JP3018390U - 圧造成形機のクイル装置 - Google Patents

圧造成形機のクイル装置

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JP3018390U JP1995005879U JP587995U JP3018390U JP 3018390 U JP3018390 U JP 3018390U JP 1995005879 U JP1995005879 U JP 1995005879U JP 587995 U JP587995 U JP 587995U JP 3018390 U JP3018390 U JP 3018390U
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恭三 増田
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株式会社阪村機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線材の材質などに応じてクイルと移動カッタ
とにおける隙間を調整する場合に、その隙間を自動的に
しかも正確且つ迅速容易に調整し得るクイル装置の提供
を目的とする。 【構成】 ダイブロック3の圧造ダイ5近傍に配設さ
れ、長尺の線材が挿通されるクイル7をダイブロック3
に対して線材の送り方向に摺動自在に支持すると共に、
クイル7をダイブロック3に固定解除可能に固定する押
え体12を設ける。クイル7の後部に、線材の挿通孔1
5aを有し且つ外周に基台2側に線材の送り方向に進退
移動可能に螺合されるねじ部17aを備えた移動筒17
を、クイル7と共に線材の送り方向に進退移動可能で、
クイル7に対して相対回転可能に連結する。移動筒17
を回転駆動させる駆動モータ22を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ボルトやナット、或はその他各種パーツ類等の圧造成形品を、長 尺の線材から一定寸法に切断してパンチとダイスで圧造成形することにより形成 する圧造成形機において、線材ガイドからクイルの先端口へ一定長さづつ間歇的 に送り出される線材を、クイルとその先端口を横切るように進退移動する移動カ ッタとで、所定寸法に切断するクイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種クイル装置にあっては、クイルと移動カッタとにより線材を所定長さに 切断する場合、切断傷の良否は以後の圧造工程に重大な影響を及ぼすことから、 線材の材質などに拘らず、常に美しい切断面が得られるようにクイルと移動カッ タとにおける隙間を線材の材質などに応じて予め調整するようになされている。 その場合、例えば軟質の線材についてはその隙間を大きく設定し、また硬質の線 材についてはその隙間を小さく設定するようになされている。
【0003】 そして、クイルと移動カッタとにおける隙間を調整する隙間調整手段としては 、たとえば、実公昭59−22903号公報に開示されているように、クイルを 抱持するクイルケースをダイブロック前面の凹所に前後摺動自由に嵌合すると共 に、該クイルケースを上記凹所の一側壁上部に設けた押え金で固定解除可能に固 定する一方、このクイルケースを、操作軸をもつ偏芯輪の回動で前後摺動するス ライダ枠に連繋し、上記偏芯輪を手動操作で回転させることにより、上記スライ ダ枠を介してクイルを前後移動させ、クイルと移動カッタとの隙間を調整するよ うに構成したものが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のクイル装置にあっては、クイルと移動カッタとの隙 間を設定する場合、作業者が、まず、偏芯輪の操作軸を回動操作して偏芯輪を回 動させることによりクイルを移動カッタから遠く離れた後方位置まで後退させ、 次いでクイルと移動カッタとの間に使用する線材の材質に応じた厚さの隙間ゲー ジ(シム板)を挿し込み、その状態で、再び操作軸を回動操作して偏芯輪を回動 させてクイルが隙間ゲージに当たる位置、つまりクイルと移動カッタとで上記ゲ ージを挟み付ける位置まで前進させ、当たった時点で隙間ゲージをクイルと移動 カッタとの間から抜き取ることによりクイルと移動カッタとの隙間設定を行って いる。このようにクイルと移動カッタとの間の隙間設定が作業者の手動調整によ る設定であることから、その作業が非常に面倒であるばかりか、多くの時間が費 やされることになるし、さらに、各作業者によって設定された隙間にばらつきが 生じ易く、そのため、熟練者による調整作業が必要となる問題があった。
【0005】 そこで本考案は、線材の材質などに応じてクイルと移動カッタとにおける隙間 を調整する場合に、その隙間を自動的にしかも正確且つ迅速容易に調整し得る圧 造成形機のクイル装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】 まず、本考案の請求項1に係る考案(以下、第1考案という)は、機体に配設 された圧造ダイと、ラムにより圧造ダイに向かって進退移動される圧造パンチと 、機体の圧造ダイ近傍に配設され、長尺の線材が挿通されるクイルと、該クイル の先端口を横切るように進退移動する移動カッタとを備え、上記クイルの先端口 から一定長さづつ間歇的に送り出される線材をクイルと移動カッタとで所定寸法 に切断し、切断された線材を圧造ダイと圧造パンチとの間に供給することにより 所定形状の圧造成形品を成形する圧造成形機のクイル装置において、上記クイル を、機体に対して線材の送り方向に摺動自在に支持すると共に、該クイルを機体 に固定解除可能に固定する固定手段を設ける一方、上記クイルの後部に、線材の 挿通孔を有し且つ外周に機体側に線材の送り方向に進退移動可能に螺合されるね じ部を備えた移動筒を上記クイルと共に線材の送り方向に進退移動可能で、クイ ルに対して相対回転可能に連結し、かつ、上記移動筒を回転駆動させる駆動手段 を設けたことを特徴とする。
【0008】 また、本考案の請求項2に係る考案(以下、第2考案という)は、移動筒の回 転量を検出することにより、移動筒を介して線材の送り方向に進退移動されるク イルの移動量を検出する回転量検出センサを設けると共に、該検出センサから出 力される検出信号に基づいてクイルが移動カッタに当接した基準位置から設定し ようとするクイルと移動カッタの隙間だけクイルを後退動させるように駆動手段 を制御するコントローラを設けたことを特徴とする。
【0009】 さらに、本考案の請求項3に係る考案(以下、第3考案という)は、移動筒と 駆動手段との間に、クイルが移動カッタに当接したときに駆動手段から移動筒へ の動力の伝達を遮断するトルクリミッタを設けていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記の各考案によれば、それぞれ次のような作用が得られる。
【0011】 まず、第1考案によれば、圧造成形を行うに際し、線材の材質等に応じて美し い切断面を得るためにクイルと移動カッタとの隙間を調整する場合、上記固定手 段によるクイルケースのダイブロックへの固定を解除した上で、上記駆動手段を 駆動することにより移動筒を回転駆動させ、該移動筒と共にクイルを線材の送り 方向に進退移動させて、移動カッタとクイルとの間隔を調整することが可能とな る。これにより、クイルと移動カッタとの隙間調整を駆動手段を利用して自動的 に行うことができ、その調整操作を簡単容易にかつ迅速に行うことが可能となる 。
【0012】 また、第2考案によれば、クイルと移動カッタとの隙間を調整する場合、まず 、上記固定手段によるクイルの機体への固定を解除した上で、駆動手段を駆動し て移動筒を回転駆動させ、該移動筒と共にクイルを線材の送り方向に移動させて 、クイルが移動カッタに当接する基準位置まで移動させる。そして、設定しよう とする隙間幅をコントローラに入力した上で、駆動手段を駆動して移動筒を回転 駆動させ、該移動筒と共にクイルを線材の送り方向に対し後退移動させる。そし て、クイルが調整しようとする隙間幅まで後退したとき、これを回転量検出セン サにより検出し、この検出センサから出力される検出信号に基づいてコントロー ラが駆動部材を停止させる。 これにより、クイルと移動カッタとの隙間調整を 駆動手段と回転量検出センサとコントローラとを利用して自動的にしかも正確且 つ迅速容易に調整し得ることが可能となる。
【0013】 さらに、第3考案によれば、駆動手段を駆動して移動筒を回転駆動させ、該移 動筒と共にクイルを線材の送り方向に移動させて、クイルが移動カッタに当接す る基準位置まで移動させとき、クイルが移動カッタに当接したときに移動筒と駆 動手段との間に設けられたトルクリミッタがスリップして駆動手段から移動筒へ の動力の伝達が遮断されることになる。この動力伝達の遮断により、クイルを移 動カッタと当接する基準位置に停止させる場合に、駆動手段や駆動系に過大な負 荷を与えて損傷させたりするのを防止することが可能となる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の具体的な実施例を図面に基いて説明する。
【0015】 まず、本実施例に係るクイル装置が備えられた圧造成形機の概略構成を説明す ると、第1図に示すように、圧造成形機1は機台2の所定位置に装備されたダイ ブロック3と、該ダイブロック3に対向配置されて、該ブロック3に対して前進 、後退するラム4とを有する。そして、ダイブロック3の前面には、粗から精に 至る複数個の圧造ダイ5…5が一定間隔に並設保持されている。一方、ラム4の 前面には、各圧造ダイ5…5と対向するように複数個の圧造パンチ6…6が並設 保持されており、これら相対向する各圧造パンチ6…6と各圧造ダイ5…5とに より複数の圧造ステーションが構成されている。
【0016】 また、上記ダイブロック3の一側には機台2の後部より導入される線材Aを供 給する線材供給用のクイル7が設けられていると共に、該クイル7の前面には、 該クイル7の先端口を横切るように進退移動する移動カッタ8が装備されている 。このカッタ8は、図示しない駆動機構を介して各ダイ5…5の並設方向に所定 ストロークで往復駆動されて上記クイル7より前方に送り出された線材Aを所定 寸法に切断するようになされている。そして、上記カツタ8により所定寸法に切 断された円柱形状の素材(図示せず)は、上記クイルと該クイル7に隣り合う圧 造ダイと3との間に配設されたプッシャーピン9によりカッタ8から押し出され て、図示しない素材移送手段により上記各圧造ステーションに順次段階的に移送 されながら圧造加工されて、最終圧造ステーションにおいて所定形状とされた成 形品が成形されるようになされている。なお、図2に示すようにクイル7の前方 側には、線材Aのクイル7からの突出量を一定にするためのストッパ部材Sが設 けられている。
【0017】 然して、本考案は、上記クイル7と移動カッタ8とからなるクイル装置におい て、線材Aの材質等に応じて上記クイル7と移動カッタ8との隙間を自動的に調 整できるように構成したのである。
【0018】 すなわち、図2〜図5に示すように、クイル7は、クイルケース10内に嵌合 されて固定ボルト10aにより固定された状態で保持されており、クイルケース 10は、ダイブロック3の前面に形成された凹所3aに線材Aの送り方向に摺動 自在に支持されている。そして、図6に示すようにダイブロック3における上記 凹所3aの一側壁側には、クイルケース10を凹所3aの他側壁側に押し付けて ダイブロック3に固定するくさび形状の押え体12と、該押え体12を昇降させ てクイルケース10をダイブロック3に固定もしくは固定解除を行う昇降シリン ダ13とからなる固定手段11が備えられている。なお、上記押え体12を昇降 シリンダ13により少し上昇させれば、クイルケース10のダイブロック3への 固定は解除されるし、上記押え体12を図6仮想線で最上昇位置まで移動させた ときには、クイル7の交換や補修などのためにクイルケース10を上方から取り 出すことが可能となっている。また、図6において符号14は、クイルケース1 0を適宜昇降装置(図示せず)により吊り上げてダイブロック3から取り出すた めの吊上げ用ピン孔14aをもつ連結部である。
【0019】 一方、上記クイル7の後方には、図4、図5に示したように線材Aの挿通孔1 5aを有する線材ガイド筒15と、該ガイド筒15に外嵌固定され、且つ外周中 間部にねじ部17aを備えた移動筒17とが機台2に設けられた支持部材18の ねじ孔18aに螺合支持されている。つまり、これら移動筒17及び線材ガイド 筒15は支持部材18に対し回転可能で、その回転により線材Aの送り方向に進 退移動可能に螺合支持されている。そして、上記移動筒17の前端部外周には、 環状の係合溝17bが形成されると共に、上記クイルケース10の後部に上記係 合溝17bと係合する連結体19が固着されて、該連結体16により上記移動筒 17の進退移動時には,該移動筒17と共にクイルケース10およびクイル7が 線材Aの送り方向に進退移動可能で、かつ、移動筒17はクイルケース10に対 して相対回転自在に連結されている。
【0020】 また、移動筒17の後端部外周には入力ギヤ17cが設けられている。そして 、この入力ギヤ17cには、移動筒17を回転駆動させる駆動手段20が連動連 結される。
【0021】 この駆動手段20としては、図5に示したように機台2側にブラケット21を 介してそれぞれ固設された駆動モータ22と、該駆動モータ22の出力軸22a 側に設けられた駆動ギヤ23と、該駆動ギヤ23と上記入力ギヤ17cとの間に 噛合されて介装され、駆動ギヤ23の回転動力を上記ギヤ部17cに伝達する中 間ギヤ24とから構成される。従って、駆動モータ22の駆動に伴って駆動ギヤ 23、中間ギヤ24、入力ギヤ17cを介して上記移動筒17が回転駆動される ようになっている。これにより、該移動筒17が回転に伴って支持部材18に対 し線材Aの送り方向に進退移動することにより、該移動筒17と共にクイルケー ス10及びクイル7を移動カッタ8に対し近接離反させて、クイル7と移動カッ タ8との間隔を調整することが可能となっている。
【0022】 また、上記ブラケットにおける中間ギヤ24の軸方向一側には、該中間ギヤ2 4の回転量を検出することにより、移動筒17を介して線材Aの送り方向に進退 移動されるクイル7の移動量を検出す回転量検出センサ25が取付けられている 。加えて、上記駆動モータ22の出力軸22aと駆動ギヤ23の回転軸23aと の間には、移動筒側に所定の負荷がかかったとき出力軸22aから駆動ギヤ23 への動力伝達を遮断するトルクリミッタ26が設けられていている。 そして、 上記駆動モータ22はコントローラ30により制御されるようになっている。こ のコントローラ30の入力側には、設定しようとするクイル7と移動カッタ8と の間隔幅を入力するための間隔幅入力手段31と、昇降シリンダ13の上昇スイ ッチ、下降スイッチ、運転停止スイッチ等を備えた昇降シリンダの操作部32と 、駆動モータ22の正転用スイッチ、逆転用スイッチ、運転停止スイッチ等を備 えた駆動モータ操作部33と、回転量検出センサ25とが接続されており、出力 側には、昇降シリンダ13と、駆動モータ22とがそれぞれ接続されている。そ して、コントローラ30は、上記入力手段31から入力された隙間幅Xの入力信 号と、回転量検出センサ25から出力される検出信号とに基づいて、クイル7が 移動カッタ8に当接した基準位置から予め設定された隙間幅Xだけクイル7が後 退移動されたか否を判定し、隙間幅Xに達するまでクイル7を後退移動させるよ うに駆動モータ22を制御するようになされている。
【0023】 また、本実施例では、図5に示すように移動筒17がこれの長さ方向中間部で 分割されており、これら分割移動筒は接続具40により連結されている。加えて 、線材ガイド筒15は、移動筒17内に挿嵌された上で固定具41を介して取り 外し自在に取り付けられ、線材Aの径に応じた内径の線材ガイド筒15に交換す ることが可能となっている。
【0024】 次に本実施例の作用について説明する。圧造成形機1により圧造成形を行うに 際して、線材Aの材質等に応じて予めクイル7と移動カッタ8との隙間Xを所定 幅に調整する場合、まず、上記昇降シリンダ操作部33を操作して昇降シリンダ 13により押え体12を上昇させ、該押え体12によるクイルケース10のダイ ブロック3の凹所3aへの固定を解除する。次に駆動モータ操作部33を操作し て駆動モータ22を正転駆動させ、該モータ22の出力軸22aから駆動ギヤ2 3、中間ギヤ24及び入力ギヤ17aを介して移動筒17を回転駆動させる。こ の移動筒17の回転駆動に伴い該移動筒17と共にクイル7を線材Aの送り方向 に移動させて、該クイル7をその前面が移動カッタ8に当接する基準位置まで移 動させる。その後、隙間幅入力手段31により調整しようとする隙間幅X、つま り基準位置からクイル7を何mm後退させるかをコントローラ30に入力する。 そして、再び駆動モータ操作部33を操作して駆動モータ22を逆転駆動させ、 移動筒17を回転駆動させる。この移動筒17の回転駆動に伴い該移動筒17と 共にクイル7は線材Aの送り方向とは反対方向、つまり移動カッタ8から離れる 方向に後退移動されることになる。その場合、クイル7が移動カッタ8に当接す る基準位置をゼロとした中間ギヤ24の回転量、換言すれば移動筒17の回転量 から該移動筒17を介して線材Aの送り方向に進退移動されるクイル7の移動量 を検出する回転量検出センサ26により検出して、予め設定入力された隙間幅X だけクイル7が後退移動されたか否を判定しながら、設定隙間幅に達するまで駆 動モータ22を駆動させる。そして、クイル7が移動カッタ8に対し設定入力さ れた隙間幅Xまで後退したとき、これを回転量検出センサ26から出力される検 出信号に基づいてコントローラ30が駆動モータ22を停止させることになる。 然る後、上記昇降シリンダ操作部33を操作して昇降シリンダ13により押え体 12を下降させ、該押え体12でクイルケース10をダイブロック3の凹所3a に固定する。これにより、クイル7と移動カッタ8との隙間調整を駆動モータ2 2と回転量検出センサ26とコントローラ30とを利用して自動的にしかも正確 且つ迅速容易に調整し得ることが可能となる。
【0025】 また、上記駆動モータ22の出力軸22aと駆動ギヤ23の回転軸23aとの 間にはトルクリミッタ26が設けられているので、駆動モータ22を駆動して移 動筒17を回転駆動させ、該移動筒17と共にクイル7を線材Aの送り方向に移 動させて、クイル7が移動カッタ8に当接したときに上記トルクリミッタ26が スリップして駆動モータ22から移動筒17への動力の伝達が遮断されることに なる。この動力伝達の遮断により、クイル7を移動カッタ8と当接する基準位置 に停止させる場合に、駆動モータ22が焼き付いたりや駆動系や移動筒17側に 過大な負荷を与えて損傷させたりするのを防止することが可能となる。
【0026】 尚、本考案に係るクイル7と移動カッタ8との隙間の自動設定装置が装備され る圧造成形機としては、実施例に示したごとく複数個の圧造ダイ5…5と、これ ら各圧造ダイと対向するように装備された複数個の圧造パンチ6…6とを有する 多段式圧造成形機の他、例えば一対の圧造ダイと圧造パンチとの間でブランクに 圧造加工を施すようにした所謂ヘッダーと称される圧造成形機においても適用さ れることは言うまでもない。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、まず、第1考案によれば、圧造成形機により圧造成形を 行うに際して、線材の材質等に応じて予めクイルと移動カッタとの隙間を所定幅 に設定する場合、固定手段によるクイルケースのダイブロックへの固定を解除し た上で、駆動手段を駆動させることにより移動筒を回転駆動させ、該移動筒と共 にクイルを線材の送り方向に進退移動させて、クイルと移動カッタとの隙間を調 整することが可能となる。これにより、クイルと移動カッタとの隙間設定を駆動 手段を利用して自動的に行うことができ、その調整操作を簡単かつ容易に行うこ とが可能となる。
【0028】 また、第2考案によれば、クイルと移動カッタとの隙間を調整する場合、まず 、上記固定手段によるクイルの機体への固定を解除した上で、駆動手段を駆動し て移動筒を回転駆動させ、該移動筒と共にクイルを線材の送り方向に移動させて 、クイルが移動カッタに当接する基準位置まで移動させる。そして、設定しよう とする隙間幅をコントローラに入力した上で、駆動手段を駆動して移動筒を回転 駆動させ、該移動筒と共にクイルを線材の送り方向に対し後退移動させる。そし て、クイルが設定入力した隙間幅まで後退したとき、これを回転量検出センサに より検出し、この検出センサから出力される検出信号に基づいてコントローラが 駆動部材を停止させる。 これにより、クイルと移動カッタとの隙間調整を駆動 手段と回転量検出センサとコントローラとを利用して自動的にしかも正確且つ迅 速容易に調整し得ることが可能となる。
【0029】 さらに、第3考案によれば、駆動手段を駆動して移動筒を回転駆動させ、該移 動筒と共にクイルを線材の送り方向に移動させて、クイルが移動カッタに当接す る基準位置まで移動させとき、クイルが移動カッタに当接したときに移動筒と駆 動手段との間に設けられたトルクリミッタがスリップして駆動手段から移動筒へ の動力の伝達が遮断されることになる。この動力伝達の遮断により、クイルを移 動カッタと当接する基準位置に停止させる場合に、駆動手段や駆動系に過大な負 荷を与えて損傷させたりするのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係る圧造成形機の概略平
面図である。
【図2】 本考案のクイル装置の縦断側面図である。
【図3】 同じくクイル装置の縦断平面図である。
【図4】 クイル装置の前部側を拡大した縦断側面図
である。
【図5】 クイル装置の後部側を拡大した縦断側面図
である。
【図6】 図2のア−ア線拡大側面図である。
【図7】 隙間自動調整機構のブロック図である。
【符号の説明】
1 圧造成形機 2 機台 3 ダイブロック 4 ラム 5 圧造ダイ 6 圧造パンチ 7 クイル 8 移動カッタ 11 固定手段 15a 挿通孔 17 移動筒 17a ねじ部 20 駆動手段 22 駆動モータ 25 回転量検出センサ 26 トルクリミッタ A 線材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に配設された圧造ダイと、ラムによ
    り圧造ダイに向かって進退移動される圧造パンチと、機
    体の圧造ダイ近傍に配設され、長尺の線材が挿通される
    クイルと、該クイルの先端口を横切るように進退移動す
    る移動カッタとを備え、上記クイルの先端口から一定長
    さづつ間歇的に送り出される線材をクイルと移動カッタ
    とで所定寸法に切断し、切断された線材を圧造ダイと圧
    造パンチとの間に供給することにより所定形状の圧造成
    形品を成形する圧造成形機のクイル装置であって、上記
    クイルが、機体に対して線材の送り方向に摺動自在に支
    持されていると共に、該クイルを機体に固定解除可能に
    固定する固定手段が設けられている一方、上記クイルの
    後部に、線材の挿通孔を有し且つ外周に機体側に線材の
    送り方向に進退移動可能に螺合されるねじ部を備えた移
    動筒が上記クイルと共に線材の送り方向に進退移動可能
    で、クイルに対して相対回転可能に連結されており、か
    つ、上記移動筒を回転駆動させる駆動手段が設けられて
    いることを特徴とする圧造成形機のクイル装置。
  2. 【請求項2】 移動筒の回転量を検出することにより、
    移動筒を介して線材の送り方向に進退移動されるクイル
    の移動量を検出する回転量検出センサが備えられている
    と共に、該検出センサから出力される検出信号に基づい
    てクイルが移動カッタに当接した基準位置から設定しよ
    うとするクイルと移動カッタの隙間だけクイルを後退移
    動させるように駆動手段を制御するコントローラが備え
    られていることを特徴とする請求項1に記載の圧造成形
    機のクイル装置。
  3. 【請求項3】 移動筒と駆動手段との間に、クイルが移
    動カッタに当接したときに駆動手段から移動筒への動力
    の伝達を遮断するスリップ機構が設けられていることを
    特徴とする請求項2に記載の圧造成形機のクイル装置。
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