JPS5916442Y2 - ジヨイント式コンクリ−ト型枠用セパレ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンクリート打設用の型枠の一定姿勢に固定
保持するために用いるセパレータの改良に関する。

近来、隣接コンクリート型枠の接当端面間に挿入して離
脱可能に係止固定される係止部を端部に有する板状のセ
パレータが、旧来の断面円形のロッド状セパレータに代
ってさかんに使用されるようになってきているが、この
板状セパレータの場合は、打設コンクリート硬化後に型
枠を解体した際に、硬化コンクリート壁面から外部に露
出する前記係止部を、その露出基部において切断する必
要がある。

而して、これまでの板状セパレータは、材料コストの面
からその全体を特殊鋼材料から構成していたために、切
断面に錆が発生したり、或いは係止部を打撃によって強
制的に折り切っていたために切断面がギザギザ状になっ
たりして、美麗な仕上げが困難であった。

そこで、板状セパレータ全体を、防錆性能の高いステン
レス材料から構成することも考えられたが、これによる
場合は、その高延性故に打撃によらなくても簡単かつ美
麗に切断し得、又防錆効果も十分であることに加えて、
板状セパレータに対して通常耐引張り補強用に、板面か
ら一体突曲すべきリブ、亀裂なくかつ大きく形成できる
という利点を有する反面、硬化コンクリート内に埋めご
ろしにされるセパレータの全体をステンレス材料から構
成することは、そして殊にセパレータが長いものである
場合は余りにも材料面で高価につきすぎるという不都合
を有している。

本考案は、かかる問題を考察して、前述係止部の美麗な
切断および切断面における良好な防錆の効果を確保しな
がら、極力材料費の安くつくセパレータを提供せんとす
るものである。

即ち、本考案によるジヨイント式コンクリート型枠用セ
パレータは、一端に隣接コンクリート型枠の接当端面間
に挿入して離脱可能に係止固定される係止部を有し、か
つ、他端に、長尺バー接続部を有する二つのジヨイント
台と、これら二つのジヨイント台の接続部に、その長手
方向両端部を固定接合可能な長尺中間バーとからなるジ
ヨイント式コンクリート型枠用セパレータであって、前
記両ジヨイント台をステンレス材料から、かつ、長尺中
間バーを特殊鋼材料から構成しであることを特徴とする
。

つまり、セパレータを、その長さ方向両端のジヨイント
台と、これらを固定接合する長尺中間バーとに分割し、
二つのジヨイント台をステンレス材料から、長尺中間バ
ーを特殊鋼材料から夫々構成することによって、ステン
レス材料の、セパレータ全体に占める割合を極力少なく
したものである。

これによれば、ジヨイント台の、隣接型枠間に挿入され
る係止部は、ステンレス製となっているから、コンクリ
ート硬化後の型枠解体の際に、硬化コンクリート壁面か
ら露出する係止部の切断を、打撃をもって強制的に折り
切らなくとも比較的簡単かつ美麗に行なえ、又、この切
断面の防錆効果も十分であるという利点を有しながらも
、前述の通り、ステンレス材料の、全体に占める割合を
極力少なくしたので、材料費を安価にすることができ、
更には、ジヨイント台と長尺中間バーとの分割構成より
なるもので゛あるから、ジヨイント台をして一品様多量
生産し、これを種々長さの異なる中間バーの両端に接合
することにより、種々長さのセパレータを構成すること
が可能となり、これによって、各種長さのセパレータを
して、夫々全体をステンレス材料から構成する場合に比
し、全体として安価に製造できるのである。

以下、本考案の実施態様を図面に基づいて説明する。

第１図〜第４図において、ステンレス材料から形成され
た帯状体の一端部を、上下に対面隣接する金属製箱状の
コンクリート型枠４，４の接当端面間に挿入されるべき
扁平状の係止部１ａに形成するとともにこの係止部１ａ
よりも短い範囲の他端部を、その巾方向中間部において
一側方に実間するとともに巾方向両側部において他側方
に突出する状態にプレス成形した接続部１ｄに形成しで
ある一体的なジヨイント台１を作成しである。

前記係止部１ａの中央部には型枠４，４に対する連結用
孔１ｂが打抜き形成され、かつこの孔１ｂの周縁には、
打抜き時に一側方へ向けて環状突起１Ｃが一体的に形成
されている。

又、前記接続部１ｄは左右両側片部分の中央部には、夫
々連結ピン挿入用の一対の孔１ｅ、ｌｅが穿設されてい
る。

尚、１ｆはミシン目状に凹入形成された切断用線である
。

２は、特殊鋼材料から断面Ｕの字状に成型された長尺な
中間バーであって、その両側片において一対のピン挿入
孔２ａ、２ａが長手方向に沿って適当量隔隔てて複数組
設けられており、この中間バー２の両端部を、前述の如
く構成された二つのジヨイント台１，１の接続部１ｄ、
ｌｄに内嵌させ、接続部１ｄ、ｌｄの一対の孔１ｅ、ｌ
ｅ・・・・・・と中間バー２最端部の一対の孔２ａ、２
ａ・・・・・・を合致させた状態で、着脱自在な頭付き
ピン３，３を挿入し、両ジヨイント台１，１を中間バー
２に固定接合してセパレータを構成する。

箱形の型枠４は、その開口部が、コンクリート打設相当
個所に対して外方に面するよう配置されるものであるが
、その上下両側枠部分４ａ、４ａ’には、前記係止部１
ａの孔１ｂに対応する状態で孔４ ｂ 、４ ｂ’が穿
設されており、これら基孔１ｂ、４ｂ、４ｂ’・・・・
・・が合致する状態で、前記両係止部１ａ、１ａを上下
に隣接する型枠４，４・・・・・・の下側枠部分４ａ・
・・・・・上側枠部分４ａ′・・・・・・の間に挿入す
る。

次いで、基孔１ｂ、４ｂ、４ｂ′・・・・・・にＵクリ
ップ５・・・・・・を共通に挿入したのちほぼ９０°回
転させて、セパレータを、上下両型枠４．４’・・・・
・に連結すると同時に、上下両型枠４，４・・・・・・
同志を連結する。

尚、型枠４・・・・・・の外側には、横バタ材、縦バタ
材を配設する。

打設コンクリートが硬化した後、バフ材、型枠４・・・
・・・を解体し、コンクリート壁面から露出している係
止部１ａを、その切断用線１ｆにおいて適当な切断具を
もって切断する。

第５図は別の実施例に係り、中間バー２を、三つに分割
し、両側の巾が小さく比較的長い部分２′１゜２□′と
、中間の巾が大きく短かい部分２１″とを互いに嵌合さ
せ、夫々に形成した孔２． ａ ／、２． ａ ／／・
・・・・・にピン６．６を挿入して互いに連結しである
。

長い部分２、′の隣接孔２□ａ ／ 、 ２ 、 ａ
７間ピッチは、短い部分２□″のそれよりも小さくなっ
ており、これによってセパレータの長さが微調整できる
。

第６図は、更に別の実施例に係り、中間バー２を、両端
にねじを刻設しであるロッド部分２□″と、このねじに
螺合する二つの円柱状接続部分２□′、２□′とからな
り、この接続部分２□′に形成した孔２２ａ′および前
記ピン３を介してジヨイント台１の接続部１ｄに連結す
べくなしである。

この場合セパレータの長さ調整はねじ螺合部における相
対回転によって行なう。

【図面の簡単な説明】

図面は考案に係るジヨイント式コンクリート型枠用セパ
レータの実施の態様を例示し、第１図は一部切欠側面図
、第２図は平面図、第３図は第１図ＩＩＩ−ＩＩＩ線断
面拡大図、第４図は型枠に対する連結状態を示す縦断側
面図、第５図は別の実施例に係る側面図、第６図は更に
別の実施例に係る一部切欠平面図である。 １・・・・・・ジヨイント台、１ａ・・・・・・係止部
、１ｄ・・曲接続部、２・・・・・・中間バー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に、隣接コンクリート型枠４，４の接当端面間に挿
   入して離脱可能に係止固定される係止部１ａを有し、か
   つ、他端に、長尺バー接続部１ｄを有する二つのジヨイ
   ント台１，１と、これら二つのジヨイント台１，１の接
   続部１ｄ、ｌｄに、その長手方向両端部を固定接合可能
   な長尺中間バー２とからなるジヨイント式コンクリート
   型枠用セパレータであって、前記両ジヨイント台１，１
   をステンレス材料から、かつ、長尺中間バー２を特殊鋼
   材料から構成しであることを特徴とするジヨイント式コ
   ンクリート型枠用セパレータ。