JPH10212966A - 可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造 - Google Patents
可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造Info
- Publication number
- JPH10212966A JPH10212966A JP9013968A JP1396897A JPH10212966A JP H10212966 A JPH10212966 A JP H10212966A JP 9013968 A JP9013968 A JP 9013968A JP 1396897 A JP1396897 A JP 1396897A JP H10212966 A JPH10212966 A JP H10212966A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unison ring
- bearing housing
- variable nozzle
- bush
- inner peripheral
- Prior art date
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- Pending
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブッシュを不要としユニゾンリングとその支
持部材間のクリアランスをできるだけ小さくできる可変
ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造の提
供。 【解決手段】 ユニゾンリング14の内周部を半径方向
内方に延ばし、その内周縁14aをベアリングハウジン
グ1の冷却部の円筒部17の外周面18にて摺動可能に
支持した可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング
支持構造。冷却部円筒部17の内側には冷却水通路19
が形成されている。
持部材間のクリアランスをできるだけ小さくできる可変
ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造の提
供。 【解決手段】 ユニゾンリング14の内周部を半径方向
内方に延ばし、その内周縁14aをベアリングハウジン
グ1の冷却部の円筒部17の外周面18にて摺動可能に
支持した可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング
支持構造。冷却部円筒部17の内側には冷却水通路19
が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変ノズルターボ
チャージャにおけるユニゾンリングの支持構造に関す
る。
チャージャにおけるユニゾンリングの支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、可変ノズルターボチャージャにお
いては、実開昭63−010231号公報に開示されて
いるように、可変ノズルの複数のノズルベーンを同時に
回動駆動するユニゾンリング(駆動リングともいう)
は、タービンハウジングとベアリングハウジング(セン
ターハウジングともいう)との間に設けられたバックプ
レートに固定されたブッシュ(ブッシュの中をノズルベ
ーンと一体に回動するノズル軸が回動可能に挿通してい
る)の、ベアリングハウジングへの突出し部の外周側
に、ブッシュとの間にクリアランスをもたせて支持され
ている。ベアリングハウジングおよびバックプレートは
内部に冷却水通路が設けられており、冷却水により冷却
される。
いては、実開昭63−010231号公報に開示されて
いるように、可変ノズルの複数のノズルベーンを同時に
回動駆動するユニゾンリング(駆動リングともいう)
は、タービンハウジングとベアリングハウジング(セン
ターハウジングともいう)との間に設けられたバックプ
レートに固定されたブッシュ(ブッシュの中をノズルベ
ーンと一体に回動するノズル軸が回動可能に挿通してい
る)の、ベアリングハウジングへの突出し部の外周側
に、ブッシュとの間にクリアランスをもたせて支持され
ている。ベアリングハウジングおよびバックプレートは
内部に冷却水通路が設けられており、冷却水により冷却
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の可変ノ
ズルターボチャージャには、以下の問題がある。 ユニゾンリングを支持するのにブッシュが必要にな
り、部品点数増、組付工数増、コストアップとなる。 ユニゾンリングとブッシュとの間のクリアランスを
小さくするために、ブッシュを支持するバックプレート
の熱膨張を抑える必要があり、バックプレート内に冷却
水が流れるチャンバを形成しなければならない。そのた
め、バックプレートが厚さが大となり、かつ構造が複雑
となる。また、バックプレートとブッシュとの間の水封
が必要となる。 ユニゾンリングとブッシュの熱膨張は種々の運転状
態を考慮に入れると何れが大とはきまっていないので、
ユニゾンリングとブッシュとの間のクリアランスは、小
さくするにも限度がある。そのため、ノズル開度のばら
つき、動力性能のばらつき、排気浄化性能のばらつき、
などを抑制しようとしても限度がある。本発明の課題
は、ブッシュおよびバックプレート内冷却水通路構造が
不要で、ユニゾンリングとそれを支持する部材との間の
クリアランスを小さくできる可変ノズルターボチャージ
ャのユニゾンリング支持構造を提供することである。
ズルターボチャージャには、以下の問題がある。 ユニゾンリングを支持するのにブッシュが必要にな
り、部品点数増、組付工数増、コストアップとなる。 ユニゾンリングとブッシュとの間のクリアランスを
小さくするために、ブッシュを支持するバックプレート
の熱膨張を抑える必要があり、バックプレート内に冷却
水が流れるチャンバを形成しなければならない。そのた
め、バックプレートが厚さが大となり、かつ構造が複雑
となる。また、バックプレートとブッシュとの間の水封
が必要となる。 ユニゾンリングとブッシュの熱膨張は種々の運転状
態を考慮に入れると何れが大とはきまっていないので、
ユニゾンリングとブッシュとの間のクリアランスは、小
さくするにも限度がある。そのため、ノズル開度のばら
つき、動力性能のばらつき、排気浄化性能のばらつき、
などを抑制しようとしても限度がある。本発明の課題
は、ブッシュおよびバックプレート内冷却水通路構造が
不要で、ユニゾンリングとそれを支持する部材との間の
クリアランスを小さくできる可変ノズルターボチャージ
ャのユニゾンリング支持構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明はつぎの通りである。ユニゾンリングの内周部を半径
方向内方に延ばしその内周縁をベアリングハウジングの
冷却部の円筒部の外周面にて摺動可能に支持した可変ノ
ズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造。
明はつぎの通りである。ユニゾンリングの内周部を半径
方向内方に延ばしその内周縁をベアリングハウジングの
冷却部の円筒部の外周面にて摺動可能に支持した可変ノ
ズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造。
【0005】上記本発明の可変ノズルターボチャージャ
のユニゾンリング支持構造では、ユニゾンリングをベア
リングハウジングで支持したので、ブッシュを必要とせ
ず、部品点数が減少され、組付工数が低減される。ま
た、ベアリングハウジングの冷却部円筒部外周面で支持
したので、バックプレートに冷却水通路を設けないで済
み、バックプレートの厚さを低減できかつ構造を単純化
できる。また、運転時には、ユニゾンリングの方がベア
リングハウジングの冷却部円筒部外周面よりも確実に温
度が高くなるため、常温時である組付時にユニゾンリン
グの内周縁とベアリングハウジングの冷却部円筒部外周
面との間のクリアランスをできる限り小さくしておくこ
とができる。その結果、ノズル開度のばらつきが低減
し、動力性能が向上され、排気浄化性能のばらつきが低
減される。また、振動や作動時の各部品間の当たりが低
減し、摩耗も低減する。
のユニゾンリング支持構造では、ユニゾンリングをベア
リングハウジングで支持したので、ブッシュを必要とせ
ず、部品点数が減少され、組付工数が低減される。ま
た、ベアリングハウジングの冷却部円筒部外周面で支持
したので、バックプレートに冷却水通路を設けないで済
み、バックプレートの厚さを低減できかつ構造を単純化
できる。また、運転時には、ユニゾンリングの方がベア
リングハウジングの冷却部円筒部外周面よりも確実に温
度が高くなるため、常温時である組付時にユニゾンリン
グの内周縁とベアリングハウジングの冷却部円筒部外周
面との間のクリアランスをできる限り小さくしておくこ
とができる。その結果、ノズル開度のばらつきが低減
し、動力性能が向上され、排気浄化性能のばらつきが低
減される。また、振動や作動時の各部品間の当たりが低
減し、摩耗も低減する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の可変ノズルターボ
チャージャのユニゾンリング支持構造を図1、図2を参
照して説明する。図1、図2に示すように、本発明実施
例では、可変ノズルターボチャージャは、ベアリングハ
ウジング1と、ベアリングハウジング1の一側に設けら
れたタービンハウジング2と、ベアリングハウジング1
の他側に設けられたコンプレッサハウジング3と、ター
ビンハウジング2内に回転可能に設けられたタービンホ
イール4と、コンプレッサハウジング3内に回転可能に
設けられたコンプレッサホイール5と、タービンホイー
ル4とコンプレッサホイール5とを連結しベアリングハ
ウジング1からベアリング6を介して回転可能に支持さ
れたタービンシャフト7と、タービンホイール4の上流
側に設けられた開度可変の複数のノズルベーン8と、ノ
ズルベーン8のベアリングハウジング1側に設けられた
バックプレート9と、ノズルベーン8と一体的に回動し
バックプレート9を挿通して延びる複数のベーン軸10
と、ベーン軸10のノズルベーン8連結側と反対側の端
部に連結されベーン軸10と一体的に回動しベーン軸1
0連結側の反対側の端部に二股部を有する複数のリンク
(アーム)11と、リンク11の二股部に摺接する平行
2辺を有し自身の軸芯まわりに回動可能な複数のピース
12と、ピース12を軸支する複数のピン13と、ベア
リングハウジング1の軸芯を回動中心として所定角度の
範囲で回動可能であり複数のピン13のすべてが連結さ
れる単一のユニゾンリング(駆動リング)14と、を有
する。ユニゾンリング14は連結アーム15を介してダ
イアフラム(図示略)に連結されている。
チャージャのユニゾンリング支持構造を図1、図2を参
照して説明する。図1、図2に示すように、本発明実施
例では、可変ノズルターボチャージャは、ベアリングハ
ウジング1と、ベアリングハウジング1の一側に設けら
れたタービンハウジング2と、ベアリングハウジング1
の他側に設けられたコンプレッサハウジング3と、ター
ビンハウジング2内に回転可能に設けられたタービンホ
イール4と、コンプレッサハウジング3内に回転可能に
設けられたコンプレッサホイール5と、タービンホイー
ル4とコンプレッサホイール5とを連結しベアリングハ
ウジング1からベアリング6を介して回転可能に支持さ
れたタービンシャフト7と、タービンホイール4の上流
側に設けられた開度可変の複数のノズルベーン8と、ノ
ズルベーン8のベアリングハウジング1側に設けられた
バックプレート9と、ノズルベーン8と一体的に回動し
バックプレート9を挿通して延びる複数のベーン軸10
と、ベーン軸10のノズルベーン8連結側と反対側の端
部に連結されベーン軸10と一体的に回動しベーン軸1
0連結側の反対側の端部に二股部を有する複数のリンク
(アーム)11と、リンク11の二股部に摺接する平行
2辺を有し自身の軸芯まわりに回動可能な複数のピース
12と、ピース12を軸支する複数のピン13と、ベア
リングハウジング1の軸芯を回動中心として所定角度の
範囲で回動可能であり複数のピン13のすべてが連結さ
れる単一のユニゾンリング(駆動リング)14と、を有
する。ユニゾンリング14は連結アーム15を介してダ
イアフラム(図示略)に連結されている。
【0007】ユニゾンリング14は、環状プレートから
なり、外周近傍の同一円周上に複数のピン13が連結さ
れており、各ベーン軸10が挿通する部位には各ベーン
軸10と干渉しないように周方向に延びる孔16が穿設
されている。ユニゾンリング14は孔16の位置よりも
さらに半径方向内方にベアリングハウジング1まで延び
ている。ベアリングハウジング1のユニゾンリング14
半径方向内方に対応する部分は円筒部17とされてお
り、その外周面18に、ユニゾンリング14の内周縁1
4aが回動可能に支持されている。ユニゾンリング14
の内周縁14aと円筒部17の外周面18との間のクリ
アランスは摺動を常温時に回転方向の摺動を許す範囲で
できる限り小とされており、実質的に摺動接触とされて
いる。
なり、外周近傍の同一円周上に複数のピン13が連結さ
れており、各ベーン軸10が挿通する部位には各ベーン
軸10と干渉しないように周方向に延びる孔16が穿設
されている。ユニゾンリング14は孔16の位置よりも
さらに半径方向内方にベアリングハウジング1まで延び
ている。ベアリングハウジング1のユニゾンリング14
半径方向内方に対応する部分は円筒部17とされてお
り、その外周面18に、ユニゾンリング14の内周縁1
4aが回動可能に支持されている。ユニゾンリング14
の内周縁14aと円筒部17の外周面18との間のクリ
アランスは摺動を常温時に回転方向の摺動を許す範囲で
できる限り小とされており、実質的に摺動接触とされて
いる。
【0008】ベアリングハウジング1のユニゾンリング
14半径方向内方に対応する部分には、冷却水通路(冷
却水が流れるチャンバ)19が形成されて冷却部とされ
ている。この冷却部の外壁は円筒部17となっていて、
冷却部円筒部17は内側の冷却水通路19を流れる冷却
水によって冷却される構造となっている。そして、この
冷却部円筒部17の外周面18にユニゾンリング14が
その内周縁14aで回動可能に支持されている。バック
プレート9はベアリングハウジング1およびタービンハ
ウジング2と別体であり、バックプレート9内には冷却
水通路は形成されていない。ユニゾンリング14、リン
ク11、ピース12、ピン13は、バックプレート9と
ベアリングハウジング1とで囲まれた空間に位置してお
り、バックプレート9からの熱を受ける。ベアリングハ
ウジング1は鋳鉄製であり、ユニゾンリング14は通常
ステンレス製である。
14半径方向内方に対応する部分には、冷却水通路(冷
却水が流れるチャンバ)19が形成されて冷却部とされ
ている。この冷却部の外壁は円筒部17となっていて、
冷却部円筒部17は内側の冷却水通路19を流れる冷却
水によって冷却される構造となっている。そして、この
冷却部円筒部17の外周面18にユニゾンリング14が
その内周縁14aで回動可能に支持されている。バック
プレート9はベアリングハウジング1およびタービンハ
ウジング2と別体であり、バックプレート9内には冷却
水通路は形成されていない。ユニゾンリング14、リン
ク11、ピース12、ピン13は、バックプレート9と
ベアリングハウジング1とで囲まれた空間に位置してお
り、バックプレート9からの熱を受ける。ベアリングハ
ウジング1は鋳鉄製であり、ユニゾンリング14は通常
ステンレス製である。
【0009】つぎに、作用を説明する。エンジンからの
高温排気ガスがタービンを回転させ、その回転がタービ
ンシャフト7を介してコンプレッサに伝達され給気を圧
縮して過給する。タービンの回転はノズルベーン8の開
閉によって調整され、ノズルベーン8の回動はユニゾン
リング14を連結アーム15を介してダイアフラム(図
示略)により回動することにより行われ、ユニゾンリン
グ14が回動した時に全ノズルベーン8が各ノズルベー
ン軸10の軸芯まわりに回動され、開閉する。
高温排気ガスがタービンを回転させ、その回転がタービ
ンシャフト7を介してコンプレッサに伝達され給気を圧
縮して過給する。タービンの回転はノズルベーン8の開
閉によって調整され、ノズルベーン8の回動はユニゾン
リング14を連結アーム15を介してダイアフラム(図
示略)により回動することにより行われ、ユニゾンリン
グ14が回動した時に全ノズルベーン8が各ノズルベー
ン軸10の軸芯まわりに回動され、開閉する。
【0010】ユニゾンリング14は、ベアリングハウジ
ング1の内側から冷却された円筒部17の外周面18に
よって支持されており、従来のようにベーン軸10を挿
通させるブッシュの外周側部で支持されていないので、
ユニゾンリング14の支持のためにブッシュを設ける必
要がなく、ブッシュを省略した分、部品点数が減少し、
かつ組付工数も減少する。
ング1の内側から冷却された円筒部17の外周面18に
よって支持されており、従来のようにベーン軸10を挿
通させるブッシュの外周側部で支持されていないので、
ユニゾンリング14の支持のためにブッシュを設ける必
要がなく、ブッシュを省略した分、部品点数が減少し、
かつ組付工数も減少する。
【0011】また、ブッシュでユニゾンリングを支持す
る場合は、摺接部を冷却するためにブッシュを冷却する
必要があり、そのためにブッシュを支持するバックプレ
ート内に冷却水を流通させるためのチャンバを設けなく
てはならないが、その場合は、バックプレートが厚くな
る、構造が複雑になる、ブッシュ挿通部の水封が必要に
なる、などの問題が生じる。しかし、本発明実施例で
は、ブッシュを設けないので、バックプレート9を空洞
冷却構造とする必要がなく、バックプレート9の厚さが
厚くならず、構造も単純で、水封も必要でない。また、
ベアリングハウジング1の冷却水通路19はもともとあ
るもので、ユニゾンリング支持のために特別に設ける必
要はなく、構造を複雑にするものではなく、かつコスト
アップを伴わない。
る場合は、摺接部を冷却するためにブッシュを冷却する
必要があり、そのためにブッシュを支持するバックプレ
ート内に冷却水を流通させるためのチャンバを設けなく
てはならないが、その場合は、バックプレートが厚くな
る、構造が複雑になる、ブッシュ挿通部の水封が必要に
なる、などの問題が生じる。しかし、本発明実施例で
は、ブッシュを設けないので、バックプレート9を空洞
冷却構造とする必要がなく、バックプレート9の厚さが
厚くならず、構造も単純で、水封も必要でない。また、
ベアリングハウジング1の冷却水通路19はもともとあ
るもので、ユニゾンリング支持のために特別に設ける必
要はなく、構造を複雑にするものではなく、かつコスト
アップを伴わない。
【0012】ユニゾンリング14は、ベアリングハウジ
ング1の内側から冷却された円筒部17によって支持さ
れているので、支持部の焼きつきは生じず、摺動性は良
好であり、また摩耗上も有利である。また、運転時に
は、ユニゾンリング14の方がベアリングハウジング1
より必ず温度が高くなるので、常温時に摺動可能に組付
けられた後は、運転時にはユニゾンリング14とベアリ
ングハウジング1との間の微小クリアランスは常温時に
比べて増大し、したがって、運転時には必ず摺動性が維
持され、熱膨張差により摺動不可となることはない。
ング1の内側から冷却された円筒部17によって支持さ
れているので、支持部の焼きつきは生じず、摺動性は良
好であり、また摩耗上も有利である。また、運転時に
は、ユニゾンリング14の方がベアリングハウジング1
より必ず温度が高くなるので、常温時に摺動可能に組付
けられた後は、運転時にはユニゾンリング14とベアリ
ングハウジング1との間の微小クリアランスは常温時に
比べて増大し、したがって、運転時には必ず摺動性が維
持され、熱膨張差により摺動不可となることはない。
【0013】また、運転時にはユニゾンリング14とベ
アリングハウジング1との間の微小クリアランスは常温
時に比べて必ず増大することより、常温時におけるユニ
ゾンリング14とベアリングハウジング1との間の微小
クリアランスをできる限り小さくしておくことができ
(小さくしておいても熱膨張差により摺動不可となるこ
とがないため)、運転後も微小クリアランスを維持しや
すい。これによって、ユニゾンリング14のベアリング
ハウジング1に対するがたつきが低減する。また、それ
により、ベーンノズル間8間のスロート面積のばらつき
も抑えられ、出力性能上、排気ガス浄化性能上、有利と
なる。
アリングハウジング1との間の微小クリアランスは常温
時に比べて必ず増大することより、常温時におけるユニ
ゾンリング14とベアリングハウジング1との間の微小
クリアランスをできる限り小さくしておくことができ
(小さくしておいても熱膨張差により摺動不可となるこ
とがないため)、運転後も微小クリアランスを維持しや
すい。これによって、ユニゾンリング14のベアリング
ハウジング1に対するがたつきが低減する。また、それ
により、ベーンノズル間8間のスロート面積のばらつき
も抑えられ、出力性能上、排気ガス浄化性能上、有利と
なる。
【0014】
【発明の効果】本発明の可変ノズルターボチャージャの
ユニゾンリング支持構造によれば、ユニゾンリングの内
周部を半径方向内方に延ばしその内周縁をベアリングハ
ウジングの冷却部円筒部の外周面にて摺動可能に支持し
たので、従来のようにブッシュで支持する必要がなく、
ブッシュが不要となり、部品点数減少、組付工数低減が
はかられる。また、ベアリングハウジングの冷却部円筒
部をユニゾンリング支持に利用しているので、バックプ
レートを中空冷却構造にする必要がなく、バックプレー
トの厚さ低減、構造の単純化をはかることができる。ま
た、ユニゾンリングをベアリングハウジング冷却部円筒
部で支持したので、常温時におけるユニゾンリングとベ
アリングハウジングとの間の微小クリアランスをできる
限り小さくすることが許され、運転後もその微小クリア
ランスを維持しやすい。これによって、ユニゾンリング
14のベアリングハウジング1に対するがたつきが低減
し、摺動各部の摩耗も低減でき、ベーンノズル間8間の
スロート面積のばらつきも抑えられ、出力性能上、排気
ガス浄化性能上、有利となる。
ユニゾンリング支持構造によれば、ユニゾンリングの内
周部を半径方向内方に延ばしその内周縁をベアリングハ
ウジングの冷却部円筒部の外周面にて摺動可能に支持し
たので、従来のようにブッシュで支持する必要がなく、
ブッシュが不要となり、部品点数減少、組付工数低減が
はかられる。また、ベアリングハウジングの冷却部円筒
部をユニゾンリング支持に利用しているので、バックプ
レートを中空冷却構造にする必要がなく、バックプレー
トの厚さ低減、構造の単純化をはかることができる。ま
た、ユニゾンリングをベアリングハウジング冷却部円筒
部で支持したので、常温時におけるユニゾンリングとベ
アリングハウジングとの間の微小クリアランスをできる
限り小さくすることが許され、運転後もその微小クリア
ランスを維持しやすい。これによって、ユニゾンリング
14のベアリングハウジング1に対するがたつきが低減
し、摺動各部の摩耗も低減でき、ベーンノズル間8間の
スロート面積のばらつきも抑えられ、出力性能上、排気
ガス浄化性能上、有利となる。
【図1】本発明実施例のユニゾンリング支持構造を備え
た可変ノズルターボチャージャの断面図である。
た可変ノズルターボチャージャの断面図である。
【図2】図1の可変ノズルターボチャージャのユニゾン
リング部での横断面図である。
リング部での横断面図である。
1 ベアリングハウジング 7 タービンシャフト 8 ノズルベーン 14 ユニゾンリング 14a ユニゾンリング内周縁 17 冷却部円筒部 18 円筒部の外周面 19 冷却水通路
Claims (1)
- 【請求項1】 ユニゾンリングの内周部を半径方向内方
に延ばしその内周縁をベアリングハウジングの冷却部の
円筒部の外周面にて摺動可能に支持したことを特徴とす
る可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013968A JPH10212966A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013968A JPH10212966A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212966A true JPH10212966A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11848027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9013968A Pending JPH10212966A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 可変ノズルターボチャージャのユニゾンリング支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10212966A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6925806B1 (en) * | 2004-04-21 | 2005-08-09 | Honeywell International, Inc. | Variable geometry assembly for turbochargers |
JP2007100586A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Komatsu Ltd | 可変ターボ過給機およびこれを備えたエンジン |
WO2009009735A3 (en) * | 2007-07-11 | 2009-03-12 | Borgwarner Inc | Variable geometry turbocharger with stand-off members |
AT504446B1 (de) * | 2008-01-24 | 2009-05-15 | Avl List Gmbh | Abgasturbolader |
AT504758B1 (de) * | 2008-04-03 | 2009-06-15 | Avl List Gmbh | Abgasturbolader mit einer abgasturbine |
AT504757B1 (de) * | 2008-04-03 | 2009-08-15 | Avl List Gmbh | Abgasturbolader mit einer abgasturbine |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP9013968A patent/JPH10212966A/ja active Pending
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