JPH09241313A - パーオキシエステル組成物 - Google Patents
パーオキシエステル組成物Info
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- JPH09241313A JPH09241313A JP8196896A JP8196896A JPH09241313A JP H09241313 A JPH09241313 A JP H09241313A JP 8196896 A JP8196896 A JP 8196896A JP 8196896 A JP8196896 A JP 8196896A JP H09241313 A JPH09241313 A JP H09241313A
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- peroxybenzoate
- peroxyester
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- butylperoxybenzoate
- butyl
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F4/00—Polymerisation catalysts
- C08F4/28—Oxygen or compounds releasing free oxygen
- C08F4/32—Organic compounds
- C08F4/38—Mixtures of peroxy-compounds
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熱硬化性樹脂の硬化剤、架橋剤又はビニル系モ
ノマーの重合触媒として良好な性能を有するt−ブチル
パーオキシベンゾエートは、凝固点が高く冬季や寒冷地
において凝固し、低温環境において使用する際問題を有
している。その為、低温でも凝固せず、硬化性能、触媒
性能に優れたt−ブチルパーオキシベンゾエートを含む
組成物を開発すること。 【解決手段】t−ブチルパーオキシベンゾエートとt−
アミルパーオキシベンゾエートを特定の割合で含む混合
物は、熱硬化性樹脂の硬化剤、架橋剤又はビニル系モノ
マーの重合触媒としての性能が良好であり、かつ凝固点
の低いパーオキシエステル組成物である。
ノマーの重合触媒として良好な性能を有するt−ブチル
パーオキシベンゾエートは、凝固点が高く冬季や寒冷地
において凝固し、低温環境において使用する際問題を有
している。その為、低温でも凝固せず、硬化性能、触媒
性能に優れたt−ブチルパーオキシベンゾエートを含む
組成物を開発すること。 【解決手段】t−ブチルパーオキシベンゾエートとt−
アミルパーオキシベンゾエートを特定の割合で含む混合
物は、熱硬化性樹脂の硬化剤、架橋剤又はビニル系モノ
マーの重合触媒としての性能が良好であり、かつ凝固点
の低いパーオキシエステル組成物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冬季又は寒冷地に
おいて熱硬化性樹脂を硬化、架橋させる性能又はビニル
系モノマーの重合開始させる性能が優れており、かつ凝
固点が低いパーオキシエステル組成物に関する。
おいて熱硬化性樹脂を硬化、架橋させる性能又はビニル
系モノマーの重合開始させる性能が優れており、かつ凝
固点が低いパーオキシエステル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】t−ブチルパーオキシベンゾエートは、
ビニル系モノマーの重合開始触媒として、又不飽和ポリ
エステル樹脂等の硬化剤や架橋剤として広く用いられて
いる。このパーオキシエステルは、常温において放置し
た場合、活性酸素等の経時変化がなく長期間貯蔵、使用
することが可能であるという利点を有する反面、冬季又
は寒冷地では貯蔵容器内及び仕込み用の配管内において
凍結即ち凝固するという欠点を有している。貯蔵中凝固
した場合、使用に際し解凍する必要があり、これを避け
る為には、凝固しないように管理をする必要がある。こ
のような欠点を解決するためには、硬化剤、架橋剤又は
重合開始触媒として不活性な有機溶媒や可塑剤で希釈
し、凝固点を下げる必要がある。しかしこの方法は、本
来不要な物質を添加することであるから好ましくない。
ビニル系モノマーの重合開始触媒として、又不飽和ポリ
エステル樹脂等の硬化剤や架橋剤として広く用いられて
いる。このパーオキシエステルは、常温において放置し
た場合、活性酸素等の経時変化がなく長期間貯蔵、使用
することが可能であるという利点を有する反面、冬季又
は寒冷地では貯蔵容器内及び仕込み用の配管内において
凍結即ち凝固するという欠点を有している。貯蔵中凝固
した場合、使用に際し解凍する必要があり、これを避け
る為には、凝固しないように管理をする必要がある。こ
のような欠点を解決するためには、硬化剤、架橋剤又は
重合開始触媒として不活性な有機溶媒や可塑剤で希釈
し、凝固点を下げる必要がある。しかしこの方法は、本
来不要な物質を添加することであるから好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有機溶剤や可塑剤を用
いることなく、冬季、寒冷地等における低温時において
も凍結あるいは凝固することのないt−ブチルパーオキ
シベンゾエート組成物の開発が望まれている。
いることなく、冬季、寒冷地等における低温時において
も凍結あるいは凝固することのないt−ブチルパーオキ
シベンゾエート組成物の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエートの有する良好な硬化剤、架橋
剤又は重合開始触媒としての性能を損なわずその凝固点
を下げるべく鋭意検討の結果、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエートと類似の化学構造を有するt−アミルパーオ
キシベンゾエートとを特定の割合で混合することによ
り、t−ブチルパーオキシベンゾエートの硬化特性や重
合特性に影響を与えずに凝固点の低いパーオキシエステ
ル組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
ルパーオキシベンゾエートの有する良好な硬化剤、架橋
剤又は重合開始触媒としての性能を損なわずその凝固点
を下げるべく鋭意検討の結果、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエートと類似の化学構造を有するt−アミルパーオ
キシベンゾエートとを特定の割合で混合することによ
り、t−ブチルパーオキシベンゾエートの硬化特性や重
合特性に影響を与えずに凝固点の低いパーオキシエステ
ル組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
【0005】即ち、本発明は、 (1)t−ブチルパーオキシベンゾエート95〜50重
量%及びt−アミルパーオキシベンゾエート5〜50重
量%を含有するパーオキシエステル組成物 (2)(1)項記載のパーオキシエステル組成物を用い
ることを特徴とする熱硬化性樹脂の硬化、架橋又はビニ
ル系モノマーの重合方法 である。
量%及びt−アミルパーオキシベンゾエート5〜50重
量%を含有するパーオキシエステル組成物 (2)(1)項記載のパーオキシエステル組成物を用い
ることを特徴とする熱硬化性樹脂の硬化、架橋又はビニ
ル系モノマーの重合方法 である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のパーオキシエステル組成物中の各パーオキシエ
ステルの配合割合は、t−ブチルパーオキシベンゾエー
トが95〜50%(重量%、以下同様)、好ましくは8
0〜70%で、t−アミルパーオキシベンゾエートが5
〜50%、好ましくは20〜30%である。t−ブチル
パーオキシベンゾエートが50%未満であると、硬化
剤、架橋剤又は重合開始触媒として充分な性能が得られ
ない。即ち、パーオキシエステル組成物のゲルタイム及
び活性酸素量は、純粋なt−ブチルパーオキシベンゾエ
ートのゲルタイム及び活性酸素量に近い方が好ましい
が、t−アミルパーオキシベンゾエートが5%以上であ
れば十分な凝固点の降下が得られ、通常の使用に問題を
起こさない範囲にあり、又50%を越える混合は、活性
酸素量の低下をきたし触媒性能が悪くなるばかりでな
く、コスト的にも不利になる。この2種のパーオキシエ
ステルは、通常の製造方法によって製造されたものであ
れば良く、製造の際生ずる少量の不純物を含んでいても
使用に差し支えない。
本発明のパーオキシエステル組成物中の各パーオキシエ
ステルの配合割合は、t−ブチルパーオキシベンゾエー
トが95〜50%(重量%、以下同様)、好ましくは8
0〜70%で、t−アミルパーオキシベンゾエートが5
〜50%、好ましくは20〜30%である。t−ブチル
パーオキシベンゾエートが50%未満であると、硬化
剤、架橋剤又は重合開始触媒として充分な性能が得られ
ない。即ち、パーオキシエステル組成物のゲルタイム及
び活性酸素量は、純粋なt−ブチルパーオキシベンゾエ
ートのゲルタイム及び活性酸素量に近い方が好ましい
が、t−アミルパーオキシベンゾエートが5%以上であ
れば十分な凝固点の降下が得られ、通常の使用に問題を
起こさない範囲にあり、又50%を越える混合は、活性
酸素量の低下をきたし触媒性能が悪くなるばかりでな
く、コスト的にも不利になる。この2種のパーオキシエ
ステルは、通常の製造方法によって製造されたものであ
れば良く、製造の際生ずる少量の不純物を含んでいても
使用に差し支えない。
【0007】本発明のパーオキシエステル組成物の調製
法としては、各パーオキシエステルの原料であるt−ブ
チルヒドロオキシパーオキサイドとt−アミルヒドロオ
キシパーオキサイドとを予め所定の割合で混合し、ベン
ゾイルクロライドと反応させた反応液からパーオキシエ
ステルの混合物のみを分離して、これをそのまま使用す
る方法、通常の方法でそれぞれ別個に合成したt−ブチ
ルパーオキシベンゾエートとt−アミルパーオキシベン
ゾエートとを所定の割合で混合する方法等が採用出来
る。
法としては、各パーオキシエステルの原料であるt−ブ
チルヒドロオキシパーオキサイドとt−アミルヒドロオ
キシパーオキサイドとを予め所定の割合で混合し、ベン
ゾイルクロライドと反応させた反応液からパーオキシエ
ステルの混合物のみを分離して、これをそのまま使用す
る方法、通常の方法でそれぞれ別個に合成したt−ブチ
ルパーオキシベンゾエートとt−アミルパーオキシベン
ゾエートとを所定の割合で混合する方法等が採用出来
る。
【0008】本発明のパーオキシエステル組成物は、t
−ブチルパーオキシベンゾエート単独の場合と同様に、
スチレン等のビニル系モノマーの重合開始触媒として、
又不飽和ポリエステル樹脂等の硬化剤や架橋剤として用
いる事が出来る。
−ブチルパーオキシベンゾエート単独の場合と同様に、
スチレン等のビニル系モノマーの重合開始触媒として、
又不飽和ポリエステル樹脂等の硬化剤や架橋剤として用
いる事が出来る。
【0009】
【実施例】次に、実施例、参考例、比較例により本発明
のパーオキシエステル組成物について更に具体的に説明
するが、本発明がこれらにより限定されるものではな
い。
のパーオキシエステル組成物について更に具体的に説明
するが、本発明がこれらにより限定されるものではな
い。
【0010】実施例1.70%のt−ブチルヒドロオキ
シパーオキサイド127.5g(0.99モル)と85
%のt−アミルヒドロオキシパーオキサイド13.5g
(0.11モル)を20%の水酸化ナトリウム水溶液2
20g(1.1モル)中に20℃を越えないように冷却
しながら20分間で加え、ついで液温を20℃に保持、
10分間攪拌後、ベンゾイルクロライド140.5g
(1モル)を30℃を越えないように冷却しながら、攪
拌下に30分間で滴下し、更に30℃で1時間攪拌し
た。その後、有機層を分離し、5%の水酸化ナトリウム
水溶液200ccで2回洗浄し、さらに500ccの水
で3回洗浄し有機層のpHが中性になったことを確認、
脱水剤で水を除去し本発明のパーオキシエステル組成物
192.0gを得た。この組成物のヨード滴定法により
測定した活性酸素量は、8.03%であった。液体クロ
マトグラフによる分析では、t−ブチルパーオキシベン
ゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとの重量
比が90.2:9.8であった。ここで活性酸素量は、
組成物中の過酸化結合の濃度を表し、式(1)で表され
る。
シパーオキサイド127.5g(0.99モル)と85
%のt−アミルヒドロオキシパーオキサイド13.5g
(0.11モル)を20%の水酸化ナトリウム水溶液2
20g(1.1モル)中に20℃を越えないように冷却
しながら20分間で加え、ついで液温を20℃に保持、
10分間攪拌後、ベンゾイルクロライド140.5g
(1モル)を30℃を越えないように冷却しながら、攪
拌下に30分間で滴下し、更に30℃で1時間攪拌し
た。その後、有機層を分離し、5%の水酸化ナトリウム
水溶液200ccで2回洗浄し、さらに500ccの水
で3回洗浄し有機層のpHが中性になったことを確認、
脱水剤で水を除去し本発明のパーオキシエステル組成物
192.0gを得た。この組成物のヨード滴定法により
測定した活性酸素量は、8.03%であった。液体クロ
マトグラフによる分析では、t−ブチルパーオキシベン
ゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとの重量
比が90.2:9.8であった。ここで活性酸素量は、
組成物中の過酸化結合の濃度を表し、式(1)で表され
る。
【0011】実施例2 t−ブチルヒドロオキシパーオキサイドとt−アミルヒ
ドロオキシパーオキサイドとの比率をそれぞれ0.88
モル:0.22モルにした以外は、実施例1と同様な方
法で本発明のパーオキシエステル組成物を得た。このも
のの活性酸素量は7.93%、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとの重
量比が80.3:19.7であった。
ドロオキシパーオキサイドとの比率をそれぞれ0.88
モル:0.22モルにした以外は、実施例1と同様な方
法で本発明のパーオキシエステル組成物を得た。このも
のの活性酸素量は7.93%、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとの重
量比が80.3:19.7であった。
【0012】実施例3及び4 通常の方法で別々に合成したt−ブチルパーオキシベン
ゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとを、重
量比それぞれ70:30(実施例3)、50:50(実
施例4)でビーカー中で混合し、それぞれ本発明のパー
オキシエステル組成物を得た。これら組成物の活性酸素
量は、それぞれ、7.81%、7.58%であった。
ゾエートとt−アミルパーオキシベンゾエートとを、重
量比それぞれ70:30(実施例3)、50:50(実
施例4)でビーカー中で混合し、それぞれ本発明のパー
オキシエステル組成物を得た。これら組成物の活性酸素
量は、それぞれ、7.81%、7.58%であった。
【0013】比較例1 常法によりt−ブチルパーオキシベンゾエートを合成し
た。その活性酸素量は、8.16%であった。
た。その活性酸素量は、8.16%であった。
【0014】実施例1〜実施例4で得られた各パーオキ
シエステル組成物及び比較例1で得られたt−ブチルパ
ーオキシベンゾエートの凝固点、融点は表1に示す通り
であった。なお、凝固点、融点の測定方法は、次の方法
に依った。二重管の内側の試験官に測定サンプル10g
を入れ、ドライアイス−メタノール(−70℃)中でよ
くかきまぜながら冷却し、+10℃でt−ブチルパーオ
キシベンゾエートの結晶を核として入れ、結晶の出始め
る温度を凝固点とした。完全に凝固後、二重管をドライ
アイス−メタノール中から取り出し、室温中に放置し、
結晶の融け切る温度を融点とした。
シエステル組成物及び比較例1で得られたt−ブチルパ
ーオキシベンゾエートの凝固点、融点は表1に示す通り
であった。なお、凝固点、融点の測定方法は、次の方法
に依った。二重管の内側の試験官に測定サンプル10g
を入れ、ドライアイス−メタノール(−70℃)中でよ
くかきまぜながら冷却し、+10℃でt−ブチルパーオ
キシベンゾエートの結晶を核として入れ、結晶の出始め
る温度を凝固点とした。完全に凝固後、二重管をドライ
アイス−メタノール中から取り出し、室温中に放置し、
結晶の融け切る温度を融点とした。
【0015】
【表1】 表1 凝固点(℃) 融点(℃) 実施例1 0 5 実施例2 − 5 1 実施例3 −13 − 4 実施例4 −14 − 4 比較例1 6 10
【0016】表1より、t−アミルパーオキサイドの配
合量が約10%でも十分凝固点、融点の低下が認められ
るが、寒冷地に適用出来る凝固点(0℃以下が好まし
い)を得る為には、t−アミルパーオキシベンゾエート
の配合量を20%以上とするのが好ましい。
合量が約10%でも十分凝固点、融点の低下が認められ
るが、寒冷地に適用出来る凝固点(0℃以下が好まし
い)を得る為には、t−アミルパーオキシベンゾエート
の配合量を20%以上とするのが好ましい。
【0017】参考例1 「ポリライト8010」(商品名、不飽和ポリステル樹
脂、大日本インキ化学工業(株)製)を使用し、JIS
K−6901の加熱硬化試験に準じた方法で100℃
及び120℃で.加熱硬化試験を行ない、硬化特性を比
較した。結果を表2に示す。
脂、大日本インキ化学工業(株)製)を使用し、JIS
K−6901の加熱硬化試験に準じた方法で100℃
及び120℃で.加熱硬化試験を行ない、硬化特性を比
較した。結果を表2に示す。
【0018】
【表2】 表2 100℃ 添加量(重量%) ゲルタイム(分) キュアタイム(分) 比較例1 1.0 8.3 12.4 実施例1 1.0 8.1 12.0 実施例2 1.0 8.0 11.9 実施例3 1.0 7.8 11.4 実施例4 1.0 6.5 8.9 120℃ 添加量(重量%) ゲルタイム(分) キュアタイム(分) 比較例1 1.0 2.0 3.1 実施例1 1.0 2.0 3.0 実施例2 1.0 2.0 3.0 実施例3 1.0 2.0 2.9 実施例4 1.0 1.5 2.5
【0019】表2の結果、試験条件が100℃の場合、
比較例1のゲルタイムに比べ1分以内に実施例1〜実施
例3のt−アミルヒドロオキシパーオキサイドの配合割
合が5%〜30%の場合が入っており、実用上好まし
い。試験条件が120℃の場合実施例1〜実施例4が実
用上差し支えないゲルタイム1分以上を保持しており、
実用性を有することを示している。このように本発明の
組成物は、t−ブチルパーオキシベンゾエートとほぼ同
等の硬化、架橋又は触媒性能を持っていることがわか
る。
比較例1のゲルタイムに比べ1分以内に実施例1〜実施
例3のt−アミルヒドロオキシパーオキサイドの配合割
合が5%〜30%の場合が入っており、実用上好まし
い。試験条件が120℃の場合実施例1〜実施例4が実
用上差し支えないゲルタイム1分以上を保持しており、
実用性を有することを示している。このように本発明の
組成物は、t−ブチルパーオキシベンゾエートとほぼ同
等の硬化、架橋又は触媒性能を持っていることがわか
る。
【0020】
【発明の効果】本発明のパーオキシエステル組成物は、
t−ブチルパーオキシベンゾエートとほぼ同等の硬化、
架橋又は触媒性能をもち、かつ、冬季や寒冷地において
も凝固のおそれなく使用でき、工業的価値は極めて大き
い。
t−ブチルパーオキシベンゾエートとほぼ同等の硬化、
架橋又は触媒性能をもち、かつ、冬季や寒冷地において
も凝固のおそれなく使用でき、工業的価値は極めて大き
い。
Claims (2)
- 【請求項1】t−ブチルパーオキシベンゾエート95〜
50重量%及びt−アミルパーオキシベンゾエート5〜
50重量%を含有するパーオキシエステル組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のパーオキシエステル組成物
を用いることを特徴とする熱硬化性樹脂の硬化、架橋又
はビニル系モノマーの重合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8196896A JPH09241313A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | パーオキシエステル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8196896A JPH09241313A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | パーオキシエステル組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241313A true JPH09241313A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13761307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8196896A Pending JPH09241313A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | パーオキシエステル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09241313A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1192535A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-04-06 | Nippon Shokubai Co Ltd | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
JP2013072055A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 繊維強化樹脂製構造体の製造方法。 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8196896A patent/JPH09241313A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1192535A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-04-06 | Nippon Shokubai Co Ltd | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 |
JP2013072055A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 繊維強化樹脂製構造体の製造方法。 |
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