JP6258413B2 - 脳波監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、脳波監視システムに関する。
次のような神経プローブ刺入具が知られている。この神経プローブ刺入具は、脳内の電気信号を検出するとともに、脳に電気刺激を与えるために脳に挿入される(例えば、特許文献1)。
特開2013−111269号公報
脳内に配置された電極によって患者の脳波を検出し、脳波に異常が検出されたときに、治療のために電気刺激を発生させる技術が知られている。例えば、癲癇などの発作的な症状である場合、発作が発生した段階で患者の脳に電気刺激を与えることで、発作を抑えることができる場合がある。従来は、患者の脳波に異常が検出されたときに、主治医や担当医師等が患者のもとを訪れて電気刺激の発生を指示または実行する必要があった。この場合、主治医や担当医師が患者のもとを訪れるまでに時間を要する場合、患者が遠隔地にいる場合、患者の発作を大至急抑える必要がある場合などが考えられるが、従来の技術では、これに対応するための方法については、何ら検討されていなかった。
本発明による脳波監視システムは、患者の脳血管内に配置された電極を介して、脳波の測定と電気刺激の発生を行う脳波測定・電気刺激発生手段と、脳波測定・電気刺激発生手段から患者の脳波の測定結果を取得する脳波測定結果取得手段と、脳波測定結果取得手段によって取得された測定結果を解析して、脳波の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段によって、脳波の異常が検出されたときに、通知先端末に対して、脳波の異常が検出されたことを通知する異常通知手段と、通知先端末の所有者が、患者の家族であるか、患者の主治医であるかを判定する所有者判定手段と、所有者判定手段によって、通知先端末の所有者が患者の主治医であると判定された場合には、電気刺激の発生指示を受け付け可能とし、所有者判定手段によって、通知先端末の所有者が患者の家族であると判定された場合には、通知先端末と患者の距離が所定距離以内であるときに、電気刺激の発生指示を受け付け可能として、通知先端末から、電気刺激の発生指示を受け付ける電気刺激発生指示受付手段と、電気刺激発生指示受付手段で電気刺激の発生指示を受け付けたときに、脳波測定・電気刺激発生手段へ電気刺激の発生を指示する電気刺激発生指示手段とを備え、脳波測定・電気刺激発生手段は、電気刺激発生指示手段から電気刺激の発生が指示されたときに、電極を介して電気刺激を発生させることを特徴とする。
本発明によれば、患者の脳波に異常を検出したときに、通知先端末から電気刺激の発生を指示できるようにしたため、発作に対して迅速に対応することが可能となる。
脳波監視システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 脳波監視システム10の一実施の形態の構成を模式的に示した図である。 脳波測定・電気刺激発生装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 患者端末200として、スマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 監視装置400として、サーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 通知先端末300として、スマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 主治医向けの通知情報の表示例を示す図である。 家族向けの通知情報の表示例を示す第一の図である。 家族向けの通知情報の表示例を示す第二の図である。 脳波測定・電気刺激発生装置100で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 患者端末200で実行される異常判定処理の流れを示すフローチャート図である。 患者端末200で実行される電気刺激発生処理の流れを示すフローチャート図である。 通知先端末300で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 監視装置400で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図1は、本実施の形態における脳波監視システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。脳波監視システム10は、患者の脳血管内に配置された電極を介して脳波の測定と電気刺激の発生を行う脳波測定・電気刺激発生装置100と、患者が所持する患者端末200と、患者の脳波に異常が発生した際の通知先となる人物が所持する通知先端末300と、患者端末200から送信されるデータを監視して通知先端末300へ通知を行う監視装置400とで構成される。
図2は、脳波監視システム10の一実施の形態の構成を模式的に示した図である。図2に示すように、脳波測定・電気刺激発生装置100には、導線2cを介して電極2bが接続されている。電極2bは、カテーテルを通して患者の脳血管内に配置されている。電極2bの脳血管への配置方法は特に限定されず、公知の方法を用いればよいが、例えば、電極を設けた導線を脳血管に挿入した後、ステントを拡張させて目的部位に留置するような方法をとってもよい。
本実施の形態における脳波測定・電気刺激発生装置100は、電極2bで検出した患者の脳波を測定する機能と、電極2bから電気刺激を発生させて患者の脳に電気刺激を与える機能を有している。なお、脳波測定・電気刺激発生装置100は、小型化され、患者の体内に埋め込まれるようにしてもよいし、患者の体外に設置するようにしてもよい。
患者端末200は、患者が所持する情報端末であって、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末などが用いられる。通知先端末300は、患者の脳波に異常が発生した際の通知先となる人物、例えば、患者の家族、患者の主治医、その他医療関係者などが所持する情報端末であって、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末などが用いられる。監視装置400は、インターネットに接続された装置であって、例えば、パソコンやサーバなどが用いられる。
本実施の形態における脳波監視システム10では、患者端末200と監視装置400、患者端末200と通知先端末300、通知先端末300と監視装置400との間は、インターネットなどの通信回線を介して接続されている。
図2を用いて、脳波監視システム10が備える機能、および端末・装置間でのデータの流れについて説明する。脳波測定・電気刺激発生装置100で測定された患者の脳波データは、通信先としてあらかじめ設定されている患者端末200へ送信される。例えば、脳波測定・電気刺激発生装置100と患者端末200は、事前にBluetooth(登録商標)のペアリングが行われており、通信が可能な状態になっている。
患者端末200では、脳波測定・電気刺激発生装置100から受信した脳波データの解析が行われ、脳波データに異常が検出された場合に、異常が検出されたことを示す異常検出情報を監視装置400へ送信する。また、患者端末200からは、患者に関する患者情報も監視装置400へ送信される。患者情報については後述する。
監視装置400では、患者端末200から異常検出情報と患者情報を受信した場合に、通知先端末300へ患者の脳波に異常が検出されたことを示す通知情報を送信する。これによって、通知先端末300の所有者は、患者の脳波に異常が検出されたことを把握することができる。
通知先端末300では、監視装置400から受信した通知情報を表示部に表示するとともに、あらかじめ設定された所定の条件を満たした場合には、患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付ける。電子刺激の発生指示を受け付ける条件については、後述する。
通知先端末300は、患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付けた場合には、患者端末200へ電気刺激の発生を指示し、これを受けた患者端末200は、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激を発生させるための起動信号を送信する。脳波測定・電気刺激発生装置100は、患者端末200から起動信号を受信すると、導線2cを介して電極2bから電気刺激を発生させ、患者の脳に電気刺激を与える。これによって、通知先端末300の所持者は、患者の脳波に異常が検出されたときに、通知先端末300から治療のための電気刺激の発生を指示することができる。
本実施の形態では、脳へ電気刺激を与えることで発作を抑制できる症状として、患者に癲癇の発作が発生した場合を想定する。本実施の形態における脳波監視システム10では、患者端末200で患者の脳波データを解析した結果、患者に癲癇の発作が発生したことを検出したときに脳波データの異常を検出し、監視装置400を介して通知先端末300へ通知情報を送信するものとする。これによって、通知先端末300の所持者は、通知先端末300からの遠隔操作により、患者端末200を介して、脳波測定・電気刺激発生装置100から患者の脳に電気刺激を与えることができ、癲癇の発作を抑えることができる。以下、本実施の形態における脳波監視システム10を構成する各装置、端末で実行される処理の詳細について説明する。
図3は、本実施の形態における脳波測定・電気刺激発生装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。脳波測定・電気刺激発生装置100は、通信モジュール101と、電極接続部102と、制御装置103とを備えている。
通信モジュール101は、患者端末200と接続して通信を行うためのモジュールであって、例えば、Bluetooth(登録商標)通信用のモジュールが用いられる。本実施の形態では、上述したように、あらかじめの患者端末200との間でペアリングが行われており、患者端末200と通信が可能な状態になっている。
電極接続部102は、上述したように、導線2cを介して電極2bを接続するためのインターフェース部である。脳波測定・電気刺激発生装置100は、この電極接続部102を介して、電極2bから脳波データを取得したり、電極2bから電子刺激を発生させたりすることができる。
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、脳波測定・電気刺激発生装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、脳波測定・電気刺激発生装置100を動作させるためのプログラムのデータや、プログラムが利用する種々のデータが記録される。
本実施の形態における脳波測定・電気刺激発生装置100では、制御装置103は、電極接続部102を介して入力される患者の脳波データを取得し、通信モジュール101を介して、取得した脳波データを患者端末200へ送信する。なお、脳波データの送信タイミングは特に限定されないが、常に脳波データの測定と脳波データの送信を継続するようにしてもよいし、例えば1分ごと、5分ごと、10分ごとのように、あらかじめ設定されている所定時間間隔で患者端末200へ送信するようにしてもよい。また、脳波データを送信する時間間隔は、主治医等の管理者が任意に設定できるようにしてもよい。
また、制御装置103は、上述したように、患者端末200から電気刺激を発生させるための起動信号を受信すると、導線2cを介して電極2bから電気刺激を発生させ、患者の脳に電気刺激を与える。
図4は、本実施の形態における患者端末200として、スマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、スマートフォンに、以下に説明する処理を実行するための患者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における患者端末200として動作する。なお、患者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、患者自身、または主治医や家族といった関係者がこれをダウンロードにより入手し、患者端末200にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、患者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
患者端末200は、タッチパネル201と、通信モジュール202と、GPSモジュール203と、制御装置204とを備えている。
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、患者端末200のユーザである患者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、患者端末200を操作することができる。タッチパネル201は、ユーザによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置204へ出力する。
通信モジュール202は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介して患者端末200をインターネットに接続させるためのモジュールと、脳波測定・電気刺激発生装置100と通信を行うための近距離無線通信用のモジュールとを含む。患者端末200は、通信モジュール202を介してインターネットに接続することにより、通知先端末300や監視装置400と通信を行うことが可能となる。また、患者端末200は、通信モジュール202を介して、あらかじめペアリングされた脳波測定・電気刺激発生装置100と通信を行うことができる。
GPSモジュール203は、GPS衛星と通信を行って、GPS衛星から現在位置を特定するための測位情報を受信するためのモジュールであり、GPS衛星と通信を行うためのアンテナや制御回路等が含まれる。
制御装置204は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、患者端末200の全体を制御する。なお、制御装置204を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、患者端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した患者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
本実施の形態における患者端末200では、制御装置204は、脳波測定・電気刺激発生装置100から患者の脳波データを受信すると、患者の脳波に異常がないかを判定するために、脳波データの解析を行う。解析方法は、患者の症状や、主治医がどのような異常を検出したいかによって異なるため、特定の方法に限定されるものではないが、ここでは、患者に癲癇の発作が発生したことを検出するための解析方法として、以下のような解析を行うものとする。
患者端末200のメモリには、あらかじめ患者の過去の発作発生時の脳波の波形が発作発生時波形として記録されており、制御装置204は、受信した脳波データの波形と、発作発生時波形とをマッチング処理する。その結果、受信した脳波データの波形が発作発生時波形と一致する場合、または患者に発作が発生していると判断できるほど類似する場合に、患者の脳波に異常が発生したと判定する。なお、受信した脳波データの波形が患者に発作が発生していると判断できるほど発作発生時波形と類似しているかどうかは、あらかじめ設定された判定アルゴリズムにより両波形の類似度が算出され、その類似度が所定値以上である場合に類似していると判定するなどすればよい。また、発作内容ごとに発作発生時波形のデータを記録しておき、制御装置204は、マッチング処理によって一致または類似すると判定した発作発生時波形に基づいて、患者に発生している発作内容も特定できるようにしてもよい。発作内容としては、例えば、単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作、強直発作、間代発作、強直間代発作、ミオクロニー発作、脱力発作、欠神発作、スパズムなどが想定される。
制御装置204は、上記の解析の結果、患者の脳波データに異常が検出された場合には、通信モジュール202を介して、異常が検出されたことを示す異常検出情報を監視装置400へ送信する。異常検出情報には、脳波が正常か異常かを示す脳波ステータス情報、異常検出日時、上記の異常判定処理で特定した発作内容、異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報、異常検出時の患者端末200の移動速度を示す移動速度情報を含む。なお、異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報は、GPSモジュール203による測位結果に基づいて特定することができる。また、異常検出時の患者端末200の移動速度を示す移動速度情報は、直前の単位時間当たりの位置変化に基づいて移動速度を算出してもよいし、患者端末200が速度や加速度を検出するセンサを備えている場合は、それらのセンサからの出力結果に基づいて、移動速度を特定してもよい。
また、制御装置204は、異常検出情報とともに、患者に関する患者情報も監視装置400へ送信する。患者情報は、あらかじめ患者、家族、主治医などによって、あらかじめ登録されており、不揮発性のメモリに記録されているものとする。
本実施の形態では、患者情報には、例えば、患者の氏名、患者の重症度、患者の服薬履歴、患者の過去の発作発生履歴に関する情報を含むものとする。患者の重症度情報としては、事前の診断結果に基づいて、高度、低度などの情報が登録される。患者の服薬履歴情報としては、薬名、1回の服薬量、服薬時間、服薬間隔などの情報が登録される。患者の過去の発作発生履歴情報としては、発作の発生日時、発作内容、発作がおきた場所、発作誘因などの情報が登録される。なお、ここに挙げた患者情報は一例であって、患者情報には、患者の脳波に異常が検出された際に、通知先端末300の所有者が把握したいと考える情報が含まれることが好ましい。
なお、過去の発作発生履歴情報は、制御装置204が脳波の異常を検出した場合に、異常検出情報に含まれる異常検出日時(発作の発生日時)、発作内容、異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報(発作がおきた場所)を自動的に登録するようにしてもよいし、医師や患者がその都度入力するようにしてもよい。
また、制御装置204は、上述したように、通知先端末300から、患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付けた場合には、通信モジュール202を介して、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信する。
図5は、本実施の形態における監視装置400として、サーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。監視装置400は、操作部材401と、接続インターフェース402と、制御装置403と、記憶媒体404とを備えている。
操作部材401は、監視装置400の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
接続インターフェース402は、監視装置400をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、監視装置400は、この接続インターフェース402を介して患者端末200や通知先端末300と通信する。
制御装置403は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、監視装置400の全体を制御する。なお、制御装置403を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース402を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
記憶媒体404は、監視装置400が蓄える種々のデータや、制御装置403が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体404に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体404にインストールすることによって、制御装置403がプログラムを実行できるようになる。
本実施の形態における監視装置400では、制御装置403は、患者端末200から上述した異常検出情報と患者情報を受信した場合に、通知先端末300へ患者の脳波に異常が検出されたことを通知するために、異常検出情報と患者情報とを含んだ通知情報を送信する。なお、患者端末200と通知先端末300とはあらかじめ関連付けられており、制御装置403は、この関連付け情報に基づいて、通知情報を送信する通知先端末300を特定する。患者端末200と通知先端末300とを関連付けた関連付け情報は、患者端末200に記録されていて、異常検出情報とともに監視装置400に送られてもよいし、監視装置400に記録されていてもよい。
図6は、本実施の形態における通知先端末300として、スマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、スマートフォンに、以下に説明する処理を実行するための通知先端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における通知先端末300として動作する。なお、通知先端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、通知先端末300の所有者がこれをダウンロードにより入手し、通知先端末300にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、通知先端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
通知先端末300は、タッチパネル301と、通信モジュール302と、GPSモジュール303と、制御装置304とを備えている。
タッチパネル301は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、通知先端末300のユーザは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、通知先端末300を操作することができる。タッチパネル301は、ユーザによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置304へ出力する。
通信モジュール302は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介して通知先端末300をインターネットに接続させるためのモジュールを含む。通知先端末300は、通信モジュール302を介してインターネットに接続することにより、患者端末200や監視装置400と通信を行うことが可能となる。
GPSモジュール303は、GPS衛星と通信を行って、GPS衛星から現在位置を特定するための測位情報を受信するためのモジュールであり、GPS衛星と通信を行うためのアンテナや制御回路等が含まれる。
制御装置304は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、通知先端末300の全体を制御する。なお、制御装置304を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、通知先端末300を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した通知先端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
本実施の形態における通知先端末300では、制御装置304は、監視装置400から通知情報を受信すると、受信した通知情報をタッチパネル301に表示して、通知先端末300の所持者に通知する。このとき、制御装置304は、通知先端末300の所持者が患者の主治医か、患者の家族かによって、タッチパネル301への表示内容を変化させる。
通知先端末300の所持者が患者の主治医か家族かを特定するための方法は特に限定されないが、例えば、通知先端末300の所持者は、あらかじめ自身が患者の主治医か家族かを通知先端末300上で設定しておき、制御装置304は、この設定内容に基づいて通知先端末300の所持者が患者の主治医か患者の家族かを判定するなどすればよい。
制御装置304は、上記の判定の結果、通知先端末300の所持者が患者の主治医であると判定した場合には、図7に示すような主治医向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。図7に示すように、主治医向けの通知情報としては、異常を検出したことを示す通知7aと、主治医向けの通知内容7bと、電気刺激発生指示ボタン7cとが表示される。主治医に向けては、詳しい情報を伝えることが好ましいため、図7に示す例では、主治医向けの通知内容7bには、上述した異常検出情報と患者情報のうち、患者の氏名、異常検出日時(発作発生日時)、前回の発作発生日時、発作内容、患者の重症度、患者の服薬履歴、異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報、異常検出時の患者端末200の移動速度を示す移動速度情報を表示している。
また、主治医向けの通知情報では、電気刺激発生指示ボタン7cが表示されており、主治医は、電気刺激発生指示ボタン7cにタッチすることによって、治療のために患者の脳へ電気刺激を与えるように指示することができる。制御装置304は、電気刺激発生指示ボタン7cがタッチされたことを検出した場合には、上述したように、患者端末200へ電気刺激の発生を指示する。
これによって、主治医は、患者の脳に異常が発生したことを把握することができるとともに、通知内容7bに基づいて、治療のために脳へ電気刺激を与えることが有効と判断した場合には、電気刺激発生指示ボタン7cにタッチするだけで、患者の脳へ電気刺激を与えることができる。例えば、癲癇のような患者の脳へ電気刺激を与えることが有効な発作が発生している場合には、主治医は、電気刺激発生指示ボタン7cにタッチして、電気刺激の発生を指示することができる。あるいは、患者端末200の移動速度に基づいて、患者が車を運転中に癲癇発作を発生していることが予測できる場合には、主治医は、電気刺激発生指示ボタン7cにタッチして治療を行うことで、事故を未然に防ぐこともできる。
一方、制御装置304は、上記の判定の結果、通知先端末300の所持者が患者の家族であると判定した場合には、タッチパネル301に家族向けの通知情報を表示する。このとき、制御装置304は、患者端末200と通知先端末300との距離に応じて、表示する通知情報の内容を切り替える。
制御装置304は、GPSモジュール303による測位結果に基づいて通知先端末300の現在位置を特定する。また、制御装置304は、異常検出情報に含まれる異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報に基づいて、患者端末200の現在位置を特定する。そして、制御装置304は、特定した通知先端末300の現在位置と患者端末200の現在位置とに基づいて、通知先端末300と患者端末200との間の距離が所定距離以下である場合と判定した場合には、図8に示すような家族向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。
通知先端末300と患者端末200との間の距離が所定距離以下である場合は、通知先端末300を所持する家族が、患者端末200を所持する患者を視認可能な範囲にいると推定できるため、制御装置304は、図8に示すように、家族が患者を視認できる範囲にいる場合の家族向けの通知情報として、異常を検出したことを示す通知8aと、家族向けの通知内容8bと、電気刺激発生指示ボタン8cとを表示する。このとき、判定用の閾値として用いる距離は、家族が患者を視認できると推測できる一般的な距離、例えば30mとする。
一方で、制御装置304は、通知先端末300と患者端末200との間の距離が、所定距離より遠いと判定した場合には、図9に示すような家族向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。図9に示すように、家族が患者を視認できる範囲にいない場合の家族向けの通知情報としては、異常を検出したことを示す通知8aと、家族向けの通知内容8bとが表示される。
家族に向けては、主治医ほど詳しい情報を伝える必要がないことが多いため、図8、図9に示す例では、家族向けの通知内容8bには、上述した異常検出情報と患者情報のうち、患者の氏名、異常検出日時(発作発生日時)、前回の発作発生日時、発作内容、異常検出時の患者端末200の現在位置を示す位置情報、異常検出時の患者端末200の移動速度を示す移動速度情報を表示している。
家族向けの通知情報では、電気刺激発生指示ボタン8cが表示されている場合にのみ、家族は、電気刺激発生指示ボタン8cにタッチして、治療のために患者の脳へ電気刺激を与えるように指示することができる。制御装置304は、電気刺激発生指示ボタン8cがタッチされたことを検出した場合には、上述したように、患者端末200へ電気刺激の発生を指示する。
このように、家族向けの通知情報では、家族が患者を視認できる範囲にいる場合にのみ、タッチパネル301上に電気刺激発生指示ボタン8cを表示して、家族からの電子刺激の発生指示を受け付けることで、家族に対しては、患者と一緒に居て、患者の症状を確認できる場合にのみ、通知先端末300からの電気刺激の発生指示を許可することができる。
主治医の場合は、直接患者の状況を確認しなくても、図7に示した通知情報に基づいて、患者の脳に電気刺激を与えるべきか判断できる場合があるのに対して、医療的な知識を持たない家族の場合は、むやみに電気刺激の発生指示を許可することは危険を伴うため、本実施の形態における脳波監視システム10では、家族が患者の状況を確認できる範囲内にいるときのみ、通知先端末300からの電気刺激の発生指示を許可することとした。また、主治医の場合は、常に電気刺激発生指示ボタン7cが表示されるため、遠隔地にいる患者が緊急の治療を必要とする状況にある場合でも、すぐに電気刺激の発生を指示して、患者の脳に電気刺激を与えて、発作を抑えることができる。
図10は、本実施の形態における脳波測定・電気刺激発生装置100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す処理は、脳波測定・電気刺激発生装置100の動作開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。なお、脳波測定・電気刺激発生装置100の動作開始は、不図示の操作スイッチを操作して指示できるようにしてもよいし、患者端末200から指示できるようにしてもよい。
ステップS10において、制御装置103は、電極接続部102を介して入力される患者の脳波データを、通信モジュール101を介して患者端末200へ送信する。その後、ステップS20へ進む。
ステップS20では、制御装置103は、患者端末200から電気刺激を発生させるための起動信号を受信したか否かを判断する。ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
ステップS30では、制御装置103は、電極接続部102に接続された導線2cを介して電極2bから電気刺激を発生させる。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、制御装置103は、脳波測定・電気刺激発生装置100の動作停止が指示されたか否かを判断する。脳波測定・電気刺激発生装置100の動作停止は、不図示の操作スイッチを操作して指示できるようにしてもよいし、患者端末200から指示できるようにしてもよい。ステップS40で否定判断した場合には、ステップS10へ戻る。これに対して、ステップS40で肯定判断した場合には、処理を終了する。
図11は、本実施の形態における患者端末200で実行される異常判定処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す処理は、上述したように、脳波測定・電気刺激発生装置100から患者の脳波データを受信すると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。
ステップS110において、制御装置204は、上述したように、受信した脳波データを解析して、患者の脳波に異常がないかを判定する。その後、ステップS120へ進む。
ステップS120では、制御装置204は、ステップS110における異常判定処理の結果、患者の脳波に異常が検出されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
ステップS130では、制御装置204は、上述した異常検出情報と患者情報を監視装置400へ送信する。その後、処理を終了する。
図12は、本実施の形態における患者端末200で実行される電気刺激発生処理の流れを示すフローチャートである。図12に示す処理は、上述したように、通知先端末300から患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付けたときに起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。
ステップS210において、制御装置204は、上述したように、通信モジュール202を介して、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信する。その後、処理を終了する。
図13は、本実施の形態における通知先端末300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す処理は、監視装置400から上述した通知情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置304によって実行される。
ステップS310において、制御装置304は、上述したように、通知先端末300の所持者が患者の主治医か患者の家族かを判定する。ステップS310において、通知先端末300の所持者が患者の主治医であると判定した場合には、ステップS320へ進む。
ステップS320では、制御装置304は、図7に示したような主治医向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。その後、後述するステップS360へ進む。
一方、ステップS310で通知先端末300の所持者が患者の家族であると判定した場合には、ステップS330へ進み、制御装置304は、上述したように、患者端末200と通知先端末300との距離が応じて、通知情報に電気刺激発生指示ボタンの表示が必要であるか否かを判断する。
ステップS330で肯定判断した場合には、ステップS340へ進み、制御装置304は、図8に示したような電気刺激発生指示ボタン8cを表示した家族向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。その後、後述するステップS360へ進む。
これに対して、ステップS330で否定判断した場合には、ステップS350へ進み、制御装置304は、図9に示したような電気刺激発生指示ボタンを表示しない家族向けの通知情報をタッチパネル301に表示する。その後、処理を終了する。
ステップS360では、制御装置304は、タッチパネル301上の電気刺激発生指示ボタンがタッチされたことにより、通知先端末300の所持者から電気刺激の発生が指示されたか否かを判断する。ステップS360で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS360で肯定判断した場合には、ステップS370へ進む。
ステップS370では、制御装置304は、上述したように、患者端末200へ電気刺激の発生を指示する。その後、処理を終了する。
図14は、本実施の形態における監視装置400で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図14に示す処理は、患者端末200から上述した異常検出情報と患者情報を受信すると起動するプログラムとして、制御装置403によって実行される。
ステップS410において、制御装置403は、患者の脳波に異常が検出されたことを通知するために、異常検出情報と患者情報とを含んだ通知情報を通知先端末300へ送信する。その後、処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)脳波測定・電気刺激発生装置100では、制御装置103は、患者端末200へ患者の脳波の測定結果を送信し、患者端末200から電気刺激を発生させるための起動信号を受信したときに、電気刺激を発生させるようにした。患者端末200では、制御装置204は、脳波測定・電気刺激発生装置100から受信した測定結果を解析して、脳波の異常を検出したときに、監視装置400へ異常が検出されたことを示す異常検出情報を送信し、通知先端末300から電気刺激の発生が指示されたときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激を発生させるための起動信号を送信するようにした。監視装置400では、制御装置403は、患者端末200から異常検出情報を受信したときに、通知先端末300へ患者の脳波に異常が検出されたことを示す通知情報を送信するようにした。通知先端末300では、制御装置304は、監視装置400から通知情報を受信したときに、通知情報をタッチパネル301に表示し、通知先端末300の所有者から、患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付けたときに、患者端末200へ電気刺激の発生を指示するようにした。これによって、患者の脳波に異常が生じたときに、通知先端末300へ通知して、通知先端末300の所持者へ知らせることができる。また、通知先端末300の所持者は、通知先端末300から電気刺激の発生を指示することができるため、患者の発作に対して迅速に対応することが可能となる。
(2)通知先端末300では、制御装置304は、通知先端末の所有者が、患者の家族であるか、患者の主治医であるかを判定し、所有者が患者の主治医であると判定した場合に、電気刺激の発生指示を受け付け可能とするようにした。これによって、遠隔地にいても正確な判断を下せる主治医に対しては、患者に発作が発生した際に、通知先端末300から電気刺激の発生を許可することができる。
(3)通知先端末300では、制御装置304は、所有者が患者の家族であると判定した場合には、患者端末200と通知先端末300との距離が所定距離以内であるときに、電気刺激の発生指示を受け付け可能とするようにした。これによって、医療知識を持たない家族の場合は、患者の状況を確認できる状況にあるときのみ、通知先端末300から電気刺激の発生を許可するようにすることができる。
(4)患者端末200では、制御装置204は、異常検出情報とともに、患者に関する患者情報も監視装置400へ送信するようにし、監視装置400では、制御装置403は、患者端末200から異常検出情報と患者情報を受信した場合に、通知先端末300へ患者の脳波に異常が検出されたことを通知するために、異常検出情報と患者情報とを含んだ通知情報を送信するようにした。これによって、通知先端末300の所持者は、患者の脳波に異常が検出されたことを把握するとともに、患者の情報についても把握することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の脳波監視システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、患者端末200のメモリには、あらかじめ患者の過去の発作発生時の脳波の波形が発作発生時波形として記録されており、制御装置204は、受信した脳波データの波形と、発作発生時波形とをマッチング処理することにより、患者の脳波に異常が発生したか否かを判定する例について説明した。しかしながら、患者端末200のメモリには、あらかじめ異常発生時の脳波のモデル波形が発作発生時波形として記録されており、制御装置204は、受信した脳波データの波形と、発作発生時波形とをマッチング処理することにより、患者の脳波に異常が発生したか否かを判定するようにしてもよい。また、癲癇の発生を検出することを目的とするために、患者端末200のメモリには、あらかじめ患者の過去の発作発生時の脳波の波形のうち、癲癇の特徴的な脳波波形が発作発生時波形として記録されており、制御装置204は、受信した脳波データの波形と、発作発生時波形とをマッチング処理することにより、患者の脳波に異常が発生したか否かを判定するようにしてもよい。
(2)上述した実施の形態では、通知先端末300の制御装置304は、通知先端末300の所持者が患者の家族であると判定した場合には、患者端末200と通知先端末300との距離に応じて、タッチパネル301に表示する通知情報の内容を切り替える例について説明した。しかしながら、制御装置304は、脳波測定・電気刺激発生装置100と通知先端末300との間の距離に応じて、タッチパネル301に表示する通知情報の内容を切り替えるようにしてもよい。このようにしても、脳波測定・電気刺激発生装置100は、患者に装着されるため、通知先端末300の所持者と患者との距離に基づいて、電気刺激発生指示ボタン8cの表示の要否を判定することができる。
(3)上述した実施の形態では、通知先端末300の所持者が患者の主治医であると判定した場合には、図7に示したように、電気刺激発生指示ボタン7cを表示した主治医向けの通知情報をタッチパネル301に表示して、主治医から電気刺激の発生指示を受け付けるようにした。そして、患者端末200では、制御装置204は、通知先端末300から電気刺激の発生が指示されたときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信するようにした。しかしながら、あらかじめ、操作者が患者端末200上で主治医からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定できるようにしてもよい。そして、制御装置204は、通知先端末300から主治医によって電気刺激の発生が指示されたときに、主治医からの電気刺激発生指示を許可するように設定されている場合のみ、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信するようにしてもよい。これによって、主治医が通知先端末300を介して電気刺激の発生指示を出せるか否かを任意に設定することができる。
(4)上述した実施の形態では、通知先端末300の所持者が患者の家族である場合は、通知先端末300と患者端末200との間の距離が、所定距離以下である場合に、図8に示したように、電気刺激発生指示ボタン8cを表示した家族向けの通知情報をタッチパネル301に表示して、家族から電気刺激の発生指示を受け付けるようにした。そして、患者端末200では、制御装置204は、通知先端末300から電気刺激の発生が指示されたときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信するようにした。しかしながら、あらかじめ、操作者が患者端末200上で家族からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定できるようにしてもよい。そして、制御装置204は、通知先端末300から家族によって電気刺激の発生が指示されたときに、家族からの電気刺激発生指示を許可するように設定されている場合のみ、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信するようにしてもよい。これによって、家族が通知先端末300を介して電気刺激の発生指示を出せるか否かを任意に設定することができる。
(5)上述した実施の形態では、患者端末200では、制御装置204は、通知先端末300から電気刺激の発生が指示されたときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するための起動信号を送信する例について説明した。しかしながら、制御装置204は、操作者の指示に基づいて、電気刺激の自動発生のオンオフを切り替えるようにし、電気刺激の自動発生がオンに設定されている場合には、脳波の異常を検出したときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するようにしてもよい。
例えば、制御装置204は、患者の現在の状況として、平常時と注意時の設定を受け付けるようにし、制御装置204は、注意時に設定されている場合には、電気刺激の自動発生をオンに設定して、患者の脳波の異常を検出したときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するようにする。また、平常時に設定されている場合には、電気刺激の自動発生をオフに設定して、通知先端末300から電気刺激の発生が指示されたときに、脳波測定・電気刺激発生装置100へ電気刺激の発生を指示するようにする。
例えば、主治医、家族、患者自身が操作者として患者端末200を操作し、患者の状態が注意時にあるときに、患者の状態に関する設定内容を平常時から注意時に変更することができる。注意時は、患者に発作が発生した場合に緊急の治療を要するときであって、例えば、運転中、入浴中、プールに入っているとき、食事中など、途中で発作が発生すると患者に危険を及ぼす状況が想定される。これにより、注意時には、制御装置204は、通知先端末300からの指示を待たずに、患者の脳に電気刺激を与えることができ、患者の危険を未然に防ぐことができる。なお、制御装置204が電気刺激を自動発生させた場合には、重複して電気刺激を発生することがないよう、通知先端末300からの電気刺激の発生指示を拒否してもよいし、異常検出情報に電気刺激を自動発生させたことを示す情報を付加してもよい。
(6)上述した実施の形態では、患者端末200の制御装置204は、脳波データの解析の結果、患者の脳波データに異常が検出された場合には、通信モジュール202を介して、異常が検出されたことを示す異常検出情報を監視装置400へ送信する例について説明した。これに加えて、患者端末200の制御装置204は、脳波データの異常の有無とは関係なく、あらかじめ設定された所定時間間隔で、脳波データと患者情報を監視装置400へ送信するようにしてもよい。これによって、監視装置400上に患者の脳波データの履歴を記録することができる。
(7)上述した実施の形態では、患者端末200の不揮発性のメモリにあらかじめ患者情報を記録しておくようにした。この場合、患者、家族、主治医などの操作者は、患者端末200を操作して、患者端末300上で患者情報を閲覧することができるようにしてもよい。また、過去の発作発生履歴や服薬履歴をカレンダー上に表示して確認できるようにしてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
10 脳波監視システム
100 脳波測定・電気刺激発生装置
101 通信モジュール
102 電極接続部
103 制御装置
200 患者端末
201 タッチパネル
202 通信モジュール
203 GPSモジュール
204 制御装置
300 通知先端末
301 タッチパネル
302 通信モジュール
303 GPSモジュール
304 制御装置
400 監視装置
401 操作部材
402 接続インターフェース
403 制御装置
404 記憶媒体

Claims (10)

  1. 患者の脳血管内に配置された電極を介して、脳波の測定と電気刺激の発生を行う脳波測定・電気刺激発生手段と、
    前記脳波測定・電気刺激発生手段から患者の脳波の測定結果を取得する脳波測定結果取得手段と、
    前記脳波測定結果取得手段によって取得された前記測定結果を解析して、脳波の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって、脳波の異常が検出されたときに、通知先端末に対して、脳波の異常が検出されたことを通知する異常通知手段と、
    前記通知先端末の所有者が、患者の家族であるか、患者の主治医であるかを判定する所有者判定手段と、
    前記所有者判定手段によって、前記通知先端末の所有者が患者の主治医であると判定された場合には、電気刺激の発生指示を受け付け可能とし、前記所有者判定手段によって、前記通知先端末の所有者が患者の家族であると判定された場合には、前記通知先端末と前記患者の距離が所定距離以内であるときに、電気刺激の発生指示を受け付け可能として、前記通知先端末から、電気刺激の発生指示を受け付ける電気刺激発生指示受付手段と、
    前記電気刺激発生指示受付手段で電気刺激の発生指示を受け付けたときに、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ電気刺激の発生を指示する電気刺激発生指示手段とを備え、
    前記脳波測定・電気刺激発生手段は、前記電気刺激発生指示手段から前記電気刺激の発生が指示されたときに、前記電極を介して電気刺激を発生させることを特徴とする脳波監視システム。
  2. 請求項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記主治医からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定する主治医許可設定手段をさらに備え、
    前記電気刺激発生指示手段は、前記電気刺激発生指示受付手段で前記主治医からの電気刺激の発生指示を受け付けたときに、前記主治医許可設定手段によって、前記主治医からの電気刺激発生指示を許可すると設定されている場合に、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ電気刺激の発生を指示することを特徴とする脳波監視システム。
  3. 請求項1または2に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記家族からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定する家族許可設定手段をさらに備え、
    前記電気刺激発生指示手段は、前記電気刺激発生指示受付手段で前記家族からの電気刺激の発生指示を受け付けたときに、前記家族許可設定手段によって、前記家族からの電気刺激発生指示を許可すると設定されている場合に、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ電気刺激の発生を指示することを特徴とする脳波監視システム。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記電気刺激の自動発生のオンオフを切り替える切り替え手段をさらに備え、
    電気刺激発生指示手段は、前記切り替え手段によって前記電気刺激の自動発生がオンに設定されている場合には、前記異常検出手段によって脳波の異常が検出されたときに、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ電気刺激の発生を指示することを特徴とする脳波監視システム。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記異常通知手段は、患者に関する患者情報も通知先端末へ送信して通知することを特徴とする脳波監視システム。
  6. 患者の脳血管内に配置された電極を介して脳波の測定と電気刺激の発生を行う脳波測定・電気刺激発生装置と、患者が所持する患者端末と、患者の脳波に異常が発生した際の通知先となる人物が所持する通知先端末と、前記患者端末から送信されるデータを監視して前記通知先端末へ通知を行う監視装置とで構成される脳波監視システムであって、
    前記脳波測定・電気刺激発生装置は、
    前記患者端末へ患者の脳波の測定結果を送信する測定結果送信手段と、
    前記患者端末から電気刺激を発生させるための起動信号を受信したときに、電気刺激を発生させる電気刺激発生手段とを備え、
    前記患者端末は、
    前記脳波測定・電気刺激発生装置から受信した前記測定結果を解析して、脳波の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって異常が検出されたときに、前記監視装置へ異常が検出されたことを示す異常検出情報を送信する異常検出情報送信手段と、
    前記通知先端末から電気刺激の発生が指示されたときに、前記脳波測定・電気刺激発生装置へ電気刺激を発生させるための起動信号を送信する起動信号送信手段とを備え、
    前記監視装置は、
    前記患者端末から前記異常検出情報を受信したときに、前記通知先端末へ患者の脳波に異常が検出されたことを示す通知情報を送信する通知情報送信手段を備え、
    前記通知先端末は、
    前記監視装置から前記通知情報を受信したときに、前記通知情報を表示部に表示する表示手段と、
    前記通知先端末の所有者が、患者の家族であるか、患者の主治医であるかを判定する所有者判定手段と、
    前記所有者判定手段によって、前記通知先端末の所有者が患者の主治医であると判定された場合には、電気刺激の発生指示を受け付け可能とし、前記所有者判定手段によって、前記通知先端末の所有者が患者の家族であると判定された場合には、前記患者端末と前記通知先端末との距離が所定距離以内であるときに、電気刺激の発生指示を受け付け可能として、前記通知先端末の所有者から、患者の脳への電気刺激の発生指示を受け付ける電気刺激発生指示受付手段と、
    前記電気刺激発生指示受付手段によって前記電気刺激の発生指示を受け付けたときに、前記患者端末へ電気刺激の発生を指示する電気刺激発生指示手段とを備えることを特徴とする脳波監視システム。
  7. 請求項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記患者端末は、
    前記主治医からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定する主治医許可設定手段をさらに備え、
    前記起動信号送信手段は、前記通知先端末から前記主治医によって電気刺激の発生が指示されたときに、前記主治医許可設定手段によって、前記主治医からの電気刺激発生指示を許可すると設定されている場合に、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ前記起動信号を送信することを特徴とする脳波監視システム。
  8. 請求項6または7に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記患者端末は、
    前記家族からの電気刺激発生指示を許可するか否かを設定する家族許可設定手段をさらに備え、
    前記起動信号送信手段は、前記通知先端末から前記家族によって電気刺激の発生が指示されたときに、前記家族許可設定手段によって、前記家族からの電気刺激発生指示を許可すると設定されている場合に、前記脳波測定・電気刺激発生手段へ前記起動信号を送信することを特徴とする脳波監視システム。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記患者端末は、
    前記電気刺激の自動発生のオンオフを切り替える切り替え手段をさらに備え、
    前記起動信号送信手段は、前記切り替え手段によって前記電気刺激の自動発生がオンに設定されている場合には、前記異常検出手段によって異常が検出されたときに、前記脳波測定・電気刺激発生装置へ電気刺激を発生させるための起動信号を送信することを特徴とする脳波監視システム。
  10. 請求項6〜9のいずれか一項に記載の脳波監視システムにおいて、
    前記異常検出情報送信手段は、前記異常検出情報とともに患者に関する患者情報を送信し、
    前記通知情報送信手段は、前記通知情報とともに前記患者情報を送信することを特徴とする脳波監視システム。
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