JPH09242206A - 小屋裏の居室の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストの強制換気機能を備えた小屋裏の換
気装置を提供する。 【解決手段】 小屋裏の居室(11)の換気を排出する換気
扇(２)と、換気機能を備えた棟包(６)との間をダクト
(７)で連絡して、その小屋裏の居室(11)の空気を天井裏
空間(12)とは独立して直接に換気する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、居室として使用
される小屋裏の換気装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近時狭小地に建てられる建物は、３階建
のものが多く見られるようになっている。但し、３階建
住宅は相対的に周辺の建物に対して高くなるから、周辺
に圧迫感を与えるという欠点があり、これを取り除くた
め、小屋裏空間を広く取るようにして、２階建てであり
ながら実質３階建ての建物を実現することが考えられて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように小屋裏を居室に使用する場合、屋根との間の断熱
空間が少ないため、高温の空気を排出するための換気が
必要となる。特に、小屋裏の場合、単なる開口を設けた
換気孔では、充分な排気を行うことができないという欠
点があり、強制換気を行うための安価な装置が必要とな
る。

【０００４】この発明は、このような点に鑑みて、低コ
ストの強制換気機能を備えた小屋裏の換気装置を提供す
ることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、居室として利用される小屋裏におい
て、その小屋裏の天井に設けた換気扇と換気機能を備え
た棟包との間を、ダクトで連絡したことを特徴とする。

【０００６】また、前記換気扇は、通常、シャッター付
き換気扇が用いられる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図において、(１)は、小屋裏の居
室(11)の天井であり、この天井(１)に形成した開口部分
へ箱形の換気扇(２)がはめ込んで取り付けられている。
(２)は、棟部で合掌型に接合された屋根フレーム、(３)
(３)…は、その屋根フレーム(２)の上に取り付けた母
屋、(４)は、母屋(３)(３)…上に取り付けた野地板であ
って、その野地板(４)の上面に屋根葺材(５)が設置され
ている。

【０００８】屋根棟部には、屋根葺材(５)の外側に、棟
包(６)が設置されている。この棟包(６)の内側は天井裏
の空間(12)へ通じており、その天井裏空間(12)の換気用
空気を、棟包(６)と屋根葺材(５)上面との隙間(10)から
排出するようになっている。

【０００９】前記換気扇(１)には、天井(１)の裏側にお
いて、アルミニウムなどの不燃材からなるフレキシブル
パイプで形成したダクト(７)の一端が連結されている。
このダクト(６)の他端は、天井裏の空間(12)とは独立し
て、前記棟包(６)の内側の空間へ接続されて、換気扇
(１)によって導出される小屋裏の居室(11)の換気用空気
を、ダクト(７)を介して棟包(６)の内側へ導き、前記天
井裏空間(12)の換気用空気とともに外部へ排出するもの
である。

【００１０】なお、図示していないが、換気扇(２)は、
ダクト(７)との間の通路に開閉自在なシャッターを備え
ており、その換気扇(２)を運転しないときは、そのシャ
ッターを閉じることで外部と小屋裏の居室(８)との間を
遮断できるようになっている。図中(９)は、天井(１)の
裏側に敷かれた断熱材を示している。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、この発明では、小屋裏の
居室空間の換気を、換気扇とダクトを介して天井裏とは
独立して直接に排出できるようにしているため、その居
室部分の換気性能に優れ、そのため、単純に天井裏の換
気のみを行うものに比較して遙かに夏期の快適性を向上
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の換気装置を備えた小屋裏の天井裏部
分の断面図である。

【符号の説明】

(１) 天井 (２) 換気扇 (７) ダクト (８) 小屋裏の居室

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 居室として利用される小屋裏において、
   その小屋裏の天井に設けた換気扇と換気機能を備えた棟
   包との間を、ダクトで連絡したことを特徴とする小屋裏
   の居室の換気装置。
2. 【請求項２】 前記換気扇がシャッター付き換気扇であ
   る請求項１記載の小屋裏の居室の換気装置。