JPH09236889A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH09236889A
JPH09236889A JP8045022A JP4502296A JPH09236889A JP H09236889 A JPH09236889 A JP H09236889A JP 8045022 A JP8045022 A JP 8045022A JP 4502296 A JP4502296 A JP 4502296A JP H09236889 A JPH09236889 A JP H09236889A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
winding
edge
photographic film
Prior art date
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Application number
JP8045022A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09236889A publication Critical patent/JPH09236889A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光済み写真フイルムの全部をパトローネの
内部に完全に巻き込んだことを撮影者に知らせる。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットは、フイル
ム先端の縁に凹部を形成した写真フイルムを内蔵してい
る。パトローネ収納室の近傍には、バネ64が配置され
ている。バネ64の一端64aは、写真フイルム28の
上側の側端面(エッジ)に、フイルム幅方向に向けて付
勢した状態で当接している。最後のコマの撮影を完了し
た後にフイルム巻き上げ操作の過程では、バネ64の一
端64aにフイルム先端の上縁に形成された凹部が到達
し、一端64aが凹部の内部に出入りする。このときの
出入りにより、フイルム巻き上げ操作にクリック感を与
え、パトローネの内部に写真フイルム28の全部が巻き
込まれたことを知られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットには、露光
開口を挟んだ両側にそれぞれパトローネを収納するパト
ローネ収納室と未露光の写真フイルムを収納するフイル
ム収納室とが設けられており、撮影によりフイルム後端
側の露光コマから露光を行い、撮影後のフイルム巻き上
げ操作により露光済みの写真フイルムをパトローネの内
部に収納する。そして、最後のコマに撮影を完了した後
のフイルム巻き上げ操作によってフイルム先端部までを
パトローネの内部に完全に収納できる。これにより、現
像所での取り出しの際に、パトローネからフイルム先端
部が飛び出ていないので、パトローネ収納室から確実に
取り出すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像所
では、提出されたレンズ付きフイルムユニットを確認す
る意味で、必ずフイルム巻き上げ操作を行っている。と
いうのは、レンズ付きフイルムユニットに露光済みの写
真フイルムをパトローネに巻き込んだことを知らせる手
段がなく、最後のコマに撮影を完了した後のフイルム巻
き上げ操作量が足らず、フイルム先端部までをパトロー
ネの内部に完全に収納されていない恐れがあるためであ
る。
【0004】本発明は、露光済みの写真フイルムがパト
ローネの内部に収納したことを認識させる手段を備えた
レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、写真フイルムの最後のコマに撮影を完了
した後のフイルム巻き上げ操作の過程で、フイルム先端
の縁に設けた凹部に出入りしてその通過を検知させる巻
込み完了検知手段をパトローネ収納室の近傍に設けたも
のである。これによれば、凹部に巻込み完了検知手段が
出入りすることで、撮影者にフイルム巻き上げ操作を通
じてクリック感を与える。また、凹部を出るときにはフ
イルム巻き上げ方向とは逆の縁が引っ掛かり、ここを捩
らすため、写真フイルムの捩れ音が発生する。これらの
クリック感やフイルム捩れ音を触覚や聴覚を通じて撮影
者に全部の写真フイルムがパトローネの内部に巻き込ま
れたことを知らせる。
【0006】請求項2記載の発明では、凹部を形成した
側の写真フイルムの縁にフイルム幅方向に向けて付勢し
た状態で接触させた巻込み完了検知手段とした。これに
よれば、写真フイルムの縁に接触しているから、写真フ
イルムの面にスリ傷等を付けることはない。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は、レンズ付きフイルムユニ
ット10の外観を示すものである。レンズ付きフイルム
ユニット10は、写真フイルムパトローネや各種撮影機
構が内蔵されたユニット本体11とこれを収納する外ケ
ース12とから構成されている。外ケース12は、ユニ
ット本体11に組み込まれた巻上げノブ13,シャッタ
ボタン14等を露呈させるような輪郭となっており、ま
た、撮影レンズ17,ファインダ光学18及び枚数表示
用の表示窓19等を露出させるための穴が設けられてい
る。
【0008】ユニット本体11は、図3に示すように、
本体基部20、パトローネ付き写真フイルム25、及び
外カバーとで構成されている。外カバーは、後カバー2
1と前カバー23とから構成されている。
【0009】前カバー23は、本体基部20の前面に着
脱自在に取り付けられ、本体基部20との間で露光ユニ
ット22を前及び上下方向から覆う。この前カバー23
の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャ
ッタボタン14が設けられている。
【0010】本体基部20には、露光開口33を挟んだ
両側に各々隙間を空けてパトローネ収納室27とフイル
ムロール室29とが一体に形成されている。パトローネ
収納室27は、パトローネ26を収納するため部屋であ
り、またフイルムロール室29は、パトローネ26から
引き出した未露光の写真フイルム28をフイルムロール
の形態で収納するための部屋である。なお、巻芯に未露
光の写真フイルムを巻き付けた状態でフイルムロール室
に収納してもよい。この場合には、フイルム先端が巻芯
から容易に離れるようにしておく。
【0011】パトローネ収納室27とフイルムロール室
29との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム25を装填した後に、後カバー21に設けたプル
トップ式の底蓋30,31によってそれぞれ光密に塞が
れる。底蓋30は、露光済みの写真フイルム28を巻き
込んだパトローネ26を取り出す際の蓋である。
【0012】パトローネ収納室27の上には、巻上げノ
ブ13が回動自在に配置されている。巻上げノブ13に
は、パトローネ26のスプール26bに係合する軸が一
体に形成されている。この軸は巻上げノブ13とともに
フイルム巻き上げ機構を構成している。巻上げノブ13
は、一部が後カバー21の開口21aから露呈されてお
り、この露呈された部分をフイルム巻き上げ方向(図2
に示す矢印方向)に回転させることによりスプール26
bが回転し、撮影済みの写真フイルム28をパトローネ
26の内部に巻き上げる。
【0013】巻上げノブ13の外周には歯列13aが形
成されている。この歯列13aには、本体基部20に設
けた逆止爪20aが係合している。逆止爪20aは、巻
上げノブ13がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回
転操作されることを禁止する。
【0014】パトローネ収納室27とフイルムロール室
29との間には、暗箱の一部32が設けられている。こ
の暗箱の一部32の前面には、露光付与機構をユニット
化した露光ユニット22が着脱自在に取り付けられる。
露光ユニット22には、残りの分割暗箱を一体に形成し
たベースに、撮影レンズ17、間欠スプロケット、フイ
ルム巻き止め機構、シャッタ機構、フイルムカウンタ機
構、及びファインダ光学等が組み込まれている。この露
光ユニット22を本体基部20に取り付けることで暗箱
が形成される。
【0015】間欠スプロケットは、本体基部20の暗箱
32の上で、且つパトローネ収納室27の側に寄った位
置に形成された開口34からフイルム面に向けて突出さ
れる。この位置は、写真フイルムのパーフォレーション
28a,28bの移送軌跡内とされている。間欠スプロ
ケットは、写真フイルム28の1コマ分の移送により半
回転する。この間の回転力を利用してシャッタ機構のシ
ャッタチャージが行われ、半回転した時点でフイルム巻
き止め機構が作動して写真フイルムの移送と巻き上げノ
ブ13の巻き上げ操作とを阻止する。また、この間のス
プロケットの回転力を利用してフイルムカウンタ機構の
一歩進が行われる。
【0016】図4に示すように、写真フイルム28は、
フイルム先端とフイルム後端との間の有効露光範囲に、
一方の側縁28dに沿って2個のパーフォレーション2
8a,28bが2種類の間隔で交互に配列されており、
間隔の長いパーフォレーション28b,28aの間の中
心が露光開口33を通る撮影光軸17aに合うように1
コマずつ巻き上げられて露光が行われる。また、写真フ
イルム28には、パーフォレーション28a,28bを
形成した側縁28dで、且つフイルム先端に寄った位置
に、一部を切り欠いて形成した凹部28cが形成されて
いる。この凹部28cは、フイルム幅方向において露光
範囲外に形成されており、パトローネ26の内部に写真
フイルム28が完全に巻き込まれたときに、スプール2
6bの端に設けたフランジの縁に引っ掛かり、次回のフ
イルム送り出しのときにフイルム先端を出し易くする。
【0017】パトローネ26は、スプール26bの回転
により写真フイルム28を送り出せる構造とされてお
り、フイルム送出口の内部に開閉自在な蓋部材26aが
設けられている。この蓋部材26aは、パトローネ26
の内部遮光用であり、この両端には、キー溝が形成され
ている。これらのキー溝は、スプール26bの軸方向に
沿った側面から外部に各々露呈されている。露光ユニッ
ト22とパトローネ収納室27との隙間には、現像所で
行われる後カバー21の底蓋30を開く動作に連動して
蓋部材を閉じる蓋部材閉じ機構が内蔵されている。
【0018】図5に示すように、蓋部材閉じ機構は、捩
じりバネ60、駆動軸61、連結棒62、及び後カバー
21の底蓋30に形成された係止爪30aとで構成され
ている。駆動軸61は、パトローネ収納室27の上面に
形成した開口27aを通して、パトローネ26の蓋部材
26aのキー溝に係合し、蓋部材26aを開閉する。捩
じりバネ60は、一端が本体基部20のバネ受けに、ま
た他端が駆動軸61のバネ受けにそれぞれ引っ掛けら
れ、蓋部材26aが閉じ位置となる方向に向けて駆動軸
61を付勢する。
【0019】連結棒62は、パトローネ収納室27の外
側で暗箱の一部32の横に組み込まれ、上端が駆動軸6
1の回転軌跡内に臨む上昇位置と回転軌跡内から退避す
る下降位置との間で移動自在に組み込まれる。連結棒6
2の上端は、上昇位置のときに、蓋部材26cを開いた
位置で駆動軸61に当接してその回転を阻止している。
この上昇位置のときに連結棒62の下端は、底蓋30が
パトローネ収納室27の底を閉じた状態で係止爪30a
に係合する。
【0020】底蓋30を開けると、これに連動して連結
棒62が下降位置に移動し、駆動軸61の回転軌跡内か
ら連結棒62の上端が退避し、駆動軸61がバネ60の
付勢により回転する。これにより、パトローネ26の蓋
部材26aが開く。底蓋30がある程度開かれると、連
結棒62の下端と係止爪30aとの係合が解除され、連
結棒62は下降位置の状態で保持される。
【0021】本体基部20の開口34には、巻込み完了
触知手段を構成するバネ64が取り付けられる。このバ
ネ64は、コの字状の一端64aを他端64bに対して
鋭角に折り曲げ、且つ他端64bよりも長く伸ばした形
状とされている。
【0022】バネ64は、図6に示すように、間欠スプ
ロケット38とパトローネ収納室27との間で、且つパ
トローネ収納室27の側に寄った位置に取り付けられ、
取り付けられると一端64aがフイルム面にある写真フ
イルム28に向けて突出する。
【0023】スプロケット38には、短い間隔で並んだ
一対のパーフォレーション28a,28bに順次に噛合
する一対の歯38a,38bが、円周面の回転対称の位
置にそれぞれ二対突設されており、前述したように写真
フイルム28が1コマ分の長さだけ移送されることで半
回転する。このスプロケット38は、フイルム1コマ分
の移送後に、一対の歯38a,38bのうち先頭の歯3
8aがパーフォレーション28aから外れ、後続の歯3
8bがパーフォレーション28bに噛合した状態で停止
する。
【0024】図1に示すように、バネ64の一端64a
は、フイルム通路内の写真フイルム28の側縁28d側
の側端面(エッジ)に乗っている。この状態では、他端
64bが本体基部20と露光ユニット22のベースとの
間で固定されているため、一端64aが自身の弾性によ
り縁28dの側の側端面をフイルム幅方向に向けて付勢
している。この一端64aの先端は、図示のように円弧
形状にされており、写真フイルム28へのスリ傷等の防
止を図っている。なお、図1では、図面の繁雑化を防ぐ
ために間欠スプロケット38を省略して示している。
【0025】次に上記構成の作用を説明する。レンズ付
きフイルムユニット10は、シャッタチャージ直前の状
態となっており、間欠スプロケット38が歯38a,3
8bの間隔の長い面が写真フイルム28に接した状態と
なっている。写真フイルム28の縁28dの側の側端面
には、バネ64の一端64aが乗った状態とされ、自身
の弾性により写真フイルム28をフイルム幅方向に押し
ている。
【0026】撮影者は、フイルム巻き上げ操作を行う。
この操作は、巻き上げノブ13をフイルム巻き上げ方向
に回転させる。これにより、写真フイルム28が巻き上
げられ、フイルム後端側から最初の一対のパーフォレー
ション28a,28bが到達する。これらのパーフォレ
ーション28a,28bが到達することで1コマ分の長
さだけ写真フイルム28が移送され、この間に間欠スプ
ロケット38が半回転する。間欠スプロケット38の半
回転によりシャッタ機構のシャッタチャージが行われ、
半回転した時点でフイルム巻き止め機構が作動して間欠
スプロケット38の回転と巻き上げノブ13の回転とを
阻止する。これにより、露光開口33には、フイルム後
端側の最初のコマ28eがセットされる。
【0027】撮影は、シャッタボタン14を押下操作す
る。この操作によりシャッタ機構が作動して露光が行わ
れる。シャッタ機構の作動が完了すると、フイルム巻き
止め機構の作動が解除され、次回のフイルム巻き上げ操
作が供用される。
【0028】以下、前述した操作を繰り返すことで、有
効露光範囲のフイルム後端側のコマから順に露光が行わ
れ、露光済みの写真フイルム28がパトローネ26に内
部に巻き取られる。この間、写真フイルム28の1コマ
移送ごとにフイルムカウンタ機構が一歩進して、表示窓
19を通して外部にその時点での残りのフイルム枚数を
表示する。
【0029】最後のコマ28fに撮影を行った後には、
写真フイルム28の最も先端側にある一対のパーフォレ
ーション28a,28bが間欠スプロケット38に到達
し、有効露光範囲外にコマを形成してしまうため、これ
らパーフォレーション28a,28bを無効化する必要
がある。この機構は、フイルムカウンタ機構に内蔵され
ており、最後のコマ28fに撮影を完了した後のフイル
ム巻き上げ操作により、残りのフイルム枚数が無い旨を
表示する位置に歩進した時点で、フイルムカウントをロ
ックし、またフイルム巻き止め機構の作動を阻止すると
ともに、間欠スプロケット38の回転をロックする。こ
のとき、間欠スプロケット38は歯38a,38bの間
隔の長い面をフイルム通路に向けた状態でロックされ
る。したがって、前述した一対のパーフォレーション2
8a,28bが到達してもフイルム巻き止め機構が作動
せず、しかも間欠スプロケット38の歯38a,38b
が写真フイルム28に振れることもないから、安全にフ
イルム先端部のパトローネ26への巻き込みが行える。
【0030】引続きフイルム巻き上げ操作を行っても、
表示窓19には残りのフイルム枚数が無い旨の表示がな
されたままである。このため、この時点では露光済みの
写真フイルム28の全部がパトローネ26に巻き込まれ
ているか知る術がない。しかしながら、本実施例では、
フイルム先端の巻き上げ操作の過程で、写真フイルム2
8の凹部28cが到達し、バネ64の一端64aが自身
の弾性により凹部28cに入り込み、凹部28cが通り
過ぎることで再び自身の弾性に抗して側端面に乗っか
る。この一端64aの凹部28cへの出入りにより写真
フイルム28の移送に負荷を与え、この負荷がフイルム
巻き上げ操作をしている触点にクリック感として伝達さ
れる。
【0031】また、一端64aが凹部28cから出ると
きには、凹部28cを形成する給送方向に沿った側の前
後縁のうち、フイルム先端側の縁が捩れて写真フイルム
28の捩れ音が生じる。このクリック感と音とにより、
撮影者は、写真フイルム28の全部がパトローネ26の
内部に巻き込まれたことを知る。このとき、凹部28c
がフイルム先端寄りに設けられているから、クリック感
及び捩れ音を得てからフイルム巻き上げ操作を止めるま
での惰性操作で、残りの僅かなフイルム先端がパトロー
ネ26の内部に巻き込まれる。
【0032】使用済みのレンズ付きフイルムユニット1
0は、そのまま現像所に提出され、ここで底蓋30が開
かれる。この底蓋30の開き動作に連動して蓋部材閉じ
機構が作動してパトローネ26の蓋部材26aが閉じら
れる。このとき、フイルム先端までの全部がパトローネ
26の内部に確実に巻き込まれているから、フイルム先
端を蓋部材26aで挟み込んでフイルムに傷等を付ける
ことや、パトローネ26を取り出したときにフイルム先
端を挟み込んだ蓋部材26aの隙間からパトローネ26
の内部に外光が入射して露光済みの写真フイルム28に
光被れを生じさせる等の不具合を未然に防止することが
できる。
【0033】取り出したパトローネ26は、確実に蓋部
材26aが閉まっているから、暗室で蓋部材26aを開
いた後に、スプール26bをフイルム送り出し方向に回
転させる。これにより、写真フイルム28がフイルム送
出口から外部に送り出され、露光済みの写真フイルム2
8を簡単に現像処理できる。現像した後には焼付け処理
が行われて、プリント写真が得られる。現像済みの写真
フイルム28は、元のパトローネ26に戻されてプリン
ト写真とともにユーザーに返却される。
【0034】図7に示した実施例では、薄肉の突出片6
6を後カバー21に一体に設け、突出片66の先端部を
写真フイルム28の縁28dの側の側端面に、フイルム
幅方向に向けて押し付けるように当接させている。これ
によれば、凹部28cが到達することで突出片66の自
身の弾性により凹部28cの内部に入り込み、二点鎖線
で示した状態となる。
【0035】図8に示した実施例では、写真フイルム2
8の乳剤面側とは逆側のバック面に突出片67を押し当
てるようにした。突出片67は、写真フイルム28の縁
28dに、フイルム面方向に向けて押し付けられた状態
で当接しており、凹部28cが到達することで凹部28
cの内部に入り込む。突出片67の押し付け面は、写真
フイルム28に傷等を付けないように丸み形状とされて
いる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、写真
フイルムの最後のコマに撮影を完了した後のフイルム巻
き上げ操作の過程で、フイルム先端の縁に設けた凹部に
出入りしてその通過を検知させる巻込み完了検知手段を
パトローネ収納室の近傍に設けたから、写真フイルムの
全部がパトローネに巻き込まれる直前に、凹部に巻込み
完了検知手段が出入りする。これにより、撮影者にフイ
ルム巻き上げ操作を通じてクリック感を与える。また、
凹部を出るときにフイルム巻き上げ方向とが逆の縁が引
っ掛かり、ここを捩らすため、写真フイルムの捩れ音が
生じる。これらのクリック感や捩れ音を触覚や聴覚を通
じて撮影者に伝達することで、全部の写真フイルムがパ
トローネの内部に巻き込まれたことを確実に知らせるこ
とができる。
【0037】請求項2記載の発明では、フイルム幅方向
に向けて付勢した状態で巻込み完了検知手段を写真フイ
ルムの凹部側の縁に接触させたから、写真フイルムの面
にスリ傷等を付けることがなく、安全にフイルム巻き込
み完了を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻込み完了検知手段の概略を示す断面図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】パトローネ付き写真フイルムを示す平面図であ
る。
【図5】蓋部材閉じ機構及び巻込み完了表示手段の要部
を示す斜視図である。
【図6】ユニット本体の断面図である。
【図7】後カバーと一体に設けた巻込み完了検知手段を
用いた別の実施例を示す断面図である。
【図8】巻込み完了検知手段を写真フイルムの面方向に
向けて当接させた他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
13 巻き上げノブ 27 パトローネ収納室 29 フイルムロール室 26 パトローネ 28 写真フイルム 28c 凹部 34 開口 38 間欠スプロケット 64 バネ 66,67 突出片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネを収納するパトローネ収納室
    と、フイルム先端の縁に凹部が形成された未露光の写真
    フイルムを収納するフイルムロール室と備え、撮影後の
    フイルム巻き上げ操作により露光済みの写真フイルムを
    パトローネの内部に巻き込むようにしたレンズ付きフイ
    ルムユニットにおいて、 前記パトローネ収納室の近傍に設けられ、前記写真フイ
    ルムの最後のコマに撮影を完了した後のフイルム巻き上
    げ操作により前記凹部に出入りしてその通過を検出させ
    る巻込み完了検知手段を設けたことを特徴とするレンズ
    付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記巻込み完了検知手段は、前記凹部を
    形成した側の写真フイルムの縁にフイルム幅方向に向け
    て付勢した状態で接触していることを特徴とする請求項
    1記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP8045022A 1996-03-01 1996-03-01 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH09236889A (ja)

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