JPH06126365A - 喰付転造用平ダイス - Google Patents

喰付転造用平ダイス

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JPH06126365A
JPH06126365A JP30762192A JP30762192A JPH06126365A JP H06126365 A JPH06126365 A JP H06126365A JP 30762192 A JP30762192 A JP 30762192A JP 30762192 A JP30762192 A JP 30762192A JP H06126365 A JPH06126365 A JP H06126365A
Authority
JP
Japan
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work
tooth
rolling
flat die
notch
Prior art date
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Pending
Application number
JP30762192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Ootaka
吉文 大嵩
Toshiyuki Nishi
俊行 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP30762192A priority Critical patent/JPH06126365A/ja
Publication of JPH06126365A publication Critical patent/JPH06126365A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの押込みに要する推力の低減を図り、
喰付転造の安定性を確立する。 【構成】 喰付歯部1の始端側の一側縁部に切欠11を
形成し、この切欠11の部分にカッターブレード12を
嵌装してボルト13を用いて締付け固定し、カッターブ
レード12の上面には、喰付歯部1の喰付歯1aに整合
する複数の切刃14を設け、一対の平ダイス4間にワー
クを押込む際、該切刃14によりワークの周面を軸方向
に切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸状の被転造物(ワー
ク)の周面に歯車、スプライン、セレーション等の歯を
転造加工するための平ダイスに係り、より詳しくは一対
の平ダイス間に側方からワークを押込んで、転がり開始
位置を一定として転造を行う喰付転造に用いて好適な平
ダイスに関する
【0002】
【従来の技術】転造加工法は、一般には図5に示すよう
に、喰付歯部1と、仕上歯部2と逃げ歯部3とを順に設
けて成る平ダイス4の一対を対向して配置し、両者の間
に支持部材(後述)にて支持してワークWをセットした
後、一対の平ダイス4を矢印A、A′で示すように相対
移動させ、ワークWを喰付歯部1から仕上歯部2へ、仕
上歯部2から逃げ歯部3へと順次転がして、被転造物W
の周面に歯を成形するものである。
【0003】ところで、転造製品には、例えば図6に示
すように、円周方向の特定位置に他の歯aと異なる形状
の特異歯(一山欠歯など)bを有するものがあり、この
ような製品を上記一般の転造加工法により転造しようと
すると、ワークWの直径(ワーク下径)のバラツキによ
り転造開始点にずれが生じ、前記特異歯bの位相がずれ
るようになる。図7は、そのずれの様子を示したもの
で、例えば寸法公差上限のワークW1 の場合の喰付歯部
1に対する転造開始点をP1 とすると、寸法公差下限の
ワークW2 のそれはP2 点となり、両者の間にはδだけ
のずれ量が発生するようになる。
【0004】そこで従来、上記したような特異歯bを有
する製品を転造加工する場合は、図8および9に示すよ
うに、平ダイス4の喰付歯部1の始端側の上面に、喰付
歯1aの一部を残して所定角度θで幅方向へ傾斜するテ
ーパ部5を設け、一対の平ダイス4の側方から前記テー
パ部5を通じて喰付歯1a内にワークWを押込んで、転
造開始位置を一定にして転造を行ういわゆる喰付転造を
採用していた。なお図9中、5はワークWを把持するチ
ャック、6は前記チャック5と協働してワークWを回動
可能に支持するセンタで、両者は一体的に押込み方向へ
移動できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記テ
ーパ部5を設けた平ダイス1によれば、図10に示すよ
うに、喰付歯1aによってワークWの表層部が塑性変形
を起こすため、ワークWの押込みに大きな推力が必要と
なり、一対の平ダイス4の間隔により太さに制限を受け
るセンタ6が破壊し易いという問題があった。また、ワ
ーク下径によって変形抵抗が大きく変化するため、ワー
ク下径のバラツキによっては押込み量が不足し、歯の成
形が不完全になる問題もあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決することを課題
としてなされたもので、その目的とするところは、ワー
クの押込みに要する推力の低減を達成し、もって喰付転
造の安定化に大きく寄与する喰付転造用平ダイスを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、喰付歯部と、仕上歯部と逃げ歯部とを順に
設けて成り、前記喰付歯部の始端側の片側縁部に切欠を
形成し、該切欠部分には、前記喰付歯部の喰付歯と整合
する複数の切刃を上面に有するカッターブレードを嵌着
するように構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成した喰付転造用平ダイスにお
いては、ワークを押込む際、カッターブレードの切刃に
よりワークの周面が軸方向に切削されるので、喰付歯部
に対するワークの押込みは容易となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0010】図1〜4は、本発明にかゝる喰付転造用平
ダイスを示したものである。なお、全体形状は前出図5
に示したものと同じであるので、こゝでは要部のみを示
しかつ図5に示した部分と同一部分には同一符号を付す
こととする。本実施例において、平ダイス3の喰付歯部
1の始端側でかつその一側縁部には、長手方向に延びる
段状の切欠11が形成され、この切欠11の部分にはカ
ッターブレード12が嵌装されている。カッターブレー
ド12は、切欠11とほヾ同じ大きさに形成され、その
底面および側面を切欠11の底面11aおよび側面11
bに密着させた状態でボルト13を用いて平ダイス3に
締付け固定されている。
【0011】しかして、上記カッターブレード12の上
面には、3つの切刃14が設けられている。各切刃14
は、喰付歯部1の喰付歯1aと整合する大きさに形成さ
れ、その刃先15が平ダイス4の側方へ向けられてい
る。また各切刃14は、汎用のカッターにおける切刃と
同様に所定のすくい角αと逃げ角βとを有している。な
お、これらαとβは、一例としてα=15度,β=2度
に設定されている。
【0012】転造に際しては、上記のように構成した平
ダイス4の一対を対向して配置し、前出図9に示したと
同じ態様で、ワークWをチャック6とセンタ7とで支持
して、これを一対の平ダイス4の間に押込む。すると、
ワークWの外周部にカッターブレード12の切刃14が
喰込み、該切刃14によってワークWの周面は軸方向に
切削される。この切刃14は喰付歯部1の喰付歯1aと
整合しており、ワークWの押込みの進行に応じて前記喰
付歯1aがワークWの切削跡に進入し、ワークWは喰付
歯部1の間に押込まれる。
【0013】しかして、カッターブレード12の切刃1
4による切削抵抗は、従来の塑性変形の抵抗に比べてわ
ずかであるので、ワークWの押込みにそれほどの推力を
必要としないようになる。したがって、ワークWの押込
みに際してセンタ7が破壊することがなくなり、その
上、ワークWの押込み量が不足して歯の成形が不完全に
なることもなくなる。因みに、本平ダイスを用いてた場
合の推力は、従来の平ダイス(図8、9)を用いた場合
のそれと比較して数分の一となる。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝる喰付転造用平ダイスによれば、カッターブレード
の切刃で切削しながらワークを押込むことができるの
で、従来の塑性変形を利用する押込みに比べて小さな推
力で足り、ワークを支持する部材が破壊することがない
ばかりか、ワークの押込み量が不足して歯の成形が不完
全になることもなくなり、安定した喰付転造を確立でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる喰付転造用平ダイスの要部構造
を示す正面図である。
【図2】本発明にかゝる喰付転造用平ダイスの要部構造
を示す側面図である。
【図3】本発明にかゝる喰付転造用平ダイスの要部構造
を示す平面図である。
【図4】本発明にかゝる喰付転造用平ダイスの要部構造
を示す分解斜視図である。
【図5】平ダイスによる転造加工の一般的態様を示す模
式図である。
【図6】特異歯を有する転造製品の一例を示す模式図で
ある。
【図7】特異歯を有する転造製品を転造する場合の不具
合の発生状態を説明する説明図である。
【図8】従来の喰付転造用平ダイスの形状を示す正面図
である。
【図9】従来の喰付転造用平ダイスとその使用態様を示
す平面図である。
【図10】従来の喰付転造用平ダイスに対するワークの
押込み状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 喰付歯部 1a 喰付歯 2 仕上歯部 3 逃げ歯部 4 平ダイス 11 切欠 12 カッターブレード 14 切刃 W ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 喰付歯部と、仕上歯部と逃げ歯部とを順
    に設けて成り、前記喰付歯部の始端側の一側縁部に切欠
    を形成し、該切欠部分には、前記喰付歯部の喰付歯と整
    合する複数の切刃を上面に有するカッターブレードを嵌
    着したことを特徴とする喰付転造用平ダイス。
JP30762192A 1992-10-21 1992-10-21 喰付転造用平ダイス Pending JPH06126365A (ja)

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JP30762192A JPH06126365A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 喰付転造用平ダイス

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JPH06126365A true JPH06126365A (ja) 1994-05-10

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136517A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Otics Corp 歯面転造装置及び歯面転造方法
KR100797198B1 (ko) * 2006-08-09 2008-01-23 주식회사 티엔피 롱볼트의 휨교정용 다이스
JPWO2006009113A1 (ja) * 2004-07-16 2008-05-01 三星ダイヤモンド工業株式会社 カッターホイールとその製造方法、手動スクライブ工具およびスクライブ装置

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