JPH09238938A - 遠隔診断装置 - Google Patents

遠隔診断装置

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JPH09238938A
JPH09238938A JP5132696A JP5132696A JPH09238938A JP H09238938 A JPH09238938 A JP H09238938A JP 5132696 A JP5132696 A JP 5132696A JP 5132696 A JP5132696 A JP 5132696A JP H09238938 A JPH09238938 A JP H09238938A
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JP
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signal
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electroacoustic transducer
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JP5132696A
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Inventor
Yutaka Masuzawa
裕 鱒沢
Osamu Ozawa
理 小沢
Hitoshi Matsuo
仁司 松尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠隔診断時の医師の間の聴診と触診の問題点を
補う。 【解決手段】被検者体表面に接触させながら複数個を面
状に分散させて配置し、振動をもって特定の体表面上の
位置を被検者に感知せしめる電気音響変換器群を備え、
かつ音響信号と画像情報をそれぞれ入出力可能でそれら
を双方向に通信する手段を備えた第一の手段と、第一の
手段と音響信号と画像情報を双方向に通信する手段を備
え、第一の手段の電気音響変換器群の中の一部を特定す
る手段を備えた第二の手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は在宅患者と医療機関
の医師等との間の通信により、診療の補助を行う遠隔診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の医療技術では、医師をはじめとす
る診察者と患者をはじめとする被検者の間で、直接の面
談による診察が行われるのが常になっている。しかし、
高齢化社会の到来による、医療機関への来院患者数の増
加により、特に重篤と思われる急性疾患等の場合を除い
て、一部の慢性疾患や、流感等の種々の検査を伴わずに
医師との面談のみで診断を下せるような場合には、遠隔
による診断で診察効率を向上することが望まれている。
このような、遠隔診断を実現するために、テレビ電話を
用いた面談等や、心電図等の計測情報を伝送する技術が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、流感時等に医
師の行う聴診等は、呼吸音を直接診断するという本質的
目的の他に、医師と患者の間の聴診器等による直接的な
接触が、看護され、「医者に病状を診てもらった」とい
う直接的充足感を与えるのに大きな役割を果たしてい
る。このような充足感は、テレビ電話を用いた面談や患
者自らが聴診器等を当てて行うような単なる計測では得
ることができない。
【0004】直接的充足感を患者に与えるためには、患
者の意志でなく、診察者の意志による計測が行われてい
ることを、患者に感知させる機構が必要である。従来技
術では、このような機構が欠如していたため、本来患者
と医師との協調的過程で醸成されるべき診断に関する同
意が、患者にとっては医師側の一方的主導のもとに進め
られたという感をぬぐえず、遠隔診断への根本的不信の
原因となっていた。
【0005】また、遠隔における聴診では、電子聴診器
を患者自らの体に接触させる場合でも、患者背後部位で
は容易に電子聴診器を移動しにくい点に問題があった。
さらに「背中の特定部位に疼痛を感じる」等が主訴であ
るような場合に、患者自信が指等で指し示すだけでは、
同意の確実性が低く、医師が直接患者の体に触れて位置
を確認するような作業が必要であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題点を
解決するために、被検者体表面に接触させながら複数個
を面状に分散させて配置し、振動をもって特定の体表面
上の位置を被検者に感知せしめる電気音響変換器群を備
え、かつ音響信号と画像情報をそれぞれ入出力可能でそ
れらを双方向に通信する手段を備えた第一の手段と、第
一の手段と音響信号と画像情報を双方向に通信する手段
を備え、第一の手段の電気音響変換器群の中の一部を特
定する手段を備えた第二の手段とからなる遠隔診断装置
を構成することにより、第二の手段を操作する医師と、
第一の手段を用いる患者との間の診察時の同意の確立を
効率的に促すものである。
【0007】また、本発明の別の手段では、上記手段に
加えて、上記第一の手段により特定された電気音響変換
器により被検体内部の音響放射を検出し、検出した信号
を上記第二の手段へ伝送することにより、聴診を実現す
るものである。これにより、被検者の手を煩わすことな
く聴診位置の変更が容易に行われる。
【0008】また、本発明の別の手段では、上記第一の
手段により特定された電気音響変換器により被検体内部
の音波あるいは振動を放射し、その反射を検出した信号
を上記第二の手段へ伝送する。これにより、被検体と電
気音響変換器の接触点で、音響インピーダンスの測定
や、骨等からの反射信号を検出することができる。
【0009】また、本発明の別の手段では、上記第二の
手段の備える電気音響変換器群の一部あるいは全てにつ
いて被検体内部の音波あるいは振動を放射し、その反射
を検出した信号強度と各電気音響変換器の配置座標をも
って分布像を形成し、第一あるいは第二の手段の備える
画像出力手段へ表示することによって、その反射強度の
分布から、被検体内部の骨格位置を推定することがで
き、診断時の患部の特定ができる。
【0010】また、本発明の別の手段では、上記電気音
響変換器群の中の一部を特定する手段を、反射を検出し
た信号強度分布の表示像内の座標指定手段とすることに
よって、被検体内部の骨格推定位置と容易に対応させた
座標指定が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の説明図
である。本発明の機能は、被検者側構成部190と検査
者側構成部191間の通信により実現される。複数の被
検者側構成部190が、検査者側構成部191と通信網
170を介して交信可能である。ここで、通信網170
は、本発明の構成には含まれず、公衆電話回線や移動体
通信機器、あるいは構内電話網等、少なくとも音声信号
を双方向に交信可能な有線あるいは無線の通信手段を指
す。通信網170には、送受信器160,161が接続
される。例えば通信網170が電話回線網であれば、モ
デムを送受信器160,161として用いることができ
る。
【0012】送受信器160,161は、制御回路15
0,151との間でアナログ信号A1,A2及びディジ
タル信号D1,D2を双方向に通信する。アナログ信号
はA1,A2、被検者及び検査者の音声,被検者からの
計測信号を音声帯域信号に変換したもの等を伝送する。
アナログ信号A1,A2は伝送路の特性,品質に影響さ
れるが、実時間性を確保した通信が可能である。しか
し、実時間通信が確保されるのであれば、音声信号や計
測信号は、符号化して全てをディジタル信号D1,D2
として通信してもよい。
【0013】ディジタル信号D1,D2は、被検者から
の計測信号を標本化した情報,被検者−検査者間の動作
を規定する制御情報,符号化された映像情報を符号化し
て通信する信号である。被検者−検査者間の通信は、全
てディジタル通信としてもよいし、アナログ通信とディ
ジタル通信を適宜切り替えて実現してもよい。また、各
通信信号を各々独立した回線とする等、複数の通信手段
を併用して交信を実現してもよい。
【0014】被検者側構成部190と検査者側構成部1
91は、各々音声と映像を入出力する手段を備える。こ
れらは、音声出力手段130,131,音声入力手段1
32,133,映像入力手段140,141,映像出力
手段144,145からなる。これら入出力手段は、1
90,191の構成要素として予め備える構成のほか、
目的に応じて外部入出力を有する家庭用オーディオ機
器,ビデオカメラ,テレビジョン受像器,モニタとの接
続手段を備えて代替えさせてもよい。
【0015】映像入力手段140,141は、映像信号
VIN1,VIN2を映像符号化装置142,142に
出力する。映像入力手段140,141が家庭用ビデオ
カメラ等の場合には、映像信号VIN1,VIN2はコ
ンポジットあるいはY/C分離信号となる。モノクロ映
像等の映像入力方式を備えるのであれば、構成に相応の
信号が提供される。
【0016】映像符号化装置142,143は、映像信
号を符号化して制御装置150,151に出力する。被
検者側構成部190と検査者側構成部191の間の通信
手段として、低速の電話回線を用いる場合等は、画像の
伝送能力に限界が生じるので、伝送情報量の低減を図る
手段を設けてもよい。具体的には、映像を静止画とした
り、カラーの入力信号をモノクロに変換したり、必要な
画質を保ちながら非可逆圧縮する手段等を用いて情報伝
送量の低減を図る。
【0017】映像復元装置146,147は、制御装置
150,151からの表示情報出力を内蔵の記憶手段に
逐次格納,更新する。同時に、格納された符号値をもと
に、映像出力手段144,145に映像出力信号VOU
T1,VOUT2を供給する。映像出力手段144,1
45が家庭用テレビションであれば、映像出力信号VO
UT1,VOUT2は、NTSC方式等の信号を出力す
る。また、映像出力手段144,145がRGBモニタ
等であれば、VOUT1,VOUT2も相応のRGB信
号で構成する。
【0018】これらの手段により、被検査者と検査者
は、電話と同様な通話と、通信速度に応じた互いの映像
の伝送が可能である。映像の伝送は所定の制御方式に応
じて動画あるいは静止画像の伝送を行う。
【0019】次に被検者の計測情報の取得に係わる構成
部分を説明する。
【0020】被検者側構成部190が備える電気音響変
換器群100は、音響あるいは振動と電気の双方向変換
が可能な個々の電気音響変換器101を複数配置したも
のである。電気音響変換器101には、強誘電体磁器等
を用いれば、電気−音響,音響−電気変換が単一変換素
子で実現できる。また、電気信号から音響信号への変換
を圧電素子で、音響信号から電気信号への変換をコンデ
ンサマイク等の静電型音響電気変換器で実現して、組み
合わせてもよい。
【0021】電気音響変換器101の入力,出力は、素
子選択器110に接続される。また、別の電気音響変換
器102も素子選択器110に接続される。電気音響変
換器102は、電気音響変換器群100から独立してお
り、長い信号線を接続することによって、自由な空間的
位置へ移動し、計測信号の取得を可能とする。また、電
気音響変換器101,102は互いに異なる構造でよ
い。
【0022】素子選択器110は、電気音響変換器10
2と電気音響変換器群100の素子の中から、素子選択
制御信号SELCにより、信号の送受信を行う素子を選
択する。素子選択器110はさらに入出力選択器111
に接続される。入出力選択器111は、受信回路120
及び励振回路122と素子選択器110で選択された電
気音響変換器101,102との接続を入出力制御信号
SELSRにより設定する。
【0023】受信回路120は、電気音響変換器10
1,102が被検者の体から検知した受音信号を増幅す
る。これらの受音信号は被検者の生体内から自発的に放
射される聴音信号と、電気音響変換器101,102の
励振で入射させた音波の反射信号である場合からなる。
受信回路120は、電気音響変換器101,102から
の入力を増幅出力する他、変調や復調等の信号処理を行
って音声信号に変換してもよい。受音信号120の出力
BSNは、音声信号に変換したアナログ信号であれば、
制御回路150内の図示しないアナログリレー回路の入
力となる。該アナログリレー回路は、BSNをアナログ
信号出力A1として送受信器160へ出力する。
【0024】また、信号出力BSNはアナログ−ディジ
タル変換器121の入力となる。アナログ−ディジタル
変換器121は、信号出力BSNを標本化及び符号化
し、ディジタル信号BSNDとして制御回路150の入
力とする。これらは、図示しないゲート回路によりディ
ジタル信号出力D1として送受信器160へ出力する。
【0025】励振回路122は、励振指令信号DRVに
より入出力選択器111に励振信号を出力する。励振信
号は、素子選択制御信号SELCにより入出力選択器1
11が選択した素子を駆動する。この駆動は、被検者の
体に局部的な振動を感知させる振動を発生させる場合
と、被検者の体内からの反射音を受音することを目的
に、音を放射する素子を励振する場合がある。前者の場
合には可聴音等の比較的低い周波数を用いる。また、後
者の場合は百キロヘルツ以上の比較的高い周波数を用い
る。電気音響変換器101,102を構成する際に、比
較的薄い板状の圧電素子を用いれば、前者の振動を板の
平面に沿った方向の広がり振動の共振に合わせた低周波
数の共鳴構造で実現し、後者の振動は板の厚み方向の振
動を利用することで単一素子でよい。
【0026】上記の構成を用いて、被検者側構成部19
0では、被検者へ振動刺激を与えて感知させる機能,生
体内部の心音や呼吸音等の自発的音響放射を計測する機
能,生体に音波を放射して反射を受音する機能が同時に
実現されている。
【0027】検査者側構成部191が備える変位量検出
手段180は、検査者が被検者の計測を制御する他、通
信による検査行為全体の進行を制御するために用いられ
る。これらは、通常のコンピュータの入力装置として用
いられるマウスやペンタブレット,ライトペン,ディジ
タイザを用いることができる。変位量検出手段180の
出力をもとに、制御回路151は、映像出力手段145
内の画像情報の変化を反映させる。具体的には、画像内
に矢印等の記号をマーカとして表示する。また、変位量
検出手段180の出力は必要に応じて、通信網170を
経て制御回路150により捕捉され、映像出力手段14
4上の画像情報の変化にも反映される。
【0028】変位量検出手段180に基づく座標値は、
制御回路150により追跡され、映像出力手段145上
の特定座標に呼応した時に、図示しない入力手段よりの
指令が加わると、制御回路151は、制御回路150に
対して種々の指令を発生する。これらの指令は、符号化
されて、通信網170を経由し、制御回路150の動作
を規定する。これにより、検査者は例えば、変位量検出
手段180の結果を映像出力手段144,145内の画
像に反映させながら、素子選択器110の素子選択制御
信号SELCを発生させることができる。
【0029】次に、電気音響変換器群100,電気音響
変換器102について、図2(a),(b)を用いて説明
する。電気音響変換器101は電気音響変換器群100
の個々の変換器を代表するものであり、接地線201は
全ての変換器素子で共通接続されている。個々の変換器
素子から引き出された信号線は、複数の信号線群に分割
される。各信号線群203は選択回路1101,110
2の入力となる。素子選択器110は選択回路110
1,1102を含む複数の選択回路を備えている。これ
らの選択回路群は図1の制御回路150からの素子選択
制御信号SELCを受け、所定の素子の信号線を入出力
信号線1103に接続する。特に、選択回路1101は
電気音響変換器102の信号線をも接続対象とする点で
1102を含む他の選択回路と異なる。接地線201,
素子選択制御信号SELCの信号線,入出力信号線11
03は、外部への接続ケーブルCBLに内包される。ま
た、独立に設けた電気音響変換器102とその信号線は
電気音響変換器群100との接続点で着脱可能となって
いる。
【0030】図2(b)は電気音響変換器群100のA−
A′部分の断面図である。ポリイミド樹脂等のフレキシ
ブルなベース樹脂層206の上に信号線2031,20
32,…203nを銅,アルミ,金等の導体被膜のエッ
チングによって形成する。電気音響変換器101を構成
する、圧電素子1012と静電型音響電気変換器1103は
それぞれ別々に図示しない電気接続点を介して信号線2
031,2032,…203nのいずれかと接続され
る。また、これらの信号線は絶縁被膜204で被われて
いる。接地線203は圧電素子1012と静電型音響電
気変換器1103に共通接続され、また電気音響変換器
群100内の全てで共通接続されている。これらを全て
外側から包むように保護膜205が重ねられている。保
護膜205とベース樹脂層206の構造物の空隙は必要
に応じて脱気し、密着を高める。
【0031】電気音響変換器群100の使用例を図3で
説明する。座椅子300の背もたれ部分に電気音響変換
器群100を装着する。上半身脱衣した被検者310が
電気音響変換器群100を背に座ることにより、電気音
響変換器群100と被検者310の背部上半身が音響的
に接触する。また、電気音響変換器102は、必要に応
じて被検者310が手にとって胸部前面,側面に接触さ
せることにより、所望の位置で音響的測定が可能にな
る。
【0032】次に、本発明の実施例を用いた遠隔検査の
様態の説明図を図4,図5で説明する。
【0033】図4は被検査者側の構成状態の説明図であ
る。図1における映像出力手段144と音声出力手段13
0は、テレビジョン受像器401である。また、音声入
力手段132,映像入力手段140はビデオカメラ40
2が該当する。これらの機器に関する入出力信号VIN
1,MC1,SP1,VOUT1は、被検者側モジュー
ル192の入出力となる。また、電気音響変換器群10
0もケーブルCBLで接続される。被検者側モジュール
192の通信信号であるA1,D1はモデム装置160
に接続される。また、モデム装置160は電話器40
3,被検者側モジュール192の入出力と公衆電話回線
端子171との接続を分配することができる。
【0034】まず、被検者と検査者の電話器403の通
話により検査の開始の同意が図られる。検査の開始とと
もに、被検者は被検者側モジュール192の図示しない
開始スイッチによって電話による通信の制御を被検者側
モジュール192に移行させる。テレビジョン受像器4
01では、必要に応じて三つの映像が同時に表示され
る。
【0035】第一の映像は、ビデオカメラ402が実時
間で捕捉する被検者像405で、被検者が検査の開始に
当たり自身の様態を検査者に画像で伝送する場合の確認
が行える。電話回線を用いた画像の伝送は低速であるの
で、検査者が遠隔に与えた映像取得指令に従い、伝送さ
れる1フレーム画像が静止画として捕捉される。画像の
伝送中、捕捉された画像が静止した被検者映像405と
して表示され、相互に伝送内容の確認を促すことができ
る。第二の映像は検査者像であり、検査開始時点や検査
者の指定時点で静止画が伝送される。
【0036】第三の映像は計測像406であり、必要に
応じて電気音響変換器群100で行った計測結果に基づ
いた結果を表示する。表示すべき計測量として、電気音
響変換器群100の各変換器で音波を送受信した場合の
反射信号強度を用いる。
【0037】音波の送受信は、図2の各変換器を構成す
る圧電素子1012で1MH程度の超音波パルスを送波
し、同時に受信を行う。得られる受信信号を図1の受信
回路120で増幅したのち、アナログ−ディジタル変換
回路121によって標本化し、送波時刻から所定の時間
位置での時間ゲートを併用することにより、受信信号パ
ワーを数値演算で求める。これを全てあるいは一部の電
気音響変換器で行った結果をもとに輝度値に変換し、予
め知られた電気音響変換器群100内部での各素子の座
標と関連づけて画像を形成する。被検者の背面で、脊
椎,肩胛骨,肋骨からより強い反射強度が得られるため
に、変換器を設けた密度に応じて粗い骨格像を得ること
ができる。以下、これを反射強度計測像と呼称すること
とする。
【0038】反射強度計測像により被検者と検査者が計
測の成否を判断することができる。例えば、脊椎付近に
位置した電気音響変換器部分が被検者背面と接触が不十
分である場合に、反射強度計測像の該当部分の反射強度
が減少する等、計測の信頼性を確認することができる。
さらに、必要に応じて、反射強度計測像等を表示した計
測像406に重ねて、検査者側の変位量検出手段180
に連動したマーカ404が通信網170を経た遠隔制御に
より表示される。
【0039】反射強度計測像は検査者の指令により開始
される。検査者側の変位量検出手段180が特定の座標
範囲内の時に、実行指令を発生させることができる。実
行指令は通信網170を経て制御回路150に伝達さ
れ、制御回路150は上述の反射強度計測像の取得を開
始する。取得された反射強度計測像は再び検査者側の制
御回路151に伝送されて検査者側の映像出力手段14
5に表示される。
【0040】図5は検査者側の構成の説明図である。図
1における映像出力手段145と音声出力手段133
は、モニタ501である。このモニタは高精細画像表示
の他に音声出力機能を備える。また、音声入力手段13
2,映像入力手段140はビデオカメラ502が該当す
る。これらの機器に関する入出力信号VIN2,MC
2,SP2,VOUT2は、被検者側モジュール193
の入出力となる。また、入力手段の一つである変位量検
出手段としてのマウス180も接続される。検査者側モ
ジュール193の通信信号であるA2,D2はモデム装
置161に接続される。また、モデム装置161は電話
器503,検査者側モジュール193の入出力と公衆電
話回線端子172との接続を分配することができる。
【0041】被検者と検査者の電話器503の通話によ
り検査の開始の同意が図られる。検査の開始とともに、
検査者は検査者側モジュール193の図示しない開始ス
イッチによって電話による通信の制御を被検者側モジュ
ール193に移行させる。モニタ501では、必要に応
じて三つの映像が同時に表示される。
【0042】第一の映像は、ビデオカメラ502が実時
間で捕捉する検査者像407で、被検者が検査の開始に
当たり自身の様態を被検者に画像で伝送する場合の確認
が行える。電話回線を用いた画像の伝送は低速であるの
で、検査者が与えた映像取得指令に従い、伝送される一
フレーム画像が静止画として捕捉される。画像の伝送
中、捕捉された画像が静止した検査者映像407として
表示され、相互に伝送内容の確認を促すことができる。
第二の映像は被検者像405であり、検査開始時点や検
査者の指定時点で静止画が伝送される。
【0043】第三の映像は計測像406であり、必要に
応じて遠隔操作により被検者側の電気音響変換器群10
0で反射強度計測を行わせ、結果を画像としたものを伝
送させて得られたものを表示する。反射強度計測像等を
表示した計測像406に重ねて、検査者の変位量検出手
段180に連動したマーカ404が表示される。
【0044】検査者は反射強度計測像をもとに、被検者
の背部の位置を変位量検出手段180に連動したマーカ4
04により指定しながら、被検者の背部の局所よりの聴
音及び被検者に部位を感知させるための加振を行うこと
ができる。これにより被検者が背部の所定位置で疼痛等
を訴えた場合、検査者は変位量検出手段180に連動し
たマーカ404により位置を逐次移動しながら被検者に
加振部位を感知させ、被検者との同意により加振位置と
疼痛部位を一致させることができる。また、流感等の呼
吸器系疾患時の呼吸音を聴診する場合にも、検査者は遠
隔操作で極めて容易に聴音位置を特定することができ
る。
【0045】遠隔操作により被検者と検査者が被検者背
部の位置を特定する過程は次のように行う。
【0046】被検者と検査者の通話により、操作開始の
同意を図る。このときにすでに、上述の過程によって計
測像406として反射強度計測像が相互の映像出力手段
である401,501に映し出されているものとする。
検査者は変位量検出手段180であるマウスのボタンを所
定の座標位置で押下する等の方法に従って加振開始状態
を設定する。これにより、加振開始指令が制御回路15
1から通信網170を経て制御装置150に伝達され
る。
【0047】制御装置150は励振回路122に励振指
令信号DRVを出力する。励振指令信号DRVは、励振
状態が開始されることを規定する他、励振回路122の
出力が加振のための駆動信号を出力するよう指定する。
また、入出力制御信号SELSRは励振回路側の接続を設定
する。これにより、入出力選択器111に励振信号が出
力される。この後、励振信号は、素子選択制御信号SE
LCにより入出力選択器111が選択した素子を駆動す
る。
【0048】検査者は加振開始状態を設定した後、反射
強度計測像上の特定位置にマーカ404を合わせ、マウ
スボタンを押下すると、そのときの座標に従って、電気
音響変換器群100の最も座標が近接した電気音響変換
器101の番号が計算される。
【0049】得られた番号の電気音響変換器の位置をも
とに再び画像上の座標が計算され、その座標に図示しな
い別のマーカが表示される。このマーカは例えば該当部
分を中心に画像の一部の輝度を反転させるものでもよ
い。画像に比べて電気音響変換器の存在する間隔は粗い
ので、マウスボタンを押下しながらマーカ404を画面
上で所定方向に向かって順次移動させると、現在対象と
している電気音響変換器を示すマーカは離散的に移動す
る。電気音響変換器101を選ぶ番号が、計算により以
前と異なる値となった時点で、その番号が検査者側の制
御回路151から被検者側の制御回路150に送られ
る。この番号に従って制御回路150は素子選択制御信
号SELCを発生し、新たな電気音響変換器101が選
択,励振される。
【0050】また、被検者側の映像出力手段144の上
の計測像406(反射強度計測像)でも、伝送されてく
る番号に従った実時間の表示が行われる。このようにし
て、被検者と検査者の間で音声による会話と同時に、ほ
ぼ実時間の位置特定が可能である。
【0051】励振位置の変更の間、両者の同意を図るた
めに、音声信号と上述の変換器番号等のデータ信号は同
時に伝送することが望ましいが、相互に高速な通信手段
を持ち得ない場合、音声信号とデータ信号を交互に時相
を切り替える方式でもよい。
【0052】以上と同様の方法で検査者は聴診位置の特
定を遠隔操作で行える。被検者と検査者の通話により、
操作開始の同意を図る。検査者はマウスのボタンを所定
の座標位置で押下する等の方法に従って聴診開始状態を
設定する。制御装置150は入出力制御信号SELSR
で受信回路側の接続を設定する。素子選択制御信号SE
LCにより入出力選択器111が素子を選択し、入出力
選択器111から受信信号が受信回路120に出力され
る。
【0053】この後、検査者は開始状態を設定した後、
反射強度計測像上の特定位置にマーカ404を合わせ、
マウスボタンを押下すると、そのときの座標に従って、
電気音響変換器群100の最も座標が近接した電気音響
変換器101の番号が計算される。得られた番号の電気
音響変換器の位置をもとに再び画像上の座標が計算さ
れ、その座標に別のマーカが表示される。電気音響変換
器101を選ぶ番号が、計算により以前と異なる値とな
った時点で、その番号が検査者側の制御回路151から被
検者側の制御回路150に送られる。この番号に従って
制御回路150は素子選択制御信号SELCを発生し、
新たな電気音響変換器101が選択され受信対象とされ
る。また、被検者側の映像出力手段144の上の計測像
406(反射強度計測像)でも、伝送されてくる番号に
従った実時間の表示が行われる。
【0054】聴診にはアナログ信号として直接音声信号
を得る場合と、ディジタル信号に変換したものを得る場
合の二通りある。
【0055】前者の場合は受信回路120の出力信号B
SNをもとに制御回路150,送受信器160,16
1,制御回路151を経て直接検査者側の音声出力信号
SP2に伝送される。この場合、上述の過程で、マウス
ボタンが押下された状態で、新たな電気音響変換器10
1が選択された直後から、被検者側の音声入力信号MC1
は受信回路120の出力信号BSNに切り替えられ、ボ
タンが解除されるまで聴診が可能となる。
【0056】後者の場合はマウスボタンが押下された時
間にわたり受信回路120の出力信号BSNがアナログ
−ディジタル変換器121により標本化され、得られた
信号BSNDは制御回路150,151間のディジタル
信号通信を経て伝送される。得られた波形信号情報は、
振幅波形を検査者側映像出力手段145上に図示した
り、種々の特徴を定量化するための演算手段を用いた情
報の加工,表示が行われる。
【0057】
【発明の効果】本発明により、遠隔診断時の患者と医師
の効率的な対話と同意が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の診断装置の全体構成を示す
ブロック図。
【図2】本発明の一実施例の診断装置の電気音響変換器
群の構成を示す平面図及び断面図。
【図3】本発明の一実施例の診断装置の電気音響変換器
群の使用方法の説明図。
【図4】本発明の一実施例の診断装置の被検査者側の実
施態様を示す説明図。
【図5】本発明の一実施例の診断装置の検査者側の実施
態様を示す説明図。
【符号の説明】
190…被検者側構成部、191…検査者側構成部間、
170…通信網、160,161…送受信器、150,15
1…制御回路、A1,A2…アナログ信号、D1,D2
…ディジタル信号、130,131…音声出力手段、1
32,133…音声入力手段、140,141…映像入
力手段、144,145…映像出力手段、VIN1,V
IN2…映像信号、142,143…映像符号化装置、
146,147…映像復元装置、VOUT1,VOUT
2…映像出力信号、100…電気音響変換器群、10
1,102…電気音響変換器、110…素子選択器、11
1…入出力選択器、120…受信回路、122…励振回
路、BSN…アナログ受音信号出力、BSND…ディジ
タル受音信号出力、DRV…励振指令信号、SELC…素子
選択制御信号、180…変位量検出手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検者体表面に接触させながら複数個を面
    状に分散させて配置し、振動をもって特定の体表面上の
    位置を被検者に感知せしめる電気音響変換器群を備え、
    かつ音響信号と画像情報をそれぞれ入出力可能でそれら
    を双方向に通信する手段を備えた第一の手段と、上記音
    響信号と上記画像情報を双方向に通信する手段を備え、
    上記第一の手段の上記電気音響変換器群の中の一部を特
    定する手段を備えた第二の手段とからなることを特徴と
    する遠隔診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記第一の手段によ
    り、特定された電気音響変換器による被検体内部の音響
    放射を検出し、検出した信号を上記第二の手段へ伝送す
    る遠隔診断装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記第一の手段によ
    り、特定された電気音響変換器による被検体内部の音波
    あるいは振動を放射し、その反射を検出し、上記検出し
    た信号を上記第二の手段へ伝送する遠隔診断装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記第二の手段の備え
    る上記電気音響変換器群の一部あるいは全てについて上
    記被検体内部の音波あるいは振動を放射し、その反射を
    検出した信号強度と上記各電気音響変換器の配置座標を
    もって分布像を形成し、上記第一あるいは第二の手段の
    備える画像出力手段へ表示する遠隔診断装置。
  5. 【請求項5】請求項1あるいは2の上記第一の手段の上
    記電気音響変換器群の中の一部を特定する手段は、請求
    項4における反射を検出した信号強度分布の表示像内の
    座標指定手段である遠隔診断装置。
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