JPH0523613Y2 - - Google Patents

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JPH0523613Y2
JPH0523613Y2 JP6215187U JP6215187U JPH0523613Y2 JP H0523613 Y2 JPH0523613 Y2 JP H0523613Y2 JP 6215187 U JP6215187 U JP 6215187U JP 6215187 U JP6215187 U JP 6215187U JP H0523613 Y2 JPH0523613 Y2 JP H0523613Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シール用パツキンに係り、より詳細
には、例えば、干拓堤防、埋立堤防、防波堤防、
河川堤防などの水と接触する構築物において、隣
接ブロツク間の間隙から、水や土砂が流入、流出
するのを防止するのに適したシール用パツキンに
関する。
〔従来の技術〕
本願出願人は、本考案に先立つて実開昭60−
195322号公報にて護岸ブロツク間等のブロツク間
をシールするのに適したシール用パツキンを開示
した。
該シール用パツキンは、第4図に示すように弾
性材の内外二重層よりなる筒状の複合パツキンで
あつて、内部層aは水膨潤性弾性材よりなり、外
部層bは通常の合成ゴムよりなり、場合によって
は、内外両層の間に補強用芯材cを介在させる構
成のものであつた。
そして、筒内への注入水により水膨潤性弾性材
の体積が膨張し、その膨張力(反力)によつて外
部層bを護岸ブロツクの側面に強く圧接させ、ブ
ロツク間の間隙をシールするようにしている。さ
らに、該シール効果を増大させるため、膨潤前に
筒内に砂を充填しておく手段も開示した。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述のシール用パツキンは、シール効
果は良いのであるが、次ぎのような問題がある。
内部層aと外部層bとが張り合わせ一体とな
るものであるため、製造工程において該張り合
わせ工程が必要になる。
水膨潤性弾性材よりなる内部層aが径する中
空部分に充填する砂が、内部層aの内周面での
み接触すると共に、その重みにより筒内を下降
し、均一な反力が得られない場合があるのでシ
ール効果が低下するおそれがある。
本考案は、上述の問題点に対処して考案したも
のであつて、その目的とする処は、面倒な製造工
程を省いて、より簡便に製造し得、しかも一層、
均一な反力の得られシール効果を向上できるシー
ル用パツキンを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そして、上記の目的を達成するための手段とし
てのシール用パツキンは、弾性材製筒状パツキン
内部に、粒子状、柱状または帯状等の水膨潤性弾
性体片と砂、土などの非膨潤性材片との混合物を
充填すると共に、該水膨潤性弾性体片を水膨潤さ
せ得るようにした構成よりなるものである。
ここで、上記構成において、通常、該水膨潤性
弾性体片と該非膨潤性材片との混合物が、伸縮性
透水膜によつて一個若しくは複数個に包装された
構成とし、また該水膨潤性弾性体片として0.1〜
100mm径の球状体を、該非膨潤性材片として0.5〜
2 .5mm径の砂を用い、該水膨潤性弾性体片を
該非膨潤性材片に対して5〜100重量%の割合で
混合したものを用いている。
また、弾性材製筒状パツキンとしては、補強布
と弾性材との複合材よりなるものを用いている。
〔作用〕
そして、上記構成に基づく本考案のシール用パ
ツキンは、水と接触する構築物を形成するブロツ
ク間において、水膨潤性弾性体片は、護岸堤防構
築の際の人工的注水により非膨潤性片と一体状態
で膨潤し、弾性材製筒状パツキンを外方に押圧す
ると、該弾性材製筒状パツキンは、隣接ブロツク
のそれぞれの壁面に強く圧接され、該隣接ブロツ
ク間の間隙がシールされるように作用する。
また、水膨潤性弾性体片と砂等の非膨潤性材と
は略均一に分散されたような状態にあるので、該
水膨潤性弾性体片が水膨潤により弾性材製筒状パ
ツキンを略均等に外方に押圧するように作用し、
隣接ブロツク間のシール効果を向上させるように
作用する。
以上のように、本考案のシール用パツキンは、
弾性材製筒状パツキンの内側に配設する水膨潤性
弾性体として、該パツキンと一体構造となつたシ
ート状のものでなく、粒子状、帯状等の水膨潤性
弾性体片を用いると共に、これと砂、土等の非膨
潤性材とを混合したものを用いた点に特徴を有
し、この点で従来のこの種のシール用パツキンと
大きく相違する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化し
た実施例について説明する。
ここに、第1〜3図は本考案の実施例を示し、
第1図は膨潤前の横断面図、第2図は膨潤後の横
断面図、第3図は反力の経時変化を示すグラフで
ある。
本実施例は、護岸ブロツク間のシール用パツキ
ンとして具体化した実施例であつて、弾性材製筒
状パツキン1の内側に水膨潤性弾性体片2と非膨
潤性材3との混合物を充填し、水膨潤性弾性体片
2を水膨潤させ得る構成となつている。
弾性材製筒状パツキン1は、天然または合成ゴ
ム或いは合成樹脂製よりなる筒状のパツキン材で
あつて、通常、パツキン内面若しくは内部に補強
布(帆布等)が積層され、また、パツキン外面の
一側部に長さ方向に板状の取付け座4が一体に形
成された構成となつている。しかし、他の方法
(該座なしに)によつて固着するようにしてもよ
いことは明らかである。
水膨潤性弾性体片2は、吸水性のよいスチレ
ン、ブタジエンゴムを主成分としたアクアケルシ
ーラー(商標)という水膨潤性ゴム粒子を用いて
いる。そして、該水膨潤性ゴム粒子は粒径が12.5
mmであつて、吸水により10%〜2000%程度膨潤す
る球状体のものを採用している。
非膨潤性材3は、砂、土、金属片等、水膨潤性
を有しない硬質の粒子、塊状のもの等を用いてい
る。ここでは、粒径が1.5〜2.5mmの硅砂3号を用
いている。そして、水膨潤性弾性体片2と非膨潤
性材3とは、略均一に分散状態で混合されたもの
を、袋体5に充填して用いている。
ここで、水膨潤性弾性体片2と非膨潤性材3と
の混合割合は、非膨潤性材3に対して水膨潤性弾
性体片2を5〜100重量%の割合としている。こ
れは、実験等によつて得られた割合であり、必要
に応じて他の割合で混合してもよい。また、袋体
5は伸縮性透水膜の布地(その他の袋体を含む)
によつて形成されたものを用いる。また、水膨潤
性弾性体片2と非膨潤性材3の形状、大きさは上
記以外のものを用いてもよい。さらに、上記混合
物には、必要に応じて他の材質よりなるものを一
緒に混合等してもよい。
続いて、以上の構成に基づく本実施例の護岸ブ
ロツク間のシール用パツキンの作用について説明
する。
多数のブロツクにより護岸堤防構築の際、ブロ
ツク間に護岸ブロツク間等シール用パツキンを予
め配置するものである。該シール用パツキンは、
第1図に示されるように、50%圧縮変形状態にお
いて配置される。
すなわち、例えば、工場生産された護岸堤防用
のコンクリートブロツクの一側面に弾性材製筒状
パツキン1の取付け部を形成する取付け座4を介
してピン等でもつて固着し、弾性材製筒状パツキ
ン1を一側面に備えたブロツクを旋工現場に運び
護岸堤防を構築する。この旋工の際、隣接ブロツ
ク間に弾性材製筒状パツキン1が一個配されるよ
うにブロツクの向きを定め、その隣接ブロツク間
の弾性材製筒状パツキン1は、50%圧縮変形状態
において配置される。
上記のようにして設けられた弾性材製筒状パツ
キン1の筒内に水膨潤製弾性体片2と非膨潤性材
3との混合物を均一充填した複数個の袋体5を充
填し、さらに、水を注入する。ここで、袋体5に
混合物を充填することにより水膨潤性弾性体片2
と非膨潤性材3とを略均一状態に保持でき、また
筒体内を下方に落下するおそれを軽減できる。
そうすると、該注入水が多数の水膨潤性弾性体
片2と非膨潤性材3との混合物を充填した袋体5
を形成する伸縮性透水膜の布地を浸透して、内部
の水膨潤性弾性体片2が非膨潤性材3を保持する
ような状態で水膨潤し、砂、石等の非膨潤性材3
を介して筒体内部に膨潤圧力が発生し、弾性材製
筒状パツキン1を外方に均一押圧する。従つて、
弾性材製筒状パツキン1は隣接ブロツクのそれぞ
れの壁面に強く圧接され、隣接護岸ブロツク間の
間隙がシールできるように作用する。
次ぎに、本実施例のシール用パツキンについ
て、その効果を確認するために反力テストを行つ
た結果について説明する。
すなわち、アクアケルシーラー(商標)という
水膨潤性ゴム粒子を用い(直径12.5mmの球状体)
該水膨潤性ゴム粒子を硅砂3号(粒子径1.5〜2.5
mm)に対して5重量%、10重量%、20重量%の割
合で混合して得た混合物を弾性材によつて含んだ
ものを、50%圧縮変形状態にてロードセルにて連
続測定した。そして、そのそれぞれの反力の径時
変化は第3図のとおりであつた。
この第3図より、水膨潤性ゴム粒子を硅砂3号
に対して5重量%の割合で混合したものでも、そ
の反力(測定個所は端部中央)が2.2Kgf/cm2
度認められ、20重量%の割合で混合したものにあ
つては5.8Kgf/cm2程度認められ、シール材とし
て充分な反力が得られ、シール効果を向上させ得
るのもであることが確認できた。
ところで、上述した実施例においては、水膨潤
性弾性体粒子は、アクアケルシーラー(商標)と
いう水膨潤性ゴム粒子の球状体を用いたが、その
他、柱状体、帯状体のもの等でもよく、更に、該
水膨潤性弾性体片を吸水性廃棄材による屑片等を
用いることもできる。この場合、その製造コスト
の低下を図ることができるという利点を有してい
るといえる。
また、上述した実施例において、弾性材製筒状
パツキンの内周面に内部に充填する水膨潤性弾性
材片とは別に水膨潤性弾性材層を有する構成のも
のを用いてもよい。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できるものを含む。ところで、前述した実
施例においては、護岸ブロツク間のシール用パツ
キンとして具体化した構成で説明したが、本考案
のシール用パツキンは、これに限られるものでな
く、干拓堤防、埋立堤防、防波堤防、河川堤防等
の水と接触する構築物を構成する隣接ブロツク間
のシール用パツキンとして実施した構成としても
よいことは当然である。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、本考案のシー
ル用パツキンによれば、弾性材製筒状パツキンの
筒内に、水膨潤性弾性体片と非膨潤性材片との混
合物を充填するだけの構成であるから、面倒な製
造工程が不要で、より簡便に製造し得て、しかも
水膨潤性弾性体片と非膨潤性材片とが略均一に分
散可能であるので、均一な反力の得られ、水と接
触する干拓堤防、埋立堤防、防波堤防、河川堤防
などの構築物におけるシール効果を向上させるこ
とができるという効果を有する。
また、本考案のシール用パツキンによれば、水
膨潤性弾性体片として粒子状等の片材を用いるこ
とができるので、例えば、吸水性廃棄材などの屑
ものを利用できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例を示し、第1図は
膨潤前の横断面図、第2図は膨潤後の横断面図、
第3図は反力の経時変化を示すグラフ、第4図は
従来例を示す断面図である。 1……弾性材製筒状パツキン、2……水膨潤性
弾性体片、3……非膨潤性材片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 弾性材製筒状パツキン内部に、粒子状、柱状
    または帯状等の水膨潤性弾性体片と砂、土など
    の非膨潤性材片との混合物を充填すると共に、
    該水膨潤性弾性体片を水膨潤させ得ることを特
    徴とするシール用パツキン。 (2) 水膨潤性弾性体片と非膨潤性材片との混合物
    が、伸縮性透水膜によつて一個若しくは複数個
    に包装されたものである実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載のシール用パツキン。 (3) 水膨潤性弾性体片が、0.1〜100mm径の球状体
    であり、非膨潤性材片が、1.5〜2.5mm径の砂で
    あり、該非膨潤性材片に対して上記水膨潤性弾
    性体片を5〜100重量%の割合で混合したもの
    である実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    シール用パツキン。 (4) 弾性材製筒状パツキンが、補強布と弾性材と
    の複合材である実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載のシール用パツキン。
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