JPH09234332A - 空気浄化方法 - Google Patents
空気浄化方法Info
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- JPH09234332A JPH09234332A JP8069016A JP6901696A JPH09234332A JP H09234332 A JPH09234332 A JP H09234332A JP 8069016 A JP8069016 A JP 8069016A JP 6901696 A JP6901696 A JP 6901696A JP H09234332 A JPH09234332 A JP H09234332A
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- JP
- Japan
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- ozone
- air
- blower
- supplied
- ozone concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オゾンの残留量を抑えつつ汚染空気中に含ま
れる一酸化窒素を効果的に除去できる空気浄化方法を提
供すること。 【解決手段】 ブロア6の駆動により汚染空気は吸込口
606から吸い込まれ、管体10を介して密閉空間20
06に圧送され、汚染空気が土壌層8を下方から上方へ
と通過していき、流量計8により管体10を流れる汚染
空気の流量が測定される。羽根体604よりも上流のケ
ース内箇所610にオゾンが供給され、同時に、羽根体
604よりも下流のケース内箇所612から汚染空気が
管体24を介してオゾン濃度センサ14に供給され、オ
ゾン濃度が測定される。制御装置16では、残留オゾン
濃度が零以上で所定値以下となるようなオゾン供給量が
決定され、このオゾン供給量となるようにオゾン発生器
12が制御され、羽根体604よりも上流のケース内箇
所610に適正量のオゾンが供給される。
れる一酸化窒素を効果的に除去できる空気浄化方法を提
供すること。 【解決手段】 ブロア6の駆動により汚染空気は吸込口
606から吸い込まれ、管体10を介して密閉空間20
06に圧送され、汚染空気が土壌層8を下方から上方へ
と通過していき、流量計8により管体10を流れる汚染
空気の流量が測定される。羽根体604よりも上流のケ
ース内箇所610にオゾンが供給され、同時に、羽根体
604よりも下流のケース内箇所612から汚染空気が
管体24を介してオゾン濃度センサ14に供給され、オ
ゾン濃度が測定される。制御装置16では、残留オゾン
濃度が零以上で所定値以下となるようなオゾン供給量が
決定され、このオゾン供給量となるようにオゾン発生器
12が制御され、羽根体604よりも上流のケース内箇
所610に適正量のオゾンが供給される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や工場等か
ら排出される排気ガスで汚染された空気を浄化する方法
に関し、更に詳細には、オゾンの残留量を抑えつつ汚染
空気中に含まれる一酸化窒素を効果的に除去できる空気
の浄化方法に関する。
ら排出される排気ガスで汚染された空気を浄化する方法
に関し、更に詳細には、オゾンの残留量を抑えつつ汚染
空気中に含まれる一酸化窒素を効果的に除去できる空気
の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は特願平6ー65730号にお
いて、微生物が繁殖可能で空気の流動を可能とした土壌
層を用いて汚染空気中の一酸化窒素を効率良く除去でき
る空気の浄化方法及び装置を提供している。先の出願
は、土壌層を通過させる前に、汚染空気にオゾンを供給
し、汚染空気中の一酸化窒素を酸化して二酸化窒素とす
るようにしたことを特徴とするもので、この先の出願に
よれば、土壌層のみでは除去し難い一酸化窒素を効果的
に除去することが可能となる。
いて、微生物が繁殖可能で空気の流動を可能とした土壌
層を用いて汚染空気中の一酸化窒素を効率良く除去でき
る空気の浄化方法及び装置を提供している。先の出願
は、土壌層を通過させる前に、汚染空気にオゾンを供給
し、汚染空気中の一酸化窒素を酸化して二酸化窒素とす
るようにしたことを特徴とするもので、この先の出願に
よれば、土壌層のみでは除去し難い一酸化窒素を効果的
に除去することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実問
題として、汚染空気にオゾンを供給する場合、オゾンの
供給量が過剰でオゾンが残留したまま土壌層に送り込ま
れると、オゾンは殺菌力や酸化力を有するため、土壌中
の微生物が殺傷され、また、植物の根が傷む。そして、
土壌中の微生物が殺傷されたり、植物の根が傷むと、土
壌の空気浄化機能が阻害される。そこで、どのような方
法でオゾンを汚染空気に供給してやるかが極めて重要な
問題となる。
題として、汚染空気にオゾンを供給する場合、オゾンの
供給量が過剰でオゾンが残留したまま土壌層に送り込ま
れると、オゾンは殺菌力や酸化力を有するため、土壌中
の微生物が殺傷され、また、植物の根が傷む。そして、
土壌中の微生物が殺傷されたり、植物の根が傷むと、土
壌の空気浄化機能が阻害される。そこで、どのような方
法でオゾンを汚染空気に供給してやるかが極めて重要な
問題となる。
【0004】理論的には、浄化の対象である汚染空気の
一酸化窒素濃度を測定し、この一酸化窒素濃度に応じた
量のオゾンを供給すれば、オゾンの残留量を抑えつつ一
酸化窒素を効果的に除去することが可能となる。しかし
ながら、例えば、道路上の汚染空気を浄化するような場
合、道路上の一酸化窒素濃度は刻々と変化するため、一
酸化窒素濃度に応じた量のオゾンを供給することは難し
い。本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、
本発明の目的は、オゾンの残留量を抑えつつ汚染空気中
に含まれる一酸化窒素を効果的に除去できる空気浄化方
法を提供することにある。
一酸化窒素濃度を測定し、この一酸化窒素濃度に応じた
量のオゾンを供給すれば、オゾンの残留量を抑えつつ一
酸化窒素を効果的に除去することが可能となる。しかし
ながら、例えば、道路上の汚染空気を浄化するような場
合、道路上の一酸化窒素濃度は刻々と変化するため、一
酸化窒素濃度に応じた量のオゾンを供給することは難し
い。本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、
本発明の目的は、オゾンの残留量を抑えつつ汚染空気中
に含まれる一酸化窒素を効果的に除去できる空気浄化方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、汚染空気をブロアにより吸引して微生物
が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土壌層を通過させ
ることで汚染空気を浄化する空気浄化方法において、前
記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを供給し、前記ブ
ロア側でブロアの羽根体の下流箇所から空気を取り出し
て残留オゾン濃度を測定し、この残留オゾン濃度に基づ
いてオゾンの供給量を制御するようにしたことを特徴と
する。
め、本発明は、汚染空気をブロアにより吸引して微生物
が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土壌層を通過させ
ることで汚染空気を浄化する空気浄化方法において、前
記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを供給し、前記ブ
ロア側でブロアの羽根体の下流箇所から空気を取り出し
て残留オゾン濃度を測定し、この残留オゾン濃度に基づ
いてオゾンの供給量を制御するようにしたことを特徴と
する。
【0006】また、本発明は、前記ブロア側でブロアの
羽根体の下流箇所がブロアのケース箇所であることを特
徴とする。また、本発明は、前記残留オゾン濃度がオゾ
ン濃度センサにより測定され、前記ブロアの羽根体の下
流箇所と前記オゾン濃度センサは管体を介して接続さ
れ、前記管体には管体内の空気をオゾン濃度センサ側に
流動させるエアポンプが連結されていることを特徴とす
る。
羽根体の下流箇所がブロアのケース箇所であることを特
徴とする。また、本発明は、前記残留オゾン濃度がオゾ
ン濃度センサにより測定され、前記ブロアの羽根体の下
流箇所と前記オゾン濃度センサは管体を介して接続さ
れ、前記管体には管体内の空気をオゾン濃度センサ側に
流動させるエアポンプが連結されていることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明は、汚染空気をブロアにより
吸引して微生物が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土
壌層を通過させることで汚染空気を浄化する空気浄化方
法において、前記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを
供給し、前記ブロアと離れたブロアの下流箇所からエア
ポンプ及び管体により空気を取り出してオゾン濃度セン
サに送給し、このオゾン濃度センサで測定された残留オ
ゾン濃度に基づいてオゾンの供給量を制御するようにし
たことを特徴とする。
吸引して微生物が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土
壌層を通過させることで汚染空気を浄化する空気浄化方
法において、前記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを
供給し、前記ブロアと離れたブロアの下流箇所からエア
ポンプ及び管体により空気を取り出してオゾン濃度セン
サに送給し、このオゾン濃度センサで測定された残留オ
ゾン濃度に基づいてオゾンの供給量を制御するようにし
たことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、ブロアの羽根体の前方に
オゾンを供給すると共に、羽根体の後方で、一酸化窒素
と反応せずに残留した残留オゾン濃度を測定し、オゾン
供給量が決定される。そのため、羽根体による攪拌作用
により、オゾンと一酸化窒素の反応が促進され、同時
に、羽根体の後方箇所から汚染空気を抜き出すので、汚
染空気中の一酸化窒素濃度の変動に迅速に対応でき、残
留オゾンと残留一酸化窒素を極めて少ない量に抑えるこ
とが可能となる。また、本発明によれば、ブロアの羽根
体の前方にオゾンを供給し、ブロアから離れた下流箇所
から汚染空気を抜き出し、エアポンプにより迅速にオゾ
ン濃度センサに供給するようにしたので、汚染空気中の
一酸化窒素濃度の変動に迅速に対応でき、残留オゾンと
残留一酸化窒素を極めて少ない量に抑えることが可能と
なる。
オゾンを供給すると共に、羽根体の後方で、一酸化窒素
と反応せずに残留した残留オゾン濃度を測定し、オゾン
供給量が決定される。そのため、羽根体による攪拌作用
により、オゾンと一酸化窒素の反応が促進され、同時
に、羽根体の後方箇所から汚染空気を抜き出すので、汚
染空気中の一酸化窒素濃度の変動に迅速に対応でき、残
留オゾンと残留一酸化窒素を極めて少ない量に抑えるこ
とが可能となる。また、本発明によれば、ブロアの羽根
体の前方にオゾンを供給し、ブロアから離れた下流箇所
から汚染空気を抜き出し、エアポンプにより迅速にオゾ
ン濃度センサに供給するようにしたので、汚染空気中の
一酸化窒素濃度の変動に迅速に対応でき、残留オゾンと
残留一酸化窒素を極めて少ない量に抑えることが可能と
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に従って説明する。図1は本発明方法を実施するための
空気浄化装置の概略説明図を示す。空気浄化装置2は、
路肩4に設置されたブロア6と、ブロア6から離れた箇
所に設置された土壌層8と、ブロア6と土壌層8の下部
を連通する管体10と、適宜箇所に設置されたオゾン発
生器(オゾナイザー)12と、オゾン濃度センサ14、
制御装置16、流量計18等からなる。
に従って説明する。図1は本発明方法を実施するための
空気浄化装置の概略説明図を示す。空気浄化装置2は、
路肩4に設置されたブロア6と、ブロア6から離れた箇
所に設置された土壌層8と、ブロア6と土壌層8の下部
を連通する管体10と、適宜箇所に設置されたオゾン発
生器(オゾナイザー)12と、オゾン濃度センサ14、
制御装置16、流量計18等からなる。
【0010】前記ブロア6はケース602と、ケース6
02内に設けられた羽根体604、羽根体回転用のモー
タ等から構成され、ブロア6の吸込口606が道路側に
向けられ、吐出口608に前記管体10の一端が連結さ
れている。前記土壌層8は、側壁2002と底壁200
4からなる容器20内に収容され、底壁2004は土壌
を支持すると共に空気の流通を可能とした金網等のよう
なメッシュ状の部材により形成され、底壁2004の下
方には密閉空間2006が形成されている。前記管体1
0の他端は前記密閉空間2006内に開口され、前記流
量計18は前記管体10の途中に設けられている。前記
土壌層8は、微生物が繁殖できるような土、例えば、黒
土等をベースとしてパーライト等を混合し、空気が流動
できるように空隙率を高めて構成され、土壌層8には植
物が植えられている。
02内に設けられた羽根体604、羽根体回転用のモー
タ等から構成され、ブロア6の吸込口606が道路側に
向けられ、吐出口608に前記管体10の一端が連結さ
れている。前記土壌層8は、側壁2002と底壁200
4からなる容器20内に収容され、底壁2004は土壌
を支持すると共に空気の流通を可能とした金網等のよう
なメッシュ状の部材により形成され、底壁2004の下
方には密閉空間2006が形成されている。前記管体1
0の他端は前記密閉空間2006内に開口され、前記流
量計18は前記管体10の途中に設けられている。前記
土壌層8は、微生物が繁殖できるような土、例えば、黒
土等をベースとしてパーライト等を混合し、空気が流動
できるように空隙率を高めて構成され、土壌層8には植
物が植えられている。
【0011】前記オゾン発生器12はオゾンを発生させ
るもので、発生されたオゾンは管体22を介して、前記
ブロア6の羽根体604よりも上流のケース内箇所61
0に供給される。前記オゾン濃度センサ14は、前記ブ
ロア6の羽根体604よりも下流のケース内箇所612
と管体24を介して接続され、管体24から供給される
汚染空気のオゾン濃度が測定される。
るもので、発生されたオゾンは管体22を介して、前記
ブロア6の羽根体604よりも上流のケース内箇所61
0に供給される。前記オゾン濃度センサ14は、前記ブ
ロア6の羽根体604よりも下流のケース内箇所612
と管体24を介して接続され、管体24から供給される
汚染空気のオゾン濃度が測定される。
【0012】前記制御手段16は、パーソナルコンピュ
ータと、流量計18から送出される流量信号とオゾン濃
度センサ14から送出される残留オゾン濃度信号とをパ
ーソナルコンピュータが読み取れるようにする夫々のイ
ンターフェースと、パーソナルコンピュータが送出する
制御信号に応じてオゾン発生器12を操作して、その制
御信号に応じた量のオゾンが供給されるようにするため
のアクチュエータとで構成されている。パーソナルコン
ピュータには適当な制御プログラムがロードされてお
り、この制御プログラムは、残留オゾン濃度が所定最大
値を越えたならば、空気流量を考慮した制御信号を送出
してオゾン発生量を抑制し、また、残留オゾン濃度が所
定最小値以下になったならば、同じく空気流量を考慮し
た制御信号を送出してオゾン発生量を増大させる。これ
によって残留オゾン濃度が、所定最大値と所定最小値と
の間の適正濃度範囲内に維持されるようにしている。
尚、残留オゾン濃度の所定最大値は、土壌層8に繁殖し
ている微生物や土壌層8に植えられている植物に残留オ
ゾンが悪影響を及ぼすことのない、許容最大濃度に対応
した値である。また、残留オゾン濃度の所定最小値は、
残留オゾン濃度がその値以上であれば、ブロア6の吸入
口606に流入される汚染空気中の一酸化窒素の殆どを
確実に二酸化窒素に変化させることができると考えられ
る値である。
ータと、流量計18から送出される流量信号とオゾン濃
度センサ14から送出される残留オゾン濃度信号とをパ
ーソナルコンピュータが読み取れるようにする夫々のイ
ンターフェースと、パーソナルコンピュータが送出する
制御信号に応じてオゾン発生器12を操作して、その制
御信号に応じた量のオゾンが供給されるようにするため
のアクチュエータとで構成されている。パーソナルコン
ピュータには適当な制御プログラムがロードされてお
り、この制御プログラムは、残留オゾン濃度が所定最大
値を越えたならば、空気流量を考慮した制御信号を送出
してオゾン発生量を抑制し、また、残留オゾン濃度が所
定最小値以下になったならば、同じく空気流量を考慮し
た制御信号を送出してオゾン発生量を増大させる。これ
によって残留オゾン濃度が、所定最大値と所定最小値と
の間の適正濃度範囲内に維持されるようにしている。
尚、残留オゾン濃度の所定最大値は、土壌層8に繁殖し
ている微生物や土壌層8に植えられている植物に残留オ
ゾンが悪影響を及ぼすことのない、許容最大濃度に対応
した値である。また、残留オゾン濃度の所定最小値は、
残留オゾン濃度がその値以上であれば、ブロア6の吸入
口606に流入される汚染空気中の一酸化窒素の殆どを
確実に二酸化窒素に変化させることができると考えられ
る値である。
【0013】次に、作用について説明する。ブロア6の
駆動により、汚染空気は吸込口606から吸い込まれ、
管体10を介して密閉空間2006に圧送され、汚染空
気が土壌層8を下方から上方へと通過していき、流量計
8により管体10を流れる汚染空気の流量が測定され
る。この時、ブロア6の羽根体604よりも上流のケー
ス内箇所610に、予め決められた初期設定値のオゾン
が供給され、同時に、羽根体604よりも下流のケース
内箇所612から汚染空気が管体24を介してオゾン濃
度センサ14に供給され、オゾン濃度が測定される。汚
染空気中の一酸化窒素は、下記の[化1]に示すよう
に、オゾンと酸化反応し、この酸化反応は速やかになさ
れる。
駆動により、汚染空気は吸込口606から吸い込まれ、
管体10を介して密閉空間2006に圧送され、汚染空
気が土壌層8を下方から上方へと通過していき、流量計
8により管体10を流れる汚染空気の流量が測定され
る。この時、ブロア6の羽根体604よりも上流のケー
ス内箇所610に、予め決められた初期設定値のオゾン
が供給され、同時に、羽根体604よりも下流のケース
内箇所612から汚染空気が管体24を介してオゾン濃
度センサ14に供給され、オゾン濃度が測定される。汚
染空気中の一酸化窒素は、下記の[化1]に示すよう
に、オゾンと酸化反応し、この酸化反応は速やかになさ
れる。
【0014】
【化1】NO+O3 →NO2 +O2
【0015】実施例では、羽根体604により一酸化窒
素とオゾンが攪拌されるため、[化1]に示す酸化反応
はより速やかになされ、羽根体604よりも下流のケー
ス内箇所612では、一酸化窒素とオゾンの大半の酸化
反応が終了している。そして、羽根体604よりも下流
のケース内箇所612の汚染空気の残留オゾン濃度と、
流量計18で測定された汚染空気の流量が共にパーソナ
ルコンピュータに入力され、パーソナルコンピュータの
制御プログラムによってオゾン発生器12のオゾン発生
量が制御されるため、オゾン発生量は初期設定値から次
第に変化して、残留オゾン濃度が前記適正濃度範囲内に
納まるようなオゾン発生量となり、ケース内箇所612
の残留オゾン濃度に基づいてオゾン発生器12からのオ
ゾン供給量が随時制御される。
素とオゾンが攪拌されるため、[化1]に示す酸化反応
はより速やかになされ、羽根体604よりも下流のケー
ス内箇所612では、一酸化窒素とオゾンの大半の酸化
反応が終了している。そして、羽根体604よりも下流
のケース内箇所612の汚染空気の残留オゾン濃度と、
流量計18で測定された汚染空気の流量が共にパーソナ
ルコンピュータに入力され、パーソナルコンピュータの
制御プログラムによってオゾン発生器12のオゾン発生
量が制御されるため、オゾン発生量は初期設定値から次
第に変化して、残留オゾン濃度が前記適正濃度範囲内に
納まるようなオゾン発生量となり、ケース内箇所612
の残留オゾン濃度に基づいてオゾン発生器12からのオ
ゾン供給量が随時制御される。
【0016】羽根体604の下流に残留したオゾンは、
管体10から密閉空間2006に至り、また、密閉空間
2006から土壌層8に入る間に、残留している一酸化
窒素と酸化反応する。従って、土壌層8に入る直前の汚
染空気には、オゾンと一酸化窒素が若干残留するもの
の、その量は極めて少なくなり、許容値以下に抑えられ
る。
管体10から密閉空間2006に至り、また、密閉空間
2006から土壌層8に入る間に、残留している一酸化
窒素と酸化反応する。従って、土壌層8に入る直前の汚
染空気には、オゾンと一酸化窒素が若干残留するもの
の、その量は極めて少なくなり、許容値以下に抑えられ
る。
【0017】そして、汚染空気は土壌層8に入り、土壌
層8を通過する際、土壌のフィルターとしての物理的な
作用により粉塵の捕捉や、メタン等の炭化水素ガス等の
不純成分の吸着が行なわれる。また、微生物により不純
成分等、汚染物質の分解が行なわれる。土壌の表面や、
或は土壌の内部で空気が流動する部分には、好気性微生
物が繁殖し、土壌5の内部で空気が流動しない部分に
は、嫌気性微生物が繁殖し、これら微生物の菌体内で消
費されたり、呼吸で使われる等することで、例えば、一
酸化炭素は主に二酸化炭素に変化され、メタンガスは主
に二酸化炭素と水に分解される。更に、オゾンにより酸
化された二酸化窒素は、土壌中の水分に速やかに溶解
し、亜硝酸または硝酸に変化し、土壌に効果的に吸収さ
れる。そして、脱窒菌の基質として最終的にはN2 ガス
として気散されると考えられる。そして、このように汚
染物質が除去された清浄な空気が、土壌層8の表面から
大気に戻される。
層8を通過する際、土壌のフィルターとしての物理的な
作用により粉塵の捕捉や、メタン等の炭化水素ガス等の
不純成分の吸着が行なわれる。また、微生物により不純
成分等、汚染物質の分解が行なわれる。土壌の表面や、
或は土壌の内部で空気が流動する部分には、好気性微生
物が繁殖し、土壌5の内部で空気が流動しない部分に
は、嫌気性微生物が繁殖し、これら微生物の菌体内で消
費されたり、呼吸で使われる等することで、例えば、一
酸化炭素は主に二酸化炭素に変化され、メタンガスは主
に二酸化炭素と水に分解される。更に、オゾンにより酸
化された二酸化窒素は、土壌中の水分に速やかに溶解
し、亜硝酸または硝酸に変化し、土壌に効果的に吸収さ
れる。そして、脱窒菌の基質として最終的にはN2 ガス
として気散されると考えられる。そして、このように汚
染物質が除去された清浄な空気が、土壌層8の表面から
大気に戻される。
【0018】本実施例によれば、汚染空気を吸い込む箇
所で羽根体604の前後でオゾンを供給すると共に、酸
化反応されなかった残留オゾン濃度を測定し、オゾン供
給量を決定するようにしたので、逐次変化する道路上の
汚染空気中の一酸化窒素濃度に迅速に対応でき、土壌層
8に入る汚染空気中の残留オゾンと残留一酸化窒素を極
めて少ない量に抑えることが可能となる。従って、残留
オゾンにより土壌中の微生物を殺傷したり、植物の根を
傷めることなく、言い換えると、土壌層8の空気浄化機
能を阻害することなく、土壌のみでは除去し難い一酸化
窒素を効果的に除去することが可能となる。
所で羽根体604の前後でオゾンを供給すると共に、酸
化反応されなかった残留オゾン濃度を測定し、オゾン供
給量を決定するようにしたので、逐次変化する道路上の
汚染空気中の一酸化窒素濃度に迅速に対応でき、土壌層
8に入る汚染空気中の残留オゾンと残留一酸化窒素を極
めて少ない量に抑えることが可能となる。従って、残留
オゾンにより土壌中の微生物を殺傷したり、植物の根を
傷めることなく、言い換えると、土壌層8の空気浄化機
能を阻害することなく、土壌のみでは除去し難い一酸化
窒素を効果的に除去することが可能となる。
【0019】次に、図2を参照して第2実施例について
説明する。第2実施例では、羽根体604よりも下流の
ケース内箇所612とオゾン濃度センサ14とを接続す
る管体24にエアポンプ30を連結し、汚染空気がケー
ス内箇所612からオゾン濃度センサ14に到達する時
間を短縮し、道路上の汚染空気中の一酸化窒素濃度の変
動により迅速に対応させるようにしたものである。この
ような第2実施例によれば、上記のように、道路上の汚
染空気中の一酸化窒素濃度の変動により迅速に対応でき
る他、汚染空気が迅速にオゾン濃度センサ14に供給さ
れるため、オゾン濃度センサ14がブロア6から離れた
箇所に配置されるような場合、有利となる。
説明する。第2実施例では、羽根体604よりも下流の
ケース内箇所612とオゾン濃度センサ14とを接続す
る管体24にエアポンプ30を連結し、汚染空気がケー
ス内箇所612からオゾン濃度センサ14に到達する時
間を短縮し、道路上の汚染空気中の一酸化窒素濃度の変
動により迅速に対応させるようにしたものである。この
ような第2実施例によれば、上記のように、道路上の汚
染空気中の一酸化窒素濃度の変動により迅速に対応でき
る他、汚染空気が迅速にオゾン濃度センサ14に供給さ
れるため、オゾン濃度センサ14がブロア6から離れた
箇所に配置されるような場合、有利となる。
【0020】次に、図3を参照して第3実施例について
説明する。第3実施例では、ブロア6と密閉空間200
6を接続する管体10の下流箇所1002から管体32
を介して汚染空気を抜き出し、オゾン濃度センサ14に
供給するようにしたものであり、第2実施例と同様に、
管体32にエアポンプ34を連結し、汚染空気がオゾン
濃度センサ14に到達する時間を短縮している。第3実
施例によれば、オゾンが供給されるケース内箇所610
と汚染空気が抜き出される下流箇所1002との間に、
前記第1、第2実施例に比べて長い距離が確保される。
そして、羽根体604の下流箇所において残存したオゾ
ンと一酸化窒素が前記距離を流動する際に酸化反応され
るので、第3実施例によれば、残留オゾン濃度がより正
確に測定される長所を有し、同時に、汚染空気が前記距
離を流れるに要する時間分、道路上の汚染空気中の一酸
化窒素濃度の変動に対しての対応が若干遅れる不利があ
る。
説明する。第3実施例では、ブロア6と密閉空間200
6を接続する管体10の下流箇所1002から管体32
を介して汚染空気を抜き出し、オゾン濃度センサ14に
供給するようにしたものであり、第2実施例と同様に、
管体32にエアポンプ34を連結し、汚染空気がオゾン
濃度センサ14に到達する時間を短縮している。第3実
施例によれば、オゾンが供給されるケース内箇所610
と汚染空気が抜き出される下流箇所1002との間に、
前記第1、第2実施例に比べて長い距離が確保される。
そして、羽根体604の下流箇所において残存したオゾ
ンと一酸化窒素が前記距離を流動する際に酸化反応され
るので、第3実施例によれば、残留オゾン濃度がより正
確に測定される長所を有し、同時に、汚染空気が前記距
離を流れるに要する時間分、道路上の汚染空気中の一酸
化窒素濃度の変動に対しての対応が若干遅れる不利があ
る。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、汚染空気を吸い込む箇所で羽根体の前後におい
て、オゾンを供給すると共に残留オゾン濃度を測定し、
オゾン供給量を決定するようにした。また、本発明によ
れば、汚染空気を吸い込む箇所で羽根体の前方において
オゾンを供給し、また汚染空気を吸い込む箇所から離れ
たところからエアポンプ及び管体により汚染空気を取り
出してオゾン濃度センサに送給し、残留オゾン濃度を測
定してオゾン供給量を決定するようにした。そのため、
逐次変化する汚染空気中の一酸化窒素濃度に迅速に対応
でき、土壌層に入る汚染空気中の残留オゾンと残留一酸
化窒素を極めて少ない量に抑えることが可能となる。
れば、汚染空気を吸い込む箇所で羽根体の前後におい
て、オゾンを供給すると共に残留オゾン濃度を測定し、
オゾン供給量を決定するようにした。また、本発明によ
れば、汚染空気を吸い込む箇所で羽根体の前方において
オゾンを供給し、また汚染空気を吸い込む箇所から離れ
たところからエアポンプ及び管体により汚染空気を取り
出してオゾン濃度センサに送給し、残留オゾン濃度を測
定してオゾン供給量を決定するようにした。そのため、
逐次変化する汚染空気中の一酸化窒素濃度に迅速に対応
でき、土壌層に入る汚染空気中の残留オゾンと残留一酸
化窒素を極めて少ない量に抑えることが可能となる。
【図1】第1実施例に係る空気浄化装置の概略説明図で
ある。
ある。
【図2】第2実施例に係る空気浄化装置の要部の説明図
である。
である。
【図3】第3実施例に係る空気浄化装置の概略説明図で
ある。
ある。
2 空気浄化装置 6 ブロア 604 羽根体 8 土壌層 10 管体 12 オゾン発生器 14 オゾン濃度センサ 16 制御装置 18 流量計 30,34 エアポンプ
Claims (4)
- 【請求項1】 汚染空気をブロアにより吸引して微生物
が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土壌層を通過させ
ることで汚染空気を浄化する空気浄化方法において、 前記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを供給し、 前記ブロア側でブロアの羽根体の下流箇所から空気を取
り出して残留オゾン濃度を測定し、 この残留オゾン濃度に基づいてオゾンの供給量を制御す
るようにした、 ことを特徴とする空気浄化方法。 - 【請求項2】 前記ブロア側でブロアの羽根体の下流箇
所はブロアのケース箇所である請求項1記載の空気浄化
方法。 - 【請求項3】 前記残留オゾン濃度はオゾン濃度センサ
により測定され、前記ブロアの羽根体の下流箇所と前記
オゾン濃度センサは管体を介して接続され、前記管体に
は管体内の空気をオゾン濃度センサ側に流動させるエア
ポンプが連結されている請求項1記載の空気浄化方法。 - 【請求項4】 汚染空気をブロアにより吸引して微生物
が繁殖可能な土壌層に送り込み、前記土壌層を通過させ
ることで汚染空気を浄化する空気浄化方法において、 前記ブロアの羽根体の上流箇所にオゾンを供給し、 前記ブロアと離れたブロアの下流箇所からエアポンプ及
び管体により空気を取り出してオゾン濃度センサに送給
し、 このオゾン濃度センサで測定された残留オゾン濃度に基
づいてオゾンの供給量を制御するようにした、 ことを特徴とする空気浄化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069016A JPH09234332A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 空気浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069016A JPH09234332A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 空気浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234332A true JPH09234332A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13390380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8069016A Pending JPH09234332A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 空気浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09234332A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017057447A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 大和ハウス工業株式会社 | 空気浄化装置 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP8069016A patent/JPH09234332A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017057447A1 (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 大和ハウス工業株式会社 | 空気浄化装置 |
JP2017063980A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 大和ハウス工業株式会社 | 空気浄化装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040714 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |