JP2017209712A - 多段式鍛造プレス機のトランスファ装置 - Google Patents

多段式鍛造プレス機のトランスファ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動力伝達機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、また搬送位置の調整を容易に行うことができる多段式鍛造プレス機のトランスファ装置を提供する。【解決手段】ベースプレート34と、ベースプレート34の支持面36に設けられたガイドレール46に沿って水平方向にスライド移動可能な第1プレート38と、第1プレート38に設けられたガイドレール55に沿って上下方向にスライド移動可能な第2プレート40と、第2プレート40に取り付けられたチャックユニット42と、水平駆動用サーボモータと、上下駆動用サーボモータと、を有し、水平駆動用サーボモータを水平方向にスライド移動可能な第1プレート38に、上下駆動用サーボモータを上下方向にスライド移動可能な第2プレート40に、それぞれリンク機構を介して接続した。【選択図】 図2

Description

この発明は複数並設された鍛造加工部にワークを順次搬送するための多段式鍛造プレス機のトランスファ装置に関する。
ダイ及びパンチを備えた鍛造加工部が水平方向に複数並設された多段式鍛造プレス機に、ワークを次の鍛造加工部へ搬送するためのトランスファ装置を備えたものとして、例えば下記特許文献1に開示されたものがある。
この種のトランスファ装置は複数のチャックユニットを有し、その先端部に設けられたチャック爪にてワークを挟持して次工程の鍛造加工部に搬送する。
この時トランスファ装置は、チャックユニットを複数の鍛造加工部が並設されている水平方向に移動させるのに加えて、パンチやダイとの干渉を避けるため水平方向とは直交する上下方向にも移動させる場合が多い。このような水平方向及び上下方向の移動動作を行なわせるための動力源として、従来はプレスラムを駆動させるための主モータが用いられていた。
このような場合、主モータの動力は、ギア、カム、リンク機構等で構成される動力伝達機構を介して、チャックユニットが取り付けられているトランスファビーム等に伝達される。
このため主モータを動力源とする従来のトランスファ装置では、動力伝達機構が長くなってしまうとともに、これを構成する部品点数も多くなり動力伝達機構が複雑化してしまう問題が生じていた。
このような複雑な機構は作製費用が高価なものとなり、またメンテナンス費用も増加してしまう。
ところで、鍛造加工部においてダイとダイに収容されたワークとの間で芯ずれが生じると、これが鍛造加工の際に外径と内径の芯ずれ等の不具合の原因となるため、多段式鍛造プレス機のトランスファ装置はワークを搬送する際の位置精度を高く維持すべく、水平方向及び上下方向の搬送位置の調整を行う必要がある。
しかしながら主モータを動力源とするトランスファ装置では、搬送位置の調整を行う場合、具体的には動力伝達機構を構成するリンクの長さやカムのカム曲線を変更することになるため、該当部品の交換又は調整作業が必要となり、その結果鍛造プレス機の停止時間が長くなってしまい製品生産時間を阻害する要因となっていた。
尚、下記特許文献2にはトランスファ装置の動力源としてサーボモータを用いた点が開示されている。この特許文献2に記載のものは、複数組のフィンガ(チャック爪)を有する一対のビームの両端に、関節付きアームを介してサーボモータを接続し、両端のサーボモータの連携により前記ビームに2次元若しくは3次元動作を付与するものである。
しかしながらこの特許文献2に記載のものは、各サーボモータがそれ単独でビームを水平方向若しくは上下方向に移動させるといったものではなく本発明とは搬送機構が異なっている。
特開2013−78791号公報 特許第5517147号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、動力伝達機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、また搬送位置の調整を容易に行うことができる多段式鍛造プレス機のトランスファ装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、複数の鍛造加工部が水平方向に並設された多段式鍛造プレス機に備えられ、ワークを次の鍛造加工部へ順次搬送する多段式鍛造プレス機のトランスファ装置であって、(a)前記水平方向及び上下方向に延びる支持面を有するベースプレートと、(b)該ベースプレートの該支持面に設けられたガイドレールに沿って、前記水平方向又は上下方向にスライド移動可能な第1プレートと、(c)該第1プレートに設けられたガイドレールに沿って、前記上下方向又は水平方向にスライド移動可能な第2プレートと、(d)該第2プレートに取り付けられワークを挟持する複数のチャックユニットと、(e)前記第1プレート又は第2プレートを前記水平方向に駆動させるための水平駆動用サーボモータと、(f)前記第2プレート又は第1プレートを前記上下方向に駆動させるための上下駆動用サーボモータと、を有し、前記水平駆動用サーボモータを前記水平方向にスライド移動可能な前記第1プレート又は第2プレートに、前記上下駆動用サーボモータを前記上下方向にスライド移動可能な前記第2プレート又は第1プレートに、それぞれリンク機構を介して接続したことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ベースプレートに対し前記第1プレートとは反対側の位置で、前記上下駆動用サーボモータを、出力軸が前記上下方向に延びる向きで該ベースプレートに取り付けるようになしたことを特徴とする。
以上のように本発明は、第1プレート又は第2プレートを水平方向に駆動させるための動力源として水平駆動用サーボモータを、また第2プレート又は第1プレートを上下方向に駆動させるための動力源として上下駆動用サーボモータをそれぞれ設け、これらをリンク機構を介して駆動対象のプレートに接続することで、第2プレートに取り付けられたチャックユニットを水平方向又は上下方向に移動可能としたものである。
かかる本発明によれば、主モータの回転運動からトランスファ装置の移動タイミングを取り出すため従来用いられていた複雑なカム機構を不要とすることができる。また動力源としてのサーボモータを駆動対象のプレートに隣接した位置に設置することができため、プレスラムを駆動させる主モータからの動力を長い距離伝達させる従来の構成のものに比べて、動力伝達機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とすることができる。またこれによりトランスファ装置の作製費用及びメンテナンス費用を抑制することができる。
また本発明によれば、トランスファ装置の本体部分が3枚のプレート(ベースプレート、第1プレート、第2プレート)を縦向きに重ね合わせた配置となり、これらプレートの板厚方向にコンパクトな構成とすることができる。
本発明ではまた、水平方向及び上下方向の搬送位置の調整を容易に行うことができる。
主モータを動力源とする従来のトランスファ装置では、搬送位置の調整を行う場合、動力伝達機構を構成するリンクの長さやカムのカム曲線を変更するため、該当部品の交換又は調整が必要となり、機械の停止時間が長くなってしまう。
これに対し本発明ではサーボモータの指示値を変更して、出力軸の回転量を変更するのみで(リンク等の動力伝達機構部品を変更しなくても)チャックユニットの停止位置を水平方向及び上下方向に任意に変更することができる。このため本発明ではプレス機を動作させながらでも搬送位置の調整を行なうことが可能となり、従来のものに比べて位置調整作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
本発明ではまた、ベースプレートに対し第1プレートとは反対側の位置で、上下駆動用サーボモータを出力軸が上下方向に延びる向きでベースプレートに取り付けることができる(請求項2)。
この請求項2によればベースプレートを縦に挟んで、上下駆動用サーボモータと駆動対象のプレート(第1プレート又は第2プレート)とを近接して配置することができるため、上下駆動用サーボモータと駆動対象のプレートの間に配置される動力伝達機構としてのリンク機構をより短いコンパクトな構成とすることができる。
以上のような本発明によれば、動力伝達機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、また搬送位置の調整を容易に行うことができる多段式鍛造プレス機のトランスファ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のトランスファ装置を備えた多段式鍛造プレス機の平面図である。 図1のトランスファ装置の要部を示した斜視図である。 同トランスファ装置の断面図である。 第1リンク機構50の構成を示した図である。 回転移動手段81の構成を示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は本実施形態のトランスファ装置を備えた多段式鍛造プレス機を示した図である。
図1において、10は多段式鍛造プレス機(以下、鍛造プレス機とする場合がある)で、箱型形状をなすフレーム12の内部にワークを鍛造加工するための複数(ここでは3段)の鍛造加工部が水平方向に一定間隔で並設されている。
鍛造加工部はフレーム12に固定されたダイ14(図3)と、ダイ14に対向して配置されたパンチ16とで構成されている。
各パンチ16は何れもラム18の先端部に装着されており、ラム18の前進移動により各鍛造加工部で材料(ワーク)が同時に成形される。
本例の鍛造プレス機10ではラム18の動力源として主モータ20が設けられている。主モータ20はベルト22を介してフライホイール24に連結され、フライホイール24はクランク軸26を介してラム18に連結されている。
詳しくは、フライホイール軸25のフライホイール24とは反対側の端部に設けられたピニオンギア27と、クランク軸26の端部に設けられた大ギア28とが噛み合い状態で連結されている。
このため本例では主モータ20の動力によりフライホイール24が回転せしめられるとともに、その動力によりラム18が進退移動する。即ちラム18の先端部に装着されたパンチ16がダイ14に対して進退し鍛造加工が行なわれる。
このように構成された鍛造プレス機10において、外部から供給された材料(ワークW)は、図示を省略したカッタにて所定寸法に切断された後、上記3段の鍛造加工部を順次経由することで所定の形状に成形される。この際各鍛造加工部へのワークWの搬送は後述するトランスファ装置30によって行なわれる。
そして鍛造加工が完了した製品は図示を省略した搬出装置により機外に搬出される。
図1で示すように本例の鍛造プレス機10は、鍛造加工部が配置された部分でフレーム12の上面が開放されており、この開放空間におけるダイ14の上方の位置にトランスファ装置30の本体部分が配置されている。
図2はこのトランスファ装置30の要部を示した斜視図である。
同図で示すようにトランスファ装置30は、3枚のプレートがベースプレート34、第1プレート38、第2プレート40の順にそれぞれ縦向きで対向配置され、第2プレート40上にはチャックユニット42が取り付けられている。
ベースプレート34は平坦な支持面36を有している。
ベースプレート34は、この支持面36が水平方向(ダイ14が並設されている方向)及びこれと直交する上下方向に対して平行となるよう鍛造プレス機10のフレーム12に位置固定されている。
そして支持面36には隣接する第1プレート38をスライド移動可能に保持するためのガイドレール46が水平方向に取り付けられている。
第1プレート38は、ベースプレート34の支持面36と対向する面にガイドレール46と係合する係合ブロック47が取り付けられている。ガイドレール46と係合ブロック47との間には複数のボールが配設されており、これらガイドレール46と係合ブロック47とでリニアガイドが構成され、第1プレート38はベースプレート34に対して水平方向(ダイ14が並設されている方向)にスライド移動可能となっている。
また図4で示すように、第1プレート38には、これを水平方向に駆動させるための水平駆動用サーボモータ49が第1リンク機構50を介して接続されている。
水平駆動用サーボモータ49は、その出力軸51が第1プレート38のスライド方向とは直交する方向で、鍛造プレス機10に位置固定されている。
水平駆動用サーボモータ49の出力軸51の先端にはクランク軸52が取り付けられ、クランク軸52には第1ロッド53の一端が回転可能に連結されている。第1ロッド53の他端は、第1プレート38から連結部48を介して水平方向に延び出した第2ロッド54と回転可能に連結されている。
ここで第2ロッド54は図4(B)で示すガイド軸57に沿って水平方向にのみ移動可能とされている。
本例では、これらクランク軸52,第1ロッド53,第2ロッド54にて第1リンク機構50が構成されている。
本例では、水平駆動用サーボモータ49の出力軸51が所定の角度範囲内で往復回転又は一方向回転すると、その運動は第1リンク機構50によって水平方向の往復運動に変換され第1プレート38に伝達される。これにより、第1プレート38もまた水平方向に往復移動する。
本例によれば第1プレート38の水平方向の停止位置は、水平駆動用サーボモータ49の出力軸51の回転量を変更することで任意の位置に容易に変更することができる。
尚、この第1プレート38のベースプレート34とは反対側の面には、第2プレート40をスライド移動可能に保持するためのガイドレール55が鉛直(上下)方向に取り付けられている。
第2プレート40は、図2及び図3に示すように第1プレート38と対向する面にガイドレール55と係合する係合ブロック56が取り付けられている。ガイドレール55と係合ブロック56との間には複数のボールが配設されており、これらガイドレール55と係合ブロック56とでリニアガイドが構成され、第2プレート40は第1プレート38を介してベースプレート34に対して上下方向にスライド移動可能となっている。
図3に示すようにこの第2プレート40には、上下駆動用サーボモータ58が第2リンク機構60を介して接続されている。
上下駆動用サーボモータ58は、その出力軸61が上下方向に延びる向きで、ベースプレート34の裏面側(支持面36とは反対側)の位置にてベースプレート34に取り付けられている。詳しくはベースプレート34と一体をなすブラケット71に取り付けられている。
上下駆動用サーボモータ58の出力軸61には外周面に雄ねじが形成されたシャフト62が取り付けられ、このシャフト62の外周には雌ねじが内周面に形成されたナット63が嵌合組付けされている。これら雄ねじと雌ねじの間には複数のボールが配設されており、これらシャフト62及びナット63にてボールネジが形成されている。
ナット63の外周面には、径方向外側に突出する一対のピン59が設けられており、このピン59に対して中間レバー64の一端が回転可能に連結されている。中間レバー64の他端は後述する揺動部材66の軸方向中央部からナット63に向けて延び出した延出レバー65と回転可能に連結されている。
図2及び図3で示すように水平方向に延びる軸棒68は、ベースプレート34に取り付け固定された一対のブラケット67により支持されており、揺動部材66はこの軸棒68に対して揺動可能に取り付けられている。
揺動部材66の両端からは一対の保持アーム69が延出レバー65とは反対方向の第2プレート40の側に延び出し、ガイド軸70を保持している。
このガイド軸70は、ベースプレート34のガイドレール46と平行に設けられており、このガイド軸70に対してスライドブロック72が軸方向にスライド可能且つ軸中心に回転可能に取り付けられている。
そしてスライドブロック72の先端側は連結軸73(図3)を介して第2プレート40と回転可能に連結されている。
本例では、ピン59、中間レバー64、揺動部材66、ガイド軸70、スライドブロック72、連結軸73が第2リンク機構60を構成している。
本例では上下駆動用サーボモータ58が出力軸61を回転させると、サーボモータ58の回転運動はボールネジにおけるねじ送り作用によりナット63の上下方向の直線運動に変換される。
例えばナット63が上向きに移動した場合、揺動部材66は軸棒68を中心にガイド軸70を下向きに押し下げる方向に揺動し、このガイド軸70及びスライドブロック72を介して連結されている第2プレート40は下向きに移動する。
これとは逆にナット63が下向きに移動した場合には、揺動部材66は軸棒68を中心にガイド軸70を上向きに引き上げる方向に揺動し、第2プレート40は上向きに移動する。
本例によれば第2プレート40の上下方向の停止位置は、上下駆動用サーボモータ58の出力軸61の回転量を変更することで任意の位置に容易に変更することができる。
尚スライドブロック72はガイド軸70に沿って水平方向にスライド可能に構成されており、第1プレート38が水平方向にスライド移動した場合に第2プレート40が第1プレート38とともに水平方向に移動しても第2リンク機構60内で干渉が生じることはない。
チャックユニット42は、図2及び図3に示すようにチャック本体43とその先端側(図中下方向)に位置してワークWを挟持する左右一対のチャック爪44,44とを有している。チャック本体43の内部にはエアー圧により上下方向に進退駆動するシリンダヘッド及びこのシリンダヘッドに連結されたリンク機構が収容されており、チャック爪44の基端がこのリンク機構に連結されている。
チャックユニット42では、エアー圧によりチャック本体43の内部のシリンダヘッドを上下方向に移動させると、その運動はリンク機構により左右方向の開閉運動に変換され、これに連動して、一対のチャック爪44,44も左右方向に開閉移動する。
図2(B)に示すように本例の一対のチャック爪44,44は、ワークWを保持する内側の面が、一方はストレート形状、他方はV溝形状をなしており、一対のチャック爪44,44を閉方向に移動させると一対のチャック爪44,44は円形状をなすワークWの外周面に対し3箇所で当接してワークWを挟持する。
尚本実施形態のトランスファ装置30は、ベースプレート34をフレーム12に対して回転移動させる回転移動手段81を備えている。
回転移動手段81は具体的には以下のように構成されている。
図5において、75は鍛造加工部の並設方向と平行にフレーム12に取り付けられた回転軸で、軸方向の複数箇所に設けられたベアリング82,83,84を介して回転可能に支持されている。
この回転軸75の一端(図5中右側)には歯車体76が装着されている。
図5(B)で示すように回転軸75の上方には動力源としてのモータ77が設けられており、その出力軸に歯車体78が装着され、歯車体78は回転軸75側の歯車体76に噛合している。
一方ベースプレート34と回転軸75との間には一対の連結部材74,74が設けられており、連結部材74の一端がベースプレート34に、他端が回転軸75にそれぞれ連結固定されている。
ベースプレート34は通常(搬送動作中)連結部材74の底面に設けられた固定片85をクランプ装置等でフレーム12の上面に押し付けられ位置固定されているが、チャック爪44の交換作業等を行なう場合には固定片85とフレーム12との固定を解除した上で、モータ77を回転駆動させることで、歯車体78,76を介して回転軸75、連結部材74とともにベースプレート34を回転させることも可能である。
以上のような構成のトランスファ装置30により、ワークWの搬送は以下のように行なわれる。
尚本例の鍛造プレス機10は、ダイ及びパンチの軸方向にワークを移動させて、ダイ14からワークWを抜き出す動作及びダイ14へワークWを挿入する動作を行うワーク挿抜手段(図示は省略)を各鍛造加工部に備えている。ワークWの搬送はトランスファ装置30とこのワーク挿抜手段との連携により行なわれる。
鍛造加工が終了し、上記ワーク挿抜手段によりワークWがダイ14から押し出されると、トランスファ装置30は先ず上下駆動用サーボモータ58を駆動させチャック爪44が開いた状態で、原位置からチャックユニット42を第2プレート40とともに下降させ(図2のX1方向)、チャックユニット42先端のチャック爪44を所定位置で停止させる。図3はその状態を示した図である。
次にチャック爪44を閉じてワークWを挟持する。
次に水平駆動用サーボモータ49を駆動させ、チャック爪44でワークWを挟持したままの状態でチャックユニット42を第2プレート40及び第1プレート38とともに水平方向に移動させ(図2のY1方向)、次工程のダイの位置までワークWを搬送する。
次工程のダイ14の位置まで搬送されたワークWは上述のワーク挿抜手段によって保持され、トランスファ装置30はチャック爪44を開く。尚ワークWはワーク挿抜手段によってダイ14内に挿入される。
次にトランスファ装置30は、上下駆動用サーボモータ58を駆動させチャック爪44が開いた状態で、チャックユニット42を第2プレート40とともに上昇させ(図2のX2方向)所定位置で停止させる。
次に水平駆動用サーボモータ49を駆動させ、チャックユニット42を第2プレート40及び第1プレート38とともに水平方向(図2のY2方向)に移動させ、原位置に復帰させる。
尚、各サーボモータの駆動、即ちトランスファ装置の移動は、ラム18を前後させるクランク軸26側からのエンコーダ信号に基づいて制御部(図示せず)によって制御される。
以上のように本実施形態によれば、主モータ20の回転運動からトランスファ装置30の移動タイミングを取り出すための複雑なカム機構を不要とすることができる。また動力源としての水平駆動用サーボモータ49及び上下駆動用サーボモータ58を駆動対象のプレートに隣接した位置に設置することができため、プレスラムを駆動させる主モータからの動力を長い距離伝達させる従来の構成のものに比べて、動力伝達機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とすることができる。またこれによりトランスファ装置の作製費用及びメンテナンス費用を抑制することができる。
また本実施形態では、トランスファ装置の本体部分が3枚のプレート(ベースプレート34、第1プレート38、第2プレート40)を縦向きに重ね合わせた配置となり、これらプレートの板厚方向にコンパクトな構成とすることができる。
本実施形態ではまた、水平駆動用サーボモータ49及び上下駆動用サーボモータ58の指示値を変更して、出力軸の回転量を変更するのみで(リンク等の動力伝達機構部品を変更しなくても)チャックユニット42のチャック爪44の停止位置を水平方向及び上下方向に任意に変更することができる。このため本実施形態では鍛造プレス機10を動作させながらでも搬送位置の調整を行なうことが可能となり、従来のものに比べて位置調整作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
本実施形態ではまた、ベースプレート34に対し第1プレート38とは反対側の位置で、上下駆動用サーボモータ58をその出力軸61が上下方向に延びる向きでベースプレート34に取り付けており、ベースプレート34を縦に挟んで、上下駆動用サーボモータ58と駆動対象のプレート(第2プレート40)とを近接して配置することができる。このため上下駆動用サーボモータ58と第2プレート40の間に配置される動力伝達機構としての第2リンク機構60をより短いコンパクトな構成とすることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。上記実施形態では第1プレート38を水平方向に、第2プレート40を上下方向にそれぞれスライド可能な構成としたが、場合によってはこれとは逆に第1プレート38を上下方向に、第2プレート40を水平方向にそれぞれスライド可能な構成とすることも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
10 多段式鍛造プレス機
30 トランスファ装置
34 ベースプレート
38 第1プレート
40 第2プレート
42 チャックユニット
46,55 ガイドレール
49 水平駆動用サーボモータ
50 第1リンク機構
58 上下駆動用サーボモータ
60 第2リンク機構
W ワーク

Claims (2)

  1. 複数の鍛造加工部が水平方向に並設された多段式鍛造プレス機に備えられ、ワークを次の鍛造加工部へ順次搬送する多段式鍛造プレス機のトランスファ装置であって、
    (a)前記水平方向及び上下方向に延びる支持面を有するベースプレートと、
    (b)該ベースプレートの該支持面に設けられたガイドレールに沿って、前記水平方向又は上下方向にスライド移動可能な第1プレートと、
    (c)該第1プレートに設けられたガイドレールに沿って、前記上下方向又は水平方向にスライド移動可能な第2プレートと、
    (d)該第2プレートに取り付けられワークを挟持する複数のチャックユニットと、
    (e)前記第1プレート又は第2プレートを前記水平方向に駆動させるための水平駆動用サーボモータと、
    (f)前記第2プレート又は第1プレートを前記上下方向に駆動させるための上下駆動用サーボモータと、を有し、
    前記水平駆動用サーボモータを前記水平方向にスライド移動可能な前記第1プレート又は第2プレートに、前記上下駆動用サーボモータを前記上下方向にスライド移動可能な前記第2プレート又は第1プレートに、それぞれリンク機構を介して接続したことを特徴とする多段式鍛造プレス機のトランスファ装置。
  2. 請求項1において、前記ベースプレートに対し前記第1プレートとは反対側の位置で、前記上下駆動用サーボモータを、出力軸が前記上下方向に延びる向きで該ベースプレートに取り付けるようになしたことを特徴とする多段式鍛造プレス機のトランスファ装置。
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CN113655243A (zh) * 2021-07-16 2021-11-16 深圳市鑫信腾科技股份有限公司 多工位测试系统

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