JPH09238816A - 置敷用カーペットマットとその製造方法 - Google Patents

置敷用カーペットマットとその製造方法

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JPH09238816A
JPH09238816A JP5166896A JP5166896A JPH09238816A JP H09238816 A JPH09238816 A JP H09238816A JP 5166896 A JP5166896 A JP 5166896A JP 5166896 A JP5166896 A JP 5166896A JP H09238816 A JPH09238816 A JP H09238816A
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mat
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縁取り用モールに設ける突起部が縫製中また
は縫製後に傾斜するのを防止することにより、土砂等の
こぼれ落ち防止効果が置敷用カーペットマットで十分に
発揮されるようにする。 【解決手段】 所定形状に裁断したカーペットマット6
の周縁裁断面が縁取り用モール3によって被覆されてお
り、縁取り用モール3が軟質材料からなる相対向する一
対の水平帯状部とこれら一対の水平帯状部を連結する帯
状連結部とを含み、これら一対の水平帯状部の上方水平
帯状部の上面上にカーペットの起毛2aより高い突堤部
3dが設けられており、この突堤部3dが上方水平帯状
部の上面の中心線10を挟む位置に配置され、この突堤
部3dが少なくともカーペットマット6の周縁湾曲部に
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、家屋、各
種施設等の室内または入口の床面に敷き、土、泥、塵埃
等の汚れが飛散するのを防止する置敷用カーペットマッ
ト、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】置敷用カーペットマットには、繊維を織
編したカーペットの裏面をゴムラテックスでバッキング
するか、またはゴム、プラスチックシート等で裏打した
原反を所望の形状サイズに裁断したものが用いられる。
しかし、この裁断物をそのまま用いたのでは、裁断面が
露出しているため、外観が悪くほつれ易い等の問題があ
った。このため、従来から、布、ゴム、軟質プラスチッ
ク等からなる縁取り用モールを裁断面に縫着して、これ
を被覆することが行われている。また、裁断面をかがり
縫い等の処理により被覆することも行われている。具体
的には、次のような処理が知られている。
【0003】(1) 軟質プラスチックフィルムからな
るテープ、柔軟性を有する繊維製のテープ、軟質プラス
チックフィルムの裏に薄手の布を積層させたテープ等
を、テープガイドを用いて、カーペットマットの周縁部
を包み込むように折り込み、これをミシンによってカー
ペットマットの周縁部に縫製し、カーペットマットの縁
取りをする。
【0004】(2) 毛糸様の太番手の糸を上糸とし、
普通番手の糸を下糸として、オーバーロックミシン(ホ
ーバーエッチングミシン)を用いて、カーペットマット
の周縁部にかがり縫いを施し、飾り縁取りして整形す
る。
【0005】(3) 軟質プラスチックよりなる長尺
の、断面がコの字状の縁取り用モールを、モールガイド
を通してカーペットマットの周縁部に被覆させて、これ
をミシンで縫製して整形する。
【0006】(4) 合成繊維よりなるカーペットマッ
トの周縁部の裁断面を、熱プレス、高周波ウェルダー等
を用いて溶融し整形する。
【0007】(5) ゴム、または軟質プラスチックか
らなる所要形状の周縁部とその内側のカーペット裏打ち
部とを成形することができる成形用金型を用いて、ま
ず、加硫成形し、圧縮成形等により台座部を成形し、こ
の台座部のカーペット裏打ち部に所要形状のカーペット
を貼付け法等で積層させて、カーペットの裏打ちを行な
うと共に周縁裁断面を整形する。
【0008】(6) 所要形状の周縁成形部、その内側
の所要形状のカーペットの仕込み部、およびその底面に
裏打ち用ゴム成形部を有する成形用下金型と、これと対
の成形用上金型とを用いて、前記成形用下金型内に、ま
ず、未加硫のゴムシートを仕込み、次に、この上に所要
形状のカーペットを仕込んで、成形用の上・下金型を加
圧し、加熱して加硫成形することにより、カーペットに
周縁部ゴム、裏打ちゴムを一体に成形する。
【0009】(7) コの字状のアルミニウム芯材を内
蔵するコの字状の軟質プラスチックよりなる縁取り用モ
ールを用いて、カーペットマットの周縁部を被覆させ
て、このコの字状縁取り用モールの開口部を、カシメに
よって取付けることによりカーペットマットの周縁部に
縁取り用モールを固着させる。
【0010】(8) 図6に示すような、軟質プラスチ
ックよりなる長尺の、相対向する一対の水平帯状部とこ
れら一対の水平帯状部を連結する帯状連結部とを有し、
この帯状連結部が上方向に延在した帯状突起部14を有
する縁取り用モール12を、モールガイドを通してカー
ペットマットの周縁部に被覆させて、これをミシンで縫
製して整形する(特願平3−39052 号明細書)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来法で製造
したカーペットマットのうち、(1)、(2)、(3)
および(8)に示すミシン縫製によるものは、(4)、
(5)および(6)のものに比べ、起毛を損なわないた
めに外観がよい。また、これらのミシン縫製によるもの
は、成形用金型や大きな成形用設備を必要とせず、各種
形状に対応したカーペットマットを効率よく製造するこ
とができるため、最も多用されている。
【0012】しかし、上述の(1)、(2)および
(3)に示すものは、縁取り部がカーペットの起毛面よ
り低い位置にある。このため、実際に室内に置敷する
と、周縁の縁取り部分から土砂、塵埃等がこぼれ落ちて
室内が汚れ易い問題がある。特に、掃除のためにマット
を動かす際、土砂、塵埃、ゴミ等がマットから容易にこ
ぼれ落ちることとなる。なお、(7)のようにして処理
した置敷用カーペットマットは、伸びや縮みのないアル
ミニウム芯材を内蔵する縁取り用モールを用いて、軟ら
かいカーペットマットの周縁を囲い被覆しなければなら
ず、経済的に不可能である。
【0013】(8)に示す置敷用カーペットマットに
は、土砂等のこぼれ落ちを防ぐための、起毛よりも高い
帯状突起部14がモール12の最外周縁部に設けられて
いる。しかし、縫製後、このような突起部は、特に、カ
ーペットマットの周縁湾曲部で、図6に示すようなA、
Bいずれかの方向に傾斜することが多かった。このよう
な帯状突起部は、土砂等のこぼれ落ち防止に十分な機能
を発揮することができず、この帯状突起部を用いた置敷
用カーペットマットには、依然として室内が汚れやすい
という問題が残されていた。
【0014】本発明は、縁取り用モールに設ける突起部
が縫製中または縫製後に傾斜するのを防止することによ
り、土砂等のこぼれ落ち防止効果が置敷用カーペットマ
ットで十分に発揮されるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、軟質材料から
なる相対向する一対の水平帯状部とこれらの水平帯状部
を連結する帯状連結部とを含み、これら一対の水平帯状
部の上方水平帯状部の上面上にカーペットの起毛より高
い突堤部が設けられている縁取り用モールにより、所定
形状に裁断したカーペットマットの周縁裁断面が被覆さ
れている置敷用カーペットマットにおいて、縁取り用モ
ールの突堤部が、上方水平帯状部の上面の中心線を挟む
位置に配置され、この突堤部が少なくともカーペットマ
ットの周縁湾曲部に設けられている、置敷用カーペット
マットである。
【0016】また、本発明は、突堤部が中空である置敷
用カーペットマットである。
【0017】また、本発明は、これらの縁取り用モール
を用いて、カーペットマットの周縁裁断面を連続的に被
覆しながら、突堤部の両脇に沿った位置で縁取り用モー
ルをカーペットマットの周縁裁断面に固定する置敷用カ
ーペットマットの製造方法である。
【0018】さらに、本発明は、これらの縁取り用モー
ルをカーペットマットの周縁裁断面に連続的に被覆させ
るモールガイドを、2本針針送り式ミシンのミシン針手
前位置に取付け、このモールガイドを通して、縁取り用
モールをカーペットマットの周縁裁断面に固定する置敷
用カーペットマットの製造方法である。
【0019】さらに、本発明は、モールガイドが、カー
ペットマットの周縁裁断面を縁取り用モール内に案内す
るための中央ガイド空間部、中央ガイド空間部の上側に
縁取り用モールの上方水平帯状部と突堤部とを案内する
ための上側ガイド空間部、および中央ガイド空間部の下
側に縁取り用モールの下方水平帯状部を案内するための
下側ガイド空間を含み、縁取り用モールの帯状連結部を
中央ガイド空間部の奥側の内壁面で案内し、カーペット
マットの周縁裁断面を縁取り用モールで連続的に被覆す
る置敷用カーペットマットの製造方法である。
【0020】本発明者は、従来の帯状突起部が、土砂等
のこぼれ落ち防止に十分な機能を発揮することができな
い原因を検討した。この検討は、従来の縁取り用モール
を用いて、カーペットマットの周縁部をミシン縫製によ
り被覆することで行った。原因は、次のような点にある
ことを突き止めた。
【0021】縁取り用モールをカーペットマットの周縁
部の湾曲部分に沿わせて湾曲させる場合、縁取り用モー
ルの水平帯状部の中心線より内側の部分が長さ方向に大
きく圧縮され、外側の部分が大きく伸張されることが見
出された。また、上方水平帯状部に加わる力は、上方水
平帯状部の断面縦方向の左右の端に向かうほど大きく、
中心線に近いほど小さい。したがって、図6に示すよう
な、上方水平帯状部の外端に位置する従来の帯状突起部
14には強い力が加わり、この帯状突起部14は変形さ
れることになる。結果として、従来の帯状突起部14
は、周縁湾曲部で内側(A方向)に傾斜するのである。
【0022】このように、本発明者は、従来の土砂等の
こぼれ防止用縁取り用モールが有していた構造上の欠点
が、このモールをカーペットマットの周縁湾曲部に沿わ
せて湾曲させた場合に生じる歪みであることを見出し
た。この水平帯状部に加わる歪みは、その上面に設けら
れた突起部を変形させる。この突起部の変形は、置敷用
カーペットマットの仕上りに悪影響を及ぼす。特に、土
砂等のこぼれ防止用に、起毛より高い突堤部を設ける場
合、突堤部が変形した置敷用カーペットマットは、その
機能と外観が損なわれ、その商品価値が低下するからで
ある。このような観点から、本発明で用いる突堤部は、
特に、その設置位置が重要で、変形によっても高さが変
動しないような強度を保つことが重要である。
【0023】本発明では、軟質材料からなる縁取り用モ
ールに突堤部を設ける。上方水平帯状部の中心線上の部
分は、長さ方向に対して寸法変化の少ない位置であり、
この中心線を挟む位置で、少なくともカーペットマット
の周縁湾曲部に突堤部を配置する。このような構造を採
用した本発明にかかる縁取り用モールは、上方水平帯状
部の上面のほぼ中央部に突堤部が設けられる。これによ
り、突堤部が湾曲部で内側に倒れるのを防止することが
できる。また、突堤部の伸縮が少なくなり、カーペット
マットの周縁部に沿って縁取り用モールを容易に無理な
く被覆できるようになる。このような構造の置敷用カー
ペットマットは、カーペットの起毛面より高い突堤部が
十分に確保されることによって、土砂、塵埃等がマット
外にこぼれ落ちるのを有効に防止することができる。
【0024】また、本発明の好適例では、突堤部の中心
部に中空部分を設ける。これにより、突堤部に柔軟性が
付与される。このような突堤部を有する縁取り用モール
を用いることにより、カーペットマットの湾曲部はその
周縁部に沿って容易に被覆される。また、このような突
堤部は多少の変形にも耐えることができ、縫製の際の位
置決めが容易で、縫製後の形状のばらつきが少なくな
る。さらに、このような突堤部を有する縁取り用モール
は、各部の厚みがほぼ均一である。したがって、この縁
取り用モールを押出製造する場合に、各部分の押出し速
度が均等化されるため、押出形状に歪みを生じることが
少ない。
【0025】さらに、本発明の好適例では、置敷用カー
ペットマットの縫製装置としてミシンを用いる。ミシン
等による縫製は、縁取り用モールを用いて、カーペット
マットの周縁裁断面を連続的に被覆しながら固定する。
したがって、生産性を損なわずに、置敷用カーペットマ
ットを容易に製造することができる。
【0026】ミシン台上のミシン針の手前位置に、モー
ルガイドを固定したミシン装置、特に、2本針の針送り
式ミシンを用いるのが好ましい。このミシンで縫製した
ものは、突堤部の両脇に沿った位置で、上方水平帯状
部、カーペットマットの周縁部および下方水平帯状部が
同時に縫着される。このようにして縫着された突堤部
は、左右均等にカーペットマットの起毛中に沈下し、固
定され、突堤部が傾斜することがなくなる。縫製後の置
敷用カーペットマットは、外観が優れ、こぼれ落ち防止
効果が高く、丈夫である。
【0027】本発明の縫製に用いるモールガイドは、カ
ーペットマットの周縁裁断面を縁取り用モール内に案内
する中央ガイド空間部を有する。この中央ガイド空間部
は、モールガイドを横断面に沿って切断した場合、一方
向に向かって開口している。また、この中央ガイド空間
部は、モールガイドを縦断面に沿って切断した場合、両
端が共に開口している。さらに、このモールガイドに
は、縁取り用モールの上方水平帯状部および突堤部と、
縁取り用モールの下方水平帯状部とを案内する上側ガイ
ド空間部と下側ガイド空間部とが、それぞれ、中央ガイ
ド空間部の上側と下側に設けられている。上側ガイド空
間部と下側ガイド空間部は、それぞれ、このモールガイ
ドを縦断面に沿って切断した場合、両端で開口してい
る。これらの案内部はガイド支持板に固定され、縁取り
用モールの帯状連結部を前記中央ガイド空間部の奥側の
内壁面で案内し、前記カーペットマットの周縁裁断面を
前記縁取り用モールで連続的に被覆することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明を、図面を参照して、より
詳細に説明する。図1は、本発明の一例の置敷用カーペ
ットマットを上面から見た平面図であり、図2は図1の
一部分を断面図(カーペットマットの周縁部に縁取り用
モールを取付けた状態を示す断面図)で示し、図3
(a)および(b)は縁取り用モールの断面図であり、
図4はモールガイドの正面図、図5はモールガイドに縁
取り用モールを通した状態を示す正面図である。
【0029】本発明で使用するカーペットの原反2は、
天然繊維、合成繊維等よりなるニードルパンチカーペッ
ト、タフテッドカーペット、その他各種の製造法により
製造することができる。本発明にかかるカーペットマッ
ト6を製造するには、まず、カーペットの原反2と、ゴ
ム(天然ゴム、合成ゴム)または熱可塑性エラストマー
(例えば軟質塩化ビニール)等よりなるシート状裏打ち
材5とを、接着剤により貼付ける。また、このような方
法では、カーペットの原反2とシート状裏打ち材5と
を、ゴムの加硫時に同時接着するか、または熱可塑性エ
ラストマーシートを熱融着させる等の処理も可能であ
る。その後、この積層体を所定の形状に裁断する。な
お、この裏打ち材5の裏面には、滑り止めとして役立つ
模様や滑り止め突起7を設けるのが好ましい。
【0030】本発明で使用する縁取り用モール3、13
を、図3(a)(b)に断面図で示す。縁取り用モール
3、13は、相対向する一対の水平帯状部(上方水平帯
状部3a、13aと下方水平帯状部3b、13b)と、
これら一対の水平帯状部を連結する帯状連結部3c、1
3cとを有する。また、この縁取り用モール3、13に
は、上方水平帯状部3a、13aの面上のほぼ中央部に
沿って、カーペットの起毛2a面より高くなる高さの突
堤部3d、13dが設けられている。この突堤部3d、
13dは、成形後の置敷用カーペットマット1におい
て、土砂、塵埃等がマット外にこぼれ落ちるのを防止す
る作用を有する。
【0031】この突堤部3d、13dは、少なくとも図
1に示すカーペットマットの周縁湾曲部4に設ける必要
がある。また、カーペットマット周縁部全体に設けられ
ているのが好ましい。その理由は、周縁湾曲部4では、
特に、縁取り用モール3、13の伸縮が大きく、突堤部
3d、13dを歪ませるからである。なお、突堤部の形
状は、多少の変形にも耐え得る山状の形態とするのがよ
く、頭頂部は平坦であってもよい。
【0032】縁取り用モール3、13の素材には、カー
ペットマット6の周縁部の湾曲に沿って無理なく追従さ
せるために、伸び、縮みの容易な熱可塑性エラストマー
等の軟質材料を用いる。縁取り用モール3、13は、押
出機を用いてこの材料を前記の形態に長尺に押出成形し
たものを用いる。
【0033】縁取り用モール3、13を、カーペットマ
ット6の周縁部の湾曲部分に沿わせて湾曲させて被覆さ
せると、水平帯状部の中心線10を基線として、帯状の
内廻り側の長さ方向は大きく圧縮され、外廻り側は大き
く伸張される。すなわち、前記の中心線10が長さ方向
に対して寸法変化の少ない位置となる。本発明では、上
方水平帯状部3a、13aの面上の中心線10を挟む、
ほぼ中央部に突堤部3d、13dを設けることにより、
突堤部3d、13dが周縁湾曲部4で内側に倒れるのを
防止する。また、このような位置に設けられた突堤部3
d、13dは、伸び縮みが少なくなるため、カーペット
マット6の周縁湾曲部4に沿って縁取り用モール3、1
3を無理なく容易に被覆させることができる。
【0034】また、突堤部の中心部に図3(a)に示す
ような突堤中空部3eを設けることにより、カーペット
マット6の周縁湾曲部4に沿って突堤部3dが容易に湾
曲する。また、縁取り用モール3の各部は、この突堤中
空部3eにより、ほぼ均一の厚さになる。したがって、
このような縁取り用モール3を押出し成形する場合、全
体として縁取り用モール3の押出し速度を均等化するこ
とができ、押出形状の歪みが生じることが少なくなる。
【0035】本発明で用いる縫製装置は、図4に示すモ
ールガイド11を、その取付け用穴11eの位置でミシ
ン台上のミシン針の手前に固定したミシン装置を用い
る。特に、2本針の針送り式ミシンを用いると、突堤部
3d、13dの両脇に沿った位置8、9で、上方水平帯
状部3a、13aと、カーペットマット6の周縁部と、
下方水平帯状部3b、13bとが同時に縫着される。こ
のようにして製造した置敷用カーペットマットは、突堤
部3d、13dが左右均等にカーペットマット6のカー
ペットの起毛2a中に沈下し、固定された状態となる。
結果として、突堤部3d、13dは傾斜することなく縫
着され、得られた置敷用カーペットマットは優れた外観
を有し、こぼれ落ち防止効果が高く、丈夫である。
【0036】本発明の縫製に用いるモールガイド11
は、カーペットマット等を案内する図4に示すような種
々の案内部が設けられており、ガイド支持板11dに固
定されている。これらの案内部は、カーペットマット6
の周縁部を嵌め込み案内する中央ガイド空間部11b、
中央ガイド空間部11bの上側に縁取り用モール3、1
3の上方水平帯状部3a、13aと突堤部3d、13d
とを案内する上側ガイド空間部11a、および中央ガイ
ド空間部11bの下側に縁取り用モールの下方水平帯状
部3b、13bを案内する下側ガイド空間部11cであ
る。ガイド支持板11dには、ミシン台への取付け用穴
11eが設けられている。
【0037】所定形状に裁断したカーペットマット6
と、軟質材料よりなる縁取り用モール3とを準備し、2
本針針送りミシンの手前位置にモールガイド11をその
取付け用穴11eで取付け、固定したミシン縫製装置を
用いて、これらを縫製した。
【0038】まず、図5に示すように、モールガイド1
1の各ガイド空間部(11a、11b、11c)に、対
応した縁取り用モール3の各部(3a・3d、3c、3
b)の端を挿入する。次いで、モールガイド11の側面
開口部から、中央ガイド空間部11b内に、カーペット
マット6の周縁部の所定位置を嵌合させてミシン針の下
に位置決めした。
【0039】次に、ミシンを始動させて、カーペットマ
ット6とこの周縁を被覆した縁取り用モール3とを順次
にミシン針に送り込み、内側ミシン縫糸8および外側ミ
シン縫糸9を用いて、同時に縫製した。約一廻りしてモ
ールガイド11の直前に先頭の縫い位置がきたときにミ
シンを一旦停止して、先頭の縁取り用モール3に合わせ
て、後続の縁取り用モール3を鋏で切断した。その後、
モールガイド11から、カーペットマット6と縁取り用
モール3を外して、縫製の残部を手合わせによりミシン
縫いし、継ぎ目を留め縫いしてミシン糸を切り離した。
【0040】
【発明の効果】本発明では、カーペットマットの起毛よ
り高い突堤部を縁取り用モールの上方水平帯状部の中心
線を挟む位置に配置する。このような構造の縁取り用モ
ールを固定した置敷用カーペットマットは、カーペット
マットの周縁湾曲部でも突堤部の伸縮が少なく、突堤部
が内側に倒れることがない。そのため、室内での起敷中
および掃除のために室外に持ち出す際等に、マット面よ
り土砂、塵埃、ゴミ等が室内にこぼれ落ちやすいといっ
た従来品の欠点を著しく改善することができる。また、
本発明にかかる突堤部を設けた縁取り用モールは、カー
ペットマットの周縁部に沿って容易に無理なく被覆させ
ることができる。さらに、本発明にかかる突堤部を中空
にした縁取り用モールは、多少の変形にも耐えることが
でき、縫製の際の位置決めが容易で、縫製後の形状のば
らつきが少なくなる。
【0041】また、本発明の置敷用カーペットマット
は、種々の形状の縁取り用モールへの対応が容易で、コ
ストおよび作業性に優れ、カーペットの起毛面を傷める
ことが少ない等の利点を有する、2本針針送りミシン縫
製のような従来の縫製方法を利用して効率的に製造する
ことができる。このような本発明の置敷用カーペットマ
ットは、従来の縁取りカーペットマットの長所を損じる
ことなく、外観をより豪華にすることができ、こぼれ落
ち防止効果が高く、丈夫である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる置敷用カーペットマットの全体
を示す平面図である。
【図2】図1の一部分の破断面を示す断面図である。
【図3】(a)は、本発明にかかる突堤部が中空の縁取
り用モールの断面図である。(b)は、本発明にかかる
縁取り用モールの断面図である。
【図4】本発明にかかるモールガイドの正面図である。
【図5】本発明にかかるモールガイドに縁取り用モール
を通した状態を示す一部断面正面図である。
【図6】従来の置敷用カーペットマットの一部分の破断
面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 置敷用カーペットマット 2 カーペット 2a カーペット起毛 2b カーペット基布 3、13 縁取り用モール 3a、13a 上方水平帯状部 3b、13b 下方水平帯状部 3c、13c 帯状連結部 3d、13d 突堤部 3e 突堤中空部 4 周縁湾曲部 5 裏打ち材 6 カーペットマット 7 滑り止め用突起 8 内側ミシン縫糸 9 外側ミシン縫糸 10 上方水平帯状部の中心線 11 モールガイド 11a 上側ガイド空間部 11b 中央ガイド空間部 11c 下側ガイド空間部 11d モールガイド支持板 11e ミシン台への取付け用穴 12 帯状突起付きの従来の縁取り用モール 14 帯状突起部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質材料からなる相対向する一対の水平
    帯状部と前記一対の水平帯状部を連結する帯状連結部と
    を含み、前記一対の水平帯状部の上方水平帯状部の上面
    上にカーペットの起毛より高い突堤部が設けられている
    縁取り用モールにより、所定形状に裁断したカーペット
    マットの周縁裁断面が被覆されている置敷用カーペット
    マットにおいて、 前記縁取り用モールの突堤部が前記上方水平帯状部の上
    面の中心線を挟む位置に配置され、前記突堤部が少なく
    とも前記カーペットマットの周縁湾曲部に設けられてい
    ることを特徴とする、置敷用カーペットマット。
  2. 【請求項2】 前記突堤部が中空である請求項1記載の
    置敷用カーペットマット。
  3. 【請求項3】 前記縁取り用モールを用いて、前記カー
    ペットマットの周縁裁断面を連続的に被覆しながら、前
    記突堤部の両脇に沿った位置で前記縁取り用モールを前
    記カーペットマットの周縁裁断面に固定する請求項1記
    載の置敷用カーペットマットの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記縁取り用モールを前記カーペットマ
    ットの周縁裁断面に連続的に被覆させるモールガイド
    を、2本針針送り式ミシンのミシン針手前位置に取付
    け、前記モールガイドを通して、前記縁取り用モールを
    前記カーペットマットの周縁裁断面に固定する請求項3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記モールガイドが、前記カーペットマ
    ットの周縁裁断面を前記縁取り用モール内に案内するた
    めの中央ガイド空間部、前記中央ガイド空間部の上側に
    前記縁取り用モールの上方水平帯状部と前記突堤部とを
    案内するための上側ガイド空間部、および前記中央ガイ
    ド空間部の下側に前記縁取り用モールの下方水平帯状部
    を案内するための下側ガイド空間を含み、前記縁取り用
    モールの帯状連結部を前記中央ガイド空間部の奥側の内
    壁面で案内し、前記カーペットマットの周縁裁断面を前
    記縁取り用モールで連続的に被覆する請求項4記載の方
    法。
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