JP3956507B2 - 可変容量ターボチャージャ - Google Patents

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  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関を過給する可変容量ターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の可変容量ターボチャージャとしては、例えば、特開平10−8977号公報に開示されるものがある。この可変容量ターボチャージャは、シャフトと、該シャフトの一端に固定されるタービンロータと、該タービンロータを収容すると共に排気入口、排気出口及び排気入口と排気出口とをタービンロータを介して連通し、その断面積が漸次減少するスクロール部を有するタービンハウジングと、シャフトの他端に固定され、コンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッサロータと、スクロール部を径方向に内周スクロール部と外周スクロール部とに分割すると共に両スクロール部間を連通する連通路を備えた区画壁と、排気入口と前記外周スクロール部間の連通を開閉可能な切換バルブとを備えている。
【0003】
この可変容量ターボチャージャにおいては、排気ガス量の少ない内燃機関の低速域では、切換バルブにより排気入口と外周スクロール部間の連通を遮断し、内周スクロール部のみに排気ガスを流入させ、タービンロータのブレードに対する小さい排気流入角度及び高い排気流速を得ることでタービンロータを加速して過給圧が高められる。また、排気ガス量の多くなる中速域以降では、外周スクロール部にも切換バルブを介して排気ガスを流入させて連通路を介して内周スクロール部へ流入させ、タービンロータに当たる排気ガスの流速を下げると共に排気流入角度を大きくすることでタービンロータの加速が制限され、過給圧が一定に保たれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の可変容量ターボチャージャにおいては、図7に示すように、タービンハウジング1の内周スクロール部3の外周壁(外周スクロール部の内周壁)を構成する区画壁5に連通路6が形成されているため、上記した内燃機関の低速域に内周スクロール部3に流入された排気ガスが内周スクロール部3の外周壁(区画壁)に沿ってタービンロータ2へ導かれる際に、排気ガスの一部が連通路6より外周スクロール部4へ流出してタービン効率が低下してしまい、所望のタービン効率が得られないという問題があった。
【0005】
また、図7に示すように、中速域以降に外周スクロール部から内周スクロール部へ連通路6を介して流入する排気ガスの流れの方向が、タービンロータに向かって垂直方向、或いは排気出口に対して逆方向であるため、排気ガスがタービンロータを流れ抜け難くタービンロータの加速が過度に制限されてタービン効率が低下する恐れがあると共に、更なる性能向上のためにタービンロータに斜流タービンを用いても十分な効果を得ることができないという問題があった。
【0006】
ゆえに、本発明は、当該可変容量ターボチャージャにおいて、外周スクロール部から内周スクロール部へ排気ガスを流入させる連通路を改良して、タービン効率の低下を防止することを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた技術的手段は、シャフトと、該シャフトの一端に固定されるタービンロータと、該タービンロータを収容すると共に、排気入口、排気出口及び、前記排気入口と前記排気出口とを前記タービンロータを介して連通し、その断面積が漸次減少するスクロール部を有するタービンハウジングと、前記シャフトの他端に固定され、コンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッサロータと、前記スクロール部を径方向に内周スクロール部と外周スクロール部とに分割する区画壁と、前記内周スクロール部と前記外周スクロール部とを連通する複数の連通路と、前記排気入口と前記外周スクロール部間の連通を開閉可能な開閉手段とを備えてなる可変容量ターボチャージャにおいて、前記内周スクロール部及び前記外周スクロール部の前記コンプレッサロータ側の軸方向の各側壁間を連通し、その前記内周スクロール部側の開口が前記排気出口に向けられるように前記連通路を前記タービンハウジングに設けたことである。
【0008】
上記した手段によれば、排気ガス量の少ない内燃機関の低速域では、開閉手段により排気入口と外周スクロール部間の連通を遮断し、内周スクロール部のみに排気ガスを流入させ、タービンロータのブレードに対する小さい排気流入角度及び高い排気流速を得ることでタービンロータを加速して過給圧が高められる。このとき、連通路は内周スクロール部及び外周スクロール部のコンプレッサロータ側の軸方向の各側壁間を連通するようにタービンハウジングに形成されているので、内周スクロール部に流入した排気ガスが内周スクロール部の外周壁(区画壁)に沿ってタービンロータへ導かれる際に、連通路を介して内周スクロール部から外周スクロール部へ排気ガスが流れることが抑制される。
【0009】
また、排気ガス量の多くなる中速域以降には外周スクロール部にも開閉手段を介して排気ガスを流入させて連通路を介して内周スクロール部へ流入させ、タービンロータに当たる排気ガスの流速を下げると共に排気流入角度を大きくすることでタービンロータの加速が制限され、過給圧が一定に保たれる。このとき、連通路はその内周スクロール部側開口を排気出口に向くようにタービンハウジングに形成されているので、排気ガスがタービンロータを流れ抜け易くなり、過度にタービンロータの加速が制限されることが防止される。
【0010】
上記した手段において、前記連通路は、前記外周スクロール部から前記内周スクロール部へ流入する排気ガスを前記タービンロータに案内する傾斜面を有することが望ましい。
【0011】
また、上記した手段においては、前記タービンハウジングを、第1タービンハウジングと、該第1タービンハウジングにより前記コンプレッサロータ側のそれら開口を気密的に閉塞されて前記内周スクロール部、前記外周スクロール部及び前記区画壁を形成する内周溝及び外周溝を有する第2タービンハウジングとから構成し、前記第1タービンハウジングに前記連通路を溝状に形成しても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従った可変容量ターボチャージャの実施形態を図面に基づき、説明する。
【0013】
図1乃至図4に本発明の第1実施形態を示す。図1において、可変容量ターボチャージャは、円筒状のベアリングハウジング10を有し、該ベアリングハウジング10には、軸孔10aが形成されており、該軸孔10a内にはラジアル軸受21、22を介してシャフト20が回転可能に支承されている。ラジアルベアリング21、22は、軸孔10a内に回転可能に嵌合されており、互いに向き合う側への軸方向の移動をスナップリングにより規制されている。ラジアルベアリング22は、図示右側への移動をシャフト20に形成された段部で規制されている。ラジアルベアリング21に嵌合されるシャフト20の図示左側には小径部が形成されており、該小径部にはその図示右側の端部にラジアルベアリング22の一端面に当接するフランジ部が形成される筒状のブッシュ23が嵌合されている。該ブッシュ23の図示左側には、その図示右側の端部にフランジ部が形成されるブッシュ29が嵌合されている。ブッシュ29の外周に形成される環状溝にはオイルシールが嵌着されており、該オイルシールにはベアリングハウジング10の軸孔10aの図示左側に形成される大径孔内に嵌合されるプレートシール25の内周筒部が液密的に摺接する。ブッシュ29の図示左側のシャフト20の小径部にはコンプレッサロータ19が嵌合され、小径部の端部に螺合されるナット27により固定されている。これにより、ブッシュ23、29はコンプレッサロータ19の図示右端面とシャフト20の小径部の段部との間で挟持され、コンプレッサロータ19と共にシャフト20と一体的に回転する。ブッシュ23、29のフランジ部間には、ベアリングハウジング10の大径孔の図示右側に固定されるスラストベアリング24が介装されており、該スラストベアリング24には、ベアリングハウジング10に形成されラジアルベアリング21、22へオイルを供給するオイル通路に連通されて、ブッシュ23、29のフランジ部との摺動部間へオイルを供給するオイル供給孔が形成されている。尚、プレートシール25には、ブッシュ29の筒部が貫通する孔を有するオイル遮蔽プレート26が固定されている。また、ベアリングハウジング10には吸気入口18a及び吸気出口18bを備えたコンプレッサハウジング18が気密的に固定されており、該コンプレッサハウジング18内にコンプレッサロータ19が収容される。
【0014】
シャフト20の図示右端には、タービンロータ13が固着されている。タービンロータ13は、ベアリングハウジング10の図示右端に固定された第1タービンハウジング11に固定される第2タービンハウジング12内に収容されている。第2タービンハウジング12には、排気入口12a(図2参照)と排気出口12bとが形成されていて、排気入口12aには、図示しない内燃機関の排気マニホルドが接続され、排気出口12bには図示しない排気出口管が気密的に接続されている。尚、図1において、14は外周端が第1タービンハウジング11とベアリングハウジング10間に挟持固定され、内周端がタービンロータ13の背面に延びる遮蔽プレートである。
【0015】
第2タービンハウジング12には、図1及び図2に示すように、排気入口12aに導入された排気ガスをタービンロータ13の外周に導くスクロール部が形成されている。このスクロール部には、第2タービンハウジング12に設けられたインボリュート区画壁30により径方向に区画された内周スクロール溝12dと外周スクロール溝12cが形成されていて、両溝12d、12cの開口を第1タービンハウジング11により閉塞されることで、内周スクロール部31と該内周スクロール部31より大きな容積を有する外周スクロール部32が区画形成されるようになっている。内周及び外周スクロール部31、32は、その断面積がタービンロータ13の回転方向(図3において時計方向)に漸次減少するように設けられていて、インボリュート区画壁30の下流端部分にて連通している。
【0016】
図3及び図4に示すように、第1タービンハウジング11の第2タービンハウジング12側の一側面には、外周スクロール部32のベアリングハウジング10側側壁を形成するスクロール溝11aが設けられている。スクロール溝11aより径方向内方に位置して区画壁30のベアリングハウジング10側端面が当接すると共に内周スクロール部31のベアリングハウジング10側側壁を形成する第1タービンハウジング11の一側面の部分には、スクロール溝11aの内周縁から径方向内方に延びる複数の連通溝11bが形成されている。各連通溝11bは、スクロール溝11aの下流側に向けて順次小さくなるようにされていると共に、第2タービンハウジング12に対向する各連通溝11bの底部には、径方向内方に向けて溝の深さが浅くなるように傾斜面が形成されていて、後述するように外周スクロール部32から連通溝11bを介して内周スクロール部31へ流入する排気ガスの流れが排気出口12bに向いてタービンロータ13に案内されるようになっている。また、各連通溝11bはスクロール溝11bの上流側及び下流側に夫々異なる傾斜面を有し、各連通溝11bの下流側の傾斜面である第1の面は、タービンロータ13の回転中心の近くへ向かう垂直に近い、タービンロータのブレードに対する大きな流入角度で径方向内方へ延びており、各連通溝11bの上流側の傾斜面である第2の面は、第1の面に比しタービンロータのブレードに対する小さな流入角度で径方向内方へ延びている。尚、内周スクロール部31の上流側端部は排気入口12aに常に連通されており、その下流側端部はタービンロータ13のブレードの外周部に開口している。
【0017】
インボリュート区画壁30の基部(上流側端部)には、図2に示すように、内側及び外周スクロール部30、31を連通する開口33が形成されている。外周スクロール部32内には、インボリュート区画壁30の基部に形成される弁座に着座及び離脱することで開口33を開閉する開閉弁40が配設されている。開閉弁40の駆動軸には、リンク41を介して周知の負圧式アクチュエータ42が連結されていて、該負圧式アクチュエータ42により車両の運転状態に応じて後述するように開閉弁40が駆動されて開口33が開閉される。尚、開閉弁は、図5にその変形例を示すように、開閉弁140の駆動軸をインボリュート区画壁30の基部に設け、第2タービンハウジング12の外周スクロール部32の入口側外周部分に設けた弁座部12eに着座及び離脱することで開口33を開閉するようにしても良い。この変形例によれば、図2に示す本実施形態に比し、開閉弁による内周及び外周スクロール部31、32の排気ガスの流れの乱れを少なくすることができる。
【0018】
以上の構成から成る第1実施形態の作用を説明する。
【0019】
図示しない内燃機関が始動されると、可変容量ターボチャージャによる過給が開始される。即ち、排気マニホルドから排気入口12aに流れ込んだ排気ガスはタービンロータ13を回転駆動し、シャフト20と共にコンプレッサロータ19が回転され、図示しない内燃機関を過給する。
【0020】
排気ガス量の少ない内燃機関の低速域では、図示しない制御装置により負圧式アクチュエータ42に図示しない負圧源から負圧が供給されず、開閉弁40は開口33を閉じる図2に示す閉弁状態にある。このため、排気マニホルドから排気入口11aに流れ込んだ排気ガスが内周スクロール部31のみを介してタービンロータ13へ供給され、タービンロータ13が回転駆動される。これにより、 A/Rの小さい(スクロール容量の小さい)ターボチャージャとして機能して、高い排気流速が得られると共に、内周スクロール部31を経て排気ガスがタービンロータ13の接線方向に流れ(タービンロータ13のブレードに小さな流入角で当たる)、効率良くタービンロータ13が回転されてタービンロータ13が加速し過給圧が高められる。
【0021】
このとき、本実施形態においては、連通溝11bが内周スクロール部31及び外周スクロール部32のベアリングハウジング10側の軸方向の各側壁間を連通するように第1タービンハウジング11に形成されているので、内周スクロール部31に流入した排気ガスが内周スクロール部31の外周壁(区画壁30)に沿ってタービンロータ13へ導かれる際に、連通溝11bを介して内周スクロール部11bから外周スクロール部32へ排気ガスが流れることが抑制される。これにより、内周スクロール部31から外周スクロール部32への排気ガスの洩れによるタービン効率の低下を抑制することができ、低速域における所望のタービン効率を得ることができる。
【0022】
排気ガス量の多くなる内燃機関の中側域以降には、負圧式アクチュエータ42に図示しない負圧源から負圧が供給され、開閉弁40がリンク41を介して図2に破線で示すように開口33を開放する。このため、排気マニホルドから排気入口12aに流れ込んだ排気ガスが内周スクロール部31へ流入すると共に、開口33を通して外周スクロール部32へ流入する。外周スクロール部32へ流れ込んだ排気ガスは、図1に矢印で示すように、連通溝11bを介して内周スクロール部31へタービンロータ13に近接した状態で排気出口12bへ向けて流入して内周スクロール部31へ流入する排気ガスと再合流し、内周スクロール部31内の排気ガスのタービンロータ13の接線方向の流れを排気出口12bへ向かうタービンロータ13の回転中心側への流れに変えると共にタービンロータ13に当たる排気ガスの流速が低下する。この結果、排気ガスがタービンロータ13のブレードに流入角度の大きい状態で当たるようになり、タービンロータ13を回転させる効率が低下し、タービンロータ13の回転上昇が抑制されて、過給圧が一定に保たれる。
【0023】
ここで、本実施形態においては、第2タービンハウジング12に対向する各連通溝11bの底部には、径方向内方に向けて溝の深さが浅くなるように傾斜面が形成されていて、外周スクロール部32から連通溝11bを介して内周スクロール部31へ流入する排気ガスの流れが排気出口12bに向いてタービンロータ13に案内されるようになっているため、内周スクロール部31で再合流した排気ガスがタービンロータ13を流れ抜け易くなり、過度にタービンロータ13の加速が制限されることがなく、タービン効率を向上することができる。また、内周スクロール部31で再合流した排気ガスの流れを排気出口12bに向けることができるので、タービンロータに斜流タービンを用いて更なる性能向上を図ることができる。
【0024】
図6は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態においては、タービンハウジング112が上記した第1実施形態のように2分割されておらず、インボリュート区画壁130、内周スクロール部131、外周スクロール部132及び両スクロール部131、132を連通する通路133が1つのタービンハウジング112に形成されている。タービンハウジング112は、プレートハウジング50を介してベアリングハウジング10の図示右端に固定されていて、ベアリングハウジング10の図示右端にはラジアルベアリング22の図示右側への移動を規制するプレート51が固定されている。
【0025】
連通路133は、内周スクロール部131及び外周スクロール部132のベアリングハウジング10側の軸方向の各側壁間を連通し、内周スクロール部131側の開口が排気出口112bに向けられるように形成されている。尚、連通路133の内周スクロール部131側は、上記した第1実施形態の連通溝11bの底部傾斜面と同様に、外周スクロール部132から連通路133を介して内周スクロール部131へ流入する排気ガスの流れが排気出口112bに向いてタービンロータ13に案内されるようになっている。
【0026】
この第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様に、図示しない開閉弁により排気ガスが内周スクロール部131へのみ排気ガスが導入される内燃機関の低速域には、内周スクロール部131から外周スクロール部132への連通路133を介した排気ガスの流れが抑制され、タービン効率の低下を防止することができる。また、図示しない開閉弁により内周及び外周スクロール部131、132へ排気ガスが導入される内燃機関の中速域以降では、外周スクロール部132から連通路133を介して内周スクロール部131へ流入する排気ガスの流れが排気出口112bに向いてタービンロータ13に案内されることで、内周スクロール部131で再合流した排気ガスがタービンロータ13を流れ抜け易くなり、タービン効率を向上することができる。この第2実施形態において、その他の構成は上記した第1実施形態と同じであるので、図6において同じ構成には図1で用いたのと同じ番号符号を付し、説明は省略する。
【0027】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、内周スクロール部及び外周スクロール部間の連通路が、内周スクロール部及び外周スクロール部のコンプレッサロータ側の軸方向の各側壁間を連通し、その内周スクロール部側の開口が排気出口に向けられるようにタービンハウジングに設けられているので、開閉手段により排気ガスが内周スクロール部へのみ排気ガスが導入される内燃機関の低速域に、内周スクロール部から外周スクロール部への連通路を介した排気ガスの流れを抑制することができ、タービン効率の低下を防止することができる。また、開閉手段により内周及び外周スクロール部へ排気ガスが導入される内燃機関の中速域以降に、外周スクロール部から連通路を介して内周スクロール部へ流入する排気ガスの流れを排気出口に向いてタービンロータに案内することで、内周スクロール部で再合流した排気ガスがタービンロータを流れ抜け易くすることができ、タービン効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った可変容量ターボチャージャの第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の第1タービンハウジングの断面図である。
【図4】図1の第1タービンハウジングの側面図である。
【図5】図2に示す開閉弁の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明に従った可変容量ターボチャージャの第2実施形態を示す断面図である。
【図7】従来の可変容量ターボチャージャのタービンハウジングを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ベアリングハウジング
11 第1タービンハウジング
11b 連通溝(連通路)
12 第2タービンハウジング
12a 排気入口
12b 排気出口
13 タービンロータ
18 コンプレッサハウジング
19 コンプレッサロータ
20 シャフト
30、130 インボリュート区画壁
31、131 内周スクロール部
32、132 外周スクロール部
40 開閉弁(開閉手段)
133 連通路

Claims (3)

  1. シャフトと、該シャフトの一端に固定されるタービンロータと、該タービンロータを収容すると共に、排気入口、排気出口及び、前記排気入口と前記排気出口とを前記タービンロータを介して連通し、その断面積が漸次減少するスクロール部を有するタービンハウジングと、前記シャフトの他端に固定され、コンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッサロータと、前記スクロール部を径方向に内周スクロール部と外周スクロール部とに分割する区画壁と、前記内周スクロール部と前記外周スクロール部とを連通する複数の連通路と、前記排気入口と前記外周スクロール部間の連通を開閉可能な開閉手段とを備えてなる可変容量ターボチャージャにおいて、前記内周スクロール部及び前記外周スクロール部の前記コンプレッサロータ側の軸方向の各側壁間を連通し、その前記内周スクロール部側の開口が前記排気出口に向けられるように前記連通路を前記タービンハウジングに設けたことを特徴とする可変容量ターボチャージャ。
  2. 前記連通路は、前記外周スクロール部から前記内周スクロール部へ流入する排気ガスを前記タービンロータに案内する傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の可変容量ターボチャージャ。
  3. 前記タービンハウジングは、第1タービンハウジングと、該第1タービンハウジングにより前記コンプレッサロータ側のそれら開口を気密的に閉塞されて前記内周スクロール部、前記外周スクロール部及び前記区画壁を形成する内周溝及び外周溝を有する第2タービンハウジングとから成り、前記第1タービンハウジングに前記連通路が溝状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量ターボチャージャ。
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CN102536433A (zh) * 2012-01-11 2012-07-04 康跃科技股份有限公司 阶段式可调流量涡轮壳
CN102536433B (zh) * 2012-01-11 2014-05-07 康跃科技股份有限公司 阶段式可调流量涡轮壳

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