JP6160834B2 - プレス装置およびプレス成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス装置およびプレス成形方法に関する。
例えば、自動車の懸架装置のハブは、複数工程からなる鍛造によって成形することができる。特許文献1には、複数工程に対応する複数ステージを有するダイセットによって構成される鍛造用金型装置が開示されている。このような複数ステージを有するダイセットを使用してハブを成形する場合、換言すると、単動プレス装置によって複数工程の成形が同時に行われる場合、スライドに偏心荷重が作用する。このため、実際の成形では、理論上の成形荷重(型打ち荷重)よりも高い能力(剛性)を有するプレス装置が必要であり、設備が大型化する要因になる。
そこで、各ステージ毎にダイセットを作成し、並置した複数台の単動プレス装置によって各工程の成形をプレス中心で行うように構成した設備があるが、この場合、工程数と同じ台数のプレス装置が必要であり、設備コストの増大、ならびに、設備の設置スペースが問題となる。
特開2008−264871号公報
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、プレス設備の大型化を抑制することが可能なプレス装置およびプレス成形方法を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明のプレス装置は、往復運動するスライドを備える単動式プレス装置であって、複数工程に対応する複数個の金型と、各金型をプレス中心に位置決めさせる位置決め機構と、を備え、前記複数個の金型は、前記スライドによって支持されて一列に配列される複数個の上型と、ベッドによって支持されて一列に配列される複数個の下型と、を備え、前記位置決め機構は、前記複数個の上型を配列方向へ移動させて各上型を前記プレス中心に位置決めさせる上型駆動機構と、前記複数個の下型を配列方向へ移動させて各下型を前記プレス中心に位置決めさせる下型駆動機構と、を備え、前記複数個の上型の配列方向と前記複数個の下型の配列方向とは相互に平行であることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のプレス成形方法は、単動式プレス装置を使用するプレス成形方法であって、前記単動プレス装置に複数工程に対応する複数個の金型を設けておいて、一列に配列された複数個の上型からなる上型列と該上型列に対して平行に配列された複数個の下型からなる下型列とをそれぞれに移動させて各工程に対応する金型を前記プレス中心に位置決めさせることにより、複数工程の各工程の成形が、各工程に対応する金型によって順次プレス中心で行われることを特徴とする。
本発明によれば、プレス設備の大型化を抑制することができる。
第1実施形態の説明図であって、プレス装置の主要部の正面図である。 第1および第2実施形態の説明図であって、プレス装置の主要部の側面図である。 第1実施形態の説明図であって、位置決め機構の概略構造を示す図である。 第1実施形態に係るプレス成形方法の説明図であって、(A)は材料投入ならびに完成品取り出しの段階を説明する図であり、(B)は第1工程の成形が行われる段階を説明する図であり、(C)は第2工程の成形が行われる段階を説明する図であり、(D)は第N工程の成形が行われる段階を説明する図である。 第2実施形態の説明図であって、プレス装置の主要部の正面図である。 第2実施形態に係るプレス成形方法の説明図であって、(A)は仕掛け始めにおける材料投入の段階を説明する図であり、(B)は仕掛け始めにおける第1工程の成形が行われる段階を説明する図であり、(C)は循環過程における第2工程の成形および材料投入が行われる段階を説明する図であり、(D)は循環過程における第1工程の成形および完成品取り出しが行われる段階を説明する図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、第1実施形態に係るプレス装置は、スライド11が上下方向(図1、図2における上下方向)へ往復運動する周知の単動プレス装置と同一の基本構造を有する。ここでは、明細書の記載を簡潔にすることを目的に、プレス装置の既知の基本構造に関する説明を省略する。
図1に示されるように、プレス装置は、複数工程(N工程)に対応する複数個(N個)の金型1−Nを備える。換言すると、プレス装置は、第1工程に対応する第1金型1、第2工程に対応する第2金型2、・・・、第N工程(N番目の工程)に対応する第N金型Nを備える。各金型1−Nは、上型1A−NAと下型1B−NBとによって構成される。すなわち、第1金型1は、上型1Aと下型1Bとによって構成される。また、第2金型2は、上型2Aと下型2Bとによって構成される。以下同様に、第N金型Nは、上型NAと下型NBとによって構成される。
図1、図2に示されるように、N個の上型1A−NAは、スライド11によって支持されるシャトルプレート12A(図2参照)に一列で配置される。同様に、N個の下型1B−NBは、ベッド13によって支持されるシャトルプレート12B(図2参照)に一列で配置される。N個の上型1A−NAは、図1における左側から右側へ、上型1A、上型2A、・・・、上型NAの順に配列される。同様に、N個の下型1B−NBは、図1における左側から右側へ、下型1B、下型2B、・・・、下型NBの順に配列される。なお、シャトルプレート12Aは、スライド下面14に設けられた上型ガイド15Aによって上型配列方向(図1における左右方向)へ案内される。また、シャトルプレート12Bは、ベッド上面16に設けられた下型ガイド15Bによって下型配列方向(図1における左右方向)へ案内される。
ここでは、シャトルプレート12Aに配列されたN個の上型1A−NAを上型列3と定めるとともに、シャトルプレート12Bに配列されたN個の下型1B−NBを下型列4と定める。なお、上型列3と下型列4とは、相互に平行に配置される。そして、上型1Aと下型1Bとは、衝合可能に相対する(同一軸線上に位置する)ように配置される。また、上型2Aと下型2Bとは、衝合可能に相対するように配置される。以下同様に、上型NAと下型NBとは、衝合可能に相対するように配置される。
プレス装置は、個々の金型1−Nをプレス中心(スライド中心)に位置決めさせる位置決め機構を備える。図2に示されるように、位置決め機構は、シャトルプレート12Aを上型配列方向(図2における視線方向)へシャトル移動(往復移動)させて個々の上型1A−NAをプレス中心に位置決めさせる上型駆動機構17Aと、シャトルプレート12Bを下型配列方向(図2における視線方向)へシャトル移動(往復移動)させて個々の下型1B−NBをプレス中心に位置決めさせる下型駆動機構17Bと、上型駆動機構17Aおよび下型駆動機構17Bの動作を制御する制御装置と、を有する。
図2、図3に示されるように、上型駆動機構17Aは、上型ガイド15Aに沿って配置、すなわち、上型配列方向(図3における左右方向)に対して平行に配置されるねじ軸18Aと、ねじ軸18Aに螺合されたボールナット19Aとシャトルプレート12Aとを連結させる連結アーム20Aと、制御装置から出力される制御信号に基づいてねじ軸18Aを回転駆動させるサーボモータ21Aと、を有する。同様に、下型駆動機構17Bは、下型ガイド15Bに沿って配置、すなわち、下型配列方向(図3における左右方向)に対して平行に配置されるねじ軸18Bと、ねじ軸18Bに螺合されたボールナット19Bとシャトルプレート12Bとを連結させる連結アーム20Bと、制御装置から出力される制御信号に基づいてねじ軸18Bを回転駆動させるサーボモータ21Bと、を有する。
次に、第1実施形態に係るプレス成形方法を説明する。ここでは、前述したプレス装置を使用して、複数工程(N工程)を経て製品形状に成形される鍛造部品のプレス成形方法を説明する。
図4(A)に示される状態では、位置決め機構によって第N金型Nがプレス中心に位置決めされる。すなわち、上型NAは、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が上型配列方向(図4(A)における左右方向)へ移動されることにより、プレス中心に位置決めされる。また、下型NBは、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が下型配列方向(図4(A)における左右方向)へ移動されることにより、プレス中心に位置決めされる。そして、下型1Bには、例えばロボット等の材料投入装置によって材料が投入される(図4における(1)材料投入)。
下型1B(第1金型1)への材料の投入が完了すると、図4(B)に示されるように、位置決め機構によって第1金型1がプレス中心に位置決めされる(図4における(2)金型移動)。すなわち、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が図4(A)に示される位置から右方向へ移動されることにより、上型1Aがプレス中心に位置決めされる。同時に、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が図4(A)に示される位置から右方向へ移動されることにより、下型1Bがプレス中心に位置決めされる。
そして、第1金型1がプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、第1工程の成形が、対応する第1金型1によってプレス中心で行われる(図4における(3)成形)。すなわち、スライド11が上下方向へ1サイクル(1往復)駆動されることにより、上型1Aと下型1Bとが衝合されて材料が成形される。第1工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型1Bから成形品(第1成形品)が離型される。離型された第1成形品は、例えばロボット等のワーク搬送装置によって、第1金型1から第2金型へ搬送される(図4における(4)成形品シフト)。すなわち、第1成形品は、ワーク搬送装置によって、下型1Bから取り出されて下型2Bへ投入される。
下型2B(第2金型2)への成形品の投入が完了すると、図4(C)に示されるように、位置決め機構によって第2金型2がプレス中心に位置決めされる(図4における(5)金型移動)。すなわち、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が図4(B)に示される位置から左方向へ移動されることにより、上型2Aがプレス中心に位置決めされる。同時に、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が図4(B)に示される位置から左方向へ移動されることにより、下型2Bがプレス中心に位置決めされる。
そして、第2金型2がプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、第2工程の成形が、対応する第2金型2によってプレス中心で行われる(図4における(6)成形)。すなわち、スライド11が上下方向へ1サイクル(1往復)駆動されることにより、上型2Aと下型2Bとが衝合されて材料(第1成形品)が成形される。第2工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型2Bから成形品(第2成形品)が離型される。離型された第2成形品は、ワーク搬送装置によって次工程の金型(図示省略)へ搬送される(図4における(7)成形品シフト)。
そして、次工程の金型への成形品の投入が完了すると、位置決め機構によって次工程の金型がプレス中心に位置決めされる(図4における(8)金型移動)。以降、成形(図4における(6)参照)、成形品シフト(図4における(7)参照)、金型移動(図4における(8)参照)の各過程が、各工程ごとに繰り返される。
そして、図4(D)に示される第N工程(最終工程)では、第N金型Nがプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、第N工程の成形が、対応する第N金型Nによってプレス中心で行われる(図4における(9)成形)。すなわち、スライド11が上下方向へ1サイクル(1往復)駆動されることにより、上型NAと下型NBとが衝合されて成形品が成形される。第N工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型NBから成形品(完成品)が離型される。離型された完成品は、ワーク搬送装置によって第N金型N(下型NB)から取り出される(図4における(11)完成品取り出し)。なお、図4(A)に示されるように、完成品の取り出しに並行して、第1金型1の下型1Bに、材料投入装置によって材料が投入される(図4における(1)材料投入)。
第1実施形態に係るプレス成形方法では、図4における(1)材料投入から(11)完成品取り出しまでの各過程が順次繰り返される。
第1実施形態では以下の効果を奏する。
第1実施形態によれば、上型1A−NAが一列に配列された上型列3と下型1B−NBが一列に配列された下型列4とを、それぞれ金型配列方向へシャトル移動(往復移動)させて、複数工程(N工程)の成形を、対応する各金型1−Nによって順次プレス中心で行うように構成した。
このように、各工程の成形が単動プレス装置のプレス中心で行われるので、プレス成形時にスライド11に偏心荷重が作用することがない。これにより、複数工程の成形を同時に行うように構成した従来技術のように、理論上の成形荷重(型打ち荷重)よりも高い能力(剛性)を有するプレス装置を設備する必要がなく、設備の大型化を回避することができる。
また、複数台の単動プレス装置によって各工程の成形をプレス中心で行うように構成した従来技術のように、工程数と同一数の単動プレス装置を設備する必要がなく、1台の単動プレスを設備するだけで複数工程の成形を実施することが可能である。その結果、設備コストの増大、ならびに、設備の設置スペースの問題を回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、第1実施形態に係るプレス装置と同一または相当の構成については、同一の符号を付与するとともに重複する説明を省略する。
図5に示されるように、プレス装置は、第1工程に対応する第1金型1と、第2工程に対応する第2金型2と、を備える。シャトルプレート12Aには、上型1A、上型2Aが、図5における右側から左側へ、上型1A、上型2Aの順に配列される。他方、シャトルプレート12Bには、下型1B、下型2Bが、図1における左側から右側へ、下型1B、下型2Bの順に配列される。すなわち、2個の上型1A、上型2Aと、2個の下型1B、下型2Bとは、シャトルプレート12Aとシャトルプレート12Bとの間、延いては、上型列3と下型列4との間で、互い違いに配置される。
次に、第2実施形態に係るプレス成形方法を説明する。ここでは、前述したプレス装置を使用して、2工程を経て製品形状に成形される鍛造部品のプレス成形方法を説明する。
図6(A)に示される仕掛け始めの状態では、位置決め機構によって第2金型2がプレス中心に位置決めされる。すなわち、上型2Aは、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されてプレス中心に位置決めされる。また、下型2Bは、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されてプレス中心に位置決めされる。そして、第2金型2がプレス中心に位置決めされた状態で、下型1Bには、例えばロボット等の材料投入装置によって材料が投入される(図6における(1)材料投入)。
下型1Bへの材料の投入が完了すると、図6(B)に示されるように、位置決め機構によって上型列3と下型列4とを互い違いに移動させることにより、第1金型1がプレス中心に位置決めされる(図6における(2)金型移動)。すなわち、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が図6(A)に示される位置から左方向へ移動されることにより、上型1Aがプレス中心に位置決めされる。同時に、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が図6(A)に示される位置から右方向へ移動されることにより、下型1Bがプレス中心に位置決めされる。換言すると、上型列3(上型1Aおよび上型2A)と下型列4(下型1Bおよび下型2B)とを、プレス中心を基軸として左右逆方向へ(逆位相で)移動させることにより、上型1Aと下型1Bとがプレス中心に位置決めされる。
そして、第1金型1がプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、仕掛け始めにおける第1工程の成形が、対応する第1金型1によってプレス中心で行われる(図6における(3)成形)。第1工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型1Bから成形品(第1成形品)が離型される。離型された第1成形品は、ワーク搬送装置によって下型1Bから取り出されて下型2Bへ投入される(図6における(4)成形品シフト)。
下型2Bへの第1成形品の投入が完了すると、図6(C)に示されるように、位置決め機構によって上型列3と下型列4とを互い違いに移動させることにより、第2金型2がプレス中心に位置決めされる(図6における(5)金型移動)。すなわち、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が図6(B)に示される位置から右方向へ移動されることにより、上型2Aがプレス中心に位置決めされる。同時に、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が図6(B)に示される位置から左方向へ移動されることにより、下型2Bがプレス中心に位置決めされる。換言すると、上型列3(上型1Aおよび上型2A)と下型列4(下型1Bおよび下型2B)とを、プレス中心を基軸として左右逆方向へ(逆位相で)移動させることにより、上型2Aと下型2Bとがプレス中心に位置決めされる。
そして、第2金型2がプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、第2工程の成形が、対応する第2金型2によってプレス中心で行われる(図6における(6)成形)。第2工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型2Bから成形品(完成品)が離型される。ここで、第2実施形態では、第2工程の成形に並行して、材料投入装置によって第1金型1の下型1Bに材料が投入される(図6における(7)材料投入)。なお、材料投入のタイミングにおいて、第1実施形態のプレス装置では、図4(A)に示されるように、下型1Bの上方に上型1Aが位置していたが、第2実施形態のプレス装置では、図6(C)に示されるように、下型1Bの上方に一定の空間が形成される。
下型1Bへの材料の投入が完了すると、図6(D)に示されるように、位置決め機構によって上型列3と下型列4とを互い違いに移動させることにより、第1金型1がプレス中心に位置決めされる(図6における(8)金型移動)。すなわち、シャトルプレート12Aが上型駆動機構17Aによって駆動されて上型列3が図6(C)に示される位置から左方向へ移動されることにより、上型1Aがプレス中心に位置決めされる。同時に、シャトルプレート12Bが下型駆動機構17Bによって駆動されて下型列4が図6(C)に示される位置から右方向へ移動されることにより、下型1Bがプレス中心に位置決めされる。換言すると、上型列3(上型1Aおよび上型2A)と下型列4(下型1Bおよび下型2B)とを、プレス中心を基軸として左右逆方向へ(逆位相で)移動させることにより、上型1Aと下型1Bとがプレス中心に位置決めされる。
そして、第1金型1がプレス中心に位置決めされたことが制御装置によって認識されると、第1工程の成形が、対応する第1金型1によってプレス中心で行われる(図6における(9)成形)。第1工程が完了すると、ベッド13に内蔵されたノックアウト装置によって下型1Bから成形品(第1成形品)が離型される。ここで、第2実施形態では、第1工程の成形に並行して、下型2Bから離型された完成品が、例えばロボット等のワーク搬送装置によって、下型2Bから取り出される(図6における(10)完成品取り出し)。なお、完成品取り出しのタイミングにおいて、第1実施形態のプレス装置では、図4(A)に示されるように、下型NBの上方に上型NAが位置していたが、第2実施形態のプレス装置では、図6(D)に示されるように、下型2Bの上方に一定の空間が形成される。
第1成形品は、ワーク搬送装置によって下型1Bから取り出されて下型2Bへ投入される(図6における(11)成形品シフト)。下型2Bへの第1成形品の投入が完了すると、図6(C)に示されるように、位置決め機構によって、第2金型2がプレス中心に位置決めされる(図6における(12)金型移動)。そして、第2工程の成形が対応する第2金型2によってプレス中心で行われるとともに(図6における(6)成形)、並行して、第1金型1の下型1Bに材料が投入される(図6における(7)材料投入)。
このように、第2実施形態では、図6における(1)材料投入から(5)金型移動までの仕掛け始めの過程を経た後、上型列3(上型1Aおよび上型2A)と下型列4(下型1Bおよび下型2B)とを逆位相でシャトル移動させて第1金型1と第2金型2とを交互にプレス中心に位置決めさせることにより、図6における(6)成形から(12)金型移動までの各過程が順次繰り返される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同等の効果を奏することができる。
また、第2実施形態では、上型1A,2Aと下型1B,2Bとを、上型列3と下型列4との間で互い違いに配置して、上型列3と下型列4とを逆位相でシャトル移動させることにより、第1金型1と第2金型2とを交互にプレス中心に位置決めさせて、各工程の成形をプレス中心で行うように構成した。
これにより、下型1Bへの材料投入時および下型2Bからの完成品取り出し時に、下型1Bおよび下型2Bの上方に一定の空間を形成することが可能である。換言すると、プレス中心から離れた位置で下型1Bへの材料投入および下型2Bからの完成品取り出しを行うことが可能であり、設備の設計の自由度を拡大することができる。
また、材料投入動作および完成品取り出し動作を、成形動作、すなわち、スライド11の往復動作と並行して行うことが可能であり、サイクルタイムの短縮、延いては、生産性を向上させることができる。
さらに、複数台の単動プレス装置によって各工程の成形をプレス中心で行うようにした従来技術のように、工程数と同一数の単動プレス装置を設備する必要がなく、1台の単動プレスで2工程の成形を行うことが可能であり、設備するプレス装置の台数を半減させることができる。その結果、設備コスト、ならびに、設備の設置スペースを半減させることができる。
なお、実施形態は以上に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
第1および第2実施形態では、位置決め機構としてねじ軸18A(18B)をサーボモータ21A(21B)によって回転駆動する、所謂、ボールねじ駆動機構を採用したが、上型列3(シャトルプレート12A)および下型列4(シャトルプレート12B)をシャトル移動させる駆動源として、例えば、油圧シリンダ、空圧シリンダ等の流体圧シリンダを採用することができる。
第1および第2実施形態では、上型列3(上型配列方向)と下型列4(下型配列方向)とを平行に設定したが、平面視(上下方向の視線)で、上型列3(上型配列方向)と下型列4(下型配列方向)とをプレス中心で交差するように非平行に配置することが可能である。この場合、第1実施形態においても、材料投入と完成品取り出しとをプレス中心から離れた位置で行うことができる。
1 第1金型、2 第2金型、11 スライド、17A 上型駆動機構(位置決め機構)、17B 下型駆動機構(位置決め機構)

Claims (6)

  1. 往復運動するスライドを備える単動式プレス装置であって、
    複数工程に対応する複数個の金型と、
    各金型をプレス中心に位置決めさせる位置決め機構と、
    を備え
    前記複数個の金型は、前記スライドによって支持されて一列に配列される複数個の上型と、ベッドによって支持されて一列に配列される複数個の下型と、を備え、
    前記位置決め機構は、前記複数個の上型を配列方向へ移動させて各上型を前記プレス中心に位置決めさせる上型駆動機構と、前記複数個の下型を配列方向へ移動させて各下型を前記プレス中心に位置決めさせる下型駆動機構と、を備え、
    前記複数個の上型の配列方向と前記複数個の下型の配列方向とは相互に平行であることを特徴とするプレス装置。
  2. 前記位置決め機構は、前記複数個の上型と前記複数個の下型とを互い違いに往復移動させることを特徴とする請求項に記載されたプレス装置。
  3. 往復運動するスライドを備える単動式プレス装置であって、
    複数工程に対応する複数個の金型と、
    各金型をプレス中心に位置決めさせる位置決め機構と、
    を備え、
    前記複数個の金型は、前記スライドによって支持されて一列に配列される複数個の上型と、ベッドによって支持されて一列に配列される複数個の下型と、を備え、
    前記位置決め機構は、前記複数個の上型を配列方向へ移動させて各上型を前記プレス中心に位置決めさせる上型駆動機構と、前記複数個の下型を配列方向へ移動させて各下型を前記プレス中心に位置決めさせる下型駆動機構と、を備え、前記複数個の上型と前記複数個の下型とを互い違いに往復移動させることを特徴とするプレス装置。
  4. 単動式プレス装置を使用するプレス成形方法であって、
    前記単動プレス装置に複数工程に対応する複数個の金型を設けておいて、
    一列に配列された複数個の上型からなる上型列と該上型列に対して平行に配列された複数個の下型からなる下型列とをそれぞれに移動させて各工程に対応する金型を前記プレス中心に位置決めさせることにより、複数工程の各工程の成形が、各工程に対応する金型によって順次プレス中心で行われることを特徴とするプレス成形方法。
  5. 前記上型列と前記下型列とを互い違いに往復移動させて各工程に対応する金型を前記プレス中心に位置決めさせることを特徴とする請求項に記載されたプレス成形方法。
  6. 単動式プレス装置を使用するプレス成形方法であって、
    前記単動式プレス装置に複数工程に対応する複数個の金型を設けておいて、
    一列に配列された複数個の上型からなる上型列と一列に配列された複数個の下型からなる下型列とを互い違いに往復移動させて各工程に対応する金型を前記プレス中心に位置決めさせることにより、複数工程の各工程の成形が、各工程に対応する金型によって順次プレス中心で行われることを特徴とするプレス成形方法。
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