JPH09235877A - 開口部成形用型枠 - Google Patents

開口部成形用型枠

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JPH09235877A
JPH09235877A JP4293796A JP4293796A JPH09235877A JP H09235877 A JPH09235877 A JP H09235877A JP 4293796 A JP4293796 A JP 4293796A JP 4293796 A JP4293796 A JP 4293796A JP H09235877 A JPH09235877 A JP H09235877A
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JP
Japan
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mold
opening
concrete
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mold members
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JP4293796A
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English (en)
Inventor
Shoya Suzuki
捷也 鈴木
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NSP Corp
Original Assignee
NSP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型部材をコンクリートから離型させる際の移
動距離を短くして、離型作業を容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 周壁17の一端面を開口するとともに他
端面を端面壁18により閉鎖してなる一対の円筒状の型
部材15,16を設ける。各型部材15,16の周壁1
7には開口側に向かって拡径するテーパ部17aを形成
する。各型部材15,16の端面壁18には型抜き用の
透孔32を形成する。両型部材15,16を端面壁18
において互いに接合固定した状態で、対向するコンクリ
ート型枠11間に介装配置する。この状態で、コンクリ
ート型枠11間にコンクリートを打設して、両型部材1
5,16によりコンクリート中に開口部14を成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば住宅用の
基礎コンクリート等のコンクリート壁に、換気孔等の開
口部を成形する場合に使用する開口部成形用型枠に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の開口部成形用型枠は、両
端を開口した1つの四角筒状の型部材を備え、その型部
材の周壁には一端から他端に向かって次第に拡径するテ
ーパ部が形成されている。そして、この型部材は支持金
具によりコンクリート型枠間の所定位置に介装配置さ
れ、この状態でコンクリート型枠間にコンクリートを打
設したとき、型部材によってコンクリート中に開口部が
成形されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
開口部成形用型枠においては、次のような種々の問題が
あった。 (1) 1つの型部材をコンクリート型枠間に介装配置
して、コンクリート中に開口部を成形するようになって
いる。このため、コンクリートの固化後に、型部材をコ
ンクリートから離型させる場合、型部材をコンクリート
の厚さと同一距離だけ離型移動させる必要があって、そ
の作業が非常に面倒である。 (2) 開口部成形用型枠が1つの型部材を備え、その
型部材の周壁にテーパ部が形成されている。このため、
テーパ部の縮径側の開口端においては、型部材の開口面
積が小さくなって、この型部材によりコンクリート中に
開口部を成形した場合、その開口部の一端の開口面積が
狭くなる。 (3) 型部材が四角筒状に形成されている。このた
め、型部材をコンクリート型枠間に介装配置する場合、
型部材の開口端縁の上下2辺が水平になるとともに、左
右2辺が垂直になるように、型部材の配置位置を調整す
る必要があって、その位置決め調整が面倒である。 (4) 型部材が四角筒状に形成されている。このた
め、型部材を使用してコンクリートに開口部を形成した
場合、開口部の断面積が四角形状になって、その四隅部
にひび割れが発生するおそれがある。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、型部材をコンクリートから離型させる際の移動
距離を短くすることができて、離型作業を容易に行うこ
とができる開口部成形用型枠を提供することにある。
【0005】この発明のその他の目的は、コンクリート
中に開口面積の広い開口部を成形することができる開口
部成形用型枠を提供することにある。この発明の他の目
的は、型部材をコンクリート型枠間に介装配置する際
に、型部材の開口端縁の水平度等を調整する必要がな
く、型部材の配置作業を容易に行うことができる開口部
成形用型枠を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、コンクリートに開
口部を成形した際に、その開口部の内周面からひび割れ
が発生するのを低減することができる開口部成形用型枠
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、対向するコンクリー
ト型枠間に介装配置して、コンクリート型枠間に打設形
成されるコンクリート中に開口部を成形する開口部成形
用型枠において、一端面を開口するとともに他端面を端
面壁により閉鎖してなる一対の筒状の型部材を備え、各
型部材の周壁には開口側に向かって拡径するテーパ部を
形成し、各型部材の端面壁には型抜き用の透孔を形成
し、両型部材を端面壁において互いに接合固定した状態
で、コンクリート型枠間に介装配置するようにしたもの
である。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の開口部成形用型枠において、前記各型部材を円筒状
に形成したものである。請求項3に記載の発明では、請
求項1または請求項2に記載の開口部成形用型枠におい
て、前記各型部材の端面壁には、接合固定時に互いに係
合可能な凹凸状の係合部を設けたものである。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の開口部成形用型枠におい
て、前記一方の型部材にはコンクリート型枠に係止支持
するため支持金具を取り付け、一方の型部材の周壁の開
口縁には支持金具を通過させるための凹所を形成したも
のである。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の開口部成形用型枠において、前記両型部材は同一形
状となるように形成し、それらの型部材の周壁の開口縁
には、一方の型部材に前記凹所を折り取り形成するため
の薄肉部を形成したものである。
【0011】従って、請求項1に記載の開口部成形用型
枠を使用して、コンクリートに開口部を成形する場合に
は、両型部材を端面壁において互いに接合固定した状態
で、対向するコンクリート型枠間に介装配置する。この
状態で、コンクリート型枠間にコンクリートを打設する
と、両型部材によりコンクリート中に開口部が成形され
る。
【0012】そして、コンクリートが所定固さに固化し
た状態で、型部材を離型させる場合には、コンクリート
型枠をコンクリートの両側面から離型させた後、両型部
材の固定を解除する。この状態で、一方の型部材の型抜
き用透孔を介して、他方の型部材を型抜き方向に押圧移
動させる。また、他方の型部材の型抜き用透孔を介し
て、一方の型部材を型抜き方向に押圧移動させる。これ
により、両型部材をコンクリートの開口部から両側方に
離型させることができる。
【0013】このように、一対の型部材をコンクリート
の開口部内から両側方に移動させて離型させるため、各
型部材の離型時の移動距離を、コンクリートの厚さの半
分に短縮することができる。このため、型部材の離型作
業を容易に行うことができる。また、2つの型部材によ
りコンクリート中に開口部が成形されるため、型部材の
周壁のテーパ部によって開口部の一端の開口面積が極端
に狭くなることはなく、開口面積の広い開口部を成形す
ることができる。
【0014】請求項2に記載の開口部成形用型枠におい
ては、型部材が円筒状に形成されている。このため、型
部材をコンクリート型枠間に介装配置する際に、型部材
の開口端縁の水平度等を調整する必要がなく、型部材の
配置作業を容易に行うことができる。
【0015】また、このように円筒状の型部材を使用し
た場合には、コンクリート中にコーナ部のない断面円形
状の開口部が成形される。このため、開口部内のコーナ
部にひび割れが集中して発生するおそれはなく、開口部
の内周面からひび割れが発生するのを低減させることが
できる。
【0016】請求項3に記載の開口部成形用型枠では、
一対の型部材を端面壁において互いに接合固定する場
合、凹状の係合部と凸状の係合部とを係合させればよ
い。このため、両型部材を端面壁において所定位置に容
易かつ正確に接合固定させることができる。
【0017】請求項4に記載の開口部成形用型枠におい
ては、一対の型部材を接合固定状態で、コンクリート型
枠間に介装配置する場合、一方の型部材に支持金具を取
り付けて、一方のコンクリート型枠に係止支持すればよ
い。このため、支持金具により両型部材をコンクリート
型枠間に容易に介装配置することができる。
【0018】また、この型部材の介装配置状態において
は、支持金具が一方の型部材の凹所を通過して延長され
ている。このため、両型部材の開口端縁がコンクリート
型枠の内面に対し、隙間を生じることなく密接した状態
に配置される。従って、コンクリート型枠間にコンクリ
ートを打設する際に、両型部材内にコンクリートが侵入
するおそれを防止することができる。
【0019】請求項5に記載の開口部成形用型枠におい
ては、一対の型部材が同一の形状となるように形成され
ている。このため、両型部材を共通部品として製作する
ことができ、製作を容易にして製造コストの低減を図る
ことができる。また、一方の型部材に支持金具を取り付
ける場合には、その型部材のみの薄肉部を折り取って、
支持金具を通過させるための凹所を容易に形成すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示すよ
うに、コンクリート型枠11は所定の間隔をおいて対向
配置され、このコンクリート型枠11間にコンクリート
を打設することにより、基礎コンクリート等のコンクリ
ート壁12が形成される。開口部成形用型枠13はコン
クリート型枠11間に介装配置され、この開口部成形用
型枠13によりコンクリート壁12中に換気孔等の開口
部14が成形される。
【0021】図1〜図6に示すように、前記開口部成形
用型枠13は、一対の型部材15,16から構成されて
いる。各型部材15,16は同一形状となるようにAB
S樹脂やポリプロピレン樹脂などの耐衝撃性、耐候性の
良い合成樹脂により円筒状に形成され、その周壁17の
一端面が開口されるとともに、他端面が端面壁18によ
り閉鎖されている。テーパ部17aは端面壁18側から
開口端側に向かって拡径するように、各型部材15,1
6の周壁17の一部に形成されている。
【0022】一対の凸状係合部としての係合ピン19は
前記各型部材15,16の端面壁18に所定間隔をおい
て突設されている。一対の凹状係合部としての係合孔2
0は係合ピン19と同一円周上に位置するように、各型
部材15,16の端面壁18に所定間隔おきに形成され
ている。そして、各型部材15,16の係合ピン19を
対向する型部材16,15の係合孔20に係合させるこ
とにより、両型部材15,16が端面壁18において互
いに接合されている。このとき、図1に示すように、両
型部材15,16の端面壁18間には、必要に応じて金
網21が介装される。
【0023】複数の補強リブ22は前記各型部材15,
16の周壁17及び端面壁18の内面に所定間隔おきで
突設され、この補強リブ22により端面壁18の内面中
央に正面四角形状の嵌合凹部23が形成されている。支
持金具24は鉄板等の金属板によりほぼクランク状に折
曲形成され、その基端には嵌合凹部23内に嵌合配置さ
れる固定部25が形成されるとともに、先端には一方の
コンクリート型枠11の上端に係止するための係止部2
6が形成されている。
【0024】挿通孔27は前記各型部材15,16の端
面壁18の中心に形成され、両型部材15,16を端面
壁18において互いに接合させた状態で、この挿通孔2
7にボルト28が挿通される。ナット29は支持金具2
4の固定部25に溶接固定され、このナット29にボル
ト28を螺合させることにより、両型部材15,16が
接合状態に固定されるとともに、支持金具23が一方の
型部材15に取り付けられている。
【0025】図3〜図5に示すように、薄肉部30は前
記各型部材15,16の周壁17の開口縁に形成されて
いる。そして、図1及び図2に示すように、支持金具2
4を取り付ける際に、その取り付け側の一方の型部材1
5において、この薄肉部30を折り取ることにより、周
壁17の開口縁に支持金具24を通過させるための凹所
31が形成される。
【0026】一対の型抜き用の透孔32は前記各型部材
15,16の端面壁18に所定間隔おきに形成され、図
3に示すように、両型部材15,16を互いに接合固定
した状態で、各型部材15,16上の透孔32が異なっ
た位置に配置されるようになっている。そして、各型部
材15,16をコンクリート壁12から離型させる際
に、これらの透孔32を通して、各型部材15,16を
互いに反対方向へ押圧移動させるようになっている。
【0027】次に、前記のように構成された開口部成形
用型枠について作用を説明する。さて、この開口部成形
用型枠13を使用して、コンクリート壁12に開口部1
4を成形する場合には、図2に示すように、同一形状の
一対の型部材15,16を用意し、一方の型部材15の
周壁17上の薄肉部30を折り取って凹所31を形成す
る。その後、両型部材15,16の端面壁18を対向さ
せ、係合ピン19と係合孔20との係合により、両型部
材15,16を端面壁18において互いに接合させる。
このとき、図1に示すように、両型部材15,16の端
面壁18間には、必要に応じて金網21を介装する。
【0028】次に、型部材15の嵌合凹部23に支持金
具24の固定部25を嵌合するとともに、その支持金具
24の一部を周壁17の凹所31内に配置する。この状
態で、型部材16の開口端側から両型部材15,16の
挿通孔27にボルト28を挿通して、支持金具24上の
ナット29に螺合させる。これにより、両型部材15,
16が接合状態に固定されるとともに、支持金具23が
一方の型部材15に取り付けられている。
【0029】その後、図1に示すように、両型部材1
5,16をコンクリート型枠11間に挿入するととも
に、支持金具24の係止部26を一方のコンクリート型
枠11の上端に係止支持する。これにより、両型部材1
5,16がコンクリート型枠11間に介装配置されると
ともに、それらの周壁17の開口端縁が各コンクリート
型枠11の内面に密接される。
【0030】この状態で、コンクリート型枠11間にコ
ンクリートを打設すると、そのコンクリート型枠11に
より基礎コンクリート等のコンクリート壁12が形成さ
れるとともに、両型部材15,16によりコンクリート
壁12中に換気孔等の開口部14が成形される。このと
き、両型部材15,16の端面壁18間に金網21が介
装されている場合には、開口部14内に金網21が一体
的に張設される。
【0031】そして、コンクリート壁12が所定固さに
固化した状態で、型部材15,16を離型させる場合に
は、コンクリート型枠11をコンクリート壁12の両側
面から離型させる。その後、ボルト28をナット29か
ら螺退させて、支持金具24を型部材15上から取り外
す。この状態で、一方の型部材15の型抜き用透孔32
を介して、他方の型部材16の端面壁18を殴打して、
その型部材16を型抜き方向に押圧移動させる。また、
他方の型部材16の型抜き用透孔32を介して、一方の
型部材15の端面壁18を殴打して、その型部材15を
型抜き方向に押圧移動させる。これにより、両型部材1
5,16をコンクリート壁12の開口部14から両側方
に離型させることができる。
【0032】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 (1) この開口部成形用型枠においては、一対の型部
材15,16をコンクリート壁12の開口部14内から
両側方に移動させて離型させるようになっている。この
ため、各型部材15,16の離型時の移動距離を、コン
クリート壁12の厚さの半分に短縮することができて、
型部材15,16の離型作業を容易に行うことができ
る。(2) この開口部成形用型枠においては、2つの
型部材15,16によりコンクリート壁12中に開口部
14が成形される。このため、1つの型部材を使用して
開口部を成形していた従来構成のように、型部材15,
16の周壁17のテーパ部17aによって開口部14の
一端の開口面積が極端に狭くなることはなく、開口面積
の広い開口部14を成形することができる。 (3) この開口部成形用型枠においては、各型部材1
5,16が円筒状に形成されている。このため、型部材
15,16を接合固定状態でコンクリート型枠11間に
介装配置する際に、型部材15,16の開口端縁の水平
度等を調整する必要がなく、型部材15,16の配置作
業を容易に行うことができる。 (4) この開口部成形用型枠においては、円筒状の型
部材15,16により、コンクリート壁12中にコーナ
部のない断面円形状の開口部14が成形される。このた
め、開口部14内のコーナ部にひび割れが集中して発生
するおそれを防止することができる。 (5) この開口部成形用型枠では、一対の型部材1
5,16を端面壁18において互いに接合固定する場
合、各一対の係合ピン19と係合孔20とを相互に係合
させればよい。このため、両型部材15,16を端面壁
18において所定位置に容易かつ正確に接合固定させる
ことができる。 (6) この開口部成形用型枠においては、一対の型部
材15,16を接合固定状態で、コンクリート型枠11
間に介装配置する場合、一方の型部材15に支持金具2
4を取り付けて、一方のコンクリート型枠11に係止支
持すればよい。このため、支持金具24により両型部材
15,16をコンクリート型枠11間に容易に介装配置
することができる。 (7) この開口部成形用型枠においては、型部材1
5,16をコンクリート型枠11間に介装配置した状態
で、支持金具24が一方の型部材15の凹所31を通過
して延長される。このため、両型部材15,16の開口
端縁がコンクリート型枠11の内面に対し、隙間を生じ
ることなく密接した状態に配置される。従って、コンク
リート型枠11間にコンクリートを打設する際に、両型
部材15,16内にコンクリートが侵入するおそれを防
止することができる。 (8) この開口部成形用型枠においては、一対の型部
材15,16が同一の形状となるように形成されてい
る。このため、両型部材15,16を共通部品として製
作することができ、製作を容易にして製造コストの低減
を図ることができる。また、一方の型部材15に支持金
具24を取り付ける場合には、その型部材15のみの薄
肉部30を折り取って、支持金具24を通過させるため
の凹所31を容易に形成することができる。 (9) この開口部成形用型枠においては、型部材1
5,16の端面壁18の内面に、支持金具24の固定部
25を嵌合するための嵌合凹部23が形成されている。
このため、型部材15に支持金具24を取り付ける場
合、嵌合凹部23に支持金具24の固定部25を嵌合さ
せて、型部材15に対し支持金具24を容易に回り止め
することができる。
【0033】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (a) 各型部材15,16の周壁17の全長に亘って
テーパ部17aを形成すること。 (b) 各型部材15,16の周壁17の外面に係合ピ
ン19と係合孔20の係合を容易にするための目印用の
切欠きなどを設けること。 (c) 前記係合ピン19に代えて係合凹部を形成し、
係合孔20に代えて係合凸部を形成すること。 (d) 一対の型部材15,16を別部品として製作
し、一方の型部材15の端面壁18に係合ピン19を突
設し、他方の型部材16の端面壁18に係合孔20を形
成すること。 (e) 一対の型部材15,16を別部品として製作
し、一方の型部材15のみに支持金具24を通過させる
ための凹所31を形成すること。 (f) 各型部材15,16を楕円筒状に形成したり、
六角筒などの角筒状に形成すること。 (g) 型抜き用の透孔32を各型部材15,16に1
個ずつ設けること。 (h) この発明の開口部成形用型枠を、前記実施形態
の換気孔とは異なった開口部を成形するのに使用するこ
と。
【0034】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 (1)前記各型部材の周壁の外面には、端面壁に設けら
れた凹凸状の係合部の係合を容易にする目印部を備えた
請求項3に記載の開口部成形用型枠。このようにすれ
ば、端面壁の係合部を互いに係合する操作を容易に行う
ことができる。 (2)前記両型部材の端面壁間に金網を配置可能にした
請求項1に記載の開口部成形用型枠。このようにすれ
ば、開口部の成形と同時に開口部内に金網を配置するこ
とができる。 (3)前記テーパ部を各型部材の周壁の一部に設けた請
求項1に記載の開口部成形用型枠。このようにすれば、
開口部をより広く形成することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の開口部成形用型枠によれば、型部材をコンクリート
から離型させる際の移動距離を、コンクリートの厚さの
半分に短縮することができる。このため、型部材の離型
作業を容易に行うことができる。
【0036】また、2つの型部材によりコンクリート中
に開口部が成形されるため、型部材の周壁のテーパ部に
よって開口部の一端の開口面積が極端に狭くなることは
なく、開口面積の広い開口部を成形することができる。
【0037】請求項2に記載の発明によれば、型部材が
円筒状に形成されているため、型部材をコンクリート型
枠間に介装配置する際に、型部材の開口端縁の水平度等
を調整する必要がない。このため、型部材の配置作業を
容易に行うことができる。
【0038】また、円筒状の型部材により、コンクリー
ト中にコーナ部のない断面円形状の開口部が成形され
る。このため、開口部内のコーナ部にひび割れが集中し
て発生するおそれはなく、開口部の内周面にひび割れが
発生するのを低減することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、凹凸状の
係合部を互いに係合させることにより、一対の型部材を
端面壁において、所定位置に容易かつ正確に接合固定さ
せることができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、一対の型
部材を互いに接合固定した状態で、支持金具によりコン
クリート型枠間に容易に介装配置することができる。ま
た、この介装配置状態で、両型部材の開口端縁をコンク
リート型枠の内面に密接させることができて、コンクリ
ートの打設時に、型部材内にコンクリートが侵入するお
それを防止することができる。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、一対の型
部材を共通部品として製作することができて、製作を容
易にして製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 開口部成形用型枠の一実施形態を示す使用状
態の断面図。
【図2】 開口部成形用型枠を分解して示す斜視図。
【図3】 一方の型部材を拡大して示す正面図。
【図4】 その型部材の平面図。
【図5】 図3の5−5線における断面図。
【図6】 図3の6−6線における断面図。
【符号の説明】
11…コンクリート型枠、12…コンクリート壁、13
…開口部成形用型枠、14…開口部、15,16…型部
材、17…周壁、17a…テーパ部、18…端面壁、1
9…凸状係合部としての係合ピン、20…凹状係合部と
しての係合孔、24…支持金具、28…ボルト、29…
ナット、30…薄肉部、31…凹所、32…型抜き用の
透孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向するコンクリート型枠間に介装配置
    して、コンクリート型枠間に打設形成されるコンクリー
    ト中に開口部を成形する開口部成形用型枠において、 一端面を開口するとともに他端面を端面壁により閉鎖し
    てなる一対の筒状の型部材を備え、各型部材の周壁には
    開口側に向かって拡径するテーパ部を形成し、各型部材
    の端面壁には型抜き用の透孔を形成し、両型部材を端面
    壁において互いに接合固定した状態で、コンクリート型
    枠間に介装配置するようにした開口部成形用型枠。
  2. 【請求項2】 前記各型部材を円筒状に形成した請求項
    1に記載の開口部成形用型枠。
  3. 【請求項3】 前記各型部材の端面壁には、接合固定時
    に互いに係合可能な凹凸状の係合部を設けた請求項1ま
    たは請求項2に記載の開口部成形用型枠。
  4. 【請求項4】 前記一方の型部材にはコンクリート型枠
    に係止支持するため支持金具を取り付け、一方の型部材
    の周壁の開口縁には支持金具を通過させるための凹所を
    形成した請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の開
    口部成形用型枠。
  5. 【請求項5】 前記両型部材は同一形状となるように形
    成し、それらの型部材の周壁の開口縁には、一方の型部
    材に前記凹所を折り取り形成するための薄肉部を形成し
    た請求項4に記載の開口部成形用型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010168782A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Misawa Homes Co Ltd 人通口形成用型枠および人通口の形成方法

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