JPH09240333A - シートバックの傾斜姿勢ロック機構 - Google Patents

シートバックの傾斜姿勢ロック機構

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JPH09240333A
JPH09240333A JP5353096A JP5353096A JPH09240333A JP H09240333 A JPH09240333 A JP H09240333A JP 5353096 A JP5353096 A JP 5353096A JP 5353096 A JP5353096 A JP 5353096A JP H09240333 A JPH09240333 A JP H09240333A
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JP
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rack
bracket
seat back
plate
lock
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JP5353096A
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Inventor
Kazumi Mitsuhiro
和三 光広
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で製造を容易にする。 【解決手段】 シートボトムの水平軸6回りに回動可能
に軸支され、かつ、シートバックに固定されたブラケッ
ト4と、シートボトムに固定され、かつ、ブラケット4
の下側縁部が嵌め込まれるU字形板バネ3と、このU字
形板バネ3を内側プレート2aおよび外側プレート2b
で挟持するロックプレート2とが備えられ、ブラケット
4の下端縁部の少なくとも一面には水平軸6の軸心を中
心とした円弧に沿って延びる第1ラック40が形成さ
れ、外側プレート2bには第1ラック40に対応した第
2ラック32が形成され、ロックプレート2の一方向へ
の水平軸6回りの回動によって第2ラック32が第1ラ
ック40に噛合するとともに、他方向への移動によって
噛合が解除されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
シートボトムとシートバックとの間に介設され、所定の
操作でシートバックの傾斜姿勢のロックおよびロック解
除を行うシートバックの傾斜姿勢ロック機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のシートは、背凭れとしてのシ
ートバックが着座席としてのシートボトムに水平軸回り
に回動可能に結合されて形成されている。シートバック
にはその下部両側面に、幅方向一対のブラケットが固定
され、これらのブラケットが上記水平軸に軸支されてい
るとともに、一方のブラケットの下端部には円弧状ギヤ
が固定されている。一方、シートボトムには上記円弧状
ギヤに噛合する操作ギヤが設けられている。この操作ギ
ヤは、シートボトムに設けられた軸回りに回動自在に軸
支され、操作桿の操作で円弧状ギヤに対して離接して相
互に噛合したり噛合が解除されるようになっている。
【0003】そして、操作ギヤを円弧状ギヤに噛合させ
ることにより、ブラケットは水平軸回りの回動が阻止さ
れ、これによってシートボトムは設定された傾斜姿勢の
角度が維持されるようになっている。逆に操作桿の操作
によって操作ギヤと円弧状ギヤとの噛合状態を解除する
ことにより、シートバックの傾斜角度のロック状態が解
除され、これによってシートバックは水平軸回りに回動
可能になり、シートバックの傾斜角度の変更を行い得る
ようになる。
【0004】上記のようなシートバックの傾斜姿勢ロッ
ク機構については、例えば、実開昭48−13307号
公報や、実開昭53−64425号公報等によって開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシー
トバックの傾斜姿勢ロック機構においては、ブラケット
の下端部に、周面に歯が形成された円弧状ギヤが付設さ
れているが、周面に歯の形成された円弧状ギヤは、強度
的な観点から歯がロック機能に耐え得るような厚み寸法
にしなければならない。
【0006】従って、従来、円弧状ギヤは厚板を切削加
工することで得られたものが用いられていたため、加工
コストが嵩むという問題点を有していた。また、円弧状
ギヤの厚みでロック機構が総じて分厚いものになるため
狭い車室内でシートの側部からロック機構が外方に向け
て突出した状態になり、車室内が手狭になるという問題
点をも有していた。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、構造が簡単で、かつ、製造
が容易であり、製造コストの低減に寄与することができ
るとともに、車室内で嵩張らないシートバックの傾斜姿
勢ロック機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シートバックの傾斜姿勢ロック機構は、自動車用シート
のシートボトムに水平軸回りに回動可能に結合されたシ
ートバックの傾斜姿勢をロックするシートバックの傾斜
姿勢ロック機構において、上記水平軸回りに回動可能に
軸支され、かつ、上記シートバックに固定されたブラケ
ットと、このブラケットの水平軸回りの回動の規制と規
制解除とを行うロック手段とが備えられ、上記ブラケッ
トは押し起しで形成されたラックを有し、上記ロック手
段は上記ラックとの噛合によってブラケットの水平軸回
りの回動を規制するように構成されていることを特徴と
するものである。
【0009】このシートバックの傾斜姿勢ロック機構に
よれば、ブラケットに形成されたラックにロック手段を
噛合させることにより、ブラケットの水平軸回りの回動
が規制され、これによるブラケットと一体のシートバッ
クの水平軸回りの回動が規制されることによってシート
バックの傾斜姿勢がロックされる。そして、ロック手段
のラックへの噛合を解除することにより、シートバック
は水平軸回りに回動可能になり、傾斜姿勢の角度を変更
し得るようになる。
【0010】本発明の請求項2記載のシートバックの傾
斜姿勢ロック機構は、請求項1記載のシートバックの傾
斜姿勢ロック機構において、上記ロック手段は、上記シ
ートボトムに固定され、かつ、上記ブラケットのラック
に沿って配設される板バネと、この板バネに接触したロ
ックプレートとを有し、上記板バネには上記ラックに対
応した第2のラックが押し起しで形成され、上記ロック
プレートは、一方向への移動によって上記第2のラック
が上記ラックに噛合するとともに、他方向への移動によ
って上記噛合が解除されるように構成されていることを
特徴とするものである。
【0011】このシートバックの傾斜姿勢ロック機構に
よれば、シートボトムに固定された板バネの第2のラッ
クがブラケットのラックに噛合していない状態でロック
プレートを一方向に移動させることにより、第2のラッ
クがラックに噛合するため、この噛合によってブラケッ
トの水平軸回りの回動がロックされ、これによってシー
トバックの傾斜姿勢がロックされた状態になる。逆にシ
ートバックの傾斜姿勢がロックされた状態で、ロックプ
レートを他方向に移動させることにより、第2のラック
のラックに対する噛合が解除されるため、ブラケットは
水平軸回りに回動可能になり、これによってシートバッ
クの傾斜姿勢の角度を変更し得るようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るシートバッ
クの傾斜姿勢ロック機構の一実施形態が適用された自動
車用シートを例示する斜視図である。この図に示すよう
に、自動車用のシートSは、着座席としてのシートボト
ムS1と、背凭れとしてのシートバックS2とから構成
され、シートバックS2がシートボトムS1の後端部に
設けられた水平軸6回りに回動自在に軸支され、これに
よってシートバックS2の傾斜姿勢を任意に変更し得る
ようになっている。
【0013】上記シートボトムS1は、その両側部の後
方にボルト止めその他で固定された幅方向一対の軸受板
5を有しており、これらの軸受板5に水平軸6が支持さ
れている一方、上記シートバックS2は、その両側部の
下方に固定された幅方向一対のブラケット4を有してお
り、これらブラケット4が上記各水平軸6回りに回動可
能に軸支された状態でシートボトムS1とシートバック
S2とが互いに結合されている。
【0014】上記のようなシートボトムS1に固定され
た一方の軸受板5と、この軸受板5に対応したシートバ
ックS2のブラケット4との間に本発明に係るロック機
構が介設されている。
【0015】図2は、本発明に係るシートバックの傾斜
姿勢ロック機構の一実施形態を示す分解斜視図であり、
図3はその組立て斜視図である。これらの図に示すよう
に、ロック機構1は、上記軸受板5の表面で上記水平軸
6回りに回動自在に軸支されたロックプレート2と、軸
受板5に固定されるU字形板バネ3と、上記ブラケット
4の下端縁部に形成された第1ラック40とを備えた基
本構成を有している。
【0016】上記ロックプレート2は、金属製の平板を
U字形に折り曲げることにより、基端側で互いに連結し
た内側プレート(操作板)2aおよび外側プレート(操
作板)2bが備えられて形成され、折り曲げられた状態
で側面視が略正三角形状になっている。ロックプレート
2の正三角形状の頂点部分(上端部分)に、上記水平軸
6に外嵌される装着孔21が穿設され、この装着孔21
を水平軸6に外嵌すことによってロックプレート2は水
平軸6回りに回動自在になっている。
【0017】本実施形態では、水平軸6の先端部にネジ
が螺設され、ロックプレート2が水平軸6に取り付けら
れた状態でこのネジに袋ナット61を螺着することによ
ってロックプレート2が水平軸6から外れるのを阻止す
るようにしている。なお、ロックプレート2の水平軸6
からの抜け止めは、袋ナット61の水平軸6への螺着に
限定されるものではなく、かしめ止めや、Eリングによ
る抜け止め等を採用してもよい。
【0018】上記外側プレート2bには、装着孔21か
ら径方向に前方に向かって延びる操作桿22が一体に設
けられ、この操作桿22の操作でロックプレート2を水
平軸6回りに回動させ得るようにしている。
【0019】また、ロックプレート2の基端側には、内
側プレート2aおよび外側プレート2bの双方を貫通
し、かつ、装着孔21を中心とした所定径の円周軌跡上
に位置する左右一対の円弧孔23が穿設されている一
方、上記軸受板5には各円弧孔23に嵌入するストッパ
ロッド51が突設され、このストッパロッド51によっ
て水平軸6に軸支されたロックプレート2の回動可能範
囲が設定されている。
【0020】また、ロックプレート2は、その基端側に
バネ座24を有しているとともに、軸受板5は、水平軸
6に軸支されたロックプレート2の前方に上記バネ座2
4に対応したバネ座52を有しており、両バネ座24,
25に縮長方向に付勢されたコイルバネ7の両端部が装
着されている。このコイルバネ7によって、水平軸6に
軸支されたロックプレート2は、常に水平軸6回りに反
時計方向に向かうように付勢され、普段はロックプレー
ト2がロック位置に位置するとともに、操作桿22をコ
イルバネ7の付勢力に抗して水平軸6回りに時計方向に
回動させることによりロックプレート2がロック解除位
置に位置するようになされている。
【0021】さらに、ロックプレート2の内側プレート
2aと外側プレート2bとの対向面には、図4に示すよ
うに、装着孔21と円弧孔23との間において、互いに
対向して接近する方向に膨出し、かつ、ロックプレート
2の水平軸6回りの反時計方向の回動で上記U字形板バ
ネ3を押圧するバネ押圧用膨出部26が設けられてい
る。
【0022】これらのバネ押圧用膨出部26は、装着孔
21を中心とした所定径の円周軌跡に沿うように形成さ
れているとともに、右方から左方に向かって膨出量が順
次漸増するように設定され、普段はコイルバネ7の付勢
力でロック位置に位置したロックプレート2のバネ押圧
用膨出部26によりU字形板バネ3が押圧された状態に
なっているとともに、ロックプレート2をロック解除位
置に位置させることにより、上記押圧が解除されるよう
になっている。
【0023】上記U字形板バネ3は、図2に示すよう
に、長方形状の板バネが中央部からU字形状に折り曲げ
られ、曲折部分から上方に延びる内側板バネ3aと外側
板バネ3bとを備えて形成されている。各板バネ3a,
3bの基端側(図2の下方)には上記各ストッパロッド
51に嵌め込まれる装着孔31が穿設され、これらの装
着孔31を各ストッパロッド51に外嵌することによっ
てU字形板バネ3が軸受板5に固定されるようになって
いる。
【0024】また、U字形板バネ3の外側板バネ3bに
は、各装着孔31の上部に上記ブラケット4の第1ラッ
ク40に対応した第2ラック32が押し起こしによって
形成されている。この第2ラック32は、上記第2ラッ
ク32に噛合させることによってブラケット4の水平軸
6回りの回動を規制するためのものである。
【0025】上記ブラケット4は、これをシートバック
S2にネジ止めで固定するためのネジ止め孔41aを備
えた矩形状のネジ座部41と、このネジ座部41の下部
に形成され、かつ、上記水平軸6回りに回動自在に嵌め
込まれる被軸支部42とを備えて形成されている。上記
被軸支部42は、下部が円弧形状に形成され、この円弧
形状の中心部分に水平軸6に嵌め込まれる軸支孔42a
が穿設されているとともに、円弧形状の縁部に押し起し
で上記第1ラック40が形成されている。
【0026】図4は、軸受板5に装着されたロックプレ
ート2、U字形板バネ3、およびブラケット4の位置関
係を説明するための一部切欠き斜視図である。なお、図
4では、図示の都合上ロックプレート2の外側プレート
2bを省略している。
【0027】この図に示すように、ロックプレート2、
U字形板バネ3、およびブラケット4が軸受板5に装着
された状態では、ロックプレート2は、その装着孔21
が水平軸6に外嵌されているとともに、各円弧孔23の
それぞれが一対のストッパロッド51の各々に外嵌さ
れ、円弧孔23の孔長さの範囲内で水平軸6回りに回動
し得るようになっっている。
【0028】また、U字形板バネ3は、ロックプレート
2の内側プレート2aと外側プレート2b(図1、図
2)との間に挟持された状態で各装着孔31bのそれぞ
れがストッパロッド51の各々に外嵌されて軸受板5に
固定されている。従って、ロックプレート2が水平軸6
回りに回動しても、U字形板バネ3が回動することはな
い。
【0029】そして、U字形板バネ3がロックプレート
2に挟持された状態で、ロックプレート2が図3に実線
で示すようにロック位置に位置することにより、内側プ
レート2aおよび外側プレート2bの対向面に膨設され
たバネ押圧用膨出部26がU字形板バネ3の上部を押圧
し、これによってU字形板バネ3の上部は内側板バネ3
aおよび外側板バネ3bが互いに接近する方向に撓んだ
状態になっている。
【0030】また、上記ブラケット4は、水平軸6回り
に回動自在に軸支された状態で、その第1ラック40が
U字形板バネ3の内側板バネ3aおよび外側板バネ3b
間に嵌まり込んでいる。そして内側板バネ3aおよび外
側板バネ3bによって挟持された第1ラック40は、外
側板バネ3bに形成された第2ラック32に噛合し得る
ように被軸支部42の径寸法が設定されている。従っ
て、ロックプレート2がロック位置に位置した状態で第
1ラック40と第2ラック32とが噛合してブラケット
4の水平軸6回りの回動が規制されるとともに、ロック
プレート2がロック解除位置に位置(図3に二点鎖線で
表示)した状態で上記噛合が解除され、ブラケット4が
回動可能になるようにしている。
【0031】図5は、本発明の作用を説明するための図
3のA−A線断面図であり、(イ)はロックプレート2
がロック位置に位置した状態、(ロ)はロックプレート
2がロック解除位置に位置した状態をそれぞれ示してい
る。以下、図5および必要に応じて図1〜図4を基に本
発明の作用について説明する。
【0032】まず、普段は、図3に示すように、コイル
バネ7の付勢力によってロックプレート2は実線で示す
ロック位置に位置しており、これによって図5の(イ)
に示すようにロックプレート2の各バネ押圧用膨出部2
6がU字形板バネ3の上部を内方に向かって押圧した状
態になっているため、内側板バネ3aおよび外側板バネ
3bが相互に接近する方向に撓み、これによって外側板
バネ3bの第2ラック32がブラケット4の第1ラック
40に噛合し、これによってブラケット4は、水平軸6
回りの回動が規制されたロック状態になっている。
【0033】ついで、図3に二点鎖線で示すように、操
作桿22の操作によってロックプレート2をロック解除
位置に変更すると、ロックプレート2の水平軸6回りの
反時計方向への回動によってバネ押圧用膨出部26によ
るU字形板バネ3の押圧状態が解除され、これにより図
5の(ロ)に示すように、U字形板バネ3の撓みが元に
復元して第1ラック40に対する第2ラック32の噛合
が解除されるため、ブラケット4は水平軸6回りに回動
し得る状態になる。
【0034】従って、シートボトムS1(図1)への着
座者は、操作桿22を把持して上方に向けて操作するこ
とにより、シートバックS2を水平軸6回りに回動可能
な状態にすることができ、操作桿22を上方に引き上げ
た状態を保持しつつシートバックS2の傾斜姿勢を任意
に調製することが可能になる。そして、シートバックS
2の所望の傾斜姿勢が選択された後、操作桿22から手
を離すことにより、コイルバネ7の付勢力によってロッ
クプレート2は元のロック位置に変位し、これによって
シートバックS2の傾斜姿勢が保持される。
【0035】本発明は、以上詳述したように、ブラケッ
ト4の被軸支部42の円弧状縁部に押し起しで第1ラッ
ク40を形成し、この第1ラック40に操作桿22の操
作によってU字形板バネ3の押し起しの第2ラック32
を噛合させたり、あるいは噛合を解除することによって
ブラケット4の水平軸6回りの回動を規制したり規制解
除を行ったりするものであるため、従来のようにブラケ
ット4の円弧縁部の周面およびこの周面に対向したロッ
ク片の周面にギヤを切削加工で形成させるものに比べ
て、各ラック40,32は、プレスマシンによる押し起
し処理で簡単に形成させることが可能であり、ロック機
構1の製造コストの低減を図る上で極めて有効である。
【0036】また、第1ラック40は、押し起こしで形
成されるものであるため、第1ラック40の厚み寸法を
薄くすることが可能であり、従来のロック機構における
ブラケット4の円弧縁部の周面に形成されたギヤのよう
に厚み寸法を大きくする必要はなく、その分、ロック機
構1のシートSからの側部への突出寸法を小さくするこ
とが可能になり、車室内の空間の有効利用を図る上で好
都合である。
【0037】本発明は、以上の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも含むものである。
【0038】(1)上記の実施形態においては、ブラケ
ット4の水平軸6回りの回動を規制するために、ブラケ
ット4の第1ラック40に噛合する第2ラック32を備
えたU字形板バネ3が用いられているが、第1ラック4
0に噛合させるために第2ラック32代えて平板に第2
ラックを設けたものを用いてもよい。
【0039】(2)上記の実施形態においては、第1ラ
ック40をブラケット4の被軸支部42の下端縁部に形
成しているが、下端縁部に形成する代わりに、被軸支部
42の前後方向の側方縁部、あるいは上部に形成しても
よい。そして、このようにする場合は、ロックプレート
2を被軸支部42の側方等に形成された第1ラックに対
応するように設計変更すればよい。
【0040】(3)上記の実施形態においては、ロック
プレート2を水平軸6回りに回動させることによってU
字形板バネ3の第2ラック32を第1ラック40に対し
て噛合させるようにしているが、ロックプレート2を水
平軸6回りに回動させる代わりに、別に設けた軸回りに
回動させるようにしてもよいし、さらにロックプレート
2をスライドさせるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のシートバックの
傾斜姿勢ロック機構によれば、シートボトムの水平軸回
りに回動可能に軸支され、かつ、シートバックに固定さ
れたブラケットと、このブラケットの水平軸回りの回動
の規制と規制解除とを行うロック手段とが備えられ、ロ
ック手段はブラケットに形成されたラックとの噛合によ
ってブラケットの水平軸回りの回動を規制するようにし
ているため、ブラケットに形成されたラックにロック手
段を噛合させることにより、ブラケットの水平軸回りの
回動が規制され、これによるブラケットと一体のシート
バックの水平軸回りの回動が規制されることによってシ
ートバックの傾斜姿勢をロックすることができる。そし
て、ロック手段のラックへの噛合を解除することによ
り、シートバックは水平軸回りに回動可能になり、シー
トバックの傾斜姿勢の角度を変更することができる。
【0042】そして、上記ラックはブラケットに押し起
こしで形成されているため、薄板で形成されたブラケッ
トにプレス加工を施すことで容易にラックが形成され
る。従って、従来のロック機構におけるロック手段のよ
うに、ブラケットの下端縁部に、周面を切削加工したギ
ヤをつくり、このギヤをブラケットに付設するような面
倒な作業が省略され、その分、材料コストおよび加工お
よび組み付けコストを低減することができる。また、押
し起しのラックは、ギヤのように厚み寸法を大きくする
必要はなく、その分、ロック機構のシートからの側部へ
の突出寸法を小さくすることが可能になり、車室内の空
間の有効利用を図る上で好都合である。
【0043】本発明の請求項2記載のシートバックの傾
斜姿勢ロック機構によれば、ロック手段は、シートボト
ムに固定され、かつ、ブラケットのラックに沿って配設
される板バネと、この板バネに接触したロックプレート
とを有し、板バネにはラックに対応した第2のラックが
押し起しで形成され、ロックプレートは、一方向への移
動によって第2のラックがラックに噛合するとともに、
他方向への移動によって噛合が解除されるようにしてい
るため、シートボトムに固定された板バネの第2のラッ
クがブラケットのラックに噛合していない状態でロック
プレートを一方向に移動させることにより、第2のラッ
クがラックに噛合し、この噛合によってブラケットの水
平軸回りの回動がロックされ、これによってシートバッ
クの傾斜姿勢をロックした状態にすることができる。逆
にシートバックの傾斜姿勢がロックされた状態で、ロッ
クプレートを他方向に移動させることにより、第2のラ
ックのラックに対する噛合が解除されるため、ブラケッ
トは水平軸回りに回動可能になり、これによってシート
バックの傾斜姿勢の角度を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートバックの傾斜姿勢ロック機
構の一実施形態が適用された自動車用シートを例示する
斜視図である。
【図2】本発明に係るシートバックの傾斜姿勢ロック機
構の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示すロック機構の組立て斜視図である。
【図4】軸受板に装着されたロックプレート、U字形板
バネ、およびブラケットの位置関係を説明するための一
部切欠き斜視図である。
【図5】本発明の作用を説明するための図3のA−A線
断面図であり、(イ)はロックプレートがロック位置に
位置した状態、(ロ)はロックプレートがロック解除位
置に位置した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 ロック機構 2 ロックプレート 2a 内側プレート 2b 外側プレート 21 装着孔 22 操作桿 23 円弧孔 24 バネ座 3 U字形板バネ 3a 内側板バネ 3b 外側板バネ 31 装着孔 32 第2ラック 4 ブラケット 40 第1ラック 41 ネジ座部 41a ネジ止め孔 42 被軸支部 42a 軸支孔 5 軸受板 51 ストッパロッド 52 バネ座 6 水平軸 61 袋ナット 7 コイルバネ S シート S1 シートボトム S2 シートバック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用シートのシートボトムに水平軸
    回りに回動可能に結合されたシートバックの傾斜姿勢を
    ロックするシートバックの傾斜姿勢ロック機構におい
    て、上記水平軸回りに回動可能に軸支され、かつ、上記
    シートバックに固定されたブラケットと、このブラケッ
    トの水平軸回りの回動の規制と規制解除とを行うロック
    手段とが備えられ、上記ブラケットは押し起しで形成さ
    れたラックを有し、上記ロック手段は上記ラックとの噛
    合によってブラケットの水平軸回りの回動を規制するよ
    うに構成されていることを特徴とするシートバックの傾
    斜姿勢ロック機構。
  2. 【請求項2】 上記ロック手段は、上記シートボトムに
    固定され、かつ、上記ブラケットのラックに沿って配設
    される板バネと、この板バネに接触したロックプレート
    とを有し、上記板バネには上記ラックに対応した第2の
    ラックが押し起しで形成され、上記ロックプレートは、
    一方向への移動によって上記第2のラックが上記ラック
    に噛合するとともに、他方向への移動によって上記噛合
    が解除されるように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のシートバックの傾斜姿勢ロック機構。
JP5353096A 1996-03-11 1996-03-11 シートバックの傾斜姿勢ロック機構 Pending JPH09240333A (ja)

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JPH09240333A true JPH09240333A (ja) 1997-09-16

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JP5353096A Pending JPH09240333A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 シートバックの傾斜姿勢ロック機構

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