JPH09242179A - 壁パネルと床パネルの接合構造及び建物ユニット - Google Patents

壁パネルと床パネルの接合構造及び建物ユニット

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JPH09242179A
JPH09242179A JP4908396A JP4908396A JPH09242179A JP H09242179 A JPH09242179 A JP H09242179A JP 4908396 A JP4908396 A JP 4908396A JP 4908396 A JP4908396 A JP 4908396A JP H09242179 A JPH09242179 A JP H09242179A
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JP
Japan
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floor
panel
wall panel
floor panel
rubber elastic
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Application number
JP4908396A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床衝撃音が伝搬しにくい壁パネルと床パネル
の接合構造及び建物ユニットを提供することである。 【解決手段】 本発明の壁パネル11と床パネル12の
接合構造は、壁パネル11の床受け材32の嵌合溝33
にゴム弾性体35が挿着され、このゴム弾性体35が挿
着された嵌合溝33に、床パネル12の端面から突出さ
れた突部30が嵌合され、壁パネル11と床パネル12
とが前記ゴム弾性体35を介して接合されているもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁パネルと床パネ
ルの接合構造、及びこれを利用した建物ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物ユニットには、特開昭61−204
443号公報記載の発明のように、壁パネルの側面に床
パネルの端面が接合される、いわゆる壁勝ちの建物ユニ
ットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の建物ユニットでは、壁パネルに床パネルの端部を嵌
合するために床根太と壁パネルが密着し、階上の床衝撃
音が壁パネルを伝搬して階下の部屋に伝わり易い構造と
なっている。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたものであって、本発明の目的は、床衝撃
音が伝搬しにくい壁パネルと床パネルの接合構造及び建
物ユニットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の壁パネル
と床パネルの接合構造は、壁パネルの内側面に、床パネ
ルの端面またはこの端面から突出された突部がゴム弾性
体を介して嵌合されているものである。
【0006】請求項2記載の壁パネルと床パネルの接合
構造は、複数本の縦枠を備えた壁パネルの内側面に、複
数本の床根太を備えた床パネルの端面が嵌合された接合
構造において、 上記床パネルの各床根太には、上記端
面から突出する突部が設けられ、上記壁パネルには、各
縦枠に嵌合溝が形成されているか、または複数の嵌合溝
が形成された床受け材が複数本の縦枠に掛け渡されて設
置され、上記壁パネルのいずれかの嵌合溝に、上記床パ
ネルの突部がゴム弾性体を介して嵌合されているもので
ある。
【0007】請求項3記載の建物ユニットは、請求項1
または2記載の壁パネルと床パネルの接合構造によって
壁パネルと床パネルとが接合されてなるものである。
【0008】(作用)請求項1記載の発明では、壁パネ
ルと床パネルとがゴム弾性体を介して接合されているの
で、床の衝撃音はこのゴム弾性体により吸収、減衰さ
れ、壁パネルを伝搬し難くなる。
【0009】請求項2記載の発明では、壁パネルの嵌合
溝に床パネルの突部がゴム弾性体を介して嵌合されてい
るものであるから、壁パネルの断面欠損を小さくでき、
壁パネルの構造体力を十分に確保できると同時に、階上
の床衝撃音を減少できる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、床の衝撃音
が壁に伝搬し難い建物ユニットを実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、壁パネルと床パ
ネルの接合に使用されるゴム弾性体とは、振動エネルギ
ーを吸収し、減衰せしめるものであればよく、好適なゴ
ム弾性体は、弾性率が1.0×108 〜1.0×109
パスカルであり、損失係数が0.4〜1.5になされた
ものである。ここで、損失係数とは、入力と出力との
差、すなわち、エネルギーを失う度合い、言い換えれ
ば、材料の内部摩擦の大きさを表す量である。上記ゴム
弾性体の具体的な例として、ブチルアクリレートとアク
リル酸とを紫外線で共重合させたアクリル樹脂を主成分
とする材料を挙げることができる。このゴム弾性体は、
紫外線重合で成形する際に、添加剤を適宜量添加して、
弾性率2.59×108 パスカル、損失係数1.12に
調整したものである。なお、好適なゴム弾性体として
は、上記のアクリル共重合樹脂の他に、弾性率が1.0
×108 〜1.0×109 パスカルであり、損失係数が
0.4〜1.5の範囲に調整された合成樹脂や合成ゴム
であれば、好適に使用できる。
【0012】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態
を示すものであって、図1は本発明に係る建物ユニット
の斜視図、図2は図1のA部を断面状態で示す拡大断面
図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4(イ)は
図2の縦枠と床根太との接合作業を示す斜視図、(ロ)
はゴム弾性体の斜視図である。図5は、本発明の別の実
施の形態を示すものであって、(イ)図は縦枠と床根太
との接合作業を示す斜視図、(ロ)図はゴム弾性体の斜
視図である。
【0013】まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜
図4を参照して説明する。図1及び図2に示す建物ユニ
ット10は、壁パネル11の内側面に床パネル12の端
面を接合して構成される、いわゆる壁勝ちの建物ユニッ
トである。
【0014】床パネル12は、妻方向に延びる複数本の
床根太13を有し、妻方向の両端部に端根太14を、桁
方向の両端部に不図示の側根太をそれぞれ備えて床枠組
みが形成され、この床枠組みに床面材15が取り付けら
れて構成されたものである。
【0015】また、壁パネル11は、上枠(不図示)と
下枠16との間に、複数本の縦枠17を備えて壁枠組み
が形成され、この壁枠組みに外壁面材18及び内壁面材
19を取り付けて構成される。
【0016】この壁パネル11には、壁パネル11の接
合箇所に、ブロッキング材20が、複数本の縦枠17間
に設置されるとともに、内壁面材19と面一状態で、壁
下合板21が取り付けられている。この壁下合板21
は、壁パネル11の縦枠17に、後述の切欠き31が形
成されたことによる縦枠17の断面欠損を補うためのも
のである。
【0017】上記床パネル12の各床根太13には、図
2及び図3に示すように、端根太14の端面から突出す
る突部30が一体形成されている。一方、壁パネル11
には、複数本の縦枠17に切欠き31が形成され、これ
らの各縦枠17の切欠き31に床受け材32が嵌め込ま
れて、この床受け材32が複数本の縦枠17に掛け渡さ
れる。そして、この床受け材32の各縦枠17に対応し
た位置に、嵌合溝33が複数形成される。
【0018】上記嵌合溝33の中には、前記紫外線で重
合成形されたアクリル共重合樹脂製のゴム弾性体35が
挿着される。このゴム弾性体35は、図4(ロ)に示す
ように、断面4角形状の筒体であって、外周面は前記嵌
合溝33とほぼ同じ形状になされ、内周面は前記床パネ
ル12の突部30とほぼ同じ形状になされている。
【0019】壁パネル11と床パネル12との接合は、
図4(イ)図に示すように、床パネル12の各床根太1
3における突部30を、壁パネル11における壁下合板
21の挿通穴34に挿通させ、上記突部30をゴム弾性
体35が挿着された嵌合溝33に嵌合させて実現され、
建物ユニット10が構築される。
【0020】ここで、壁パネル11と床パネル12との
接合前に、ゴム弾性体35の内外面に接着剤を塗布し、
この接着剤の固化により、壁パネルと床パネルの接合を
強固にしてもよい。あるいは、壁パネル11の縦枠17
近傍位置で、床パネル12の端根太14と壁パネル11
の床受け材32に釘36を斜めあるいは垂直に打ちつけ
て、床パネル12と壁パネル11との接合強度を高めて
もよい。
【0021】上記実施の形態によれば、壁パネル11と
床パネル12とがゴム弾性体35を介して接合されてい
るので、床パネル12の衝撃音はこのゴム弾性体35に
より吸収、減衰され、壁パネル11を伝搬し難くなる。
【0022】また、床パネル12と壁パネル11との接
合は、床パネル12の床根太13の突部30を、壁パネ
ル11の縦枠17に掛け渡された床受け材32の嵌合溝
33に嵌合させて実現されるので、壁パネル11の壁下
合板21には、床パネル12の突部30に挿通するに十
分な断面積の挿通穴34を設ければよい。このため、壁
パネル11の断面欠損を小さくでき、この壁パネル11
の構造体力を十分に確保できる。
【0023】次に、本発明の別の実施の形態を図5を参
照して説明する。図5に示す接合構造は、前記第1の実
施の形態に示したゴム弾性体35の代わりに、ゴム弾性
体35Aが縦枠17の切欠き31に挿着され、この他の
構造は前記実施の形態と同じになされているものであ
る。このゴム弾性体35Aが挿着された縦枠17に床受
け材32が嵌め込まれ、この床受け材32が複数本の縦
枠17に掛け渡される。そして、前記実施の形態と同
様、この床受け材32の各縦枠17に対応した位置に、
嵌合溝33が複数形成される。
【0024】上記ゴム弾性体35Aは、アクリル共重合
樹脂製であって、断面コの字形状になされ、外周面の形
状は切欠き31の形状と略同じになされ、内周形状は略
床受け材32を嵌め込むことができる大きさになされて
いる。
【0025】上記実施の形態によれば、壁パネル11と
床パネル12とがゴム弾性体35Aを介して接合されて
いるので、床パネル12の衝撃音はこのゴム弾性体35
Aにより吸収、減衰され、壁パネル11を伝搬し難くな
る。
【0026】以上、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態にに
限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0027】例えば、実施の形態では、壁パネルの縦枠
に床受け材が掛け渡され、この床受け材に形成された嵌
合溝に、床パネルの突部が嵌合され、壁パネルと床パネ
ルとが接合されたものを示したが、壁パネルの縦枠にゴ
ム弾性体が挿着されたほぞ溝を形成し、床パネルの端面
から突出された突部の先端にほぞを形成し、このほぞを
前記ゴム弾性体が挿着されたほぞ溝に嵌合し、壁パネル
と床パネルとを接合するものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る壁パネルと
床パネルの接合構造及び建物ユニットによれば、階上の
床衝撃音がゴム弾性体により吸収、減衰され、壁パネル
を伝搬して階下に伝わり難くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であって、建物ユニ
ットの斜視図である。
【図2】図1のA部を断面状態で示す拡大断面図であ
る。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】(イ)は図2の縦枠と床根太との接合作業を示
す斜視図、(ロ)はゴム弾性体の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であって、(イ)図は
縦枠と床根太との別の接合作業を示す斜視図、(ロ)図
はゴム弾性体の斜視図である。
【符号の説明】 10 建物ユニット 11 壁パネル 12 床パネル 30 突部 35、35A ゴム弾性体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの内側面に、床パネルの端面ま
    たはこの端面から突出された突部がゴム弾性体を介して
    嵌合されていることを特徴とする壁パネルと床パネルの
    接合構造。
  2. 【請求項2】 複数本の縦枠を備えた壁パネルの内側面
    に、複数本の床根太を備えた床パネルの端面が嵌合され
    た壁パネルと床パネルの接合構造において、 上記床パネルの各床根太には、上記端面から突出する突
    部が設けられ、上記壁パネルには、各縦枠に嵌合溝が形
    成されているか、または複数の嵌合溝が形成された床受
    け材が複数本の縦枠に掛け渡されて設置され、 上記壁パネルのいずれかの嵌合溝に、上記床パネルの突
    部がゴム弾性体を介して嵌合されていることを特徴とす
    る壁パネルと床パネルの接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の壁パネルと床パ
    ネルの接合構造によって壁パネルと床パネルとが接合さ
    れてなる建物ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007879A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Harasawa Homes Co Ltd 建築構造体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007879A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Harasawa Homes Co Ltd 建築構造体
JP4696094B2 (ja) * 2007-06-29 2011-06-08 ハラサワホーム株式会社 建築構造体

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