JP4127785B2 - 治療システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、救急車内や遠隔地の医療施設などにおいて救急治療を可能にする治療装置、治療システム及び治療システム制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
わが国の緊急医療システムは、重症度に応じ専門の医療機関、あるいは災害救急センターを選んで患者を病院に搬送する優れたシステムである。例えば、事故などによって重度の障害を受けた救急患者は、まず事故現場に派遣される医師や救急救命士による簡単な応急処置を受けた後、最寄りの災害救急センターに搬送される。この場合、救急患者は救急救命士による応急処置を事故現場や事故現場に近い医療施設、あるいは最寄の災害救急センターへの搬送途上の救急車の中で受ける。
【0003】
この救急患者に対して行われる救命処置として、気管挿管や人口呼吸、更には心臓マッサージによる心肺蘇生法や止血法などがあり、救急救命士はこれらの救急処置を医師の指示のもとに行なわねばならない。
【0004】
一方、救急患者は、災害救急センターに到着した時点で予め準備されているCT装置、あるいはMRI装置などの画像診断装置を用いて損傷部位の精密な検査を受けた後に本格的な治療が開始される。しかしながら、この検査には多くの時間が費やされるために治療が遅れ、患者の生存確率の低下を招いている。
【0005】
このような問題点に対して、画像診断を救急患者が搬送される救急車の中で行うことによって、災害救急センターでの検査時間を短縮する提案が行われている(例えば、特許文献1参照。)。この技術によれば大型救急車内に画像診断装置を搭載し、救急患者の搬送中に損傷部位の画像データの収集を行い、この画像データを無線通信手段によって災害救急センターに送信する。災害救急センターの医師は、この画像データに基づいて表示される救急患者の損傷部位の画像を観察し、診断を行なった後治療の準備を開始する。このように搬送途上の救急車内で画像データの収集と送信を行うことによって、救急患者が災害救急センターに到着した時点で緊急治療を速やかに開始することが可能となる。
【0006】
ところで、前記の救急患者の中には内出血を呈し、そのための緊急止血が必要となる場合が多いが、その止血方法として集束強力超音波を用いた方法が研究されている。この方法を用いた豚の止血実験では、超音波ドップラー法によって特定した内出血個所に強力超音波を13秒間照射することによって完全止血が実現できたことが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
また、収束強力超音波を用いた治療装置としては、圧電振動子から照射する超音波を悪性腫瘍に収束させ焼灼する方法が既に提案されており、止血を目的とした超音波治療方法と原理は同様である(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−299743号公報(第4−5頁、第1−3図)
【0009】
【特許文献2】
特開平11−226046号公報(第3−4頁、第1−2図)
【0010】
【非特許文献1】
Roy W. Martin et.al. ”Hemostasis of punctured Vessels using Doppler-guided high-intensity ultrasound” Ultrasound in Med. & Biol., Vol.25,No.6,pp.985-990,1999
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
既に述べたように、前記特許文献1記載の技術では、救急患者の診断を災害救急センター到着前に行なう方法が提案されているが、最も望まれるのは災害救急センターに搬入される前の緊急治療である。例えば、事故に遭遇した救急患者の呼吸が4分以上停止した場合には脳への酸素供給が絶たれるため、脳には不可逆的な損傷が残り、更に停止時間か長い場合には死に至ると言われている。
【0012】
このため、災害救急センターへの搬送前あるいは搬送中における心肺蘇生法は重要となる。また緊急の止血についても同様であり、場合によっては複雑な治療装置を用いた治療が搬送中の救急車内、あるいは搬送前の遠隔地の医療施設において要求される場合がある。
【0013】
しかしながら、複雑ゆえにリスクのある治療装置を用いた治療行為を行なうべき医師は、その絶対数の不足から過疎の医療施設にはいない場合が多く、また救急車に同乗することも困難な状況にある。
【0014】
一方、現行救急救命士法の第44条第1項によれば、「救急救命士は、医師の具体的指示を受けなければ、厚生省令で定める救急救命処置を行ってはならない」とされており、医師の指示無しに救急救命士が行なう高度の治療行為は違法となる。
【0015】
このため従来は、救急患者に出血死の可能性があっても、救急救命士は医師の指示が得られないために高度の治療行為ができず、救える可能性のある救急患者を死に至らしめる恐れもあった。
【0016】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、医師がいない過疎の医療施設、あるいは救急車の車内において高度の緊急治療を必要とする患者に対して、救急救命士などの医療補助者が、医師の指示に従って緊急治療を行なうことを可能とする治療システムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の治療システムは、第1の施設に設置され、被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記第1の施設に設置され、前記被検体の治療を行う治療手段と、第2の施設に設置され、前記画像データ収集手段から通信手段を介して供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、前記第2の施設に設置され、前記画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段とを備え、前記治療手段は、前記治療実行信号入力手段から前記通信手段を介して供給される前記治療実行信号に基づいて前記被検体に対する治療を開始することを特徴としている。
【0018】
また、請求項2に係る本発明の治療システムは、第1の施設に設置され、被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記第1の施設に設置され、前記被検体の治療を行う治療手段と、第2の施設に設置され、前記画像データ収集手段から通信手段を介して供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、前記第2の施設に設置され、前記画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて治療開始指示する治療指示手段と、前記第1の施設に設置され、前記治療指示手段から前記通信手段を介して供給され前記治療開始の指示に基づき前記治療手段に対して治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段とを備えることを特徴としている。
【0023】
したがって本発明によれば、通信網を介して治療を行なうことが可能な治療システムを提供できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1乃至図6を用いて説明する。但し、図1はこの第1の実施の形態における治療システム全体の概略構成図であり、図2はこの治療システムに用いられる治療装置の構成図である。
【0025】
治療システムは、被検体となる救急患者51と緊急治療の補助を行なう医療補助者52がいる第1の施設61と、高度の治療を行なう資格を有する医師53がいる第2の施設62を備え、これら2つの施設61,62は中継局を有した無線通信網、あるいはインターネットなどの通信網によって双方向に医療情報の通信が可能になっている。但し、この場合の医療補助者52とは、医師53の指示無しに救急患者51に対して高度の医療行為を行なうことができない救急救命士などをいう。また、第2の施設62とは、当該緊急治療の専門医(医師53)がいる、災害救急センターなどであり、第1の施設61とは、専門医(医師53)がいない過疎地域の医療施設、あるいは災害救急センターへ救急患者51を搬送する途上の救急車内などであり、通常の医療施設であっても、その施設の医師が緊急治療に熟知していない場合には、この医療施設は前記第1の施設に含まれる。
【0026】
第1の施設61における治療システムは、被検体である救急患者51に対して診断と治療を行なう治療装置100と、救急患者51から治療前あるいは治療中の各種生体情報信号を収集する生体情報計測装置3と、救急患者51に対する治療の状況を撮影するTVカメラ4と、治療装置100及びTVカメラ4によって得られた画像データを合成処理する画像データ処理部5と、この画像データを表示する画像表示部6を備えている。
【0027】
また、この第1の施設61には、後述する第2の施設62と音声による交信を行なうための音声入出力部7と、治療の準備が完了したことを入力する治療準備完了信号入力部9と、診断及び治療の状況が記憶される診断・治療記憶部8と、第2の施設62との間で音声や画像の送受信を行う第1の送受信部11を備えている。
【0028】
一方、第2の施設62は、第1の施設61との間で音声や画像の送受信を行う第2の送受信部21と、この第2の送受信部21を介して第1の施設61から送られてくる治療装置100及びTVカメラ4による画像データを表示する画像表示部23と、この表示画像に対して指示情報を入力する指示入力部24と、この指示情報を前記画像データに重畳させる画像データ処理部22を備えている。更に、第2の施設62は、第1の施設61から送られてくる各種生体信号を出力する生体情報出力部26と、この第1の施設61に対して音声による交信を行なうための音声入出力部25と、第1の施設61の治療装置100に対して治療実行信号を供給する治療実行信号入力部27と、医師53に対する認証部28を備えている。
【0029】
治療装置100は、治療部位の初期診断や位置の把握を行ない、更に治療効果を確認するための医用画像データを収集する画像データ収集部1と、この治療部位に対して治療を行なう治療部2と、第2の施設62から供給される治療実行信号を受信して治療部2に対して治療の指示を行う治療実行信号受信部10を備えている。
【0030】
治療実行信号受信部10は、ゲート機能を有し、この治療実行信号受信部10に治療準備完了信号入力部9からの準備完了信号が入力された場合のみ、第2の施設62から送られてくる治療実行信号は治療実行信号受信部10を介して治療部2に送られ、所定の治療が実行される。なお、治療装置100における画像データ収集部1、及び治療部2の詳細については後述する。
【0031】
生体情報計測装置3は、救急患者51の心電波形、脳波、呼吸情報、血圧などの生体情報のモニタリングを行なう計測装置である。ここで計測されたそれぞれのデータは、第1の施設61の医療補助者52によって観測されるのみならず、第2の施設62の生体情報出力部26において出力され、医師53による観測も可能である。また、この装置によって得られる各々の生体情報は第1の施設61の診断・治療記憶部8において保存される。
【0032】
TVカメラ4は、救急患者51の状態や医療補助者52による治療準備の状況などを撮影する。特に救急患者51における損傷部の状態や、この損傷部に対する治療装置100の設定状況が撮影される。
【0033】
画像データ処理部5は、画像メモリを備え、治療装置100によって得られる損傷部の医用画像データとTVカメラ4によって得られる画像データを合成するか、あるいは交互に切り換えて画像表示部6に表示する。また、これらの画像データは診断・治療記憶部8において保存される。
【0034】
画像表示部6は、液晶、CRT等のモニタを備え、画像データ処理部5の画像メモリに一旦保存された画像データをD/A変換した後TVフォーマット変換し、画像表示部6に表示する。
【0035】
音声入出力部7及び音声入出力部25は、それぞれマイクとスピーカを備え、第1の送受信部11及び第2の送受信部21を介して医療補助者52と医師53との会話が可能となっている。例えば、医療補助者52は医師53に対して救急患者51の状態や治療装置100の準備状況を逐次報告し、医師53は医療補助者52に対して治療装置100の設定方法や、救急患者51に対する種々の対処方法を指示する場合に使用される。このときの医師53と医療補助者52との会話の内容は診断・治療記憶部8において録音保存される。
【0036】
診断・治療記憶部8は、第1の施設61の医療補助者52による救急患者51への初期処置、及び治療装置100の設定や、第2の施設62の医師53による治療、あるいは指示の与え方が適切であるか否かを治療後に確認するために、TVカメラ4及び治療装置100によって得られた画像データや音声入出力部7からの音声情報、更には生体情報計測装置3による生体情報などを保存する。
【0037】
治療準備完了信号入力部9は、第1の施設61の医療補助者52が、第2の施設62の医師53の指示に従いながら行なう治療装置100の設定が完了した時点で、準備完了信号を医師53に送り、治療の実行が可能であることを伝える。更に、後述する治療実行信号受信部10にも準備完了信号を供給し、第2の施設62において医師53から送信される治療実行信号が、この治療実行信号受信部10を介して治療装置100に供給可能な状態を形成する。
【0038】
第1の送受信部11、及び第2の送受信部21は、有線あるいは無線のネットワークで接続されており、画像データや音声データ、更には各種の生体情報信号の送受信を行なう。特に、画像データや音声データは双方向の送受信が可能である。これらの送受信部11、及び12の送信側には図示しないA/D変換器や画像データ圧縮器などが備えられ、一方、受信側はこれら変換されたデータを元に戻す回路が備えられている。
【0039】
なお、第1の施設61が救急車の場合には、第1の送受信器11と第2の送受信器21は無線通信手段によって接続される。通信技術に関しては、昨今の移動体無線通信技術のブロードバンド化により、救急車側の携帯端末器と災害救急センター側の端末器との間の通信においては音声データや文字データのみならず、静止画像データ、更には動画像データの交信も可能になりつつある。また携帯端末器から地上局を介してインターネットに接続することも可能である。
【0040】
第2の施設62の画像表示部23は、液晶、CRT等のモニタを備え、第1の施設61の画像データ処理部5から送信されてくる生体の画像データやTVカメラ4によって得られる画像データをD/A変換した後TVフォーマット変換し、モニタに表示する。
【0041】
指示入力部24は、マウスあるいはライトペンなどの入力デバイスを備え、画像表示部23に表示される生体画像、あるいはTVカメラによる画像に対して指示信号を入力する。画像データ処理部22は、この指示入力部24からの入力信号を画像データと合成し、画像表示部23に表示する。なお、合成後の画像データは、第2の送受信部21、及び第1の送受信部11を介して第1の施設61の画像表示部6においても表示される。
【0042】
生体情報出力部26は、第1の施設61の生体情報計測装置3によって計測され、第1の送受信部11及び第2の送受信部21を介して送られてくる救急患者51の生体情報を表示あるいは印刷する。
【0043】
治療実行信号入力部27は、治療部2の動作の開始を指示するために治療実行信号を入力する信号入力部であり、医師53は画像表示部23や音声入出力部25によって第1の施設61における治療準備の完了を確認した後、この治療実行信号入力部27において治療実行開始の信号を入力する。
【0044】
認証部28は、医師53の治療装置100に対する使用資格の有無を検査するための生体認証装置を備え、この生体認証装置としては、松下電器産業(株)の「アイリス(虹彩)認証入隊室管理システム」の虹彩認証制御ユニット、日本電気(株)の指紋認証ユニットPU800−1、ニュアンス・コミュニケーションズ(株)の声紋認証Verifier、更には、手の甲や指の静脈パターンを読み取って個人を認識する装置、掌形の特徴を利用する個人認識装置などが利用可能である。
【0045】
次に、図2を用いて本実施の形態の治療システムにおける治療装置100の具体的な構成について説明する。この実施の形態における治療装置100は、画像データ収集部1としての超音波映像部90と、治療部2として強力超音波を用いた超音波治療部91と、第2の施設から送られてくる治療実行信号を受信して前記超音波治療部91に対して治療の実効を指示する治療実行信号受信部10を備えている。
【0046】
この治療装置100の超音波映像部90は、救急患者51の例えば血管の止血部位55の超音波画像を得るためにイメージング用超音波の送受信を行なう超音波プローブ41と、この超音波プローブ41に対して送信信号を供給し、また、超音波プローブ41から得られる受信信号から超音波画像データを生成する超音波送受波部42を備えている。
【0047】
一方、治療装置100の超音波治療部91は、強力超音波を止血部位55に照射する圧電振動子43を有したアプリケータ44と、このアプリケータ44の圧電振動子43を駆動する振動子駆動部45とを備えている。
【0048】
超音波プローブ41は、治療対象である血管の止血部位55に対する強力超音波の照射状況と、止血の効果を超音波画像によってモニタリングするために備えられている。この超音波プローブ41は、通常の超音波診断に用いられているものと同一のものが使用されるが、特に圧電振動子43による強力超音波の照射に対して妨げにならないように、小さな超音波送受信面で広い範囲の画像化が可能なセクタ走査用の超音波プローブ41が好適である。
【0049】
本実施の形態では、電子的に超音波ビームの送受信方向を制御して扇状の画像領域を得るセクタ電子走査型の超音波プローブ41を用いる。即ち超音波プローブ41の先端部は、例えば1次元にM個配列された微小圧電振動子を有し、この図示しない複数の微小圧電振動子は送信時には電気パルスを超音波パルスに変換して救急患者51の診断部位に送信し、また受信時には救急患者51からの超音波信号を電気信号に変換する機能を有している。
【0050】
超音波送受波部42は、図3に示すように超音波プローブ41から救急患者51に対して超音波を放射するための駆動信号を生成する超音波送信部71と、救急患者51からの受信超音波を超音波プローブ41を介して受信する超音波受信部72と、この受信信号に基づいて超音波画像データを生成する画像データ生成部73と、この画像データを保存する画像データ記憶部74と、これらの各ユニットを統括的に制御し、第1の施設61の画像データ処理部5に画像データの送信を行うシステム制御部85を備えている。
【0051】
ここで超音波送信部71は、レートパルス発生器76と、送信遅延回路77と、パルサ78を備えており、レートパルス発生器76は、救急患者51に放射する超音波パルスの繰り返し周期を決定するレートパルスを送信遅延回路77に供給する。送信遅延回路77は、Mチャンネルの独立な遅延回路から構成され、超音波プローブ41において細い送信超音波ビーム幅を得るために所定の深さに超音波を収束するための遅延時間と所定の方向に超音波を偏向するための遅延時間をレートパルスに与え、パルサ78に供給する。パルサ78は、Mチャンネルの独立な駆動回路を有しており、超音波プローブ41に内蔵されたM個の圧電振動子を駆動し、救急患者51に超音波を送信するための駆動パルスを生成する。
【0052】
一方、超音波受信部72は、超音波振動子によって電気信号に変換された微小信号を増幅し十分なS/Nを確保するプリアンプ79と、受信遅延回路80と、加算器81とを備えている。受信遅延回路80は、細い受信ビーム幅を得るために所定の深さからの超音波を収束するための収束用遅延時間と、超音波ビームの受信指向性を制御し救急患者51を走査するための遅延時間とをプリアンプ79の出力に与えた後、加算器81に送り、加算器81ではMチャンネルの受信信号を加算して1つに纏める。
【0053】
画像データ生成部73は、対数変換器82と、包絡線検波器83と、A/D変換器84とを備えている。画像データ生成部73の入力信号は、対数変換器82で受信信号の振幅を対数変換し、弱い信号を相対的に強調する働きをしている。一般に救急患者51からの受信信号は80dB以上の広いダイナミックレンジをもった振幅を有しており、これを23dB程度のダイナミックレンジをもつ通常のテレビモニタに表示するためには弱い信号を強調する振幅圧縮が必要となる。包絡線検波器83は、対数変換された受信信号に対して包絡線検波を行い、超音波周波数成分を除去し、その振幅の大きさのみを検出する。A/D変換器84は、この包絡線検波器83の出力信号をA/D変換し超音波画像データを生成する。
【0054】
画像データ記憶部74は、画像データ生成部73において生成された超音波の画像データを一旦保存する記憶回路であり、超音波の送受信方向を変更しながら得られるデータは順次記憶され、2次元の画像データを構成する。
【0055】
図2に戻り、超音波治療部91のアプリケータ44は、例えば脱気水からなるカップリング液40によって充満されており、その上部には強力超音波を放射する圧電振動子43が取り付けられ、そのほぼ中央部に開口した孔部には超音波映像部90の超音波プローブ41が装着可能となっている。
【0056】
一方、このアプリケータ44における救急患者51との接触部は、カップリング液40とほぼ等しい音響インピーダンスと可撓性を有する高分子材料を用いたカップリング膜39で構成されている。即ち、圧電振動子43から照射される強力超音波や超音波プローブ41によって送受信される画像用の超音波は、救急患者51とほぼ等しい音響特性を有するカップリング膜39やカップリング液40を介して救急患者51に対して効率良く送受信される。
【0057】
なお、前記圧電振動子43は、例えば、凹面状の圧電セラミックスが用いられ、第1の面(凸面)及び第2の面(凹面)には駆動信号を供給するための電極がそれぞれ装着され、凸面側の電極は支持台に固定されている。一方、凹面側の電極には強力超音波の照射を効率良く行うための音響マッチング層が設けられ、更にその表面は保護膜によって覆われている。
【0058】
振動子駆動部45は、治療用の強力超音波を照射するために圧電振動子43に対して駆動信号を供給する機能を有し、圧電振動子43の共振周波数に対応した周波数の連続波を発生するCW発生器48と、この連続波を増幅するパワーアンプ47と、このパワーアンプ47の出力信号を圧電振動子43に効率良く供給するためにインピーダンスマッチングを行なうマッチング回路46を備えている。なお、治療実行信号受信部10は、図1の説明において既に述べたため、ここでの説明は省略する。
【0059】
次に、図2に示した治療装置100を使用した本発明の第1の実施の形態につき、図4乃至図6を用いて説明する。即ち、図4に示した治療装置100は、体内において緊急の止血が要求される救急患者51を対象としている。
【0060】
このように構成された本実施の形態では、第2の施設62の医師53は、第1の施設61から送信されてくる超音波画像データに基づいて治療の実行信号を、回線を介して直接入力することが可能となる。このため、災害救急センター、あるいは都市部の専門病院などに代表される第2の施設62から遠く離れた場所において交通事故等に遭遇し、緊急な止血治療が必要とされる救急患者51に対して有効な治療が可能となる。
【0061】
図4は、上記のような治療システムの全体構成を示す図であり,図5は、本実施の形態の第1の施設61における治療手順のフローチャートを示す。
【0062】
例えば、事故に遭遇した救急患者51が医師53の存在しない過疎地の医療施設である第1の施設61に搬送されてきた場合、この第1の施設61の医療補助者52はこの救急患者51を安静状態にし、可能な応急処置を施す。更に、事故の状況あるいは外傷の状況から、体内での出血(内出血)の可能性が考えられる場合には更なる詳細な検査を行なう。この場合、出血の状態によっては緊急な止血治療が必要となる場合があるが、既に述べたように救急救命士のような医療補助者52は、「医師の具体的指示を受けなければ、リスクの伴う医療行為を行なうことができない」とされており、後述する強力超音波による止血治療もこの医療行為に属する。
【0063】
従って、第1の施設61の医療補助者52は、設置されている治療装置100を単独で操作して治療行為を行なうことは許されていない。このため、本実施の形態においては、この治療方法を十分熟知している、第2の施設62の医師53に治療行為を委ねる。
【0064】
即ち、医療補助者52は、緊急止血の必要性が予想されたならば、最寄の第2の施設62に連絡をとり、第1の施設61と第2の施設62との医療情報の交換が可能な状態を確保して緊急治療を開始する(図5のステップS1)。この場合の医療情報とは、第1の施設61から送信される、超音波画像データ、心電波形や脳波などの生体情報計測データ、TVカメラ4による画像データ、更には音声データなどである。
【0065】
まず、TVカメラ4と音声入出力部(マイク)7−2によって第1の施設61の救急患者51の状況が第2の施設62に送信され、TVカメラ4による画像は画像表示部23によって、また音声入出力部(マイク)7−2からの音声信号は音声入出力部(スピーカ)25−1によって医師53に伝えられる。一方、医師53は、音声入出力部(マイク)25−2及び音声入出力部(スピーカ)7−1を用い、常時、医療補助者52に対して指示を与えることが可能となっており、特に、超音波送受波部42とアプリケータ44を用いた超音波画像データ収集においては、アプリケータ44の救急患者51への設定方法について指示を与える。
【0066】
医療補助者52は、医師53によって指示された位置にアプリケータ44を設置し、超音波送受波部42を動作状態に切り換え、超音波画像データの収集を開始する。このとき得られる超音波画像データは画像データ処理部5に供給され、例えば、TVカメラ4によって得られる画像と合成して第1の送受信部11に送られる。
【0067】
この画像データは、第1の送受信部11において画像データ圧縮が行なわれた後、有線により直接、あるいは図4に示すように第1の施設61のアンテナ31と地上中継局32のアンテナ33を介した無線のネットワークにより第2の施設62の第2の送受信部21に送られる。圧縮された画像データはこの第2の送受信部21において元に戻され、画像データ処理部22を介して画像表示部23に表示される(図5のステップS2)。
【0068】
図6は画像表示部23のモニタに表示される画像の具体例を示したものであり、図6(a)には、救急患者51に対する治療準備の状況が撮影されているTVカメラ画像が、また図6(b)には、このとき得られる治療部位の超音波画像がそれぞれ同一モニタ上に並べて表示される。特に、図6(b)においては血管の止血部位55が含まれた超音波画像上に、作図によって得られる強力超音波の照射領域や集束点が重畳表示される。第1の施設61の医療補助者52は、第2の施設62の医師53の指示を受けながら強力超音波の集束点と救急患者51の止血部位55とが超音波画像上において一致するようにアプリケータ44を移動させる。
【0069】
この場合、医師53が行なう音声による指示のみでは、その内容が医療補助者52に伝わり難い場合には、指示入力部24を用いることも可能である。即ち、医師53は指示入力部24においてライトペンやマウスなどの入力デバイスを用い、画像表示部23に表されている超音波画像上に強力超音波の集束点の位置を示す矢印などの指示記号を重畳表示する。このとき、超音波画像データと指示記号は画像データ処理部22において合成され、画像表示部23に表示されると共に、第2の送受信部21、及び第1の送受信部11、更には画像データ処理部5を介して画像表示部6に表示される。従って、医師53の指示は医療補助者52に対して正確に伝達される(図5のステップS3)。
【0070】
音声及び画像によって伝えられた医師53からの指示に基づいて、医療補助者52は、血管の止血部位55に強力超音波の集束点を移動させ、医師53は、この状況を画像表示部23に表示される超音波画像、及びTVカメラ4による画像から常時把握する(図5のステップS4)。
【0071】
医師53は、画像表示部23に表示される画像から強力超音波による照射位置の最適化が行なわれたことを確認したならば、その旨を音声入出力部25を用いて医療補助者52に伝え、医療補助者52は、この指示に従って第1の施設61の治療準備完了信号入力部9より準備完了信号を治療実行信号受信部10に供給する。この準備完了信号によって治療実行信号受信部10のゲート機能はON状態、即ち後述する治療実行信号による治療開始に対してスタンバイ状態となる(図5のステップS5)。
【0072】
治療実行信号受信部10に準備完了信号が供給されたことは、第1の送受信部11及び第2の送受信部21を介して治療実行信号入力部27に伝えられ、治療実行信号入力部27のパネル上の、例えばLEDの点灯によって医師53に伝えられる。医師53は、このLED表示から治療準備が完了したことを確認したならば、同じ治療実行信号入力部27の信号入力部から治療実行信号を入力する(図5のステップS6)。この治療実行信号は、第2の送受信部21、及び第1の送受信部11を介して治療実行信号受信部10に送られ、更に、振動子駆動部45のシステム制御回路49に供給される。
【0073】
次に、治療実行信号を受けたシステム制御回路49はCW発生器48を制御し、圧電振動子43の共振周波数とほぼ同一の周波数を有する連続波を発生する。そして、この連続波は、パワーアンプ47、マッチング回路46を介して圧電振動子43を駆動し、この圧電振動子43の曲率によって決定される集束点に対して強力超音波を照射する。即ち、強力超音波は、集束点に位置する血管の止血部位55に照射され、この強力超音波のもつ発熱作用及び血液凝固作用によって、損傷を受けた血管の止血が行なわれる(図5のステップS7)。
【0074】
なお、ステップS5のスタンバイ状態において、第2の施設62の治療実行信号入力部27から治療実行信号を入力する医師53は、この治療法を熟知している必要がある。このため、医師53は治療実行信号を入力する前に、この治療実行信号入力部27のパネル上あるいは近傍に備えられた認証部28において、この医師53が治療資格を有していることの認証を行ない、認証された場合のみ医師53は治療実行信号を入力することが可能となる。
【0075】
医師53は、画像表示部23に表示される治療の状況を継続して観察し、照射位置や照射量が不適切な場合には音声によって治療の中断とアプリケータ44の再設定、あるいは照射パワーの再設定を医療補助者52に伝える(図5のステップS8)。一方、医師53は、超音波画像上で強力超音波による十分な治療効果を確認したならば治療行為を終了する(図5のステップS9)。
【0076】
なお、治療中、第1の施設61と第2の施設62の間で送受信された画像データや音声データ、更には生体情報計測データなどは診断・治療記憶部8において保存され、この治療行為が医師53の判断によって行なわれたものであることの証拠データとして用いられる。
【0077】
以上述べた第1の実施の形態によれば、救急患者51と共にいる医療補助者52はあくまでも治療行為の補助に徹し、治療の実行信号は医師53が回線を介して直接入力するため、現行の救急救命士法の範囲内での緊急治療が可能となる。従って、たとえ医師53がいない過疎の医療施設においても医師53による緊急治療が可能となる。
【0078】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図7乃至図8を用いて説明する。
【0079】
上記の第1の実施の形態においては、医師53が通信回線を用いて治療装置100に治療実行信号を入力することによって治療を行なったが、この第2の実施の形態では通信回線を用いて医師53から治療の指示をうけた医療補助者52が、治療装置100に対して直接治療実行信号を入力して治療を行なうことを特徴としている。
【0080】
図7は、この第2の実施の形態における治療システムの全体構成を示す図であり、この場合も治療部2は超音波治療部91、画像データ収集部1は超音波超音波映像部90を用い、体内において緊急止血が要求される救急患者51を対象としている。また,図8はこの第2の本実施の形態の第1の医療施設61における治療手順を示すフローチャートである。
【0081】
医療補助者52は、交通事故等に遭遇した救急患者51に対し診断を行なった結果、緊急の止血治療が予想される場合は、最寄の第2の施設62に連絡をとり、第1の施設61と第2の施設62との医療情報の交換が可能な状態を確保して緊急治療の体制を整える(図8のステップS11)。まず、第1の施設61の医療補助者52から第2の施設62の医師53に対して超音波画像データ、心電波形や脳波などの生体情報計測データ、TVカメラ4による画像データ、更には音声データが送信される。
【0082】
即ち、TVカメラ4と音声入出力(マイク)7−2によって救急患者51及び医療補助者52のいる第1の施設61の状況が第2の施設62に送信され、TVカメラ4による画像は画像表示部23に、また音声入出力(マイク)7−2からの音声信号は音声入出力部(スピーカ)25−1によって医師53に伝えられる。一方、医師53は医療補助者52に対して、超音波映像部90の超音波送受波部42と、超音波治療部91のアプリケータ44による超音波画像データ収集の手順について、音声入出力部(マイク)25−2を用いて指示を与える。
【0083】
医療補助者52は、超音波治療部91のアプリケータ44を指示された位置に設定し、超音波映像部90の超音波送受波部42を動作状態に切り換えて画像データの収集を行う。このとき得られる画像データは画像データ処理部5に供給され、例えば、TVカメラ4によって得られる画像と合成して第1の送受信部11に送られる。
【0084】
この画像データは、第1の送受信部11において画像データ圧縮が行なわれた後、第1の施設61のアンテナ31と地上中継局32のアンテナ33を介して第2の施設62の第2の送受信部21に送られる。圧縮された画像データは、この第2の送受信部21において元に戻され、画像データ処理部22を介して画像表示部23に表示される(図8のステップS12)。
【0085】
医師53は、画像表示部23に表示される超音波画像を観測し、この画像上において救急患者51の出血部位55と強力超音波の集束点の位置が一致するように、医療補助者52に対してアプリケータ44の設定方法について指示を行なう。
【0086】
このとき、医師53は、必要に応じて指示入力部24を用いることも可能である。即ち、音声のみによる指示では不充分な場合には、医師53は、指示入力部24においてライトペンやマウスなどの入力デバイスをもちい、画像表示部23に表示されている超音波画像に対して、強力超音波の集束点の設定位置や移動方向を示す矢印などの記号や図形を入力する。
【0087】
この指示信号は、画像データ処理部22において超音波画像データと合成され画像表示部23に重畳表示されると共に、第2の送受信部21及び第1の送受信部11、更には画像データ処理部5を介して画像表示部6にも表示される。このようにして、医師53による指示は医療補助者52に正確に伝達される(図8のステップS13)。
【0088】
音声、及び画像によって受けた医師53からの指示に基づいて医療補助者52は治療部位に強力超音波の集束点を移動させ、このときの状況を、医師53は画像表示部23に表示される超音波画像、及びTVカメラ4の画像によって常時把握する(図8のステップS14)。
【0089】
この画像表示部23に表示された画像を観察し、強力超音波による照射位置の最適化が行なわれたことを確認したならば、医師53は、その旨を音声入出力部25を用いて医療補助者52に治療の実行が可能であることを伝え(図8のステップS15)、医療補助者52は、この指示に従って第1の施設61の治療実行信号入力部27より治療実行信号を入力する(図8のステップS16)。
【0090】
この治療実行信号は、振動子駆動部45のシステム制御回路49に供給され、治療実行信号を受けたシステム制御回路49は、CW発生器48を駆動し、圧電振動子43の共振周波数とほぼ同一の周波数を有する連続波を発生する。そして、この連続波は、パワーアンプ47、マッチング回路46を介して圧電振動子43を駆動し、この圧電振動子43の曲率によって決定される集束点に対して強力超音波を照射する(図8のステップS17)。
【0091】
医師53は、画像表示部23に表示される治療の状況を継続して観察し、照射位置や照射量が不適切な場合には音声によって治療の中断とアプリケータ44の再設定、あるいは照射パワーの再設定を医療補助者52に伝える。再設定の指示を受けた医療補助者52は強力超音波の照射を一旦止め、アプリケータ44を再設定した後、再度医師53の指示に従い照射を開始する(図8のステップS18)。
【0092】
一方、医師53は、超音波画像上で強力超音波による十分な治療効果を確認したならば(図8のステップS19)、治療行為の終了を医療補助者52に伝え、医療補助者52は止血治療を終了する(図8のステップS20)。
【0093】
このようにして行なわれる止血治療において、第1の施設61と第2の施設62との間で送受信された画像データや音声データ、更には生体情報計測データなどは診断・治療8において保存され、この治療行為が医師53の指示によって行なわれたものであることを記録に残す。
【0094】
以上述べた第2の実施の形態によれば、医療補助者52が行なう治療行為は全て医師53の指示によるものとなり、現行の救急救命士法の範囲内での緊急治療が可能となる。このため、たとえ医師53がいない過疎の医療施設においても医師53の指示による緊急治療が可能となる。
【0095】
以上、本発明の実施の形態について述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態の説明における第1の施設61は、過疎の医療施設について述べてきたが、救急患者51を第2の施設62に搬送するための救急車や救急ヘリコプタの場合においても、本実施の形態は有効である。
【0096】
また、本実施の形態においては、画像データ収集部1として超音波診断装置(超音波映像部90)を用いた場合について述べたが、例えば、X線装置やX線CT装置など、他の画像診断装置であってもよい。
【0097】
更に、治療部2として止血を目的とした超音波治療部91について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば咽頭鏡による観察下での気管挿管であってもよく、また除細動器であってもよい。
【0098】
一方、診断治療記憶部8は、本実施の形態において第1の施設61に設置された例を示したが、第2の施設62に設置されてもよく、両方の施設に設置されれば更に好適である。
【0099】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、通信回線を介して治療を行なうことが可能な治療システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における治療システム全体の概略構成を示す図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における治療装置の構成を示す図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態における超音波送受波部の構成を示す図。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における治療システムの具体的な構成を示す図。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における治療手順を示すフローチャート。
【図6】 本発明の第1の実施の形態における超音波画像及びTVカメラ画像の表示例を示す図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態における治療システムの構成を示す図。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における治療手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…画像データ収集部
2…治療部
3…生体情報計測装置
4…TVカメラ
5、22…画像データ処理部
6、23…画像表示部
7、25…音声入出力部
8…診断・治療記憶部
9…治療準備完了信号入力部
10…治療実行信号受信部
11、21…送受信部
24…指示入力部
26…生体情報出力部
27…治療実行信号入力部
28…認証部
61…第1の施設
62…第2の施設
51…救急患者
52…医療補助者
53…医師
100…治療装置

Claims (12)

  1. 第1の施設に設置され、被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記第1の施設に設置され、前記被検体の治療を行う治療手段と、第2の施設に設置され、前記画像データ収集手段から通信手段を介して供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、前記第2の施設に設置され、前記画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段とを備え、前記治療手段は、前記治療実行信号入力手段から前記通信手段を介して供給される前記治療実行信号に基づいて前記被検体に対する治療を開始することを特徴とする治療システム。
  2. 第1の施設に設置され、被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記第1の施設に設置され、前記被検体の治療を行う治療手段と、第2の施設に設置され、前記画像データ収集手段から通信手段を介して供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、前記第2の施設に設置され、前記画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて治療開始を指示する治療指示手段と、前記第1の施設に設置され、前記治療指示手段から前記通信手段を介して供給される前記治療開始の指示に基づき前記治療手段に対して治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段とを備えることを特徴とする治療システム。
  3. 被検体に対して治療を行うための第1の施設と、前記被検体に対する治療の指示を与えるための第2の施設とが通信接続されている治療システムであって、前記第1の施設は、前記被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記第2の施設から供給される治療実行信号に基づいて前記被検体に対する治療を開始する治療手段を有し、前記第2の施設は、前記第1の施設から供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、この画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて前記治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段を有することを特徴とする治療システム。
  4. 被検体に対して治療を行うための第1の施設と、前記被検体に対する治療の指示を与えるための第2の施設とが通信接続されている治療システムであって、前記第1の施設は、前記被検体の画像データを収集する画像データ収集手段と、前記被検体に対して治療を行う治療手段と、前記第2の施設より供給される治療開始の指示に基づき前記治療手段に対して治療実行信号を入力する治療実行信号入力手段を有し、前記第2の施設は、前記第1の施設から供給される前記画像データを表示する画像表示手段と、この画像表示手段に表示される前記画像データに基づいて前記治療開始を指示する治療指示手段を有することを特徴とする治療システム。
  5. 前記画像データ収集手段は、画像診断装置によって得られる前記被検体の生体画像データ、TVカメラによって得られる前記被検体の画像データ及び患部治療画像データの少なくともいづれかを収集することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の治療システム。
  6. 前記画像表示手段は、前記画像データ収集手段が収集した前記被検体の生体画像データと前記被検体の画像データを同一画面上に並べて表示することを特徴とする請求項5に記載の治療システム
  7. 前記第1の施設及び前記第2の施設は音声入出力手段を更に備え、これらの音声入出力手段を用いて前記第1の施設と前記第2の施設の間で音声情報の交信を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の治療システム。
  8. 前記第1の施設及び前記第2の施設の少なくとも何れかは、前記画像データを保存する診断・治療記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の治療システム。
  9. 前記診断・治療記憶手段は、前記音声入出力手段から供給される前記音声情報を前記画像データと共に保存することを特徴とする請求項8記載の治療システム。
  10. 前記第1の施設は治療の準備が完了した際に治療準備完了信号を入力する治療準備完了信号入力手段を更に備え、前記治療実行信号入力手段は、前記治療準備完了信号に対応して前記治療実行信号を入力することを特徴とする請求項1または請求項3記載の治療システム。
  11. 前記第1の施設及び前記第2の施設の少なくとも何れかは専門医の認証を行う認証手段を更に備え、前記認証手段によって前記認証が行われた場合にのみ前記治療実行信号入力手段による前記治療実行信号の入力が可能となることを特徴とする請求項1または請求項3記載の治療システム。
  12. 前記第1の施設に生体情報計測手段、前記第2の施設に生体情報出力手段を更に備え、前記生体情報計測手段によって計測された前記被検体の生体情報信号は、前記通信手段を介して前記生体情報出力手段に出力されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の治療システム。
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