JPH06185130A - マンサード屋根のふく射断熱換気構造 - Google Patents

マンサード屋根のふく射断熱換気構造

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JPH06185130A
JPH06185130A JP35613392A JP35613392A JPH06185130A JP H06185130 A JPH06185130 A JP H06185130A JP 35613392 A JP35613392 A JP 35613392A JP 35613392 A JP35613392 A JP 35613392A JP H06185130 A JPH06185130 A JP H06185130A
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JP
Japan
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roof
ventilation
space
attic
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP35613392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sawai
一夫 沢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根裏換気の促進と、ふく射熱の遮断とを図
り、夏期の太陽熱による屋根裏部屋の温度上昇を緩和す
る。 【構成】 上部屋根3および下部屋根4に、アルミフィ
ルム等の遮熱フィルム14を垂木11の下面に張り、屋
根板12の下面に沿う仕切り通気空間15,16を形成
する。上部屋根3と下部屋根4との間の中折れ部および
棟部に、各々換気ガラリ18,17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ふく射熱の遮断およ
び換気の促進を図るマンサード屋根のふく射断熱換気構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】マンサード屋根は、図4に示すように緩
勾配の上部屋根51と急勾配の下部屋根52とからな
り、一般に同図のように屋根裏部屋53が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この屋根構造では、同
図に鎖線で囲んで示すように、上部屋根51と屋根裏部
屋53の壁53aとの間の空間Bが狭いため、屋根裏の
換気流れが良好に行われない。すなわち、この空間Bや
その下方の屋根裏空間Aにおいて太陽熱で温められた空
気が棟部の小屋裏空間Cへ流れ難い。そのため、棟換気
ガラリ(図示せず)を設けても有効に換気されず、屋根
裏にこもった熱が部屋53内に伝わり易い。また、太陽
熱で高温になった屋根51,52の熱は、ふく射によっ
ても屋根裏部屋53の壁53aに伝わり、これらのため
夏期に部屋53内を快適な温度に保つことが難しい。
【0004】この発明の目的は、屋根裏換気の促進と、
ふく射熱の遮断とが図れ、太陽熱による屋根裏部屋の温
度上昇が緩和できるマンサード屋根のふく射断熱換気構
造に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のふく射断熱換
気構造は、緩勾配の上部屋根と急勾配の下部屋根とから
なるマンサード屋根において、少なくとも上部屋根に、
遮熱フィルムを垂木の下面に張って屋根板の下面に沿う
仕切り通気空間を形成し、上部屋根と下部屋根との間の
中折れ部および棟部に各々換気ガラリを設けたものであ
る。
【0006】
【作用】この構成によると、上部屋根の裏に遮熱フィル
ムが設けられているため、太陽熱で高温になった上部屋
根の熱がふく射によって屋根裏部屋の壁に伝わることが
遮断される。屋根裏の換気は、遮熱フィルムで仕切られ
た通気空間を通じて棟換気ガラリから行われる。この場
合に、屋根の中折れ部に換気ガラリが設けられているた
め、上部屋根の裏の仕切り通気空間が直接に屋外に開口
することになり、前記仕切り通気空間の換気流れが良く
なる。この換気流れの向上に伴って、下部屋根の屋根裏
空間内の屋根熱で温まった空気も、前記仕切り通気空間
を介して良好に換気される。このように、ふく射熱の遮
断および屋根裏換気の促進が図られるため、屋根の熱が
屋根裏部屋内に伝わることが緩和される。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。建物1のマンサード屋根2は、緩勾配の
上部屋根3と急勾配の下部屋根4とからなり、その内部
に屋根裏部屋5が仕切り壁6および天井7で仕切って設
けられている。仕切り壁6は、上部が上部屋根3に沿っ
た傾斜壁6aとなり、天井7の上方には小屋裏空間10
Cが形成されている。仕切り壁6、傾斜壁6a、および
天井7は、断熱材8と内装材9とで構成してある。
【0008】上部屋根3および下部屋根4は、各々垂木
11の上面に屋根板12を張り、その上に屋根葺材13
(図2)を設けたものであり、複数枚の屋根パネルを並
設して構築され、あるいは現場で各部材を組み立てて構
築される。上部屋根3および下部屋根4には、アルミフ
ィルム等からなる遮熱フィルム14が垂木11の下面に
貼付けられ、屋根板12と遮熱フィルム14との間に、
上下端に開通した仕切り通気空間15,16が各々形成
されている。
【0009】また、このマンサード屋根2の棟部および
中折れ部には棟換気ガラリ17および中折れ部換気ガラ
リ18が桁方向に沿って設けられ、軒天井19には下部
屋根4の仕切り通気空間16に開口する軒先換気口20
と、建物外壁21に沿う軒換気隙間22とが形成されて
いる。棟換気ガラリ17は、中央換気路17aと側部換
気路17bとの二重構造のものであり、各換気路17
a,17bは各々小屋裏空間10Cおよび上部屋根3の
仕切り通気空間15に開通している。
【0010】中折れ部換気ガラリ18は、図2に拡大し
て示すように、下部屋根取付片18aと上部屋根取付片
18bとの間にパンチングメタル等からなる換気口形成
片18cを設けたものであり、屋内側に突出する水切り
18dと上部屋根取付片18aの屋外側端から立ち下が
る風よけ18eとを有している。
【0011】この構成によると、上部屋根3および下部
屋根4の裏に遮熱フィルム14が設けられているため、
太陽熱で高温になった屋根3,4の熱がふく射によって
屋根裏部屋5の壁6や天井7に伝わることが遮断され
る。屋根裏の換気は、遮熱フィルム14で仕切られた通
気空間16,15を通じて棟換気ガラリ17から行われ
る。この場合に、屋根の中折れ部に換気ガラリ18が設
けられているため、上部屋根3の裏の仕切り通気空間1
5が直接に屋外に開口することになり、この仕切り通気
空間15の換気流れが良くなる。この換気流れの向上に
伴って、下部屋根4の屋根裏空間内10A内の空気も、
前記仕切り通気空間15を介して良好に行われる。小屋
裏空間10Cは、このように屋根裏部屋5が設けられて
いる場合、そのままでは容積が小さくて屋根2の熱で温
度上昇し易いが、この屋根構造では上部屋根3に遮熱フ
ィルム14が設けられて前記のようにふく射熱が遮断さ
れ、また棟換気ガラリ17から換気が行われるため、熱
がこもることが防止される。このように、ふく射熱の遮
断および各部の屋根裏換気の促進が図られるため、屋根
2の熱が屋根裏部屋5内に伝わることが緩和され、部屋
5内を快適な温度に保つことができる。
【0012】なお、前記実施例では下部屋根4にも遮熱
フィルム14を設けたが、下部屋根4は必ずしも遮熱フ
ィルム14を設けなくても良い。
【0013】
【発明の効果】この発明のふく射断熱換気構造は、マン
サード屋根における少なくとも上部屋根に、遮熱フィル
ムを張って屋根板の下面に沿う仕切り通気空間を形成
し、かつ上部屋根と下部屋根との間の中折れ部および棟
部に各々換気ガラリを設けたため、夏期等に太陽熱で高
温になった屋根の熱がふく射によって屋根裏部屋に伝わ
ることが遮断され、また屋根裏における換気が促進され
る。このため、夏期の太陽熱による屋根裏部屋の温度上
昇が緩和されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図である。
【図2】その部分拡大断面図である。
【図3】図2のA−A′線断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
2…マンサード屋根、3…上部屋根、4…下部屋根、5
…屋根裏部屋、6…仕切り壁、7…天井、11…垂木、
12…屋根板、14…遮熱フィルム、15,16…仕切
り通気空間、17…棟換気ガラリ、18…中折れ部換気
ガラリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩勾配の上部屋根と急勾配の下部屋根と
    からなるマンサード屋根において、少なくとも上部屋根
    に、屋根板の下面に沿う仕切り通気空間を形成する遮熱
    フィルムを垂木の下面に張り、上部屋根と下部屋根との
    間の中折れ部および棟部に各々換気ガラリを設けたマン
    サード屋根のふく射断熱換気構造。
JP35613392A 1992-12-18 1992-12-18 マンサード屋根のふく射断熱換気構造 Pending JPH06185130A (ja)

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JP35613392A JPH06185130A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 マンサード屋根のふく射断熱換気構造

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