JPH11311124A - 可変容量ターボチャージャ - Google Patents

可変容量ターボチャージャ

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Publication number
JPH11311124A
JPH11311124A JP10118838A JP11883898A JPH11311124A JP H11311124 A JPH11311124 A JP H11311124A JP 10118838 A JP10118838 A JP 10118838A JP 11883898 A JP11883898 A JP 11883898A JP H11311124 A JPH11311124 A JP H11311124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll portion
turbine rotor
scroll
exhaust
internal combustion
Prior art date
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Pending
Application number
JP10118838A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kawaguchi
潤 川口
Toshiro Kawakami
俊郎 川上
Hiromitsu Ishihara
啓光 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量ターボチャージャにおいて、低速域
での背圧上昇を抑制すると共に、低速域でのタービン特
性の設定を容易に行うことができるようにすること。 【解決手段】 スクロール部内にスクロール部を径方向
に内側スクロール部31と外側スクロール部32とに分
割すると共に両スクロール部間の連通をそれらの回動に
より開閉可能である複数の可動ノズルベーン30、13
0を設け、該可動ノズルベーンの回動を内燃機関の運転
状態に応じて制御手段(開閉弁45、アクチュエータ4
2;レバー50、リング51、アクチュエータ60)に
より制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量ターボチ
ャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量ターボチャージャとして
は、例えば、実公平8−7061号公報に開示されるも
のがある。この可変容量ターボチャージャにおいては、
タービンロータを介して排気入口と排気出口とを連通
し、その断面積が漸次減少するスクロール部に多数の可
動ノズルベーンを有するノズルリングが配置されてい
る。このノズルリングは、その回転により各々のノズル
ベーンの角度を変更して、スクロール部よりタービンロ
ータへ流れ込む排気ガスの角度を調節し、タービンロー
タが受ける力を調節するものである。即ち、排気ガス流
量の少ない低速域においては、排気ガスの流速を高める
と共にタービンロータの接線方向に排気ガスが流れるよ
うにしてタービンロータが回転方向に受ける力を大きく
し、タービンロータを効率的に回転させ、排気ガス流量
の多い高速域においては、タービンロータの回転軸側に
向かって排気ガスが流れるようにしてタービンロータが
回転方向に受ける力を小さくし、必要以上にタービンロ
ータが回転しないようにすると共に、内燃機関の背圧上
昇を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の可変容量ターボチャージャにおいては、互いに
隣り合うノズルベーンの間を排気ガスが流動する構成で
あるため、低速域では排気ガスの流速を高めるために隣
り合うノズルベーンの間隔を絞る必要があり、その結果
内燃機関の背圧が上昇し、燃費が悪化するという問題が
ある。また、更に低速域において隣り合うノズルベーン
の間隔が閉塞(全閉状態)することによる内燃機関の停
止等を回避するために、最小ノズルベーン角度の設定が
必要となり、ノズルリングの駆動機構のガタ等により該
最小ノズルベーン角度の設定及びチューニングが困難と
なり、低速域でのタービン特性の設定が困難となるとい
う問題があった。
【0004】ゆえに、本発明は、当該可変容量ターボチ
ャージャにおいて、低速域での背圧上昇を抑制すると共
に、低速域でのタービン特性の設定を容易に行うことが
できるようにすることを、その課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた技術的手段は、当該可変容量ターボチャージャ
を、シャフトと、該シャフトの一端に固定されるタービ
ンロータと、該タービンロータを収容すると共に排気入
口、排気出口及び前記排気入口と前記排気出口とを前記
タービンロータを介して連通し、その断面積が漸次減少
するスクロール部を有するタービンハウジングと、前記
シャフトの他端に固定され、コンプレッサハウジング内
に収容されたコンプレッサロータと、前記スクロール部
内に夫々回動可能に設けられ、前記スクロール部を径方
向に内側スクロール部と外側スクロール部とに分割する
と共に両スクロール部間の連通をそれらの回動により開
閉可能である複数の可動ノズルベーンと、該可動ノズル
ベーンの回動を内燃機関の運転状態に応じて制御する制
御手段とを備えてなる構成としたことである。
【0006】上記した手段によれば、低速域では、制御
手段により内側及び外側スクロール部間の連通を閉じる
ように可動ノズルベーンが回動されて、排気入口から内
側スクロール部のみを通してタービンロータへ排気ガス
が供給されるので、ノズルベーンで排気ガスが絞られる
場合に比べて摩擦損失が少ない分、背圧上昇が少なく、
タービンロータの接線方向に排気ガスが流れてタービン
ロータが回転方向に受ける力が大きくされ、タービンロ
ータが効率的に回転させられる。また、高速域では、制
御手段により内側及び外側スクロール部間の連通を開く
ように可動ノズルベーンが回動されて、排気入口から外
側スクロール部を通してタービンロータへ排気ガスが供
給されるので、タービンロータの回転軸に向かって排気
ガスが流れてタービンロータが回転方向に受ける力が小
さくされ、必要以上にタービンロータが回転しないよう
にされると共に、内燃機関の背圧上昇が抑制される。
【0007】上記した手段において、前記制御手段を、
排気入口と前記内側スクロール部とを連通する第1位置
と前記排気入口と前記外側スクロール部とを連通する第
2位置に内燃機関の運転状態に応じて少なくとも選択的
に切換可能な切換弁で構成し、前記可動ノズルベーンを
前記内側及び外側スクロール部内の流体圧に応じて回動
するようにしても良いし、或いは制御手段を、内燃機関
の運転状態に応じて前記可変ノズルベーンを機械的に回
動可能な駆動機構で構成しても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った可変容量タ
ーボチャージャの実施形態を図面に基づき、説明する。
【0009】図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を
示す。図1において、円筒状のベアリングハウジング1
0には、軸孔10aが形成されており、該軸孔10a内
にはラジアル軸受21、22を介してシャフト20が回
転可能に支承されている。ラジアルベアリング21、2
2は、軸孔10a内に回転可能に嵌合されており、互い
に向き合う側への軸方向の移動をスナップリングにより
規制されている。ラジアルベアリング22は、図示右側
への移動をベアリングハウジング10の図示右端に固定
されるプレートで規制されている。ラジアルベアリング
21に嵌合されるシャフト20の図示左側には小径部が
形成されており、該小径部にはその図示右側の端部にラ
ジアルベアリング22の一端面に当接するフランジ部が
形成される筒状のブッシュ23が嵌合されている。該ブ
ッシュ23の図示左側には、その図示右側の端部にフラ
ンジ部が形成されるブッシュ29が嵌合されている。ブ
ッシュ29の外周に形成される環状溝にはオイルシール
が嵌着されており、該オイルシールにはベアリングハウ
ジング10の軸孔10aの図示左側に形成される大径孔
内に嵌合されるプレートシール25の内周筒部が液密的
に摺接する。ブッシュ29の図示左側のシャフト20の
小径部にはコンプレッサロータ19が嵌合され、小径部
の端部に螺合されるボルト27により固定されている。
これにより、ブッシュ23、29はコンプレッサロータ
19の図示右端面とシャフト20の小径部の段部との間
で挟持され、コンプレッサロータ19と共にシャフト2
0と一体的に回転する。ブッシュ23、29のフランジ
部間には、ベアリングハウジング10の大径孔の図示右
側に固定されるスラストベアリング24が介装されてお
り、該スラストベアリング24にはベアリングハウジン
グ10に形成され、ラジアルベアリング21、22へオ
イルを供給するオイル通路に連通されて、ブッシュ2
3、29のフランジ部との摺動部間へオイルを供給する
オイル供給孔が形成されている。尚、プレートシール2
5には、ブッシュ29の筒部が貫通する孔を有するオイ
ル遮蔽プレート26が固定されている。また、ベアリン
グハウジング10には吸気入口18a及び吸気出口18
bを備えたコンプレッサハウジング18が気密的に固定
されており、該コンプレッサハウジング18内にコンプ
レッサロータ19が収容される。
【0010】シャフト20の図示右端には、ベアリング
ハウジング10の図示右端にガスケット12及び、ベア
リングハウジング10の一部を構成しているカバーハウ
ジング12a、12bを介して固定されるタービンハウ
ジング11内に位置するタービンロータ13が固着され
ている。タービンハウジング11には、排気入口11a
と排気出口11bとが形成されている。この排気入口1
1aには、図示しない内燃機関の排気マニホルドが接続
され、排気出口11bには図示しない排気管が気密的に
接続されている。
【0011】タービンハウジング11には、図2及び図
3に示すように、排気入口11aに導入された排気ガス
をタービンロータ13の外周に導くスクロール部が形成
されている。このスクロール部には、タービンハウジン
グ11に設けられた複数の可動ノズルベーン30により
内側スクロール部31と該内側スクロール部31より大
きな容積を有する外側スクロール部32が区画形成され
ている。各ノズルベーン30は、タービンハウジング1
1に立設されたピン30aに回転可能に支持されてお
り、内側及び外側スクロール部31、32内のガス圧力
及びフローフォースによりピン30a回りに回転可能と
なっている。尚、各ノズルベーン30の時計方向の回転
は各ノズルベーン30の先端が隣合うノズルベーン30
の基部又はタービンハウジング11の仕切部に当接する
ことにより規制され、図2及び図3の反時計方向の回転
は図1に示すようにタービンハウジング11のストッパ
部11cに各ノズルベーン30の先端が当接することに
より規制される。内側及び外側スクロール部31、32
はその断面積がタービンロータ13の回転方向(図2に
おいて反時計方向)に漸次減少するように設けられてい
て、内側スクロール部31及び外側スクロール部32の
上流側端部は排気入口11aで互いに連通されており、
内側スクロール部31の下流側端部はタービンロータ1
3のブレードの外周部に開口している。
【0012】内側スクロール部31及び外側スクロール
部32の上流側端部側のタービンハウジング11には、
可動ノズルベーン30に連続して区画壁が設けられてお
り、該区画壁には、内側スクロール部31の上流側端部
と排気入口11aの連通及び外側スクロール部32の上
流側端部と排気入口11aとの連通を開閉可能な開閉弁
45がシャフト44を介して回転可能に支持されてい
る。本実施形態においては、該開閉弁45は吸気出口1
8b内の過給圧に応じて周知の正圧式のアクチュエータ
42及びリンク機構43を介して開閉されるようになっ
ていて、過給圧が所定圧未満である内燃機関の低速回転
時には、開閉弁45により内側スクロール部31の上流
側端部と排気入口11aとが連通されると共に外側スク
ロール部32の上流側端部と排気入口11aとの連通が
遮断され、過給圧が所定圧以上となる内燃機関の高速回
転時には、開閉弁40により内側スクロール部31の上
流側端部と排気入口11aとが遮断されると共に外側ス
クロール部32の上流側端部と排気入口11aとが連通
される。
【0013】以上の構成からなる本実施形態の作用を説
明する。
【0014】図示しない内燃機関が始動されると、ター
ボチャージャによる過給が開始される。即ち、排気マニ
ホルドから排気入口11aに流れ込んだ排気ガスはター
ビンロータ13を回転駆動し、シャフト20と共にコン
プレッサロータ19が回転され、図示しない内燃機関を
過給する。
【0015】このとき、吸気出口18bの過給圧が所定
圧未満である内燃機関の低速回転時には、上記したよう
に開閉弁45により内側スクロール部31の上流側端部
と排気入口11aとが連通されると共に外側スクロール
部32の上流側端部と排気入口11aとの連通が遮断さ
れる。このため、図2に示すように、排気マニホルドか
ら排気入口11aに流れ込んだ排気ガスが内側スクロー
ル部31のみを介してタービンロータ13へ供給され、
タービンロータ13が回転駆動される。これにより、A
/Rの小さい(スクロール容量の小さい)ターボチャー
ジャとして機能して、高い排気流速が得られると共に、
内側スクロール部31を経て排気ガスがタービンロータ
13の接線方向に流れ(タービンロータ13のブレード
に大きな流入角で当たる)、効率良くタービンロータ1
3が回転されてタービンロータ13が加速し過給圧が高
められる。尚、この時には内側スクロール部31内の排
気ガスの圧力により、図2に示す位置に各ノズルベーン
30は全閉状態に位置され、内側及び外側スクロール部
31、32間は連通されていない。
【0016】吸気出口18bの過給圧が所定圧以上とな
る内燃機関の高速回転時には、開閉弁45により内側ス
クロール部31の上流側端部と排気入口11aとが遮断
されると共に外側スクロール部32の上流側端部と排気
入口11aとが連通される。このため、排気マニホルド
から排気入口11aに流れ込んだ排気ガスが図3に示す
ように、外側スクロール部31へのみ流入する。外側ス
クロール部31へ流れ込んだ排気ガスは、その圧力及び
フローフォースによりノズルベーン30を図3に示すよ
うに時計方向に回転させて全開状態とし、隣り合うノズ
ルベーン30の間を通して内側スクロール部30へター
ビンロータ13の回転中心側へ向けて流入する。この結
果、排気ガスがタービンロータ13のブレードに流入角
度の小さい状態で当たるようになり、タービンロータ1
3を回転させる効率が低下し、タービンロータ13の回
転上昇が抑制されて過給圧が一定に保たれると共に、背
圧の上昇が防止される。
【0017】上記した実施形態では、開閉弁45によ
り、内燃機関の低速回転時には排気ガスを内側スクロー
ル部31のみに供給し、高速回転時には排気ガスを外側
スクロール部32へのみ供給するようにしたが、中速回
転時に排気ガスを内側及び外側スクロール部31、32
の両方に供給するように、開閉弁45を任意の中間位置
に制御することも可能である。これによれば、中速回転
時にノズルベーン30は内側及び外側スクロール部3
1、32の排気ガス流量に応じて全閉状態と全開状態と
の間の任意の中間的な釣り合い状態に位置され、過給圧
の調整を細かに行うことができる。
【0018】図4乃至図6は、本発明の第2実施形態を
示す。この第2実施形態は、上記した第1実施形態と
は、ノズルベーン130を周知の正圧式のアクチュエー
タ60、リンク機構61、リング51及びレバー50等
を介して機械的に回転駆動している点のみが異なり、そ
の他の構成及び作用は第1実施形態と同じであるため、
以下にノズルベーン130の回転駆動の構成及び作用に
ついてのみを説明する。
【0019】図4において、タービンハウジング11に
形成されるスクロール部には、タービンハウジング11
に設けられた複数の可動ノズルベーン130により内側
スクロール部31と該内側スクロール部31より大きな
容積を有する外側スクロール部32が区画形成されてい
る。各ノズルベーン130は、タービンハウジング11
に回転可能に支持される各ピン130aの一端に夫々固
定されており、これらピン130aの他端はタービンハ
ウジング11を貫通して軸方向に外部に延在している。
各ピン130aの他端には、放射状に配設されるレバー
50の内端が固定されており、各レバー50の外端はタ
ービンハウジング11に回転可能に支持されたリング5
1の内周に形成される切欠き51aに周方向に連動可能
に係合している。
【0020】リング51は、吸気出口内の過給圧に応じ
て周知の正圧式のアクチュエータ60及びリンク機構6
1を介して所定角度だけ回動可能とされている。内燃機
関の低速回転時におけるアクチュエータ60の非作動時
には、リング51は図4に示す位置にあり、各ノズルベ
ーン130はその先端が隣り合うノズルベーン130の
基部及びタービンハウジング11の仕切部に当接して、
隣り合うノズルベーン130間及び最下流側に位置され
るノズルベーン130と仕切部との間を介した内側及び
外側スクロール部31、32間の連通を遮断する全閉状
態に位置される。また、内燃機関の高速回転時における
アクチュエータ60の作動時には、リンク機構61を介
してリング51が図4の反時計方向に所定角度回動さ
れ、各ノズルベーン130は各ピン130aと共に反時
計方向に回転する。これにより、ノズルベーン130
は、隣り合うノズルベーン130間及び最下流側に位置
されるノズルベーン130と仕切部との間を介して内側
及び外側スクロール部31、32間を連通する全開状態
に位置される。尚、図4に示されるように、各ノズルベ
ーン130及び各ピン130aに固定されるレバー50
の長さは、タービンロータ13に近づく下流側にいくに
つれ長くされており、これにより各ノズルベーン130
の回転角度は下流側にいくほど、小さくなるようにされ
ている。
【0021】以上の構成からなる本第2実施形態におい
て、図示しない内燃機関が始動されてターボチャージャ
による過給が開始されると、吸気出口の過給圧が所定圧
未満である内燃機関の低速回転時には、上記したように
アクチュエータ60が非作動であるため、各ノズルベー
ン130は図5に示す全閉状態に位置される。このた
め、図5に示すように、排気マニホルドから排気入口1
1aに流れ込んだ排気ガスが内側スクロール部31のみ
を介してタービンロータ13へ供給され、タービンロー
タ13が回転駆動される。これにより、A/Rの小さい
(スクロール容量の小さい)ターボチャージャとして機
能して、高い排気流速が得られると共に、内側スクロー
ル部31を経て排気ガスがタービンロータ13の接線方
向に流れ(タービンロータ13のブレードに大きな流入
角で当たる)、効率良くタービンロータ13が回転され
てタービンロータ13が加速し過給圧が高められる。
【0022】吸気出口の過給圧が所定圧以上となる内燃
機関の高速回転時には、上記したようにアクチュエータ
60が作動し、リンク機構61、リング51、レバー5
0及びピン130aを介して各ノズルベーン130が全
開状態に位置される。このため、排気マニホルドから排
気入口11aに流れ込んだ排気ガスが内側スクロール部
30へ流入すると共に、図6に示すように、内側及び外
側スクロール部31、32へ流入する。外側スクロール
部32へ流れ込んだ排気ガスは、隣り合うノズルベーン
130間及び最下流側に位置されるノズルベーン130
と仕切部との間を介して内側スクロール部31へタービ
ンロータ13の回転中心側へ向けて流入して内側スクロ
ール部31へ流入する排気ガスと再合流し、内側スクロ
ール部31内の排気ガスのタービンロータ13の接線方
向の流れをタービンロータ13の回転中心側への流れに
変えると共にタービンロータ13に当たる排気ガスの流
速が低下する。この結果、排気ガスがタービンロータ1
3のブレードに流入角度の小さい状態で当たるようにな
り、タービンロータ13を回転させる効率が低下し、タ
ービンロータ13の回転上昇が抑制されて過給圧が一定
に保たれると共に、背圧の上昇が防止される。
【0023】上記した各実施形態においては、開閉弁及
びリングを正圧式アクチュエータで駆動するように構成
した可変容量ターボチャージャに本発明を実施したが、
本発明は開閉弁及びリングを負圧式アクチュエータで駆
動するように構成した可変容量ターボチャージャに同様
に実施することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、スクロー
ル部を可動ノズルベーンにより径方向に内側及び外側ス
クロール部とに分割し、内燃機関の運転状態に応じてノ
ズルベーンを回転させて内側スクロール部及び外側スク
ロール部とを使い分けることにより、タービン特性を可
変とすることができ、低速域では制御手段により内側及
び外側スクロール部間の連通を閉じるようにノズルベー
ンを全閉状態とするだけで良いため、低速域でのタービ
ン特性の設定を容易に行うことができる。
【0025】また、低速域ではノズルベーンが全閉状態
とされて、排気入口から内側スクロール部のみを通して
タービンロータへ排気ガスが供給されるので、ノズルベ
ーンで排気ガスが絞られることにより背圧が上昇するこ
となく、タービンロータの接線方向に排気ガスが流れて
タービンロータを効率的に回転させて過給圧を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った可変容量ターボチャージャの第
1実施形態を示す断面図である。
【図2】内燃機関の低速回転時を示す図1のA−A断面
図である。
【図3】内燃機関の高速回転時を示す図1のA−A断面
図である。
【図4】本発明に従った可変容量ターボチャージャの第
2実施形態を示す断面図である。
【図5】内燃機関の低速回転時における第2実施形態の
断面図である。
【図6】内燃機関の高速回転時における第2実施形態の
断面図である。
【符号の説明】
10 ベアリングハウジング 11 タービンハウジング 11a 排気入口 11b 排気出口 13 タービンロータ 18 コンプレッサハウジング 19 コンプレッサロータ 20 シャフト 30、130 可動ノズルベーン 31 内側スクロール部 32 外側スクロール部 42、60 アクチュエータ(制御手段) 43、61 リンク機構(制御手段) 45 開閉弁(制御手段) 50 レバー(制御手段) 51 リング(制御手段) 130a ピン(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、該シャフトの一端に固定さ
    れるタービンロータと、該タービンロータを収容すると
    共に排気入口、排気出口及び前記排気入口と前記排気出
    口とを前記タービンロータを介して連通し、その断面積
    が漸次減少するスクロール部を有するタービンハウジン
    グと、前記シャフトの他端に固定され、コンプレッサハ
    ウジング内に収容されたコンプレッサロータと、前記ス
    クロール部内に夫々回動可能に設けられ、前記スクロー
    ル部を径方向に内側スクロール部と外側スクロール部と
    に分割すると共に両スクロール部間の連通をそれらの回
    動により開閉可能である複数の可動ノズルベーンと、該
    可動ノズルベーンの回動を内燃機関の運転状態に応じて
    制御する制御手段とを備えてなる可変容量ターボチャー
    ジャ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記排気入口と前記内
    側スクロール部とを連通する第1位置と前記排気入口と
    前記外側スクロール部とを連通する第2位置に内燃機関
    の運転状態に応じて少なくとも選択的に切換可能な切換
    弁で構成され、前記可動ノズルベーンは前記内側及び外
    側スクロール部内の流体圧に応じて回動されることを特
    徴とする請求項1に記載の可変容量ターボチャージャ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、内燃機関の運転状態に
    応じて前記可変ノズルベーンを機械的に回動可能な駆動
    機構で構成したことを特徴とする請求項1に記載の可変
    容量ターボチャージャ。
JP10118838A 1998-04-28 1998-04-28 可変容量ターボチャージャ Pending JPH11311124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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