JP5117870B2 - 軒樋支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の軒先に軒樋を取り付けるための軒樋支持具に関する。
軒樋支持具は、建物の軒先に配設された鼻隠し板の表面に当接して釘などの固定具により固定される固定部の表面に、軒樋の前壁および後壁の上端に設けられた耳部などに係合して軒樋を支持する吊部が突設されたものが一般的である。軒樋支持具は、固定部において鼻隠し板に固定されて取り付けられ、吊部において軒樋を吊持し、軒樋を建物の軒先に沿って取り付けることができる。このような軒樋支持具は、金属製のものばかりでなく、ポリカーボネートなどの耐候性の高い樹脂などから形成され、軽量化が図られている。
しかしながら、軒樋支持具は材料的にも強固であり、吊部と固定部との角度を変えることはできない。金属製のものは多少曲げることはできるが、曲げの自由度はさほど高くない。鼻隠し板は、鉛直方向または略鉛直と見なすことのできる略鉛直方向に配置されるばかりでなく、下端から上端にかけて前方に傾き、下端が後方に配置されて前傾し、勾配が付いていることもあり、このように勾配が付いている場合、軒樋を軒先に沿って水平に取り付けるためには、吊部と固定部との角度を変え、調整する必要があるが、施工現場において吊部と固定部との角度を変えることはできない。
そこで、本出願人は、種々の軒先に対して適切な角度に取り付けられる軒樋支持具を提案している(特許文献1)。
先に提案した軒樋支持具は、特許文献1に記載しているように、鼻隠し板に固定される固定板の周囲部分の表面に複数の嵌挿係止脚が突設された固定具と、表面に軒樋支持部が突設された係止板の周囲部分に嵌合係止孔が穿設された樋支持具とを備えたものであり、この軒樋支持具は、固定具の固定板を鼻隠し板に釘固定し、嵌合係止孔を嵌挿係止脚に嵌合係止させて係止板を固定板に結合固定して取り付けられる。したがって、上記軒樋支持具では、固定具の形状、厚さなどを変えることにより、軒樋支持部の上下の方向の調節を行うことができ、合成樹脂製のものでありながらも、鼻隠し板の勾配に対応して適切な角度に調整することができる。
実公平6−34508号公報
このように、先に提案した軒樋支持具は、勾配の付いた鼻隠し板に取り付けても、軒樋を水平に取り付けることができる優れたものであるが、その後の検討により改善すべき点が見出された。
上記軒樋支持具において固定具と樋支持具とは別体とされ、鼻隠し板の勾配に応じた適切な形状、厚みなどを有する固定具を鼻隠し板に釘固定することにより、樋支持具による軒樋の水平な吊持は可能となるが、軒樋支持具の取り付けには、固定具の鼻隠し板への釘固定と、樋支持具の固定具への結合固定という二つの手順を必要としており、嵌挿係止脚に嵌合係止孔を嵌合係止するため、たとえ樋支持具の固定具への結合固定作業は容易であっても、軒樋支持具は建物の軒先の鼻隠し板に取り付けられるものであることから、取付作業は高所で行われることに起因して上記二つの手順を必要とする軒樋支持具の施工性は良好であるとは言いがたい。
さらに上記軒樋支持具において固定具の鼻隠し板への釘固定は、実際上、軒樋支持具が鼻隠し板の所定の箇所に位置決めがなされた後、固定具の固定板に設けられた釘孔に釘が挿入され、片方の手で釘孔に釘が挿入された状態で釘および固定具を支えつつ、もう一方の手で釘の打入れ作業が行われるため、この点でも軒樋支持具の施工性は良好であるとは言いがたい。加えて、固定具の鼻隠し板への釘固定の作業中、釘孔から釘が脱落して紛失しやすいという問題もある。
軒樋支持具の取り付けに先立って樋支持具を固定具に結合固定しておくと、固定具を鼻隠し板に釘固定することができないので、取り付け不可能となる。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、勾配の付いた鼻隠し板であっても軒樋を軒先に沿って水平に取り付けることができるとともに、鼻隠し板への取り付けが容易な施工性に優れた軒樋支持具を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、表裏に貫通する第1取付孔が形成され鉛直または略鉛直方向に配置される固定部の表面に、軒樋と係合して軒樋を支持する吊部が突設された吊具本体と、表裏に貫通する第2取付孔が形成され、鉛直または略鉛直方向に配置可能な表面と鼻隠し板表面に当接可能な裏面とを有し、厚みが上端から下端に向かって漸増する板状の補助部材を備え、吊具本体と補助部材とは別体であり、補助部材の上端吊具本体の固定部の上端部と係合可能な保持片が左右一対として突設され、吊具本体の固定部の第1取付孔と補助部材の第2取付孔を一致させて吊具本体と補助部材を一体化し、第1取付孔および第2取付孔に固定具が挿入されて鼻隠し板に取り付けられる軒樋支持具であって、補助部材の第2取付孔の内周面には固定具を係止するための弾性保持部が形成され、一体化した軒樋支持具の鼻隠し板への取り付けに先立って吊具本体の固定部の第1取付孔および補助部材の第2取付孔に挿入された固定具が第2取付孔の弾性保持部で係止されて一体化した軒樋支持具に仮固定されることを特徴としている。
本発明によれば、吊具本体と補助部材とが別体とされているので、前傾する鼻隠し板の勾配に対応した厚みの漸増割合を有する補助部材を選定することにより、裏面を鼻隠し板の表面に当接させると、補助部材の表面が鉛直または略鉛直方向に配置され、吊具本体の固定部を鉛直または略鉛直に確実に配置することができ、吊具本体の吊部において軒樋を軒先に沿って水平に取り付けることができる。
また、補助部材に、吊具本体の固定部と係合可能な保持片が設けられているので、吊具本体の固定部の第1取付孔と補助部材の第2取付孔を一致させて一体化し、一体化した状態において鼻隠し板に釘、ビスなどの固定具を用いて固定し、取り付けることができ、取付手順が簡略化され、高所での取付作業の施工性が良好となる。
しかも、補助部材の第2取付孔の内周面に弾性保持部が形成されているので、一体化された軒樋支持具において、吊具本体の固定部の第1取付孔と補助部材の第2取付孔に固定具が挿入されることにより、固定具が補助部材の第2取付孔の弾性保持部に係止されて仮固定される。したがって、高所での取付作業中において固定具の脱落のおそれがなくなり、良好な施工性が実現される。
図1は本発明の軒樋支持具の一実施形態を示した分解斜視図である。
図1に示した軒樋支持具1は、軒樋を吊持する吊具本体2と、吊具本体2による軒樋の水平な取り付けを実現するための補助部材3とをそれぞれ別体として備えている。
吊具本体2は、従来の軒樋支持具と同様な構成を有している。吊具本体2は、鉛直または略鉛直と見なすことのできる略鉛直方向に配置される板状の固定部4を備え、固定部4の表面上端部に吊部5が略垂直に突設されている。
吊部5は、軒樋と係合して軒樋を内側から支持することができるように、全体として屈曲して形成されており、前端部上端には、軒樋の前壁上端部に設けられた前耳部が嵌合可能な凹状の嵌合受け部6を有し、後端部下側には、軒樋の後壁上端部に設けられた後耳部を係止可能な、後端が上方に少し折れ曲がった係止突片7を有している。
固定部4には、吊部5の左右両外側に釘、ビスなどの固定具の第1取付孔8、9が表裏を貫通して形成され、上下に縦列して配置されている。第1取付孔8、9は、用いる固定具の種類や外径などに応じ、また、位置調整などを可能とするために、互いに異なる形状とされている。上の第1取付孔8は円形孔とされ、下の第1取付孔9はやや長孔状とされ、固定具の挿入位置を可変としている。
補助部材3は正面視略矩形の板状の部材である。補助部材3は、鉛直または略鉛直方向に配置可能な表面10と、鼻隠し板表面に当接可能な裏面11とを有し、厚みが上端から下端に向かって漸増している。つまり、補助部材3を表面10が鉛直または略鉛直方向に配置されるように立てると、裏面11は、上端から下端にかけて後方に傾斜して配置され、前傾している勾配の付いた鼻隠し板の表面に当接することができる。裏面11の傾斜角度、言い換えると、補助部材3の厚みの漸増割合は、鼻隠し板の勾配に対応させることができ、一般に、鼻隠し板の勾配はある程度決まっており、4寸(21°)勾配、5寸(26°)勾配、6寸(31°)勾配などの数種類の勾配に合わせてあらかじめ設計しておくことができる。したがって、補助部材3には、厚みの漸増割合が異なる複数のものが用意され、鼻隠し板の勾配に一致するものを選定することができる。
また、補助部材3には、上端に、保持片12が左右一対として突設され、吊具本体2の固定部4上端部に係合するように形成される。例えば、補助部材3の上端から平行に吊具本体2の固定部4の厚み以内で前方に突出し、斜め下方に折れ曲がり、下方に垂れる部分が補助部材3の表面10と対向している。側面視で略L字状の形状を有している。また、保持片12は、吊具本体2の吊部5と干渉しない位置に左右対称に配置されるとともに、下方に垂れる部分の長さは、吊具本体2の固定部4に形成された一番上の第1取付孔8の上端縁までの長さとされている。この保持片12の強度は、軒樋支持具1が鼻隠し板に取付固定されるまでの作業の期間中、吊具本体2が補助部材3に保持されて一体化している程度であればよい。したがって、保持片12は、その材質が強固である必要はなく、弾性を有する材料であってもよい。保持片12として弾性を有する材料を用いた場合、保持片12の下方に垂れる部分と補助部材3の表面10との間の間隔を広げるような変形力が加わったときに、変形に抗するように弾性力が発生し、保持片12の下方に垂れる部分と補助部材3の表面10との間に挟持し、弾性保持可能となる。保持片12の弾性は、保持片12を形成する材料による弾性のほか、保持片12の形状、厚みなどによって実現することができ、また、調整可能でもある。このような保持片12は、補助部材3においては、吊具本体2の固定部4の上端部に弾性的に係合可能とされている。つまり、保持片12の下方に垂れる部分と補助部材3の表面10との間の間隔が押し広げられたときに発生する弾性力によって、保持片12は、吊具本体2の固定部4を厚み方向に挟持し、係合することができるようにしている。
さらに、補助部材3には、吊具本体2の固定部4に形成された第1取付孔8、9に対向する左右両外側に、補助部材3の表裏を貫通する円形状の第2取付孔13、14が形成され、第1取付孔8、9を通じて挿入される釘、ビスなどの固定具を鼻隠し板に向けて貫通可能にしている。第2取付孔13、14の内周面には、シリコンゴムやEPDMゴムなどの弾性材料からなる弾性保持部15が形成されている。図2(a)(b)に示すように、弾性保持部15は、第2取付孔13の前端13aから後端13bまで内周面の全面にわたり所定の厚さをもって円筒状に形成されている。固定具18の外径をD、弾性保持部15で形成される孔径をdとすると、孔径dが外径Dよりも小さくなる(d<D)になるようにする。このような弾性保持部15で形成された第2取付孔13に固定具18が第1取付孔8を通じて挿入されると、弾性保持部15の孔径dが固定具18の外径Dよりも小さいので、挿入された固定具18の円周上の弾性保持部15が変形するが、この変形に抗する弾性力が発生するため、挿入された固定具18がその円周上の弾性保持部15で係止され、保持される。弾性保持部15は第2取付孔13の前端13aから後端13bまで形成されているので、固定具18が第2取付孔13に挿入されればされるほど、より確実に保持され、脱落のおそれがなくなる。このような固定具18の第2取付孔13における保持は、一体化した軒樋支持具1に固定具18を仮固定するものであり、高所での軒樋支持具1の鼻隠し板への取付作業において、固定具18の脱落の心配がなくなり、良好な施工性を実現することができる。また、固定具18が鼻隠し板に打入またはねじ込みされて軒樋支持具1が固定されると、第2取付孔13においてその前端13aから後端13bまで弾性保持部15で固定具18が保持されるので、軒樋支持具1の固定具18による固定強度も高まる。
図2に示した弾性保持部15は、第2取付孔13の前端13aから後端13bまで円筒状に形成されているが、前端13aのみに形成されていてもよい。例えば、図3に示すように、第2取付孔13の前端13a部分において内側方向に突設され、正面視リング状に形成されていてもよい。この場合も、弾性保持部15で形成される孔径dが固定具18の外径Dよりも小さくなるようにする。固定具18として特にビスを用いた場合、固定具18が第1取付孔8を通じて第2取付孔13に挿入されると、弾性保持部15が変形し、弾性保持部15の先端がビスのネジ溝にはまって係止され、弾性保持部15の弾性力によってビスが保持されるので、ビスの脱落を効果的に防止することができる。このような形状の弾性保持部15は、材料コストが抑えられるほか、補助部材3の軽量化に寄与する利点もある。
この他、弾性保持部15は、図4(a)に示すように、第2取付孔13の円周上に正面視で鋸歯状に形成されていてもよいし、図4(b)に示すように、正面視で略矩形の弾性保持部15が円周上の上下左右の4箇所(90°間隔)に内側方向に向かって、突設されるように形成されていてもよい。いずれの場合も、弾性保持部15が第2取付孔13の前端13aから後端13bまで形成されていてもよいし、第2取付孔13の前端13a部分のみに形成されていてもよい。これら弾性保持部15の効果は、図2や図3に示した弾性保持部15と同様である。
このような吊具本体2および補助部材3は、ポリカーボネート製である。もちろん、吊具本体2および補助部材3は、他の適宜な樹脂または金属からも形成可能であり、また、吊具本体2と補助部材3とを異種材料から形成したり、各々において、要求される特性(例えば弾性など)などに応じて部位ごとに異種材料を適用したりなどすることも可能である。
以上の軒樋支持具1は、吊具本体2における固定部4の上端部に、補助部材3の両保持片12が固定部4の厚み方向に弾性的に係合することにより、吊具本体2が補助部材3に保持され、図5に示したように一体化する。この際、保持片12の補助部材3の上端から平行に延びる部分の下面に固定部4の上端面を当接させることができ、吊具本体2の補助部材3に対する位置決めが容易に実現され、吊具本体2の固定部4の第1取付孔8、9を補助部材3の第2取付孔に各々を一致させることができる。一体化のための操作は、吊具本体2の固定部4の上端部を補助部材3の両保持片12の下側から補助部材3の表面10との間に押し込み、発生する弾性力により保持片12を吊具本体2の固定部4の上端部に厚み方向に係合させたり、また、その際に、保持片12の下方に垂れる部分を前方に曲げ、このとき発生する弾性力を利用して係合させたりするなどが例示される。両保持片12は、吊具本体2の吊部5と干渉しない位置に配置されているので、操作容易であり、また、一体化した状態において、保持片12の下方に垂れる部分が吊具本体2の固定部4に形成された上の第1取付孔8にかぶらない。
このようにして一体化した状態において、軒樋支持具1の鼻隠し板への取り付けに先だって、釘、ビスなどの固定具18(図7−9では図示なし)を吊具本体2の固定部4の第1取付孔8および補助部材3の第2取付孔13、14に挿入する。固定具18が挿入されと、図6に示すように、補助部材3の第2取付孔13の内周面に形成された弾性保持部15材が変形し、その弾性力によって固定具18が係止され、保持される。このような固定具18の第2取付孔13における保持により、固定具18が一体化した軒樋支持具1に仮固定される。
このように、一体化した軒樋支持具に固定具が仮固定された状態で、図7に示したように、軒樋支持具1は、建物の軒先に配設された鼻隠し板16に取り付けられる。
上記の通り、補助部材3には、厚みの漸増割合が異なる複数のものが用意され、鼻隠し板の勾配に一致するものが選定されるので、補助部材3は、裏面11において、前傾し、勾配の付いた鼻隠し板16の表面に当接する。したがって、補助部材3の表面10は鉛直または略鉛直方向に配置され、保持片12が厚み方向に係合して保持された吊具本体2の固定部4は鉛直または略鉛直方向に確実に配置され、吊部5は、軒樋の軒先に沿った水平な取り付けを可能とするように安定に配置される。仮固定された釘、ビスなどの固定具を鼻隠し板16の内部に打入、ねじ込みなどすることにより、軒樋支持具1は、鼻隠し板16に固定され、取り付けが完了する。
このように、軒樋支持具1は、別体とされた吊具本体2と補助部材3とを備えながらも、一体化した状態において釘、ビスなどの固定具で鼻隠し板16に固定し、取り付けることができるので、取付手順が簡略化され、高所での取付作業の施工性が良好となっている。また、軒樋支持具1の鼻隠し板への取り付けに先だって、釘、ビスなどの固定具が一体化した軒樋支持具1に仮固定することができるので、高所において固定具を吊具本体2の固定部4の第1取付孔8、9および補助部材3の第2取付孔13、14に挿入する必要がなくなり、高所での作業が軽減されることはもちろん、取付作業中に固定具が脱落する心配もないので、さらに良好な取付作業の施工性が実現される。
軒樋支持具1の取り付け後、図8に示したように、軒樋17の取り付けを行う。吊具本体2の吊部5において、軒樋17の後壁19の上端部に設けられた後耳部20を係止突片7に引っ掛け、前壁21の上端部に設けられた前耳部22を嵌合受け部6に嵌合させると、係止突片7で係止されて軒樋17は、建物の軒先に沿って水平に取り付けられる。
鼻隠し板16の勾配が大きめの場合には、図9に示したように、補助部材3として厚みの漸増割合が大きいものを選定することにより、図7に示した取り付け状態と同じように、補助部材3は、裏面11において、前傾し、勾配の付いた鼻隠し板16の表面に当接し、補助部材3の表面10は鉛直または略鉛直方向に配置され、保持片12により保持された吊具本体2の固定部4は鉛直または略鉛直方向に確実に配置され、吊部5は、軒樋の軒先に沿った水平な取り付けを可能とするように安定に配置される。吊具本体2と補助部材3とが別体とされているので、軒樋支持具1では、前傾する鼻隠し板16の勾配に対応した厚みの漸増割合を有する補助部材3を選定することにより、補助部材3の表面10が鉛直または略鉛直方向に配置され、吊具本体2の固定部4を鉛直または略鉛直に確実に配置することができ、吊具本体2の吊部5において軒樋17の軒先に沿った水平な取り付けを実現することができる。
図10は、本発明の軒樋支持具における補助部材の別の形態を示した断面図である。
図10に示した補助部材3は、保持片12の形状において、図1および図5に示した補助部材3と異なっている。図10に示した補助部材3の保持片12は、補助部材3の上端から平行に吊具本体2の固定部4の厚み以内で前方に突出し、斜め下方に折れ曲がり、下方に垂れる部分が補助部材3の表面10と対向するとともに、下端部12aが斜め前方に折れ曲がっている。このように斜め前方に折れ曲がる下端部12aによって、保持片12の吊具本体2の固定部4への厚み方向の係合をより確実とするとともに、固定部4との衝撃を緩和させ、下端部12aの破損などを抑制している。本発明の軒樋支持具1において保持片12の形状は、吊具本体2の固定部4上端部に厚み方向に弾性的に係合可能である限り種々の形状とすることができ、また、その数、配置位置などは、吊具本体2を補助部材3が安定に保持可能である限りにおいて、吊具本体2の形状、大きさなどを考慮して適宜変更可能である。
また、軒樋支持具1において、吊具本体2には、固定部4が鉛直または略鉛直方向に配置される従来の軒樋支持具を流用することが可能であり、この場合、補助部材3のみを、固定部の形状などに応じて新たに作製するだけですみ、コスト低減が図れる。また、吊部5の形状や構造、固定部4の形状などは、本発明の軒樋支持具1には様々なものが採用可能である。
さらに、鼻隠し板16が前傾しない勾配のないものの場合には、補助部材3を取り付けず、吊具本体2のみを直接鼻隠し板16に取り付けることにより、従来と同様に、軒樋17を建物の軒先に沿って水平に取り付けることができる。したがって、鼻隠し板16の施工状態に応じた取り付けを軒樋支持具1は実現する。軒樋支持具1の使用の自由度は大きい。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、補助部材の上端に、保持片が左右1対として突設されているが、補助部材の左右両側端に突設されて、吊具本体の固定部の側端部に係合可能とされていてもよい。
本発明の軒樋支持具の一実施形態を示した分解斜視図である。 (a)は図1に示した軒樋支持具の補助部材の第2取付孔に形成された弾性保持部を示した要部正面図であり、(b)は要部断面図である。 図2に示した軒樋支持具の補助部材の第2取付孔に形成された弾性保持部とは別の形態を示した要部断面図である。 (a)、(b)は図2に示した軒樋支持具の補助部材の第2取付孔に形成された弾性保持部とは別の形態を示した要部正面図である。 図1に示した軒樋支持具の斜視図である。 弾性保持部が一体化した吊具支持具に仮固定されている状態を示す要部断面図である。 図1および図5に示した軒樋支持具の鼻隠し板への取り付けについて示した要部断面図である。 軒樋の取り付けについて示した要部断面図である。 図1および図5に示した軒樋支持具の鼻隠し板への取り付けについて示した要部断面図である。 本発明の軒樋支持具における補助部材の別の形態を示した断面図である。
符号の説明
1 軒樋支持具
2 吊具本体
3 補助部材
4 固定部
5 吊部
8 第1取付孔
9 第1取付孔
10 表面
11 裏面
12 保持片
13 第2取付孔
14 第2取付孔
15 弾性保持部
16 鼻隠し板
17 軒樋
18 固定具

Claims (1)

  1. 表裏に貫通する第1取付孔が形成され鉛直または略鉛直方向に配置される固定部の表面に、軒樋と係合して軒樋を支持する吊部が突設された吊具本体と、表裏に貫通する第2取付孔が形成され、鉛直または略鉛直方向に配置可能な表面と鼻隠し板表面に当接可能な裏面とを有し、厚みが上端から下端に向かって漸増する板状の補助部材を備え、吊具本体と補助部材とは別体であり、補助部材の上端吊具本体の固定部の上端部と係合可能な保持片が左右一対として突設され、吊具本体の固定部の第1取付孔と補助部材の第2取付孔を一致させて吊具本体と補助部材を一体化し、第1取付孔および第2取付孔に固定具が挿入されて鼻隠し板に取り付けられる軒樋支持具であって、補助部材の第2取付孔の内周面には固定具を係止するための弾性保持部が形成され、一体化した軒樋支持具の鼻隠し板への取り付けに先立って吊具本体の固定部の第1取付孔および補助部材の第2取付孔に挿入された固定具が第2取付孔の弾性保持部で係止されて一体化した軒樋支持具に仮固定されることを特徴とする軒樋支持具。
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