JP2006077420A - 屋根構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物躯体Bの上部に設けられる屋根1の構造Aにおいて、屋根1の裏面側に遮熱材2を設けており、この遮熱材2は、屋根1の野地板1aの裏面に取り付けられた遮熱材本体2aと、屋根1の軒先部1bに取り付けられた軒先側遮熱材2bとを備えており、この軒先側遮熱材2bを、屋根1の野地板1aの裏面との間に所定の間隔Kをもって配置することによって、この軒先側遮熱材2bと野地板1aの裏面との間に通気路3を形成していることを前記課題の解決手段とした。
【選択図】図1
Description
しかしながら、単に天井板を高くして天井高を確保するような場合、前記特許文献1のようなダンボール等からなる通気用のスペーサーが、天井板の上面に敷き込まれた断熱材によって圧迫され、通気スペースが塞がれてしまうおそれがあった。
これに対して、前記通気用のスペーサーを圧迫しないように、天井板の上面に敷き込んだ断熱材を薄くして天井を高くする場合には、断熱効果を低減させてしまうおそれもあった。
屋根1の裏面側に遮熱材2を設けており、
この遮熱材2は、屋根1の野地板1aの裏面に取り付けられた遮熱材本体2aと、屋根1の軒先部1bに取り付けられた軒先側遮熱材2bとを備えており、
この軒先側遮熱材2bを、屋根1の野地板1aの裏面との間に所定の間隔Kをもって配置することによって、この軒先側遮熱材2bと野地板1aの裏面との間に通気路3を形成していることを前記課題の解決手段とした。
すなわち、屋根1の野地板1aの裏面に遮熱材本体2aを取り付け、屋根1の軒先部1bに軒先側遮熱材2bを取り付けており、しかも、この軒先側遮熱材2bを前記野地板1aの裏面との間に所定の間隔Kをもって配置することによって通気路3を形成していることから、この通気路3に空気を通過させて換気することで屋根1の熱を放熱することができ、その上、前記遮熱材2によって遮熱も行うことができるので、室内B1への熱の進入を効率良く防ぐことができる。
また、このように室内B1への熱の侵入を効率良く防ぐことができることから、天井板12a上面に設ける断熱材4を薄くして設けたとしても、従来とは異なり、断熱効果を低減させることが無く、薄くして設けた断熱材4によって前記軒先側遮熱材2bを圧迫してしまうことも無くなる。
前記屋根1を、建築用屋根パネル10によって構成していることを前記課題の解決手段とした。
前記建築用屋根パネル10を、框材10d、10eを矩形枠状に組み立ててなる矩形枠10cの上面に、野地板1aとなる面材10aを取り付けて形成しており、
前記軒先側遮熱材2bを前記矩形枠10cに固定していることを前記課題の解決手段とした。
前記軒先側遮熱材2bと野地板1aの裏面との間隔Kは、前記遮熱材本体2aの厚さHより大きいことを前記課題の解決手段とした。
したがって、前記軒先側遮熱材2bを取り付ける際に、この軒先側遮熱材2bと野地板1aの裏面との間隔Kを、前記遮熱材本体2aの厚さHよりも大きくすることによって、前記通気路3が塞がれることが無くなるので、滞りなく屋根1の換気をすることが可能となる。
建物躯体Bの外壁B2の上端部に、前記屋根1の軒先部1bを、前記軒先側遮熱材2bの先端部が前記外壁B2の上方に位置するようにして設置しており、
前記遮熱材2と天井12との間に天井断熱材4を設けていることを前記課題の解決手段とした。
さらに、前記遮熱材と天井との間に天井断熱材を設けていることから室内への熱の侵入を断つことができ、この断熱作用と、前記通気路による放熱作用および前記遮熱材による遮熱作用との相乗効果によって、室内への熱の侵入をさらに効率良く防ぐことができる。
屋根1の裏面側に遮熱材2が設けられており、
この遮熱材2は、屋根1の野地板1aの裏面に取り付けられた遮熱材本体2aと、屋根1の軒先部1bに取り付けられた軒先側遮熱材2bとを備えており、
この軒先側遮熱材2bが、屋根1の野地板1aの裏面との間に所定の間隔Kをもって配置されることによって、この軒先側遮熱材2bと野地板1aの裏面との間に通気路3が形成されている。
前記建築用屋根パネル10が用いられることによって、工場等で、予め遮熱材2を取り付けておくことができるので、作業効率を向上させることが出来て好ましい。また、前記建物躯体Bが、この建築用屋根パネル10と同質のパネルで構成されたものである場合に、これら建築用屋根パネル10と建物躯体Bとを容易に連結することができる。
また、本実施の形態の建物躯体Bは、天井12直下の室内B1の天井高が高く設定されており、この室内空間B1において、例えば吹抜け空間のような広々とした開放感が得られるように構成されている。
また、従来とは異なって、強度においても優れており、天井板12aの上面に敷き込まれた断熱材によって圧迫されること無く、通気路3を確保することができる。
このように前記軒先側遮熱材2bを前記矩形枠10cに固定していることから、前記軒先側遮熱材2bを前記建築用屋根パネル10に対して、前記面材10aから所定の間隔Kをあけて確実、かつ容易に取り付けることができる。したがって、前記軒先側遮熱材2bと前記面材10aとの間に通気路3を確保することができ、滞りなく建築用屋根パネル10の換気をすることができる。
また、このように室内B1への熱の侵入を効率良く防ぐことができることから、従来とは異なり、天井板12a上面の断熱材4を薄くして設けたとしても断熱効果を低減させることが無いので、天井板12a上面に設ける断熱材4によって前記軒先側遮熱材2bを圧迫してしまうことも無い。
この時、前記軒先側遮熱材2bの両側端部には支持部材5、5が取り付けられており、この支持部材5、5を前記矩形枠10cに固定することで、前記軒先側遮熱材2bと前記矩形枠10cとを固定することができるようになっている。また、固定には釘等を用いて行なう。
前記天井板12aの取り付け位置については、前記天井断熱材4を敷き込むことができる範囲で、出来るだけ高くして、室内B1における開放感等を得ることができるように設定することが望ましい。
さらに、前記遮熱材2と天井12との間に天井断熱材4を設けていることから室内B1への熱の侵入を断つことができ、この断熱作用と、前記通気路3による放熱作用および前記遮熱材2による遮熱作用との相乗効果によって、室内B1への熱の侵入をさらに効率良く防ぐことができる。
なお、説明の便宜上、本実施例の屋根構造A1については上述した実施の形態における屋根構造Aの異なる構成部分のみについて説明する。
また、これら支持部材5aと軒先側遮熱材2bとは、予め工場等で取り付けて、一体的に形成しておくことによって、現場での作業性を向上させることができるので好ましい。
さらに、これら支持部材5aの個数および取り付け間隔については、通気効果を著しく低下させない範囲で適宜変更可能である。
さらに、上述の実施の形態でも示したように、前記遮熱材2と天井12との間に天井断熱材4を設けていることから室内B1への熱の侵入を断つことができ、この断熱作用と、前記通気路3による放熱作用および前記遮熱材2による遮熱作用との相乗効果によって、室内B1への熱の侵入をさらに効率良く防ぐことができる。
B 建物躯体
1 屋根
2 遮熱材
2a 遮熱材本体
2b 軒先側遮熱材
3 通気路
4 天井断熱材
10 建築用屋根パネル
11 外壁パネル
Claims (5)
- 建物躯体の上部に設けられる屋根の構造において、
屋根の裏面側に遮熱材が設けられており、
この遮熱材は、屋根の野地板の裏面に取り付けられた遮熱材本体と、屋根の軒先部に取り付けられた軒先側遮熱材とを備えており、
この軒先側遮熱材が、屋根の野地板の裏面との間に所定の間隔をもって配置されることによって、この軒先側遮熱材と野地板の裏面との間に通気路が形成されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1に記載の屋根構造において、
前記屋根は、建築用屋根パネルによって構成されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項2に記載の屋根構造において、
前記建築用屋根パネルは、框材を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の上面に、野地板となる面材を取り付けて形成されており、
前記軒先側遮熱材は前記矩形枠に固定されていることを特徴とする屋根構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋根構造において、
前記軒先側遮熱材と野地板の裏面との間隔は、前記遮熱材本体の厚さより大きいことを特徴とする屋根構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋根構造において、
建物躯体の外壁の上端部に、前記屋根の軒先部が前記軒先側遮熱材の先端部を前記外壁の上方に位置するようにして設置されており、
前記遮熱材と天井との間に天井断熱材が設けられていることを特徴とする屋根構造。
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JPH06185130A (ja) * | 1992-12-18 | 1994-07-05 | Daiwa House Ind Co Ltd | マンサード屋根のふく射断熱換気構造 |
JP2003160994A (ja) * | 2001-11-26 | 2003-06-06 | Matsumoto Kenko Co Ltd | 屋根垂木を一体化した断熱屋根パネル |
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