JPH09237942A - 面発光半導体レーザ、当該レーザを用いた光送受信モジュール及び当該レーザを用いた並列情報処理装置 - Google Patents
面発光半導体レーザ、当該レーザを用いた光送受信モジュール及び当該レーザを用いた並列情報処理装置Info
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- JPH09237942A JPH09237942A JP8341120A JP34112096A JPH09237942A JP H09237942 A JPH09237942 A JP H09237942A JP 8341120 A JP8341120 A JP 8341120A JP 34112096 A JP34112096 A JP 34112096A JP H09237942 A JPH09237942 A JP H09237942A
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Abstract
射鏡を備えた新規な面発光半導体レーザを提供する。更
に、実用的な長波長帯面発光半導体レーザを提供する。 【解決手段】基板1にGaAs を用い、同基板と活性層
4の間に形成した半導体多層膜反射鏡2の低屈折率層を
構成する主たる元素をAl,In 及びPとし、同屈折率
層を基板と格子整合させる。反射鏡の高屈折率層を構成
する主たる元素をGa,In,N及びAs とする。基板に
GaAs を用い、同基板上に形成した活性層を構成する
主たる元素をGa,In,N及びAs とし、活性層4と基
板1の間に基板と格子整合する半導体多層膜反射鏡2を
配置する。 【効果】光送受信モジュール(光インタコネクション装
置)、並列情報処理装置及び光ファイバ通信システムな
どの光応用システムに広く利用可能である。
Description
レーザ、特に、民生用等一般用に適用して好適な面発光
半導体レーザに関する。
垂直方向にレーザ光を放射するので2次元並列集積が可
能であり、更に、その出力光の広がり角が比較的狭い
(10度前後)ので光ファイバとの結合が容易であるほ
か、素子の検査が容易であるという特徴を有している。
そのため、特に、並列伝送型の光送信モジュール(光イ
ンタコネクション装置)を構成するのに適した素子とし
て開発が盛んに行なわれている。光インタコネクション
装置の当面の応用対象は、コンピュータ等の筐体間やボ
ード間の並列接続のほか、短距離の光ファイバ通信であ
るが、将来の期待される応用として大規模なコンピュー
タ・ネットワークや長距離大容量通信の幹線系がある。
又はGaInAs からなる活性層と、当該活性層を上下に
挟んで配置された上部の反射鏡と基板側の下部の反射鏡
からなる光共振器をもって構成するのが普通であるが、
端面発光型半導体レーザの場合に比較して光共振器の長
さが著しく短いため、反射鏡の反射率を極めて高い値
(99%以上)に設定することによってレーザ発振を起こ
し易くする必要がある。このため、通常は、AlAs か
らなる低屈折率材料とGaAs からなる高屈折率材料を
1/4波長の周期で交互に積層することによって形成し
た多層膜反射鏡が使用されている。
きくすることができるので、30対〜40対に及ぶ積層
数が採用される場合が多い。しかし、このように積層数
が多いと、多層膜反射鏡の作製が難しくなって素子の歩
留まりが悪くなるほか、直列抵抗が増大して消費電力が
増える問題があり、更に、面発光半導体レーザの高さが
増大する結果、電気配線が困難になり、レーザ駆動用ト
ランジスタ等の他の半導体素子との集積が難しくなる。
従って、積層数は、できるだけ少ないことが望ましい。
積層数の低減は、低屈折率層と高屈折率層との間の屈折
率差を大きくすることによって達成することができる。
選択が重要である。しかし、合わせて、転移の発生を抑
える観点から、基板と格子整合している材料を選ぶ必要
がある。このような両面を満たす材料は現状では少な
い。例えば、基板材料のなかでGaAs 基板は、良質の
結晶を得ることが容易であるとともに同基板上に形成さ
れる半導体レーザの温度特性が安定しており、一般用に
広く用いられているが、このGaAs 基板に格子整合す
る材料は、現状では、低屈折率材料として前記AlAs、
高屈折率材料として前記GaAs がある程度である。
用し、基板と反射鏡の間にバッファ層を設けることによ
って格子不整合に伴う問題を緩和する提案がなされた
(特開平6−132605号公報参照)。同例では、低
屈折率層にAlInPを採用し、高屈折率層にInGaAs
Pを採用している。いずれも基板と格子整合していない
材料である。しかし、屈折率層の各層の厚さが波長の1
/4に固定され、臨界膜厚(10nm前後)よりも著し
く厚いので、格子不整合の影響を避けることができず、
結晶欠陥を発生し易い問題点があった。
が1.3μm帯や1.55μm帯である場合に特に大き
い。このような長波長帯レーザの場合には専ら、基板に
InPが用いられ、活性層にInGaAsPが用いられる
が、基板のInPの格子定数が大きく、これに整合する
反射鏡材料では屈折率差が大きく取れず、従って積層数
を40対以上とする必要があった。一方、InP基板上
に形成される半導体レーザには、別の問題として、温度
によって特性が大きく変化する点がある。そのため、温
度を一定にする装置を付加して使用する必要があり、民
生用等一般用に供することが困難であった。このような
積層数と温度特性の問題から、実用的な長波長帯面発光
半導体は、未だ実用化されるに至っていない。
技術の前記問題点を解決し、少ない積層数で高反射率を
得ることができる反射鏡を備えた新規な面発光半導体レ
ーザを提供することにあり、更に、実用的な長波長帯面
発光半導体レーザを提供することにある。
割合を低くしてGaAs 基板と格子整合を取るようにす
ることが可能であり、そのような状態のAlInPの屈折
率を特性分析によって調べた結果、従来材料よりも低い
屈折率を得ることができることが判明した。調査結果を
図1の左側に示す。
なされたものであり、その最大の特徴とするところは、
GaAs 基板を用い、基板側の下部上部のうち少なくと
も一方の反射鏡の低屈折率層に同基板と格子整合が取れ
るAlInPからなる半導体層を用いた点にある。なお、
高屈折率層も同基板と格子整合が取れる半導体層とす
る。その結果、従来よりも大きい屈折率差を得ることが
できる。この大きい屈折率差によって少ない積層数で高
反射率の多層膜反射鏡を実現することができる。基板と
格子整合が取れる上記の半導体層を下部反射鏡に用いる
ことによって転位の発生を回避することが可能となるこ
とは云うまでもないが、同半導体層を上部反射鏡に用い
る場合にも、基板と上部反射鏡の間の活性層やクラッド
層に対して基板との格子整合についての関係付けが行な
われるので転位発生回避の効果を得ることができる。な
お、屈折率が大きく変わらない範囲でAlInPに他の元
素を添加することが可能である。
化を与える点に着目し、特性分析によってその屈折率を
調べた結果、GaInNAs が従来材料よりも高い屈折率
を持つ材料であることが判明した。調査結果を図1の右
側に示す。
に基づくものであり、下部上部のうち少なくとも一方の
反射鏡の高屈折率層にGaInNAs からなる半導体層を
用いたことにある。その結果、従来よりも大きい屈折率
差を得ることができる。この大きい屈折率差によって、
少ない積層数で高反射率の多層膜反射鏡を実現すること
ができる。なお、屈折率が大きく変わらない範囲でGa
InNAs に他の元素を添加することが可能である。
の低屈折率層に前記AlInP半導体層を採用した場合、
高屈折率層に前記GaInNAs 半導体層を採用すること
によって、一層大きい屈折率差を得ることが可能であ
る。
成を増加させることによってP型半導体多層膜反射鏡の
直列抵抗を低減することができる(面発光レーザでは、
有効質量の大きいP型半導体での抵抗が問題となる)。
直列抵抗は、価電子帯のバンド不連続の減少に伴って下
がる。N組成を増加させると、価電子帯頂上のエネルギ
ーが低下するので、高屈折率層と低屈折率層との間のヘ
テロ界面における価電子帯のバンド不連続が減少する。
具体的に示すと、AlAs/GaAs 系半導体多層膜反射
鏡では価電子帯のバンド不連続が600meV程度にな
るが、AlInP/GaInNAs 系半導体多層膜反射鏡で
は、所定のN組成割合とすることによって価電子帯のバ
ンド不連続を400meV程度に下げることができる。
直列抵抗は、価電子帯のバンド不連続の大きさの指数関
数で決まるので、1へテロ界面での直列抵抗は、約1/
5に減少する。従って、p型の半導体多層膜反射鏡で
は、積層数の低減と相まって直列抵抗が大幅に減少す
る。
みると、N組成を増加させて行くに従ってバンドギャッ
プ(禁制帯幅)が1.4eVから0eVへ向かって低下
するので、0.85μmよりも長い波長を発光する材料
として用いることが可能である。しかもGaAs 基板と
格子整合が可能なので、1.3μm帯及び1.55μm
帯の長波長帯面発光半導体レーザのための材料として好
ましい。尤も、同GaInNAs をGaAs基板と組み合わ
せて端面発光型半導体レーザに用いる提案が既になされ
ている(特開平7−154023号公報、特開平7−1
62097号公報及び特開平8−195522号公報参
照)。しかし、同提案は、面発光型について言及してい
ない。
InGaNの活性層を有する面発光型の半導体レーザを開
示する。この公報には、GaNとInAlNとを交互に積
層して形成されたブラッグ反射鏡を有する半導体レーザ
が開示されている。しかし、この公報が開示するInGa
N、GaN、及びInAlNの各半導体結晶は、同公報の
図3に示されるように六方晶系のウルツ鉱型構造を有す
る。従って、この公報に開示された技術に基づいて、立
方晶系の閃亜鉛鉱型構造を有し且つ構成元素としてNを
含むIII−V族化合物半導体層からなる活性層を有する
半導体レーザを実現することは不可能である。その理由
は、相互の結晶構造が本質的に異なるためである。
格子整合する半導体多層膜を用いることによってGaAs
基板及びGaInNAs からなる活性層を採用した面発
光型半導体レーザが実現可能であることに着目した。本
発明の更に別の特徴は、このような知見に基づくもので
ある。即ち、本発明の更に別の半導体レーザは、GaAs
基板と、同基板に格子整合する低屈折率の半導体層及
び同基板に格子整合する高屈折率の半導体層を交互に積
層してなる反射鏡と、GaInNAs からなる活性層とを
少なくとも用いて構成され、かつ、同反射鏡が上部下部
のうちの少なくとも一方に配置される。その結果、低屈
折率層、高屈折率層及び活性層のいずれをもGaAs 基
板と格子整合している状態で使用可能となるので、結晶
欠陥の生じない安定した実用的長波長帯面発光半導体レ
ーザを実現することができる。
性領域)を井戸層と同井戸層よりも禁制帯幅が広い障壁
層とで構成する量子井戸構造の井戸層に適用してもよ
い。以上に述べた本発明の半導体レーザ装置の望ましき
一例は、GaAs 基板上部に形成され且つ屈折率が互い
に異なる2種類の半導体層の積層構造を有する反射鏡領
域と、当該反射鏡領域上部に形成されたGaxIn1-xNy
As1-y からなる活性層とを含めてなり、当該基板、当
該反射鏡領域、及び当該活性層のそれぞれが立方晶系の
結晶構造(例えば、閃亜鉛鉱型構造等)を有することに
特徴づけられる。そして、活性層のGaInNAsのGaと
Inの組成比x及びNとAsの組成比yは、半導体レーザ
の用途に応じた波長に適するように設定されている(0
≦x≦1,0<y≦1、望ましくは0<x<1,0<y
<1)。この例においても、先に本発明の別の特徴の後
半で述べた反射鏡構造を当該反射鏡領域に適用すること
ができるため、低屈折率層をAluIn1-uPで形成して
も、また高屈折率層をGavIn1-vNzAs1-z で形成して
もよい(望ましくは、0<u<1,0<v<1及び0<
z<1)。
ーザの多層膜反射鏡にGaInNAsを用いる場合に、レ
ーザ光が多層反射鏡に吸収されることを防ぐために、そ
の混成組成を調節して、多層膜反射鏡のGaInNAs の
バンドギャップを活性層のバンドギャップよりも大きく
設定することが望ましい。
基板上に作製することが可能であるので、バンドギャッ
プが大きいAlInP,AlGaInP,GaInP,GaIn
PAs又はAlGaAs 等の半導体と組み合わせることが
できる。そのような組み合わせによって、電子の閉じ込
めを強くし、室温での漏れ電流を少なくすることができ
る。このようなバンドギャップが大きい半導体を半導体
多層膜反射鏡やクラッド層に用いることによって前記組
み合わせを実施し、GaInNAs を活性層に用いた面発
光半導体レーザの室温動作を実現することができる。
性層は、基板上に安定に結晶成長させることが可能であ
り、化学線エピタキシ法、分子線エピタキシ法又は有機
金属気相エピタキシ法のいずれの手法を用いても作製す
ることができる。
層数で構成されるので高さを低くすることができる。従
って、他の半導体素子と同一基板結晶上に集積すること
が容易となり、高集積の光送信モジュールを実現するこ
とができる。
説明したが、下部上部の反射鏡とも半導体多層膜反射鏡
で構成することが可能であるほか、一方を誘電体による
多層膜反射鏡とすることが可能である。例えば、下部反
射鏡を半導体多層膜反射鏡で構成する場合、上部反射鏡
を誘電体多層膜反射鏡とすることが可能である。
は、格子不整合転位の発生を抑制するためであり、それ
が実現されている場合は、微量の格子不整合があっても
差し支えない。例えば、格子不整合度は、±0.5%以
内程度であれば良い。
部反射鏡の低屈折率層に基板と格子整合するAlInP半
導体層を用いた面発光半導体レーザにおいて、当該反射
鏡の高屈折率層にGaAs半導体層を用い、活性層をGa
InAs/GaAs 歪量子井戸活性層とした。以上の面発
光半導体レーザを4×4の二次元に集積してアレイ素子
とし、同素子を用いて光送信モジュールを構成した。
GaInNAs 半導体層を用いた面発光半導体レーザにお
いて、基板にGaAs 基板を用い、同低屈折率層に基板
と格子整合するAlInP半導体層を用いた。活性層は、
GaInAs/GaInPAs 応力補償型量子井戸活性層と
した。基板には、面発光半導体レーザを駆動するための
MES−FET型トランジスタ(Metal Semiconductor
- Field Effect Transistor)を同時に集積した。
nNAs を用いた面発光半導体レーザにおいて、活性層
を基板に格子整合するGaInNAs 無歪活性層とし、基
板に格子整合する低屈折率のGaInP半導体層と基板に
格子整合する高屈折率のGaInNAs 半導体層を交互に
積層した反射鏡を活性層と基板の間に配置した。以上の
面発光半導体レーザは、室温で発光し、1.3μmの発
光波長を得た。
して更に詳細に説明する。
め込み型面発光半導体レーザを図2に示す。同図におい
て、1は、n−GaAs 基板(n不純物濃度=1×10
18cm-3)、2は、n型の半導体多層膜反射鏡(n不純
物濃度=1×1018cm-3)、3はGaAs スペーサ層、
4はGaInAs/GaAs 歪量子井戸活性層、5はGaAs
スペーサ層、6は、GaAs 基板に格子整合したp−G
aInPクラッド層(p不純物濃度=1×1018c
m-3)、7は、p−GaAs コンタクト層(p不純物濃
度=1×1019cm-3)を示す。
0.15As 井戸層を10nm厚のGaAs 障壁層で隔てて
実効的に1.27eV(波長;0.98μm)のバンドギ
ャップを持つ歪量子井戸層を用いた。
4波長厚の高屈折率のGaAs 層と半導体中で1/4波
長厚の低屈折率のAlInP層を交互に積層した。AlIn
P層については、基板1と格子整合を取るようAl のII
I族元素の中の割合を50%に設定した。反射率を99
%以上にするために、反射鏡層の積層数を12対とし
た。
Torr の高真空中で半導体の各層2〜7を連続して結晶
成長させた。なお、結晶成長には、その他に分子線エピ
タキシ装置や有機金属気相装置を用いることが可能であ
る。III族のアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及
びインジウム(In)の原料には、それぞれ有機金属の
アラン、トリエチルガリュウム及びトリメチルインジウ
ムを、V族の燐(P)及び砒素(As)の原料には、そ
れぞれフォスフィン及びアルシンを用いた。n型不純
物、p型不純物の原料には、それぞれ珪素(Si)及び
ベリリウム(Be)を用いた。結晶成長の温度は500
℃に設定した。
程により直径10μmの円形のSiO2膜(後の工程で除
去するため、図2では図示を省略した)を形成し、これ
をマスクとしてn型の半導体多層膜反射鏡2の途中まで
ウエットエッチングしてメサ状にする。その後、SiO2
マスクを残したまま化学気相堆積工程によりSiO2保護
層8を形成し、続いてポリイミドを塗布して硬化し、ポ
リイミド膜9を形成した。
りSiO2マスクが露出するまでポリイミド膜9をエッチ
ングし、メサの上部のSiO2マスクを除去して平坦な面
を得た。この後、リフトオフ法によりリング状のp側電
極10を形成し、更にスッパタ蒸着法により誘電体多層
膜反射鏡11を形成し、n側電極12を形成した。誘電
体多層膜反射鏡11は、誘電体中で1/4波長厚さの高
屈折率のアモルファスSi 層と誘電体中で1/4波長厚
さの低屈折率SiO2層とを交互に積層して作製した。反
射率を99%以上にするために積層数を4対とした。
入したところ、レーザ光が誘電体多層膜反射鏡側から出
射され、室温において発振波長は、0.98μmであっ
た。本面発光半導体レーザは、潮解性のある材料を用い
てないので、10万時間以上の長い素子寿命を有した。
体多層膜反射鏡にアモルファスSi層とSiO2層の材料
系を用いたが、誘電体多層膜反射鏡は、高屈折率層と低
屈折率層が交互に積層されていれば良いので、SiNと
SiO2、アモルファスSi とSiNx、或いはTiO2とS
iO2等の他の材料系を用いることが可能である。
元に集積してアレイ素子とした。同アレイ素子と、各レ
ーザを駆動する回路を集積したチップと、光ファイバ束
(16本の束)とを組み合わせて、光送信モジュール
(光コネクション装置)を構成した。これを図3に示
す。図3において、51はレーザアレイ素子、52は、
駆動回路53を集積したIC(集積回路)チップ、54
は光ファイバ束、55は光コネクタを示す。各面発光半
導体レーザは、200Mb/秒の信号を伝送する。従っ
てモジュール全体は、200Mb/秒×16=3.2G
b/秒の信号を伝送する。
ピュータ間を結び、並列情報処理装置を構成した。図4
に同装置の構成を示す。同図において、61は光送信モ
ジュール、62は、二次元フォトダイオードアレイから
なる光受信モジュール、63は光ファイバアレイ、64
はコンピュータ、65はコンピュータ64の送信ボー
ド、66は、コンピュータ64の受信ボードを示す。両
コンピュータ間で3.2Gb/秒×8=25.6Gb/
秒の大容量の信号が伝送される。
集積せず単独の素子として用いることもできる。
−FET型トランジスタを集積した発光波長が0.98
μmの円柱型面発光半導体レーザを図5に示す。同図の
左側に半導体レーザを示し、右側にトランジスタを示
す。同図において、20は半絶縁性のGaAs基板、21
は、n−GaAs バッファ層(n不純物濃度=1×10
17cm-3)、同図左側において、22はn型半導体多層
膜反射鏡(n不純物濃度=1×1018cm-3)、23は
Ga0.82In0.18P0.37As0.63 スペーサ層、24は、G
aInAs/GaInPAs 応力補償型量子井戸活性層、2
5はGaInPAs スペーサ層、26は、p型半導体多層
膜反射鏡(p不純物濃度=1×1019cm-3)を示す。
バッファ層21は、半導体レーザ部位に加えてトランジ
スタ部位まで形成した。
m厚Ga0.85In0.15As 井戸層を伸張歪を持つ6nm厚
のGa0.88In0.12P0.29As0.71 障壁層で隔てて、実効
的に1.27eV(波長:0.98μm)のバンドギャッ
プを持つ応力補償型量子井戸活性層を用いた。半導体多
層膜反射鏡22及び26は、半導体中で1/4波長厚の
Ga0.95In0.05N0.01As0.99 層と半導体中で1/4波
長厚のAl0.5In0.5P層を交互に積層した。両層とも、
基板20及びバッファ層21と格子整合を取るよう組成
比を設定した。なお、AlInP層のAl のIII族元素の
中の割合を50%に設定した。反射率を99%以上にす
るために各反射鏡層の積層数を11対とした。
キシ装置を用いて1×10-4Torrの高真空中で連続し
て結晶成長させた。なお、結晶成長には、その他に化学
線エピタキシ装置や有機金属気相エピタキシ装置を用い
ることが可能である。Al,Ga及びInの原料には、そ
れぞれの金属を、P及びAs の原料には、それぞれフォ
スフィン及びアルシンを、そしてNの原料には、高周波
プラズマにより活性化した窒素分子を用いた。窒素分子
の活性化は、そのほかにECRプラズマ(Electron Cyc
lotron Resonance;電子サイクロトロン共鳴)を用いて
行なうことができる。n型不純物、p型不純物の原料に
は、それぞれSi 及びCBr4を用いた。結晶成長の温度
を500℃に設定した。
り、バッファ層21の表面までエッチングし、図5に示
す様に直径5μmの円柱状の発光領域を残した。この
後、化学気相堆積工程によりSiO2保護層27を形成
し、p側電極28及びn側電極29を形成し、面発光半
導体レーザを作製した。
について説明する。初めに、トランジスタの外側の部分
を半絶縁性基板20に達するまでエッチングして、素子
の分離を行った。この後、ソース電極30、ゲート電極
31及びドレイン電極32を形成しMES−FET型ト
ランジスタを完成させた。
33を行なった。配線33は、トランジスタのソース電
極30と面発光半導体レーザのp側電極28を結んでい
る。
射鏡の積層数が従来の素子の数分の一なので、素子の高
さも従来の素子の数分の一になった。これにより、配線
33を均一な厚さで形成することが可能となり、従来の
素子で問題となっていた面発光半導体レーザの側面部で
の断線を回避することができた。その結果、素子の歩留
まりを大きく向上させることができた。
ンジスタのゲート電極31及びドレイン電極32に対す
る配線は、従来の配線技術で容易に形成できる。これら
の配線は、図5では簡略化して示した。
る。ドレイン電極32には電圧Vd が印加されると、ト
ランジスタが導通状態のときに、ドレイン電極32から
ソース電極30に電流が流れる。その結果、配線33を
通して面発光半導体レーザに電流が注入され、面発光半
導体レーザがレーザ発振する。室温において発振波長が
0.98μmのレーザ光が基板側から出射した。ゲート
電極31に印加される電圧Vg によってトランジスタの
導通/非導通が制御され、レーザに注入される電流が制
御される。電流の大きさは、面発光半導体レーザのn側
電極29に接続される抵抗Rにより設定される。
ある材料を用いてないので、1万時間以上の長い素子寿
命を有した。また、半導体多層膜反射鏡の積層数を従来
の素子に比べて数分の一にすることができた。更に、p
型の反射鏡にGaInNAs を用いたので、半導体多層膜
反射鏡の直列抵抗を減らすことができるとともに、半導
体レーザの消費電力を下げることができた。本半導体レ
ーザとトランジスタを集積して2次元アレイとすること
により、小型の光送信モジュールを構成することができ
た。同モジュールを並列光情報処理の1つである符号化
論理演算システムの光源として利用することができた。
S−FET型トランジスタを集積したが、言うまでもな
く抵抗やコンデンサを含む他の半導体素子と集積するこ
とが可能である。一方、本実施例で示した面発光半導体
レーザは、単独の素子としても用いることができる。
InNAs 系多層膜反射鏡について、積層数と反射率の
関係を調べた。図6に、従来のGaInP/GaAs 系多
層膜反射鏡と比較した結果を示した。多層膜反射鏡での
損失が無い場合を実線で、損失が40cm-1の場合を破
線で示す。初めに、損失が無い場合について説明する。
GaInP/GaAs 系多層膜反射鏡では、目標の99.
5%の反射率を得るのに32対の積層数が必要である。
一方、本発明のAlInP/GaInNAs 系多層膜反射鏡
では13対で達成され、積層数を約1/3に低減するこ
とができる。この積層数は、従来の化学的に不安定なA
lAs/GaAs 系多層膜反射鏡の16対を凌駕してい
る。
説明する。AlInP/GaInNAs系多層膜反射鏡は1
5対で99.5%の反射率が得られる。しかし、従来の
GaInP/GaAs 系多層膜反射鏡では、いくら積層数
を増やしても反射率は99.3%で飽和して99.5%
に達しない。実際の多層膜反射鏡では、損失が40cm
-1程度になることがあり、AlInP/GaInNAs 系多
層膜反射鏡が積層数の低減と高い反射率の確保に非常に
有効であることが判る。
GaAs 基板に格子整合している場合であるが、格子不
整合転位が発生しない範囲で歪層が形成される場合でも
同様の効果を得ることができる。また、歪層に対して結
晶欠陥が生じないように応力補償を施すことが可能であ
り、その場合も同様の積層数低減の効果を得ることがで
きる。
半導体レーザを図7に示す。同図において、1はn−G
aAs 基板(n不純物濃度=1×1018cm-3)、42は
n型の半導体多層膜反射鏡(n不純物濃度=1×1018
cm-3)、43はGaAs スペーサ層、44はGa0.8In
0.2N0.04As0.96 無歪活性層、45はGaAs スペーサ
層、46はp−Al0.3Ga0.7As クラッド層(p不純物
濃度=1×1018cm-3)、47はp−GaAs コンタ
クト層(p不純物濃度=1×1019cm-3)を示す。
合し、波長1.3μmに対して0.95eVのバンドギ
ャップを持つノンドープのGaInNAs 層を用いた。半
導体多層膜反射鏡42は、半導体中で1/4波長厚の高
屈折率のGa0.9In0.1N0.01As0.99 層と半導体中で1
/4波長厚の低屈折率のGa0.5In0.5P層を交互に積層
した。両層とも、基板1と格子整合を取るよう組成比を
設定した。反射率を99%以上にするために反射鏡42
の積層数を27対とした。
エピタキシ装置を用いて連続して1×10-1Torrの低
真空中で結晶成長させた。なお、結晶成長にはその他に
化学線エピタキシ装置や分子線エピタキシ装置を用いる
ことが可能である。Ga 及びIn の原料には、それぞれ
トリメチルガリュウム及びトリメチルインジウムを、P
及びAs の原料には、それぞれフォスフィン及びアルシ
ンを、そしてNの原料には、タシャリブチルアミンを用
いた。n型不純物、p型不純物の原料には、それぞれジ
シラン及びジメチルジンクを用いた。結晶成長の温度を
600℃に設定した。
程により直径10μmの円形のSiO2膜を形成し、これ
をマスクとしてn型の半導体多層膜反射鏡42の途中ま
でウエットエッチングしてメサ状にする。その後、Si
O2マスクを残したまま化学気相堆積工程によりSiO2
保護層8を形成し、ポリイミドを塗布して硬化する。次
に、反応性イオンビームエッチングによりSiO2マスク
が露出するまでポリイミドをエッチングして、ポリイミ
ド層9を形成した。続いて、メサの上部のSiO2マスク
を除去して平坦な面を得た。
側電極10を形成した。更に、スッパタ蒸着法により誘
電体多層膜反射鏡11を形成し、n側電極12を形成し
た。誘電体多層膜反射鏡11は、誘電体中で1/4波長
厚さの高屈折率アモルファスSi 層と誘電体中で1/4
波長厚さの低屈折率SiO2層を交互に積層して構成し
た。その積層数を5対とした。
1.3μmの波長で安定にレーザ発振し、潮解性のある
材料を用いてないので、10万時間以上の長い素子寿命
を有した。
を別の所定の値に変えて、発振波長が1.55μmの面
発光半導体レーザを作製した。1.3μm及び1.55
μmの両波長は、光ファイバ通信で用いられる波長帯と
一致する。両半導体レーザとも、集積してアレイ素子と
して構成することが可能であるほか、単体の素子として
利用することもできる。単体の素子を光ファイバ通信シ
ステムの光源用に用いた。
及び1.55μmとしたものであるが、GaInNAs の
組成比を更に変えて波長を一層長くすることが可能であ
る。前記したようにバンドギャプを0eVにすることが
原理的に可能であるので、波長を限りなく長くすること
が可能であるが、反射鏡の実現性の点から波長は赤外線
の範囲となる。
を実装基板にフリップチップボンディングにより実装す
るとともに、面型フォトディテクタを同基板に同じくフ
リップチップボンディングにより実装した光送受信モジ
ュール(光コネクション装置)を図8、図9に示す。図
8は、面発光半導体レーザの基板への実装形態を示す断
面図、図9は、光送受信モジュールの構造図である。
ザ、82は実装基板、83は半田バンプ、84は半導体
レーザ81の一方の電極、85は半導体レーザ81の他
方の電極を示す。半導体レーザ81として、図2に示し
た素子を採用したが、図7に示した素子を用いることが
可能である。
ていないが、図8の半導体レーザ81を面型フォトディ
テクタに置き換えた構造で示すことができる。面型フォ
トディテクタは、光波長が1.3μm帯の場合、InGa
As材料のものを採用した。この材料により良好な光電
変換効率を得ることができる。なお、光波長が可視光帯
の場合は、Si材料のものを採用することが製作コスト
と光電変換効率の両面から有利である。
により、光送受信モジュールにおいて、高速駆動と実装
プロセスの簡素化及び位置合わせの容易性を得ることが
できる。フリップチップボンディングにおいては、図8
に示すように、半導体レーザ81への電流供給用の電極
84,85は、同一素子上面に形成される。レーザ光の
出射は、素子面とは逆の素子基板裏面から行なわれる。
フォトディテクタの場合も同様にレーザ光の入射が素子
面とは逆の素子基板裏面から行なわれる。
クタ)を実装する基板82には、広帯域の回路及び配線
が実装されており、その帯域は、光送受信モジュールの
駆動周波数以上である。こような広帯域の基板82のボ
ンディングパット上に半田バンプを配置した。実装は、
素子を裏返しにし、基板82を半田溶解温度以上に熱し
た状態で素子のボンディングパットと半田バンプを接触
させて両者を接着することにより行なった。
的に採用されるワイヤボンディングに比べてインダクタ
ンスを低減することができるため、素子の高速駆動に有
利である。また、基板82への実装工程も簡単であり、
位置ずれを小さくすることができるため高精度の位置合
わせを容易に実現することができる。
の素子を素子基板上に集積し、素子毎に電極を設け、集
積した素子を同時に基板82に実装することが可能であ
る。
ザ81及びフォトディテクタに結合する光ファイバ、9
3は、光ファイバ92を収容するファイバフェルール、
90は、ファイバフェルール93を案内するファイバフ
ェルールガイド、94は、ファイバフェルール93を精
度良く固定するためのガードシェルフ、91は入出光信
号、95は出射光信号、96は入射光信号、97は、半
導体レーザ81をアレイ状に集積した面発光レーザアレ
イ、98は、フォトディテクタをアレイ状に集積した面
型フォトディテクタアレイ、99は、面発光レーザアレ
イ97及びフォトディテクタアレイ98を駆動するため
の駆動用IC、913は、実装基板82を6搭載するマ
ザーボード、911は、実装基板82をマザーボード9
13に接続するための実装基板82側の信号ピンアレ
イ、912は、信号ピンアレイ911を受けるためのマ
ザーボード913側の信号ピンソケットを示す。
送受信モジュール内で光信号に変換され、逆に光信号が
電気信号に変換される。電気信号は、光信号の形態で光
ファイバの中を伝送する。面発光半導体レーザ97及び
フォトディテクタは、1次元アレイの形状にモノリシッ
ク集積されて形成される。なお、1次元アレイに限ら
ず、2次元アレイとすることが可能である。これらのア
レイ97,98は、図8に示したフリップチップボンデ
ィングにより実装基板82上に実装される。そして、実
装基板82にアレイ97,98を駆動するための駆動回
路を収容した集積回路を搭載した。このような実装によ
り、配線長が著しく短かくなり、配線に伴う帯域の劣化
を抑圧することができた。
イバとして、リボン型光ファイバ92を採用した。光フ
ァイバの端面とアレイ97,98の素子とを近接して配
置することによって、レンズ等の光学素子を用いること
なく、両者を光学的に結合した。光ファイバのコア径が
50μmであり、素子の光入出射径も同等の50μmで
ある場合、両者の間隔を10μm以下とすることによ
り、50%を越える高効率の光学的結合効率を実現する
ことができる。また、この際の位置合わせ余裕度は、5
0%のパワー変動を許容すると、実現容易な±5μm程
度となる。
ーボード913の組み込む場合、リボン型光ファイバ9
2とマザーボード913とが平行な位置関係にあること
が望ましい。そのため、アレイ97,98の各素子を光
ファイバ端面に垂直に配置するよう実装基板82をマザ
ーボード913に垂直に配置した。実装基板82とマザ
ーボード913とは、信号ピンアレイ911と信号ピン
ソケット912とにより電気的に接続される。
ルール93とファイバフェルールガイド90からなるガ
イド機構により、アレイ97,98の各素子との位置関
係が確保される。
ら遮断するため、同各素子の上面を厚さ7μmのアクリ
ル材料の膜で被った。なお、この材料に限らず、光ファ
イバ端面と素子との光結合状態を乱さない厚さと屈折率
を有するその他の薄膜状物質を用いることができる。
部品点数の削減と、光ファイバと素子の位置合わせの高
精度化を実現することができた。その結果、モジュール
としての利便性、モジュール実装の経済性、位置合わせ
余裕度のそれぞれを向上させることができた。
きい半導体材料を使用するので、少ない積層数で所望の
反射率を得ることができる。また、同材料に潮解性がな
い材料を採用するので、長寿命の面発光半導体レーザを
実現することができる。積層数が少ないので、レーザの
高さを低くすることが可能になり、ほかの半導体素子と
集積することが容易となる。そのため、高集積の光送信
モジュール及び光送受信モジュールを実現することがで
きる。また、GaInNAs 材料を活性層に用いるので、
波長が1.3μm及び1.55μmのレーザ光を室温で
安定に発振することができる。本面発光半導体レーザ
は、以上の特徴を有するので、光インタコネクション装
置、コンピュータ、並列情報処理装置及び光ファイバ通
信システム等に広く利用することができる。
明するための曲線図。
例を説明するための断面図。
ための配置構成図。
理装置の例を説明するための配置構成図。
説明するための断面図。
るための曲線図。
説明するための断面図。
装断面図。
信モジュール構造図。
性層 26…p型AlInP/GaInNAs 半導体多層膜反射鏡 30…ソース電極 31…ゲート電極 33…ドレイン電極 33…Al 配線 42…n型GaInP/GaInNAs 半導体多層膜反射鏡 44…GaInNAs 無歪活性層 50,81…面発光半導体レーザ 51…レーザアレイ素子 61…光送信モジュール 82…実装基板 83…半田バンプ 84…半導体レーザの一方の電極 85…半導体レーザの他方の電極 54,92…光ファイバ 91…入出光信号 95…出射光信号 96…入射光信号 97…面発光レーザアレイ 98…面型フォトディテクタアレイ 913…マザーボード
Claims (14)
- 【請求項1】結晶基板上部に光を発生する活性層と、当
該活性層から発生した光からレーザ光を得るために活性
層の上部及び下部を上部反射鏡と基板側の下部反射鏡で
挟んだ共振器とを有し、結晶基板面に垂直にレーザ光を
放射する面発光半導体レーザにおいて、前記結晶基板
は、GaAs 基板であり、少なくとも一方の反射鏡は、
前記GaAs 基板に格子整合する低屈折率半導体層と前
記GaAs 基板に格子整合する高屈折率半導体層とを交
互に積層してなる半導体多層膜を含めて構成され、当該
低屈折率半導体層は、主たる元素がアルミニウム、イン
ジウム及び燐の材料からなることを特徴とする面発光半
導体レーザ。 - 【請求項2】結晶基板上部に光を発生する活性層と、当
該活性層から発生した光からレーザ光を得るために活性
層の上部及び下部を上部反射鏡と基板側の下部反射鏡で
挟んだ共振器とを有し、結晶基板面に垂直にレーザ光を
放射する面発光半導体レーザにおいて、少なくとも一方
の反射鏡は、低屈折率の半導体層と高屈折率の半導体層
とを交互に積層してなる半導体多層膜をもって構成さ
れ、当該高屈折率半導体層は、主たる元素がガリウム、
インジウム、窒素及び砒素の材料からなることを特徴と
する面発光半導体レーザ。 - 【請求項3】前記高屈折率半導体層は、主たる元素がガ
リウム、インジウム、窒素及び砒素の材料からなること
を特徴とする請求項1に記載の面発光半導体レーザ。 - 【請求項4】前記半導体多層膜は、p型の導電性を与え
る不純物が混入していることを特徴とする請求項2又は
請求項3に記載の面発光半導体レーザ。 - 【請求項5】前記半導体多層膜をもって構成される反射
鏡は、低屈折率半導体層と高屈折率半導体層の積層数が
30対以下であることを特徴とする請求項3に記載の面
発光半導体レーザ。 - 【請求項6】結晶基板上部に光を発生する活性層と、当
該活性層から発生した光からレーザ光を得るために活性
層の上部及び下部を上部反射鏡と基板側の下部反射鏡で
挟んだ共振器とを有し、結晶基板面に垂直にレーザ光を
放射する面発光半導体レーザにおいて、前記結晶基板は
GaAs 基板であり、少なくとも一方の反射鏡は、当該
GaAs 基板に格子整合する低屈折率半導体層と、当該
GaAs 基板に格子整合する高屈折率半導体層とを交互
に積層してなる半導体多層膜をもって構成され、前記活
性層は、主たる元素がガリウム、インジウム、窒素及び
砒素の材料からなることを特徴とする面発光半導体レー
ザ。 - 【請求項7】前記レーザ光の波長が0.85μmよりも
長く、赤外線の波長範囲にあることを特徴とする請求項
6に記載の面発光半導体レーザ。 - 【請求項8】前記レーザ光の波長が1.3μm帯又は
1.55μm帯のいずれかであることを特徴とする請求
項7に記載の面発光半導体レーザ。 - 【請求項9】前記活性層と前記反射鏡の半導体多層膜と
を含む半導体部分は、他の半導体素子と同一の結晶基板
上に集積されていることを特徴とする請求項1〜請求項
8のいずれか一に記載の面発光半導体レーザ。 - 【請求項10】前記活性層と前記反射鏡の半導体多層膜
とを含む半導体部分を化学線エピタキシ法、分子線エピ
タキシ法又は有機金属気相エピタキシ法のいずれかによ
り作製することを特徴とする請求項1〜請求項9のいず
れか一に記載の面発光半導体レーザの製造方法。 - 【請求項11】請求項1〜請求項9のいずれか一に記載
の面発光半導体レーザを光源として備えたことを特徴と
する光送信モジュール。 - 【請求項12】請求項1〜請求項9のいずれか一に記載
の面発光半導体レーザを光源として備えたことを特徴と
する並列情報処理装置。 - 【請求項13】請求項1〜請求項9のいずれか一に記載
の面発光半導体レーザを光源として備えたことを特徴と
する光ファイバ通信システム。 - 【請求項14】請求項1〜請求項9のいずれか一に記載
の面発光半導体レーザを光源として備えたことを特徴と
する光送受信モジュール。
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- 1996-12-20 JP JP34112096A patent/JP3748140B2/ja not_active Expired - Fee Related
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