JP3778530B2 - フイルム巻上げ機構及びレンズ付きフイルムユニット - Google Patents

フイルム巻上げ機構及びレンズ付きフイルムユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイルム巻上げ機構及びレンズ付きフイルムユニットに関し、更に詳しくは、フイルム巻上げ効率を向上させたフイルム巻上げ機構及びレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
写真フイルムとパトローネとが予め装填され、簡単な撮影機構が組み込まれたレンズ付きフイルムユニットが本出願人より製造・販売されている。このレンズ付きフイルムユニットには様々な種類があり、パトローネにプラスチック製のカートリッジを用いたフイルムカートリッジを使用するレンズ付きフイルムユニットがある。
【0003】
前記レンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズを挟んでカートリッジ本体を収納するカートリッジ室と、カートリッジ本体から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルムを収納するフイルムロール室とが設けられており、カートリッジ室の上部でカートリッジ本体にのスプールに係合された巻上げノブを撮影ごとに回転操作して、露光済みの写真フイルムをカートリッジ本体の内部に巻き上げていくようになっている。
【0004】
上記フイルムカートリッジには、最も撮影枚数の多いもので40コマの撮影枚数を有するものがある。この40コマの撮影枚数を有するフイルムカートリッジのスプールの軸径は、直径7mmとされている。レンズ付きフイルムユニットは、最初に使用する際に巻上げノブを回転操作して写真フイルムの1コマ目を撮影位置にセットし、さらにこの際の写真フイルムの移動を利用してシャッタチャージやフイルムカウンタの表示の更新を行っている。また、最後のコマに撮影を終了した後には、巻上げノブの回転操作によって写真フイルムの先端までをカートリッジ本体の内部に完全に収納し、明室内でフイルムカートリッジの取り出しを行えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記フイルムカートリッジに用いられる写真フイルムは、実際に撮影が行われる撮影領域の両端に、現像処理時等に使用される露光禁止領域が数コマ分設けられている。そのため、フイルムカートリッジを用いたレンズ付きフイルムユニットでは、最初の使用時に1コマ目をセットするフイルム巻上げ操作で、巻上げノブをおよそ450°(1.25回転)させ、最終コマへの撮影終了後には写真フイルムを全てカートリッジ本体に巻き込むために、巻上げノブを1360°(約3.8回転)させなくてはならない。
【0006】
上記回転角度は、例えば1度の巻上げ操作で回転される巻上げノブの回転量を113°とすると、レンズ付きフイルムユニットの使用時には巻上げノブを4回操作しなければならず、使用終了時には12回の巻上げノブの操作が必要となり、ユーザーに多大な負担を強いていた。また、一般的なカメラでは、巻上げノブ(巻上げレバー)の回転量以上に巻上げ軸を回転させる増速ギヤ群を巻上げノブとスプールとの間に設けたものがあるが、レンズ付きフイルムユニットではそのような増速ギヤ群を設けるスペース的余裕がない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、ユーザーによる撮影操作の負担を軽減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1記載のフイルム巻上げ機構は、写真フイルムの一端が係止されて回転自在とされたスプールの端部に係合される回転軸と、この回転軸と同軸で一体に回転される従動ギヤと、前記回転軸と同軸で回転される駆動部材と、この駆動部材に回転自在に取り付けられ、前記従動ギヤに噛合されてその周りで公転する少なくとも3個の遊星ギヤと、これらの遊星ギヤに噛合して自転させ、前記従動ギヤをフイルム巻上げ方向に回転させる内歯ギヤとを備えたものである。
【0009】
また、請求項2記載のフイルム巻上げ機構は、写真フイルムの一端が係止されて回転自在とされたスプールの端部に係合される回転軸と、この回転軸と同軸で一体に回転される従動ギヤと、この従動ギヤに噛合される少なくとも3個の遊星ギヤと、前記回転軸と同軸で回転される駆動部材と、前記駆動部材と同軸で一体に回転され、前記3個の遊星ギヤに噛合して回転させ、前記従動ギヤをフイルム巻上げ方向に回転させる内歯ギヤとを備えたものである。
【0010】
更に、請求項3記載のフイルム巻上げ機構は、駆動部材として手動で回転操作される巻上げノブを用いたものである。
【0012】
更に、請求項5記載のレンズ付きフイルムユニットは、請求項1〜のいずれかに記載のフイルム巻上げ機構を用いたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に従って、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットについて説明する。図2に示すように、レンズ付きフイルムユニット2は、予め写真フイルムが装填され各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3を部分的に覆うラベル4とから構成されている。
【0014】
ユニット本体3の上面には、シャッタボタン6,カウンタ窓7が、前面にはファインダ8,撮影レンズ9等が設けられている。また、背面側からは1コマの撮影毎に回転操作される巻上げノブ10が露呈されている。ラベル4は、裏面に接着剤が塗布された帯状の紙片であり、ユニット本体3の中央部分に巻かれるように貼付される。ラベル4には、撮影レンズ9やファインダ8,カウンタ窓7等を外部に露呈させる開口が形成されている。
【0015】
図3に示すように、ユニット本体3は、フイルムカートリッジ12が装填される本体部13と、この本体部13の前面に組み付けられる露光ユニット14と、本体部13を挟み込むように前面側及び背面側に組み付けられる前カバー15及び後カバー16とから構成されている。
【0016】
フイルムカートリッジ12は、プラスチック製のカートリッジ本体18と、このカートリッジ本体18内に収納される写真フイルム19とから構成されている。カートリッジ本体18内には、写真フイルム19の一端が係止されるスプール20が回転自在に組み込まれており、更に特開平6−266053号公報で知られるようなフイルム送出し機構が内蔵されている。また、写真フイルム19がカートリッジ本体18内に出入りするフイルム出入り口(図示せず)には、外部から回動されることによりフイルム出入り口を開閉する棒状の遮光蓋21が組み込まれている。
【0017】
図4に示すように、写真フイルム19はフイルム自由端部19a,撮影領域19b,フイルム係止部19cから構成されている。撮影領域19bには、一方の側縁に沿ってサイズの異なった大小2個のパーフォレーション23,24が2種類の間隔で交互に配列されている。パーフォレーション23,24は、各コマ25のフイルム給送方向の先頭側と後部側とを設定するもので、レンズ付きフイルムユニット2では撮影毎に写真フイルム19をカートリッジ本体18内に巻き込んでいくことから、大パーフォレーション23がフイルム給送方向の先頭側を、小パーフォレーション24が後部側を示している。同様に、コマ25aが最初に撮影が行われる第1コマとなり、コマ25bが最後に撮影が行われる最終コマとなる。各パーフォレーション23,24は、コマ25の数に対応する数だけ設けられている。
【0018】
フイルム係止部19cは端部がスプール20に係止されており、巻上げノブ10の回動操作によるスプール20の回転によって、スプール20に巻き付けられる。フイルム自由端部19aとフイルム係止部19cとは撮影に用いられない領域とされており、現像処理時に使用するための露光禁止領域となっている。これらの露光禁止領域は、数コマ分の長さをそれぞれ有している。このフイルム自由端部19aとフイルム係止部19cは、未露光の状態でカートリッジ本体18内に巻き上げられる。
【0019】
図示した写真フイルム19は、一般のカメラに使用される写真フイルムに追加工を施してレンズ付きフイルムユニット用としたものである。カメラ用の写真フイルムとレンズ付きフイルムユニット用の写真フイルム19との差異は、大パーフォレーション23の大きさと、フイルム係止部19cの範囲内に追加された初期チャージ用の小パーフォレーション26である。カメラ用の写真フイルムでは全てのパーフォレーションの大きさが小パーフォレーション24と同じ大きさとなっており、フイルム係止部19c内にパーフォレーションは存在しない。フイルム自由端部19aのパーフォレーション27は、カメラに装填された際に最初のシャッタチャージを行うためのものである。
【0020】
本体部13の中央部には、撮影レンズ9から写真フイルム19までの間の撮影光路を遮光する遮光筒29が設けられている。この遮光筒29の前面側には、撮影レンズ9を透過した被写体光を写真フイルム19まで導く開口30が形成されており、背面側には、写真フイルム19への露光範囲を規定するアパーチャーが形成されている。
【0021】
遮光筒29を挟む両側には、製造段階でカートリッジ本体18と、ロール状に巻かれた写真フイルム19とがそれぞれ収納される、カートリッジ室32とフイルムロール室33とが一体に形成されている。カートリッジ室32及びフイルムロール室33は、本体部13の背面側に後カバー16が組み付けられ、後カバー16に一体に形成されたカートリッジ室用の底蓋34と、フイルムロール室用の底蓋35とが閉じられることにより適正な遮光能が得られる。なお、底蓋34,35は、後カバー16に対して屈曲自在な薄肉部を介して連結されており、底蓋34は使用後のレンズ付きフイルムユニット2からフイルムカートリッジ12を取り出す際に開放される。
【0022】
前カバー15は、本体部13の前面側に着脱自在に組み付けられ、シャッタボタン6とともに、ファインダ8の対物側を外部に露呈する対物側開口37が形成されている。後カバー16は、本体部13の背面側に爪係合によって組み付けられる。後カバー16の内面側には、本体部13のアパーチャーの背後で写真フイルム19の背面を支持するフイルム支持面16aが形成されている。また、ファインダ8の接眼側を外部に露呈する接眼側開口38が支持面16aの上方に形成されている。
【0023】
露光ユニット14は、多数のボスや突起が一体に形成されたブロック形状のユニット基部40に、ファインダ8や撮影レンズ9の他、シャッタチャージ機構,シャッタレリーズ機構,フイルム巻止め機構,フイルムカウント機構等が一体に組み込まれている。そして、本体部13の遮光筒29の前面に爪係合によって着脱自在に組み付けられる。
【0024】
図1及び図5,図6に示すように、カートリッジ室32の上部には、巻上げノブ10と、遊星ギヤ機構とが組み付けられている。巻上げノブ10は、外周に歯列10aが形成された円板形状をしており、スプール20の端部に係合する回転軸42の一部が挿入される穴10bが設けられている。また、巻上げノブ10の下面には、3個の遊星ギヤ43が回転自在に取り付けられる3本のピン10cが形成されている。
【0025】
カートリッジ室32の上面45には、回転軸42が回転自在に挿通される開口46と、この開口46を取り囲むように配置された内歯ギヤ47とが設けられている。また、上面45には、カートリッジ本体18の遮光蓋21に係合する蓋駆動部材(図示せず)が組み浸けられる軸受け部48が形成されている。この蓋駆動部材は、遮光筒29とカートリッジ室32との間に組み付けられる連結棒(図示せず)とともに遮光蓋閉鎖機構を構成するもので、連結棒の一端は後カバー16の底蓋34に連結され、他端で蓋駆動部材を遮光蓋21の開き位置に保持する。そして、写真フイルム19を全てカートリッジ本体18内に巻き込んだ後に底蓋34を開放すると、連結棒が移動して蓋駆動部材の保持を解除し、蓋駆動部材はバネの付勢によって遮光蓋を閉じるようになっている。
【0026】
回転軸42は、スプール20の端部に係合する係合部50と、この係合部50の上部に一体に形成された従動ギヤ51と、従動ギヤ51の上部に一体に形成されたピン52とからなる。従動ギヤ51は、内歯ギヤ47よりも歯数が少なくされている。内歯ギヤ47と従動ギヤ51との間には、ピン10cに取り付けられた3個の遊星ギヤ43が組み込まれ、内歯ギヤ47と従動ギヤ51とにそれぞれ噛合する。また、巻上げノブ10は、穴10bに回転軸42のピン52が挿入されることにより、回転軸42の上方に回転自在に保持される。このように、遊星ギヤ機構は、巻上げノブ10の下方に省スペースに組み込むことができるので、レンズ付きフイルムユニット2を大型化することなく採用することができる。
【0027】
巻上げノブ10をフイルム巻上げ方向に回転操作すると、巻上げノブ10は穴10bを中心に反時計方向に回転し、ピン10cに取り付けられた3個の遊星ギヤ43は、回転軸42を中心にして同様に反時計方向に回転(公転)する。この際に、遊星ギヤ43は内歯ギヤ47によって図中時計方向に回転(自転)され、この回転を従動ギヤ51に伝達する。これにより回転軸42は、内歯ギヤ47と従動ギヤ51とのギヤ比分だけ増速されて、巻上げノブ10と同方向のフイルム巻上げ方向に回転される。
【0028】
次に、上記実施形態の作用について説明する。図2示すレンズ付きフイルムユニット2を購入したユーザーは、レンズ付きフイルムユニット2を包んでいる包装袋や、ラベル4に記載されている使用方法に従って巻上げノブ10をフイルム巻上げ方向に回転操作して、図4に示す写真フイルム19の1コマ目25aを撮影位置にセットするとともに、シャッタチャージを行う。
【0029】
図1及び図5,図6に示すように、巻上げノブ10を図中反時計方向のフイルム巻上げ方向に回転操作すると、遊星ギヤ43は回転軸42の外周を公転しながら内歯ギヤ47に噛合することにより図中時計方向に自転する。この自転は従動ギヤ51に伝達されるため、回転軸42は巻上げノブ10と同じフイルム巻上げ方向に増速されて回転される。回転軸42の係合部50に係合されたカートリッジ本体18のスプール20は、外周に写真フイルム19を巻き付けながらフイルム巻上げ方向に回転される。これにより、従来の巻上げノブ10がスプール20に直結されていたレンズ付きフイルムユニットに比べて、少ない巻上げノブ10の回転操作で、素早くレンズ付きフイルムユニット2の撮影準備を行うことができる。
【0030】
撮影準備が終了した後には、ファインダ8を覗いて撮影範囲を確認し、シャッタボタンを押圧する。これにより、露光ユニット14に組み込まれたシャッタ機構がシャッタレリーズし、写真フイルム19の1コマ目25aに露光が行われる。
【0031】
1コマの撮影ごとに巻上げノブ10を回転操作して、露光済みの写真フイルム19のカートリッジ本体18への巻き上げと、シャッタチャージとを行うが、遊星ギヤ43と内歯ギヤ47と、従動ギヤ51とにより巻上げノブ10の回転は増速して回転軸42に伝達されるので、従来のレンズ付きフイルムユニットよりも早く次の撮影準備ができ、シャッタチャンスを逃すことなく撮影行うことができる。
【0032】
写真フイルム19の最終コマ25bへの撮影が終了したあとには、包装袋やラベル4の記載に従って、写真フイルム19を全てカートリッジ本体18内に巻き込むための巻上げ操作を行う。この際にも巻上げノブ10の回転は増速して回転軸42に伝達されるので、従来よりも少ない回転操作で写真フイルム19の巻上げ操作を終了することができ、ユーザーの負担を軽減することができる。
【0033】
【実施例】
上記実施形態では、内歯ギヤ47の歯数Z1を37とし、従動ギヤ51の歯数Z2を12とし、遊星ギヤ43の歯数Z3をそれぞれ12としている。巻上げノブ10を駆動源としたときの増速比は、(Z1+Z2)/Z2から約4となり、巻上げノブ10の回転が4倍に増速されて回転軸42に伝達されることになる。これにより、従来は4回の操作を行っていた初期使用時の巻上げノブの回転操作が1回でよくなり、全コマ撮影後のフイルムリーダー部(フイルム自由端部19a)の巻き込み時の巻上げノブの回転操作は従来12回行っていたが、3回で完了できる。なお、増速比は限定されるものではなく、これより小さくても、また大きくてもよい。
【0034】
また、上記条件を求めるには、以下に示す内歯歯車の条件式を満たすように、それぞれの値を決める必要がある。
Z1=Z2+Z3×2+K
Z1:内歯ギヤの歯数,Z2:従動ギヤの歯数,D3:遊星ギヤの歯数
K:任意の整数(ただし、この場合はK=1が望ましく、3以上の場合はそのままでは成立しない。また、K=0とした場合は、ギヤのクリアランスがなくなってしまうため、マイナス転移をする必要がある。)
【0035】
なお、上記の実施の形態では、アドバンスド・フォト.システム対応のフイルムカートリッジを装填したレンズ付きフイルムユニットを例に説明したが、135タイプのフイルムパトローネを装填したレンズ付きフイルムユニットにも用いることができる。また、手動操作用の巻上げノブを備えたカメラや、モーターワインディング式のカメラにも用いることができる。更に、遊星ギヤを3個としたが、1個または2個、あるいは3個以上でもよい。
【0036】
更に、巻上げノブと回転軸との回転方向が同じになるようにしたが、例えば一眼レフタイプのカメラのように、巻上げノブ(巻上げレバー)の回転方向と、巻上げ軸の回転方向とを逆向きにしたい場合には、遊星ギヤをカメラ本体側に取り付け、内歯ギヤを巻上げノブに一体に設ければよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフイルム巻上げ機構及びレンズ付きフイルムユニットによれば、駆動部材である巻上げノブと回転軸との間に、回転軸を増速する遊星ギヤ機構を設けたので、従来よりも巻上げノブの操作量を減少することができ、ユーザーへの負担を軽減することができる。また、フイルム巻上げが素早く行えるので、シャッタチャンスを逃すことなく適宜撮影を行うことができるようになる。更に、省スペースに組み込むことができるので、レンズ付きフイルムユニットを大型化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星ギヤ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】フイルムカートリッジの構成を示す正面図である。
【図5】ユニット本体の要部断面図である。
【図6】遊星ギヤ機構の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
3 ユニット本体
10 巻上げノブ
12 フイルムカートリッジ
18 カートリッジ本体
19 写真フイルム
20 スプール
42 回転軸
43 遊星ギヤ
47 内歯ギヤ
51 従動ギヤ

Claims (4)

  1. 写真フイルムの一端が係止されて回転自在とされたスプールの端部に係合される回転軸と、
    この回転軸と同軸で一体に回転される従動ギヤと、
    前記回転軸と同軸で回転される駆動部材と、
    この駆動部材に回転自在に取り付けられ、前記従動ギヤに噛合されてその周りで公転する少なくとも3個の遊星ギヤと、
    これらの遊星ギヤに噛合して自転させ、前記従動ギヤをフイルム巻上げ方向に回転させる内歯ギヤとを備えたことを特徴とするフイルム巻上げ機構。
  2. 写真フイルムの一端が係止されて回転自在とされたスプールの端部に係合される回転軸と、
    この回転軸と同軸で一体に回転される従動ギヤと、
    この従動ギヤに噛合される少なくとも3個の遊星ギヤと、
    前記回転軸と同軸で回転される駆動部材と、
    前記駆動部材と同軸で一体に回転され、前記3個の遊星ギヤに噛合して回転させ、前記従動ギヤをフイルム巻上げ方向に回転させる内歯ギヤとを備えたことを特徴とするフイルム巻上げ機構。
  3. 前記駆動部材は、手動で回転操作される巻上げノブであることを特徴とする請求項1または2記載のフイルム巻上げ機構。
  4. 未露光の写真フイルムと、この写真フイルムの一端が係止されたスプールが内蔵されるパトローネとが予め装填され撮影機構と、駆動部材として巻上げノブを用いるフイルム巻上げ機構とが組み込まれたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記請求項1〜のいずれかに記載のフイルム巻上げ機構を用いたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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