に突き出すロック部材と、取付ケースに上記ロック
    部材の摺動方向に対して直交する方向に摺動自由となる
    よう嵌装され、且つロック部材に作用方向変換の手段を
    介して滑合する第1の摺動子と、該第1の摺動子に並行
    し、且つ同一方向に摺動自由となるよう取付ケースに嵌
    装される第2の摺動子と、取付ケース内にあって第1、
    第2の摺動子間に渡る連動軸と、該連動軸を上記第1、
    第2の摺動子の摺動方向に向けて常に並行状に移動誘導
    する連動機構と、第1、第2の摺動子に接続する把手と
    を有し、上記把手の引き出しにより接続する前記第1、
    第2の摺動子のいづれかが摺動したとき前記連動軸を介
    して前記連動機構を作動させ他方の摺動子を同期摺動さ
    せると共に、前記第1の摺動子の摺動によって前記ロッ
    ク部材を付勢手段に抗して取付ケース内方に後退させロ
    ックを解除するようにしたことを特徴とするロック装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、連動機構は揺
    動体を主体とし、連動軸の軸心に並行させて取付ケース
    内に設定する軸受部にその一側縁に設ける枢着軸を軸承
    させ、他方の揺動自由端縁に設ける貫通孔に前記連動軸
    を挿通し軸承させて該連動軸を前記枢着軸を支点に並行
    移動させるようにしたことを特徴とするロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、連動機構は連
    動軸の長さの途中に軸着するピニオンギャと、該ピニオ
    ンギャに噛み合い、且つ第1、第2の摺動子の摺動方向
    に並行して取付ケース内に設けられるラックギャからな
    り、第1、第2の摺動子の摺動時に上記ラックギャを案
    内にピニオンギャを回転移動させ連動軸の両端を同時移
    動するようにしたことを特徴とするロック装置。
JP07931696A 1996-03-08 1996-03-08 ロック装置 Expired - Fee Related JP3663424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07931696A JP3663424B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07931696A JP3663424B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 ロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09242399A true JPH09242399A (ja) 1997-09-16
JP3663424B2 JP3663424B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=13686472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07931696A Expired - Fee Related JP3663424B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3663424B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474549B2 (en) 1998-06-26 2002-11-05 Hitachi, Ltd. Bill deposit/withdrawal machine
JP2018099182A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 シャープ株式会社 衣類処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474549B2 (en) 1998-06-26 2002-11-05 Hitachi, Ltd. Bill deposit/withdrawal machine
JP2018099182A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 シャープ株式会社 衣類処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3663424B2 (ja) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7173815B2 (en) Receiving unit for computer
US4281525A (en) Hardware for luggage and the like
JPH09242399A (ja) ロック装置
KR200239251Y1 (ko) 푸쉬풀 타입의 도어록 장치
KR20020081846A (ko) 푸쉬풀 타입의 도어록 장치
JPH049833Y2 (ja)
JPH09151651A (ja) 扉のロック装置
JPH08110152A (ja) コンテナのヒンジ装置
US5618070A (en) Push button quake latch
JPS58773Y2 (ja) ドアロツク
US6419287B1 (en) Fastening mechanism for a cover, door or the like
JPH08312225A (ja) 耐震ラッチ錠
US5524978A (en) Slider quake latch
JP2007046428A (ja) 扉のハンドル装置及びラッチ錠
JP2002357037A (ja) 家具におけるラッチ装置
JP2003239604A (ja) フラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置
JPH102140A (ja) スライド扉のロック装置
JPH0411541Y2 (ja)
JP4514076B2 (ja) 鎌錠
JP3620915B2 (ja) 開閉扉用ロック装置
JP2004225384A (ja) プッシュ・プル錠
JPS6023414Y2 (ja) フアイリングキヤビネツトにおける耐震用ラツチ機構
EP2856911B1 (en) Bridge handle for furniture provided with opening lever of a spring lock
JPH0316377Y2 (ja)
KR0124409Y1 (ko) 퍼스널 컴퓨터의 본체 케이스 조립구조

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050301

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees