JPH0923274A - 双方向放送方式および双方向放送の応答装置 - Google Patents

双方向放送方式および双方向放送の応答装置

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JPH0923274A
JPH0923274A JP7192515A JP19251595A JPH0923274A JP H0923274 A JPH0923274 A JP H0923274A JP 7192515 A JP7192515 A JP 7192515A JP 19251595 A JP19251595 A JP 19251595A JP H0923274 A JPH0923274 A JP H0923274A
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仁司 吉信
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善次 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向番組に対する応答を現行の電話投票サ
ービスや大量情報提供サービスを用いて行なうと共に、
複数の設問を関連付けた放送を行なう。 【解決手段】 放送局側から応答を期待する双方向番組
を放送し、この双方向番組に対する応答者からの応答を
電話回線31を通じて電話局が受け付け、着信受付完了
メッセージなどの音声を使用する情報を前記応答者に発
信するようにする電話局の電話投票サービスや大量情報
提供サービスを利用する双方向放送方式である。電話局
側に自動着信応答装置34を設け、応答者に発信する音
声に、応答者側の応答装置に対する制御情報および/ま
たは応答関連情報を含める。応答者側の応答装置25
は、応答先からの、これらの情報を受信して、デコード
し、デコード結果に応じた制御や処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばテレビジ
ョン放送による双方向放送方式および双方向放送の応答
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビジョン放送において、テレ
ビショッピング、アンケート調査や、視聴者参加型のク
イズ番組などにおいて、テレビジョン放送側で、その応
答のための受付電話番号が、適宜の時間だけ、スーパー
インポーズで画面に表示され、視聴者からの応答は、電
話やファクシミリによって行なうようにした双方向放送
が従来から行なわれている。
【0003】ところが、従来の双方向放送方式やシステ
ムでは、前述のような双方向放送番組への応答のため
に、視聴者が受付電話番号に宛てて発信する場合、従来
は、回線が混雑して電話がかかりにくかったり、口頭で
の応答に時間がかかって、その分、視聴者の回線使用料
の負担が増えたり、また、電話回線に過大の負荷をかけ
てしまったりするという問題があった。
【0004】このような、双方向放送の応答時の電話回
線の問題を解消するために、近時、いわゆるテレゴング
と呼ばれる電話投票サービスが電話会社により提供され
るようになった。
【0005】この電話投票サービスは、例えばテレビや
ラジオの番組におけるアンケート調査やクイズなどにお
いて、1つの設問に対する複数の回答のそれぞれごと
に、受付のための電話番号がそれぞれ割り付けられて、
個々の電話番号に対する着信の回数、即ち、視聴者から
の応答(投票)の件数を発呼側のそれぞれの電話局側で
カウントし集計して、放送局側に通知するものである。
【0006】この電話投票サービスについて具体的な例
で説明すると、例えばテレビ番組中において、例えば、
好みの野球チームのアンケート調査の放送を行なうとき
に、図19のテレビ画面1に示すように、応答の選択肢
となる各野球チーム毎に異なる応答の電話番号を設定し
て放送するようにする。
【0007】各視聴者2は、このテレビ画面1を参照し
て、自分の好む野球チームの電話番号をダイヤルする。
すると、電話局3側では、その視聴者の地域の加入者交
換局で個々の応答電話番号についての着信を受け、受付
完了通知(「投票、ありがとうございました」などの音
声による受付完了メッセージ)を応答者に送ると共に、
個々の応答電話番号についての着信数(投票数)の一次
集計を行なう。そして、電話局3側は、全国各地の加入
者交換局で一次収集した着信数を、サービス網制御局で
データ収集し、さらに、収集したデータを管理局で集計
する。管理局は集計した各応答電話番号毎の着信数を呼
数通知用回線3aを通じてテレビ局4の呼通知用コンピ
ュータ4aに通知する。
【0008】テレビ局4は、電話局から通知された集計
結果を放送番組に反映するべく、例えば図19のテレビ
画面5に示すような集計結果のグラフなどの画面の放送
を行なう。
【0009】なお、テレゴングサービスにおいては、サ
ービス契約者(この例では放送局4)は、カスタマーコ
ントロール用回線を通じて、サービス契約者側に設置す
るコンピュータ4bから、電話局のサービス制御機能を
利用することができるようにされており、例えば、任意
の応答者の発呼は直接、サービス契約者(この例では放
送局のオペレータ4c)に着信させることができるよう
にもされている。この直接、サービス契約者に着信させ
るようにするサービスはカットスルーと呼ばれており、
電話局3から、カットスルーとなる応答者には、その接
続通知が送られ、このカットスルーの状態では、カット
スルー受付用の回線3cを通じて、応答者とサービス契
約者との直接的な通話やデータのやり取りが可能であ
る。ただし、このカットスルー受付用の回線数は、予め
限定されている。
【0010】以上説明した電話投票サービスにあって
は、応答者の応答は、電話局への着信時点で、実質的な
完了となり、回線を切断することができて、電話回線へ
の負荷が軽減されると共に、視聴者側では、着信直後に
オンフックすることができるので、回線使用料の負担が
軽減される。
【0011】また、加入者交換局で着信し、地域毎に電
話投票の集計を分散するため、中継回線の輻輳を回避す
ることができ、短時間に比較的大量の発呼を投票数とし
て放送局側に通知することができる。現在のシステムで
は、例えば5分間に最大で50万コールを処理すること
ができる能力を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
電話投票サービスのシステムにおいては、前述の例の放
送局などのサービス契約者(例えば放送局)側に通知さ
れるのは、単発的な設問毎の選択肢別の投票数であり、
複数の設問を関連付けた応答(投票)をサービス契約者
が得ることができない。例えば、ある一連のクイズに対
して勝ち抜け(負け落ち)式に応答をさせたり、事前の
電話投票サービスによるアンケートにより例えば特定の
年齢以上の男性にだけ応答を求めるなどという応答者の
絞り込みを行ないたいと欲しても、条件に合わない者か
らの応答アクセスを制限することはできないし、また、
応答者がその条件に合致しているかを調べることもでき
ない。
【0013】電話局側の加入者交換局の処理機能を強化
して、上述した複数の設問を関連付けた応答の投票結果
や選別の処理を行なうようにすることもできるが、短時
間に発呼が集中する場合に、交換に多大な負荷がかか
り、従来の加入者交換局のままでは実現はできない。そ
こで、加入者交換局を改良することが必要になるが、全
国で7000を越える数の加入者交換局をテレゴングサ
ービスの機能強化のためにのみ改良するのは、そのコス
トを考慮すると、現実的ではない。
【0014】また、テレビやラジオの双方向番組の一つ
の形態として、プレミアム型の放送番組、つまり何等か
の賞金、商品を応答者に提供するような場合がある。こ
の種の番組では、応答者を特定する必要があるが、従来
のテレゴングシステムでは、加入者交換局で着信を行な
うため、放送局側では応答者を特定することができな
い。
【0015】もっとも、上述した従来のテレゴングシス
テムでも、カットスルーを用いて応答者を放送局側で特
定することが可能であるが、カットスルーにするか否か
は、投票結果を反映した選別に応じて行なわれるわけで
はないので、特定の選択肢に投票した応答者のみをカッ
トスルーとすることができない。このため、上述のよう
なプレミアム型の放送番組を電話投票サービスを利用し
た形態で放送することは実質上できなかった。
【0016】一方、プレミアム型の放送番組の応答を、
すべて応答者の端末から放送局側の端末までの通話路を
形成して、例えば電話番号等を送信することができれ
ば、応答者の特定は可能である。しかし、その場合に
は、前述したように、すべての応答者からのアクセスを
輻輳なく処理することができるか否かが問題となる。事
実、従来の通常の電話やファクシミリを使用した視聴者
参加型テレビ放送などの双方向番組では、過去の傾向か
らアクセス数を予測するだけであるので、予測が外れる
と輻輳状態になり、慌てて視聴者に電話番号末尾などに
よる自主的な発呼制限を呼び掛ける等している。
【0017】また、今までの双方向番組では、通常の電
話を利用した双方向番組あるいは電話投票サービスを利
用した双方向番組であっても、同一人による同一番号へ
の複数回の発呼や、同一人による同一設問の別選択肢へ
の発呼などの多重投票を禁止していなかったし、禁止し
ようとしても発呼者側の自主的な多重投票制限に任せる
しかなく、放送局側から実質的に多重投票を禁止する手
立てがなかった。そのため、双方向番組によるアンケー
ト調査では、ある程度世論誘導的に利用される可能性が
あり、クイズ番組では不正応答の可能性があり、正確性
や適正さを確保することが困難であった。
【0018】この発明は、以上の点にかんがみ、双方向
番組に対する応答を、電話回線の輻輳を避けることがで
きる電話局の電話投票サービスなどのサービスを用いて
行なう場合であっても、複数の設問を関連付けた放送を
行なうことができ、応答者の数の絞り込みや、不適正な
発呼の制限ができるようにした双方向放送方式およびこ
の双方向放送方式に好適な応答装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、放送局側から応答を期待する双方向番組を放送し、
この双方向番組に対する応答者からの応答を電話回線を
通じて電話局が受け付け、着信受付完了メッセージなど
の音声を使用する情報を前記応答者に発信するようにす
る電話局のサービスを利用する双方向放送方式であっ
て、前記電話局から前記応答者に発信する音声に、前記
応答者側の応答装置に対する制御情報および/または応
答関連情報を含めるようにしたことを特徴とする。
【0020】この請求項1の発明による双方向放送方式
においては、放送局側から行なわれた双方向番組に対す
る応答を応答者が行なうと、その応答の発信が電話回線
を通じて行なわれる。このときに、例えば前述した電話
投票サービスの電話番号への発信により応答が行なわれ
る。
【0021】この応答の着信は電話局が受け付ける。そ
して、電話局側から、応答者に対して着信受付完了メッ
セージを送ると共に、あるいは着信受付完了メッセージ
に代えて、応答者側の応答装置に対する制御情報および
/または応答関連情報を音声帯域の情報として送信す
る。
【0022】応答装置はこの制御情報および/または応
答関連情報を受信し、デコードして、そのデコード結果
に応じた制御を実行する。
【0023】請求項2に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、応答者からの応答の発呼
の制限に関する情報を含むことを特徴とする。
【0024】この請求項2に記載の発明の場合、応答装
置の制御手段は、この制限情報に応じた発呼の制限を行
なう。これにより、例えば、一旦、応答の発呼をした応
答者に対して、多重投票の禁止をすることができる。ま
た、次の設問などに対する応答者の年齢的制限、地域的
制限や応答の時間的制限に応じた発呼制限を行なうこと
ができる。例えば、最初の設問として、応答者の年齢
(年代)を問う設問をし、その応答に応じて、所定の年
代の応答者のみを次の設問に対する応答者として制限す
るようにすることができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、応答に対する評価のため
の情報を含むことを特徴とする。
【0026】この請求項3に記載の発明の場合には、応
答装置の制御手段は、この評価のための情報により、自
装置から応答に対する評価を行ない、応答者に知らせる
ことが可能になる。例えば、クイズの設問に対する答え
が評価のための情報として送られてくる場合には、正解
か不正解かを応答装置側で評価できる。
【0027】請求項4に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、応答に対する評価のため
の情報と、その評価のための情報を用いた評価の結果の
前記応答者への明示に関する情報とを含むことを特徴と
する。
【0028】この請求項4に記載の発明の場合には、そ
の評価結果を応答装置において、文字表示や音声により
明示することが可能になる。
【0029】請求項5に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、応答に対する評価のため
の評価情報と、その評価のための情報を用いた評価の結
果により選別を行なうための選別情報とを含むことを特
徴とする。
【0030】この請求項5に記載の発明のように、評価
のための情報に加えて、その評価結果を用いた選別を行
なうための選別情報が含まれる場合には、応答装置にお
いて、評価結果に基づく選別を行なうことができる。例
えば複数の設問を放送し、その応答による正解数が所定
数以上の応答者を、例えば勝ち抜け者として応答装置自
身が選別することができる。
【0031】請求項6に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、前記応答者からの後の応
答の発信の宛先の電話番号情報を含むことを特徴とす
る。
【0032】この請求項6に記載の発明においては、制
御情報および/または応答関連情報に、前記応答者から
の後の応答の発信の宛先の電話番号情報が含まれるの
で、例えば応答をした者のみが、後の設問に対する応答
が可能となる。したがって、例えば、放送で双方向番組
に参加したい者に対して電話投票サービスに対する発呼
を促し、それに呼応して発呼による応答をした者のみに
応答の電話番号の提供をすることができる。また、各設
問ごとに応答をした者のみに、後の設問などの応答に対
する電話番号を提供することにより、連続する複数の設
問に対してすべて応答をした者のみを選別することが容
易にできる。
【0033】請求項7に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、前記応答装置に対する自
動発呼要求と、その発呼先の電話番号情報を含むことを
特徴とする。
【0034】この請求項7に記載の発明の場合には、自
動発呼要求と、その発呼先の電話番号情報を応答装置に
送るので、例えば請求項5により選別された応答者、あ
るいは請求項6により選別された応答者から、自動発呼
を行なわせて、当該応答者を放送局側から識別すること
ができるようにすることができる。
【0035】請求項8に記載の発明は、前記制御情報お
よび/または応答関連情報に、応答に対する評価のため
の評価情報と、その評価のための情報を用いた評価の結
果により選別を行なうための選別情報とを含むと共に、
前記双方向番組として、放送局より1つ以上の設問と、
各設問に対する応答の選択肢とを応答者に対して放送
し、応答者は、前記設問についての選択肢の選択に対応
する応答を電話回線を通じて行なうものであり、前記応
答者側の応答装置は、前記設問についての選択肢の選択
に対応する応答操作の履歴を記憶する記憶手段と、前記
評価情報に基づいて前記記憶手段に記憶された応答操作
の履歴を評価する評価手段と、前記選別情報と、前記評
価手段での評価の結果とに基づいて自己が選別されたか
否かの判定手段とを備え、前記判定手段での判定の結
果、自己が選別されなかったと判定したときに、当該応
答装置からの応答の発呼を制限することを特徴とする。
【0036】この請求項8に記載の発明においては、応
答者が応答を行なうと、評価のための情報と、評価結果
を用いた選別のための情報が、電話局側から送られてく
るので、応答装置は、それらの情報を受信すると共に、
その応答の履歴を記憶手段に記憶している。そして、受
信した評価のための情報に基づいて、自分が行なった応
答の評価を行なう。そして、受信した選別のための情報
を拠り所として、応答の評価結果について、自装置が以
後の設問に対する応答可能者となり得る者であるか否か
の判断を行なう。そして、自装置が以後の設問に対する
応答可能者となり得ない者であると判断したときには、
応答装置自身で、以後の応答の発呼を行なうのを禁止す
るように制限する。
【0037】この結果、設問に対する応答者の数は、自
動的に絞られることになる。つまり、双方向番組の応答
にテレゴングサービスのような電話投票サービスを利用
する場合でも、前に放送された設問に関連付けた応答が
期待される複数の設問の放送を行なうことができる。
【0038】そして、上述のようにして双方向番組の応
答に電話投票サービスを利用する場合でも、応答者の数
の絞り込みが可能になるので、一定数以下の応答者のと
きに、何等かの商品や賞金を応答者に提供するような、
いわゆるプレミアム型の双方向番組の放送が可能にな
る。
【0039】請求項9に記載の発明は、双方向放送の応
答装置であって、応答者が、放送により提供される双方
向番組に対する応答操作を行うためのキー入力操作部
と、前記応答操作に応じた応答を電話回線を介して行う
ようにする応答実行部と、前記応答実行部により前記電
話回線を介して実行された応答時に、応答先からの情報
を受信して、デコードするデコード手段と、前記デコー
ド手段のデコード結果に応じた制御を実行する制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0040】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の双方向放送の応答装置において、応答先電話
番号として想定される1ないし複数の電話番号の情報
を、その指定情報と対応させて記憶する記憶手段と、放
送側からの指定情報に応じて、前記記憶手段から当該指
定情報に対応する電話番号の情報を読み出す手段と、前
記応答の発信に際して、前記読み出された応答先電話番
号の情報を使用して、応答の発呼を行なう行なう応答処
理手段とを備えることを特徴とする。
【0041】この請求項10に記載の双方向放送の応答
装置においては、その記憶手段に応答先電話番号の情報
があらかじめ登録されている。この記憶手段に、電話番
号の指定情報が与えられると、記憶手段からその指定情
報に対応する電話番号情報が読み出され、応答操作に応
じた自動発呼の際に使用される。電話番号を応答者が直
接ダイヤル入力する場合に比べて、間違い電話を回避す
ることができると共に、応答操作を簡略化することが可
能になる。
【0042】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の双方向放送の応答装置において、前記放送側から
の指定情報は、前記双方向番組における指定情報の告知
により与えられ、応答者がこの告知に応じて指定情報を
入力することにより前記記憶手段から前記指定情報に対
応した前記電話番号の情報が読み出されることを特徴と
する。
【0043】請求項12に記載の発明は、請求項10に
記載の双方向放送の応答装置において、前記放送側から
の指定情報は、前記双方向番組の放送信号に多重されて
放送されるものであり、この放送信号から前記指定情報
を抽出して、前記記憶手段から前記電話番号の情報を読
み出すようにすることを特徴とする。
【0044】すなわち、応答のための電話番号の指定情
報は、請求項11に記載の発明のように、双方向番組の
中で、例えばアナウンスやスーパーインポーズによる文
字による告知として提供され、応答者が、この告知に応
じて当該電話番号の指定情報を入力することで与えられ
る場合と、請求項12に記載の発明のように、この指定
情報が放送信号に多重されて放送された放送信号から前
記指定情報を抽出して、前記記憶手段から前記電話番号
の情報を読み出すようにする場合とがある。
【0045】請求項13に記載の発明は、請求項10に
記載の双方向放送の応答装置において、前記双方向番組
として、放送局より1つ以上の設問と、各設問に対する
応答のための選択肢とが前記応答者に対して放送され、
前記応答先電話番号として、応答を電話局が受け付け、
着信受付完了メッセージなどの音声を使用する情報を前
記応答者に発信するようにする電話局のサービスへの電
話番号を使用し、前記記憶手段に記憶される電話番号の
情報は、前記選択肢のそれぞれと、その選択肢に対応す
る応答先電話番号との対応情報であり、前記応答処理手
段は、応答者により選択入力された前記設問に対する選
択肢に対応する応答先電話番号に発呼することを特徴と
する。
【0046】この請求項13に記載の発明においては、
請求項9に記載の双方向放送の応答装置において、電話
投票サービスなどの電話局のサービスを利用するもので
あり、設問に対する選択肢のそれぞれと、応答先電話番
号との対応情報が記憶手段に記憶されている。そして、
応答者は応答として、設問に対する選択肢の番号などを
入力すると、その選択肢に対応する例えば前記電話投票
サービスの電話番号に自動ダイヤルが行なわれて、応答
が完了する。したがって、応答者は自分が電話による発
呼操作を一切行なわなくても、応答の発信ができ、応答
操作が非常に簡単になる。
【0047】請求項14に記載の発明は、請求項9に記
載の双方向放送の応答装置において、前記応答先からの
情報に含まれる、応答者からの応答の発呼の制限に関す
る情報を前記デコード手段でデコードし、前記制御手段
は、デコードした発呼の制限に対応する態様で、当該装
置からの発呼の制御を行なうようにしたことを特徴とす
る。
【0048】請求項15に記載の発明は、請求項9に記
載の双方向放送の応答装置において、前記双方向番組と
して、放送局より1つ以上の設問と、各設問に対する応
答の選択肢とが前記応答者に対して放送され、前記応答
者は、前記設問についての選択肢の選択操作を前記応答
操作とするものであって、前記応答先からの情報に、前
記応答者の応答に対する評価のための評価情報を含み前
記応答者の前記応答の履歴を記憶する記憶手段と、前記
デコード手段でデコードされた前記評価情報に基づいて
前記記憶手段に記憶された応答を評価する評価手段と、
前記評価手段での評価結果を応答者に明示するための評
価結果明示手段とを設け、前記制御手段は、前記評価手
段での評価結果を前記評価結果明示手段で明示するよう
に制御することを特徴とする。
【0049】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の双方向放送の応答装置において、前記応答先から
の情報に含まれる評価結果の明示に関する情報をデコー
ドし、前記評価結果を明示する命令を検知したときに、
前記明示に関する情報に含まれる明示するタイミングの
指示命令に基づいて前記評価結果の明示を行なうように
したことを特徴とする。
【0050】この請求項16に記載の応答装置において
は、請求項15に記載の応答装置において、評価結果の
明示タイミングを、双方向番組内で評価に関する情報が
放送される時に合わせたり、評価に関する情報が放送さ
れる前にすることを可能にしたりすることができる。こ
れにより、種々の楽しみ方ができる双方向番組の提供が
可能になる。
【0051】請求項17に記載の発明は、請求項9に記
載の双方向放送の応答装置において、前記双方向番組と
して、放送局より1つ以上の設問と、各設問に対する応
答のための選択肢とが前記応答者に対して放送され、前
記応答者は、前記設問についての選択肢の選択操作を前
記応答操作とするものであって、前記応答先からの情報
に、前記応答者の応答に対する評価のための評価情報
と、その評価のための情報を用いた評価の結果により選
別を行なうための選別情報とを含み、前記応答者の前記
応答の履歴を記憶する記憶手段と、前記デコード手段で
デコードされた前記評価情報に基づいて前記記憶手段に
記憶された応答を評価する評価手段と、前記デコード手
段でデコードされた前記選別情報と、前記評価手段での
評価の結果とに基づいて自己が選別されたか否かの判定
手段とを備え、前記制御手段は、前記判定手段での判定
の結果、自己が選別されなかったと判定したときに、当
該応答装置からの応答の発呼を制限することを特徴とす
る。
【0052】この請求項17に記載の応答装置は、請求
項8に記載の双方向放送方式に対応する応答装置であっ
て、自己の装置が次の設問等に対する応答可能者でない
と判定したときには、応答者が応答操作を行なっても、
その応答の発呼は行なわない。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に説明する、この発明の実施
ての形態はテレビジョン放送に、この発明を適用した場
合であって、放送番組中において、設問と、その設問に
対する応答のための複数の選択肢とを視聴者(応答者)
に提供し、応答者は、提供された複数の選択肢の中か
ら、設問に対する答えを選択して応答を電話回線を介し
て行なうようにする場合である。
【0054】この実施の形態の場合では、双方向番組に
対する応答には、前述した電話投票サービス(テレゴン
グサービス)を利用するもので、複数の選択肢のそれぞ
れについて、一つの電話投票サービスの電話番号を割り
当てる。応答者の応答は、各選択肢に対応する電話投票
サービスの電話番号をダイヤルして発呼(以下、これを
投票と呼ぶ)することで完了する。
【0055】ただし、この実施の形態においては、電話
投票サービスにおいて、電話局側に設けられる自動着信
応答装置は、これに着信があったときに、単に着信受付
メッセージを発呼者に送るのではなく、後述もするよう
に、視聴者側の応答装置側に対する種々の制御情報およ
び/または応答関連情報を、電話回線を通じて伝送でき
るオーディオ帯域の情報として送出するようにしてい
る。視聴者側の応答装置は、この制御情報や応答関連情
報を受信し、デコードして、後述するような所定の制御
を行なう。
【0056】なお、この例の場合、この電話局側に設け
られる自動着信応答装置は、放送局からカスタマーコン
トロール回線を用いて制御できるように構成されてい
る。すなわち、視聴者側の応答装置側に送信する種々の
制御情報および/または応答関連情報を、放送局側から
変更することができるように構成されている。
【0057】この例においては、上記の制御情報および
/または応答関連情報は、DTMF(Dual Tone Multi
Frequency )信号を用いる。このDTMF信号は、1つ
は低周波数のグループ(低群)、そしてもう1つは高周
波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時に送るオ
ーディオ帯域の信号である。これらの低周波数及び高周
波数のグループの各々は、どの2つも調音の関係にない
4つのオーディオ帯域周波数のトーンからなっている。
【0058】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図2に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0059】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、12個が一般に加入者アドレ
ス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、電話
機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」〜
「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前記
の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図2に
破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字に
対応する機能信号は、日本国内では一般には利用してお
らず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデー
タ伝送に利用されているのみである。
【0060】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図3
に示すように規定されている。
【0061】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、受信側での分離も比較的
容易である。
【0062】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0063】[双方向放送システムの概要]図1は、こ
の実施例の双方向放送システムの概要を示すもので、こ
の例の双方向放送システムは、放送局のシステム10
と、受信者側の応答装置を含む受信システム20と、電
話局のシステム30とからなる。
【0064】放送局のシステム10において、11は放
送局のスタジオであり、ここで作成された例えばクイズ
番組やアンケート調査などの双方向番組が、放送アンテ
ナ12から地上波により、あるいは人工衛星13を介し
て受信システム20に送信される。そして、放送局のス
タジオ11側には、種々の制御用のコンピュータ14が
設けられている。
【0065】受信システム20は、既存のテレビジョン
受像機21と、双方向番組に対する応答装置の例として
のアダプタ装置25が設けられる。このアダプタ装置2
5は、アダプタ装置本体22と、赤外線利用のリモート
コマンダ23と、外接電話機24とを備える。
【0066】図4は、アダプタ装置25の具体例を示す
もので、この例は、いわゆるハンズフリー電話機として
も使用できるように構成されている場合の例である。
【0067】図4Aに示すように、アダプタ装置本体2
2は、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信号
を受信する赤外線受光部22PDと、受話音声再生用の
スピーカ22SPと、送話音声を収音するためのマイク
ロホン22MCと、種々の表示のための表示部22LD
aおよび22LDbを備える。また、アダプタ装置本体
22には、リモートコマンダ23を収納する凹部22R
が設けられており、リモートコマンダ23が、この凹部
22R内に収納されると、図4Bに示すような外観とな
る。
【0068】また、リモートコマンダ23には、赤外線
リモコン信号を発信する赤外線発光部23SDと。オン
フックボタン23aと、オフフックボタン23bと、エ
ントリーボタン23cが設けられると共に、いわゆるテ
ンキー(数字等)ボタン23Kが設けられている。
【0069】図4Bに示すように、アダプタ装置本体2
2の凹部22Rにリモートコマンダ23を収納するとき
には、赤外線発光部23SDが赤外線受光部22PDに
対向する状態で収納される。
【0070】したがって、図4Bに示すように、リモー
トコマンダ23がアダプタ装置本体23内に収納された
状態では、リモートコマンダ23の各種ボタン23a、
23b、23c、23Kを操作すると、その操作に応じ
たリモコン信号が、発光部23SD、受光部22PDを
介してアダプタ装置本体22に送られてデコードされる
ので、あたかも1個の応答操作用アダプタとして動作す
るような使用態様となる。
【0071】アダプタ装置本体22は、後で詳述するよ
うに、電話回線とのインタ−フェースとしてのNCU
(ネットワークコントロールユニット)を備えており、
図1に示すように、このアダプタ装置本体22には、電
話回線31が接続されると共に、外接電話機24が接続
される。この例では、外接電話機24はアダプタ装置本
体22を介して電話回線31にアクセスすることが可能
であり、通常の電話機能を果たすことができる。
【0072】また、前述したように、アダプタ装置本体
22とリモートコマンダ23とにより、いわゆるハンズ
フリーの電話機の機能をも有している。すなわち、ハン
ズフリーの電話機としての発呼を行なうときには、オフ
フックボタン23bを押下した後、テンキーボタン23
Kにより電話番号をダイヤル入力する。また、相手方か
らの着呼に対してはオフフックボタン23bを押下する
だけでよい。相手方との通話時には、こちらからの送話
音声は、マイクロホン22MCを通じて送り、相手方か
らの受話音声はスピーカ22SPから聴取する。そし
て、相手方との終話のときには、オンフックボタン23
aを押下することで、回線を開放することができる。
【0073】アダプタ装置本体22は、リモートコマン
ダ23と協働して双方向番組の応答装置として働くが、
応答の履歴、例えば各設問のID(識別子)と、その設
問に対して選択した選択肢の番号などを記憶するメモリ
を備える。また、この例においては、DTMF信号とし
て電話投票サービスの電話局側の自動着信応答装置から
伝送されてくる制御情報および/または応答関連情報を
受信およびデコードして、後述のような制御も行なうた
めに、DTMFデコーダを備えている。
【0074】また、アダプタ装置本体22は、応答に必
要な応答先電話番号の情報を記憶する電気的に消去およ
び書き込みが可能なROM(いわゆるEEPROM)な
どのメモリを備え、このメモリから応答者の応答操作に
応じて、対応する応答先電話番号を読み出して、自動ダ
イヤルするようにしている。この例では応答には電話投
票サービスを利用するので、少なくとも、設問に対して
設定された各選択肢毎の応答先電話番号(テレゴングサ
ービスの電話番号)を、アダプタ装置本体22に内蔵す
るメモリは記憶する。
【0075】この例の場合、アダプタ装置本体22のメ
モリには、選択肢(投票番号)と電話番号との対応をテ
ーブル化したものを予め複数通り記憶しておき、その複
数通りのテーブルのうちから使用するテーブルを放送側
から指定するようにする。
【0076】この例では、アダプタ装置本体22の内蔵
メモリには、テーブル情報として電話番号対応テーブル
と、この電話番号対応テーブルを指定する電話番号対応
テーブル指定テーブル(以下、単に指定テーブルとい
う)とが格納されている。図5に、電話番号対応テーブ
ルの例と、指定テーブルの例とを示すと共に、両者の関
係を示す。
【0077】この例の場合、電話番号対応テーブル42
は、図5に示すように、一つの設問についての複数の選
択肢番号を対応させた投票番号と、投票先電話番号(応
答先電話番号)との対応を示すものであり、複数個が用
意されている。各電話番号対応テーブルにはテーブル番
号が付与されている。この例の場合、電話番号は、電話
投票サービスの電話番号であるので、前述したように、
上5桁の「0180−0」は定まっているため、これを
省略することができ、メモリに格納されるのは、下5桁
の電話番号とされている。これにより、メモリに記憶す
るテーブルデータ量の削減を計ることができる。
【0078】指定テーブル41には、各テーブル番号の
電話番号対応テーブルのメモリ上の記憶位置を示すアド
レスが格納されている。この例の場合、図5に示すよう
に、指定テーブル41は、2次元テーブルであり、この
例では、横方向×縦方向=10×10のマトリクス状に
電話番号対応テーブルのアドレスが配列されたものとな
っている。
【0079】そして、この例の場合には、指定データ
は、指定テーブルの横方向の位置を指示する0〜9まで
の1桁の数値と、縦方向の位置を指示する0〜9までの
1桁の数値との2桁の数値で構成されている。例えば指
定データが「11」であれば、テーブル番号11の電話
番号対応テーブルのアドレスが指定テーブル41から読
み出され、そのアドレスにより、メモリからテーブル番
号「11」の電話番号対応テーブルが読み出されること
になる。この例の場合には、「00」〜「99」までの
100個の電話番号対応テーブルを指定することができ
る。つまり、メモリには100通りの電話番号対応テー
ブルを用意することができる。
【0080】なお、指定テーブルは、マトリクス状のも
のでなくとも、もちろんよい。
【0081】以上のように、この例においては、2桁の
指定データにより使用する電話番号対応テーブルを読み
出すことができる。このため、放送側から提供される情
報としては、この2桁の指定データだけでよい。
【0082】この放送側からの指定データの提供の仕方
としては、2通りがある。その一つは、双方向番組の中
で、アナウンスにより、あるいは文字表示により、例え
ば番組IDとして提供する方法である。この方法の場合
には、視聴者に対して、当該提供した番組IDを応答装
置で入力するように促す放送をも行なう。視聴者が、番
組IDを応答装置としてのアダプタ装置25に入力する
ことで、アダプタ装置25では、応答時に使用する電話
番号対応テーブルが決定されることになる。
【0083】もう一つの方法は、指定データを放送信号
に多重する方法である。この例では、アダプタ装置本体
22は、DTMFデコーダを搭載すると共に、マイクロ
ホン22MCを備えることを考慮して、テレビジョン信
号の放送音声にDTMF信号による指定データを混声し
て多重するようにする。
【0084】このようにすれば、双方向番組中で、DT
MF音として放送番組音声に混声されてテレビジョン受
信機21のスピーカ21SPから指定データが放音され
るので、アダプタ装置本体22は、スピーカ21SPか
らの放音音声をマイクロホン22MCで収音し、収音し
た音声からDTMF音のみをDTMFデコーダで抽出し
てデコードして、指定データを取り出す。そして、取り
出した指定データにより、応答時に使用する電話番号対
応テーブルを決定する。
【0085】電話投票サービスの電話番号としては、1
0桁の番号、0180−0×××××(×は任意の番
号)が割り付けられており、これを応答者がダイヤル入
力するときには、間違い電話を生じたりするが、この例
では、メモリに蓄えられた電話番号により自動ダイヤル
が行なわれるので、応答操作時に間違い電話の発生がな
く、また、応答発呼操作が簡単になる。
【0086】前述したように、この例の場合の設問に対
する応答操作は、設問に対して予め設定されて放送され
た複数個の選択肢のうちから、ユーザー(応答者)が選
択肢番号を選択する操作であり、これは、リモートコマ
ンダ23のテンキーボタン23Kが操作されて入力され
る。そして、この例の場合には、図4Aの状態で、ある
いは図4Bの状態で、リモートコマンダ23のテンキー
ボタン23Kで、設問に対する回答として選択肢番号の
選択が行なわれると、アダプタ装置本体22は、そのリ
モコン信号を受信して、選択された選択肢番号に対応付
けられた電話投票サービスの電話番号を前記メモリから
読み出し、その電話番号を自動ダイヤルする。
【0087】図1に示すように、電話局の加入者交換局
32は、この着信を受付け、同一電話番号への着信毎に
その着信数をカウントする。そして、各加入者交換局3
2は、その交換局でカウントした各電話番号への着信数
を、テレゴングシステム33に知らせる。このテレゴン
グシステム33は、前述したサービス網制御局や管理局
のデータ収集および集計機能の役割を行なうと共に、自
動着信応答装置34を備えて、視聴者側への情報提供装
置としての役割を果たすものとして示したものである。
【0088】こうしてテレゴングシステム33におい
て、集計された各選択肢に対する着信呼数は、その選択
肢を選択した応答者数として呼数通知用回線35を通じ
て放送局のスタジオのコンピュータ14に通知される。
放送局は、この集計結果を双方向放送番組においてユー
ザーに放送する。
【0089】また、この例の場合、テレゴングシステム
33は、前述した自動着信応答装置34を備え、この自
動着信応答装置34から、「投票ありがとうございまし
た。」などの通常の受付完了メッセージに代えて、DT
MF信号による制御情報および/または応答関連情報
(以下、これらの情報のそれぞれをコマンドと呼ぶ)を
電話回線31を通じて応答者側の応答装置としてのアダ
プタ装置25に送る。
【0090】自動着信応答装置34から送出される各種
のコマンドは、予め、放送局が双方向番組に合わせて、
この自動着信応答装置34に用意しておく。そして、カ
スタマーコントロール用回線36を介して、放送局のシ
ステム10のコンピュータ14により、送出するコマン
ドを制御することができるようにされている。
【0091】アダプタ装置25は、電話回線を通じたこ
のDTMF信号によるコマンドを受信し、デコードす
る。そして、当該アダプタ装置25では、制御情報に応
じた制御を実行すると共に、応答関連情報を、前回の応
答についての評価などの処理の際に使用したり、次の応
答のために使用したりする。
【0092】[電話局側に設けられる自動着信応答装置
からのコマンドの伝送形式]電話局側に設けられる自動
着信応答装置34から自動応答により送出される各種の
コマンドは、図6Aに示すように、DTMF信号により
パケット化された形式で、かつ繰り返し送出される。
【0093】この例の場合、図6Bに示すように、パケ
ットの先頭にはパケット先頭コードが挿入され、このパ
ケット先頭コードに続いて1ないし複数のコマンドが1
パケット内に含まれる。コマンドの最後には、エラー検
出ないし訂正用のチェックデータが挿入され、このチェ
ックデータの後に、パケット終端コードが付加される。
つまり、パケットは、パケット先頭コードとパケット終
端コードによりコマンドとチェックデータとを挟んで構
成される。1パケットとして送出されるコマンドの数
は、定まっていない。図6Aに示すように、同じ内容の
パケットが、所定の時間間隔dを空けて、繰り返し自動
着信応答装置34から送出される。
【0094】この例の場合、図6Cに示すように、パケ
ット先頭コードは、3つの記号[A][A][*]の組
み合わせのDTMFトーンとされる。チェックデータ
は、それを現す2つの記号[C][C]の組み合わせの
DTMFトーンと、1ないし複数のコマンドのチェック
サム等とされる。また、パケット終端コードは、3つの
記号[*][D][D]の組み合わせのDTMFトーン
とされる。なお、記号「*」は、データの区切りを分か
りやすくするためのセパレータである。
【0095】各コマンドは、図6Dに示すように、先頭
にコマンド識別子が挿入され、終端に、コマンド終端コ
ードとして記号[#]が付与された形式とされる。コマ
ンド識別子には、例えば、後述するように、記号[A]
〜[D]の組み合わせが用いられる。
【0096】この場合、コマンドは、DTMF信号で構
成される。DTMF信号は、前述したようにオーディオ
帯域の信号であるので、自動着信応答装置34として特
別の装置を用意する必要はない。例えば、従来と同様
に、ディスク装置等の音源装置にパケット化されたDT
MFトーンを録音しておき、それを再生してバッファメ
モリに書き込み、繰り返し読み出して、繰り返し発信さ
せるようにすることができる。
【0097】また、録音されたDTMFトーンを繰り返
し再生して、繰り返し発信させるようにしてもよい。さ
らに、また、パケット化されて記憶(記録)されている
DTMFの機能信号に対応する番号や記号のそれぞれに
対応して、DTMFトーンをトーンリンガーから自動発
信させるようにしてもよい。いずれの場合も、繰り返し
発信するので、自動着信応答の際にパケット送出のため
に頭出しの必要はない。
【0098】応答者側の応答装置は、以上のようにして
繰り返し送信されてくるDTMF信号形式のデータパケ
ットのうち、パケット先頭コードが検出できた部分か
ら、パケット終端コードまで、そのパケットのデータを
抽出して、受信し、デコードし、コマンド解析し、コマ
ンドに応じた処理を行なう。
【0099】なお、パケット化するデータは、暗号化し
たり、データ圧縮した形で発信して、応答装置としての
アダプタ装置25側で、解読、復号、データ伸長等の処
理を行なうようにしてもよい。この場合、暗号化やデー
タ伸長の形式は予め固定的に決めておいた形式を用いる
場合には、アダプタ装置25にそれに対応する解読、復
号、データ伸長を行なうデコード装置を設けるようにす
ればよい。また、複数通りの暗号化等の方式を用いる場
合には、その複数通りの方式に対応するデコーダをアダ
プタ装置に設けておき、データパケット中に、いずれの
方式を用いたかを示すデータを含めることで、アダプタ
装置側に、使用した方式を知らせるようにすることもで
きる。
【0100】このようにすることで、自動着信応答装置
34側から発信するデータの内容の秘匿性が高くなり、
また、1パケットの送信に要する時間も短くすることが
できる。
【0101】[アダプタ装置25の構成]図7は、図1
に示した受信システム20のアダプタ装置25を構成す
るアダプタ装置本体22と、リモートコマンダ23との
具体的構成例を示すものである。アダプタ装置本体22
は、前述したように、この例では、電話回線を介して双
方向番組に対する応答を送る(この例では設問に対する
選択肢に対応する電話番号への発呼)機能と、電話回線
を通じて電話局側の自動着信応答装置34から送られて
くるDTMF音からなるコマンドを受信しデコードする
機能と、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信
号を受信する機能とを有する。
【0102】また、この例のアダプタ装置25は、電話
番号テーブルのメモリから応答先として使用する電話番
号テーブルを読み出すための指定データが、放送信号の
音声にDTMF音として混声(多重)されて提供される
場合の例に対応できるように、当該多重されて提供され
る指定データを、放送音声から抽出して、デコードする
機能をも有する。
【0103】さらに、前述もしたように、この例のアダ
プタ装置25は、電話回線を介して双方向番組に対する
応答を送る機能を持つようにする必要があるので、これ
をさらに積極的に利用して、送受器を手に持たないで通
話をすることができる、いわゆるハンズフリーの電話機
としての機能を有するようにしている。まず、この電話
機機能のためのNCU(ネットワークコントロールユニ
ット)系について説明する。
【0104】201は、電話回線側のモジュラージャッ
クであり、202は、外接電話側のモジュラージャック
である。モジュラージャック201と202との間に
は、外接電話のオフフック検出回路203が接続され
る。この外接電話のオフフック検出回路203は、モジ
ュラージャック202に接続された外接電話でオフフッ
クされたとき、そのオフフックを検出し、その検出出力
をマイクロコンピュータ(以下マイコンという)300
に通知する。マイコン300は、この外接電話24から
電話回線に対してアクセスすることができるように制御
する。
【0105】電話回線側のモジュラージャック201
は、また、サージ保護回路204、リング検出回路20
5、極性反転検出回路206、ダイヤルスイッチ20
7、フックスイッチ208を介してトランス209に接
続される。ここで、回線側とマイコン300側とは絶縁
されている。
【0106】リング検出回路205は、電話回線を介し
ての着信時に、16Hz、75Vの電圧が断続する呼び
出し信号を検出したら、その検出出力をマイコン300
に通知する。
【0107】極性反転検出回路206は、電話回線の極
性が反転したことを検出したらその検出出力をマイコン
300に通知する。マイコン300は、これにより、マ
イコン300は、回線が接続された、つまり発呼に対し
て着信が行われたことを認識する。
【0108】ダイヤルスイッチ207は、発呼時にダイ
ヤラー210を通じてマイコン300から送られてくる
回線種別とダイヤルデータに従いダイヤルを行う。回線
種別は、ユーザーにより、図示しない回線種別設定用デ
ィップスイッチに対して設定が行われている。マイコン
300は、設定がダイヤル回線であるならば、ダイヤラ
ー210を介してダイヤルスイッチを制御して、10p
ps/20ppsのパルスでダイヤルを行い、PB回線
(プッシュ回線)であるならば、ダイヤラー210を介
して送出アンプ211にPB信号(DTMF信号)でダ
イヤルを行う。
【0109】ダイヤルデータは、アダプタ装置本体22
およびリモートコマンダ23がハンズフリーの電話機と
して使用されるときはユーザの電話番号入力のキー操作
をマイコンが受けて、マイコン300から送り出され
る。また、アダプタ装置本体22およびリモートコマン
ダ23が双方向番組に対する応答操作機器として使用さ
れるときには、マイコン300のメモリに蓄えられた応
答先電話番号が読み出されて、マイコン300から送り
出されて、自動ダイヤルされる。
【0110】フックスイッチ208は、マイコン300
からの制御により、オンフック(回線開放)状態と、オ
フフック(直流ループ閉結)状態を切り換える。この例
の場合には、リモートコマンダ23のオンフックボタン
23bと、オフフックボタン23aの操作に応じてこの
フックスイッチ208の切り換えがなされる。
【0111】スピーチネットワーク212は、2線4線
変換を行う通話路回路であって、トランス209を通じ
て電話回線から送られてくる相手方音声(受話音声)を
スピーカアンプ213を介してスピーカ22SPに供給
し、また、マイクロホン22MCで収音され、マイクア
ンプ214を通じた音声(送話音声)をトランス209
を介して電話回線に送り出すようにする。
【0112】トランス209からの受話音声は、また、
トーン検出回路215に供給される。このトーン検出回
路215は、ビジートーン、リングバックトーン、ダイ
ヤルトーンなどの各種コールプログレストーンを検出
し、マイコン300に通知する。
【0113】また、DTMFレシーバ217は、これへ
の入力音声信号からDTMF信号を抽出して、それを数
値や#、*、A、B、C、Dなどの記号の情報にデコー
ドする。このDTMFレシーバ217には、トランス2
09を通じた相手方からの音声信号と、マイクロホン2
2MCで収音され、アンプ214を通じた音声信号との
いずれかが、アナログスイッチ回路216により切り換
え選択されて入力される。スイッチ回路216は、マイ
コン300からの切り換え信号により、非通話時には、
アンプ214からの音声信号を選択し、通話時(フック
スイッチ208がオフフックのとき)には、トランス2
09からの受話音声信号を選択するように切り換えられ
る。
【0114】このDTMFレシーバ217からのDTM
F信号のデコード信号は、マイコン300に供給され
る。マイコン300は、このDTMF信号のデコード信
号から前述した電話番号対応テーブルの指定データの抽
出およびデコードや、前述したコマンドデータの抽出お
よびデコード、それに応じた処理を行なう。
【0115】マイコン300は、いわゆるワンチップマ
イコンの構成を有しており、CPUと、プログラムや固
定データを格納しているROMと、不揮発性RAMや揮
発性RAMとを内蔵している。揮発性RAMの一部のメ
モリエリアは、後述する応答履歴メモリとして利用され
る。
【0116】そして、この例の場合には、マイコン30
0の外部に、メモリ218が接続されている。このメモ
リ218は、電気的に消去および書き込みが可能なRO
M(EEPROM)で構成されており、前述した電話番
号対応テーブルや、指定テーブルの情報を格納してい
る。
【0117】また、このメモリ218には、工場出荷時
に、各受信装置固有の識別情報(識別情報を以下IDと
呼ぶ)が設定されていると共に、ユーザーの例えばリモ
ートコマンダ23を用いた入力設定により、ユーザーI
Dが登録される。ユーザーIDとしては、例えばユーザ
ーの電話番号などが登録される。
【0118】そして、表示素子22LDは、アダプタ装
置本体22の電源のオン・オフ、応答のために必要なD
TMF信号の受信デコード中、テレゴングのカットスル
ー状態、応答先の電話番号の表示を行なうためのもの
で、マイコン300により、点灯、消灯、点滅が制御さ
れる。
【0119】リモコン受光部22PDは、リモートコマ
ンダ23からの赤外線リモコン信号を受光して、そのリ
モコン信号をマイコン300に通知する。マイコン30
0は、内蔵の復調器で、このリモコン信号をデコードす
る。
【0120】リモートコマンダ23は、ワンチップマイ
コン231と、数字等ボタン23Kやオンフックボタン
23a、オフフックボタン23bなどからなるボタン群
232と、発光部を備える送信部233とを備える。マ
イコン231は、一定周期で、ボタン群232を走査
し、ボタン押下を検知する。そして、マイコン231
は、ボタン押下を検知すると、その押下されたボタンに
応じたリモコン信号を送信部233に送る。送信部23
3は、その発光部からそのリモコン信号を赤外線として
受光部22PDに対して送信するようにする。
【0121】なお、警報ブザー219は、応答制限がさ
れている場合や、制限時間外に、ユーザーが応答操作し
たときに、不適切な応答操作であることを知らせるため
などに用いられるものであり、マイコン300により制
御される。
【0122】[アダプタ装置のハンズフリー電話機とし
ての使用]ユーザーは、アダプタ装置をハンズフリー電
話機としてこれより発呼を行なう場合には、リモートコ
マンダ23のオフフックボタン23bを押下した後、数
字等ボタン23Kを操作して相手先電話番号をダイヤル
入力する。すると、リモートコマンダ23のマイコン2
31は、これを検知して、例えばオフフックボタン23
bに埋め込まれたLEDを点灯してオフフック状態を表
示すると共に、送信部233を介してオフフックボタン
23bの押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン
300に通知し、その後、電話番号の情報を通知する。
【0123】マイコン300は、電話番号を表示素子2
2LDに表示すると共に、前述したNCU系を制御し、
相手方にダイヤルを行なう。そして、相手方の応答を待
って直流ループを閉結し、通話可能状態とする。この通
話可能状態では、ユーザーは、マイクロホン22MCよ
り送話音声を送り、相手方からの受話音声をスピーカ2
2SPから聴取する。
【0124】通話が終了したときには、オンフックボタ
ン23aを押す。すると、マイコン231は、オフフッ
クボタン23bのLEDを消灯させると共に、例えば、
ボタン23aを押している間だけ、このオンフックボタ
ン23aに埋め込まれているLFDを点灯させる。そし
て、リモートコマンダ23は、オンフックボタン23a
の押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン300
に通知する。マイコン300は、これを受けて、回線開
放(オンフック)の状態にする。
【0125】また、相手方からの着呼をハンズフリー電
話機としてのアダプタ装置で受ける場合には、ユーザー
は、オフフックボタン23bを押下する。アダプタ装置
本体22は、リモートコマンダ23からこのオフフック
ボタン23bのリモコン信号を受け取ると、直流ループ
の閉結を行ない、通話可能状態にする。以後は、発呼時
とほぼ同様である。以上のようにして、アダプタ装置を
ハンズフリーの電話機として使用することができる。
【0126】[双方向番組に対する応答と、コマンドの
受信および処理]まず、放送局は、双方向番組におい
て、「番組IDを送るので、番組に参加する視聴者は、
その準備をするように」促す放送をアナウンスあるいは
文字表示により行なう。これに対して、双方向番組に参
加しようとする視聴者は、アダプタ装置25のアダプタ
装置本体22のマイクロホン22MCを、テレビジョン
受像機21のスピーカ21SPに向け、このスピーカ2
1SPからの再生音を収音するように準備すると共に、
例えばエントリーボタン23cを押下して、双方向番組
参加をアダプタ装置本体22に通知する。
【0127】そして、双方向番組で、その放送音声中に
番組IDとして電話番号対応テーブルの指定データがD
TMF音として混声されて放送され、スピーカ21SP
からその音声が放音されると、アダプタ装置本体22の
マイクロホン22MCは、この音声を収音する。そし
て、DTMFレシーバ217は、マイクロホン22MC
により収音された音声からDTMF音を抽出し、DTM
Fデコードして、マイコン300に、そのデコード信号
を送る。
【0128】マイコン300は、エントリーボタン23
c押下後の、このDTMFデコード信号を電話番号対応
テーブルの指定データとして受け取り、メモリ218か
ら、指定データにより指定される電話番号対応テーブル
を読み出し、応答のための電話番号として、以後、使用
するようにする。この電話番号対応テーブルは、複数の
設問が番組内で放送される場合でも、番組内で固定して
使用することもできるし、後述する電話局側から送るコ
マンドにより電話番号対応テーブルを変更するように指
示することもできる。
【0129】そして、前述したように、双方向番組の中
で、設問と、その設問についての応答のための複数の選
択肢が放送されるので、視聴者(応答者)が、リモート
コマンダ23のテンキーボタン23Kで、設問に対する
回答として選択肢番号の選択操作を行なうと、アダプタ
装置本体22は、そのリモコン信号を受信して、選択さ
れた選択肢番号に対応付けられた電話番号を、前記メモ
リから読み出した電話番号対応テーブルから取得し、そ
の電話番号を自動ダイヤルする。
【0130】前述したように、電話局側のテレゴングシ
ステムでは、この応答の着信を自動着信応答装置34で
受け付け、同一電話番号への着信毎にその着信数をカウ
ントすると共に、応答者に対してDTMF形式のコマン
ドを送る。この場合、応答者に送るコマンドは、すべて
の電話番号について共通であってもよいし、また、電話
番号ごとに異ならせるようにすることも可能である。
【0131】視聴者側のアダプタ装置本体22では、電
話回線を介して発呼を行なったことにより、スイッチ回
路216がトランス209からの受話音声を選択する状
態であるので、DTMFレシーバ217は、電話回線を
介して送られてくるDTMF形式のコマンドを受信しD
TMFデコードし、そのDTMFデコード出力をマイコ
ン300に供給する。マイコン300は、コマンドを解
析し、コマンドに応じた処理を行なう。
【0132】以上説明した応答時の、アダプタ装置本体
22のマイコン300での処理ルーチンについて、図8
のフローチャートを参照してさらに説明する。
【0133】この例では、前述したように、エントリー
ボタン23cを押下して応答先に電話番号対応テーブル
を読み出した後、設問に対する選択肢の番号を入力する
と、この図8の処理ルーチンを開始する。
【0134】すなわち、まず、ステップS1において、
応答者により入力された選択肢番号に対応した電話番号
を電話番号対応テーブルから抽出し、抽出した電話番号
で自動ダイヤルを行ない発呼する。次に、ステップS2
で、この発呼に対する着信があったか否かを確認し、着
信が確認されないときには、ステップS3に進んで、そ
れがn回、例えば3回目の発呼であるか否か判断する。
3回目の発呼でなければ、ステップS4に進んで、一
旦、フックスイッチ208をオンフックの状態にした
後、次のステップS5で、所定時間、例えば1分間待
つ。そして、1分経過後、ステップS1に戻り、発呼の
やり直しをする。
【0135】ステップS3で3回発呼を繰り返したが、
いずれの発呼に対しても着信の確認がとれなかったと判
断したときには、ステップS6に進んで、発光素子22
LDa、22LDbによりエラーを表示したり、ブザー
219により音声でエラーを報知して、応答者にエラー
を明示する。その後、ステップS7に進んで、フックス
イッチ208をオンフックの状態にして、この処理ルー
チンを終了する。
【0136】ステップS2で発呼に対する着信の確認が
取れたときには、ステップS10に進み、DTMFレシ
ーバ217からのDTMFデコード出力を監視して電話
局側から送られてくるデータパケットのパケット先頭コ
ードの検出を行なう。そして、パケット先頭コードを検
出したらステップS11に進み、パケット内のコマンド
をデコードする。そして、ステップS12に進んで、こ
のコマンドのデータのデコードをパケット終端コードが
得られるまで実行したことを検出したら、ステップS1
3に進んで、パケット内のチェックデータによりエラー
のチェックを行なう。
【0137】ステップS13で、取得したパケットのコ
マンドデータについてエラーがあると判断したときに
は、ステップS14を経由してステップS10に戻り、
パケットのデータ取得を再度実行する。この再度のパケ
ットのデータの取得は、予め定められたm回、例えば3
回行なわれ、ステップS14で、3回、データの再取得
を実行しても、コマンドデータにエラーがあると判断し
たときには、ステップS6に進んで、前述と同様にエラ
ーの明示を行ない、ステップS7でオンフックした後、
この処理ルーチンを終了する。
【0138】ステップS13でエラーの発生がなくコマ
ンドのデータの取得ができたと判断したときには、ステ
ップS15に進み、フックスイッチ208をオンフック
状態にした後、ステップS16に進み、デコードしたコ
マンドに対応する処理を実行し、この処理ルーチンを終
了する。
【0139】[双方向番組と、対応するアダプタ装置2
5での処理の例] [第1の例]この例は、応答に電話投票サービスを用
い、勝者に対して賞品を提供するプレミアム型のクイズ
番組の例である。テレビ放送局からは、クイズの設問
と、その設問についての応答の選択肢とが、文字表示や
番組司会者のアナウンスにより視聴者(応答者)に対し
て、複数回放送される。応答は、各設問ごとに行なわ
れ、応答の発呼をすると、電話局側の自動着信応答装置
から、コマンドとして、設問ID、その評価データや選
別データが送られてくるので、アダプタ装置25は、そ
のコマンドを解析して、それに応じた処理を行なうよう
にするものである。以下の説明においては、視聴者の応
答は電話投票サービスのテレゴングサービスを利用する
ので、応答を「投票」と呼ぶ場合もある。
【0140】図9は、この例の場合の、放送局、視聴
者、アダプタ装置、テレゴングシステムの自動着信応答
装置との間のやり取りのシーケンスを説明するための図
である。
【0141】放送局は、まず、番組の初めに、前述した
ように、番組IDを番組参加者に対して提供するが、こ
の例の場合には、放送信号に多重して提供する。番組に
参加しようとするアダプタ装置25を備える視聴者は、
アダプタ装置25でエントリーボタン23cを押下する
と共に、マイクロホン22MCをテレビジョン受像機の
スピーカ21SPに向ける。
【0142】アダプタ装置25は、マイクロホン22M
Cで収音したテレビ音声から、番組IDを受信抽出し
て、指定データをデコードして、対応する電話番号対応
テーブルをメモリ218から読み出して、それを投票先
電話番号の情報として、マイコン300に内蔵のRAM
の所定メモリエリアにプリセットする。また、このプリ
セット時に、マイコン300のRAMに設定される投票
履歴メモリエリアはクリアする。これにより、前に行な
った投票履歴が、今回の投票履歴と混同されることを防
ぐことができる。
【0143】なお、この例では、この電話番号は、設問
ごとに替えるのではなく、番組内で固定的に使用するも
のとする。もっとも、設問ごとに投票先電話番号を変え
るのであれば、設問ごとに番組IDの代わりに、指定デ
ータとして設問IDを多重放送して、前述と同様の電話
番号指定を行なうようにすればよい。
【0144】この場合、この例のクイズ番組の勝者とな
り得る視聴者は、アダプタ装置25を有する視聴者のみ
である。しかし、アダプタ装置25を有しない視聴者の
興味を殺がないように、アダプタ装置25を有しない視
聴者からの投票も受け付けることができるようにする場
合には、投票先電話番号を各設問ごとの選択肢に対応さ
せたテレゴングサービスの電話番号を、双方向番組内で
文字表示やアナウンスにより視聴者に知らせる。その場
合の電話番号は、番組IDで指定される電話番号対応テ
ーブルの電話番号とは異ならせる。したがって、番組内
で告知された電話番号へ投票してきた視聴者に対して
は、通常のテレゴングサービスと同様に、「投票ありが
とうございました」等の投票受け付け完了メッセージの
みが送られる。
【0145】したがって、この例の場合には、投票先が
アダプタ装置25からのものと、通常の電話からのもの
との2通りが存在することになるので、放送局側のコン
ピュータは、それぞれの選択肢ごとの対となる電話番号
に対する着信呼数を合計し、その数を番組内で知らせる
ようにする。もっとも、アダプタ装置25からの着信の
呼数だけでもよい。
【0146】以上のような、投票先電話番号の提供が終
了すると、放送局は最初のクイズ1(設問)の放送をす
る。つまり、クイズ内容と、その答えの候補としての複
数の選択肢番号とその内容の放送をする。
【0147】視聴者は、この放送に促されて、放送で示
された複数の選択肢から応答(答え)を選択し、アダプ
タ装置25にその選択肢番号を入力する。アダプタ装置
25は、この入力を受けて、選択された選択肢番号に対
応する電話番号を、RAMの電話番号対応テーブルから
読み出し、その電話番号で自動ダイヤルして発呼をす
る。この場合、視聴者の選択した選択肢番号によって、
異なる電話番号に対して発呼されることになる。
【0148】電話局側の自動着信応答装置34は、この
発呼の着信を受け付け、コマンドの発信を行なう。前述
したように、コマンドは、DTMF音形式でパケット化
され、パケットが繰り返し発信される。この例では、複
数の選択肢番号に対応した電話番号に対する着信のすべ
てに対して同じコマンドが発信される。
【0149】ここで、発信するコマンドは、番組内で放
送した設問を識別するための情報を示す設問IDコマン
ドと、その評価データである評価コマンドと、投票履歴
の記録を指示する履歴記録指示コマンドとされる。
【0150】これらのコマンドを含むパケットの例を図
10に示す。すなわち、この場合、設問IDコマンドの
コマンド識別子は、[B]とされ、コマンドデータの内
容は設問番号とされる。この例の場合には、設問番号と
しては「00」〜「99」のうちのいずれかが設定され
る。
【0151】また、評価コマンドのコマンド識別子は
[C]とされる。評価コマンドの評価データは、この例
の場合、クイズの正解の選択肢番号であり、「00」〜
「99」のうちのいずれかが設定される。図示しない
が、この評価データは、セパレータ[*]で区切ること
により、複数個の選択肢番号を1つの設問に対する評価
データとすることもできる。
【0152】履歴記録指示コマンドは、図示しないが、
そのコマンド識別子が[D]とされ、アダプタ装置25
に投票の履歴を記録するように指示する指示コードが、
コマンドデータとされる。
【0153】以上のような、電話局側の自動着信応答装
置34から送られてくるDTMF形式のパケットは、前
述のようにして、アダプタ装置25で受信され、各コマ
ンドがデコードされ、そのコマンドに応じた処理を行な
う。ここでは、履歴記録指示コマンドに応じて、設問I
Dである設問番号と、自己のアダプタ装置25が直前に
行なった投票としての選択肢番号と、評価データを用い
た投票の評価結果、つまりこの例では、正解したか、不
正解であったかを投票履歴メモリエリアに保存する。
【0154】なお、このように、一度、設問についての
投票履歴をメモリに保存した後に、同じ設問に対して視
聴者が異なる投票を行なったときには、電話局側から同
じ内容のパケットが送られて来る。アダプタ装置25で
は、そのパケットに含まれる設問IDを参照して、既に
その設問IDについては投票履歴の記録を行なったか否
かをチェックして、後の投票を無効とするようにする。
これにより、不正な多重投票を禁止することができる。
この多重投票の禁止は、アダプタ装置25の機能として
予め設定しておいてもよいが、電話局側の自動着信応答
装置34から送り出すパケットに、その旨の指示コマン
ドを含め、アダプタ装置25で、前述のような多重投票
の禁止の処理を行なうように、放送局側から制御するこ
ともできる。
【0155】また、有効な投票受け付け時間内であれ
ば、多数回の投票を有効とし、最後の投票を有効投票と
するようにすることもできる。そのようにする場合に
は、自動着信応答装置34から送り出すパケットに、そ
の旨の指示コマンドを含め、アダプタ装置25で、同じ
設問についての最後の投票の選択肢番号を履歴として保
存するように制御する。
【0156】以上のような設問(クイズ)の放送、これ
に対する視聴者の応答、電話局側の自動着信応答装置3
4からの図10のパケットの送信、アダプタ装置でのコ
マンド処理が、複数個の設問について、同様にして行な
われ、投票の履歴がアダプタ装置25に蓄積される。
【0157】そして、放送番組で、最後のクイズnの放
送が行なわれるが、これに先立ち、放送局のコンピュー
タは、カスタマーコントロール回線36を通じて自動着
信応答装置34に、自動着信応答時に送り出すパケット
を、後述するような最後の設問に対するものに、変更す
る指示を行なう。この最後のクイズnに対しても、上述
と同様にして、視聴者により応答操作および投票の発呼
が行なわれる。
【0158】そして、このときには、自動着信応答装置
34からは、前述した設問IDコマンド、評価コマン
ド、履歴記録指示コマンドのほかに、選別およびID要
求コマンドが含まれるパケットが送出される。選別およ
びID要求コマンドは、投票履歴として記録されている
評価結果から勝者を選別するための選別データを含み、
選別された投票者を識別するために指定された電話番号
に再発呼を行なうことを指示するものである。
【0159】図11は、選別およびID要求コマンドの
例である。このコマンドのコマンド識別子としては、
[BB]の記号が割り当てられる。このコマンドには、
特にID要求コードは、含まれないが、コマンド識別子
[BB]がID要求を含む選別のためのコマンドである
ことを意味している。
【0160】選別およびID要求コマンドのコマンド識
別子[BB]の後には、選別種別コードが放送される。
この例では、選別種別コードの種別として2種類用意さ
れており、選別種別コードとしては、この例では
[0]、[1]の2種が設定される。そして、選別種別
コードの後には、選別データSELが放送され、その後
には、セパレータとしての記号[*]に続いて、再発呼
先の電話番号が挿入される。
【0161】この例において、選別種別コードが[0]
の場合には、提供された複数個の設問のうち、正解しな
ければならない最小限の設問数を与えることにより選別
を行なうようにするものであり、この場合の選別データ
SELは、正解しなければならない最小限の設問個数
(正解許容個数)となり、[00]〜[99]のうちの
2桁の数値、あるいは[**]で表される。選択データ
SELが[**]のときには、すべて選別されることを
意味している。
【0162】選別種別コードが[1]の場合は、複数の
設問についての必要な正解数ではなく、正解であること
が必須である設問番号が、選択データSELとして複数
個、放送される。この場合には、各正解必須設問番号
は、それぞれ[00]〜[99]のうちの数値となる。
【0163】視聴者側のアダプタ装置25では、このパ
ケットを受信したときには、前述と同様にして投票履歴
のメモリへの記録を行なうだけでなく、そのメモリに記
録されている投票履歴中の評価結果について、パケット
中から取り出した選別データにしたがって選別を行な
う。すなわち、アダプタ装置25は、選別およびID要
求コマンドの選別種別コードが[0]のときには、メモ
リの投票履歴の評価結果の情報から、複数の設問に対す
る正解数と、選別データである正解許容数とを比較し、
正解数が正解許容数以上であると判定したときには、自
己を「勝者」と選別し、正解数が正解許容数未満である
と判定したときには、自己を「敗者」と選別する。
【0164】そして、アダプタ装置25は、自己を敗者
と判定したときには、再発呼は行なわない。しかし、勝
者と判定したときには、選別およびID要求コマンドで
指定された電話番号により自動発呼を行なう。この際
に、メモリ218に蓄えられている自装置IDやユーザ
ーIDを、当該電話番号の相手先である放送局側に通知
する。このユーザーID等は、例えばDTMF信号の形
式で送信する。
【0165】放送局側では、ユーザーIDを受けて、こ
れをクイズの勝者として記録すると共に、当該クイズの
勝者を番組の中で発表する。例えば、ユーザーIDが、
ユーザーの電話番号であれば、その電話番号を番組中で
文字表示するなどして発表する。この場合、勝者の数の
み、あるいは勝者の電話番号を一部隠した形式で発表す
ることで、勝者のプライバシーを保護することもでき
る。
【0166】以上のようにして、応答として電話投票サ
ービスを用い、電話局側に設置される自動着信応答装置
から、応答者の応答時にコマンドを送り、応答装置で
は、自己の応答を履歴メモリに記憶しておくと共に、受
信したコマンドに応じて応答に対する評価を行ない、自
己が勝者であるかどうかを判定して、その判定結果に応
じて、自己が勝者である時には放送局側に知らせるよう
にすることで、電話回線の輻輳を防止しながら、勝者に
賞品を提供するプレミアム型の双方向番組が実現でき
る。
【0167】なお、以上の例では、勝者と判定したアダ
プタ装置25は、自己を放送局側に識別させるために、
自装置に記憶しているユーザーID等を放送局側に通知
するようにしたが、選別およびID要求コマンドに含め
る電話番号情報として、放送局側に設けられるISDN
端末の電話番号を指定することにより、アダプタ装置2
5は、自己を放送局側に識別させるために、当該電話番
号への発呼だけで済ますようにすることができる。
【0168】すなわち、その場合の電話番号情報として
は、先頭に「181」が付加される。発呼時のダイヤル
番号の先頭に「181」が付加されているときには、発
信者IDつまり発信者の電話番号を、ISDN端末であ
る送信先に通知することを許可することを示している。
このため、アダプタ装置25から、「181」で始まる
ISDN端末の電話番号で発呼を行なうと、電話会社の
電話回線網は、発信者電話番号を伴って放送局に発呼を
行なう。したがって、放送局側は、この発信者電話番号
により、勝者を識別することができ、あえて、ユーザー
IDの通知を必要としない。
【0169】また、上述の例では、最後の設問のときの
自動着信応答装置34から送出するパケットの、選別お
よびID要求コマンドの受信により、アダプタ装置25
は、自己が勝者であると判定したときには、自動的に発
呼を行なうようにしたが、次のようにして、応答者の発
呼操作を待ってID通知の発呼を行なうようにしてもよ
い。
【0170】すなわち、その例の場合には、アダプタ装
置25では、選別およびID要求コマンドを受信したと
きには、選別データで前述のような選別を行ない、選別
の結果をLEDやブザーで報知する。この報知に応じ
て、自己が勝者であると認識した視聴者がID通知をす
るためには、例えば「#」「#」「0」のキー操作など
の最終設問後の応答操作として定められた操作をする。
アダプタ装置25は、この最終設問後の応答操作を検知
したときに、選別およびID要求コマンドに含まれる電
話番号により自動ダイヤルして発呼を行ない、勝者の応
答者を放送局側に通知するようにする。
【0171】図12は、上述したような図9の例の場合
の、アダプタ装置本体22のマイコン300でのDTM
F信号の処理の機能ブロック図である。
【0172】マイコン300では、電話番号対応テーブ
ル指定データ、設問IDコマンド、評価コマンド、選別
およびID要求コマンドを受信してデコードし、以下の
ような処理を実行する。
【0173】すなわち、電話番号指定テーブルの指定デ
ータ判別手段301は、DTMFレシーバ217からの
DTMF信号のデコード信号から、指定データを判別す
ると、メモリ302に、指定データに対応する電話番号
指定テーブルを記憶する。このメモリ302への登録の
完了の通知は、応答実行手段305を介して表示制御手
段308に送られる。表示制御手段308は、例えば発
光素子23LDbを点灯して、応答のための電話番号に
関する情報がセットされたことをユーザーに知らせる。
【0174】この発光素子23LDbの点灯を確認した
後、ユーザー(応答者)は、放送番組で提供される設問
に対して、キー入力操作部303で応答操作をする。こ
の応答操作は、前述したように、放送された設問につい
て与えられている複数の選択肢のうちの1つあるいは複
数の選択肢の番号を入力する操作である。これはリモー
トコマンダ23のボタン23Kにて行なわれる。この応
答操作に対しては、応答操作判別手段304でその応答
操作を判断する。実際的には、リモートコマンダ23か
らのリモコン信号を受光部22PDを介してマイコン3
00が取り込んで判断する。
【0175】判断の結果の選択肢番号のデータは応答実
行手段305に送られる。応答実行手段305は、メモ
リ302を参照して、その設問の選択肢番号に割り当て
られた応答先電話番号を読み出し、NCU部306によ
り自動ダイヤルして応答の発呼を行なう。この際に、応
答実行手段305は、表示制御手段307に、ユーザー
により選択された選択肢番号と自動ダイヤルの電話番号
情報を送る。表示制御手段307は、選択された選択肢
番号と、その応答先電話番号を表示素子23LDaに表
示する。
【0176】こうして、応答者は、各設問に対して選択
肢番号を選択してボタン操作するだけで応答ができる。
オフフックボタン23bの操作は必要としない。そし
て、この例では応答は電話投票サービスを使用するもの
であり、電話局の加入者交換局への着信が完了し、自動
着信応答装置34からのコマンドを受信すれば終了とな
り、最小の通話料で済む。
【0177】アダプタ装置本体22は、発呼後に、自動
着信応答装置34からのDTMF信号形式のパケットを
パケット検出手段308で検出する。そして、評価手段
310で、パケット中の評価コマンドの評価データを用
いて、応答操作判別手段304で選択された選択肢番号
について評価を行なう。そして、応答履歴記憶手段30
9により、その評価結果と、検出したパケットの設問I
Dコマンドの設問番号と、応答操作判別手段304から
の選択肢番号とを、応答履歴(投票履歴)としてメモリ
に保存する。ただし、この場合、同じ設問IDに対して
は、最初の応答履歴のみを保存する。
【0178】そして、パケット検出手段308で選別お
よびID要求コマンドを含むパケットを検出したときに
は、評価手段310および応答履歴記憶手段309で同
様の処理をすると共に、選別判定手段311で選別デー
タを基準にして、応答履歴記憶手段309で保存されて
いる評価結果を参照して、勝者、敗者の選別の判定を行
なう。その判定結果を応答実行手段305に渡す。応答
実行手段305は、判定結果が勝者である時には、ブザ
ー219および表示素子22LDにより、それを応答者
に知らせる。そして、判定結果に伴って提供される再発
呼先、つまり放送局側の電話番号に発呼を行なう。この
際に、メモリ218に保存されているユーザーIDを放
送局側に通知する。
【0179】判定結果が敗者であるときには、応答実行
手段305では発呼制限の状態となり、発呼は行なわな
い。
【0180】以上のようにして双方向番組に対する応答
が行なわれる。次に、マイコン300でのコマンド処理
の流れを、図13および図14を参照して以下に説明す
る。図13および図14のフローチャートは、データパ
ケットが検出され、エラーがなくコマンドが受信された
ときに起動される。
【0181】また、以下に説明する例においては、評価
コマンドによる評価結果を、アダプタ装置25側で明示
することについてのコマンドも、パケット内に含まれる
場合について説明する。この評価結果明示コマンドがな
い場合に、評価結果をアダプタ装置側で常に表示するよ
うにすると、次のような不都合があることを回避する目
的である。
【0182】すなわち、評価データは、応答の直後にア
ダプタ装置25は受け取ることができるため、この評価
結果をすぐに表示してしまうと、放送番組で、未だ、正
解/不正解の放送をしないうちに、応答をした者のみが
結果を知ることになる。このことには、一長一短があ
り、応答をしアダプタ装置25を有している人だけに優
位性を持たせる意味では有効であるが、番組の作り方に
よって短所となる場合もある。
【0183】そこで、この例では、自動着信応答装置3
4から発信するコマンドにより、「評価結果を明示する
/しない」「明示する場合には、指定時間遅らせて明示
する」などの指定を行なうことにより、双方向放送番組
の作成者の意図に応じた番組作りができ、かつ、番組の
進行と同期を保ちながら、評価結果の明示を応答者に対
して行なうことができるようにしている。
【0184】図15に、この評価明示コマンドの例を示
す。このコマンドは、評価結果の明示をするか否かを指
示する明示指示データを有する。この明示指示データ
が、例えば「1」であれば、評価結果の明示(明示オ
ン)を行なうことの指示を示し、「0」であれば、評価
結果の明示をしないことの指示(明示オフ)を示してい
る。そして、評価明示コマンドは、明示指示データが
「1」であるときに、評価結果を番組の進行に同期して
遅らすようにする場合には、評価明示の遅延時間の情報
を含む。なお、明示指示データが「0」であるときに
は、この遅延時間の情報は不要であるので、コマンドデ
ータに含めなくてもよい。
【0185】図13のパケット処理ルーチンにおいて
は、まず、パケット中に評価コマンドがあるかどうか判
断する(ステップ401)。評価コマンドがあれば、そ
の評価データを用いて、応答操作により選択した選択肢
についての評価を行なう(ステップ402)。次に、履
歴記録指示コマンドがあるか否か判断する(ステップ4
03)。履歴記録指示コマンドがあれば、設問番号と、
応答時に選択した選択肢番号と、評価結果とを応答(投
票)履歴メモリエリアに保存し(ステップ404)、次
のステップ405に進む。履歴記録指示コマンドがなけ
れば、ステップ403からステップ405に進む。
【0186】ステップ405では、評価明示コマンドが
あるか否か判断する。評価明示コマンドがなければ、ス
テップ410に飛ぶ。評価明示コマンドがあれば、次の
ステップ406で明示指示データが「1」であるか否か
により明示オンであるか否か判断する。そして、明示オ
ンでなければステップ410に飛び、明示オンであれ
ば、次のステップ407に進み、評価明示の遅延時間の
情報があるか否か判断する。
【0187】遅延時間の情報があれば、それにより指定
された時間遅延して(ステップ408)、評価結果、つ
まり正解か不正解かを、ブザーや、表示素子により明示
する(ステップ409)。ステップ407で遅延時間の
情報がないと判断したときには、そのままステップ40
9に進んで、即座に評価結果の明示を行なう。次に、ス
テップ410に進む。
【0188】ステップ410では、パケット内に、選別
およびID要求コマンドがあるか否か判断する。そし
て、選別およびID要求コマンドがあれば、ステップ4
11に進んで、選別データと、応答履歴メモリに保存さ
れている評価結果に基づき自装置のユーザーが勝者とし
て選別されるかどうかの選別を行なう。次に、ステップ
412に進んで、その選別結果の判断をする。
【0189】ステップ412での判断の結果、勝者とし
て選別されたときには、ステップ413に進んで、その
旨を表示素子22LDaなどにより表示する。そして、
次のステップ414に進んで、選別およびID要求コマ
ンドに含まれる再発呼先の電話番号に対して、自装置の
IDあるいはユーザーIDを通知するための発呼を行な
う。そして、ステップ415において、IDの通知を完
了した後、オンフックする。その後、ステップ420に
進む。
【0190】なお、ステップ414において、前述した
ISDNへの電話番号を利用する場合には、ユーザーI
D等のアダプタ装置25からの送信は不要であることは
前述の通りである。また、勝者と判定したら自動的に発
呼するのではなく、応答者の入力操作を待って発呼を行
なう場合もあることも前述の通りである。
【0191】ステップ412での判断の結果、勝者では
なく敗者と選別されたときには、ステップ416へ進ん
でアダプタ装置本体22を応答の発呼制限状態に移行さ
せる。さらに、ステップ417に進んで、ユーザーが勝
者の選別から漏れたことをブザーで警報したり、表示素
子22LDaなどに表示する。その後、ステップ420
に進む。また、ステップ401で、パケットに評価コマ
ンドが検出されなかったときにも、ステップ420に進
む。
【0192】ステップ420では、その他のコマンドが
あるか否か判断する。その他のコマンドがあれば、ステ
ップ421に進んで、そのコマンドに応じた処理を行な
い、このコマンド処理ルーチンを終了する。その他のコ
マンドがなければ、そのままこのコマンド処理ルーチン
を終了する。
【0193】[第2の例]第1の例は、複数の設問を放
送した後、最後の設問に対する自動応答コマンドに、選
別およびID要求コマンドを含めるようにして、それま
での複数の設問のすべてに対しての評価結果を用いて勝
者、敗者の選別を行なうようにしたものであるが、この
第2の例は、設問ごとに、あるいはn個の設問をいつか
に分割した複数個の設問ごとに、選別を行なうようにし
た、いわゆる勝ち抜け型のクイズ番組の場合の例であ
る。
【0194】この例においては、選別を行なうタイミン
グでは、前述した設問IDコマンド、評価コマンド、履
歴記録指示コマンドに加えて、選別コマンドを、自動着
信応答装置34から応答をした視聴者側に発信するパケ
ットに含める。このパケットの例を図16に示す。
【0195】この図16において、設問IDコマンド、
評価コマンド、履歴記録指示コマンドは、図10に示し
たものと同じである。選別コマンドは、図11に示した
選別およびID要求コマンドと区別するため、そのコマ
ンド識別子と異なるようにされており、この例では[B
C]がコマンド識別子として用いられる。そして、選別
データは、前述した選別およびID要求コマンドの選別
データに等しい。したがって、各設問ごとに選別を行な
う場合には、同じパケット内の設問IDと同じデータと
なり、複数の設問ごとに選別する場合には、前述と同様
に、1〜複数個の正解必須設問番号とされる。
【0196】そして、アダプタ装置25は、この選別デ
ータをパケット中から抽出したときには、前述と同様に
して評価結果を用いて選別を行ない、勝者(正解者)で
ない場合には、次からの応答の発呼を禁止するように制
限する。この制限は、例えば、次に、双方向番組に参加
する操作をしたときに解除される。
【0197】以上のようにして、徐々に応答者を絞り込
んでゆくことができる。そして、絞り込まれた応答者の
人数は、投票数として電話局から放送局に呼数通知回線
を通じて通知される。このため、放送局では、この人数
を確認しながら番組を進行することができ、また、賞品
を提供すべき勝者の人数が適当数となると考えられる設
問のタイミングを把握することができる。
【0198】したがって、適当数の設問の後の、設問に
対する応答に対して自動着信応答装置から発信するパケ
ットに、選別およびID要求コマンドを含ませるよう
に、カスタマーコントロール回線を通じて自動着信応答
装置を制御して、放送番組を提供しながら、既定数以下
の勝者を定めることも容易にできる。
【0199】また、勝者の人数が所定数以下になったと
ころで、放送局は、デンゴングサービスのカットスルー
を利用して、勝者からの電話を放送局側を直接受け付け
るようにして、当該勝者の特定を行なうようにすること
ができる。
【0200】[第3の例]この例もいわゆる勝ち抜け型
の番組の場合の例である。上述の例では、自動着信応答
装置34からは、複数の選択肢番号に対する応答のすべ
てに共通の同じ内容のパケットを送信し、選別コマンド
あるいは選別およびID要求コマンドにより、応答装置
であるアダプタ装置側で、それ以後の発呼を行なうか、
制限するかを判断するようにしたが、この例では、自動
着信応答装置34から正解の選択肢番号に対応する電話
番号への投票者に対して発信するパケットと、不正解の
選択肢番号に対応する電話番号への投票者に対して発信
するパケットとを異ならせ、不正解の応答者に対するパ
ケットには、それ以後の設問に対する発呼を制限するた
めのコマンドを挿入するようにする。
【0201】図17の例は、正解の選択肢への応答者に
は、図17Aに示すように、図10に示したコマンドの
みを含むパケットを自動着信応答装置34から発信す
る。一方、不正解の選択肢への応答者には、図17Bに
示すように、図10に示したコマンドに加えて、例えば
一連の勝ち抜けクイズの放送が終了する時間に相当する
指定時間だけ、発呼を制限する時間指定発呼制限コマン
ドを挿入するようにする。
【0202】この時間指定発呼制限コマンドは、図示の
ように、コマンド識別子とコマンド終端コードとの間
に、発呼制限時間情報が挿入されて構成される。コマン
ド識別子は、例えば[AD]が用いられ、発呼制限時間
情報は秒数が用いられ、5分であれば、300(秒)と
なる。
【0203】視聴者側のアダプタ装置25では、この時
間指定発呼制限コマンドを検知すると、指定された時
間、視聴者が応答操作をしても、応答の発呼を行なわな
いように制御する。指定された時間が経過すれば、再
び、応答の発呼が可能になる。
【0204】図18の例は、不正解の選択肢への応答者
に対するパケットには、同図Aに示すように、必要に応
じて、発呼を制限する発呼制限コードをデータ内容とす
る発呼制限コマンドを送り、正解の選択肢への応答者に
対して発信されるパケットには、図18Bに示すよう
に、次の設問への投票用電話番号を含む投票コマンドを
挿入するようにする。投票コマンドは、選択肢番号と対
応電話番号との組み合わせからなる選択肢データを、選
択肢の数だけ含む。記号[*]はセパレータである。
【0205】したがって、正解の応答をした視聴者のア
ダプタ装置だけが、次の設問に対する投票用電話番号を
取得することができ、これにより、勝ち抜け型のクイズ
番組を行なうことができる。なお、不正解者に対する発
呼制限コマンドは送らなくても、次の設問への投票先が
分からないから、あえて発呼制限コマンドは、送らなく
てもよい。
【0206】また、以上の発呼制限を伴う例は、アンケ
ート調査にも利用される。例えば、最初の設問で、応答
者の年齢を問い、例えば40代と応答した者のみに、そ
の後の設問として、アンケート調査を実施することがで
きる。応答者の年齢に代えて、応答者の住居地域を問う
設問を最初に行ない、特定の地域の応答者のみにアンケ
ート調査を実施することもできる。
【0207】以上のようにして、テレゴングなどの電話
投票サービスを利用した双方向番組に対する応答を行な
う場合においても、複数の設問について関連付けた応答
を期待することができる。また、テレゴングのような電
話投票サービスにより、応答可能者の絞り込みを行っ
て、その後、絞り込まれた応答者を放送局側で認識する
ことができる。このため、プレミアム型の双方向番組の
提供を電話投票サービスを用いて行うことができるよう
になる。また、アンケート形式の設問により、男性の
み、女性のみ、あるいは特定の年齢層の視聴者のみに応
答者を限定するなどの応答者の絞り込みを容易に行うこ
とができる。
【0208】そして、応答をする側で発呼を制限するの
で、無駄な応答の発呼を防止でき、無駄な通話料の負担
をユーザーに負わせることが無い。
【0209】また、上述の例の場合には、設問IDコマ
ンド、評価コマンド、選別コマンド、選別およびID要
求コマンドは、データパケットの構造として、先頭にコ
マンド識別子を付加するようにしたので、そのコマンド
の種類を容易に判別することができる。
【0210】また、パケットの先端にパケット先頭コー
ドを付加し、終端にパケット終端コードを付加し、パケ
ットを繰り返し自動応答装置から発信するようにしたの
で、視聴者側の応答装置であるアダプタ装置では、エラ
ーのないパケットを受け取ることが容易である。
【0211】また、パケット終端前のチェックデータに
より、単なる誤受信や、データパケット放送中のチャン
ネル切り換えによる途中からの受信などによる受信/応
答装置の誤動作を視聴者側の応答装置で判断して避ける
ことができる。
【0212】[変形例]投票先の電話番号の情報は、ア
ダプタ装置にメモリを設けて、テーブル化して保存して
おくのではなく、放送番組のなかで告知された電話番号
により、応答者が発呼し、その発呼先から自動応答によ
り、提供することができる。この例の場合には、電話番
号対応テーブルをメモリに記憶しておく必要がなく、メ
モリの節約になると共に、双方向番組への参加の意思表
示を、電話番号取得という形で視聴者に行なわすように
できる。
【0213】自動着信応答装置34から通知される電話
番号などの情報は、当該自動着信応答装置34から通知
される有効時間のコマンドで指定される時間を経過した
ら、アダプタ装置側で自動消去するようにすることによ
り、双方向番組終了後、あるいは応答受付け終了後の無
効投票を防ぐことができる。
【0214】また、上述の例では、アダプタ装置を有し
ない視聴者を考慮して、投票電話番号を、同じ選択肢に
対して2重に設定し、アダプタ装置を有する視聴者に対
する電話番号に対しては自動着信応答装置を設けて、コ
マンドを視聴者側に通知するようにしたが、「投票あり
がとうございました。」などの投票受付けメッセージの
後に、DTMF形式のパケットを送出するようにする自
動着信応答装置を設けることで、アダプタ装置を有する
か否かに関係なく、投票先の電話番号を共通化すること
ができる。
【0215】また、視聴者に対する発信制限の方法とし
ては、時間制限のほかに、電話番号の末尾を指定するこ
とにより制限や、アダプタ装置に郵便番号などを登録し
ておき、その郵便番号を制限コマンドとして送ることに
より、地域指定の制限を行なうこともできる。
【0216】上述の例では視聴者の応答装置は、テレビ
ジョン受像機とは別体のアダプタ装置の構成であり、受
信側のシステムでは、テレビジョン受像機はまったく改
良する必要がない。また、電話局からのデータは、DT
MF信号の形式で送出しており、DTMF信号のレシー
バは、電話機用として広く普及しているので、受信装置
のアダプタ装置を安価に製造することができる。
【0217】しかし、上述のようなアダプタ装置の構成
ではなく、応答装置をテレビジョン受像機に内蔵するよ
うにしてもよい。この場合には、応答のためのリモート
コマンダと、テレビジョン受像機用のリモートコマンダ
とを共通化するようにすることもできる。
【0218】以上の例では、応答に電話投票サービスを
利用し、投票受付けメッセージに代えて、あるいは投票
受付けメッセージに加えて、視聴者側の応答装置に、そ
の制御情報および/または応答関連情報を発信するよう
にしたが、いわゆるテレドームと呼ばれる大量情報提供
サービスを応答に利用するようにすることもできる。こ
の大量情報提供サービスは、音源回線や音源装置を放送
局などのサービス加入者が用意し、電話会社が設定する
所定の電話番号(例えば0180−99−××××)へ
多数の利用者が電話をかけると、上記音源からの音声情
報が前記多数の利用者に同時に提供できるようにするも
のである。
【0219】この大量情報提供サービスの場合には、多
数の利用者による上記電話番号へのアクセスに対して、
回線のパンクを避けて、当該多数の利用者に同時に音声
情報を提供できるもので、上述したようなデータパケッ
トを、応答者側に提供することができる。
【0220】応答者側に送るデータは、DTMF音の形
式として伝送する方法に限らず、電話回線を通じて伝送
可能な音声帯域の信号であれば、どのような形式の信号
であってもよい。
【0221】また、アダプタ装置本体22のメモリに電
話番号対応テーブル情報を格納しておく場合に、このメ
モリの電話番号対応テーブルの書き換えは、放送局側か
らノーリンギングによりユーザー宅に着信を行ない、電
話回線を通じてデータを送って行なうようにすることも
できる。また、前述したのと同様に、ユーザーにテレゴ
ングサービスやテレドームサービスの電話番号に電話を
かけてもらい、その応答メッセージとしてテーブルデー
タをユーザー側に送るようにして、行なうようにしても
よい。
【0222】また、以上の例は、投票番号と電話番号と
の対応のみをテーブルとして指定できるようにしたが、
例えば、ユーザが応答操作入力をすることができる時間
「応答可能時間」などの情報をテーブルに用意してお
き、それを参照して、アダプタ装置は、前記応答可能時
間内に応答をしたか否かを判定して、応答可能時間を経
過しているときには、応答を制限(禁止)などという制
御をおこなようにすることもできる。
【0223】また、衛星放送、ケーブルテレビ放送の場
合でも、この発明は適用することができる。さらに、前
述の実施例では、この発明をテレビジョン放送および受
信システムに適用した場合について説明したが、AM、
FMのラジオ放送やPCM音声放送と、それぞれ対応の
受信システムに適用することも可能である。
【0224】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、視聴者からの応答を、電話局の電話投票サービスや
大量情報提供サービスを利用して行なうようにする場合
であっても、複数の設問を関連づけた双方向放送番組を
提供することができる。この場合に、電話局の交換機等
は、現行のシステムをそのまま利用することができ、新
たな投資は必要ない。
【0225】また、電話局の上述のようなサービスを利
用するので、輻輳状態を回避しながら、応答者の絞り込
みを容易に行なうことができる。そして、絞り込みによ
り予め用意された電話回線数の範囲内で、することがで
きる応答者になったか否かを容易に判定することができ
る。したがって、そのような応答者数になった後に、そ
の応答者の特定をするための識別情報を電話回線を介し
て放送局側で得るようにすることも容易である。
【0226】また、応答の発呼側で応答の発呼制限を行
なうことができるので、多重応答を禁止したり、電話回
線網への無駄な発呼を防止することができる。
【0227】応答装置が電話局側からのデータを受け
て、応答の評価を即座に行なっても、放送番組の進行に
合わせて、視聴者への評価結果やクイズの正解の明示を
遅らせることができる。逆に、応答をした視聴者だけが
先に評価結果やクイズの正解を先に通知することもでき
る。
【0228】放送側から送る応答装置に対する制御情報
および/または応答関連情報は、放送信号に多重して送
ることもできるが、この発明の場合には、電話局に設け
る装置から、電話回線を介して送信されるので、放送信
号に多重された信号からデータを抽出してデコードする
場合よりも、デコードの精度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送方式の実施の形態の
全体の概要を示す図である。
【図2】DTMF信号を説明するための図である。
【図3】DTMF信号を説明するための図である。
【図4】図1の例の受信システムの応答装置の例として
のアダプタ装置の一例を示す図である。
【図5】この発明の図1の実施の形態に使用する電話番
号情報の例を示す図である。
【図6】図1の実施の形態において、着信応答時に応答
者に送るデータを説明するための図である。
【図7】図1の実施の形態において、応答装置の一例の
アダプタ装置の構成例を示す図である。
【図8】図7のアダプタ装置での応答処理の例を示すフ
ローチャートを示す図である。
【図9】図1の実施の形態における放送局側、電話局お
よび応答装置の処理を説明するための図である。
【図10】図1の実施の形態において、着信応答時に応
答者に送るデータの例を説明するための図である。
【図11】(選別およびID要求)コマンドのデータ構
造の例を示す図である。
【図12】図1の実施の形態における応答装置の要部の
処理機能の機能ブロック図である。
【図13】図1の実施の形態における応答装置の応答処
理のフローチャートの一部を示す図である。
【図14】図13のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図15】図1の実施の形態において、電話局の自動着
信応答装置から視聴者側に送るコマンドの一例を示す図
である。
【図16】図1の実施の形態において、電話局の自動着
信応答装置から視聴者側に送るデータの一例を示す図で
ある。
【図17】図1の実施の形態において、電話局の自動着
信応答装置から視聴者側に送るデータの一例を示す図で
ある。
【図18】図1の実施の形態において、電話局の自動着
信応答装置から視聴者側に送るデータの一例を示す図で
ある。
【図19】電話投票サービスを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 放送局のシステム 20 受信装置システム 21 テレビジョン受像機 22 アダプタ装置本体 23 リモートコマンダ 22MC マイクロホン 22PD リモコン受光部 23SD 発光部 23K 操作ボタン 25 アダプタ装置 30 電話局のシステム 31 電話回線 33 テレゴングシステム 34 自動着信応答装置 36 カスタマーコントロール回線 217 DTMFレシーバ 218 メモリ 300 マイコン 303 キー入力操作部 304 応答操作判別手段 305 応答実行手段 308 パケット検出手段 309 応答履歴記憶手段 310 評価手段 311 選別判定手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送局側から応答を期待する双方向番組を
    放送し、この双方向番組に対する応答者からの応答を電
    話回線を通じて電話局が受け付け、着信受付完了メッセ
    ージなどの音声を使用する情報を前記応答者に発信する
    ようにする電話局のサービスを利用する双方向放送方式
    であって、 前記電話局から前記応答者に発信する音声に、前記応答
    者側の応答装置に対する制御情報および/または応答関
    連情報を含めるようにしたことを特徴とする双方向放送
    方式。
  2. 【請求項2】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、応答者からの応答の発呼の制限に関する情報を含む
    請求項1に記載の双方向放送方式。
  3. 【請求項3】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、応答に対する評価のための情報を含む請求項1に記
    載の双方向放送方式。
  4. 【請求項4】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、応答に対する評価のための情報と、その評価のため
    の情報を用いた評価の結果の前記応答者への明示に関す
    る情報とを含む請求項1に記載の双方向放送方式。
  5. 【請求項5】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、応答に対する評価のための評価情報と、その評価の
    ための情報を用いた評価の結果により選別を行なうため
    の選別情報とを含む請求項1に記載の双方向放送方式。
  6. 【請求項6】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、前記応答者からの後の応答の発信の宛先の電話番号
    情報を含む請求項1に記載の双方向放送方式。
  7. 【請求項7】前記制御情報および/または応答関連情報
    に、前記応答装置に対する自動発呼要求と、その発呼先
    の電話番号情報を含む請求項1に記載の双方向放送方
    式。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の双方向放送方式におい
    て、 前記双方向番組として、放送局より1つ以上の設問と、
    各設問に対する応答の選択肢とを応答者に対して放送
    し、応答者は、前記設問についての選択肢の選択に対応
    する応答を電話回線を通じて行なうものであり、 前記応答者側の応答装置は、 前記設問についての選択肢の選択に対応する応答操作の
    履歴を記憶する記憶手段と、 前記評価情報に基づいて前記記憶手段に記憶された応答
    操作の履歴を評価する評価手段と、 前記選別情報と、前記評価手段での評価の結果とに基づ
    いて自己が選別されたか否かの判定手段とを備え、 前記判定手段での判定の結果、自己が選別されなかった
    と判定したときに、当該応答装置からの応答の発呼を制
    限することを特徴とする双方向放送方式。
  9. 【請求項9】応答者が、放送により提供される双方向番
    組に対する応答操作を行うためのキー入力操作部と、 前記応答操作に応じた応答を電話回線を介して行うよう
    にする応答実行部と、 前記応答実行部により前記電話回線を介して実行された
    応答時に、応答先からの情報を受信して、デコードする
    デコード手段と、 前記デコード手段のデコード結果に応じた制御を実行す
    る制御手段とを備える双方向放送の応答装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の双方向放送の応答装置
    において、 応答先電話番号として想定される1ないし複数の電話番
    号の情報を、その指定情報と対応させて記憶する記憶手
    段と、 放送側からの指定情報に応じて、前記記憶手段から当該
    指定情報に対応する電話番号の情報を読み出す手段と、 前記応答の発信に際して、前記読み出された応答先電話
    番号の情報を使用して、応答の発呼を行なう行なう応答
    処理手段とを備える双方向放送の応答装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の双方向放送の応答装
    置において、前記放送側からの指定情報は、前記双方向
    番組における指定情報の告知により与えられ、応答者が
    この告知に応じて指定情報を入力することにより前記記
    憶手段から前記指定情報に対応した前記電話番号の情報
    が読み出されることを特徴とする双方向放送の応答装
    置。
  12. 【請求項12】前記放送側からの指定情報は、前記双方
    向番組の放送信号に多重されて放送されるものであり、
    この放送信号から前記指定情報を抽出して、前記記憶手
    段から前記電話番号の情報を読み出すようにすることを
    特徴とする請求項10に記載の双方向放送の応答装置。
  13. 【請求項13】前記双方向番組として、放送局より1つ
    以上の設問と、各設問に対する応答のための選択肢とが
    前記応答者に対して放送され、前記応答先電話番号とし
    て、応答を電話局が受け付け、着信受付完了メッセージ
    などの音声を使用する情報を前記応答者に発信するよう
    にする電話局のサービスへの電話番号を使用する請求項
    10に記載の双方向放送の応答装置において、 前記記憶手段に記憶される電話番号の情報は、前記選択
    肢のそれぞれと、その選択肢に対応する応答先電話番号
    との対応情報であり、 前記応答処理手段は、応答者により選択入力された前記
    設問に対する選択肢に対応する応答先電話番号に発呼す
    ることを特徴とする双方向放送の応答装置。
  14. 【請求項14】請求項9に記載の双方向放送の応答装置
    において、 前記応答先からの情報に含まれる、応答者からの応答の
    発呼の制限に関する情報を前記デコード手段でデコード
    し、 前記制御手段は、デコードした発呼の制限に対応する態
    様で、当該装置からの発呼の制御を行なうようにしたこ
    とを特徴とする双方向放送の応答装置。
  15. 【請求項15】前記双方向番組として、放送局より1つ
    以上の設問と、各設問に対する応答の選択肢とが前記応
    答者に対して放送され、前記応答者は、前記設問につい
    ての選択肢の選択操作を前記応答操作とするものであっ
    て、前記応答先からの情報に、前記応答者の応答に対す
    る評価のための評価情報を含む請求項9に記載の双方向
    放送の応答装置において、 前記応答者の前記応答の履歴を記憶する記憶手段と、 前記デコード手段でデコードされた前記評価情報に基づ
    いて前記記憶手段に記憶された応答を評価する評価手段
    と、 前記評価手段での評価結果を応答者に明示するための評
    価結果明示手段とを設け、 前記制御手段は、前記評価手段での評価結果を前記評価
    結果明示手段で明示するように制御することを特徴とす
    る双方向放送の応答装置。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の双方向放送の応答装
    置において、 前記応答先からの情報に含まれる評価結果の明示に関す
    る情報をデコードし、前記評価結果を明示する命令を検
    知したときに、前記明示に関する情報に含まれる明示す
    るタイミングの指示命令に基づいて前記評価結果の明示
    を行なうようにしたことを特徴とする双方向放送の応答
    装置。
  17. 【請求項17】前記双方向番組として、放送局より1つ
    以上の設問と、各設問に対する応答のための選択肢とが
    前記応答者に対して放送され、前記応答者は、前記設問
    についての選択肢の選択操作を前記応答操作とするもの
    であって、前記応答先からの情報に、前記応答者の応答
    に対する評価のための評価情報と、その評価のための情
    報を用いた評価の結果により選別を行なうための選別情
    報とを含む請求項9に記載の双方向放送の応答装置にお
    いて、 前記応答者の前記応答の履歴を記憶する記憶手段と、 前記デコード手段でデコードされた前記評価情報に基づ
    いて前記記憶手段に記憶された応答を評価する評価手段
    と、 前記デコード手段でデコードされた前記選別情報と、前
    記評価手段での評価の結果とに基づいて自己が選別され
    たか否かの判定手段とを備え、 前記制御手段は、前記判定手段での判定の結果、自己が
    選別されなかったと判定したときに、当該応答装置から
    の応答の発呼を制限することを特徴とする双方向放送の
    応答装置。
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