JPH09234621A - ホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装置 - Google Patents
ホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装置Info
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- JPH09234621A JPH09234621A JP6929496A JP6929496A JPH09234621A JP H09234621 A JPH09234621 A JP H09234621A JP 6929496 A JP6929496 A JP 6929496A JP 6929496 A JP6929496 A JP 6929496A JP H09234621 A JPH09234621 A JP H09234621A
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- Japan
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- die
- shear
- shear die
- guide bush
- gear
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1ないし多段打ちホーマーにおいて、シャーダ
イとカッターダイとの隙間が簡単に調整できるようにす
る。 【解決手段】シャーダイ7を保持するシャーダイホルダ
23の軸中心線上で、所定の間隔をおいてその後方に配
置されたガイドホルダ33に、ガイドブッシュ25を前
記軸中心線に沿って前進・後退可能に螺合し、該ブッシ
ュ25の前端面をシャーダイホルダ33の後端面に当接
させ、かつ、その外周部に該ブッシュ25と同軸にして
第1歯車36を固設し、該歯車36に噛合する第2歯車
42を回転させて第1歯車36を回転させ、ガイドブッ
シュ25を前進・後退させてシャーダイホルダ23を前
進・後退させ、シャーダイ7の前端面位置を変更するこ
とによってシャーダイ7とカッターダイ8との隙間eを
調整する。
イとカッターダイとの隙間が簡単に調整できるようにす
る。 【解決手段】シャーダイ7を保持するシャーダイホルダ
23の軸中心線上で、所定の間隔をおいてその後方に配
置されたガイドホルダ33に、ガイドブッシュ25を前
記軸中心線に沿って前進・後退可能に螺合し、該ブッシ
ュ25の前端面をシャーダイホルダ33の後端面に当接
させ、かつ、その外周部に該ブッシュ25と同軸にして
第1歯車36を固設し、該歯車36に噛合する第2歯車
42を回転させて第1歯車36を回転させ、ガイドブッ
シュ25を前進・後退させてシャーダイホルダ23を前
進・後退させ、シャーダイ7の前端面位置を変更するこ
とによってシャーダイ7とカッターダイ8との隙間eを
調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1ないし多段打ち
ホーマーにおけるシャーダイと、その前方に配置された
カッターダイとの隙間を調整するための装置であって、
更に詳しくは、簡単な操作によってシャーダイの前端面
位置を変更することによって、シャーダイとカッターダ
イとの隙間を調整する装置に関するものである。
ホーマーにおけるシャーダイと、その前方に配置された
カッターダイとの隙間を調整するための装置であって、
更に詳しくは、簡単な操作によってシャーダイの前端面
位置を変更することによって、シャーダイとカッターダ
イとの隙間を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多段打ちホーマーの一例として4段打ち
のホーマーの構成と、該ホーマーによる六角穴付きボル
トBの成形工程とを説明する。図5及び図6に示される
ように、ホーマーの側方に設置されたコイルスタンド1
に、コイル状の線材2が取付けられている。線材2の一
端部は、複数の矯正ローラ3によって矯正された後、一
対の送りローラ4によってホーマーのフレーム5に装着
されたダイスホルダ6内に送り込まれる。ダイスホルダ
6内に進入し、シャーダイ7の中心穴7aとカッターダ
イ8の中心穴8aとを通過した線材2は、ストッパー9
を圧接して停止する。この状態で、カッターダイ8を保
持しているカッターホルダ11が、線材2の軸直角方向
(矢印12で示される方向)に水平移動することによっ
て線材2が切断され、所定の長さの第1ブランクB1 と
なる。なお、符号13は線材2が送られる方向を示す。
のホーマーの構成と、該ホーマーによる六角穴付きボル
トBの成形工程とを説明する。図5及び図6に示される
ように、ホーマーの側方に設置されたコイルスタンド1
に、コイル状の線材2が取付けられている。線材2の一
端部は、複数の矯正ローラ3によって矯正された後、一
対の送りローラ4によってホーマーのフレーム5に装着
されたダイスホルダ6内に送り込まれる。ダイスホルダ
6内に進入し、シャーダイ7の中心穴7aとカッターダ
イ8の中心穴8aとを通過した線材2は、ストッパー9
を圧接して停止する。この状態で、カッターダイ8を保
持しているカッターホルダ11が、線材2の軸直角方向
(矢印12で示される方向)に水平移動することによっ
て線材2が切断され、所定の長さの第1ブランクB1 と
なる。なお、符号13は線材2が送られる方向を示す。
【0003】カッターホルダ11は、切断した第1ブラ
ンクB1 をカッターダイ8によって保持したまま矢印1
2の方向に移動して、その前進端位置で一時的に停止す
る。カッターホルダ11が停止すると同時に、プッシャ
ーピン14がカッターダイ8によって保持されていた第
1ブランクB1 を前方に押し出す。押し出された第1ブ
ランクB1 は、待機していた第1トランスファ爪F1 に
よって把持され、図示しないトランスファ装置によって
第1ダイD1 の前面に搬送される。第1パンチP1 が第
1ダイD1 の方向に移動し、第1パンチP1 が第1ブラ
ンクB1 を第1ダイD1 に押し込みながら、該ブランク
B1 の第1加工を行う。この間、第1トランスファ爪F
1 は退避している。
ンクB1 をカッターダイ8によって保持したまま矢印1
2の方向に移動して、その前進端位置で一時的に停止す
る。カッターホルダ11が停止すると同時に、プッシャ
ーピン14がカッターダイ8によって保持されていた第
1ブランクB1 を前方に押し出す。押し出された第1ブ
ランクB1 は、待機していた第1トランスファ爪F1 に
よって把持され、図示しないトランスファ装置によって
第1ダイD1 の前面に搬送される。第1パンチP1 が第
1ダイD1 の方向に移動し、第1パンチP1 が第1ブラ
ンクB1 を第1ダイD1 に押し込みながら、該ブランク
B1 の第1加工を行う。この間、第1トランスファ爪F
1 は退避している。
【0004】第1ブランクB1 に第1加工が施されて第
2ブランクB2 となると、第1パンチP1 は第1ダイD
1 から離れる方向に移動する。第2トランスファ爪F2
が第1ダイD1 の前面に移動すると同時に、第1けり出
しピンK1 が第1ダイD1 内に嵌入している第2ブラン
クB2 を前方に押し出す。第2ブランクB2 は、第2ト
ランスファ爪F2 によって把持され、図示しないトラン
スファ装置によって第2ダイD2 の前面に搬送される。
第1加工と同様にして、第2パンチP2 が第2ダイD2
の方向に移動し、第2パンチP2 が第2ブランクB2 を
第2ダイD2 に押し込みながら、該ブランクB2 の第2
加工を行う。第2ブランクB2 に第2加工が施されて第
3ブランクB3 になると、全く同様にして、第3パンチ
P3 が第3ダイD3 の方向に移動し、第3パンチP3 が
第3ブランクB3 を第3ダイD3に押し込みながら、該
ブランクB3 の第3加工を行う。第3ブランクB3 に第
3加工が施されて第4ブランクB4 になると、全く同様
にして、第4パンチP4 が第4ダイD4 の方向に移動
し、第4パンチP4 が第4ブランクB4 を第4ダイD4
に押し込みながら、該ブランクB4 の第4加工を行う。
第4加工が施された第4ブランクB4 は六角穴付きボル
トBとなり、排出シュート15によって機外に設置され
たコンベア16に排出される。このようにして線材2
は、切断から第1〜第4の各工程を経て六角穴付きボル
トBに成形される。なお、図5において、符号17は作
業者がシャーダイ7とカッターダイ8との隙間を調整す
る位置まで移動するためのステップであり、符号18は
作業者がダイスホルダ6を吊り上げるためのホイストで
ある。また、図6において、符号19は各トランスファ
爪F 1 〜F4 と各ブランクB1 〜B4 とが移動する方向
を示し、符号21は各パンチP1 〜P4 が一体となって
移動する方向を示す。
2ブランクB2 となると、第1パンチP1 は第1ダイD
1 から離れる方向に移動する。第2トランスファ爪F2
が第1ダイD1 の前面に移動すると同時に、第1けり出
しピンK1 が第1ダイD1 内に嵌入している第2ブラン
クB2 を前方に押し出す。第2ブランクB2 は、第2ト
ランスファ爪F2 によって把持され、図示しないトラン
スファ装置によって第2ダイD2 の前面に搬送される。
第1加工と同様にして、第2パンチP2 が第2ダイD2
の方向に移動し、第2パンチP2 が第2ブランクB2 を
第2ダイD2 に押し込みながら、該ブランクB2 の第2
加工を行う。第2ブランクB2 に第2加工が施されて第
3ブランクB3 になると、全く同様にして、第3パンチ
P3 が第3ダイD3 の方向に移動し、第3パンチP3 が
第3ブランクB3 を第3ダイD3に押し込みながら、該
ブランクB3 の第3加工を行う。第3ブランクB3 に第
3加工が施されて第4ブランクB4 になると、全く同様
にして、第4パンチP4 が第4ダイD4 の方向に移動
し、第4パンチP4 が第4ブランクB4 を第4ダイD4
に押し込みながら、該ブランクB4 の第4加工を行う。
第4加工が施された第4ブランクB4 は六角穴付きボル
トBとなり、排出シュート15によって機外に設置され
たコンベア16に排出される。このようにして線材2
は、切断から第1〜第4の各工程を経て六角穴付きボル
トBに成形される。なお、図5において、符号17は作
業者がシャーダイ7とカッターダイ8との隙間を調整す
る位置まで移動するためのステップであり、符号18は
作業者がダイスホルダ6を吊り上げるためのホイストで
ある。また、図6において、符号19は各トランスファ
爪F 1 〜F4 と各ブランクB1 〜B4 とが移動する方向
を示し、符号21は各パンチP1 〜P4 が一体となって
移動する方向を示す。
【0005】次に、図7を参照しながら、線材2が切断
される際の状況を、更に詳細に説明する。ダイスホルダ
6は、その後端面と底面とをフレーム5に押し当てた形
態で取付けられている。この状態において、ダイスホル
ダ6に設けられた貫通穴22aの軸中心線は、フレーム
5に設けられた貫通穴22bのそれとほぼ合致してい
る。貫通穴22aの前方には、前部にシャーダイ7を圧
入した円筒形状のシャーダイホルダ23が嵌入されてい
る。シャーダイホルダ23の上部には、平坦部23aが
設けられている。また、ダイスホルダ6には、その上面
と貫通穴22aとを結ぶ雌ねじ6aが設けられている。
この雌ねじ6aには固定ねじ24が螺合して装着されて
いて、該ねじ24の下端面24aがシャーダイホルダ2
3の平坦部23aを押し付けている。こうすることによ
って、該ホルダ23の回転と移動とが抑止されている。
シャーダイホルダ23の平坦部23aは、固定ねじ24
の下端面24aの幅よりも該ホルダ23の軸方向に沿っ
て長くなっており、固定ねじ24を僅かに緩めることに
よってシャーダイホルダ23を前後に移動させることが
できる。シャーダイ7及びシャーダイホルダ23の前端
面はゆるやかな円錐台形状をなしていて、ダイスホルダ
6の前端面から僅かに突出して配設されている。
される際の状況を、更に詳細に説明する。ダイスホルダ
6は、その後端面と底面とをフレーム5に押し当てた形
態で取付けられている。この状態において、ダイスホル
ダ6に設けられた貫通穴22aの軸中心線は、フレーム
5に設けられた貫通穴22bのそれとほぼ合致してい
る。貫通穴22aの前方には、前部にシャーダイ7を圧
入した円筒形状のシャーダイホルダ23が嵌入されてい
る。シャーダイホルダ23の上部には、平坦部23aが
設けられている。また、ダイスホルダ6には、その上面
と貫通穴22aとを結ぶ雌ねじ6aが設けられている。
この雌ねじ6aには固定ねじ24が螺合して装着されて
いて、該ねじ24の下端面24aがシャーダイホルダ2
3の平坦部23aを押し付けている。こうすることによ
って、該ホルダ23の回転と移動とが抑止されている。
シャーダイホルダ23の平坦部23aは、固定ねじ24
の下端面24aの幅よりも該ホルダ23の軸方向に沿っ
て長くなっており、固定ねじ24を僅かに緩めることに
よってシャーダイホルダ23を前後に移動させることが
できる。シャーダイ7及びシャーダイホルダ23の前端
面はゆるやかな円錐台形状をなしていて、ダイスホルダ
6の前端面から僅かに突出して配設されている。
【0006】シャーダイホルダ23の軸中心線上で、そ
の後方には、同じく円筒形状のガイドブッシュ25が貫
通穴22aに嵌入されている。ガイドブッシュ25の前
端面は、シャーダイホルダ23の後端面に当接してい
る。シャーダイホルダ23とガイドブッシュ25の各軸
中心には、線材2を通すための各通過穴26,27が設
けられている。各通過穴26,27の後方部には、線材
2がより確実に案内されるようにそれぞれテーパー部2
6a,27aが設けられている。フレーム5に設けられ
た貫通穴22bの後部には、雌ねじ28が設けられてい
る。この貫通穴22bには、中空形状のスリーブ29が
嵌入されていて、その後部に設けられた雄ねじ29aが
前記の雌ねじ28と螺合している。スリーブ29の先端
部は、ガイドブッシュ25の後端面に当接している。こ
の状態でスリーブ29の雄ねじ29aに締付けナット3
1が螺合していて、スリーブ29の回転と移動とが抑止
されている。スリーブ29の後端部は段付きのボス32
となっていて、該ボス32の半径方向に複数の穴32a
が設けられている。締付けナット31を緩め、何れかの
穴32aに回し棒(図示せず)を挿入して回すことによ
って、該スリーブ29を前進又は後退させることができ
る。
の後方には、同じく円筒形状のガイドブッシュ25が貫
通穴22aに嵌入されている。ガイドブッシュ25の前
端面は、シャーダイホルダ23の後端面に当接してい
る。シャーダイホルダ23とガイドブッシュ25の各軸
中心には、線材2を通すための各通過穴26,27が設
けられている。各通過穴26,27の後方部には、線材
2がより確実に案内されるようにそれぞれテーパー部2
6a,27aが設けられている。フレーム5に設けられ
た貫通穴22bの後部には、雌ねじ28が設けられてい
る。この貫通穴22bには、中空形状のスリーブ29が
嵌入されていて、その後部に設けられた雄ねじ29aが
前記の雌ねじ28と螺合している。スリーブ29の先端
部は、ガイドブッシュ25の後端面に当接している。こ
の状態でスリーブ29の雄ねじ29aに締付けナット3
1が螺合していて、スリーブ29の回転と移動とが抑止
されている。スリーブ29の後端部は段付きのボス32
となっていて、該ボス32の半径方向に複数の穴32a
が設けられている。締付けナット31を緩め、何れかの
穴32aに回し棒(図示せず)を挿入して回すことによ
って、該スリーブ29を前進又は後退させることができ
る。
【0007】シャーダイホルダ23に圧入されたシャー
ダイ7の前端面から僅かな隙間eだけ離れた位置に、カ
ッターホルダ11に圧入されたカッターダイ8の後端面
が配置されている。線材2は、スリーブ29の穴29b
及びシャーダイホルダ23とガイドブッシュ25とに設
けられた各通過穴26,27からシャーダイ7の中心穴
7aを通ってカッターダイ8の中心穴8aを通過後、ス
トッパー9に圧接して停止する。この状態で、カッター
ホルダ11がシャーダイ7の軸直角方向に移動して線材
2を切断する。この時、シャーダイ7とカッターダイ8
との隙間eが大きいと、線材2の切断面に「だれ」が生
じ、切断された第1ブランクB1 の体積のばらつきが大
きくなる。そのため、製品形状が不良になったり、各ダ
イD1 〜D4 を損壊させたりした。逆に、この隙間eが
小さいとシャーダイ7とカッターダイ8との寿命が短く
なる。そのため、この隙間eを所定の寸法に設定するこ
とが必要であった。また、シャーダイ7が磨耗すると、
その前端面が研磨されて再使用される。その場合、研磨
した寸法分だけシャーダイホルダ23を前方へ移動させ
る必要があった。
ダイ7の前端面から僅かな隙間eだけ離れた位置に、カ
ッターホルダ11に圧入されたカッターダイ8の後端面
が配置されている。線材2は、スリーブ29の穴29b
及びシャーダイホルダ23とガイドブッシュ25とに設
けられた各通過穴26,27からシャーダイ7の中心穴
7aを通ってカッターダイ8の中心穴8aを通過後、ス
トッパー9に圧接して停止する。この状態で、カッター
ホルダ11がシャーダイ7の軸直角方向に移動して線材
2を切断する。この時、シャーダイ7とカッターダイ8
との隙間eが大きいと、線材2の切断面に「だれ」が生
じ、切断された第1ブランクB1 の体積のばらつきが大
きくなる。そのため、製品形状が不良になったり、各ダ
イD1 〜D4 を損壊させたりした。逆に、この隙間eが
小さいとシャーダイ7とカッターダイ8との寿命が短く
なる。そのため、この隙間eを所定の寸法に設定するこ
とが必要であった。また、シャーダイ7が磨耗すると、
その前端面が研磨されて再使用される。その場合、研磨
した寸法分だけシャーダイホルダ23を前方へ移動させ
る必要があった。
【0008】この隙間eを調整する従来の方法を、図7
を参照しながら説明する。予め、締付けナット31を緩
めてスリーブ29を後退させ、スリーブ29の前端面と
ガイドブッシュ25の後端面との間に隙間を設けてお
く。固定ねじ24を緩めてシャーダイホルダ23を後退
させ、シャーダイ7の前端面がダイスホルダ6の前端面
と同じ位置になるようにして、固定ねじ24を軽く締付
ける。スリーブ29の複数の穴32aの何れかに回し棒
(図示せず)を挿入し、スリーブ29を所定の方向に回
転させる。すると、スリーブ29が前進してガイドブッ
シュ25を押すため、シャーダイホルダ23が前進す
る。シャーダイ7とカッターダイ8との隙間eが所定の
寸法になったら、固定ねじ24を締込んでシャーダイホ
ルダ23を固定し、続いて締付けナット31を締付けて
スリーブ29を固定する。
を参照しながら説明する。予め、締付けナット31を緩
めてスリーブ29を後退させ、スリーブ29の前端面と
ガイドブッシュ25の後端面との間に隙間を設けてお
く。固定ねじ24を緩めてシャーダイホルダ23を後退
させ、シャーダイ7の前端面がダイスホルダ6の前端面
と同じ位置になるようにして、固定ねじ24を軽く締付
ける。スリーブ29の複数の穴32aの何れかに回し棒
(図示せず)を挿入し、スリーブ29を所定の方向に回
転させる。すると、スリーブ29が前進してガイドブッ
シュ25を押すため、シャーダイホルダ23が前進す
る。シャーダイ7とカッターダイ8との隙間eが所定の
寸法になったら、固定ねじ24を締込んでシャーダイホ
ルダ23を固定し、続いて締付けナット31を締付けて
スリーブ29を固定する。
【0009】従来のこの方法では、固定ねじ24と締付
けナット31とを緩めた後、シャーダイ7とカッターダ
イ8との隙間eを確認しながら、スリーブ29を前進さ
せるという操作が必要であった。しかし、シャーダイ7
とカッターダイ8との隙間eを確認するための作業位置
と、スリーブ29の複数の穴32aの何れかに回し棒
(図示せず)を挿入して該スリーブ29を回転させるた
めの作業位置とは離れているため、1人の作業者が両方
の操作を同時に行うことは極めて困難であった。そのた
め、作業者が2人必要であった。また、作業者が1人で
ある場合、スリーブ29を僅かに前進させ、作業位置を
変えてシャーダイ7とカッターダイ8との隙間eを確認
し、再び作業位置を変えてスリーブ29を僅かに前進さ
せるという各操作を繰り返す必要があり、多数の工数が
必要であった。
けナット31とを緩めた後、シャーダイ7とカッターダ
イ8との隙間eを確認しながら、スリーブ29を前進さ
せるという操作が必要であった。しかし、シャーダイ7
とカッターダイ8との隙間eを確認するための作業位置
と、スリーブ29の複数の穴32aの何れかに回し棒
(図示せず)を挿入して該スリーブ29を回転させるた
めの作業位置とは離れているため、1人の作業者が両方
の操作を同時に行うことは極めて困難であった。そのた
め、作業者が2人必要であった。また、作業者が1人で
ある場合、スリーブ29を僅かに前進させ、作業位置を
変えてシャーダイ7とカッターダイ8との隙間eを確認
し、再び作業位置を変えてスリーブ29を僅かに前進さ
せるという各操作を繰り返す必要があり、多数の工数が
必要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不具
合に鑑み、作業者が1人でも簡単な操作でシャーダイと
カッターダイとの隙間調整ができるようにすることを課
題としてなされたものである。
合に鑑み、作業者が1人でも簡単な操作でシャーダイと
カッターダイとの隙間調整ができるようにすることを課
題としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明が採用した手段は、1ないし多段打ちホーマー
のダイスホルダにおいて、シャーダイの前方に配置され
たカッターダイをシャーダイの軸直角方向に移動させ
て、シャーダイの中心穴から突出した線材を切断する際
のシャーダイとカッターダイとの隙間を調整するための
装置であって、シャーダイを保持するシャーダイホルダ
の軸中心線上で、所定の間隔をおいてその後方に配置さ
れたガイドホルダに、ガイドブッシュが前記軸中心線に
沿って前進・後退可能に螺合されていて、前記ガイドブ
ッシュの前端面はシャーダイホルダの後端面に当接して
いて、かつ、その外周部には該ブッシュと同軸にして第
1歯車が固設されていて、第1歯車に噛合する第2歯車
を回転させて第1歯車を回転させ、ガイドブッシュを前
進・後退させることによってシャーダイとカッターダイ
との隙間を調整するように構成したことである。
に本発明が採用した手段は、1ないし多段打ちホーマー
のダイスホルダにおいて、シャーダイの前方に配置され
たカッターダイをシャーダイの軸直角方向に移動させ
て、シャーダイの中心穴から突出した線材を切断する際
のシャーダイとカッターダイとの隙間を調整するための
装置であって、シャーダイを保持するシャーダイホルダ
の軸中心線上で、所定の間隔をおいてその後方に配置さ
れたガイドホルダに、ガイドブッシュが前記軸中心線に
沿って前進・後退可能に螺合されていて、前記ガイドブ
ッシュの前端面はシャーダイホルダの後端面に当接して
いて、かつ、その外周部には該ブッシュと同軸にして第
1歯車が固設されていて、第1歯車に噛合する第2歯車
を回転させて第1歯車を回転させ、ガイドブッシュを前
進・後退させることによってシャーダイとカッターダイ
との隙間を調整するように構成したことである。
【0012】シャーダイを保持するシャーダイホルダの
後方に配置されたガイドホルダの前部に、前進・後退可
能にしてガイドブッシュを螺合して装着する。このガイ
ドブッシュの外周部に、該ブッシュと同軸にして第1歯
車を固設し、この第1歯車に噛合する第2歯車を取付け
る。ガイドブッシュの前端面は、シャーダイホルダの後
端面に当接している。第2歯車のほぼ上方部にダイスホ
ルダの開口部を設け、この部分から第2歯車を回転させ
て第1歯車を回転させ、ガイドブッシュを前進させるこ
とによってシャーダイホルダを前進させ、シャーダイと
カッターダイとの隙間を調整する。
後方に配置されたガイドホルダの前部に、前進・後退可
能にしてガイドブッシュを螺合して装着する。このガイ
ドブッシュの外周部に、該ブッシュと同軸にして第1歯
車を固設し、この第1歯車に噛合する第2歯車を取付け
る。ガイドブッシュの前端面は、シャーダイホルダの後
端面に当接している。第2歯車のほぼ上方部にダイスホ
ルダの開口部を設け、この部分から第2歯車を回転させ
て第1歯車を回転させ、ガイドブッシュを前進させるこ
とによってシャーダイホルダを前進させ、シャーダイと
カッターダイとの隙間を調整する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。なお、本発明はシャーダイ7とカッ
ターダイ8との隙間eを調整する機構に特徴を有し、そ
れ以外の部分の構成は「従来の技術」の項目で説明した
ものと同一である。従って、以下の説明では、上記した
「従来の技術」の項目で説明した部分と同一部分には同
一符号を付し、重複説明を避けて本発明の特徴的部分に
ついてのみ説明する。図1は、請求項1に記載の発明に
係るシャーダイ7の前方隙間調整装置の側面断面図であ
る。
に詳細に説明する。なお、本発明はシャーダイ7とカッ
ターダイ8との隙間eを調整する機構に特徴を有し、そ
れ以外の部分の構成は「従来の技術」の項目で説明した
ものと同一である。従って、以下の説明では、上記した
「従来の技術」の項目で説明した部分と同一部分には同
一符号を付し、重複説明を避けて本発明の特徴的部分に
ついてのみ説明する。図1は、請求項1に記載の発明に
係るシャーダイ7の前方隙間調整装置の側面断面図であ
る。
【0014】ダイスホルダ6に設けられた貫通穴22a
に嵌入されたシャーダイホルダ23の後方で、該ホルダ
23の軸中心線と同一な直線上に、所定の間隔をおいて
ガイドホルダ33が嵌入されている。このガイドホルダ
33は、その後端面がダイスホルダ6の後端面と同一に
なった形態で固定ねじ34によって係止されている。ガ
イドホルダ33の前部には雌ねじ33aが設けられてお
り、この雌ねじ33aにガイドブッシュ35の雄ねじ3
5aが螺合して装着されている。ガイドブッシュ35の
雄ねじ35aは、該ブッシュ35の軸方向のほぼ中間部
から後方に設けられていて、その前方は段付き軸35b
となっている。この段付き軸35bの外周部には、該軸
35bと同軸にして、第1歯車36がキー37を介して
装着されており、更にその前方には押圧リング38が装
着されている。この押圧リング38は、複数の止めねじ
39によってガイドブッシュ35にかしめられている。
押圧リング38の前端面は、シャーダイホルダ23の後
端面に当接している。第1歯車36を回転させることに
よって、ガイドブッシュ35はその軸中心線に沿って前
進又は後退する。ガイドブッシュ35が前進すると、押
圧リング38の前端面がシャーダイホルダ23の後端面
を押圧する。ガイドブッシュ35が後退すると、押圧リ
ング38の前端面とシャーダイホルダ23の後端面との
間に隙間が生じる。
に嵌入されたシャーダイホルダ23の後方で、該ホルダ
23の軸中心線と同一な直線上に、所定の間隔をおいて
ガイドホルダ33が嵌入されている。このガイドホルダ
33は、その後端面がダイスホルダ6の後端面と同一に
なった形態で固定ねじ34によって係止されている。ガ
イドホルダ33の前部には雌ねじ33aが設けられてお
り、この雌ねじ33aにガイドブッシュ35の雄ねじ3
5aが螺合して装着されている。ガイドブッシュ35の
雄ねじ35aは、該ブッシュ35の軸方向のほぼ中間部
から後方に設けられていて、その前方は段付き軸35b
となっている。この段付き軸35bの外周部には、該軸
35bと同軸にして、第1歯車36がキー37を介して
装着されており、更にその前方には押圧リング38が装
着されている。この押圧リング38は、複数の止めねじ
39によってガイドブッシュ35にかしめられている。
押圧リング38の前端面は、シャーダイホルダ23の後
端面に当接している。第1歯車36を回転させることに
よって、ガイドブッシュ35はその軸中心線に沿って前
進又は後退する。ガイドブッシュ35が前進すると、押
圧リング38の前端面がシャーダイホルダ23の後端面
を押圧する。ガイドブッシュ35が後退すると、押圧リ
ング38の前端面とシャーダイホルダ23の後端面との
間に隙間が生じる。
【0015】第1歯車36のほぼ上方部には、ダイスホ
ルダ6の空間部41が設けられている。この空間部41
には、第1歯車36と噛合する第2歯車42が配設され
ている。この第2歯車42は、その軸中心に嵌装された
支点ピン43によって支承されている。この支点ピン4
3はダイスホルダ6の後端部から該ホルダ6内に埋設さ
れ、固定ねじ44によって係止されている。第2歯車4
2は、この支点ピン43の外周面に沿って回転可能であ
る。第2歯車42の後部には、段付き形状のボス45が
設けられている。このボス45の外周部には、その半径
方向に沿って複数の穴45aが設けられている。第2歯
車42の上部には、空間部41につながる開口部41a
が設けられている。作業者は、この開口部41aから指
で第2歯車42を回転させることによって第1歯車36
を回転させ、ガイドブッシュ35を前進又は後退させる
ことができる。もし、指で回らないような場合には、第
2歯車42のボス45に設けられた複数の穴45aの何
れかに回し棒(図示せず)を挿入して、第2歯車42を
回せばよい。
ルダ6の空間部41が設けられている。この空間部41
には、第1歯車36と噛合する第2歯車42が配設され
ている。この第2歯車42は、その軸中心に嵌装された
支点ピン43によって支承されている。この支点ピン4
3はダイスホルダ6の後端部から該ホルダ6内に埋設さ
れ、固定ねじ44によって係止されている。第2歯車4
2は、この支点ピン43の外周面に沿って回転可能であ
る。第2歯車42の後部には、段付き形状のボス45が
設けられている。このボス45の外周部には、その半径
方向に沿って複数の穴45aが設けられている。第2歯
車42の上部には、空間部41につながる開口部41a
が設けられている。作業者は、この開口部41aから指
で第2歯車42を回転させることによって第1歯車36
を回転させ、ガイドブッシュ35を前進又は後退させる
ことができる。もし、指で回らないような場合には、第
2歯車42のボス45に設けられた複数の穴45aの何
れかに回し棒(図示せず)を挿入して、第2歯車42を
回せばよい。
【0016】図2に示されるように、開口部41aは段
付き形状をなしていて、キャップ46が嵌装されてい
る。キャップ46の下面の所定の位置には、その下端部
が先細り形状となった突起体47が設けられている。キ
ャップ46を開口部41aに嵌装すると、突起体47が
その直下に配置される第2歯車42の各歯42aの間に
嵌まり込む。そのため、第2歯車42の回転が抑止さ
れ、シャーダイ7は定位置に保持される。また、ダイス
ホルダ6の上部には図示しないトランスファ装置が載置
され、該装置によってキャップ46が上方から押さえら
れるため、キャップ46が不用意にはずれることはな
い。また、もし、線材2が切断される際にシャーダイホ
ルダ23の軸方向に過大な力が加わったとしても、ガイ
ドブッシュ35はガイドホルダ33に螺合して装着され
ているため、該ブッシュ35の位置がずれることはな
い。即ち、シャーダイ7とカッターダイ8との隙間eが
変化することはない。
付き形状をなしていて、キャップ46が嵌装されてい
る。キャップ46の下面の所定の位置には、その下端部
が先細り形状となった突起体47が設けられている。キ
ャップ46を開口部41aに嵌装すると、突起体47が
その直下に配置される第2歯車42の各歯42aの間に
嵌まり込む。そのため、第2歯車42の回転が抑止さ
れ、シャーダイ7は定位置に保持される。また、ダイス
ホルダ6の上部には図示しないトランスファ装置が載置
され、該装置によってキャップ46が上方から押さえら
れるため、キャップ46が不用意にはずれることはな
い。また、もし、線材2が切断される際にシャーダイホ
ルダ23の軸方向に過大な力が加わったとしても、ガイ
ドブッシュ35はガイドホルダ33に螺合して装着され
ているため、該ブッシュ35の位置がずれることはな
い。即ち、シャーダイ7とカッターダイ8との隙間eが
変化することはない。
【0017】図3及び図4に、請求項2に記載の発明に
係るシャーダイの前方隙間調整装置を示す。ダイスホル
ダ6に設けられた貫通穴22aに嵌入されたシャーダイ
ホルダ23の後方で、該ホルダ23の軸中心線と同一な
直線上に、所定の間隔をおいてガイドホルダ48が嵌入
されている。このガイドホルダ48は、その後端面がダ
イスホルダ6の後端面と同一になった形態で固定ねじ3
4によって係止されている。ガイドホルダ48の前部に
は、該ホルダ48の軸方向に沿って摺動可能にしてガイ
ドブッシュ49が挿通されている。ガイドブッシュ49
の軸方向のほぼ中央上部には、ラック51が該ブッシュ
49の軸方向に沿って固設されている。ラック51のほ
ぼ上方部には、ダイスホルダ6の空間部52が設けられ
ている。この空間部52には、ラック51と噛合するピ
ニオン53が配設されている。このピニオン53は、そ
の軸中心に嵌装された支点ピン54によって支承されて
いる。この支点ピン54は、ダイスホルダ6の一方の側
面部から該ホルダ6内に埋設され、固定ねじ55によっ
て係止されている。ピニオン53は、支点ピン54の外
周面に沿って回転可能である。ガイドブッシュ49の前
端面は、シャーダイホルダ23の後端面に当接してい
る。ピニオン53を回動させることによって、ガイドブ
ッシュ49はその軸中心線に沿って前進又は後退する。
ガイドブッシュ49が前進すると、該ブッシュ49の前
端面がシャーダイホルダ23の後端面を押圧する。ガイ
ドブッシュ49が後退すると、該ブッシュ49の前端面
とシャーダイホルダ23の後端面との間に隙間が生じ
る。
係るシャーダイの前方隙間調整装置を示す。ダイスホル
ダ6に設けられた貫通穴22aに嵌入されたシャーダイ
ホルダ23の後方で、該ホルダ23の軸中心線と同一な
直線上に、所定の間隔をおいてガイドホルダ48が嵌入
されている。このガイドホルダ48は、その後端面がダ
イスホルダ6の後端面と同一になった形態で固定ねじ3
4によって係止されている。ガイドホルダ48の前部に
は、該ホルダ48の軸方向に沿って摺動可能にしてガイ
ドブッシュ49が挿通されている。ガイドブッシュ49
の軸方向のほぼ中央上部には、ラック51が該ブッシュ
49の軸方向に沿って固設されている。ラック51のほ
ぼ上方部には、ダイスホルダ6の空間部52が設けられ
ている。この空間部52には、ラック51と噛合するピ
ニオン53が配設されている。このピニオン53は、そ
の軸中心に嵌装された支点ピン54によって支承されて
いる。この支点ピン54は、ダイスホルダ6の一方の側
面部から該ホルダ6内に埋設され、固定ねじ55によっ
て係止されている。ピニオン53は、支点ピン54の外
周面に沿って回転可能である。ガイドブッシュ49の前
端面は、シャーダイホルダ23の後端面に当接してい
る。ピニオン53を回動させることによって、ガイドブ
ッシュ49はその軸中心線に沿って前進又は後退する。
ガイドブッシュ49が前進すると、該ブッシュ49の前
端面がシャーダイホルダ23の後端面を押圧する。ガイ
ドブッシュ49が後退すると、該ブッシュ49の前端面
とシャーダイホルダ23の後端面との間に隙間が生じ
る。
【0018】ピニオン53の一方の側部には、段付き形
状のボス56が設けられている。このボス56の外周部
には、その半径方向に沿って複数の穴56aが設けられ
ている。ピニオン53の上部には、空間部52につなが
る開口部52aが設けられている。作業者は、ダイスホ
ルダ6の開口部52aから指でピニオン53を回転させ
ることによって、ラック51と共にガイドブッシュ49
を前進又は後退させることができる。もし、指で回らな
いような場合には、ピニオン53のボス56に設けられ
た複数の穴56aの何れかに回し棒(図示せず)を挿入
して、ピニオン53を回せばよい。
状のボス56が設けられている。このボス56の外周部
には、その半径方向に沿って複数の穴56aが設けられ
ている。ピニオン53の上部には、空間部52につなが
る開口部52aが設けられている。作業者は、ダイスホ
ルダ6の開口部52aから指でピニオン53を回転させ
ることによって、ラック51と共にガイドブッシュ49
を前進又は後退させることができる。もし、指で回らな
いような場合には、ピニオン53のボス56に設けられ
た複数の穴56aの何れかに回し棒(図示せず)を挿入
して、ピニオン53を回せばよい。
【0019】開口部52aは段付き形状をなしていて、
キャップ57が嵌装されている。キャップ57の下面の
所定の位置には、その下端部が先細り形状となった突起
体58が設けられている。キャップ57を開口部52a
に嵌装すると、突起体58がその直下に配置されるピニ
オン53の各歯53aの間に嵌まり込む。そのため、ピ
ニオン53の回転が抑止され、シャーダイ7は定位置に
保持される。また、ダイスホルダ6の上部には図示しな
いトランスファ装置が載置され、該装置によってキャッ
プ57が上方から押さえられるため、キャップ57が不
用意にはずれることはない。
キャップ57が嵌装されている。キャップ57の下面の
所定の位置には、その下端部が先細り形状となった突起
体58が設けられている。キャップ57を開口部52a
に嵌装すると、突起体58がその直下に配置されるピニ
オン53の各歯53aの間に嵌まり込む。そのため、ピ
ニオン53の回転が抑止され、シャーダイ7は定位置に
保持される。また、ダイスホルダ6の上部には図示しな
いトランスファ装置が載置され、該装置によってキャッ
プ57が上方から押さえられるため、キャップ57が不
用意にはずれることはない。
【0020】上記したシャーダイ7の前方隙間調整装置
は、シャーダイ7及びカッターダイ8の近傍に配置され
ているため、シャーダイ7とカッターダイ8との隙間e
を確認する作業と、シャーダイ7の位置を調整する作業
とが同じ位置でできる。該装置はダイスホルダ6内に設
置されているため、外段取りでシャーダイ7の前端面位
置を設定することも可能である。また、フレーム5の貫
通穴22bの加工も簡単になり、かつ、雌ねじ28の加
工も不要である。
は、シャーダイ7及びカッターダイ8の近傍に配置され
ているため、シャーダイ7とカッターダイ8との隙間e
を確認する作業と、シャーダイ7の位置を調整する作業
とが同じ位置でできる。該装置はダイスホルダ6内に設
置されているため、外段取りでシャーダイ7の前端面位
置を設定することも可能である。また、フレーム5の貫
通穴22bの加工も簡単になり、かつ、雌ねじ28の加
工も不要である。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るシャーダイの前方隙間調整
装置は上記した構成をなしており、シャーダイとカッタ
ーダイとの隙間を確認する作業と、シャーダイの位置を
調整する作業とが同じ位置でできるため、作業者が1人
でも操作可能である。そのため、従来のように、1人の
作業者がシャーダイとカッターダイとの隙間を確認し、
もう1人の作業者がスリーブを前進させるという操作が
不要となり、シャーダイとカッターダイとの隙間調整に
かかる工数を削減することが可能である。また、シャー
ダイとカッターダイとの隙間を調整後、シャーダイが動
かないようにする操作も、キャップを嵌装するだけでよ
いため簡単である。
装置は上記した構成をなしており、シャーダイとカッタ
ーダイとの隙間を確認する作業と、シャーダイの位置を
調整する作業とが同じ位置でできるため、作業者が1人
でも操作可能である。そのため、従来のように、1人の
作業者がシャーダイとカッターダイとの隙間を確認し、
もう1人の作業者がスリーブを前進させるという操作が
不要となり、シャーダイとカッターダイとの隙間調整に
かかる工数を削減することが可能である。また、シャー
ダイとカッターダイとの隙間を調整後、シャーダイが動
かないようにする操作も、キャップを嵌装するだけでよ
いため簡単である。
【図1】請求項1に記載の発明に係るシャーダイの前方
隙間調整装置の側面断面図である。
隙間調整装置の側面断面図である。
【図2】図1のX1 −X1 断面図である。
【図3】請求項2に記載の発明に係るシャーダイの前方
隙間調整装置の側面断面図である。
隙間調整装置の側面断面図である。
【図4】図3のX2 −X2 断面図である。
【図5】4段打ちホーマーの全体側面図である。
【図6】4段打ちホーマーの工程を示す平面図である。
【図7】図6のX3 −X3 断面図である。
e:隙間 2:線材 6:ダイスホルダ 7:シャーダイ 7a:中心穴 8:カッターダイ 23:シャーダイホルダ 33:ガイドホルダ 35:ガイドブッシュ 36:第1歯車 41a:開口部 42:第2歯車 46:キャップ 47:突起体 48:ガイドホルダ 49:ガイドブッシュ 51:ラック 52a:開口部 53:ピニオン(第2歯車) 57:キャップ 58:突起体
Claims (4)
- 【請求項1】 1ないし多段打ちホーマーのダイスホル
ダにおいて、シャーダイの前方に配置されたカッターダ
イをシャーダイの軸直角方向に移動させて、シャーダイ
の中心穴から突出した線材を切断する際のシャーダイと
カッターダイとの隙間を調整するための装置であって、 シャーダイを保持するシャーダイホルダの軸中心線上
で、所定の間隔をおいてその後方に配置されたガイドホ
ルダに、ガイドブッシュが前記軸中心線に沿って前進・
後退可能に螺合されていて、 前記ガイドブッシュの前端面はシャーダイホルダの後端
面に当接していて、かつ、その外周部には該ブッシュと
同軸にして第1歯車が固設されていて、 第1歯車に噛合する第2歯車を回転させて第1歯車を回
転させ、ガイドブッシュを前進・後退させることによっ
てシャーダイとカッターダイとの隙間を調整するように
構成したことを特徴とするホーマーにおけるシャーダイ
の前方隙間調整装置。 - 【請求項2】 1ないし多段打ちホーマーのダイスホル
ダにおいて、シャーダイの前方に配置されたカッターダ
イをシャーダイの軸直角方向に移動させて、シャーダイ
の中心穴から突出した線材を切断する際のシャーダイと
カッターダイとの隙間を調整するための装置であって、 シャーダイを保持するシャーダイホルダの軸中心線上
で、所定の間隔をおいてその後方に配置されたガイドホ
ルダに、ガイドブッシュが前記軸中心線に沿って前進・
後退可能に装着されていて、 前記ガイドブッシュの前端面はシャーダイホルダの後端
面に当接していて、かつ、その外周部には該ブッシュの
軸方向に沿ってラックが固設されていて、 ラックに噛合する第2歯車を回転させて、ラックと共に
ガイドブッシュを前進・後退させることによってシャー
ダイとカッターダイとの隙間を調整するように構成した
ことを特徴とするホーマーにおけるシャーダイの前方隙
間調整装置。 - 【請求項3】 第2歯車のほぼ上方部にダイスホルダの
開口部が設けられていて、この開口部から第2歯車を回
転する操作がなされることを特徴とする請求項1又は2
に記載のホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装
置。 - 【請求項4】 ダイスホルダに設けられた開口部にキャ
ップが嵌装され、該キャップの下面に設けられた突起体
が第2歯車と係止することを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載のホーマーにおけるシャーダイの前
方隙間調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6929496A JPH09234621A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6929496A JPH09234621A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234621A true JPH09234621A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13398422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6929496A Pending JPH09234621A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ホーマーにおけるシャーダイの前方隙間調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09234621A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015152203A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | Ntn株式会社 | 刃具の破損検出装置および切断機械 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6929496A patent/JPH09234621A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015152203A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | Ntn株式会社 | 刃具の破損検出装置および切断機械 |
JP2015199190A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-12 | Ntn株式会社 | 刃具の破損検出装置および切断機械 |
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