JPH09235211A - メーキャップ化粧料 - Google Patents
メーキャップ化粧料Info
- Publication number
- JPH09235211A JPH09235211A JP10442896A JP10442896A JPH09235211A JP H09235211 A JPH09235211 A JP H09235211A JP 10442896 A JP10442896 A JP 10442896A JP 10442896 A JP10442896 A JP 10442896A JP H09235211 A JPH09235211 A JP H09235211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- makeup
- treated
- acid
- silicone
- iron oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
易なメーキャップ化粧料を提供すること。 【解決手段】疎水化処理粉末と共に、N−アシルアミノ
酸、特にN−アシルグルタミン酸及び/又はN−アシル
グリシンを含んでなるメーキャップ化粧料を提供するこ
と。
Description
料に関する技術分野に属する。より詳細には、良好な化
粧持ちを保持しつつ、洗い落としが容易なメーキャップ
化粧料に関する技術分野に属する。
一つは、肌色を整えて美しく見せる「美的効果」を使用
者において発揮させることである。そして、この美的効
果を長時間持続させ、化粧行動による安心感を使用者に
与えることも重要であり、このいわゆる「化粧持ち」が
メーキャップ化粧料の良否を評価する重要項目の一つと
なっている。このメーキャップ化粧料の化粧持ちを向上
させるために、様々な試み、例えば、メーキャップ化粧
料中にシリコーン処理粉末,フッ素処理粉末等の疎水化
処理粉末を配合したり、シリコーン樹脂に代表される高
分子化合物を配合する等の試みが現在までになされてい
る。
良好にすることに関しては有効である反面、これらの試
みを施すことにより洗い落としが容易でなくなる傾向に
ある。すなわち、上記の試みを施したメーキャップ化粧
料は、使用後の洗い落としは脂肪酸石鹸等の通常の洗顔
料のみでは困難であり、専用の洗顔料が必要とされる場
合が多い。
題は、化粧持ちを良好に保持しつつ、洗い落としが容易
なメーキャップ化粧料を提供することにある。
解決のために鋭意検討を行った。その結果、メーキャッ
プ化粧料中に疎水化処理粉末と共に、特定のN−アシル
アミノ酸を配合することにより上記課題を解決し得るこ
とを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明者は以
下に掲げる発明を本願において提供する。
に、下記式(I)
− 又は水素原子を表す。)で表されるN−アシルアミ
ノ酸を含んでなるメーキャップ化粧料を提供する。
(I)が、N−アシルグルタミン酸及び/又はN−アシ
ルグリシンである前記請求項1記載のメーキャップ化粧
料を提供する。
(I)が、N−ラウロイルグルタミン酸、N−ミリスト
イルグルタミン酸、N−パルミトイルグルタミン酸及び
N−ステアロイルグルタミン酸からなる群から選ばれる
N−アシルグルタミン酸の1種又は2種以上のN−アシ
ルグルタミン酸である前記請求項1又は請求項2記載の
メーキャップ化粧料を提供する。
(I)が、N−ラウロイルグリシン、N−ミリストイル
グリシン、N−パルミトイルグリシン及びN−ステアロ
イルグリシンからなる群から選ばれるN−アシルグリシ
ンの1種又は2種以上のN−アシルグルタミン酸である
前記請求項1又は請求項2記載のメーキャップ化粧料を
提供する。
(I)を、化粧料全体の0.1重量%以上含んでなる前
記請求項1乃至請求項4のいずれかの請求項記載のメー
キャップ化粧料を提供する。
(I)を、化粧料全体の1.0重量%以上含んでなる前
記請求項1乃至請求項4のいずれかの請求項記載のメー
キャップ化粧料を提供する。
て説明する。本発明メーキャップ化粧料には、上記のN
−アシルアミノ酸(I)が配合される。本発明メーキャ
ップ化粧料に配合される上記N−アシルアミノ酸のN−
アシル基R1 としては、例えばラウロイル基,ミリスト
イル基,パルミトイル基,ステアロイル基等の飽和脂肪
族モノカルボン酸基をはじめとして、飽和脂肪族ジカル
ボン酸基、不飽和脂肪族カルボン酸基、炭素環式カルボ
ン酸基等を、そのN−アシル基Rを有する上記N−アシ
ルグルタミン酸を配合したメーキャップ化粧料の安全性
に支障がない限りにおいて採り得る。
脂肪族カルボン酸基である場合が本発明の所期の効果を
その配合により発揮させることが容易であるという点に
おいて好ましい。また、これらの飽和脂肪族カルボン酸
基の炭素数が12以上18以下である場合、例えば上記
したラウロイル基,ミリストイル基,パルミトイル基,
ステアロイル基等である場合、すなわちN−アシルアミ
ノ酸(I)のR2 が、基HOOC(CH2)2−であるN−
アシルグルタミン酸であるときには、N−ラウロイルグ
ルタミン酸,N−ミリストイルグルタミン酸,N−パル
ミトイルグルタミン酸,N−ステアロイルグルタミン酸
である場合が;同じくR2 が水素原子であるN−アシル
グリシンであるときには、N−ラウロイルグリシン,N
−ミリストイルグリシン,N−パルミトイルグリシン,
N−ステアロイルグリシンである場合が、本発明の所期
の効果を特に顕著に発揮し得るという点において特に好
ましい。
2種以上を組み合わせて本発明皮膚外用剤中に配合する
ことも可能であり、また天然に存在する素材に由来する
脂肪酸(例えば、ヤシ油脂肪酸,牛脂脂肪酸等)をN−
アシル基としてグルタミン酸又はグリシンに結合させ
た、N−アシルグルタミン酸又はN−アシルグリシンを
N−アミノ酸(I)として配合することも可能である。
えば「N−アシル化するアミノ酸のアルカリ性水溶液に
酸塩化物又は酸無水物を作用させる」等の通常公知の方
法に従って製造したものを本発明メーキャップ化粧料中
に配合することも可能であるが、市販品を用いることも
勿論可能である。
LA(N−ラウロイルグルタミン酸),アミソフトMA
(N−ミリストイルグルタミン酸),アミソフトHA
(硬化牛脂脂肪酸グルタミン酸),アミソフトCA(ヤ
シ油脂肪酸グルタミン酸)(以上、味の素株式会社製)
等を挙げることができる。
の塩、例えばナトリウム塩,カリウム塩,トリエタノー
ルアミン塩等も通常公知の方法により製造可能であり、
すでに市販もされている。しかしながら、これらのN−
アシルアミノ酸(I)の塩をメーキャップ化粧料中に、
後述する疎水化処理粉末と共に配合しても、メーキャッ
プ化粧料の洗い落としは容易になるものの、メーキャッ
プ化粧料としてより必要な要素ともいえる化粧持ちが悪
化する傾向にあり好ましくない。
本発明メーキャップ化粧料中に配合する場合には、安全
性等の面から化粧料中に配合可能な酸をpH調整剤とし
て本発明メーキャップ化粧料中に含ませる等の手段を講
ずる必要がある場合が多い。
シルアミノ酸(I)の配合量は化粧料全体に対して0.
1重量%以上であることが必要であり、特に化粧持ちを
向上させ、かつ洗い落としを容易にすることを図る場合
には、化粧料全体の1.0重量%以上配合することが好
ましい。
せるという点からは特に制限されるものではないが、著
しく過剰に上記N−アシルアミノ酸(I)を配合した場
合には、配合量に見合った効果が発揮されない傾向にあ
るばかりでなく、肌上に塗布する際ののびが重く感じら
れる等、使用性に問題が生じたり、保存中に析出する等
の弊害が生じる傾向にあるので留意する必要がある。か
かる点から敢えて上記N−アシルアミノ酸(I)の配合
上限を設定すると、化粧料全体に対して10.0重量%
程度である。
N−アシルアミノ酸(I)と共に、疎水化処理粉末が配
合される。本発明において「疎水化処理粉末」とは、メ
ーキャップ化粧料全般に用いられる粉体成分に、疎水化
処理を施して撥水性を付与した粉末のことを意味する。
れる粉体成分としては、例えばタルク,カオリン,セリ
サイト,炭酸カルシウム,亜鉛華,二酸化チタン,赤酸
化鉄,黄酸化鉄,黒酸化鉄,群青,チタンコーティッド
マイカ,オキシ塩化ビスマス,ベンガラ,粘結顔料,グ
ンジョウピンク,水酸化クロム,雲母チタン,酸化クロ
ム,酸化アルミニウムコバルト,カーボンブラック,無
水ケイ酸,ケイ酸マグネシウム,ベントナイト,マイ
カ,酸化ジルコニウム等を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
理としては、高粘度シリコーン油処理,アルキルハイド
ロジェンポリシロキサンを反応させたシリコーン樹脂処
理.これらのシリコーン油処理又はシリコーン樹脂処理
後に行うアルケン処理,ワックス処理,デキストリン脂
肪酸処理,フッ素処理等の通常公知の疎水化処理法を挙
げることができる。
て調製した疎水化処理粉末を本発明メーキャップ化粧料
中に配合することができる。なお、本発明メーキャップ
化粧料中に配合される上記疎水化処理粉末の種類は、他
配合成分との兼ね合い等の個別具体的な事情に応じて適
宜選択することができる。また、上記疎水化処理粉末
は、1種のみを本発明メーキャップ化粧料中に配合する
ことも可能であるが、2種以上を組み合わせて配合する
ことも可能である。
プ化粧料における配合量は、専ら本発明の所期の効果を
発揮させるという点においては特に制限されるものでは
なく、所望する本発明メーキャップ化粧料の具体的剤形
に応じて適宜選択されるものである。
形を考慮すると、化粧料全体の1.0重量%以上、同8
0.0重量%以下程度の範囲で、上記疎水化処理粉末は
本発明メーキャップ化粧料中に配合される。ただし、上
記疎水化処理粉末が、この配合範囲を逸脱して本発明メ
ーキャップ化粧料中に配合される可能性が否定されるも
のではない。
の80.0重量%を越えて配合しても、剤形上その配合
量が妥当である限りにおいては、特に積極的な不利益が
認められるものでもない。また、上記疎水化処理粉末を
化粧料全体の1.0重量%未満しか配合しない場合であ
っても、化粧料の洗浄性は保持され得る。
と上記疎水化処理粉末をメーキャップ化粧料中に配合す
ると、上記疎水化処理粉末を配合したことによる優れた
撥水性が本発明メーキャップ化粧料に付与され、化粧持
ちに優れたメーキャップ化粧料が提供される。そして、
洗浄時にはN−アシルアミノ酸(I)が、一般にアルカ
リである洗顔料によって中和されて塩となり、その結果
として洗い落しが容易になる。
と上記疎水化処理粉末をメーキャップ化粧料中に配合す
ることにより、所望する化粧持ちを良好に保持しつつ、
洗い落としが容易なメーキャップ化粧料が提供される。
は、上記のN−アシルアミノ酸(I)と疎水化処理粉末
を所望する剤形に応じた製剤上許容される基剤等、例え
ば水,低級アルコール,油分,乳化剤,ゲル化剤,増粘
剤,キレート剤,防腐剤,香料等との混合物として使用
に供することができる。
企図する本発明メーキャップ化粧料である限りにおいて
は、他の薬効成分を追加配合する必要は特にない。ただ
し、他の薬効成分の配合により、メーキャップ化粧料が
一般的に奏するであろう効果を付与する目的で、この他
の薬効成分を本発明メーキャップ化粧料に配合すること
は、その配合により本発明の所期の効果を損なわない範
囲で可能である。
剤,ビタミン類等の薬効成分を本発明メーキャップ化粧
料中に配合することができる。本発明は、メーキャップ
化粧料として可能な剤形に広く適用することが可能であ
り、例えば液状,乳液状,クリーム状,スティック状,
ゲル状,パクト状,二相分離状,三相分離状,固状等、
幅広い剤形を採り得る。なお、これらの剤形に本発明メ
ーキャップ化粧料の採り得る剤形が限定されるものでは
ない。本発明メーキャップ化粧料の具体的処方について
は、後述する実施例において説明する。
説明するが、この実施例等により本発明の技術的範囲が
限定解釈されるべきものではない。なお、以下に重量%
とあるのは、全て化粧料全体に対する重量%を意味す
る。まず、実施例等における本発明メーキャップ化粧料
の評価法について説明する。
の容易性の評価 メーキャップ化粧料を22〜25歳の一実施例に対し
て(比較例を含む)各10名の女性パネルの顔面に塗布
した後、2Kmランニングさせた。このランニング後の女
性パネルの発汗による化粧のくずれを自己判定させた。 <判定基準> ◎:化粧くずれしたと解答したパネルが、0名 ○:化粧くずれしたと解答したパネルが、1〜3名 △:化粧くずれしたと解答したパネルが、4〜6名 ×:化粧くずれしたと解答したパネルが、7名以上
メラルド:株式会社資生堂製)を用いて、上記女性パネ
ルに洗顔させ、洗い落としの容易性を自己判定させた。 <判定基準> ◎:化粧落ちが悪いと答えたパネルが、0名 ○:化粧落ちが悪いと答えたパネルが、1〜3名 △:化粧落ちが悪いと答えたパネルが、4〜6名 ×:化粧落ちが悪いと答えたパネルが、7名以上
メーキャップ化粧料を調製し、上記の評価に処して本発
明メーキャップ化粧料の有効性を検討した。なお、この
表中の配合成分を示す数字は、全て化粧料全体に対する
重量%を意味する。
ンタシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,オク
チルメトキシシンナメート,エチルパラベン及びN−ミ
リストイルグルタミン酸(比較例A1を除く)を混合し
た後、ジグリセリンジイソステアレート及び有機変性粘
土鉱物を加えて分散処理を行った。そして、シリコーン
処理タルク,シリコーン処理二酸化チタン,シリコーン
処理マイカ,シリコーン処理赤酸化鉄,シリコーン処理
黄酸化鉄及びシリコーン処理黒酸化鉄を混合粉砕して得
た粉末部を上記分散処理物に添加して、さらに分散処理
を行った。精製水にジプロピレングリコール及びグリセ
リンを混合した水相部をこの分散処理物に加えて乳化処
理を行い、脱気・冷却後、容器に充填して所望するメー
キャップ化粧料を得た。
アミノ酸(I)としてN−ミリストイルグルタミン酸及
び疎水化処理粉末として種々のシリコーン処理粉末を配
合したことにより、化粧持ちは良好であり、かつ化粧の
洗い落としも容易であった。
疎水化処理粉末を配合し、N−ミリストイルグルタミン
酸が配合しない比較例A1は、疎水化処理粉末の配合に
より化粧持ちは良好であるが、上記実施例に比べ化粧を
洗い落としにくくなっている。
リストイルグルタミン酸と疎水化処理粉末を共にメーキ
ャップ化粧料中に配合することにより、従来は化粧持ち
の向上に伴って困難になる傾向にあった化粧の洗い落と
しが容易になる、という本発明の所期の効果が発揮され
ることが明らかになった。
のN−ミリストイルグルタミン酸の配合量がかなり少な
くなっているにもかかわらず、化粧の洗い落としの容易
性は十分に保たれており、化粧の洗い落としを特に容易
にする場合には、化粧料全体の1.0重量%程度以上N
−ミリストイルグルタミン酸を配合することが好ましい
ことが判明した。以下に種々の剤形の本発明メーキャッ
プ化粧料(N−アシルグルタミン酸配合)の配合例を説
明する。なお、各メーキャップ化粧料とも化粧持ちが良
好であり、かつ化粧の洗い落としも容易であった。
ン,ジメチルポリシロキサン(6cs),セチルイソオ
クタノエート,ジグリセリルジイソステアレート及び硬
化牛脂脂肪酸グルタミン酸を加熱混合した後、これに有
機変性ベントナイトを添加して分散処理を行った。シリ
コーン処理タルク,シリコーン処理セリサイト,シリコ
ーン処理二酸化チタン,シリコーン処理黄酸化鉄,シリ
コーン処理赤酸化鉄及びシリコーン処理黒酸化鉄を混合
粉砕した粉末部を上記分散処理物に添加し、さらに分散
処理を行った。1,3−ブタンジオールを精製水に添加
して得た水相部を、この分散処理物に加えて乳化処理を
行い、脱気・冷却後、容器に充填して所望するクリーミ
ィーファンデーションを得た。
固形パラフィン,ビースワックス,オクタメチルシクロ
テトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサ
ン,ジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシ
ロキサンを加熱溶解混合した後、これに硬化牛脂脂肪酸
グルタミン酸及びN−ミリストイルグルタミン酸を加え
て混合した。次いで、デキストリンパルミチン酸エステ
ル処理タルク,デキストリンパルミチン酸エステル処理
セリサイト,デキストリンパルミチン酸エステル処理二
酸化チタン,デキストリンパルミチン酸エステル処理黄
酸化鉄,デキストリンパルミチン酸エステル処理赤酸化
鉄,デキストリンパルミチン酸エステル処理黒酸化鉄及
びデキストリンパルミチン酸エステル処理微粒子二酸化
チタンを混合粉砕した粉末部を調製して、上記混合物に
添加して分散処理を行った。この分散処理物を脱気後、
容器に注入して冷却し、所望するスティックファンデー
ションを得た。
パラベンを溶解した後、これにモンモリロナイトを加え
て湿潤し、これを精製水に添加して分散処理を行った。
この分散処理物にグリセリンを添加して水相部とした。
セチルアルコール,グリセリルモノステアレート自己乳
化型,POE(60)硬化ヒマシ油,セチルイソオクタ
ノエート,スクワラン,ビタミンEアセテート,ヤシ油
脂肪酸グルタミン酸及び香料を加熱混合し、これを油相
部とした。加熱した上記水相部にこの油相部を添加して
乳化した後、この乳化物にタルク,シリコーン処理黄酸
化鉄,シリコーン処理赤酸化鉄及びシリコーン処理黒酸
化鉄を混合粉砕した粉末部を添加して分散処理を施し
た。この分散処理物を脱気して冷却して容器に充填し
て、所望するライトメーキャップエマルジョンを得た。
イロン粉末,シリコーン処理タルク,シリコーン処理セ
リサイト,シリコーン処理二酸化チタン,シリコーン処
理黄酸化鉄,シリコーン処理赤酸化鉄,シリコーン処理
黒酸化鉄及び硬化牛脂脂肪酸グルタミン酸を混合粉砕
し、これを粉砕部とした。メチルフェニルポリシロキサ
ン,ジメチルポリシロキサン(6cs),デカメチルシ
クロペンタシロキサン及びオクチルメトキシシンナメー
トを混合して得た液相部に上記粉末部を分散し、この分
散物を容器に充填して所望するオイルファンデーション
を得た。
メーキャップ化粧料を調製し、上記の評価に処して本発
明メーキャップ化粧料の有効性を検討した。なお、この
表中の配合成分を示す数字は、全て化粧料全体に対する
重量%を意味する。
ンタシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,オク
チルメトキシシンナメート,メチルパラベン及びN−ラ
ウロイルグリシン(比較例B1を除く)を混合した後、
ジグリセリンジイソステアレート及び有機変性粘土鉱物
を加えて分散処理を行った。そして、シリコーン処理タ
ルク,シリコーン処理二酸化チタン,シリコーン処理マ
イカ,シリコーン処理赤酸化鉄,シリコーン処理黄酸化
鉄及びシリコーン処理黒酸化鉄を混合粉砕して得た粉末
部を上記分散処理物に添加して、さらに分散処理を行っ
た。精製水にジプロピレングリコール及びグリセリンを
混合した水相部をこの分散処理物に加えて乳化処理を行
い、脱気・冷却後、容器に充填して所望するメーキャッ
プ化粧料を得た。
アミノ酸(I)としてN−ラウロイルグリシン及び疎水
化処理粉末として種々のシリコーン処理粉末を配合した
ことにより、化粧持ちは良好であり、かつ化粧の洗い落
としも容易であった。
疎水化処理粉末を配合し、N−ラウロイルグリシンが配
合しない比較例B1は、疎水化処理粉末の配合により化
粧持ちは良好であるが、上記実施例に比べ化粧を洗い落
としにくくなっている。
ウロイルグリシンと疎水化処理粉末を共にメーキャップ
化粧料中に配合することにより、従来は化粧持ちの向上
に伴って困難になる傾向にあった化粧の洗い落としが容
易になる、という本発明の所期の効果が発揮されること
が明らかになった。
のN−ラウロイルグリシンの配合量がかなり少なくなっ
ているにもかかわらず、化粧の洗い落としの容易性は十
分に保たれており、化粧の洗い落としを特に容易にする
場合には、化粧料全体の1.0重量%程度以上N−ラウ
ロイルグリシンを配合することが好ましいことが判明し
た。
粧料(N−アシルグリシン配合)の配合例を説明する。
なお、各メーキャップ化粧料とも化粧持ちが良好であ
り、かつ化粧の洗い落としも容易であった。
固形パラフィン,ビースワックス,オクタメチルシクロ
テトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサ
ン,ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロ
キサン,N−ラウロイルグリシン及びN−ミリストイル
グリシンを加熱混合し、デキストリンパルミチン酸エス
テル処理タルク,同処理セリサイト,同処理酸化チタ
ン,同処理黄酸化鉄,同処理赤酸化鉄,同処理黒酸化鉄
及び同処理微粒子酸化チタンを混合粉砕した粉末部をこ
の加熱混合物に加え、分散した。脱気後、容器に流し込
み冷却して、所望するスティックファンデーションを得
た。
リセリルモノステアレート,POE(60)硬化ヒマシ
油,セチルイソオクタノエート,スクワラン,ビタミン
Eアセテート,香料及びN−アシルグリシンを加熱混合
して油相部とした。また、1,3−ブタンジオールにメ
チルパラベンを溶解した後、精製水及びグリセリンを加
え水相部とした。また、シリコーン処理黄酸化鉄,同処
理赤酸化鉄及び同処理黒酸化鉄を混合粉砕して粉末部と
した。前記水相部に前記油相部を加えた後、この粉末部
を加え、分散処理した。これを脱気冷却後、容器に充填
して、所望するライトメーキャップエマルジョンを得
た。
イロン粉末,同処理タルク,同処理セリサイト,同処理
酸化チタン,同処理黄酸化鉄,同処理赤酸化鉄,同処理
黒酸化鉄及びN−ステアロイルグリシンを混合粉砕して
粉末部とした。また、メチルフェニルポリシロキサン,
ジメチルポリシロキサン(6cs),デカメチルシクロ
ペンタシロキサン及びオクチルメトキシシンナメート加
熱混合して油相部とした。この油相部に前記粉末部を分
散した後、容器に充填して、所望するオイルファンデー
ションを得た。
つつ、洗い落としが容易なメーキャップ化粧料が提供さ
れる。
Claims (6)
- 【請求項1】疎水化処理粉末とともに、下記式(I) 【化1】 (式中、R1 はアシル基を、R2 は基HOOC(CH2)2
− 又は水素原子を表す。)で表されるN−アシルアミ
ノ酸を含んでなるメーキャップ化粧料。 - 【請求項2】N−アシルアミノ酸(I)が、N−アシル
グルタミン酸及び/又はN−アシルグリシンである請求
項1記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項3】N−アシルアミノ酸(I)が、N−ラウロ
イルグルタミン酸、N−ミリストイルグルタミン酸、N
−パルミトイルグルタミン酸及びN−ステアロイルグル
タミン酸からなる群から選ばれるN−アシルグルタミン
酸の1種又は2種以上のN−アシルグルタミン酸である
請求項1又は請求項2記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項4】N−アシルアミノ酸(I)が、N−ラウロ
イルグリシン、N−ミリストイルグリシン、N−パルミ
トイルグリシン及びN−ステアロイルグリシンからなる
群から選ばれるN−アシルグリシンの1種又は2種以上
のN−アシルグルタミン酸である請求項1又は請求項2
記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項5】N−アシルアミノ酸(I)を、化粧料全体
の0.1重量%以上含んでなる請求項1乃至請求項4の
いずれかの請求項記載のメーキャップ化粧料。 - 【請求項6】N−アシルアミノ酸(I)を、化粧料全体
の1.0重量%以上含んでなる請求項1乃至請求項4の
いずれかの請求項記載のメーキャップ化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10442896A JP3202592B2 (ja) | 1995-12-28 | 1996-03-28 | メーキャップ化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35285795 | 1995-12-28 | ||
JP7-352857 | 1995-12-28 | ||
JP10442896A JP3202592B2 (ja) | 1995-12-28 | 1996-03-28 | メーキャップ化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09235211A true JPH09235211A (ja) | 1997-09-09 |
JP3202592B2 JP3202592B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=26444907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10442896A Expired - Fee Related JP3202592B2 (ja) | 1995-12-28 | 1996-03-28 | メーキャップ化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202592B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212024A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Nonogawa Shoji Kk | 化粧料 |
WO2007104879A2 (fr) * | 2006-03-16 | 2007-09-20 | Societe D'exploitation De Produits Pour Les Industries Chimiques Seppic | Composition pulvérulente d'aminoacides n-acylés, utilisation pour préparer des formulations cosmétiques et/ou pharmaceutiques |
TWI380998B (zh) * | 2004-10-07 | 2013-01-01 | Shiseido Co Ltd | 表面處理劑、表面處理粉體及含有該表面處理粉體之化粧料 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP10442896A patent/JP3202592B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212024A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Nonogawa Shoji Kk | 化粧料 |
TWI380998B (zh) * | 2004-10-07 | 2013-01-01 | Shiseido Co Ltd | 表面處理劑、表面處理粉體及含有該表面處理粉體之化粧料 |
US8753686B2 (en) | 2004-10-07 | 2014-06-17 | Shiseido Co., Ltd. | Surface-treating agents, surface-treated powders, and cosmetics comprising the same |
WO2007104879A2 (fr) * | 2006-03-16 | 2007-09-20 | Societe D'exploitation De Produits Pour Les Industries Chimiques Seppic | Composition pulvérulente d'aminoacides n-acylés, utilisation pour préparer des formulations cosmétiques et/ou pharmaceutiques |
FR2898494A1 (fr) * | 2006-03-16 | 2007-09-21 | Seppic Sa | Composition pulverulente d'aminoacides n-acyles, utilisation pour preparer les formulations cosmetiques et/ou pharmaceutiqyes |
WO2007104879A3 (fr) * | 2006-03-16 | 2007-11-01 | Seppic Sa | Composition pulvérulente d'aminoacides n-acylés, utilisation pour préparer des formulations cosmétiques et/ou pharmaceutiques |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3202592B2 (ja) | 2001-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5155658B2 (ja) | 表面処理粉体及びこれを含有する化粧料 | |
JP3535389B2 (ja) | 外用組成物 | |
KR100603155B1 (ko) | 젤라틴성외용피부처리조성물 | |
JP4401875B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP4250551B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4475970B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2014101344A (ja) | 化粧料 | |
JPH0987126A (ja) | 化粧料 | |
JP2005298482A (ja) | 目元用油中水型コンシーラー | |
JP3316499B1 (ja) | 化粧料及び皮膚用組成物 | |
JPH09124430A (ja) | メーキャップ化粧料 | |
JP2004359483A (ja) | 低フッ素溶出性の変性フッ素ケイ酸塩粉体、及びその製造方法、ならびに該粉体を用いた組成物 | |
JP2009046643A (ja) | セルロース被覆顔料およびその製造方法並びにそれを含有する化粧料 | |
JP2012201683A (ja) | 化粧料 | |
JP2003026529A (ja) | 油性化粧料 | |
JPH09194331A (ja) | 水中油型の固型乳化化粧料 | |
JP3313043B2 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP3202592B2 (ja) | メーキャップ化粧料 | |
JP3312371B2 (ja) | メーキャップ化粧料 | |
JPH08337513A (ja) | 撥水性水中油型乳化組成物 | |
JP4111766B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2011231026A (ja) | ショ糖脂肪酸エステル処理粉体及び化粧料 | |
JP2004099458A (ja) | 粉末化粧料 | |
JP2003113043A (ja) | 睫用化粧料 | |
JPH08245343A (ja) | 複合粉体及び化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010522 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080622 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090622 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090622 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |