JP3406212B2 - 傘歯車の成形装置 - Google Patents
傘歯車の成形装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,共通のプレス装置
によって同時に駆動される第1〜第4加工ユニットをト
ランスファー装置の搬送方向に沿って所定間隔で直列に
配置し,前記トランスファー装置によりワークを第1加
工ユニットから第2加工ユニットおよび第3加工ユニッ
トを経て第4加工ユニットへと順次搬送しながら傘歯車
を鍛造により成形する傘歯車の成形装置に関する。 【0002】 【従来の技術】傘歯車を鍛造により成形する技術は,特
開平4−210841号公報,特開平7−236937
号公報,特開平9−85385号公報により公知であ
る。このように傘歯車を鍛造で成形することにより,切
削加工による成形に比べて加工コストを大幅に削減する
ことができる。 【0003】一般に傘歯車を鍛造するプレス装置は,そ
れぞれ圧潰工程,荒仕上げ工程,ピアシング工程,歯形
成形工程を行う第1〜第4加工ユニットを直列に備えて
おり,トランスファー装置でワークを第1加工ユニット
から第4加工ユニットへと順次搬送しながら成形を行う
ようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで,従来のプレ
ス装置は,ピアシング工程でワークの中心に開口部を形
成した後に歯形成形工程で前記開口部の周縁に歯形を形
成することにより,歯形成形工程の荷重を軽減するよう
になっているが,それでもなお歯形成形工程の荷重は残
りの圧潰工程,荒仕上げ工程,ピアシング工程の荷重に
比べて遙に大きいものである。そして,最終工程である
歯形成形工程を行う第4加工ユニットがプレス装置の中
心線から大きく外れた位置に設けられていると,プレス
装置に大きな偏荷重が作用してしまい,加工精度の低
下,加工効率の低下,耐久性の低下等の不具合が発生す
る可能性がある。またピアシング工程に続いて歯形成形
工程を行うと,ピアシング工程で形成された開口部に歯
形成形工程の荷重で肉が押し出されて大きなバリが発生
し,加工取代が増加してしまう問題がある。これを回避
するために歯形成形工程の金型を閉じてバリの発生を防
止すると,成形荷重が増加してピアシング工程を先に行
ったメリットが生かせなくなる。 【0005】本発明は,前述の事情に鑑みてなされたも
ので,4工程の鍛造により傘歯車を成形する際にプレス
装置に作用する偏荷重を最小限に抑えることを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,概略円柱状のワーク
から傘歯車を鍛造により成形するための,傘歯車の成形
装置において,前記概略円柱状のワークを鍛造前に加熱
する加熱機と,その加熱されたワークを鍛造すべく共通
の駆動源により同時に駆動される第1〜第4加工ユニッ
トを所定間隔で備える共通のプレス装置と,前記加熱さ
れたワークを第1加工ユニットから第2加工ユニットお
よび第3加工ユニットを経て第4加工ユニットへと順次
搬送するトランスファー装置とを含み,前記共通のプレ
ス装置は,前記第1加工ユニットにおいては前記加熱さ
れた概略円柱状のワークを偏平に圧潰し,前記第2加工
ユニットにおいては前記第1加工ユニットで偏平に圧潰
されたワークを傘歯車の外形に荒仕上げし,前記第3加
工ユニットにおいては前記第2加工ユニットで荒仕上げ
されたワークに歯形を形成し,前記第4加工ユニットに
おいては前記第3加工ユニットで歯形を形成されたワー
クの中央に孔明けを行い,前記第3加工ユニットにおい
て使用される上型の歯形成形部の半径方向内側には,ワ
ークに歯形を成形する際に押し出された材料を逃がして
成形荷重の低減を図るための肉逃げ用凹部と,加工時に
該上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
食い付き用突部とが設けられることを特徴とする。 【0007】上記構成によれば,全工程のうちで最も大
きな荷重を受けるワークに歯形を形成する工程が,最終
の第4加工ユニットではなく,その手前の第3加工ユニ
ットで行われるので,その第3加工ユニットをプレス装
置の中心線に近付けて配置して偏荷重の発生を最小限に
抑えることができる。その結果,前記偏荷重に起因する
プレス装置の加工精度の低下,加工効率の低下,耐久性
の低下を回避することが可能となる。 【0008】また第4加工ユニットでワークの中央に孔
明けを行う前に第3加工ユニットでワークに歯形を形成
すると,その歯形の成形荷重が増加してしまい,特にア
ンダーカットを有する傘歯車の場合には前記成形荷重の
増加が著しくなる。しかしながら,上型の歯形成形部の
内側に肉逃げ用凹部を設けることにより,材料の一部を
前記肉逃げ用凹部に逃がして成形荷重を軽減することが
できる。しかもその歯形の加工時に食い付き用突部によ
り上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
ことができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0010】図1〜図11は本発明の一実施例を示すも
ので,図1は傘歯車の成形装置の全体構成を示す図,図
2は第1工程前のワークを示す図,図3は第1工程後の
ワークを示す図,図4は第2工程後のワークを示す図,
図5は第3工程後のワークを示す図,図6は第4工程後
のワークを示す図,図7は図1の7−7線拡大断面図,
図8〜図10は前記図7に対応する作用説明図,図11
はハイポイドギヤの構造を示す図である。 【0011】図11は本発明の成形方法により成形され
る傘歯車の1種であるハイポイドギヤの構造を示すもの
で,入力軸01に固定された入力ギヤ02と出力軸03
に固定された出力ギヤ04とが相互に噛合し,入力軸0
1の回転を出力軸03に伝達する。入力軸01および出
力軸03は同一平面上になく,相互に捩じれの位置に配
置されている。また各ギヤ02,04の歯は,各軸0
1,03と平行な平面に対して傾斜しているためにアン
ダーカット部を有しており,例えば図示したように出力
軸03の方向に出力ギヤ04の歯を見たとき,その一方
の歯面は見えるが他方の歯面は陰になって見ることがで
きない。 【0012】図1は傘歯車の成形装置の全体構成を示す
ものである。直径が55mmの棒状の素材を切断機1で
長さ132mmの円柱状に切断してなるワークは加熱機
2に送られ,そこで高周波により6秒間加熱されて11
80℃に温度上昇した後に,1600トンのプレス装置
3に供給される。プレス装置3は上流側から下流側に向
けて直列に配置された第1加工ユニットU1 ,第2加工
ユニットU2 ,第3加工ユニットU3 および第4加工ユ
ニットU4 を一定のピッチで備えており,第1〜第4加
工ユニットU1 〜U4 は共通の固定ベース4にそれぞれ
設けられた4個の下型と,図示せぬ駆動源により昇降駆
動される共通の昇降ベース5にそれぞれ設けられた4個
の上型との協働により,ワークを鍛造して傘歯車を成形
する。 【0013】プレス装置3には,第1〜第4加工ユニッ
トU1 〜U4 間でワークを順次搬送すべくトランスファ
ー装置6が設けられる。トランスファー装置6は1サイ
クルの搬送動作で5個のワークを前記一定のピッチで同
時に搬送するもので,新たなワークがプレス装置3の第
1加工ユニットU1 に搬入されると,それまで第1加工
ユニットU1 にあったワークが第2加工ユニットU2 に
移載され,それまで第2加工ユニットU2 にあったワー
クが第3加工ユニットU3 に移載され,それまで第3加
工ユニットU3 にあったワークが第4加工ユニットU4
に移載され,それまで第4加工ユニットU4 にあったワ
ークがプレス装置3から次の焼準工程に向けて搬出され
る。 【0014】第1加工ユニットU1 により行われる第1
工程(圧潰工程)では,図2に示す概略円柱状のワーク
Wが,図3に示す偏平な形状に圧潰される。このとき,
下型によってワークWの下面に位置決め用の環状段部a
が形成される。 【0015】第2加工ユニットU2 により行われる第2
工程(荒仕上げ工程)では,図3に示す偏平な形状のワ
ークWが,図4に示す傘歯車の外形に荒仕上げされる。
このとき,下型によってワークWの下面に位置決め用の
環状凹部bが形成される。 【0016】第3加工ユニットU3 により行われる第3
工程(歯形成形工程)では,図4に示す傘歯車の外形に
荒仕上げされたワークWの外周部に,図5に示す如く歯
形W1 が成形される。図4に示すように,上型の歯形成
形部7の半径方向内側には,環状に形成された第1の肉
逃げ用凹部8および円形に形成された第2の肉逃げ用凹
部9が設けられており,ワークWに歯形W1 を成形する
際に押し出された材料を逃がして成形荷重の低減を図っ
ている。第1の肉逃げ用凹部8および第2の肉逃げ用凹
部9の間には,円周方向に120°間隔で配置された3
個の食い付き用凸部10…が設けられており,加工時に
上型とワークWとを一体化してワークWの回転を防止し
ている。 【0017】そして最後の第4加工ユニットU4 により
行われる第4工程(ピアシング工程)では,図5に示す
歯形W1 が成形されたワークWの中央部に,図6に示す
如く開口部W2 がピアシングされる。 【0018】次に,図7に基づいて第3加工ユニットU
3 の構造を説明する。 【0019】固定ベース4の上面に下型ホルダー11を
介して下型12が固定される。下型12にはベッドノッ
クアウト13が上下摺動自在かつ相対回転不能に支持さ
れており,このベッドノックアウト13はスプリング1
4で下向きに付勢されるとともに,図示せぬ駆動源に接
続されたノックアウトピン15により上方に駆動され
る。ベッドノックアウト13が作動していないとき,ベ
ッドノックアウト13の上面は下型12の上面と面一に
なって下型12の一部を構成する。 【0020】図示せぬ駆動源に接続されて昇降駆動され
る昇降ベース5の下面には,第1プレート16,第2プ
レート17および上型18が上下方向に重ね合わされた
状態で上型ホルダー19により支持される。上型18
は,第2プレート17との間に配置したボールベアリン
グ20と,上型ホルダー19との間に配置したボールベ
アリング21とにより,第2プレート17および上型ホ
ルダー19に対して上下方向の軸線回りに回転可能に支
持される。 【0021】第2プレート17にはスライドノックアウ
ト22が上下摺動自在かつ相対回転不能に支持されてお
り,このスライドノックアウト22はスプリング23で
上向きに付勢されるとともに,第1プレート16を貫通
して駆動源に接続された図示せぬノックアウトピン24
により下方に駆動される。スライドノックアウト22の
下半部は,上型18の中央部にヘリカルスプライン25
を介して噛合する。スライドノックアウト22が作動し
ていないとき,スライドノックアウト22の下面は上型
18の下面と面一になって上型18の一部を構成する。 【0022】次に,上記構造を備えた第3加工ユニット
U3 において行われる第3工程の作用を,図7〜図10
を参照しながら説明する。 【0023】図7は成形前の状態を示すもので,下型1
2上に傘歯車の外形に荒仕上げされたワークWが載置さ
れており,上型18はその上方に離間している。この状
態から,図8に示すように昇降ベース5が固定ベース4
に対して下降すると,昇降ベース5と一体に下降する上
型18およびスライドノックアウト22と,固定べース
4に支持された下型12およびベッドノックアウト13
のとの間にワークWが挟圧される。その結果,上型18
に設けた歯形成形部7によりワークWに歯形W1 (図5
参照)が成形される。 【0024】この第3工程はワークWの中央部に開口部
W2 (図6参照)をピアシングする前に行われるために
歯形W1 の成形荷重が大きくなるが,上型18に設けた
第1の肉逃げ用凹部8およびスライドノックアウト22
に設けた第2の肉逃げ用凹部9により前記歯形W1 の成
形荷重を低減することができる(図4参照)。 【0025】図9は上型18をワークWから離型する工
程を示すもので,昇降ベース5が第2プレート17およ
び上型18と共に上昇する。このときノックアウトピン
24は元の位置に保持されるために,そのノックアウト
ピン24は上昇する昇降ベース5に対して相対的に下降
し,スライドノックアウト22を第2プレート17およ
び上型18に対して下向きに押し出すように駆動する。
その結果,スライドノックアウト22はワークWの上面
に当接した状態に保持され,上型18はワークWを下型
12上に残して上方に離型する。 【0026】上型18がスライドノックアウト22に対
して上向きに相対移動するとき,回転不能なスライドノ
ックアウト22にヘリカルスプライン25を介して噛合
し,かつボールベアリング20,21により回転自在に
支持された上型18は,ワークWに対して回転しながら
上昇する。その結果,アンダーカット部を有するワーク
Wの歯形W1 から上型18の歯形成形部7を離脱させる
ことができる。 【0027】図10はワークWを下型12から離型する
工程を示すもので,ノックアウトピン15を固定ベース
4に対して上昇させるとベッドノックアウト13が下型
12に対して相対的に上昇するため,このベッドノック
アウト13でワークWを下型12から離型することがで
きる。 【0028】図1から明らかなように,プレス装置3は
第1〜第4加工ユニットU1 〜U4を共通の昇降ベース
5の昇降により駆動するものであるため,その昇降ベー
ス5の中心線CLの両側の荷重がバランスしていない
と,偏荷重によりプレス装置3の加工精度,加工効率,
耐久性等に悪影響が及ぶ可能性がある。プレス装置3の
第1〜第4加工ユニットU1 〜U4 のうち,ワークWの
外周部に歯形W1 を成形する第3加工ユニットU3 は加
工時に最も大きな荷重を受けるもので,従来のプレス装
置3のように第3加工ユニットU3 を中心線CLから遠
く離れた位置(即ち,本実施例のプレス装置3の第4加
工ユニットU4 の位置)に設けたとすると,その第3加
工ユニットU3 の大きな荷重により前記中心線CL回り
に大きなモーメントが発生し,プレス装置3に好ましく
ない偏荷重が作用してしまう。 【0029】しかしながら,本実施例によれば,ワーク
Wに歯形W1 を成形する第3加工ユニットU3 をワーク
Wに開口部W2 を形成する第4加工ユニットU4 の上流
側に配置したことにより,荷重の大きい第3加工ユニッ
トU3 を前記中心線CLに接近させて偏荷重の発生を最
小限に抑えることができ,偏荷重により発生する加工精
度の低下,加工効率の低下,耐久性の低下等を確実に回
避することが可能となる。 【0030】尚,前記偏荷重の発生を抑えるには,第1
のプレス装置で「圧潰工程」,「荒仕上げ工程」および
「ピアシング工程」の3工程を行い,これとは別個の第
2のプレス装置で「歯形成形工程」を行うことが考えら
れるが,このようにすると設備費が増大するだけでな
く,製品を1プレスで成形することができなくなって生
産性が低下する問題がある。しかも「歯形成形工程」を
行う前にワークWの温度が低下する可能性があるため,
成形荷重が増加したり,酸化スケールが生じて歯形に打
ち込み傷が発生したりする懸念もある。 【0031】次に,図12に基づいて第2加工ユニット
U3 の第2実施例を説明する。尚,第2実施例におい
て,第1実施例の構成要素に対応する構成要素には,第
1実施例と同じ符号が付してある。 【0032】図7〜図10に示す第1実施例では,上型
18がボールベアリング20,21を介して回転自在に
支持されているが,図12に示す第2実施例では上型1
8が第1プレート16および第2プレート17と共に昇
降ベース5に固定される。上型18に対して上下摺動自
在に支持されたスライドノックアウト22は,その上端
部が第2プレート17の内周面にヘリカルスプライン2
5を介して係合している。 【0033】図12は上型18および下型12間にワー
クWを挟圧して歯形W1 を成形した状態を示しており,
この状態からスライドノックアウト22でワークWの上
面を抑えたまま,昇降ベース5が第1プレート16,第
2プレート17および上型18と共に上昇する。その際
に第2プレート17に対して相対的に下方に移動するス
ライドノックアウト22がヘリカルスプライン25の作
用で回転し,このスライドノックアウト22の下面に係
合するワークWも一体に回転する。その結果,上型18
がワークWに対して上方に移動する際に,アンダーカッ
ト部を有するワークWの歯形W1 から上型18の歯形成
形部7を離脱させることができる。 【0034】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0035】例えば,実施例では傘歯車としてハイポイ
ドギヤを例示したが,本発明の傘歯車はハイポイドギヤ
に限定されず,はす歯のベベルギヤや直歯のベベルギヤ
に対しても適用することができる。 【0036】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば,全工程のうちで最も大きな荷重を受ける工程
であるワークに歯形を形成する工程が,最終の第4加工
ユニットではなく,その手前の第3加工ユニットで行わ
れるので,その第3加工ユニットをプレス装置の中心線
に近付けて配置して偏荷重の発生を最小限に抑えること
ができる。その結果,前記偏荷重に起因するプレス装置
の加工精度の低下,加工効率の低下,耐久性の低下を回
避することが可能となる。 【0037】また第4加工ユニットでワークの中央に孔
明けを行う前に第3加工ユニットでワークに歯形を形成
すると,その歯形の成形荷重が増加してしまい,特にア
ンダーカットを有する傘歯車の場合には前記成形荷重の
増加が著しくなる。しかしながら,上型の歯形成形部の
内側に肉逃げ用凹部を設けることにより,材料の一部を
前記肉逃げ用凹部に逃がして成形荷重を軽減することが
できる。しかもその歯形の加工時に食い付き用突部によ
り上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
ことができる。
によって同時に駆動される第1〜第4加工ユニットをト
ランスファー装置の搬送方向に沿って所定間隔で直列に
配置し,前記トランスファー装置によりワークを第1加
工ユニットから第2加工ユニットおよび第3加工ユニッ
トを経て第4加工ユニットへと順次搬送しながら傘歯車
を鍛造により成形する傘歯車の成形装置に関する。 【0002】 【従来の技術】傘歯車を鍛造により成形する技術は,特
開平4−210841号公報,特開平7−236937
号公報,特開平9−85385号公報により公知であ
る。このように傘歯車を鍛造で成形することにより,切
削加工による成形に比べて加工コストを大幅に削減する
ことができる。 【0003】一般に傘歯車を鍛造するプレス装置は,そ
れぞれ圧潰工程,荒仕上げ工程,ピアシング工程,歯形
成形工程を行う第1〜第4加工ユニットを直列に備えて
おり,トランスファー装置でワークを第1加工ユニット
から第4加工ユニットへと順次搬送しながら成形を行う
ようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで,従来のプレ
ス装置は,ピアシング工程でワークの中心に開口部を形
成した後に歯形成形工程で前記開口部の周縁に歯形を形
成することにより,歯形成形工程の荷重を軽減するよう
になっているが,それでもなお歯形成形工程の荷重は残
りの圧潰工程,荒仕上げ工程,ピアシング工程の荷重に
比べて遙に大きいものである。そして,最終工程である
歯形成形工程を行う第4加工ユニットがプレス装置の中
心線から大きく外れた位置に設けられていると,プレス
装置に大きな偏荷重が作用してしまい,加工精度の低
下,加工効率の低下,耐久性の低下等の不具合が発生す
る可能性がある。またピアシング工程に続いて歯形成形
工程を行うと,ピアシング工程で形成された開口部に歯
形成形工程の荷重で肉が押し出されて大きなバリが発生
し,加工取代が増加してしまう問題がある。これを回避
するために歯形成形工程の金型を閉じてバリの発生を防
止すると,成形荷重が増加してピアシング工程を先に行
ったメリットが生かせなくなる。 【0005】本発明は,前述の事情に鑑みてなされたも
ので,4工程の鍛造により傘歯車を成形する際にプレス
装置に作用する偏荷重を最小限に抑えることを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,概略円柱状のワーク
から傘歯車を鍛造により成形するための,傘歯車の成形
装置において,前記概略円柱状のワークを鍛造前に加熱
する加熱機と,その加熱されたワークを鍛造すべく共通
の駆動源により同時に駆動される第1〜第4加工ユニッ
トを所定間隔で備える共通のプレス装置と,前記加熱さ
れたワークを第1加工ユニットから第2加工ユニットお
よび第3加工ユニットを経て第4加工ユニットへと順次
搬送するトランスファー装置とを含み,前記共通のプレ
ス装置は,前記第1加工ユニットにおいては前記加熱さ
れた概略円柱状のワークを偏平に圧潰し,前記第2加工
ユニットにおいては前記第1加工ユニットで偏平に圧潰
されたワークを傘歯車の外形に荒仕上げし,前記第3加
工ユニットにおいては前記第2加工ユニットで荒仕上げ
されたワークに歯形を形成し,前記第4加工ユニットに
おいては前記第3加工ユニットで歯形を形成されたワー
クの中央に孔明けを行い,前記第3加工ユニットにおい
て使用される上型の歯形成形部の半径方向内側には,ワ
ークに歯形を成形する際に押し出された材料を逃がして
成形荷重の低減を図るための肉逃げ用凹部と,加工時に
該上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
食い付き用突部とが設けられることを特徴とする。 【0007】上記構成によれば,全工程のうちで最も大
きな荷重を受けるワークに歯形を形成する工程が,最終
の第4加工ユニットではなく,その手前の第3加工ユニ
ットで行われるので,その第3加工ユニットをプレス装
置の中心線に近付けて配置して偏荷重の発生を最小限に
抑えることができる。その結果,前記偏荷重に起因する
プレス装置の加工精度の低下,加工効率の低下,耐久性
の低下を回避することが可能となる。 【0008】また第4加工ユニットでワークの中央に孔
明けを行う前に第3加工ユニットでワークに歯形を形成
すると,その歯形の成形荷重が増加してしまい,特にア
ンダーカットを有する傘歯車の場合には前記成形荷重の
増加が著しくなる。しかしながら,上型の歯形成形部の
内側に肉逃げ用凹部を設けることにより,材料の一部を
前記肉逃げ用凹部に逃がして成形荷重を軽減することが
できる。しかもその歯形の加工時に食い付き用突部によ
り上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
ことができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0010】図1〜図11は本発明の一実施例を示すも
ので,図1は傘歯車の成形装置の全体構成を示す図,図
2は第1工程前のワークを示す図,図3は第1工程後の
ワークを示す図,図4は第2工程後のワークを示す図,
図5は第3工程後のワークを示す図,図6は第4工程後
のワークを示す図,図7は図1の7−7線拡大断面図,
図8〜図10は前記図7に対応する作用説明図,図11
はハイポイドギヤの構造を示す図である。 【0011】図11は本発明の成形方法により成形され
る傘歯車の1種であるハイポイドギヤの構造を示すもの
で,入力軸01に固定された入力ギヤ02と出力軸03
に固定された出力ギヤ04とが相互に噛合し,入力軸0
1の回転を出力軸03に伝達する。入力軸01および出
力軸03は同一平面上になく,相互に捩じれの位置に配
置されている。また各ギヤ02,04の歯は,各軸0
1,03と平行な平面に対して傾斜しているためにアン
ダーカット部を有しており,例えば図示したように出力
軸03の方向に出力ギヤ04の歯を見たとき,その一方
の歯面は見えるが他方の歯面は陰になって見ることがで
きない。 【0012】図1は傘歯車の成形装置の全体構成を示す
ものである。直径が55mmの棒状の素材を切断機1で
長さ132mmの円柱状に切断してなるワークは加熱機
2に送られ,そこで高周波により6秒間加熱されて11
80℃に温度上昇した後に,1600トンのプレス装置
3に供給される。プレス装置3は上流側から下流側に向
けて直列に配置された第1加工ユニットU1 ,第2加工
ユニットU2 ,第3加工ユニットU3 および第4加工ユ
ニットU4 を一定のピッチで備えており,第1〜第4加
工ユニットU1 〜U4 は共通の固定ベース4にそれぞれ
設けられた4個の下型と,図示せぬ駆動源により昇降駆
動される共通の昇降ベース5にそれぞれ設けられた4個
の上型との協働により,ワークを鍛造して傘歯車を成形
する。 【0013】プレス装置3には,第1〜第4加工ユニッ
トU1 〜U4 間でワークを順次搬送すべくトランスファ
ー装置6が設けられる。トランスファー装置6は1サイ
クルの搬送動作で5個のワークを前記一定のピッチで同
時に搬送するもので,新たなワークがプレス装置3の第
1加工ユニットU1 に搬入されると,それまで第1加工
ユニットU1 にあったワークが第2加工ユニットU2 に
移載され,それまで第2加工ユニットU2 にあったワー
クが第3加工ユニットU3 に移載され,それまで第3加
工ユニットU3 にあったワークが第4加工ユニットU4
に移載され,それまで第4加工ユニットU4 にあったワ
ークがプレス装置3から次の焼準工程に向けて搬出され
る。 【0014】第1加工ユニットU1 により行われる第1
工程(圧潰工程)では,図2に示す概略円柱状のワーク
Wが,図3に示す偏平な形状に圧潰される。このとき,
下型によってワークWの下面に位置決め用の環状段部a
が形成される。 【0015】第2加工ユニットU2 により行われる第2
工程(荒仕上げ工程)では,図3に示す偏平な形状のワ
ークWが,図4に示す傘歯車の外形に荒仕上げされる。
このとき,下型によってワークWの下面に位置決め用の
環状凹部bが形成される。 【0016】第3加工ユニットU3 により行われる第3
工程(歯形成形工程)では,図4に示す傘歯車の外形に
荒仕上げされたワークWの外周部に,図5に示す如く歯
形W1 が成形される。図4に示すように,上型の歯形成
形部7の半径方向内側には,環状に形成された第1の肉
逃げ用凹部8および円形に形成された第2の肉逃げ用凹
部9が設けられており,ワークWに歯形W1 を成形する
際に押し出された材料を逃がして成形荷重の低減を図っ
ている。第1の肉逃げ用凹部8および第2の肉逃げ用凹
部9の間には,円周方向に120°間隔で配置された3
個の食い付き用凸部10…が設けられており,加工時に
上型とワークWとを一体化してワークWの回転を防止し
ている。 【0017】そして最後の第4加工ユニットU4 により
行われる第4工程(ピアシング工程)では,図5に示す
歯形W1 が成形されたワークWの中央部に,図6に示す
如く開口部W2 がピアシングされる。 【0018】次に,図7に基づいて第3加工ユニットU
3 の構造を説明する。 【0019】固定ベース4の上面に下型ホルダー11を
介して下型12が固定される。下型12にはベッドノッ
クアウト13が上下摺動自在かつ相対回転不能に支持さ
れており,このベッドノックアウト13はスプリング1
4で下向きに付勢されるとともに,図示せぬ駆動源に接
続されたノックアウトピン15により上方に駆動され
る。ベッドノックアウト13が作動していないとき,ベ
ッドノックアウト13の上面は下型12の上面と面一に
なって下型12の一部を構成する。 【0020】図示せぬ駆動源に接続されて昇降駆動され
る昇降ベース5の下面には,第1プレート16,第2プ
レート17および上型18が上下方向に重ね合わされた
状態で上型ホルダー19により支持される。上型18
は,第2プレート17との間に配置したボールベアリン
グ20と,上型ホルダー19との間に配置したボールベ
アリング21とにより,第2プレート17および上型ホ
ルダー19に対して上下方向の軸線回りに回転可能に支
持される。 【0021】第2プレート17にはスライドノックアウ
ト22が上下摺動自在かつ相対回転不能に支持されてお
り,このスライドノックアウト22はスプリング23で
上向きに付勢されるとともに,第1プレート16を貫通
して駆動源に接続された図示せぬノックアウトピン24
により下方に駆動される。スライドノックアウト22の
下半部は,上型18の中央部にヘリカルスプライン25
を介して噛合する。スライドノックアウト22が作動し
ていないとき,スライドノックアウト22の下面は上型
18の下面と面一になって上型18の一部を構成する。 【0022】次に,上記構造を備えた第3加工ユニット
U3 において行われる第3工程の作用を,図7〜図10
を参照しながら説明する。 【0023】図7は成形前の状態を示すもので,下型1
2上に傘歯車の外形に荒仕上げされたワークWが載置さ
れており,上型18はその上方に離間している。この状
態から,図8に示すように昇降ベース5が固定ベース4
に対して下降すると,昇降ベース5と一体に下降する上
型18およびスライドノックアウト22と,固定べース
4に支持された下型12およびベッドノックアウト13
のとの間にワークWが挟圧される。その結果,上型18
に設けた歯形成形部7によりワークWに歯形W1 (図5
参照)が成形される。 【0024】この第3工程はワークWの中央部に開口部
W2 (図6参照)をピアシングする前に行われるために
歯形W1 の成形荷重が大きくなるが,上型18に設けた
第1の肉逃げ用凹部8およびスライドノックアウト22
に設けた第2の肉逃げ用凹部9により前記歯形W1 の成
形荷重を低減することができる(図4参照)。 【0025】図9は上型18をワークWから離型する工
程を示すもので,昇降ベース5が第2プレート17およ
び上型18と共に上昇する。このときノックアウトピン
24は元の位置に保持されるために,そのノックアウト
ピン24は上昇する昇降ベース5に対して相対的に下降
し,スライドノックアウト22を第2プレート17およ
び上型18に対して下向きに押し出すように駆動する。
その結果,スライドノックアウト22はワークWの上面
に当接した状態に保持され,上型18はワークWを下型
12上に残して上方に離型する。 【0026】上型18がスライドノックアウト22に対
して上向きに相対移動するとき,回転不能なスライドノ
ックアウト22にヘリカルスプライン25を介して噛合
し,かつボールベアリング20,21により回転自在に
支持された上型18は,ワークWに対して回転しながら
上昇する。その結果,アンダーカット部を有するワーク
Wの歯形W1 から上型18の歯形成形部7を離脱させる
ことができる。 【0027】図10はワークWを下型12から離型する
工程を示すもので,ノックアウトピン15を固定ベース
4に対して上昇させるとベッドノックアウト13が下型
12に対して相対的に上昇するため,このベッドノック
アウト13でワークWを下型12から離型することがで
きる。 【0028】図1から明らかなように,プレス装置3は
第1〜第4加工ユニットU1 〜U4を共通の昇降ベース
5の昇降により駆動するものであるため,その昇降ベー
ス5の中心線CLの両側の荷重がバランスしていない
と,偏荷重によりプレス装置3の加工精度,加工効率,
耐久性等に悪影響が及ぶ可能性がある。プレス装置3の
第1〜第4加工ユニットU1 〜U4 のうち,ワークWの
外周部に歯形W1 を成形する第3加工ユニットU3 は加
工時に最も大きな荷重を受けるもので,従来のプレス装
置3のように第3加工ユニットU3 を中心線CLから遠
く離れた位置(即ち,本実施例のプレス装置3の第4加
工ユニットU4 の位置)に設けたとすると,その第3加
工ユニットU3 の大きな荷重により前記中心線CL回り
に大きなモーメントが発生し,プレス装置3に好ましく
ない偏荷重が作用してしまう。 【0029】しかしながら,本実施例によれば,ワーク
Wに歯形W1 を成形する第3加工ユニットU3 をワーク
Wに開口部W2 を形成する第4加工ユニットU4 の上流
側に配置したことにより,荷重の大きい第3加工ユニッ
トU3 を前記中心線CLに接近させて偏荷重の発生を最
小限に抑えることができ,偏荷重により発生する加工精
度の低下,加工効率の低下,耐久性の低下等を確実に回
避することが可能となる。 【0030】尚,前記偏荷重の発生を抑えるには,第1
のプレス装置で「圧潰工程」,「荒仕上げ工程」および
「ピアシング工程」の3工程を行い,これとは別個の第
2のプレス装置で「歯形成形工程」を行うことが考えら
れるが,このようにすると設備費が増大するだけでな
く,製品を1プレスで成形することができなくなって生
産性が低下する問題がある。しかも「歯形成形工程」を
行う前にワークWの温度が低下する可能性があるため,
成形荷重が増加したり,酸化スケールが生じて歯形に打
ち込み傷が発生したりする懸念もある。 【0031】次に,図12に基づいて第2加工ユニット
U3 の第2実施例を説明する。尚,第2実施例におい
て,第1実施例の構成要素に対応する構成要素には,第
1実施例と同じ符号が付してある。 【0032】図7〜図10に示す第1実施例では,上型
18がボールベアリング20,21を介して回転自在に
支持されているが,図12に示す第2実施例では上型1
8が第1プレート16および第2プレート17と共に昇
降ベース5に固定される。上型18に対して上下摺動自
在に支持されたスライドノックアウト22は,その上端
部が第2プレート17の内周面にヘリカルスプライン2
5を介して係合している。 【0033】図12は上型18および下型12間にワー
クWを挟圧して歯形W1 を成形した状態を示しており,
この状態からスライドノックアウト22でワークWの上
面を抑えたまま,昇降ベース5が第1プレート16,第
2プレート17および上型18と共に上昇する。その際
に第2プレート17に対して相対的に下方に移動するス
ライドノックアウト22がヘリカルスプライン25の作
用で回転し,このスライドノックアウト22の下面に係
合するワークWも一体に回転する。その結果,上型18
がワークWに対して上方に移動する際に,アンダーカッ
ト部を有するワークWの歯形W1 から上型18の歯形成
形部7を離脱させることができる。 【0034】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0035】例えば,実施例では傘歯車としてハイポイ
ドギヤを例示したが,本発明の傘歯車はハイポイドギヤ
に限定されず,はす歯のベベルギヤや直歯のベベルギヤ
に対しても適用することができる。 【0036】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば,全工程のうちで最も大きな荷重を受ける工程
であるワークに歯形を形成する工程が,最終の第4加工
ユニットではなく,その手前の第3加工ユニットで行わ
れるので,その第3加工ユニットをプレス装置の中心線
に近付けて配置して偏荷重の発生を最小限に抑えること
ができる。その結果,前記偏荷重に起因するプレス装置
の加工精度の低下,加工効率の低下,耐久性の低下を回
避することが可能となる。 【0037】また第4加工ユニットでワークの中央に孔
明けを行う前に第3加工ユニットでワークに歯形を形成
すると,その歯形の成形荷重が増加してしまい,特にア
ンダーカットを有する傘歯車の場合には前記成形荷重の
増加が著しくなる。しかしながら,上型の歯形成形部の
内側に肉逃げ用凹部を設けることにより,材料の一部を
前記肉逃げ用凹部に逃がして成形荷重を軽減することが
できる。しかもその歯形の加工時に食い付き用突部によ
り上型とワークとを一体化してワークの回転を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】傘歯車の成形装置の全体構成を示す図
【図2】第1工程前のワークを示す図
【図3】第1工程後のワークを示す図
【図4】第2工程後のワークを示す図
【図5】第3工程後のワークを示す図
【図6】第4工程後のワークを示す図
【図7】図1の7−7線拡大断面図
【図8】前記図7に対応する作用説明図
【図9】前記図7に対応する作用説明図
【図10】前記図7に対応する作用説明図
【図11】ハイポイドギヤの構造を示す図
【図12】本発明の第2実施例に係る,前記図7に対応
する図 【符号の説明】2 加熱機 3 プレス装置 6 トランスファー装置 7 歯形成形部 8 肉逃げ用凹部 9 肉逃げ用凹部10 食い付き用突部 18 上型 U1 第1加工ユニット U2 第2加工ユニット U3 第3加工ユニット U4 第4加工ユニット W ワーク
する図 【符号の説明】2 加熱機 3 プレス装置 6 トランスファー装置 7 歯形成形部 8 肉逃げ用凹部 9 肉逃げ用凹部10 食い付き用突部 18 上型 U1 第1加工ユニット U2 第2加工ユニット U3 第3加工ユニット U4 第4加工ユニット W ワーク
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フロントページの続き
(72)発明者 杉田 浩
埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ
ンダエンジニアリング株式会社内
(72)発明者 岡田 誠司
埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ
ンダエンジニアリング株式会社内
(72)発明者 浅田 孝
埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ
ンダエンジニアリング株式会社内
(56)参考文献 特開 平9−164447(JP,A)
特開 平4−210841(JP,A)
特開 平4−71747(JP,A)
特開 平7−144244(JP,A)
特開 平5−245578(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B21J 1/00 - 13/14
B21J 17/00 - 19/04
B21K 1/00 - 31/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 概略円柱状のワーク(W)から傘歯車を
鍛造により成形するための,傘歯車の成形装置におい
て, 前記概略円柱状のワーク(W)を鍛造前に加熱する加熱
機(2)と,その加熱されたワーク(W)を鍛造すべく
共通の駆動源により 同時に駆動される第1〜第4加工ユ
ニット(U1 〜U4 )を所定間隔で備える共通のプレス
装置(3)と,前記加熱されたワーク(W)を第1加工
ユニット(U1 )から第2加工ユニット(U2 )および
第3加工ユニット(U3 )を経て第4加工ユニット(U
4 )へと順次搬送するトランスファー装置(6)とを含
み, 前記共通のプレス装置(3)は, 前記第1加工ユニット
(U1 )においては前記加熱された概略円柱状のワーク
(W)を偏平に圧潰し,前記第2加工ユニット(U2 )
においては前記第1加工ユニット(U 1 )で偏平に圧潰
されたワーク(W)を傘歯車の外形に荒仕上げし,前記
第3加工ユニット(U3 )においては前記第2加工ユニ
ット(U 2 )で荒仕上げされたワーク(W)に歯形(W
1 )を形成し,前記第4加工ユニット(U4 )において
は前記第3加工ユニット(U 3 )で歯形(W 1 )を形成
されたワーク(W)の中央に孔明けを行い, 前記第3加工ユニット(U 3 )において使用される上型
(18)の歯形成形部(7)の半径方向内側には,ワー
ク(W)に歯形(W 1 )を成形する際に押し出された材
料を逃がして成形荷重の低減を図るための肉逃げ用凹部
(8,9)と,加工時に該上型(18)とワーク(W)
とを一体化してワーク(W)の回転を防止する食い付き
用突部(10)とが設けられる ことを特徴とする,傘歯
車の成形装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35999797A JP3406212B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 傘歯車の成形装置 |
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JP35999797A Expired - Fee Related JP3406212B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 傘歯車の成形装置 |
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Cited By (1)
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1997
- 1997-12-26 JP JP35999797A patent/JP3406212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2021115592A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | 愛知製鋼株式会社 | 鍛造装置 |
JP7356027B2 (ja) | 2020-01-24 | 2023-10-04 | 愛知製鋼株式会社 | 鍛造装置 |
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JPH11188449A (ja) | 1999-07-13 |
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