JPH092381A - 産業廃棄プラスチックによる浮体構造の製造法 - Google Patents

産業廃棄プラスチックによる浮体構造の製造法

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JPH092381A
JPH092381A JP17558195A JP17558195A JPH092381A JP H092381 A JPH092381 A JP H092381A JP 17558195 A JP17558195 A JP 17558195A JP 17558195 A JP17558195 A JP 17558195A JP H092381 A JPH092381 A JP H092381A
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floating structure
bag
industrial waste
outer shell
plastic
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JP17558195A
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Yumi Tomiyama
由美 富山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】産業廃棄物である使用後の発泡プラスチック製
品を再利用して浮体構造を製造する。 【構成】浮体構造を形成する中空の外殻容器を用意し、
産業廃棄物である使用済みの発泡プラスチック製品を直
形約5mm乃至約20mmの小片に破砕して、これを前
記外殻容器に充填して加圧圧縮してその容積を減縮し、
前記外殻容器を密閉することとから成る産業廃棄発砲プ
ラスチックによる浮体構造の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は産業廃棄プラスチック
による浮体構造、より詳細に述べると、使用済みの発泡
プラスチックを浮桟橋などの構造物の基礎となる浮体構
造の製造法と浮体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】海、河川、湖沼等の水面に浮桟橋、通
路、係船施設、港湾設備等を建設する基礎構造体とし
て、発泡プラスチックを芯材とし、その周囲をコンクリ
ートで囲繞してなる浮体が広く使用されるようになって
いる。
【0003】その浮体の構成についての技術は、たとえ
ば平成1年特許願第110500号(特開平2−289
713号)に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の技術
によれば、芯材である発泡プラスチックは、その原料で
ある発泡性ポリスチレンビーズに発泡剤を添加して発泡
させ、これを成型した後、コンクリートの外殻中に充填
している。
【0005】発泡プラスチックは、たとえば、梱包のパ
ッキン、あるいは水産魚介類の輸送用の容器などと、す
こぶる広範囲に使用されているが、その使用後は他に転
用されることがほとんどない産業廃棄物であって、その
始末に苦慮されている。
【0006】産業廃棄物としてのプラスチックは、通常
「廃プラ」といわれ、成型品のまま放置されれば広大な
場所を必要とし、焼却すれば高温を発し焼却炉を損傷す
る。さらに、そのまま埋め立てれば量がかさばって処分
場が短命化し、適切なリサイクル手段がないのが現状で
ある。
【0007】このような問題点を考慮して、この発明の
主目的は、産業廃棄物としての発泡プラスチック製品を
用いた浮体構造を製造する方法を提供することにある。
【0008】この発明のさらに目的とするところは、廃
プラのリサイクルを図り、簡単で安価に製造することが
できる浮体構造の製造法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、この発明の産業廃棄プラスチックによる浮体構
造の製造法は、所望の中空の外殻容器を用意すること
と、産業廃棄物である発泡プラスチック製品を、破砕す
ることと、破砕した発泡プラスチックをビニール等の適
当な袋に詰めて密封することと、この袋内を真空にする
か、あるいは機械的に加圧して容積を減縮することと、
前記圧縮された発泡プラスチックを前記外殻容器に充填
してカバーを取り付けることとから成るものである。
【0010】
【発明の説明】
【実施例1】この発明の第1の実施態様を図について説
明する。
【0011】図1に示すように、最初に浮体構造を形成
する中空の外殻容器10を用意する。容器10は頂部が
解放し底部12が閉塞してある中空のコンクリート製の
ものとすることが好ましい。底部12は浮体の底蓋とな
ると共に、浮体を水中に入れたときの重錘となるように
構成する。なお、底部12の下部を図1に示すように円
錐形にすれば、浮体構造を設置後、波浪による影響を軽
減することができる。
【0012】次に、この容器10内にポリエチレン製の
袋14を配置する。
【0013】産業廃棄物の発泡プラスチックFの製品は
適当な破砕機Cを用いて直径約5乃至20mmの小片に
し、これを前記ポリエチレンの袋14内に充填する。
【0014】そこで、容器10内に入れた発泡プラスチ
ックFの小片を充填した袋14を上方から加圧圧縮し
て、その容積を減縮する。
【0015】前記容器10内に入れたポリエチレンの袋
14内に充填した発砲プラスチックFの小片を加圧圧縮
するかわりに、この袋14の開口を密封し、真空ポンプ
を用いて内部の空気を吸引排出して、その容積を減縮す
ることもできる。
【0016】最後に、容器10にコンクリート製の上蓋
16を固定して浮体構造を完成する。
【0017】
【実施例2】第2の実施態様としては、前記第1の実施
態様において、加圧圧縮する場合に、図2に示すよう
に、容器10内に入れた発泡プラスチックFの小片を充
填した袋14の上部にタンク20を載置し、このタンク
内に適当なポンプを用いて、水を送り込み、その水圧を
利用して発泡プラスチックFの小片を充填した袋14を
上方から加圧圧縮して、その容積を減縮する。
【0018】この第2の実施例のように、タンク20を
利用して加圧する場合には、複数の容器10を相互に隣
接して配置しておき、あるいは図3に示すように、隔壁
22で複数の空所1、2、3、4、5、6等を有する容
器30を構成し、それぞれの空所に発泡プラスチックF
の小片を充填した袋14を配置し、その上にタンク20
を配置して、ポンプによって最初の空所1に水を供給
し、第1の空所1の発泡プラスチックFの小片を充填し
た袋14が圧縮されたならば、次の空所2のタンクに第
1の空所1の圧縮に使用した水を移送し、順次、以上の
操作を繰り返して複数の容器10あるいは隔壁22を有
する浮体構造を構成することができる。
【0019】
【実施例3】第3の実施態様としては、浮体構造を形成
する中空の外殻容器40をデッキプレート42によって
構成する。そのためには、図4に示すように、中空の外
殻容器40の外周壁を、それぞれ2枚のデッキプレート
42を背中合わせに接合し、相互のデッキプレート42
の溝部44によって構成される空所46に発泡プラスチ
ックFの小片を充填して耐密にし、これによってできた
中空の外殻容器40の内部に、前述した実施例と同様
に、発泡プラスチックFの小片を充填した袋14を配置
して、その容積を減縮し、浮体構造を完成する。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上に詳述した通り、包装
その他に使用された後、再利用の機会がなく、産業廃棄
物としてその処分に困惑している発泡プラスチック製品
を、その廃棄場所で、あるいは集積した後に、電気ある
いは熱等のエネルギーを殆ど消費することなく再利用し
て、湾岸その他の施設に必要とする浮体構造を提供する
ことができるもので、産業廃棄物のリサイクルと、新建
設資材の提供との一石二鳥の効果を上げることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の産業廃棄プラスチックによる浮体構
造の製造法の第1の実施態様を説明する略図である。
【図2】この発明の産業廃棄プラスチックによる浮体構
造の製造法の第2の実施態様を説明する略図である。
【図3】この発明の産業廃棄プラスチックによる浮体構
造の製造法の第2の実施態様における隔壁を有する容器
の平面の一部を切欠いて示す略図である。
【図4】この発明の産業廃棄プラスチックによる浮体構
造の製造法において、容器をデッキプレートから構成す
ることを説明するために一部を示す略図である。
【符号の説明】
10、30、40 外殻容器 12 底部 14 袋 16 上蓋 20 タンク 22 隔壁 42 デッキプレート 44 42の溝部 46 空所 C 破砕機 F 発砲プラスチック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮体構造を形成する中空の外殻容器を用意
    することと、産業廃棄物である使用済みの発泡プラスチ
    ック製品を直形約5mm乃至約20mmの小片に破砕す
    ることと、前記発泡プラスチックの小片を前記外殻容器
    に充填して加圧圧縮してその容積を減縮することと、前
    記発泡プラスチックの小片を収容した前記外殻容器を密
    閉することとから成る産業廃棄プラスチックによる浮体
    構造の製造法。
  2. 【請求項2】浮体構造を形成する中空の外殻容器を用意
    することと、産業廃棄物である使用済みの発泡プラスチ
    ック製品を直形約5mm乃至約20mmの小片に破砕す
    ることと、前記発泡プラスチックの小片をポリエチレン
    製の袋に詰めて前記外殻容器に充填して後、前記袋を密
    封することと、前記発泡プラスチックの小片を収容した
    袋を圧縮装置によって加圧圧縮してその容積を減縮する
    ことと、前記外殻容器を密閉することとから成る請求項
    1に記載の産業廃棄プラスチックによる浮体構造の製造
    法。
  3. 【請求項3】前記中空の外殻容器内に入れた発泡プラス
    チックの小片を収容して密封した袋の上部にタンクを配
    置し、前記タンク内に水を注入して加圧圧縮してその容
    積を減縮するようにした請求項2に記載の産業廃棄プラ
    スチックによる浮体構造の製造法。
  4. 【請求項4】前記中空の外殻容器内に入れた発泡プラス
    チックの小片を収容して密封した袋内の空気を真空ポン
    プを用いて吸引して、その容積を減縮するようにした請
    求項2に記載の産業廃棄プラスチックによる浮体構造の
    製造法。
  5. 【請求項5】2枚のデッキプレートを背中合わせに接合
    し、前記デッキプレートの溝部によって構成される空所
    に前記発泡プラスチックの小片を充填して浮体構造を形
    成する中空の外殻容器とする請求項1に記載の産業廃棄
    プラスチックによる浮体構造の製造法。
JP17558195A 1995-06-20 1995-06-20 産業廃棄プラスチックによる浮体構造の製造法 Pending JPH092381A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2549530A (en) * 2016-04-22 2017-10-25 Renewable Hydrocarbons Ltd Sea wall structures, sea walls and methods of manufacture and assembly of the same
KR102007875B1 (ko) * 2019-03-12 2019-08-06 주식회사 태성공영 튜브 부력채움을 이용한 부잔교 함체
CN110588910A (zh) * 2019-10-18 2019-12-20 清华大学 一种柔性水上浮体

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