JPH09240539A - 車両用パワーユニットにおける伝動ケースのシール構造 - Google Patents

車両用パワーユニットにおける伝動ケースのシール構造

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JPH09240539A
JPH09240539A JP4931696A JP4931696A JPH09240539A JP H09240539 A JPH09240539 A JP H09240539A JP 4931696 A JP4931696 A JP 4931696A JP 4931696 A JP4931696 A JP 4931696A JP H09240539 A JPH09240539 A JP H09240539A
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義之 関谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンと、該エンジンのクランクケースに連
なるケース部に弾性材料から成るガスケットを介してカ
バーが結合されて成る伝動ケースを有する伝動機構とで
構成される車両用パワーユニットにおいて、機種変化に
かかわらず比較的安価に形成したガスケットを用いて伝
動ケースのシールを可能とする。 【解決手段】横断面形状を一定として紐状に押出し成形
されるガスケット401が、該ガスケット401 の両端
部を相互に近接させる配置でケース部37およびカバー
38間に介装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと、該エ
ンジンのクランクケースに連なるケース部に弾性材料か
ら成るガスケットを介してカバーが結合されて成る伝動
ケースを有する伝動機構とで構成される車両用パワーユ
ニットにおける伝動ケースのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる車両用パワーユニットは、
たとえば実開平7−42431号公報等により知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
クランクケースに連なるケース部と、該ケース部に結合
されて伝動ケースを構成するカバーとの間に介装される
ガスケットは、騒音対策上ゴム等の弾性材料から成るも
のであるが、上記従来の車両用パワーユニットでは、ガ
スケットが、ケース部およびカバーの結合面に対応した
無端状にして型成形により形成されており、成形用金型
が比較的大型となって成形コストが比較的高くなる。し
かも機種によってケース部およびカバーの結合面形状が
変化する毎に成形用金型が必要となる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、機種変化にかかわらず比較的安価に形成した
ガスケットを用いて伝動ケースのシールを可能とした車
両用パワーユニットにおける伝動ケースのシール構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジンと、該エンジンの
クランクケースに連なるケース部に弾性材料から成るガ
スケットを介してカバーが結合されて成る伝動ケースを
有する伝動機構とで構成される車両用パワーユニットに
おいて、横断面形状を一定として紐状に押出し成形され
るガスケットが、該ガスケットの両端部を相互に近接さ
せる配置でケース部およびカバー間に介装されることを
特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、ガスケットが、その両端部
を伝動ケースの下部で略平行に配置してケース部および
カバー間に介装され、伝動ケース内に通じてガスケット
の両端部間に形成されるドレーン通路が、車両の進行方
向に対して後下りで外部に開口されることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図9は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の側面図、
図2はパワーユニットの拡大横断平面図、図3は図2の
3矢視方向から見たカバーの正面図、図4はカバーの背
面図、図5は図3および図4の5−5線に沿う伝動ケー
スの断面図、図6は図3および図4の6−6線に沿う伝
動ケースの断面図、図7は図3および図4の7−7線に
沿う伝動ケースの断面図、図8は自由状態に在るガスケ
ットの横断面図、図9は図8の9矢視側面図である。
【0009】先ず図1において、スクータ型自動二輪車
Vの車体フレームFは、ヘッドパイプ15、該ヘッドパ
イプ15から下方に延出するダウンチューブ16、なら
びに該ダウンチューブ16の下端部に連設されて後方に
延びるリヤフレーム17等を備え、ヘッドパイプ15に
は、前輪WF を懸架したフロントフォーク18が操向可
能に支承される。また車体フレームFは、車体カバーC
により覆われるものであり、この車体カバーCは、ヘッ
ドパイプ15の前部および前輪WF の上部を覆うフロン
トカバー19、フロントカバー19に接合されて運転者
の脚部前方を覆うレッグシールド20、フロントカバー
19およびレッグシールド20に接合されて前部車体の
両側を覆う左、右一対のフロントサイドカバー21…、
レッグシールド20に接合されて運転者の足元を支持す
るフロアボード22、両フロントサイドカバー21…お
よびフロアボード22に接合されて後部車体の両側面を
覆う左、右一対のリヤロアーカバー23…、ならびに両
リヤロアーカバー23…およびフロアボード22に接合
されるリヤアッパーカバー24等を備え、リヤアッパー
カバー24の後部には、後輪WR の上部を覆うリヤフェ
ンダー25が装着され、リヤアッパーカバー24の上部
には運転者が座るシート26が設けられる。
【0010】図2を併せて参照して、後輪WR は、車体
フレームFに揺動可能に支承されるパワーユニットPの
後部に軸支されるものであり、該パワーユニットPは、
2サイクル強制空冷エンジンEと、該エンジンEの出力
を前記後輪WR に伝達する伝動機構としての無段変速機
Mとで構成される。而して該パワーユニットPの前部
は、後輪Wrの回転軸線と平行な支軸27を有するリン
ク機構(図示せず)を介して前記車体フレームFにおけ
るリヤフレーム17に揺動可能に支承され、パワーユニ
ットPの後部および前記リヤフレーム17間にはリヤク
ッション28が介設される。
【0011】2サイクル強制空冷エンジンEのシリンダ
ヘッド30には、略水平な軸線を有してシリンダブロッ
ク31の前端部が結合され、シリンダブロック31の後
端部にはクランクケース32が結合される。クランクケ
ース32から突出したクランク軸33の一端には、発電
機34を介して冷却ファン35が連結されており、冷却
ファン35、シリンダヘッド30およびシリンダブロッ
ク31がシュラウド36で覆われる。
【0012】クランクケース32には、後輪WR の一側
方まで延出されるケース部37が一体に設けられてお
り、このケース部37と、該ケース部37にガスケット
401を介して結合されるカバー38とで、無段変速機
Mの伝動ケース39が構成される。
【0013】無段変速機Mの内部機構は、クランクケー
ス32から突出したクランク軸33の他端と、伝動ケー
ス39の後部に回転自在に支承された後輪WR の車軸4
4との間に設けられるものであり、従来周知のものであ
るので、その構成について簡単に説明すると、クランク
軸33には、該クランク軸33の端部に固定される固定
プーリ半体45と、クランク軸33に軸方向摺動可能に
装着される可動プーリ半体46とから成る駆動側伝動プ
ーリ47が設けられる。固定および可動プーリ半体4
5,46間にはV字状の環状溝48が形成され、該環状
溝48内に無端状のVベルト49が挿入される。また可
動プーリ半体46の背面において、クランク軸33には
ランププレート50が固着され、このランププレート5
0と可動プーリ半体46との間には、複数のウエイトロ
ーラ51が浮動状態で収容される。而してクランク軸3
3の回転時に回転数が増大すると、遠心力を受けるウエ
イトローラ51が半径方向外方に移動し、可動プーリ半
体46を固定プーリ半体45に接近させる方向に移動せ
しめ、それにより両プーリ半体45,46へのVベルト
49の接触半径を大きくすることができる。
【0014】一方、クランク軸33と平行な従動軸52
が伝動ケース39に回転自在に支承されており、この従
動軸52は、減速歯車列53を介して後輪WR の車軸4
4に連結される。前記従動軸52は、従来周知の遠心ク
ラッチ54を介して、該従動軸52と同軸の従動側伝動
プーリ55に連結される。この従動側伝動プーリ55
は、駆動側伝動プーリ47と対をなすものであり、Vベ
ルト49が駆動側伝動プーリ47に巻掛けられる。
【0015】図3ないし図7を併せて参照して、ケース
部37とともに無段変速機Mの伝動ケース39を構成す
るカバー38の前記ケース部37との結合面には、ガス
ケット401 を装着するための装着溝56が設けられ
る。ところで、ガスケット40 1 は紐状のものであり、
装着溝56は前記結合面の全周にわたって設けられるも
のではあるが、装着溝56の始端561 および終端56
2 は相互に分離されている。すなわち、装着溝56は、
伝動ケース39におけるカバー38の後方側下部すなわ
ち遠心クラッチ54および従動側伝動プーリ55の下方
位置で、その始端561 を終端562 の上方前方側に配
置するようにしてカバー38の全周にわたって形成され
るのであるが、始端561 および終端562 からそれぞ
れ比較的長い距離Lの間にわたっては、装着溝56の両
端部が遠心クラッチ54および従動側伝動プーリ55の
回転方向57に沿って上下に近接しつつ略平行に延びる
ようにしてカバー38に形成されており、装着溝56の
両端部が略平行に延びる部分は基本的には後下りとなる
ように形成される。
【0016】またカバー38の周縁部で周方向に間隔を
あけた複数個所には挿通孔58…が設けられており、そ
れらの挿通孔58…に対応してケース部37にはねじ孔
59…が設けられ、各挿通孔58…に挿通されたボルト
60…が、カバー38との間に該ボルト60…の位置決
め作用を果すための弾性材料から成る異形リング67を
介在させて、各ねじ孔59…に螺合される。
【0017】装着溝56よりも内方側でカバー38に
は、ケース部37との結合面に一端を開口するノック孔
61と、該ノック孔61よりも小径にして該ノック孔6
2の他端に一端を同軸に連ならせるとともに他端をカバ
ー38の外面に開口させる挿通孔62とが設けられる。
一方、ケース部37には、前記ノック孔61と同径のノ
ック孔63が、カバー38との結合面で前記ノック孔6
1と同軸に開口するようにして設けられるとともに、該
ノック孔63よりも小径のねじ孔64が前記ノック孔6
3に同軸に連なって設けられている。両ノック孔61,
63には、円筒状に形成されるノックピン65の両端部
が嵌入され、挿通孔62およびノックピン65に挿通さ
れるボルト66がねじ孔64に螺合される。而してボル
ト66の係止頭部66aとカバー38との間には、弾性
材料から成る異形リング67が、ボルト66の位置決め
作用ならびに係止頭部66aおよびカバー38間のシー
ル作用を果すために挟み込まれる。またボルト66に
は、過大な締付力がガスケット401 に作用することを
回避するために、ケース部37側のノック孔63および
ねじ孔64間の段部に係合してケース部37およびカバ
ー38間にボルト66から過大な締付力が作用させない
ようにした環状突部66bが設けられる。
【0018】カバー38の周方向に沿って前記ノック孔
61から離隔した位置において、カバー38の装着溝5
6よりも内方側には、ケース部37との結合面に一端を
開口せしめた袋穴状のノック孔68が設けられており、
このノック孔68に一端を嵌入させるノックピン(図示
せず)の他端がカバー37に設けられた袋穴状のノック
孔(図示せず)に嵌入される。
【0019】このようにノック孔61,63,68…を
装着溝56よりも内方側に配置するのは、装着溝56に
ガスケット401 が装着されることに基づき、ノックピ
ン65…に外部から雨水等の水分が付着して腐食が生じ
るのを防止するためである。
【0020】図8および図9において、ガスケット40
1 は、ゴム等の弾性材料により紐状に押出し成形される
ものであり、装着溝56に挿入される挿入部40aと、
ケース部37のカバー38への結合面に対向する対向部
40bとが略T字状に連結されて成る一定の横断面形状
を有する。而して挿入部40aの先端には、装着溝56
の内端閉塞部に弾発的に接触する横断面台形状のシール
部41が設けられ、挿入部40aの両側面には、一対ず
つ2組の突条42,42…がガスケット401の長手方
向に平行に延びてそれぞれ突設される。しかも各突条4
2,42…は、挿入部40aを装着溝56内に挿入した
ときに、該装着溝56内での挿入部40aの姿勢を規制
するとともに、ガスケット401 の装着溝56内への装
着状態を保持し得る程度の弾発力で装着溝56の両内側
面にそれぞれ弾発接触するように形成される。また対向
部40bには、ケース部37のカバー38への結合面に
弾発接触する一対のシール部43,43が、その横断面
形状を半円形としてガスケット401 の長手方向に平行
に延びて突設される。
【0021】かかるガスケット401 が装着溝56に装
着されるものであり、該ガスケット401 を相互間に介
在させた状態でケース部37およびカバー38を相互に
結合して伝動ケース39を構成したときに、伝動ケース
39の後方下部では、装着溝56の両端部が上下に近接
して略平行に延びるようにしてカバー38に形成されて
いることから、ガスケット401 の両端部が上下に近接
して略平行に配置されることになり、ガスケット401
の両端部間には伝動ケース39内に通じるドレーン通路
69が形成される。しかも伝動ケース39の後方下部で
は、装着溝56の両端部が遠心クラッチ54および従動
側伝動プーリ55の回転方向57に沿って略平行に延び
ており、装着溝56の両端部が略平行に延びる部分は基
本的には後下りとなっていることにより、前記ドレーン
通路69は、遠心クラッチ54および従動側伝動プーリ
55の回転方向57に沿って延びるとともに基本的には
後下りとなって外部に開孔するものである。
【0022】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、相互に結合されて伝動ケース39を構成するケー
ス部37およびカバー38間に介装されるガスケット4
1が、ゴム等の弾性材料により横断面形状を一定とし
て紐状に押出し成形されるものであるので、成形用金型
により無端状に成形されていた従来のガスケットに比べ
ると、成形用金型が不要となって成形コストを比較的安
価とすることができ、しかもケース部37およびカバー
38の結合面形状が変化しても、紐状となっているガス
ケット401 をその結合面形状に応じて切断することに
よりケース部37およびカバー38の結合面に応じたガ
スケット401 を容易に得ることができる。
【0023】また紐状であるガスケット401 が、該ガ
スケット401 の両端部を伝動ケース39の下部で比較
的長い距離Lにわたって上下に略平行に近接させるよう
に配置されて、ガスケット401 の両端部間にドレーン
通路69が形成されるので、伝動ケース39内に外部か
ら水等が侵入することを極力防止して、伝動ケース39
のシール性を極力確保しつつ、伝動ケース39にドレー
ン通路を設けることを不要とし、構造の簡素化を図るこ
とができる。
【0024】しかも、ドレーン通路69が、自動二輪車
の進行方向に対して基本的に後下りで外部に開口されて
いることにより、ドレーン通路69から伝動ケース39
内への水の侵入を極力防止することが可能であり、また
伝動ケース39内に水が侵入したとしても該伝動ケース
39からの水の排出が容易である。それに加えて、ドレ
ーン通路69が遠心クラッチ54および従動側伝動プー
リ55の回転方向57に沿って延びるように形成されて
いることにより水の排出をより容易とすることができ
る。また装着溝56の両端部を比較的長い距離Lにわた
って略平行とすることにより、ガスケット401 の全長
にばらつきがあったとしても、装着溝56の両端部の略
平行な部分でそのばらつきを吸収してシール性を確保す
ることができる。
【0025】さらにガスケット401 をカバー38の装
着溝56に装着保持することが可能であるので、押出し
成形により真っ直ぐに形成したガスケット401 を装着
溝56の形状に合わせて曲げるにもかかわらず、カバー
38からガスケット401 が脱落することを極力回避
し、伝動ケース39の組立時の組付性を向上することが
できる。
【0026】図10および図11は本発明の第2実施例
を示すものであり、図10は図6に対応した断面図、図
11は自由状態に在るガスケットの横断面図である。
【0027】相互に結合されて伝動ケース39を構成す
るケース部37およびカバー38間には、ゴム等の弾性
材料により横断面形状を一定として押出し成形される紐
状のガスケット402 が介装される。
【0028】カバー38には、ケース部37側に突出し
た装着突部70が、上記第1実施例の装着溝56と同様
の配置形状で突設されており、ガスケット402 は、該
装着突部70に弾発的に装着される。すなわち、ガスケ
ット402 は、図11で示すように外力を加えない自然
な状態では先端間の距離L1 が装着突部70の幅L2
りも小さくなるようにして、略U字状の横断面形状を有
するように形成されており、装着突部70の両側面にそ
れぞれ弾発接触する一対ずつ2組のシール部41′,4
1′…がガスケット402 の長手方向に平行に延びて該
ガスケット40 2 の内側面にそれぞれ突設され、またケ
ース部37に弾発接触する一対のシール部43′,4
3′が、ガスケット402 の長手方向に平行に延びて該
ガスケット402 に突設される。
【0029】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を奏することができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0031】たとえば、紐状であるガスケットの両端を
近接、対向させるようにしてもよく、その際、ガスケッ
トの両端間にドレーン通路を形成することも可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、横断面形状を一定として紐状に押出し成形されるガ
スケットが、該ガスケットの両端部を相互に近接させる
配置でケース部およびカバー間に介装されるので、シー
ル性を極力確保しつつ安価にガスケットを形成すること
ができるとともに機種変化にかかわらず同一種類のガス
ケットを用いることが可能となる。
【0033】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の構成に加えて、ガスケットが、その両端
部を伝動ケースの下部で略平行に配置してケース部およ
びカバー間に介装され、伝動ケース内に通じてガスケッ
トの両端部間に形成されるドレーン通路が、車両の進行
方向に対して後下りで外部に開口されるので、伝動ケー
スにドレーン通路を設けることを不要として構造の簡素
化を図った上にドレーン通路から伝動ケース内への水の
侵入を極力防止することが可能となり、また伝動ケース
内に水が侵入したとしても伝動ケース内から水を容易に
排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のスクータ型自動二輪車の側面図で
ある。
【図2】パワーユニットの拡大横断平面図である。
【図3】図2の3矢視方向から見たカバーの正面図であ
る。
【図4】カバーの背面図である。
【図5】図3および図4の5−5線に沿う伝動ケースの
断面図である。
【図6】図3および図4の6−6線に沿う伝動ケースの
断面図である。
【図7】図3および図4の7−7線に沿う伝動ケースの
断面図である。
【図8】自由状態に在るガスケットの横断面図である。
【図9】図8の9矢視側面図である。
【図10】第2実施例の図6に対応した断面図である。
【図11】自由状態に在るガスケットの横断面図であ
る。
【符号の説明】
32・・・クランクケース 37・・・ケース部 38・・・カバー 39・・・伝動ケース 401 ,402 ・・・ガスケット 69・・・ドレーン通路 E・・・エンジン M・・・伝動機構としての無段変速機 P・・・パワーユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)と、該エンジン(E)の
    クランクケース(32)に連なるケース部(37)に弾
    性材料から成るガスケット(401 ,402)を介して
    カバー(38)が結合されて成る伝動ケース(39)を
    有する伝動機構(M)とで構成される車両用パワーユニ
    ットにおいて、横断面形状を一定として紐状に押出し成
    形されるガスケット(401 ,402 )が、該ガスケッ
    ト(401 ,402 )の両端部を相互に近接させる配置
    でケース部(37)およびカバー(38)間に介装され
    ることを特徴とする車両用パワーユニットにおける伝動
    ケースのシール構造。
  2. 【請求項2】 ガスケット(401 ,402 )が、その
    両端部を伝動ケース(39)の下部で略平行に配置して
    ケース部(37)およびカバー(38)間に介装され、
    伝動ケース(39)内に通じてガスケット(401 ,4
    2 )の両端部間に形成されるドレーン通路(69)
    が、車両の進行方向に対して後下りで外部に開口される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニット
    における伝動ケースのシール構造。
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