JPH09239785A - プラスチック成形用金型装置 - Google Patents
プラスチック成形用金型装置Info
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- JPH09239785A JPH09239785A JP8987596A JP8987596A JPH09239785A JP H09239785 A JPH09239785 A JP H09239785A JP 8987596 A JP8987596 A JP 8987596A JP 8987596 A JP8987596 A JP 8987596A JP H09239785 A JPH09239785 A JP H09239785A
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- molding
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/34—Moulds having venting means
- B29C45/345—Moulds having venting means using a porous mould wall or a part thereof, e.g. made of sintered metal
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/2701—Details not specific to hot or cold runner channels
- B29C45/2703—Means for controlling the runner flow, e.g. runner switches, adjustable runners or gates
- B29C45/2704—Controlling the filling rates or the filling times of two or more mould cavities by controlling the cross section or the length of the runners or the gates
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来の射出成形の金型装置においては、以下の
課題があった。 (1)プラスチック材料が細径の網溝に優先的に流れ、
太径の枠溝には遅れて流れて、網目の欠落が生じる。 (2)網目の欠落にはエア/ガス溜まりが非常に大きな
影響を与えており、従来のエア/ガスベントを設ける程
度では、排除できなかった。 【解決手段】(1)プラスチック材料供給ランナーの一
部を細径として、プラスチック材料の供給速度を調整す
る。 (2)プラスチック材料供給ランナーのそれぞれの径を
相異させて、プラスチック材料の供給速度を調整する。 (3)金型全体をポーラス材で構成するとともに、一部
に焼結金属を埋設する。
課題があった。 (1)プラスチック材料が細径の網溝に優先的に流れ、
太径の枠溝には遅れて流れて、網目の欠落が生じる。 (2)網目の欠落にはエア/ガス溜まりが非常に大きな
影響を与えており、従来のエア/ガスベントを設ける程
度では、排除できなかった。 【解決手段】(1)プラスチック材料供給ランナーの一
部を細径として、プラスチック材料の供給速度を調整す
る。 (2)プラスチック材料供給ランナーのそれぞれの径を
相異させて、プラスチック材料の供給速度を調整する。 (3)金型全体をポーラス材で構成するとともに、一部
に焼結金属を埋設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のプラスチッ
ク成形品に利用できるものであるが、特に自動車、電子
機器用のオイル又はエアフィルター、厨房用品や水まわ
り品を含む日用雑貨品のフィルター、例えばすくい網、
裏ごし器、並びに排水用水受け皿、そして人工透析器を
含む医療用の各種フィルター等で利用できるプラスチッ
クフィルター、その射出成形用ランナー及び金型装置に
関するものである。
ク成形品に利用できるものであるが、特に自動車、電子
機器用のオイル又はエアフィルター、厨房用品や水まわ
り品を含む日用雑貨品のフィルター、例えばすくい網、
裏ごし器、並びに排水用水受け皿、そして人工透析器を
含む医療用の各種フィルター等で利用できるプラスチッ
クフィルター、その射出成形用ランナー及び金型装置に
関するものである。
【0002】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は以下のようなものである。 (1)特に網部と枠部を有するフィルターの成形時に、
プラスチック材料が細径の網溝に優先的に流れ、太径の
枠溝には遅れて流れることで、網目の欠落を生じさせな
いようにする必要がある。 (2)枠溝の中に、プラスチック材料の流入を一時的に
阻止する働きをもつ迂回壁を形成する方法は、金型の加
工が複雑になる欠点がある。また、製品用の金型つまり
入子に逐一迂回壁を設ける必要があるため、入子の汎用
性がなくなってしまう。 (3)上記の課題に加え、網目の欠落にはエア/ガス溜
まりが非常に大きな影響を与えており、これを排除しな
い限りは微細な網目プラスチックフィルターはできない
が、従来のエア/ガスベントを設ける程度では、瞬時に
成形する必要のある網目プラスチックフィルターでは解
決できなかった。以下詳細にその実現手段につき具体的
に説明をする。
とする課題は以下のようなものである。 (1)特に網部と枠部を有するフィルターの成形時に、
プラスチック材料が細径の網溝に優先的に流れ、太径の
枠溝には遅れて流れることで、網目の欠落を生じさせな
いようにする必要がある。 (2)枠溝の中に、プラスチック材料の流入を一時的に
阻止する働きをもつ迂回壁を形成する方法は、金型の加
工が複雑になる欠点がある。また、製品用の金型つまり
入子に逐一迂回壁を設ける必要があるため、入子の汎用
性がなくなってしまう。 (3)上記の課題に加え、網目の欠落にはエア/ガス溜
まりが非常に大きな影響を与えており、これを排除しな
い限りは微細な網目プラスチックフィルターはできない
が、従来のエア/ガスベントを設ける程度では、瞬時に
成形する必要のある網目プラスチックフィルターでは解
決できなかった。以下詳細にその実現手段につき具体的
に説明をする。
【0003】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記課題を以
下の手段により解決するものである。請求項1において
は、プラスチック成形品を製造するための射出成形用ラ
ンナーにおいて、以下の構成から成ることを特徴とする
プラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記ランナーの一部分を細径のランナーとして、
成形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度
を調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。 請求項2においては、プラスチック成形品を製造するた
めの射出成形用ランナーにおいて、以下の構成から成る
ことを特徴とするプラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記複数のランナーの径を相異させることで、成
形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度を
調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。請求項3にお
いては、請求項1ないし3記載のプラスチック成形用金
型装置に加えて、複数の網部と複数の枠部を有するプラ
スチックフィルターの成形用金型装置において、前記複
数のランナーの形状を、網部と枠部および/または近距
離の成形部と遠距離の成形部とで相異させることで、成
形品の各部分へのプラスチック材料供給路速度を調整可
能とすることを特徴とする。請求項4においては、請求
項1ないし3記載のプラスチック成形用金型装置に加え
て、前記主スプールと前記複数のランナーとの間に平板
状のランナーを設けて主スプールからのプラスチック材
料供給を均一化したことを特徴とする。請求項5におい
ては、請求項1ないし4記載のプラスチック成形用金型
装置に加えて、プラスチックフィルターの成形におい
て、プラスチック材料供給の際にプラスチック材料を蓄
圧し放出する網溝の径よりも充分に太径の誘導帯溝を形
成したことを特徴とする。 請求項6においては、プラスチックフィルターの成形に
おいて、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチ
ック成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦リブと横リ
ブを結合して縦リブと横リブのそれぞれの交点で網目を
形成するための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)上記(a)および(b)の構成をポーラス材料か
らなる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの
顕著な部分には焼結金属材料を埋設する。 請求項7においては、プラスチックフィルターの成形に
おいて、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチ
ック成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦溝と横溝を
結合して縦溝と横溝のそれぞれの交点で網目を形成する
ための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)網溝中に形成された少なくとも一つの誘導帯溝で
あって、射出成形中にプラスチック材料を蓄えるため
に、前記誘導帯溝は、縦溝もしくは横溝より太くまたは
広くなっている。射出成形中にプラスチック材料の圧力
を蓄積するために、前記誘導帯溝は、枠溝に結合されな
い閉じた配置になっている。蓄積された圧力は、縦溝と
横溝にプラスチック材料を供給する効果があり、前記誘
導帯溝は、網溝中の縦溝と横溝にプラスチック射出成形
部の一部として結合される。 (d)上記(a)から(c)の構成をポーラス材料から
なる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの顕
著な部分には焼結金属材料を埋設する。請求項8におい
ては、請求項6ないし7記載のプラスチック成形用金型
装置に加えて、プラスチックフィルターの成形におい
て、ポーラス材料からなる金型上に微細な網溝を形成す
る際に、金型内を往復動する押し出しピンの挿入孔内壁
に無穴の鋼材等から成るブッシュを介在させたことを特
徴とする。
下の手段により解決するものである。請求項1において
は、プラスチック成形品を製造するための射出成形用ラ
ンナーにおいて、以下の構成から成ることを特徴とする
プラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記ランナーの一部分を細径のランナーとして、
成形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度
を調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。 請求項2においては、プラスチック成形品を製造するた
めの射出成形用ランナーにおいて、以下の構成から成る
ことを特徴とするプラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記複数のランナーの径を相異させることで、成
形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度を
調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。請求項3にお
いては、請求項1ないし3記載のプラスチック成形用金
型装置に加えて、複数の網部と複数の枠部を有するプラ
スチックフィルターの成形用金型装置において、前記複
数のランナーの形状を、網部と枠部および/または近距
離の成形部と遠距離の成形部とで相異させることで、成
形品の各部分へのプラスチック材料供給路速度を調整可
能とすることを特徴とする。請求項4においては、請求
項1ないし3記載のプラスチック成形用金型装置に加え
て、前記主スプールと前記複数のランナーとの間に平板
状のランナーを設けて主スプールからのプラスチック材
料供給を均一化したことを特徴とする。請求項5におい
ては、請求項1ないし4記載のプラスチック成形用金型
装置に加えて、プラスチックフィルターの成形におい
て、プラスチック材料供給の際にプラスチック材料を蓄
圧し放出する網溝の径よりも充分に太径の誘導帯溝を形
成したことを特徴とする。 請求項6においては、プラスチックフィルターの成形に
おいて、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチ
ック成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦リブと横リ
ブを結合して縦リブと横リブのそれぞれの交点で網目を
形成するための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)上記(a)および(b)の構成をポーラス材料か
らなる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの
顕著な部分には焼結金属材料を埋設する。 請求項7においては、プラスチックフィルターの成形に
おいて、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチ
ック成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦溝と横溝を
結合して縦溝と横溝のそれぞれの交点で網目を形成する
ための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)網溝中に形成された少なくとも一つの誘導帯溝で
あって、射出成形中にプラスチック材料を蓄えるため
に、前記誘導帯溝は、縦溝もしくは横溝より太くまたは
広くなっている。射出成形中にプラスチック材料の圧力
を蓄積するために、前記誘導帯溝は、枠溝に結合されな
い閉じた配置になっている。蓄積された圧力は、縦溝と
横溝にプラスチック材料を供給する効果があり、前記誘
導帯溝は、網溝中の縦溝と横溝にプラスチック射出成形
部の一部として結合される。 (d)上記(a)から(c)の構成をポーラス材料から
なる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの顕
著な部分には焼結金属材料を埋設する。請求項8におい
ては、請求項6ないし7記載のプラスチック成形用金型
装置に加えて、プラスチックフィルターの成形におい
て、ポーラス材料からなる金型上に微細な網溝を形成す
る際に、金型内を往復動する押し出しピンの挿入孔内壁
に無穴の鋼材等から成るブッシュを介在させたことを特
徴とする。
【0004】
【従来の技術】従来のプラスチックフィルターの金型装
置での成形方法では、20から100メッシュ相当の微
細な網部と数ミリ角の枠部を有するフィルターは一体成
形することができなかった。これは、プラスチック材料
の流動性を良くしただけではプラスチック材料の収容容
積の大きな枠体部へはプラスチック材料も流れ込み易
く、完全に網部へプラスチック材料が流れ込まないうち
に枠部を形成するようになり網部における網目の欠落が
生じていたためである。また、特開平7−137166
号に開示されているように、枠部の内周側に網部からの
プラスチック材料の流入を一旦阻止するための迂回壁を
形成して、枠部の形成に先駆けて網部の縦リブと横リブ
を形成することで上記欠点を解消しようとするアイディ
アもある。これは、プラスチック材料が流れ易い枠部へ
流れ込むのを迂回壁で一旦阻止することで、格子状リブ
部へより早く流れ込んで網部の形成を優先し、その後に
枠部を形成するようにしたものである。しかし、このこ
とは金型加工が難しくなることと、製品用の金型つまり
入子に逐一迂回壁を設ける必要があるため、入子の汎用
性がなくなってしまうという欠点がある。さらには、網
目の欠落にはエア/ガス溜まりが非常に大きな影響を与
えており、この問題を解決しない限りは微細なプラスチ
ックフィルターは製造できないという欠点が合った。従
来のエア/ガスベントを設ける程度では、瞬時に成形す
る必要のある網目プラスチックフィルターは製造できな
い。
置での成形方法では、20から100メッシュ相当の微
細な網部と数ミリ角の枠部を有するフィルターは一体成
形することができなかった。これは、プラスチック材料
の流動性を良くしただけではプラスチック材料の収容容
積の大きな枠体部へはプラスチック材料も流れ込み易
く、完全に網部へプラスチック材料が流れ込まないうち
に枠部を形成するようになり網部における網目の欠落が
生じていたためである。また、特開平7−137166
号に開示されているように、枠部の内周側に網部からの
プラスチック材料の流入を一旦阻止するための迂回壁を
形成して、枠部の形成に先駆けて網部の縦リブと横リブ
を形成することで上記欠点を解消しようとするアイディ
アもある。これは、プラスチック材料が流れ易い枠部へ
流れ込むのを迂回壁で一旦阻止することで、格子状リブ
部へより早く流れ込んで網部の形成を優先し、その後に
枠部を形成するようにしたものである。しかし、このこ
とは金型加工が難しくなることと、製品用の金型つまり
入子に逐一迂回壁を設ける必要があるため、入子の汎用
性がなくなってしまうという欠点がある。さらには、網
目の欠落にはエア/ガス溜まりが非常に大きな影響を与
えており、この問題を解決しない限りは微細なプラスチ
ックフィルターは製造できないという欠点が合った。従
来のエア/ガスベントを設ける程度では、瞬時に成形す
る必要のある網目プラスチックフィルターは製造できな
い。
【0005】
【実施例】以下、網部と枠部を有する網目プラスチック
フィルターを製造する際の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施例であって、示す断面図
である。1はプラスチック材料が注入される主スプール
5が形成されている第1金型である。2は、平板状ラン
ナー18が形成されている第2金型である。この構造の
場合は、金型に複数のランナーをそれぞれ切削加工する
際にどうしてもバラツキが生じることを抑制できる。プ
ラスチック材料のちょっとした流れの変化でそれぞれの
独立した複数のランナーに注入されるプラスチック材料
の量/速度/圧力が変わってしまうことから、フィルタ
ー成形部へ均等にプラスチック材料が供給されないとい
うことになりがちであった。本発明においては、これら
の欠点を薄型で平板状のランナーを使用することによっ
て、プラスチック材料の流れを均等にしようとするもの
である。平板状であるから、複数の独立した線状のラン
ナーよりは、均等な流動性に関して数段優れた効果を示
す。これは線でのバラツキよりも面でのバラツキの方が
流動性に与える影響度が少ないからである。従って、主
スプール5からのプラスチック材料の量/速度/圧力が
ある方向に対して変わったとしても、それを受け入れる
ランナーが平板状であることから平均化してしまうとい
う利点がある。前記平板状ランナー18からは複数のラ
ンナーが分岐して設けられている。前記ランナーは、太
径ランナー8と細径ランナー7とで構成されている。細
径ランナー7の作用効果としては、プラスチック材料が
流入し易い厚肉の枠部への流入を遅延させるものであ
る。入子4に形成されている枠溝16は、同一面に形成
されている横溝15よりも厚肉であり、同一径のランナ
ーであればプラスチック材料は薄肉の横溝15へは充分
にまわりきらないうちに先に枠溝16の方へ流入してし
まい、網部の網目の欠落が生じてしまう。第2金型2に
は、さらに副スプール6とゲート36が形成されてい
る。副スプール6はランナーの終端に形成され、ゲート
36は主スプール5に結合されて、それぞれにそこから
キャビティにプラスチック材料を供給する。入子4に
は、前記枠溝16や横溝15の他にも誘導帯溝17、ブ
ッシュ11、焼結金属9、エア/ガスベント12が設け
られている。誘導帯溝17は、細径の横溝15にプラス
チック材料を充分に行きわたらすためのもので、流入し
てきたプラスチック材料を一旦蓄積して放出圧力を高め
それを一挙に細径の横溝15に放出することでプラスチ
ック材料の完全な充填を実現するものである。ただし、
本発明の実施において必要不可欠のものではない。ブッ
シュ11は、入子4をポーラス材とした場合に必要なも
ので、無数の不規則な孔を有するポーラス材で成形する
と押し出しピン10が挿入される挿入孔の内壁から種々
の悪影響を受け、孔の拡大等により成形品にバリが出る
等の問題が生じる。これを防止するためのもので、押し
出しピンの挿入孔の内壁に鋼材から成るブッシュ11を
介在させるものである。焼結金属9は、金型内のエア/
ガスをより強力に排除するためのものである。ポーラス
材の場合は孔の不規則な配置のために、瞬間的にエア/
ガスを排除できないので、孔に規則性/方向性のある焼
結金属9をエア/ガス溜まりのでき易い箇所に埋設した
ものである。本発明の実施例の場合は、図2に示すよう
に誘導帯溝17の間に4カ所設けている。エア/ガスベ
ント12にはバキュームホース13を介してバキューム
ポンプ14が接続され、真空引き等による吸排気を行う
ことで、金型内のエア/ガス抜きや焼結金属9等の目図
まりを防止する。3は、ベース金型的な第3金型でエア
/ガスベントが設けられている。
フィルターを製造する際の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施例であって、示す断面図
である。1はプラスチック材料が注入される主スプール
5が形成されている第1金型である。2は、平板状ラン
ナー18が形成されている第2金型である。この構造の
場合は、金型に複数のランナーをそれぞれ切削加工する
際にどうしてもバラツキが生じることを抑制できる。プ
ラスチック材料のちょっとした流れの変化でそれぞれの
独立した複数のランナーに注入されるプラスチック材料
の量/速度/圧力が変わってしまうことから、フィルタ
ー成形部へ均等にプラスチック材料が供給されないとい
うことになりがちであった。本発明においては、これら
の欠点を薄型で平板状のランナーを使用することによっ
て、プラスチック材料の流れを均等にしようとするもの
である。平板状であるから、複数の独立した線状のラン
ナーよりは、均等な流動性に関して数段優れた効果を示
す。これは線でのバラツキよりも面でのバラツキの方が
流動性に与える影響度が少ないからである。従って、主
スプール5からのプラスチック材料の量/速度/圧力が
ある方向に対して変わったとしても、それを受け入れる
ランナーが平板状であることから平均化してしまうとい
う利点がある。前記平板状ランナー18からは複数のラ
ンナーが分岐して設けられている。前記ランナーは、太
径ランナー8と細径ランナー7とで構成されている。細
径ランナー7の作用効果としては、プラスチック材料が
流入し易い厚肉の枠部への流入を遅延させるものであ
る。入子4に形成されている枠溝16は、同一面に形成
されている横溝15よりも厚肉であり、同一径のランナ
ーであればプラスチック材料は薄肉の横溝15へは充分
にまわりきらないうちに先に枠溝16の方へ流入してし
まい、網部の網目の欠落が生じてしまう。第2金型2に
は、さらに副スプール6とゲート36が形成されてい
る。副スプール6はランナーの終端に形成され、ゲート
36は主スプール5に結合されて、それぞれにそこから
キャビティにプラスチック材料を供給する。入子4に
は、前記枠溝16や横溝15の他にも誘導帯溝17、ブ
ッシュ11、焼結金属9、エア/ガスベント12が設け
られている。誘導帯溝17は、細径の横溝15にプラス
チック材料を充分に行きわたらすためのもので、流入し
てきたプラスチック材料を一旦蓄積して放出圧力を高め
それを一挙に細径の横溝15に放出することでプラスチ
ック材料の完全な充填を実現するものである。ただし、
本発明の実施において必要不可欠のものではない。ブッ
シュ11は、入子4をポーラス材とした場合に必要なも
ので、無数の不規則な孔を有するポーラス材で成形する
と押し出しピン10が挿入される挿入孔の内壁から種々
の悪影響を受け、孔の拡大等により成形品にバリが出る
等の問題が生じる。これを防止するためのもので、押し
出しピンの挿入孔の内壁に鋼材から成るブッシュ11を
介在させるものである。焼結金属9は、金型内のエア/
ガスをより強力に排除するためのものである。ポーラス
材の場合は孔の不規則な配置のために、瞬間的にエア/
ガスを排除できないので、孔に規則性/方向性のある焼
結金属9をエア/ガス溜まりのでき易い箇所に埋設した
ものである。本発明の実施例の場合は、図2に示すよう
に誘導帯溝17の間に4カ所設けている。エア/ガスベ
ント12にはバキュームホース13を介してバキューム
ポンプ14が接続され、真空引き等による吸排気を行う
ことで、金型内のエア/ガス抜きや焼結金属9等の目図
まりを防止する。3は、ベース金型的な第3金型でエア
/ガスベントが設けられている。
【0006】図2は、入子4の上面図を示すもので、誘
導帯溝17の間に焼結金属9が4カ所で埋設されてい
る。実験的に、この場所がエア/ガスの溜まり場になっ
ていることが分かった。この部分では、エア/ガスの影
響で網目が完全に形成されない傾向がある。したがっ
て、この部分に焼結金属9を埋設してエア/ガス抜きを
してやれば、完全な網目フィルターが得られるとともに
ショット数も飛躍的に上がる。図3は、スプールとラン
ナーの形状の実施例を示すもので、平板状ランナー18
を使用した場合を図示している。平板状ランナーの良さ
は、前述したように複数の独立した線状のランナーより
は、均等な流動性に関して数段優れた効果を示す。細径
ランナー7を有しない4本の太径ランナー8は、副スプ
ール6を介してそれぞれ横溝15に直接かまたは誘導帯
溝17にプラスチック材料を供給する。細径ランナー7
を有する2本のランナーは、副スプール6を介して厚肉
の枠溝16にプラスチック材料を供給する。このことに
よって、細径ランナー7を有するランナーでのプラスチ
ック材料供給は4本の太径ランナー8よりも遅延するこ
とになり、プラスチック材料の流入し易い厚肉の枠溝1
6への速い充填は妨げられる。細径ランナー7の径や長
さおよび形成数は、成形品の形状に合わせて種々変えら
れる。図4は、スプールとランナーの形状の他の実施例
を示すもので、平板状ランナーを使用していない。平板
状ランナーを金型に作り込むのは加工の手間がかかりコ
ストも上がるので、網目を有しない簡単な形状の成形品
やコスト的に安上がりにしないといけない場合に適用で
きる。構造は図3に比して平板状ランナーが無いだけで
ある。
導帯溝17の間に焼結金属9が4カ所で埋設されてい
る。実験的に、この場所がエア/ガスの溜まり場になっ
ていることが分かった。この部分では、エア/ガスの影
響で網目が完全に形成されない傾向がある。したがっ
て、この部分に焼結金属9を埋設してエア/ガス抜きを
してやれば、完全な網目フィルターが得られるとともに
ショット数も飛躍的に上がる。図3は、スプールとラン
ナーの形状の実施例を示すもので、平板状ランナー18
を使用した場合を図示している。平板状ランナーの良さ
は、前述したように複数の独立した線状のランナーより
は、均等な流動性に関して数段優れた効果を示す。細径
ランナー7を有しない4本の太径ランナー8は、副スプ
ール6を介してそれぞれ横溝15に直接かまたは誘導帯
溝17にプラスチック材料を供給する。細径ランナー7
を有する2本のランナーは、副スプール6を介して厚肉
の枠溝16にプラスチック材料を供給する。このことに
よって、細径ランナー7を有するランナーでのプラスチ
ック材料供給は4本の太径ランナー8よりも遅延するこ
とになり、プラスチック材料の流入し易い厚肉の枠溝1
6への速い充填は妨げられる。細径ランナー7の径や長
さおよび形成数は、成形品の形状に合わせて種々変えら
れる。図4は、スプールとランナーの形状の他の実施例
を示すもので、平板状ランナーを使用していない。平板
状ランナーを金型に作り込むのは加工の手間がかかりコ
ストも上がるので、網目を有しない簡単な形状の成形品
やコスト的に安上がりにしないといけない場合に適用で
きる。構造は図3に比して平板状ランナーが無いだけで
ある。
【0007】図5は、本発明の他の実施例を示すもの
で、1本のランナー上に太径ランナー8と細径ランナー
7を混在させるのではなく、1本1本のランナーの径を
相異させることでプラスチック材料の供給速度を調整し
ようとするものである。この方法を複数の網溝15と複
数の枠溝16を有する大型のプラスチックフィルターに
適用したものである。ただし、単一網溝と単一枠溝から
成る小型のフィルターにも適用できることは当然であ
る。図5は、入子4の上部にスプールとランナーが配置
された上面図を示すもので、最も細径の外周枠ランナー
27は外周枠溝30に、中位の径の中間枠ランナー25
は中間枠溝29に、最も太径の内周枠ランナー22は内
周枠溝28にそれぞれ副スプールを介してプラスチック
材料を供給する。また、最も細径の外周網ランナー24
は外周網溝21に、中位の径の中間網ランナー23は中
間網溝20に、最も太径の内周網ランナー22は内周網
溝19にそれぞれ副スプールを介してプラスチック材料
を供給する。これにより、成形品へのプラスチック材料
供給速度はそれぞれの部所で調整されることになり、迂
回壁等の技術を使わなくても網目を充分に形成できると
ともに、大型フィルターの成形も容易にできる。同様に
図6も、複数の網溝15と複数の枠溝16を有する大型
のプラスチックフィルターに適用したものである。図6
においては便宜上、最も細径の外周枠ランナー27、中
位の径の中間枠ランナー25、最も太径の内周枠ランナ
ー22にそれぞれ細径ランナー7を設けた構成を示して
いるが、それぞれ同一径であっても良いし、むしろ調整
の際には同一径の方が有利である。他の変形例として
は、外周枠ランナーに樹脂溜まりとして太径の部分を形
成しても良い。この場合も太径と細径のランナーになる
ので既述の本発明の効果はある。なお、プラスチック材
料が注入されるゲートは、実施例においてそれぞれ2点
であるが、通常は成形性からしてそれぞれの網溝と枠溝
に対しては4点の方がバランス的に望ましいものであ
る。
で、1本のランナー上に太径ランナー8と細径ランナー
7を混在させるのではなく、1本1本のランナーの径を
相異させることでプラスチック材料の供給速度を調整し
ようとするものである。この方法を複数の網溝15と複
数の枠溝16を有する大型のプラスチックフィルターに
適用したものである。ただし、単一網溝と単一枠溝から
成る小型のフィルターにも適用できることは当然であ
る。図5は、入子4の上部にスプールとランナーが配置
された上面図を示すもので、最も細径の外周枠ランナー
27は外周枠溝30に、中位の径の中間枠ランナー25
は中間枠溝29に、最も太径の内周枠ランナー22は内
周枠溝28にそれぞれ副スプールを介してプラスチック
材料を供給する。また、最も細径の外周網ランナー24
は外周網溝21に、中位の径の中間網ランナー23は中
間網溝20に、最も太径の内周網ランナー22は内周網
溝19にそれぞれ副スプールを介してプラスチック材料
を供給する。これにより、成形品へのプラスチック材料
供給速度はそれぞれの部所で調整されることになり、迂
回壁等の技術を使わなくても網目を充分に形成できると
ともに、大型フィルターの成形も容易にできる。同様に
図6も、複数の網溝15と複数の枠溝16を有する大型
のプラスチックフィルターに適用したものである。図6
においては便宜上、最も細径の外周枠ランナー27、中
位の径の中間枠ランナー25、最も太径の内周枠ランナ
ー22にそれぞれ細径ランナー7を設けた構成を示して
いるが、それぞれ同一径であっても良いし、むしろ調整
の際には同一径の方が有利である。他の変形例として
は、外周枠ランナーに樹脂溜まりとして太径の部分を形
成しても良い。この場合も太径と細径のランナーになる
ので既述の本発明の効果はある。なお、プラスチック材
料が注入されるゲートは、実施例においてそれぞれ2点
であるが、通常は成形性からしてそれぞれの網溝と枠溝
に対しては4点の方がバランス的に望ましいものであ
る。
【0008】図7は、従来例の金型を示すもので、既述
の迂回壁を使用したものである。原理的な説明をする
と、プラスチック材料の流れは、誘導帯32の長手方向
で最も良いので、この流れ易い部分へ迂回壁31を設け
て枠部35への直接的な流入を阻止しようとするもので
ある。迂回壁31で一旦流入を阻止されたプラスチック
材料は、その周辺の網部34へ流れ込まざるを得ず優先
的に網部34が形成される。その後、網部34を形成後
の残りのプラスチック材料が、迂回壁31の周辺から枠
部35へと流入してゆき完全なプラスチックフィルター
が完成する。このような効果はあるものの、入子4の網
部34の近傍で、かつ、枠部35の中に形成しなければ
ならないので、その加工性が難しいという欠点がある。
33は、補助誘導帯でポーラス材料や焼結金属を使用し
ない場合の成形に有利である。
の迂回壁を使用したものである。原理的な説明をする
と、プラスチック材料の流れは、誘導帯32の長手方向
で最も良いので、この流れ易い部分へ迂回壁31を設け
て枠部35への直接的な流入を阻止しようとするもので
ある。迂回壁31で一旦流入を阻止されたプラスチック
材料は、その周辺の網部34へ流れ込まざるを得ず優先
的に網部34が形成される。その後、網部34を形成後
の残りのプラスチック材料が、迂回壁31の周辺から枠
部35へと流入してゆき完全なプラスチックフィルター
が完成する。このような効果はあるものの、入子4の網
部34の近傍で、かつ、枠部35の中に形成しなければ
ならないので、その加工性が難しいという欠点がある。
33は、補助誘導帯でポーラス材料や焼結金属を使用し
ない場合の成形に有利である。
【0009】
【発明の効果】従来は、微細なプラスチックフィルター
の成形で完全な網目が確実には形成できなかったが、本
発明は上述の構造としたことで微細な網目フィルター製
品を歩留まり良く製造できるとともに、金型全体をポー
ラス材料で構成し一部必要部分には焼結金属を使用する
ので、確実にエア/ガス抜きができ網目の欠落を防止で
きるという効果が得られる。
の成形で完全な網目が確実には形成できなかったが、本
発明は上述の構造としたことで微細な網目フィルター製
品を歩留まり良く製造できるとともに、金型全体をポー
ラス材料で構成し一部必要部分には焼結金属を使用する
ので、確実にエア/ガス抜きができ網目の欠落を防止で
きるという効果が得られる。
【図1】本発明の金型装置を示す断面図である。
【図2】本発明の入子を示す上面図である。
【図3】本発明のスプールとランナーを示す斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明のスプールとランナーの他の実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】本発明のスプールとランナーおよび入子を示す
上面図である。
上面図である。
【図6】本発明のスプールとランナーおよび入子の他の
実施例を示す上面図である。
実施例を示す上面図である。
【図7】従来例の成形品を示す上面図である。
4 入子 5 主スプール 6 副スプール 7 細径ランナー 8 太径ランナー 9 焼結金属 16 枠溝 17 誘導帯溝 18 平板状ランナー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (8)
- 【請求項1】 プラスチック成形品を製造するための射
出成形用ランナーにおいて、以下の構成から成ることを
特徴とするプラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記ランナーの一部分を細径のランナーとして、
成形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度
を調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。 - 【請求項2】 プラスチック成形品を製造するための
射出成形用ランナーにおいて、以下の構成から成ること
を特徴とするプラスチック成形用金型装置。 (a)射出成形機のノズルからのプラスチック材料を供
給する主スプールを設ける。 (b)前記主スプールの下方に分岐した複数のランナー
を設ける。 (c)前記複数のランナーの一部は成形品の内周側を形
成するためのプラスチック材料供給路とし、他の一部は
成形品の外周側を形成するためのプラスチック材料供給
路とする。 (d)前記複数のランナーの径を相異させることで、成
形品の内周側と外周側とでプラスチック材料供給速度を
調整可能とする。 (e)前記ランナーのキャビティ側の先端にはプラスチ
ック材料を供給する副スプールを設ける。 - 【請求項3】 複数の網部と複数の枠部を有するプラ
スチックフィルターの成形用金型装置において、前記複
数のランナーの形状を、網部と枠部および/または近距
離の成形部と遠距離の成形部とで相異させることで、成
形品の各部分へのプラスチック材料供給路速度を調整可
能とすることを特徴とする請求項1ないし3記載のプラ
スチック成形用金型装置。 - 【請求項4】 前記主スプールと前記複数のランナー
との間に平板状のランナーを設けて主スプールからのプ
ラスチック材料供給を均一化したことを特徴とする請求
項1ないし3記載のプラスチック成形用金型装置。 - 【請求項5】 プラスチックフィルターの成形におい
て、プラスチック材料供給の際にプラスチック材料を蓄
圧し放出する網溝の径よりも充分に太径の誘導帯溝を形
成したことを特徴とする請求項1ないし4記載のプラス
チック成形用金型装置。 - 【請求項6】 プラスチックフィルターの成形におい
て、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチック
成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦リブと横リ
ブを結合して縦リブと横リブのそれぞれの交点で網目を
形成するための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)上記(a)および(b)の構成をポーラス材料か
らなる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの
顕著な部分には焼結金属材料を埋設する。 - 【請求項7】 プラスチックフィルターの成形におい
て、以下の構成から成ることを特徴とするプラスチック
成形用金型装置。 (a)プラスチック射出一体成形部として縦溝と横溝を
結合して縦溝と横溝のそれぞれの交点で網目を形成する
ための多数の縦溝と横溝を有する網溝。 (b)縦溝と横溝で形成される網溝を囲う枠溝であっ
て、その枠溝はプラスチック射出一体成形部として網溝
の縦溝と横溝に結合される。 (c)網溝中に形成された少なくとも一つの誘導帯溝で
あって、射出成形中にプラスチック材料を蓄えるため
に、前記誘導帯溝は、縦溝もしくは横溝より太くまたは
広くなっている。射出成形中にプラスチック材料の圧力
を蓄積するために、前記誘導帯溝は、枠溝に結合されな
い閉じた配置になっている。蓄積された圧力は、縦溝と
横溝にプラスチック材料を供給する効果があり、前記誘
導帯溝は、網溝中の縦溝と横溝にプラスチック射出成形
部の一部として結合される。 (d)上記(a)から(c)の構成をポーラス材料から
なる金型上に形成するとともに、エア/ガス溜まりの顕
著な部分には焼結金属材料を埋設する。 - 【請求項8】 プラスチックフィルターの成形におい
て、ポーラス材料からなる金型上に微細な網溝を形成す
る際に、金型内を往復動する押し出しピンの挿入孔内壁
に無穴の鋼材等から成るブッシュを介在させたことを特
徴とする請求項6ないし7記載のプラスチック成形用金
型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8987596A JPH09239785A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | プラスチック成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8987596A JPH09239785A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | プラスチック成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239785A true JPH09239785A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13982949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8987596A Pending JPH09239785A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | プラスチック成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239785A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7481637B2 (en) | 2004-05-12 | 2009-01-27 | Woodbridge Foam Corporation | Vented mold and method for producing molded article |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP8987596A patent/JPH09239785A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7481637B2 (en) | 2004-05-12 | 2009-01-27 | Woodbridge Foam Corporation | Vented mold and method for producing molded article |
US7878785B2 (en) | 2004-05-12 | 2011-02-01 | Proprietect L.P. | Vented mold and method for producing molded article |
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