JPH09235838A - 樋支持具 - Google Patents

樋支持具

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JPH09235838A
JPH09235838A JP4519296A JP4519296A JPH09235838A JP H09235838 A JPH09235838 A JP H09235838A JP 4519296 A JP4519296 A JP 4519296A JP 4519296 A JP4519296 A JP 4519296A JP H09235838 A JPH09235838 A JP H09235838A
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stopper
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Masateru Takayama
昌照 高山
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TAKAYAMA KINZOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持具本体を容易且つ確実に所望の位置に位
置決め固定できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 支持具本体1を取付杆12にスライド自在
に取付けるべく、該取付杆12又は前記支持具本体1の何
れか一方に長孔9を形成すると共に、何れか他方に挿通
孔13を形成して該挿通孔13と前記長孔9に挿通した止具
14により連結されてなる樋支持具に於いて、長孔9の内
周面に複数の凹凸部10が対面形成されると共に、その凹
部11の内周面が前記止具14の挿入側程拡径となるテーパ
状に形成され、且つ該内周面に嵌合するテーパ部15が前
記止具14の外周面に形成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樋支持具、さらに詳
しくは建造物等の軒先樋を支持するための樋支持具であ
って、軒うら等に固定される取付杆に支持具本体がスラ
イド自在に取付けられた樋支持具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種樋支持具としては、例えば
図4に示すようなものが存在する。
【0003】即ち、この従来のものは支持具本体1aと取
付杆12aとからなり、支持具本体1aを取付杆12aにスラ
イド自在に取付けるべく支持具本体1aに長孔9aを長手方
向に形成し、この長孔9aと取付杆12aの孔(図示せず)
に挿通したボルト21に蝶ナット22を螺合締着して、支持
具本体1aを所望位置に固定し得るように構成したもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものはボルト21と蝶ナット22との螺合締着を支持具
本体1aの固定手段とするものであるために、その固定作
業が極めて煩雑であると共に、確実性に欠けるという大
なる問題点を有してした。
【0005】また、上記樋支持具を長期間使用した場
合、雨水等により前記ボルト21や蝶ナット22の各ネジ部
に錆等の腐食が生じるという難点があり、再度支持具本
体1aを移動調整することは極めて困難であった。
【0006】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、支持具本体を容易且
つ確実に所望の位置に位置決め固定できるようにするこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために本発明が採った手段は、支持具本体1を取付杆
12にスライド自在に取付けるべく、該取付杆12又は前記
支持具本体1の何れか一方に長孔9を形成すると共に、
何れか他方に挿通孔13を形成して該挿通孔13と前記長孔
9に挿通した止具14により連結されてなる樋支持具に於
いて、長孔9の内周面に複数の凹凸部10が対面形成され
ると共に、その凹部11の内周面が前記止具14の挿入側程
拡径となるテーパ状に形成され、且つ該内周面に嵌合す
るテーパ部15が前記止具14の外周面に形成されてなる点
にある。
【0008】従って、上記構成を特徴とする樋支持具に
於いては、支持具本体1をスライドさせる場合には、止
具14のテーパ部15と支持具本体1又は取付杆12の何れか
一方に形成した長孔9の凹部11の内周面との嵌合状態を
解除させれば、支持具本体1を所望位置にスライドさせ
ることができる。
【0009】そして、所望位置で止具14のテーパ部15を
前記凹部11に嵌合せしめるように、止具14を挿通孔13に
挿通すれば、この位置で支持具本体1と取付杆12とが固
定されることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態ついて
図面に従って説明する。
【0011】図1に於いて、1は両側縁に上向きの折曲
側片2,2を対面形成した支持具本体を示し、その一端
には支持すべき樋3の凹状部3aに係入可能な係入片4が
上向きに形成されると共に、他端には樋3の耳部3bに嵌
合可能な耳保持部5が略コの字状に折曲形成されてな
り、該耳保持部5の先端には延設片6が斜め下方に設け
られている。7は前記係入片4の内側部に対向して設け
られた折曲片を示す。8は支持具本体1の他端側裏面に
前記耳保持部5に対向して設けられたバネ板からなる弾
性片であり、その先端は上向きに折曲されてなる。
【0012】9は図2(イ) のように支持具本体1の中央
に長手方向に沿って穿設された長孔で、その内周面には
複数の凹凸部10が対面形成されており、その凹部11の内
周面は同図(ロ) の如く上部側程拡径するようにテーパ状
に形成されてなる。
【0013】12は図2(ハ) の如く一端部に上部側程拡径
する挿通孔13が穿設された取付杆で、該挿通孔13の上端
の内径は前記支持具本体1に設けた凹部11の下端の内径
と一致し、且つ各テーパ角度も同一に設定されており、
また挿通孔13の内周面には対向する一対の切欠13aが取
付杆12の長手方向に沿って形成されている。
【0014】14は支持具本体1の長孔9の凹部11と取付
杆12の挿通孔13に挿通された略棒状の止具で、その外周
面は前記挿通孔13及び前記凹部11の内周面に嵌合するテ
ーパ部15、即ち下部側程縮径するテーパ面として構成さ
れ、且つその上面には円筒状の摘み16が突設されると共
に、下面には取付杆12の切欠13aから挿入可能な角棒状
の抜止め17が略水平に設けられている。18は取付杆12の
他端部にリベット止めされた板状の取付部材を示す。
【0015】本実施形態は以上のような構成からなる
が、取付杆12を支持具本体1に連結する場合は、支持具
本体1の所定の凹部11に取付杆12の挿通孔13を一致させ
た状態で重合せしめ、止具14の摘み16を把持しつつその
抜止め17を取付杆12の切欠13a及び支持具本体1の長孔
9に挿通すると、該長孔9の凹部11及び取付杆12の挿通
孔13の内周面とが止具14のテーパ部15と嵌合し、該止具
14を約90°回動すればよい。これにより、支持具本体1
が取付杆12の所望位置に位置決め固定されることにな
る。
【0016】而して、支持具本体1の凹部11及び取付杆
12の挿通孔13の内周面は夫々テーパ状に形成され、且つ
これに止具14のテーパ部15を挿通するものであるため、
即ち該テーパ部15の小径の先端部を前記凹部11及び挿通
孔13の大径側から挿通するものであるために、かかる挿
通作業は極めて簡単に行える。しかも、支持具本体1の
前記凹部11と取付杆12の挿通孔13とが多少前後に位置ず
れして一致していないような場合であっても、かかる位
置ずれが止具14の挿通により矯正されつつ、支持具本体
1と取付杆12とを連結することができる。これは、特に
樋支持具を建造物の鼻隠しや軒うら等に取付けた後に、
支持具本体1をスライド調整する場合に有用であり、高
所での調整作業の便に供し得ることとなる。
【0017】また、上述したように止具14のテーパ部15
が支持具本体1の凹部11及び取付杆12の挿通孔13のテー
パ状の内周面に夫々嵌合するため、この両者の連結が確
実で且つ強固なものとなると共に、長期に亘りかかる良
好な連結状態を維持することができるのである。
【0018】さらに、本実施形態に係る樋支持具は部品
点数が少ない等、全体の構成が非常に簡易であり、その
製作も安価に行えるという利点がある。
【0019】そして、かかる樋支持具は、例えば取付部
材18をネジ等により、建造物等な鼻隠しや軒うら等に所
定間隔を有して複数個固定し、図1のようにその係入片
4に樋3の凹状部3aに係入した状態で、樋3の耳部3bを
耳保持部5に嵌合せしめて使用されるのである。
【0020】尚、上記実施形態に於いては、長孔9の内
周面に複数の凹凸部10を形成すべく円孔を支持具本体1
の長手方向に連設したような形状に形成したが、本発明
は決してこれに限定されず、例えば図3(イ) 及び(ロ) の
如く角形状の孔を連設するようにして長孔9を構成して
もよく、かかる長孔9の凹部11の形状に応じて止具14の
外周面の断面形状も変更すればよい。
【0021】また、止具14の外周面に図3(ハ) のような
突起19を突設したり、該突起19に嵌合する凹溝20を支持
具本体1の凹部11や取付杆12の挿通孔13の内周面に設け
てよく、これらの手段を採用することにより止具14によ
る支持具本体1及び取付杆12の連結状態が一層確実なも
のとなる。尚、同図はその一例として、支持具本体1の
凹部11に凹溝20を形成し、且つ止具14の外周面に断面三
角形状の突起19を形成した場合を示す。
【0022】さらに、上記実施形態では、支持具本体1
に長孔9を穿設したが、取付杆12側に長孔9を穿設し、
前記支持具本体1に上記実施形態の如き挿通孔13を穿設
して構成しても構わず、また挿通孔13の内周面は必ずし
もテーパ状に形成する必要はない。
【0023】さらに、本発明は上記実施形態のような所
謂内吊り式の樋支持具に限定されるものではなく、樋3
の下面を支持具本体1で支持する形式の樋支持具にも勿
論適用可能である。
【0024】また、止具14の挿通方向も下方側から挿通
可能とすべく、支持具本体1又は取付杆12に穿設する長
孔9の凹部11の内周面を下部側程拡径するように構成す
ることも可能である。要は、止具14の挿入側程拡径する
ように前記長孔9の凹部11の内周面が形成されればよい
のである。
【0025】その他、支持具本体1の形状等の各部の構
成も、取付対象となる樋3の形状等に応じて変更可能で
ある他、取付杆12の具体的な形状等も本発明の意図する
範囲内に於いて任意に設計変更自在である。
【0026】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は止具の外周面に形
成したテーパ部を支持具本体又は取付杆の凹部のテーパ
状内周面に嵌合させてなるため、この両者の連結が確実
且つ強固なものとなると共に、長期に亘りかかる良好な
連結状態を維持できるという格別の効果を得たのであ
る。
【0027】また、止具を長孔の凹部と挿通孔に挿通せ
しめればよいため、ボルトと蝶ナットを使用する従来の
ものに比して、その作業が極めて簡易に且つ確実に行え
るという利点があり、特に前記凹部の内周面が止具の挿
入側程拡径するテーパ状に形成されているので、該凹部
の内周面に嵌合させるべく先端部側程縮径される止具の
挿入が容易に行えることになる。従って、前記凹部と挿
通孔とが多少前後に位置ずれしているような場合であっ
ても、かかる位置ずれが止具の挿通により矯正されつ
つ、支持具本体と取付杆とを連結することが可能とな
り、高所での一連の樋取付作業の便に寄与し得るという
効果もある。
【0028】さらに、本発明に係る樋支持具は部品点数
が少ない等、全体の構成が非常に簡易であり、その製作
も容易に且つ安価に行えるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樋支持具を示す正面図。
【図2】(イ) は要部拡大平面図、(ロ) は図1のA−A線
断面図、(ハ) は取付杆の要部拡大平面図。
【図3】他の実施形態を示し、(イ) 及び(ロ) は長孔を示
す要部拡大平面図、(ハ) は要部拡大断面図。
【図4】従来例を示す樋支持具の正面図。
【符号の説明】
1…支持具本体 9…長孔 10…凹凸部 11…凹部 12…取付杆 13…挿通孔 14…止具 15…テーパ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持具本体(1) を取付杆(12)にスライド
    自在に取付けるべく、該取付杆(12)又は前記支持具本体
    (1) の何れか一方に長孔(9) を形成すると共に、何れか
    他方に挿通孔(13)を形成して該挿通孔(13)と前記長孔
    (9) に挿通した止具(14)により連結されてなる樋支持具
    に於いて、長孔(9) の内周面に複数の凹凸部(10)が対面
    形成されると共に、その凹部(11)の内周面が前記止具(1
    4)の挿入側程拡径するテーパ状に形成され、且つ該内周
    面に嵌合するテーパ部(15)が前記止具(14)の外周面に形
    成されてなることを特徴とする樋支持具。
  2. 【請求項2】 前記挿通孔(13)の内周面が止具(14)のテ
    ーパ部(15)に嵌合可能なテーパ状に形成されてなる請求
    項1記載の樋支持具。
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