JPH09235430A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH09235430A
JPH09235430A JP4443996A JP4443996A JPH09235430A JP H09235430 A JPH09235430 A JP H09235430A JP 4443996 A JP4443996 A JP 4443996A JP 4443996 A JP4443996 A JP 4443996A JP H09235430 A JPH09235430 A JP H09235430A
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JP
Japan
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weight
butene
propylene
parts
polymer
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JP4443996A
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English (en)
Inventor
Koujirou Suga
広次郎 菅
Shinichi Imuda
伸 一 伊牟田
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、柔軟性および耐衝撃性に優れる樹脂組
成物、およびその樹脂組成物からなるラップフィルムの
提供。 【解決手段】(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体
55〜97重量部、(B)100℃における動粘度が2
〜5000cStである液状ブテン系重合体1〜30重
量部、(C)1−ブテン系固体共重合体(C−1)およ
びプロピレン・ブテン共重合体(C−2)から選ばれる
少なくとも1種の固体重合体1〜30重量部、および
(D)プロピレン・エチレン共重合体1〜30重量部
((A)+(B)+(C)+(D)=100重量部)を
含む樹脂組成物、およびその樹脂組成物からなるラップ
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物に関
し、特に、耐熱性、柔軟性および耐衝撃性に優れる樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品の保存、調理、あるいは各種
の産業分野において、耐熱性、柔軟性および耐衝撃性に
優れた特性を有する材料が求められている。例えば、食
品を被包して保存または調理に利用するラップフィル
ム、食材を入れて電子レンジでの高周波による加熱調理
を行う電子レンジ用容器および蓋、調理済み食品を入れ
て高圧高温で加熱・滅菌して保存に供するレトルト食品
用容器等は、耐熱性に優れ、また、保存中に破れて内容
物の逸失、汚損が生じるのを防止するために、柔軟性、
耐衝撃性に優れることが求められる。また、輸液バッ
グ、スクイズチューブ等は、落下しても破損しないこと
が必要であるため、柔軟性および耐衝撃性に優れること
が求められる。さらに、透明性が高く、化学的に不活性
であることが必要である。
【0003】従来、この種の用途には、ポリエチレン、
PVDC、PVC等が用いられている。
【0004】ところで、4−メチル−1−ペンテン系重
合体は、融点が220〜240℃であり、耐熱性、透明
性、離型性等の各種の特性に優れることが知られてい
る。ポリオレフィンは、焼却時に有害ガスを発生しない
ため、安全衛生性に優れていることが知られている。し
かし、この4−メチル−1−ペンテン系重合体からなる
成形品は、優れた耐熱性を有するが、用途によっては柔
軟性や耐衝撃性が不十分であるという問題がある。
【0005】これらの問題を解決するために、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体に各種の柔軟剤を添加する方
法が提案されている(特公昭64−7619号公報、特
開昭59−164351号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各種の柔軟剤
を添加した4−メチル−1−ペンテン系重合体は、高温
で使用すると、表面に柔軟剤がブリードアウトしてしま
うという問題があった。
【0007】そこで本発明の第1の目的は、前記4−メ
チル−1−ペンテン系重合体の優れた耐熱性、透明性、
安全衛生性等の優れた特性を保持するとともに、柔軟性
および耐衝撃性に優れ、かつ高温においてもブリードア
ウトを生じないため、ラップフィルムの素材として好適
な樹脂組成物を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、前記樹脂組
成物からなる、ラップフィルムまたは耐熱ラップフィル
ムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、鋭意研究の結果、4−メチル−1
−ペンテン系重合体と液状ブテン系重合体、さらに1−
ブテン系固体重合体またはプロピレン・ブテン共重合
体、ならびにプロピレン・エチレン共重合体を、それぞ
れ特定の割合で含む樹脂組成物が、耐熱性に優れるとと
もに、柔軟性および耐衝撃性にも優れ、かつ高温におい
てもブリードアウトがないことを見出し、本発明に到達
した。
【0010】すなわち、本発明は、(A)4−メチル−
1−ペンテン系重合体55〜97重量部、(B)100
℃における動粘度が2〜5000cStである液状ブテ
ン系重合体1〜30重量部、(C)1−ブテン系固体共
重合体(C−1)およびプロピレン・ブテン共重合体
(C−2)から選ばれる少なくとも1種の固体重合体1
〜30重量部、および(D)プロピレン・エチレン共重
合体1〜30重量部((A)+(B)+(C)+(D)
=100重量部)を含む樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0011】また、本発明は、前記樹脂組成物からなる
ラップフィルムまたは耐熱ラップフィルムを提供するも
のである。
【0012】以下、本発明の樹脂組成物について詳細に
説明する。
【0013】本発明の樹脂組成物を構成する必須成分で
ある(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体は、4−
メチル−1−ペンテンを主成分とする重合体であり、例
えば、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、4−メ
チル−1−ペンテンと、4−メチル−1−ペンテン以外
のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。4−メチ
ル−1−ペンテン以外のα−オレフィンとしては、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘプテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ド
デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オ
クタデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−
オレフィン等が挙げられ、4−メチル−1−ペンテン系
重合体中にこれらのα−オレフィンは1種単独でも2種
以上が含まれていてもよい。4−メチル−1−ペンテン
系重合体が、これらのα−オレフィンを含む場合、その
含有量は、通常、1〜10重量%程度である。
【0014】また、この4−メチル−1−ペンテン系重
合体のデカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度
は、通常、1.0〜3.0dl/g程度であり、好まし
くは2.0〜2.5dl/g程度である。
【0015】本発明の樹脂組成物の構成成分として用い
られる(B)液状ブテン系重合体は、イソブチレンを主
成分とする重合体であり、例えば、イソブチレンの単独
重合体、あるいはイソブチレンと、イソブチレン以外の
他のα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。こ
のイソブチレン以外の他のα−オレフィンとしては、例
えば、1−ブテン、2−ブテン、ブタジエン等が挙げら
れる。これらのα−オレフィンは、液状ブテン系重合体
中に1種または2種以上が含まれていてもよい。この液
状ブテン系重合体が前記α−オレフィンを含む場合、そ
の含有量は、通常、1〜30重量%程度であり、好まし
くは5〜20重量%程度である。
【0016】本発明において、この液状ブテン系重合体
は、100℃における動粘度が2〜5000cStのも
のであり、また成形性と品質に優れた樹脂組成物が得ら
れる点で、動粘度が50〜1000cStのものが好ま
しい。
【0017】本発明の樹脂組成物の(C)成分として用
いられる固体重合体は、(C−1)1−ブテン系固体共
重合体および(C−2)プロピレン・ブテン共重合体か
ら選ばれる少なくとも1種である。
【0018】(C−1)1−ブテン系固体共重合体は、
1−ブテンを主成分とする固体状重合体であって、1−
ブテンの単独重合体、または1−ブテンと、1−ブテン
以外の他のα−オレフィンとの共重合体である。1−ブ
テン以外の他のα−オレフィンとしては、例えば、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデ
セン等の炭素数2〜20のα−オレフィンを例示するこ
とができる。1−ブテン系固体共重合体は、この他のα
−オレフィンを1種単独でも2種以上の組み合わせを含
んでいてもよい。これらのα−オレフィンの中で好まし
い共重合成分は、エチレンまたはプロピレンである。こ
の(C−1)1−ブテン系固体共重合体の1−ブテンの
含有量は、60重量%以上であり、特に(A)4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体との相溶性が良好である点か
ら1−ブテンの含有量が80重量%以上であることが好
ましい。
【0019】この(C−1)1−ブテン系固体共重合体
は、本発明の樹脂組成物の他の成分、例えば、(A)4
−メチル−1−ペンテン系重合体や後記の(D)プロピ
レン・エチレン共重合体との混合性が良好となり、機械
的特性に優れる樹脂組成物が得られる点で、ASTM
D 1238に準じ荷重:2.16kg、温度:190
℃の条件で測定したメルトフローレート(MFR)が、
一般には0.01〜100g/10分の範囲にあること
が好ましく、特に、0.1〜50g/10分の範囲にあ
ることが特に好ましい。
【0020】また、(C−2)プロピレン・ブテン共重
合体は、プロピレンとブテンのランダム共重合体であ
る。プロピレンとの共重合に用いられるブテンは、1−
ブテン、イソブテンおよび2−ブテンから選ばれる少な
くとも1種であり、これらの1種単独または2種以上の
組み合わせを含んでいてもよく、さらに、他のα−オレ
フィン、例えば、プロピレンおよびブテン以外の炭素数
2〜20のα−オレフィンを含んでいてもよい。これら
の中でも、プロピレンと1−ブテンまたはイソブテンと
の共重合体が好ましい。この(C−2)プロピレン・ブ
テン共重合体のプロピレンの含有量は、好ましくは50
〜90重量%であり、特に、柔軟性に優れる樹脂組成物
が得られる点から、60〜85重量%であることが好ま
しい。
【0021】この(C−2)プロピレン・ブテン共重合
体は、本発明の樹脂組成物の他の成分、例えば、(A)
4−メチル−1−ペンテン系重合体や後記の(D)プロ
ピレン・エチレン共重合体との混合性が良好となり、機
械的特性に優れる樹脂組成物が得られる点で、ASTM
D 1238に準じ荷重:5kg、温度:260℃の
条件で測定したメルトフローレート(MFR)が、0.
1〜200g/10分の範囲にあることが好ましく、特
に、1.0〜100g/10分の範囲にあることが好ま
しい。
【0022】さらに、(D)プロピレン・エチレン共重
合体は、プロピレンとエチレンのランダム共重合体であ
る。このプロピレン・エチレン共重合体におけるプロピ
レンの含有量は、50〜90重量%が好ましく、特に、
柔軟性に優れる樹脂組成物が得られる点で、60〜85
重量%であることが好ましい。
【0023】この(D)プロピレン・エチレン共重合体
は、本発明の樹脂組成物の他の成文、例えば、(A)4
−メチル−1−ペンテン系重合体や後記の(D)プロピ
レン・エチレン共重合体との混合性が良好となり、機械
的強度に優れる樹脂組成物が得られる点で、ASTM
D 1238に準じ荷重:2.16kg、温度:190
℃の条件で測定したメルトフローレート(MFR)が、
一般には0.1〜50g/10分の範囲にあることが好
ましく、1.0〜30g/10分の範囲にあることが特
に好ましい。
【0024】本発明の樹脂組成物における(A)4−メ
チル−1−ペンテン系重合体、(B)液状ブテン系重合
体、(C)1−ブテン系固体共重合体またはプロピレン
・ブテン共重合体および(D)プロピレン・エチレン共
重合体の含有割合は、耐熱性、柔軟性および耐衝撃性に
優れ、かつ、(B)液状ブテン系重合体のブリードアウ
トがない樹脂組成物が得られる点で、(A)4−メチル
−1−ペンテン系重合体55〜97重量部に対して、
(B)液状ブテン系重合体1〜30重量部、(C)1−
ブテン系固体共重合体およびプロピレン・ブテン共重合
体から選ばれる少なくとも1種の固体重合体1〜30重
量部、ならびに(D)プロピレン・エチレン共重合体1
〜30重量部であり、特に、(A)4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体65〜90重量部に対して、(B)液状
ブテン系重合体5〜20重量部、(C)1−ブテン系固
体共重合体およびプロピレン・ブテン共重合体から選ば
れる少なくとも1種の固体重合体5〜20重量部、なら
びにD)プロピレン・エチレン共重合体5〜20重量部
の範囲であることが好ましい。
【0025】本発明の樹脂組成物には、前記の(A)、
(B)、(C)および(D)以外に、必要に応じて、シ
ランカップリング剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリッ
プ剤、核剤、顔料、染料等の通常ポリオレフィンに添加
して使用される各種配合剤を本発明の目的を損なわない
範囲で添加してもよい。
【0026】本発明の樹脂組成物の製造は、特に限定さ
れず、いずれの方法にしたがって行ってもよい。例え
ば、前記樹脂組成物を構成する(A)成分、(B)成
分、(C)成分および(D)成分、ならびに必要に応じ
て添加される前記配合剤を、それぞれ所定の割合で別個
に押出機に供給し、あるいは、予め各成分を混合し、押
出機に供給して、溶融、混練して樹脂組成物を調製する
ことができる。また、引き続き、T−ダイ、チューブダ
イ等の適当な成形用ダイから押出してフィルムを成形し
たり、射出成形に供することができる。押出機または射
出成形機によって成形する場合、成形時の加熱温度は、
通常、240〜300℃程度である。
【0027】本発明の樹脂組成物は、耐熱性、柔軟性お
よび耐衝撃性に優れるため、例えば、高周波加熱に供す
るラップフィルム等の用途に好適であり、特に、耐熱性
と柔軟性を要求される成形品の用途、例えば、電子レン
ジ用の容器、蓋、レトルト食品用容器、また、輸液バッ
グ、スクイズチューブ等の用途に好適である。
【0028】また、本発明は、前記の樹脂組成物からな
るラップフィルムを提供するものであり、このラップフ
ィルムは、前記の樹脂組成物を、押出成形等の常法にし
たがって成形して得ることができるものである。この本
発明のラップフィルムは、従来のラップフィルムと同様
の用途に使用でき、さらに油性食品を被包して電子レン
ジで加熱することが可能となるものである。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、実施例および比較例において
得られたフィルムの引張特性、フィルム・インパクト強
度、光学特性(ヘイズ、グロス)、粘着性およびブリー
ドアウト性の測定または評価は、下記の方法にしたがっ
て行った。
【0030】引張特性 ASTM D882に準じて測定した。
【0031】フィルム・インパクト強度 ASTM D1003に準じて、ダート径1/2インチ
を用いて測定した。
【0032】光学特性 ヘイズをASTM D1922に準じて、グロスをAS
TM D523に準じて入射角度60゜で測定した。
【0033】粘着性 磁器製の湯呑みをフィルムで覆ってから、フィルムを湯
呑みに手で押し付け、次いで、これを手で引き剥す。こ
のフィルムを引き剥す時の重さを官能的に評価した。 基準: 重い ○ 軽い ×
【0034】ブリードアウト性 厚さ200μm のフィルムを、幅50mm×長さ50m
mの寸法に切断して試験片を作製した。この試験片を8
0℃のエアーオーブンに入れ2時間加熱した。加熱処理
したフィルムを、下記の基準にしたがって官能的に評価
した。 基準: ぬめり感およびベタツキなし ○ ぬめり感およびベタツキあり ×
【0035】(実施例1)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体(1−テトラデカン含有量:
5重量%、MFR:3.0g/10分)70重量部、液
状ポリブテン(日本石油化学(株)製、HV300、動
粘度(100℃):630cSt)10重量部、1−ブ
テン・エチレン共重合体(エチレン含有量:10重量
%、MFR:0.5g/10分)10重量、およびプロ
ピレン・エチレン共重合体(エチレン含有量:30重量
%、MFR:1. 0g/10分)10重量部、安定剤と
して3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友化
学(株)製、商品名:スミライザーGA80)0.10
重量部、ジステアリルチオジプロピオネート(吉富製薬
(株)製、商品名:DSTP)0.20重量部およびス
テアリン酸カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:
ステアリン酸カルシウム)0.03重量部の比率で配合
し、ヘンシェルミキサーを用いてドライブレンドした。
得られた混合物を、押出機に供給して290℃で溶融お
よび混練してT−ダイから押出し、厚さ20μm 、幅3
00mmのフィルムを製造した。
【0036】得られたフィルムの引張特性、フィルム・
インパクト強度、光学特性(ヘイズ、グロス)、粘着性
およびブリードアウト性を測定または評価した。その結
果を表1に示す。
【0037】(実施例2)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体(1−テトラデカン含有量:
5重量%、MFR:3.0g/10分)70重量部、液
状ポリブテン(日本石油化学(株)製、HV300、動
粘度(100℃):630cSt)10重量部、プロピ
レン・ブテン共重合体(1−ブテン含有量:20重量
%、MFR:5. 0g/10分)10重量、およびプロ
ピレン・エチレン共重合体(エチレン含有量:30重量
%、MFR:1. 0g/10分)10重量部、安定剤と
して3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友化
学(株)製、商品名:スミライザーGA80)0.10
重量部、ジステアリルチオジプロピオネート(吉富製薬
(株)製、商品名:DSTP)0.20重量部およびス
テアリン酸カルシウム(三共有機合成(株)、商品名:
ステアリン酸カルシウム)0.03重量部の比率で配合
し、ヘンシェルミキサーを用いてドライブレンドした。
得られた混合物を押出機に供給して290℃で溶融およ
び混練してT−ダイから押出し、厚さ20μm、幅30
0mmのフィルムを製造した。得られたフィルムの引張
特性、フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着性お
よびブリードアウト性を、実施例1と同様にして測定ま
たは評価した。その結果を表1に示す。
【0038】(実施例3)1−ブテン・エチレン共重合
体の代わりに、1−ブテン・プロピレン共重合体(プロ
ピレン含有量:20重量%、MFR:0.5g/10
分)を使用した以外は実施例1と同様にして、フィルム
を製造し、フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着
性およびブリードアウト性を、測定または評価した。そ
の結果を表1に示す。
【0039】(実施例4)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体(1−テトラデカン含有量:
5重量%、MFR:3.0g/10分)の配合割合を6
5重量部、1−ブテン系重合体(エチレン含有量:5重
量%、MFR:2.5g/10分)の配合割合を15重
量部とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製
造し、フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着性お
よびブリードアウト性を、測定または評価した。その結
果を表1に示す。
【0040】(実施例5)4−メチル−1−ペンテン系
重合体(1−テトラデカン含有量:5重量%、MFR:
3.0g/10分)の配合割合を75重量部、液状ポリ
ブテン(日本石油化学(株)製、HV300、動粘度
(100℃):630cSt)の配合割合を5重量とし
たこと以外は実施例1と同様にしてフィルムを製造し、
フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着性およびブ
リードアウト性を、測定または評価した。その結果を表
1に示す。
【0041】(比較例1)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体(1−テトラデカン含有量:
5重量%、MFR:3.0g/10分)90重量部およ
び液状ポリブテン(日本石油化学(株)製、HV30
0、動粘度(100℃):630cSt)10重量部、
安定剤として3,9−ビス[2−{3−(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGA8
0)0.10重量部、ジステアリルチオジプロピオネー
ト(吉富製薬(株)製、商品名:DSTP)0.20重
量部およびステアリン酸カルシウム(三共有機合成
(株)、商品名:ステアリン酸カルシウム)0.03重
量部の比率で配合し、ヘンシェルミキサーを用いてドラ
イブレンドした。得られた混合物を290℃で溶融、混
練してT−ダイから押出し、厚さ20μm、幅300m
mのフィルムを製造した。得られたフィルムの引張特
性、フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着性およ
びブリードアウト性を測定または評価した。その結果を
表1に示す。
【0042】(比較例2)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体(1−テトラデカン含有量:
5重量%、MFR:3.0g/10分)80重量部、液
状ポリブテン(日本石油化学(株)製、HV300、動
粘度(100℃):630cSt)10重量部、および
固体ポリブテン系重合体(エチレン含有量:10重量
%、MFR:0.5g/10分)10重量部を用い、プ
ロピレン・エチレン共重合体を使用しない以外は実施例
1と同様にして、フィルムを製造し、そのフィルムの引
張特性、フィルム・インパクト強度、光学特性、粘着性
およびブリードアウト性を測定または評価した。その結
果を表1に示す。
【0043】(比較例3)4−メチル−1−ペンテン・
1−テトラデカン共重合体、液状ポリブテン、固体ポリ
ブテン系重合体およびプロピレン・エチレン共重合体の
配合割合を、45:10:10:35(重量割合)とし
た以外は、実施例1と同様にして、フィルムの製造を試
みたが、成形性が悪く、良好なフィルムが得られなかっ
た。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、耐熱性に優れ、
かつ有害ガスを発生することなく、焼却処理を行うこと
ができる。また、本発明の樹脂組成物は、初期弾性率ガ
5000kg/cm2 以下で、また、ヘイズが5以下と
柔軟性と透明性に優れるものである。そして、加熱して
も液状配合物のブリードアウトに伴うベタツキがほとん
ど起こらず、しかも、陶器、磁器やガラスに対して適度
な粘着性を有するという特徴を持っている。そのため、
本発明の樹脂組成物は、ラップフィルムの素材として、
有用である。
【0046】また、本発明のラップフィルムは、耐油性
および耐熱性に優れるため、油性食品を被包して、電子
レンジで加熱することが可能であり、有用性が高い。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体
    55〜97重量部、(B)100℃における動粘度が2
    〜5000cStである液状ブテン系重合体1〜30重
    量部、(C)1−ブテン系固体共重合体(C−1)およ
    びプロピレン・ブテン共重合体(C−2)から選ばれる
    少なくとも1種の固体重合体1〜30重量部、および
    (D)プロピレン・エチレン共重合体1〜30重量部
    ((A)+(B)+(C)+(D)=100重量部)を
    含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記(B)液状ブテン系重合体が、α−オ
    レフィン含有量が5〜20重量%であるものであり、前
    記(C)固体重合体が、ブテン−1含有量が60重量%
    以上である1−ブテン系固体共重合体(C−1)または
    プロピレン含有量が50〜90重量%であるプロピレン
    ・ブテン共重合体(C−2)であり、前記(D)プロピ
    レン・エチレン共重合体がプロピレン含有量が50〜9
    0重量%であるものである請求項1に記載の樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】前記(A)4−メチル−1−ペンテン系重
    合体65〜90重量部に対して、(B)液状ブテン系重
    合体5〜20重量部、(C)固体重合体5〜20重量
    部、および(D)プロピレン・エチレン共重合体5〜2
    0重量部((A)+(B)+(C)+(D)=100重
    量部)を含む請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成
    物からなるラップフィルム。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成
    物からなる耐熱ラップフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014208797A (ja) * 2013-03-25 2014-11-06 三井化学株式会社 4−メチル−1−ペンテン共重合体組成物

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