JPH09236020A - ターボチャージャ - Google Patents
ターボチャージャInfo
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- JPH09236020A JPH09236020A JP8042853A JP4285396A JPH09236020A JP H09236020 A JPH09236020 A JP H09236020A JP 8042853 A JP8042853 A JP 8042853A JP 4285396 A JP4285396 A JP 4285396A JP H09236020 A JPH09236020 A JP H09236020A
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- turbine rotor
- exhaust
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B37/00—Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
- F02B37/12—Control of the pumps
- F02B37/18—Control of the pumps by bypassing exhaust from the inlet to the outlet of turbine or to the atmosphere
- F02B37/183—Arrangements of bypass valves or actuators therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02C—GAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
- F02C6/00—Plural gas-turbine plants; Combinations of gas-turbine plants with other apparatus; Adaptations of gas-turbine plants for special use
- F02C6/04—Gas-turbine plants providing heated or pressurised working fluid for other apparatus, e.g. without mechanical power output
- F02C6/10—Gas-turbine plants providing heated or pressurised working fluid for other apparatus, e.g. without mechanical power output supplying working fluid to a user, e.g. a chemical process, which returns working fluid to a turbine of the plant
- F02C6/12—Turbochargers, i.e. plants for augmenting mechanical power output of internal-combustion piston engines by increase of charge pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2220/00—Application
- F05D2220/40—Application in turbochargers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気ガスの漏れ及びタービンロータ出口側圧
力の上昇を抑制し、過給性能を向上させることができる
構成簡素なターボチャージャを提供する。 【解決手段】タービンハウジングとベアリングハウジン
グとを一体的に有するハウジング10を設け、その一端
側にてタービンロータ14と所定の間隙を有して隣接
し、その他端側にてバイパス通路16の排気出口側開口
を形成する円筒状のノズル部材15をハウジングに固定
した。
力の上昇を抑制し、過給性能を向上させることができる
構成簡素なターボチャージャを提供する。 【解決手段】タービンハウジングとベアリングハウジン
グとを一体的に有するハウジング10を設け、その一端
側にてタービンロータ14と所定の間隙を有して隣接
し、その他端側にてバイパス通路16の排気出口側開口
を形成する円筒状のノズル部材15をハウジングに固定
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボチャージャ
に関し、更に詳細には過給圧を制御するためのウェイス
トゲート構造を有するターボチャージャに関する。
に関し、更に詳細には過給圧を制御するためのウェイス
トゲート構造を有するターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のターボチャージャとして
は、例えば、特開平4ー103817号公報に開示され
るものがある。このターボチャージャは、タービンロー
タと、該タービンロータを収容すると共に排気入口及び
排気出口を有するタービンハウジングと、該タービンハ
ウジングに固定されるベアリングハウジングにラジアル
ベアリングを介して回転可能に支承され、その一端に前
記タービンロータが固定されるシャフトと、該シャフト
の他端に固定され、前記ベアリングハウジングに固定さ
れるコンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッ
サロータと、前記タービンロータをバイパスして前記排
気入口と前記排気出口間を連通するように前記タービン
ロータに形成されたバイパス通路と、該バイパス通路を
過給圧に応じて開閉するウェイストゲートバルブとを有
する。このターボチャージャにおいては、過給圧(吸気
圧力)が所定値を超えると、駆動機構によりウェイスト
ゲートバルブを開状態として、バイパス通路を介して排
気入口と排気出口が連通し、これにより排気ガスの一部
がタービンロータをバイパスして排気出口へ排出され
て、過給圧は一定値に保たれる。
は、例えば、特開平4ー103817号公報に開示され
るものがある。このターボチャージャは、タービンロー
タと、該タービンロータを収容すると共に排気入口及び
排気出口を有するタービンハウジングと、該タービンハ
ウジングに固定されるベアリングハウジングにラジアル
ベアリングを介して回転可能に支承され、その一端に前
記タービンロータが固定されるシャフトと、該シャフト
の他端に固定され、前記ベアリングハウジングに固定さ
れるコンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッ
サロータと、前記タービンロータをバイパスして前記排
気入口と前記排気出口間を連通するように前記タービン
ロータに形成されたバイパス通路と、該バイパス通路を
過給圧に応じて開閉するウェイストゲートバルブとを有
する。このターボチャージャにおいては、過給圧(吸気
圧力)が所定値を超えると、駆動機構によりウェイスト
ゲートバルブを開状態として、バイパス通路を介して排
気入口と排気出口が連通し、これにより排気ガスの一部
がタービンロータをバイパスして排気出口へ排出され
て、過給圧は一定値に保たれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タービンロータは、排
気により効率よく回転させられるように、その排気入口
及び出口を除く周囲を隣接する他部材と所定の小さな間
隙を保って配置しなければならず、そのためタービンロ
ータの形状から、上記した従来のターボチャージャで
は、組付性を確保するためにタービンハウジングとベア
リングハウジングとを別部材で構成している。そのた
め、2つのハウジングを気密的に締結するためにカップ
リング又はプレート等を用いなければならず、部品点数
の増加による製造コストが増大すると共に、2つのハウ
ジングの締結部からの排気ガスの漏れの恐れがあるとい
う問題があった。また、上記した従来のターボチャージ
ャにおいては、バイパス通路を介して排気出口へ流れる
排気バイパス流がタービンロータからの主排気流と干渉
し合い、そのため、タービンロータ出口側の排気圧力
(背圧)が上昇し、それに伴い、タービンロータ入口側
の排気圧も上昇し、過給性能が低下するという問題があ
った。
気により効率よく回転させられるように、その排気入口
及び出口を除く周囲を隣接する他部材と所定の小さな間
隙を保って配置しなければならず、そのためタービンロ
ータの形状から、上記した従来のターボチャージャで
は、組付性を確保するためにタービンハウジングとベア
リングハウジングとを別部材で構成している。そのた
め、2つのハウジングを気密的に締結するためにカップ
リング又はプレート等を用いなければならず、部品点数
の増加による製造コストが増大すると共に、2つのハウ
ジングの締結部からの排気ガスの漏れの恐れがあるとい
う問題があった。また、上記した従来のターボチャージ
ャにおいては、バイパス通路を介して排気出口へ流れる
排気バイパス流がタービンロータからの主排気流と干渉
し合い、そのため、タービンロータ出口側の排気圧力
(背圧)が上昇し、それに伴い、タービンロータ入口側
の排気圧も上昇し、過給性能が低下するという問題があ
った。
【0004】本発明は、上記した実情に鑑みなされたも
ので、排気ガスの漏れ及びタービンロータ出口側圧力の
上昇を抑制し、過給性能を向上させることができる構成
簡素なターボチャージャを提供することを、その課題と
する。
ので、排気ガスの漏れ及びタービンロータ出口側圧力の
上昇を抑制し、過給性能を向上させることができる構成
簡素なターボチャージャを提供することを、その課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた請求項1の発明の技術的手段は、タービンロー
タと、該タービンロータを収容すると共に排気入口及び
排気出口を有するタービンハウジングと、該タービンハ
ウジングに固定されるベアリングハウジングにラジアル
ベアリングを介して回転可能に支承され、その一端に前
記タービンロータが固定されるシャフトと、該シャフト
の他端に固定され、前記ベアリングハウジングに固定さ
れるコンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッ
サロータと、前記タービンロータをバイパスして前記排
気入口と前記排気出口間を連通するように前記タービン
ロータに形成されたバイパス通路と、該バイパス通路を
過給圧に応じて開閉するウェイストゲートバルブとを有
するターボチャージャーにおいて、前記タービンハウジ
ングと前記ベアリングハウジングとを一体形成すると共
に、その一端側にて前記タービンロータと所定の間隙を
有して隣接し、その他端側にて前記バイパス通路の前記
排気出口側開口を形成する円筒状のノズル部材を前記タ
ービンロータに固定したことである。
に講じた請求項1の発明の技術的手段は、タービンロー
タと、該タービンロータを収容すると共に排気入口及び
排気出口を有するタービンハウジングと、該タービンハ
ウジングに固定されるベアリングハウジングにラジアル
ベアリングを介して回転可能に支承され、その一端に前
記タービンロータが固定されるシャフトと、該シャフト
の他端に固定され、前記ベアリングハウジングに固定さ
れるコンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッ
サロータと、前記タービンロータをバイパスして前記排
気入口と前記排気出口間を連通するように前記タービン
ロータに形成されたバイパス通路と、該バイパス通路を
過給圧に応じて開閉するウェイストゲートバルブとを有
するターボチャージャーにおいて、前記タービンハウジ
ングと前記ベアリングハウジングとを一体形成すると共
に、その一端側にて前記タービンロータと所定の間隙を
有して隣接し、その他端側にて前記バイパス通路の前記
排気出口側開口を形成する円筒状のノズル部材を前記タ
ービンロータに固定したことである。
【0006】上記した手段によれば、タービンロータの
組付性を損なうことなく、タービンハウジングとベアリ
ングハウジング間の締結が不要とすることができる。ま
た、バイパス通路からの排気バイパス流は、円筒状のノ
ズル部材により形成される開口からシャフトの軸方向に
排気出口へ吐出されるので、主排気流との干渉を抑制す
ることができる。
組付性を損なうことなく、タービンハウジングとベアリ
ングハウジング間の締結が不要とすることができる。ま
た、バイパス通路からの排気バイパス流は、円筒状のノ
ズル部材により形成される開口からシャフトの軸方向に
排気出口へ吐出されるので、主排気流との干渉を抑制す
ることができる。
【0007】また、請求項2の発明の技術的手段は、前
記バイパス通路を前記タービンロータの回転方向に順次
その断面積が減少するスクロール状に形成し、その排気
出口側開口を前記ノズル部材の外周面上に環状に形成し
たことである。
記バイパス通路を前記タービンロータの回転方向に順次
その断面積が減少するスクロール状に形成し、その排気
出口側開口を前記ノズル部材の外周面上に環状に形成し
たことである。
【0008】これによれば、スクロール状のバイパス通
路を流れる排気バイパス流は徐々に加速されてノズル部
材により形成される環状の開口から排気出口内にタービ
ンロータの回転方向と同方向の渦巻き状に排出される。
排気バイパス流は、高圧高速で排出されて、タービンロ
ータ側からの排気ガスとの間で流速差が生じ、エゼクタ
効果によってタービンロータ側からの排気ガスを吸出
す。
路を流れる排気バイパス流は徐々に加速されてノズル部
材により形成される環状の開口から排気出口内にタービ
ンロータの回転方向と同方向の渦巻き状に排出される。
排気バイパス流は、高圧高速で排出されて、タービンロ
ータ側からの排気ガスとの間で流速差が生じ、エゼクタ
効果によってタービンロータ側からの排気ガスを吸出
す。
【0009】また、請求項3の発明の技術的手段は、前
記バイパス通路の一部を、前記ノズル部材の外周に前記
タービンロータの回転方向と同方向に設けられたらせん
溝で形成し、該らせん溝の一端を前記排気出口に開口し
たことである。
記バイパス通路の一部を、前記ノズル部材の外周に前記
タービンロータの回転方向と同方向に設けられたらせん
溝で形成し、該らせん溝の一端を前記排気出口に開口し
たことである。
【0010】これによれば、バイパス通路を流れる排気
は、らせん溝によりタービンロータの回転方向と同方向
の渦巻き状に排出される。排気バイパス流は、高圧高速
で排出されて、タービンロータ側からの排気ガスとの間
で流速差が生じ、エゼクタ効果によってタービンロータ
側からの排気ガスを吸出す。
は、らせん溝によりタービンロータの回転方向と同方向
の渦巻き状に排出される。排気バイパス流は、高圧高速
で排出されて、タービンロータ側からの排気ガスとの間
で流速差が生じ、エゼクタ効果によってタービンロータ
側からの排気ガスを吸出す。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従ったターボチャ
ージャの実施形態を図面に基づき、説明する。
ージャの実施形態を図面に基づき、説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明の第1実施形態を
示す。図1において、鋳鉄等から成るハウジング10
は、円筒状のベアリング収容部10aと、タービンロー
タ収容部10bとを一体的に有している。ベアリング収
容部10aには、一対の軸孔10a1が形成されてお
り、該軸孔10a1内にはラジアル軸受21、22を介
してシャフト20が回転可能に支承されている。ラジア
ルベアリング21、22は、軸孔10a1内に回転可能
に嵌合されており、互いに向き合う側への軸方向の移動
をスナップリングにより規制されている。ラジアルベア
リング21は、図示右側への移動をシャフト20の外周
に形成された大径部で規制されている。ラジアルベアリ
ング22に嵌合されるシャフト20の図示左側には小径
部が形成されており、該小径部にはその図示右側の端部
にラジアルベアリング22の一端面に当接するフランジ
部が形成される筒状のブッシュ23が嵌合されている。
該ブッシュ23の図示左側には、その図示右側の端部に
フランジ部が形成されるブッシュ29が嵌合されてい
る。ブッシュ29の外周に形成される環状溝にはオイル
シールが嵌着されており、該オイルシールにはハウジン
グ10のベアリング収容部10aの軸孔10a1の図示
左側に形成される大径孔内に嵌合されるプレートシール
25の内周筒部が液密的に摺接する。ブッシュ29の図
示左側のシャフト20の小径部にはコンプレッサロータ
19が嵌合され、小径部の端部にら合されるボルト27
により固定されている。これにより、ブッシュ23、2
9はコンプレッサロータ19の図示右端面とシャフト2
0の小径部の段部との間で挟持され、コンプレッサロー
タ19と共にシャフト20と一体的に回転する。ブッシ
ュ23、29のフランジ部間には、ベアリング収容部1
0aの大径部の図示左側に形成される段部に固定される
スラストベアリング24が介装されており、該スラスト
ベアリング24にはベアリング収容部10aに形成さ
れ、ラジアルベアリング21、22へオイルを供給する
オイル通路に連通されて、ブッシュ23、29のフラン
ジ部との摺動部間へオイルを供給するオイル供給孔が形
成されている。尚、プレートシール25は、ベアリング
収容部10aの大径部の開口に嵌着されたスナップリン
グとスラストベアリング24との間でその軸方向の動き
を規制されており、またプレートシール25には、ブッ
シュ29の筒部が貫通する孔を有するオイル遮蔽プレー
ト26が固定されている。また、ハウジング10のベア
リング収容部10aには吸気入口及び吸気出口を備えた
コンプレッサハウジング18が気密的に固定されてお
り、該コンプレッサハウジング18内にコンプレッサロ
ータ19が収容される。
示す。図1において、鋳鉄等から成るハウジング10
は、円筒状のベアリング収容部10aと、タービンロー
タ収容部10bとを一体的に有している。ベアリング収
容部10aには、一対の軸孔10a1が形成されてお
り、該軸孔10a1内にはラジアル軸受21、22を介
してシャフト20が回転可能に支承されている。ラジア
ルベアリング21、22は、軸孔10a1内に回転可能
に嵌合されており、互いに向き合う側への軸方向の移動
をスナップリングにより規制されている。ラジアルベア
リング21は、図示右側への移動をシャフト20の外周
に形成された大径部で規制されている。ラジアルベアリ
ング22に嵌合されるシャフト20の図示左側には小径
部が形成されており、該小径部にはその図示右側の端部
にラジアルベアリング22の一端面に当接するフランジ
部が形成される筒状のブッシュ23が嵌合されている。
該ブッシュ23の図示左側には、その図示右側の端部に
フランジ部が形成されるブッシュ29が嵌合されてい
る。ブッシュ29の外周に形成される環状溝にはオイル
シールが嵌着されており、該オイルシールにはハウジン
グ10のベアリング収容部10aの軸孔10a1の図示
左側に形成される大径孔内に嵌合されるプレートシール
25の内周筒部が液密的に摺接する。ブッシュ29の図
示左側のシャフト20の小径部にはコンプレッサロータ
19が嵌合され、小径部の端部にら合されるボルト27
により固定されている。これにより、ブッシュ23、2
9はコンプレッサロータ19の図示右端面とシャフト2
0の小径部の段部との間で挟持され、コンプレッサロー
タ19と共にシャフト20と一体的に回転する。ブッシ
ュ23、29のフランジ部間には、ベアリング収容部1
0aの大径部の図示左側に形成される段部に固定される
スラストベアリング24が介装されており、該スラスト
ベアリング24にはベアリング収容部10aに形成さ
れ、ラジアルベアリング21、22へオイルを供給する
オイル通路に連通されて、ブッシュ23、29のフラン
ジ部との摺動部間へオイルを供給するオイル供給孔が形
成されている。尚、プレートシール25は、ベアリング
収容部10aの大径部の開口に嵌着されたスナップリン
グとスラストベアリング24との間でその軸方向の動き
を規制されており、またプレートシール25には、ブッ
シュ29の筒部が貫通する孔を有するオイル遮蔽プレー
ト26が固定されている。また、ハウジング10のベア
リング収容部10aには吸気入口及び吸気出口を備えた
コンプレッサハウジング18が気密的に固定されてお
り、該コンプレッサハウジング18内にコンプレッサロ
ータ19が収容される。
【0013】シャフト20の図示右端には、タービンロ
ータ収容部10b内に位置するタービンロータ14が固
着されている。タービンロータ収容部10bには、排気
入口11と排気出口12とが形成されている。この排気
入口11には、図示しないエンジンの排気マニホルドが
接続され、排気出口12には排気出口管30が気密的に
接続されている。排気入口11は、外周通路13を介し
てタービンロータ14の外周に連通されており、図1及
び図2示すように、外周通路13には、排気をタービン
ロータ14をバイパスして流すバイパス通路16の一端
16bが開口しており、バイパス通路16内には、この
一端開口部16bと外周通路13の連通を開閉するウェ
イストゲートバルブ17が設けられている。ウェイスト
ゲートバルブ17は、図示しない駆動機構によりバイパ
ス通路16の一端を開閉制御するもので、タービンロー
タ14に供給される排気の一部をバイパスして排気出口
管30へ流し、ターボチャージャの過給圧を制御する。
排気出口12には、その図示左端の一端部がタービンロ
ータ14と所定の小さな隙間を介して対向するように、
タービンロータ14の外形に沿った形状を有する円筒状
のノズル部材15が圧入固定されている。
ータ収容部10b内に位置するタービンロータ14が固
着されている。タービンロータ収容部10bには、排気
入口11と排気出口12とが形成されている。この排気
入口11には、図示しないエンジンの排気マニホルドが
接続され、排気出口12には排気出口管30が気密的に
接続されている。排気入口11は、外周通路13を介し
てタービンロータ14の外周に連通されており、図1及
び図2示すように、外周通路13には、排気をタービン
ロータ14をバイパスして流すバイパス通路16の一端
16bが開口しており、バイパス通路16内には、この
一端開口部16bと外周通路13の連通を開閉するウェ
イストゲートバルブ17が設けられている。ウェイスト
ゲートバルブ17は、図示しない駆動機構によりバイパ
ス通路16の一端を開閉制御するもので、タービンロー
タ14に供給される排気の一部をバイパスして排気出口
管30へ流し、ターボチャージャの過給圧を制御する。
排気出口12には、その図示左端の一端部がタービンロ
ータ14と所定の小さな隙間を介して対向するように、
タービンロータ14の外形に沿った形状を有する円筒状
のノズル部材15が圧入固定されている。
【0014】図2に示されるように、タービンロータ収
容部10bの図示右端面には、その一端が開口部16b
に連通し、その他端側へ向かうにつれてタービンロータ
12の回転方向にその断面積が漸次縮小するスクロール
状の溝16aがノズル部材15の外周面との間に形成さ
れている。該溝16aは、タービンロータ収容部10b
の図示右端面が排気出口管30と気密的に接合されるこ
とにより、バイパス通路16の一部を構成している。バ
イパス通路16の他端側開口部16cは、排気出口管3
0の内孔の一端開口テーパ内周面31とノズル部材15
の図示右端の他端部との間で絞られた環状口として形成
されている。これにより、ウェイストゲートバルブ17
を介してバイパス通路16に流れ込んだ排気ガスの一部
は、徐々に絞られたバイパス通路16により効率良く増
速され、その他端開口16cの全周から均一に且つター
ビンロータ14の回転方向に渦巻き状に排気出口管30
の内周面に沿って排出される。
容部10bの図示右端面には、その一端が開口部16b
に連通し、その他端側へ向かうにつれてタービンロータ
12の回転方向にその断面積が漸次縮小するスクロール
状の溝16aがノズル部材15の外周面との間に形成さ
れている。該溝16aは、タービンロータ収容部10b
の図示右端面が排気出口管30と気密的に接合されるこ
とにより、バイパス通路16の一部を構成している。バ
イパス通路16の他端側開口部16cは、排気出口管3
0の内孔の一端開口テーパ内周面31とノズル部材15
の図示右端の他端部との間で絞られた環状口として形成
されている。これにより、ウェイストゲートバルブ17
を介してバイパス通路16に流れ込んだ排気ガスの一部
は、徐々に絞られたバイパス通路16により効率良く増
速され、その他端開口16cの全周から均一に且つター
ビンロータ14の回転方向に渦巻き状に排気出口管30
の内周面に沿って排出される。
【0015】以上の構成からなる本第1実施形態の作用
を説明する。
を説明する。
【0016】図示しないエンジンが始動されると、ター
ボチャージャによる過給が開始される。即ち、排気マニ
ホルドから排気入口11に流れ込んだ排気ガスはタービ
ンロータ14を回転駆動し、シャフト20と共にコンプ
レッサロータ19が回転され、図示しないエンジンを過
給する。タービンロータ14を駆動した排気ガスは、図
1にG1で示すような螺旋流(タービンロータ12の回
転方向と同一)の状態で、ノズル部材15の内孔から排
気出口管30へと排出される。タービンロータ14の高
速回転域での吸気圧力(過給圧)を調整するために設け
られたウェイストゲートバルブ17は、コンプレッサロ
ータ19側に設けられた図示しない駆動機構により開閉
駆動される。このとき、過給圧が所定値を超えると、駆
動機構はウェイストゲートバルブ17を開状態として、
バイパス通路16と外周通路13とを連通させる。これ
によって、排気ガスの一部がタービンロータ14をバイ
パスして排気出口管30へ排出されて、過給圧は一定値
に保たれる。
ボチャージャによる過給が開始される。即ち、排気マニ
ホルドから排気入口11に流れ込んだ排気ガスはタービ
ンロータ14を回転駆動し、シャフト20と共にコンプ
レッサロータ19が回転され、図示しないエンジンを過
給する。タービンロータ14を駆動した排気ガスは、図
1にG1で示すような螺旋流(タービンロータ12の回
転方向と同一)の状態で、ノズル部材15の内孔から排
気出口管30へと排出される。タービンロータ14の高
速回転域での吸気圧力(過給圧)を調整するために設け
られたウェイストゲートバルブ17は、コンプレッサロ
ータ19側に設けられた図示しない駆動機構により開閉
駆動される。このとき、過給圧が所定値を超えると、駆
動機構はウェイストゲートバルブ17を開状態として、
バイパス通路16と外周通路13とを連通させる。これ
によって、排気ガスの一部がタービンロータ14をバイ
パスして排気出口管30へ排出されて、過給圧は一定値
に保たれる。
【0017】バイパス通路16に流れ込んだ排気ガス
は、バイパス通路16を介して排気出口管30へ排出さ
れる。このとき、バイパス通路16内の高圧の排気バイ
パス流は、タービンロータ12の回転方向にその断面積
が漸次縮小するスクロール状の溝16a及び絞られた環
状口16cの作用により流速を増し、且つ、渦巻き状に
なって排気出口管30の内面に沿って排出される。これ
により、この排気バイパス流よりも流速の遅いタービン
ロータ14から排出される排気ガスとの間で、流速差が
生じ、この流速差によりタービンロータ14から排出さ
れる排気ガスが積極的に吸出される(エゼクタ効果)。
また、排気出口管30では、渦巻き状の排気バイパス流
はタービンロータ14から排出される排気螺旋流G1と
同じ方向の螺旋流G2となるため、排気出口管30の中
央を流れる排気ガスの流れ(螺旋流G1)を妨げず、上
記した排気ガスの吸出し効果が助長される。
は、バイパス通路16を介して排気出口管30へ排出さ
れる。このとき、バイパス通路16内の高圧の排気バイ
パス流は、タービンロータ12の回転方向にその断面積
が漸次縮小するスクロール状の溝16a及び絞られた環
状口16cの作用により流速を増し、且つ、渦巻き状に
なって排気出口管30の内面に沿って排出される。これ
により、この排気バイパス流よりも流速の遅いタービン
ロータ14から排出される排気ガスとの間で、流速差が
生じ、この流速差によりタービンロータ14から排出さ
れる排気ガスが積極的に吸出される(エゼクタ効果)。
また、排気出口管30では、渦巻き状の排気バイパス流
はタービンロータ14から排出される排気螺旋流G1と
同じ方向の螺旋流G2となるため、排気出口管30の中
央を流れる排気ガスの流れ(螺旋流G1)を妨げず、上
記した排気ガスの吸出し効果が助長される。
【0018】このように、排気出口管30の排気の流れ
が円滑化されることによって、排気出口での排気圧力が
低減され、それにより排気入口11での排気圧力も低減
し、過給性能を向上させることができる。また、ハウジ
ング10はベアリング収容部10aと、タービンロータ
収容部10bとを一体的に有しているため、従来のよう
な接合及び接合のための部材を必要とせず、部品点数を
削減できると共に接合部の気密不良の恐れをなくすこと
ができる。また、ノズル部材15を別部品で構成してい
るため、タービンロータ14の組み付け性が阻害される
ことはなく、その材料の選択自由度が大きくできるた
め、インコネルやセラミック等からなるタービンロータ
14と同等な熱膨張係数を有する材料を選択できて、タ
ービンロータ14との間の所望の小さな間隙を適性に保
つことが可能となり、過給性能を向上できる。
が円滑化されることによって、排気出口での排気圧力が
低減され、それにより排気入口11での排気圧力も低減
し、過給性能を向上させることができる。また、ハウジ
ング10はベアリング収容部10aと、タービンロータ
収容部10bとを一体的に有しているため、従来のよう
な接合及び接合のための部材を必要とせず、部品点数を
削減できると共に接合部の気密不良の恐れをなくすこと
ができる。また、ノズル部材15を別部品で構成してい
るため、タービンロータ14の組み付け性が阻害される
ことはなく、その材料の選択自由度が大きくできるた
め、インコネルやセラミック等からなるタービンロータ
14と同等な熱膨張係数を有する材料を選択できて、タ
ービンロータ14との間の所望の小さな間隙を適性に保
つことが可能となり、過給性能を向上できる。
【0019】図3は、上記した第1実施形態の変形実施
形態を示す。この変形実施形態では、ノズル部材50が
ハウジング10に圧入固定されるピン40により固定さ
れる。その他の構成及び作用は、上記した第1実施形態
と同じであるため、同じ構成に同じ番号符号を付して説
明は省略する。
形態を示す。この変形実施形態では、ノズル部材50が
ハウジング10に圧入固定されるピン40により固定さ
れる。その他の構成及び作用は、上記した第1実施形態
と同じであるため、同じ構成に同じ番号符号を付して説
明は省略する。
【0020】図4乃至図6に本発明の第2実施形態を示
す。この第2実施形態では、ハウジング110のタービ
ンロータ収容部の図示右側端面に上記した第1実施形態
のような螺旋状の溝は形成されていない。ウェイストゲ
ートバルブ117が収容される凹部116cが、ハウジ
ング110のタービンロータ収容部の図示右側端面に形
成されており、該凹部116cは外周通路に連通される
バイパス通路の一端開口部116bに連通されている。
凹部116cの一部は、タービンロータ収容部の排気出
口に圧入される円筒状のノズル部材115により区画さ
れている(境界づけられている)。図6に示すように、
ノズル部材115の外周面にはタービンロータ114の
回転方向に排気出口管130に向けて延びる螺旋溝11
5aが形成されており、その一端は凹部116cに開口
し、その他端は、排気出口管130の内周面との間で開
口している。したがって、バイパス通路が開口部116
b、凹部116c、螺旋溝115aにより形成され、開
口部116bより凹部116cへ入った排気ガスは螺旋
溝115aによりその流路を絞られる。
す。この第2実施形態では、ハウジング110のタービ
ンロータ収容部の図示右側端面に上記した第1実施形態
のような螺旋状の溝は形成されていない。ウェイストゲ
ートバルブ117が収容される凹部116cが、ハウジ
ング110のタービンロータ収容部の図示右側端面に形
成されており、該凹部116cは外周通路に連通される
バイパス通路の一端開口部116bに連通されている。
凹部116cの一部は、タービンロータ収容部の排気出
口に圧入される円筒状のノズル部材115により区画さ
れている(境界づけられている)。図6に示すように、
ノズル部材115の外周面にはタービンロータ114の
回転方向に排気出口管130に向けて延びる螺旋溝11
5aが形成されており、その一端は凹部116cに開口
し、その他端は、排気出口管130の内周面との間で開
口している。したがって、バイパス通路が開口部116
b、凹部116c、螺旋溝115aにより形成され、開
口部116bより凹部116cへ入った排気ガスは螺旋
溝115aによりその流路を絞られる。
【0021】これによれば、上記した第1実施形態と同
様に、バイパス通路に流れ込んだ排気ガスは、バイパス
通路を介して排気出口管130へ排出される。このと
き、バイパス通路内の高圧の排気バイパス流は、タービ
ンロータ114の回転方向と同じ方向に形成された螺旋
溝115aの作用により流速を増し、且つ、渦巻き状に
なって排気出口管130の内面に沿って排出される。こ
れにより、この排気バイパス流よりも流速の遅いタービ
ンロータ114から排出される排気ガスとの間で、流速
差が生じ、この流速差によりタービンロータ114から
排出される排気ガスが積極的に吸出される(エゼクタ効
果)。また、排気出口管130では、渦巻き状の排気バ
イパス流はタービンロータ114から排出される排気螺
旋流と同じ方向の螺旋流となるため、排気出口管130
の中央を流れる排気ガスの流れを妨げず、上記した排気
ガスの吸出し効果が助長される。
様に、バイパス通路に流れ込んだ排気ガスは、バイパス
通路を介して排気出口管130へ排出される。このと
き、バイパス通路内の高圧の排気バイパス流は、タービ
ンロータ114の回転方向と同じ方向に形成された螺旋
溝115aの作用により流速を増し、且つ、渦巻き状に
なって排気出口管130の内面に沿って排出される。こ
れにより、この排気バイパス流よりも流速の遅いタービ
ンロータ114から排出される排気ガスとの間で、流速
差が生じ、この流速差によりタービンロータ114から
排出される排気ガスが積極的に吸出される(エゼクタ効
果)。また、排気出口管130では、渦巻き状の排気バ
イパス流はタービンロータ114から排出される排気螺
旋流と同じ方向の螺旋流となるため、排気出口管130
の中央を流れる排気ガスの流れを妨げず、上記した排気
ガスの吸出し効果が助長される。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、請求項1の発明によれば、
タービンロータの組付性を損なうことなく、タービンハ
ウジングとベアリングハウジング間の締結が不要とする
ことができる。また、バイパス通路からの排気バイパス
流は、円筒状のノズル部材により形成される開口からシ
ャフトの軸方向に排気出口へ吐出されるので、主排気流
との干渉を抑制することができ、排気圧の上昇を防止で
きる。本発明によれば、ウェイストゲートバルブを介し
てスクロール室を流れる排気バイパス流は徐々に加速さ
れてノズルより渦巻き状に排気出口管に排出され、その
ままスパイラル溝に沿って排気出口管の内壁上を流れ
る。このとき、排気バイパス流は高圧高速で排出される
ため、タービンロータ側からの排気ガスと流速差が生
じ、エゼクタ効果によりタービンロータ側の排気ガスを
吸出す。また、排気出口管では、スクロール室によって
渦巻き状に排出される排気バイパス流がスパイラル溝に
沿って流れる上、この渦巻き及びスパイラル溝によって
与えられる排気バイパス流の螺旋流れ方向が、タービン
ロータからの排気ガスの螺旋流れ方向と同一であるた
め、この排気ガスの吸い出しをきわめて効率良くさせる
と共に下流側に向けて持続させることができる。よっ
て、タービンロータ下流側の排気圧が低減され、それに
よりタービンロータの上流側の排気圧を低減することが
できて、ターボチャージャの過給性能を向上させること
ができる。
タービンロータの組付性を損なうことなく、タービンハ
ウジングとベアリングハウジング間の締結が不要とする
ことができる。また、バイパス通路からの排気バイパス
流は、円筒状のノズル部材により形成される開口からシ
ャフトの軸方向に排気出口へ吐出されるので、主排気流
との干渉を抑制することができ、排気圧の上昇を防止で
きる。本発明によれば、ウェイストゲートバルブを介し
てスクロール室を流れる排気バイパス流は徐々に加速さ
れてノズルより渦巻き状に排気出口管に排出され、その
ままスパイラル溝に沿って排気出口管の内壁上を流れ
る。このとき、排気バイパス流は高圧高速で排出される
ため、タービンロータ側からの排気ガスと流速差が生
じ、エゼクタ効果によりタービンロータ側の排気ガスを
吸出す。また、排気出口管では、スクロール室によって
渦巻き状に排出される排気バイパス流がスパイラル溝に
沿って流れる上、この渦巻き及びスパイラル溝によって
与えられる排気バイパス流の螺旋流れ方向が、タービン
ロータからの排気ガスの螺旋流れ方向と同一であるた
め、この排気ガスの吸い出しをきわめて効率良くさせる
と共に下流側に向けて持続させることができる。よっ
て、タービンロータ下流側の排気圧が低減され、それに
よりタービンロータの上流側の排気圧を低減することが
できて、ターボチャージャの過給性能を向上させること
ができる。
【0023】従来のターボチャージャでは、エンジンの
低速域でのターボチャージャの性能向上のためにタービ
ンロータの径を小さくしていたが、これによるとエンジ
ンの高速域においてエンジンの排気ガス圧力(背圧)が
上昇し、ターボチャージャの性能低下を引き起こす。そ
のため、タービンロータの径の縮小にも限界があり、そ
れゆえターボチャージャの更なる性能向上は見込めなか
った。これが、請求項2及び3の発明によれば、排気バ
イパス流は高圧高速で排出されて、タービンロータ側か
らの排気ガスと流速差が生じ、エゼクタ効果によりター
ビンロータ側の排気ガスを吸出すと共に排気バイパス流
の螺旋流れ方向が、タービンロータからの排気ガスの螺
旋流れ方向と同一であるため、この排気ガスの吸い出し
を助長させることにより、タービンロータの下流側の排
気圧を低減できることから、タービンロータ上流側の排
気圧を低減できるので、高速域でのターボチャージャの
性能低下を招くことなく、低速域での性能向上のため
に、タービンロータの径を縮小することが可能となり、
よって、エンジン回転数全域でのターボチャージャの性
能を向上できる。
低速域でのターボチャージャの性能向上のためにタービ
ンロータの径を小さくしていたが、これによるとエンジ
ンの高速域においてエンジンの排気ガス圧力(背圧)が
上昇し、ターボチャージャの性能低下を引き起こす。そ
のため、タービンロータの径の縮小にも限界があり、そ
れゆえターボチャージャの更なる性能向上は見込めなか
った。これが、請求項2及び3の発明によれば、排気バ
イパス流は高圧高速で排出されて、タービンロータ側か
らの排気ガスと流速差が生じ、エゼクタ効果によりター
ビンロータ側の排気ガスを吸出すと共に排気バイパス流
の螺旋流れ方向が、タービンロータからの排気ガスの螺
旋流れ方向と同一であるため、この排気ガスの吸い出し
を助長させることにより、タービンロータの下流側の排
気圧を低減できることから、タービンロータ上流側の排
気圧を低減できるので、高速域でのターボチャージャの
性能低下を招くことなく、低速域での性能向上のため
に、タービンロータの径を縮小することが可能となり、
よって、エンジン回転数全域でのターボチャージャの性
能を向上できる。
【図1】本発明によるターボチャージャの第1実施形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1のハウジングの側面図である。
【図3】図1に示す第1実施形態の変形実施形態を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図4】本発明によるターボチャージャの第2実施形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】図4のハウジングの側面図である。
【図6】図4及び図5に示すノズル部材の斜視図であ
る。
る。
10、110 ハウジング 10a ベアリング収容部 10b タービンロータ収容部 11 排気入口 12 排気出口 14、114 タービンロータ 15、115 ノズル部材 115a 螺旋溝 16 バイパス通路 16a 螺旋溝 17、117 ウェイストゲートバルブ 19 コンプレッサロータ 20 シャフト 21、22 ラジアルベアリング
Claims (3)
- 【請求項1】 タービンロータと、該タービンロータを
収容すると共に排気入口及び排気出口を有するタービン
ハウジングと、該タービンハウジングに固定されるベア
リングハウジングにラジアルベアリングを介して回転可
能に支承され、その一端に前記タービンロータが固定さ
れるシャフトと、該シャフトの他端に固定され、前記ベ
アリングハウジングに固定されるコンプレッサハウジン
グ内に収容されたコンプレッサロータと、前記タービン
ロータをバイパスして前記排気入口と前記排気出口間を
連通するように前記タービンロータに形成されたバイパ
ス通路と、該バイパス通路を過給圧に応じて開閉するウ
ェイストゲートバルブとを有するターボチャージャーに
おいて、前記タービンハウジングと前記ベアリングハウ
ジングとを一体的に有するハウジングを設け、その一端
側にて前記タービンロータと所定の間隙を有して隣接
し、その他端側にて前記バイパス通路の前記排気出口側
開口を形成する円筒状のノズル部材を前記ハウジングに
固定したことを特徴とするターボチャージャ。 - 【請求項2】 前記バイパス通路は前記タービンロータ
の回転方向に順次その断面積が減少するスクロール状に
形成され、その排気出口側開口が前記ノズル部材の外周
面上に環状に形成されていることを特徴とする請求項1
に記載のターボチャージャ。 - 【請求項3】 前記バイパス通路の一部は、前記ノズル
部材の外周に前記タービンロータの回転方向と同方向に
設けられたらせん溝で形成され、該らせん溝の一端が前
記排気出口に開口していることを特徴とする請求項1に
記載のターボチャージャ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04285396A JP3624521B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | ターボチャージャ |
FR9702288A FR2745604B1 (fr) | 1996-02-29 | 1997-02-26 | Turbocompresseur a suralimentation |
US08/806,943 US5857337A (en) | 1996-02-29 | 1997-02-26 | Turbocharger |
DE19708000A DE19708000C2 (de) | 1996-02-29 | 1997-02-27 | Turbolader |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04285396A JP3624521B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | ターボチャージャ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09236020A true JPH09236020A (ja) | 1997-09-09 |
JP3624521B2 JP3624521B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=12647585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04285396A Expired - Fee Related JP3624521B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | ターボチャージャ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5857337A (ja) |
JP (1) | JP3624521B2 (ja) |
DE (1) | DE19708000C2 (ja) |
FR (1) | FR2745604B1 (ja) |
Cited By (3)
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JP2019148224A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | ダイハツ工業株式会社 | 排気ターボ過給機 |
WO2024053148A1 (ja) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | 株式会社Ihi | タービン |
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DE102015201805B4 (de) | 2015-02-03 | 2024-05-29 | Borgwarner Inc. | Abgasturbolader |
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