JPH08154113A - 電話装置および双方向放送の応答装置 - Google Patents

電話装置および双方向放送の応答装置

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JPH08154113A
JPH08154113A JP31572994A JP31572994A JPH08154113A JP H08154113 A JPH08154113 A JP H08154113A JP 31572994 A JP31572994 A JP 31572994A JP 31572994 A JP31572994 A JP 31572994A JP H08154113 A JPH08154113 A JP H08154113A
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telephone
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broadcast
question
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JP31572994A
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Hitoshi Yoshinobu
仁司 吉信
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双方向番組に対するユーザーの電話回線を介
した応答操作の際のオンフック操作を不要にする。 【構成】 受信者の応答を期待する双方向番組において
指定される応答先に電話回線を介して応答を送信する双
方向放送の応答装置である。応答者の応答先電話番号へ
の着信を電話局が受け、その着信数を前記電話局から放
送局側に通知する電話投票サービスを、応答者の前記応
答に使用することが可能である。発呼手段210により
発呼し相手先の着信後に、相手先が回線を切断した場合
に、話中音検出手段215により話中音を検出したとき
に、自動的にオンフック状態にする制御手段300を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オンフック状態を送
受器の状態によって明示できない電話装置、例えばいわ
ゆるハンズフリー電話機やモデムに関する。また、例え
ば地上波放送電波、衛星放送電波や放送ケーブルが使用
されて受信者に対して双方向番組が提供され、その双方
向番組に対する受信者の応答が電話回線を用いて行なわ
れる双方向放送の応答装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に使用されている電話機
は、電話機本体と送受器とからなり、送受器を電話機本
体から取り上げることでオフフックが行なわれて、発呼
あるいは着信応答をすることができ、送受器を電話機本
体に置くことによりオンフックが行なわれて、回線開放
となるようになっている。
【0003】ところで、最近は、コードレス電話機の普
及に伴い、送受器をユーザーが手で持たなくても、送
話、受話のできる、いわゆるハンズフリー電話機が用い
られるようになってきている。
【0004】このハンズフリー電話機においては、オフ
フックやオンフックは、そのためのボタン操作を行なう
ようにする構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電話機本体と送受器か
らなる電話装置の場合には、通話が終話したときには、
送受器を必ず電話機本体の送受器の設置位置に戻すよう
にするため、オンフックが必ず行なわれ、確実に回線開
放とすることができる。そして、送受器を電話機本体に
戻す操作は自然な動作であり、ユーザーはオンフック操
作をわざわざしているというような違和感はない。
【0006】しかしながら、ハンズフリー電話機におい
ては、発呼時にオフフック操作(例えばボタン操作)を
することは、発呼操作のトリガーとして、それほど違和
感がないとしても、終話時にオンフック操作をすること
は、オンフック操作をわざわざしているという煩わしさ
がある。このため、ややもするとオンフック操作をし忘
れることがある。
【0007】この場合に、こちら側から発呼して、相手
先の着信後に、先に相手先が電話を切ったとしても、こ
ちら側がオンフック状態にしなければ、こちら側と交換
機との間の通話路が開放されず、この間に着信があった
としてもそれを知ることができず、また、発呼を行なっ
た相手方は、話中と判断してしまう。
【0008】上記のように、電話を切り忘れると(オン
フックし忘れると)、交換機側からのいわゆるハウラー
音により、それがユーザーに知らされるか、あるいは自
分で気が付くまでは、着信があっても、その着信の発呼
者は話中と判断してしまうという問題があった。
【0009】また、最近はテレビ放送番組としてクイズ
番組、テレビショッピング、アンケート調査など、双方
向番組あるいは視聴者参加型番組が提供されつつある
が、その応答要求に対する応答が電話やファクシミリが
用いられる場合が多い。
【0010】この応答の方式として、電話投票サービス
を用いた応答方式がある。この電話投票サービスは、例
えば視聴者参加型番組で、応答先の電話番号に多数の視
聴者が同時に発呼を行なうことによる電話回線の輻輳
や、口頭での応答のための時間経過のため回線使用料の
負担が増加する欠点を解消できるようにするため、電話
会社により提供されるものであり、テレゴングと称され
ている。
【0011】この電話投票サービスは、例えばテレビや
ラジオの番組におけるアンケート調査やクイズなどにお
いて、1つの設問に対する複数の回答のそれぞれごと
に、受付のための応答先電話番号がそれぞれ割り付けら
れて、個々の応答先電話番号に対する着信の回数、即
ち、視聴者からの応答の件数を発呼側のそれぞれの電話
局側でカウントし集計して、放送局側に通知するもので
ある。
【0012】この電話投票サービスについて具体的な例
で説明すると、例えばテレビ番組中において、例えば、
好みの野球チームのアンケート調査の放送を行なうとき
に、図24のテレビ画面1に示すように、応答の選択肢
となる各野球チーム毎に異なる応答の電話番号を設定し
て放送するようにする。
【0013】各視聴者2は、このテレビ画面1を参照し
て、自分の好む野球チームの電話番号をダイヤルする。
【0014】すると、電話局3側では、その視聴者の地
域の加入者交換局で個々の応答電話番号についての着信
を受け、受付完了通知を応答者に送ると共に、個々の応
答電話番号についての着信数の一次集計を行なう。そし
て、電話局3側は、全国各地の加入者交換局で一次収集
した着信数を、サービス網制御局でデータ収集し、さら
に、収集したデータを管理局で集計する。管理局は集計
した各応答電話番号毎の着信数を呼数通知用回線3aを
通じてテレビ局4の呼通知用コンピュータ4aに通知す
る。
【0015】テレビ局4は、電話局から通知された集計
結果を放送番組に反映するべく、例えば図24のテレビ
画面5に示すような集計結果のグラフなどの画面の放送
を行なう。
【0016】なお、テレゴングサービスにおいては、サ
ービス契約者(この例では放送局4)からの要求、図2
4の例ではカスタマーコントロール用コンピュータ4b
からの要求に応じて、任意の応答者の発呼は直接、サー
ビス契約者(この例では放送局のオペレータ4c)に着
信させることができるようにもされている。このサービ
スはカットスルーと呼ばれており、電話局3から、カッ
トスルーとなる応答者には、その接続通知が送られ、こ
のカットスルーの状態では、カットスルー受付用の回線
3cを通じて、応答者とサービス契約者との直接的な通
話やデータのやり取りが可能である。ただし、このカッ
トスルー受付用の回線数は、予め限定されている。
【0017】以上説明した電話投票サービスにあって
は、応答者の応答は、電話局への着信時点で、実質的な
完了となり、回線を切断することができて、電話回線へ
の負荷が軽減されると共に、視聴者側では、着信直後に
オンフックすることができるので、回線使用料の負担が
軽減される。
【0018】しかし、この応答にハンズフリー電話機を
用いた場合には、前述と同様にしてオンフック操作をす
る必要があり、前述したのと同様の問題があるととも
に、以下に説明するような双方向番組に対する応答装置
として特有の問題がある。
【0019】すなわち、視聴者参加型の放送番組の場
合、応答先の電話番号などの情報は、放送番組により提
供されるのが一般であった。例えば、テレビ放送の場合
には、スーパーインポーズなどを用いて返信先の電話番
号を一定時間画面に表示させたり、番組の出演者がアナ
ウンスすることにより音声として提供したりする。ま
た、ラジオ放送においても、同様の番組が提供される。
【0020】しかし、応答先電話番号がスーパーインポ
ーズや、番組司会者等によるアナウンスにより視聴者に
提供される場合には、その電話番号をメモしたりして正
しく認識しないと、間違い電話を誘発するという問題が
ある。
【0021】そこで、応答返信先の電話番号などの双方
向番組に関連する情報を、例えば文字放送番組のように
映像信号の垂直帰線期間内の所定の空きの水平区間に重
畳するなどの方法により、放送信号に多重化して受信側
に提供することが提案されている。この方法によれば、
受信側においては、受信した放送信号から双方向番組に
関連する情報を抽出し、デコードしてメモリに一時貯え
るなどして、応答の返信時に、この情報を使用して自動
ダイヤルすればよく、視聴者が、応答先の電話番号など
をメモしたり、暗記したりする必要がない。そして、例
えば応答操作を行なったときに、メモリに記憶した応答
先電話番号を用いて自動ダイヤルするようにして、双方
向番組に対する応答の送信を確実に行なうことができ
る。
【0022】しかし、このような自動ダイヤルによる応
答の場合には、双方向番組に対する応答操作の認識はあ
っても電話の発呼の認識がない場合があり、オンフック
操作をし忘れるおそれがある。特に、上述したテレゴン
グなどの電話投票サービスを利用した応答である場合に
は、応答操作は発呼のみで完了してしまうので、オンフ
ック動作を忘れるおそれが大きい。電話投票サービスで
は、前述したように、電話局で着信を受けたのちは回線
断として、回線開放することができるが、オンフック操
作を応答ユーザーが行なわなければ、上述したように実
際の回線開放の状態にならず、他の相手方からの着信に
対しては話中と同様の状態になってしまう。
【0023】この発明は以上の点にかんがみ、通話が終
話した後や、電話投票サービスで電話局での着信が完了
した後には、自動的にオンフック状態にすることができ
る電話装置および双方向放送の応答装置を提供すること
を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による電
話装置は、発呼手段と、話中音を検出する話中音検出手
段と、前記発呼手段により発呼し相手先の着信後に、相
手先が回線を切断した場合に、前記話中音検出手段によ
り話中音を検出したときに、自動的にオンフック状態に
する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0025】また、着信検出手段と、この着信検出手段
により着信を検出した後に、相手先が回線を切断した場
合に、前記話中音検出手段により話中音を検出したとき
に、自動的にオンフック状態にする制御手段をさらに設
けてもよい。
【0026】また、この発明による双方向放送の応答装
置は、受信者の応答を期待する双方向番組において指定
される応答先に電話回線を介して応答を送信するもの
で、かつ、応答者の応答先電話番号への着信を電話局が
受け、その着信数を前記電話局から放送局側に通知する
電話投票サービスを、前記応答者の前記応答に使用する
双方向放送の応答装置であって、前記応答先電話番号へ
の発呼手段と、話中音を検出する話中音検出手段と、前
記発呼手段により発呼し相手先の着信後に、相手先が回
線を切断した場合に、前記話中音検出手段により話中音
を検出したときに、自動的にオンフック状態にする制御
手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
【作用】以上の構成のこの発明による電話装置あるいは
双方向放送の応答装置においては、制御手段により、相
手方あるいは応答先が回線切断動作を行なった後に、電
話局の交換機から必ず送られてくる話中音を検知したと
きに、自動的にオンフック状態にされる。したがって、
電話の切り忘れがなく、他の着信を受信し損ねる可能性
が低くなる。また、通話が終了した後、即座に回線開放
となるので、交換機、回線網への負担を軽くすることが
できる。
【0028】
【実施例】以下、この発明による双方向放送の応答装置
の一実施例を図を参照しながら説明する。なお、以下に
説明する実施例においては、応答装置はハンズフリーの
電話機の機能をも有しており、この実施例は、この発明
による電話装置の一実施例でもある。
【0029】この例では、テレビジョン放送の場合の双
方向放送方式の例であって、双方向番組に対する応答に
は、前述した電話投票サービスの例としてのテレゴング
サービスを利用する。
【0030】ところで、現在の電話投票サービスのシス
テムにおいては、前述の例の放送局などのサービス契約
者側に通知されるのは、単発的な設問毎の選択肢別の投
票数であり、複数の設問を関連付けた応答(投票)をサ
ービス契約者が得ることができない。例えば、ある一連
のクイズに対して勝ち抜け(負け落ち)式に応答をさせ
たり、事前の電話投票サービスによるアンケートにより
例えば特定の年齢以上の男性にだけ応答を求めるなどと
いう応答者の絞り込みを行ないたいと欲しても、条件に
合わない者からの応答アクセスを制限することはできな
いし、また、応答者がその条件に合致しているかを調べ
ることもできない。
【0031】電話局側の加入者交換局の処理機能を強化
して、上述した複数の設問を関連付けた応答の投票結果
や選別の処理を行なうようにすることもできるが、短時
間に発呼が集中する場合に、交換に多大な負荷がかか
り、従来の加入者交換局のままでは実現はできない。そ
こで、加入者交換局を改良することが必要になるが、全
国で7000を越える数の加入者交換局をテレゴングサ
ービスの機能強化のためにのみ改良するのは、そのコス
トを考慮すると、現実的ではない。
【0032】また、テレビやラジオの双方向番組の一つ
の形態として、プレミアム型の放送番組、つまり何等か
の賞金、商品を応答者に提供するような場合がある。こ
の種の番組では、応答者を特定する必要があるが、従来
のテレゴングシステムでは、加入者交換局で着信を行な
うため、放送局側では応答者を特定することができな
い。
【0033】もっとも、上述した従来のテレゴングシス
テムでも、カットスルーを用いて応答者を放送局側で特
定することが可能であるが、カットスルーにするか否か
は、投票結果を反映した選別に応じて行なわれるわけで
はないので、特定の選択肢に投票した応答者のみをカッ
トスルーとすることができない。このため、上述のよう
なプレミアム型の放送番組を電話投票サービスを利用し
た形態で放送することは実質上できなかった。
【0034】以下に説明する実施例は、双方向番組に対
する応答を、現行の電話投票サービスを用いて行なう場
合であっても、複数の設問を関連付けた放送を行なうこ
とができ、応答者数の絞り込みおよび特定を可能にした
例である。
【0035】この例においては、放送局側では、設問
と、その選択肢とを放送番組として放送すると共に、設
問番号や選択肢番号並びに応答先電話番号などを含む設
問データ、設問に対する評価(回答など)のための評価
データ、評価結果から応答者を選別するための選別デー
タなどの副放送情報としての番組関連情報を、放送信号
に多重化して放送するようにする。
【0036】そして、この例では双方向番組関連情報を
DTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号形式の信
号の構成として、主放送音声信号に多重化(混声)して
放送する。一方、受信側では、受信した放送音声からD
TMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を再生
し、メモリに記憶して、双方向番組に対する応答の際に
利用する。
【0037】[DTMF信号]先ず、図5、図6を参照
しながら、DTMF信号について説明する。DTMF信
号方式は、1つは低周波数のグループ(低群)、そして
もう1つは高周波数のグループ(高群)の2つのトーン
を同時に送るオーディオ帯域信号方式である。これらの
低周波数及び高周波数のグループの各々は、どの2つも
調音の関係にない4つのオーディオ帯域周波数のトーン
からなっている。
【0038】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図5に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0039】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者ア
ドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、
電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」
〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前
記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図5
で破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字
に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用して
おらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデ
ータ伝送に利用されているのみである。
【0040】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図6
に示すように規定されている。
【0041】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、通常の放送オーディオ信
号に多重(混声)して放送することができて、受信側で
の分離も比較的容易である。
【0042】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0043】[双方向放送システムの概要]図4は、こ
の実施例の双方向放送システムの概要を示すもので、こ
の例の双方向放送システムは、放送局のシステム10
と、受信装置システム20と、電話局のシステム30と
からなる。
【0044】放送局のシステム10において、11は放
送局のスタジオであり、ここで作成された双方向番組
が、放送アンテナ12から地上波により、あるいは人工
衛星13を介して受信装置システム20に送信される。
例えばクイズ番組やアンケート調査などの双方向番組の
ときに、テレビジョン受像機21の画面において、ある
いは番組の司会者によるアナウンスにより、設問と、各
設問についての複数個の選択肢が放送される。設問は、
通常、1つ以上放送される。このとき、双方向番組関連
情報は、この例では、後述するようにフォーマットが定
められたDTMF信号の形式で放送音声信号に多重化さ
れる。
【0045】受信装置システム20は、既存のテレビジ
ョン受像機21と、双方向番組情報の受信用および応答
操作用アダプタ装置本体22と、赤外線利用のリモート
コマンダ23と、外接電話機24とを備える。
【0046】アダプタ装置本体22は、リモートコマン
ダ23の赤外線リモコン信号の受信部およびデコード部
を有する。そして、図7に示すように、アダプタ装置本
体22には、リモートコマンダ23が、その赤外線発光
部23SDが、赤外線受光部22PDに対向する状態で
収納することができるようにされている。すなわち、図
8に示すように、アダプタ装置本体22には、リモート
コマンダ23を収納する凹部22Rが設けられており、
リモートコマンダ23が、この凹部22R内に収納され
るだけで、図7に示すような外観となる。
【0047】図7に示すように、リモートコマンダ23
がアダプタ装置本体23内に収納された状態では、リモ
ートコマンダ23の各種ボタン23a、23b、23K
を操作すると、その操作に応じたリモコン信号が、発光
部23SD、受光部22PDを介してアダプタ装置本体
22に送られてデコードされるので、あたかも1個の双
方向番組情報の受信用および応答操作用アダプタとして
動作するような使用態様となる。
【0048】アダプタ装置本体22は、後で詳述するよ
うに、電話回線とのインタ−フェースとしてのNCU
(ネットワークコントロールユニット)を備えており、
図4に示すように、このアダプタ装置本体22には、電
話回線31が接続されると共に、外接電話機24が接続
される。この例では、外接電話機24はアダプタ装置本
体22を介して電話回線31にアクセスすることが可能
であり、通常の電話機能を果たすことができる。
【0049】また、後述するように、アダプタ装置本体
22と、リモートコマンダ23とにより、いわゆるハン
ズフリーの電話機の機能をも有している。すなわち、図
7および図8に示すように、リモートコマンダ23に
は、オンフックボタン23aと、オフフックボタン23
bが設けられると共に、いわゆるテンキー(数字等)ボ
タン23Kが設けられている。一方、アダプタ装置本体
22には、マイクロホン22MCと、スピーカ22SP
が設けられている。
【0050】そして、ハンズフリーの電話機としての発
呼を行なうときには、オフフックボタン23bを押下し
た後、テンキーボタン23Kにより電話番号をダイヤル
入力する。また、相手方からの着呼に対してはオフフッ
クボタン23bを押下するだけでよい。相手方との通話
時には、こちらからの送話音声は、マイクロホン22M
Cを通じて送り、相手方からの受話音声はスピーカ22
SPから聴取するようにする。そして、相手方との終話
のときには、オンフックボタン23aを押下すること
で、回線を開放することができるが、後述するように、
このオンフックボタン23aの操作を行なわなくても、
自動的にオンフック状態となるように構成されている。
【0051】アダプタ装置本体22は、DTMF信号と
して多重化されて放送される双方向番組情報の受信/デ
コーダとしても働き、また、リモートコマンダ23と協
働して双方向番組応答装置としても働く。
【0052】すなわち、この例では双方向番組情報が、
DTMF音として放送番組音声に混声されてテレビジョ
ン受像機21のスピーカ21SPから放音されるので、
アダプタ装置本体22は、図4および図9に示すよう
に、テレビジョン受像機21のスピーカ21SPからの
放音音声をマイクロホン22MCで収音する。アダプタ
装置本体22は、後述するように、収音した音声からD
TMF音のみを抽出し、前記双方向番組情報をデコード
する機能を備える。
【0053】アダプタ装置本体22は、また、デコード
した双方向番組情報のうち、応答に必要な情報、この例
では電話投票サービスを利用するので、少なくとも、設
問の選択肢毎の応答先電話番号(テレゴングサービスの
電話番号)の情報を再生して、アダプタ装置本体22に
内蔵するメモリに記憶する機能も備えている。
【0054】この例の場合の設問に対する応答操作は、
設問に対して予め設定されて放送された複数個の選択肢
のうちからユーザー(応答者)が選定した選択肢番号で
あり、これは、リモートコマンダ23のテンキーボタン
23Kが操作されて入力される。そして、この例の場合
には、図7に示す状態で、あるいは図8、図9に示す状
態で、リモートコマンダ23のテンキーボタン23Kか
ら、設問に対する回答として選択肢番号の選択が行なわ
れると、アダプタ装置本体22は、そのリモコン信号を
受信して、応答操作の対象となった設問番号と、選択さ
れた選択肢番号を、後述する応答履歴メモリに記憶する
と共に、選択された選択肢番号に対応付けられた応答先
電話番号を前記メモリから読み出し、その電話番号を自
動ダイヤルする。
【0055】図4に示すように、電話局の加入者交換局
32は、この着信を受付け、同一電話番号への着信毎に
その着信数をカウントする。そして、各加入者交換局3
2は、その交換局でカウントした各電話番号への着信数
を、テレゴングシステム33に知らせる。このテレゴン
グシステム33は、前述したサービス網制御局や管理局
のデータ収集および集計機能の役割を行なうものとして
示したものである。
【0056】こうしてテレゴングシステム33において
集計された各選択肢に対する着信呼数は、その選択肢を
選択した応答者数として電話回線31を通じて放送局の
システム10のスタジオ11のコンピュータに通知され
る。放送局は、この集計結果を、図24で説明したよう
に、双方向放送番組においてユーザーに放送する。
【0057】その後、放送局のシステム10からは、設
問に対する評価データをDTMF信号の形式で放送音声
に多重して放送する。アダプタ装置本体22は、この評
価データを受信すると、後述するように、応答履歴メモ
リに記憶されていた設問番号並びに選択された選択肢番
号と、その評価データとを比較参照して放送側が評価す
る選択であったか否か、つまり、クイズ番組であれば、
正解を応答したか否かを評価する。
【0058】続いて、放送局のシステム10からは、評
価結果に対する選別データをDTMF信号の形式で放送
音声に多重して放送する。アダプタ装置本体22は、こ
の選別データに基づいて評価結果を評価する。例えば、
選別データが、設問に対して正解数が所定数以上である
ことを必要とするものであるときには、その条件に合致
しているか否かにより選別を行なう。選別に漏れたとき
には、アダプタ装置本体22では、例えば、その後に放
送される設問に対する応答を禁止するように、応答の制
限を行なう。このため、応答制限状態にされたアダプタ
装置本体22のユーザーがその後に放送される設問に対
して応答操作しても、それは発呼されない。
【0059】こうして、応答の発信側で、応答の発信を
自己制限するので、テレゴングのような電話投票サービ
スを利用して双方向番組に対する応答するシステムにお
いても、いわゆる勝ち抜け形式のクイズ番組やプレミア
ム型の双方向放送番組をも提供することが可能になる。
【0060】[放送局からの双方向番組の放送]前述し
たように、この例の場合には、テレビ放送局からは、設
問と、その設問についての複数個の回答(応答)の選択
肢とが放送され、設問内容と、その設問についての複数
の選択肢の内容が、テレビジョン受像機の画面や番組司
会者のアナウンスにより視聴者(応答者)に知らされ
る。これと同時に、放送信号に多重して、[0]〜
[9]の数字、[#][*]や[A][B][C]
[D]の記号の組み合わせをDTMF信号で表現した双
方向番組関連情報が放送される。
【0061】この例では、番組関連情報は、主として、
設問データ、評価データ、選別データ、(選別+ID要
求)データとからなる。なお、多重化されるデータは、
その他に、応答開始、応答終了、発呼制限解除などの応
答制御データを含む。
【0062】図10、図11、図12、図13は、それ
ぞれ、設問データ、評価データ、選別データ、(選別+
ID要求)データのデータ構造の例を示している。これ
らのデータは、それぞれ先頭に、それぞれを識別するた
めのパケット識別コードが付加され、最後にパケット終
端コードが付加されるもので、データ長は可変である。
この例の場合、パケット識別コードは、後述するように
[A]〜[D]の4個の記号のうちの1個あるいは2個
の記号の組み合わせの、DTMF信号で構成され、ま
た、パケット終端コードは、[DD]と、記号[D]を
表すDTMF信号が2回続くもので構成される。
【0063】[1.設問データ]図10は設問データの
データ構造の例を示すものである。この設問データは、
一つ一つの設問毎に形成される。設問データの先頭に
は、そのデータパケットが設問データであることを識別
するための設問データパケット識別コードが挿入され
る。この設問データパケット識別コードの次は、設問番
号とされる。
【0064】この例の場合には、設問データは、放送番
組中で提供される設問数に応じて2種類の設問データが
定義されている。すなわち、設問数が10以下の場合の
設問データのときには、その設問データパケット識別コ
ードは、「B」とされ、その設問番号は一桁の数字
[0]〜[9]で表される。また、設問数が10を越え
る場合の設問データのときには、その設問データパケッ
ト識別コードは、「C」とされ、設問番号は2桁の数字
[10]〜[99]で表される。
【0065】つまり、放送番組中で提供される設問数が
10以下の場合には、パケット識別コード[B]の設問
データのみが放送される。設問数が10を越える場合に
は、設問番号[0]〜[9]までの設問については、パ
ケット識別コード[B]の設問データが放送され、設問
番号が[10]を越える部分について、パケット識別コ
ード[C]の設問データが、パケット識別コード[B]
の設問データに続いて放送されることになる。
【0066】設問番号の後ろには、当該設問番号の設問
に対して放送番組で放送された複数個の選択肢のそれぞ
れについての選択肢データが挿入される。各選択肢デー
タ間には、セパレータ(区切りマーク)とされている記
号[*]が挿入される。
【0067】この例の場合、各選択肢データは、その選
択肢の番号(選択肢番号)と、その選択肢に割り付けら
れた応答先電話番号(テレゴングサービスの電話番号)
とで構成される。この例の場合には、1つの設問に対す
る選択肢は、100個まで設定可能とされており、この
ため選択肢番号は[00]〜[99]の内のいずれかと
なる。選択肢番号は、連続番号ではなく飛び番号とする
こともできる。
【0068】そして、複数個の選択肢データの後には、
セパレータ[*]に続いてエラー検出用のチェックデー
タが放送される。このチェックデータは、複数個の選択
肢データのすべてについてのエラー検出用データであっ
て、例えばチェックサムなどの単純パリティを用いるこ
とができる。
【0069】チェックデータのあとには、応答許可時間
範囲の情報が放送される。この例の場合、応答許可時間
範囲としては、0〜9分が設定可能である。応答許可時
間範囲の情報で設問データは終了となり、パケット終端
コード[DD]が最後に放送される。
【0070】この例の場合のテレゴングサービスを応答
に使用するものであり、放送番組に対する応答先電話番
号であるので、各選択肢に対応付けられる応答先電話番
号は、[01800×××××](×は0〜9の間の任
意の数字)となる。
【0071】[2.評価データ]図11は、評価データ
のデータ構造の例を示すものである。評価データのパケ
ット識別コードは、この例では[D]の記号が割り当て
られる。評価データ識別コード[D]の後には、評価デ
ータ数の情報が放送される。評価データ数は、設問数に
対応しており、[00]〜[99]の間の数値となる。
評価データ数の情報の次には、各設問1〜設問nのそれ
ぞれに対する評価データES1〜ESn(nは自然数で
あり、評価データ数に等しい)が放送される。ここで、
記号ESのサフィックスの数字は、設問番号に対応して
いる。評価データES1,ES2,…のそれぞれは、各
設問に対して設定された複数の選択肢の内の一つの選択
肢番号が放送される。例えばクイズの場合であれば、正
解の選択肢番号とされる。
【0072】そして、評価データES1〜ESnのあと
には、設問データの場合と同様にして、評価データES
1〜ESnについてのエラー検出用の、チェックサムな
どのチェックデータが放送される。チェックデータのあ
とには、パケット終端コード[DD]が最後に放送され
る。
【0073】図11の例の評価データは、1つの設問に
対する評価データとなる選択肢番号が一つの場合の例で
あるが、各設問に対する評価データをセパレータ[*]
で区切ることにより、複数個の選択肢番号を1つの設問
に対する評価データとすることもできる。
【0074】[3.選別データ]図12は、選別データ
のデータ構造の例を示すものである。選別データのパケ
ット識別コードは、この例では[AB]の記号が割り当
てられる。選別データ識別コード[AB]の後には、選
別種別コードが放送される。この例では、選別データの
種別として3種類用意されているので、選別種別コード
としては、この例では[0]、[1]、[2]の3種が
用意される。そして、選別種別コードの後には、選別デ
ータSELが放送され、その後には、チェックデータ、
最後にパケット終端コード[DD]が放送される。
【0075】選択データは、選別種別コードが[0]の
場合には、提供された複数個の設問のうち、正解しなけ
ればならない最小限の設問数を与えることにより選別を
行なうようにするものであり、この場合の選別データS
ELは、正解しなければならない最小限の設問個数(正
解許容個数)となり、[00]〜[99]の間の2桁の
数値、あるいは[**]で表される。選択データSEL
が[**]のときには、すべての応答者を選別すること
を意味している。
【0076】選別種別コードが[1]の場合は、パケッ
ト識別コード[B]で放送された10問以内の設問デー
タに対する選別データであり、正解が必須である設問番
号が、選択データSELとして複数個、放送される。こ
の場合には、正解必須設問番号は、それぞれ[0]〜
[9]のうちの1桁の数値となる。
【0077】選別種別コードが[2]の場合は、パケッ
ト識別コード[C]で放送された11問目以上の設問デ
ータに対する選別データであり、同様に、正解が必須で
ある設問番号が、選択データSELとして複数個、放送
される。この場合には、正解必須設問番号は、それぞれ
[00]〜[99]のうちの2桁の数値となる。
【0078】[4.(選別+ID要求)データ]図13
は、(選別+ID要求)データのデータ構造の例を示す
ものである。この(選別+ID要求)データのパケット
識別コードは、この例では[BB]の記号が割り当てら
れる。この(選別+ID要求)データは、図10からも
分かるように、パケット識別コードが異なるほかは、選
別データとまったく同一のデータ構造を有している。
【0079】しかし、選別データと異なり、この(選別
+ID要求)データは、応答者側に、その識別情報を放
送局側に送るように要求するものである。後述するよう
に、この(選別+ID要求)データを受信した応答者側
の受信装置は、応答制限されていない場合に、受信装置
の識別情報あるいは応答者の識別情報を電話回線を介し
て放送局側に送る。
【0080】[双方向番組関連情報の放送手順]図14
および図15は、双方向番組関連情報の放送のための放
送局側の手順のフローチャートである。なお、2重枠で
示したのは、双方向番組関連情報の放送に付随する放送
局で行なう放送番組内放送、その他の動作を示してい
る。図16は、このときに送られる番組関連情報である
設問データ、評価データ、選別データ、(選別+ID要
求)データ等の流れを示している。
【0081】図14に示すように、放送局側での応答の
受け付けを開始するために、まず、応答開始の制御デー
タを放送する(ステップ101)。この例では、この応
答開始の制御データは、図16に示すように、[AA]
と記号[A]を表すDTMF信号が2回続くもので構成
される。
【0082】その後、テレビジョン受像機で視聴する番
組内で設問の放送(S1)が行なわれると、番組内で放
送された設問に関する設問データがDTMF信号として
放送信号に多重化されて放送される(ステップ10
2)。この設問に対しては、前述した応答許容時間範囲
内に視聴者からの応答があり、設問に対する複数個の選
択肢のそれぞれに対する電話番号の着信数(投票数)
が、投票結果として電話局のテレゴングシステムから放
送局に対して通知されるので、放送局は、この投票結果
を受信する(S2)。そして、放送局は、図24に示し
たように、この投票結果を番組内で放送する(S3)。
【0083】そして、予め番組プログラムとして予定し
ていた既定数の設問の放送が終了するまで以上の処理を
繰り返す(ステップ103)。既定数の設問の放送が終
了すると、放送番組内で応答終了の放送をする(S
4)。
【0084】その後、放送された複数個の設問のそれぞ
れに対する評価データがDTMF信号として放送信号に
多重化されて放送される(ステップ104)。評価デー
タの次には、評価結果から選別を行なうための選別デー
タが放送される(ステップ105)。
【0085】これら評価データと選別データとにより、
後で詳述するように、受信装置側では、それ以後の設問
に対して、各受信装置が応答をすることができる応答可
能者になり得るか否かの選別の判定が行なわれる。そし
て、選別に漏れた受信装置は、それ以後の応答を制限
(例えば禁止)する。
【0086】放送局側では、これに対して次の設問の放
送を番組内で行なう(S5)ので、その設問についての
設問データをDTMF信号として放送信号に多重化して
放送する(ステップ106)。
【0087】この設問に対しては、設問データにより指
定された応答許容時間範囲内に、前述した受信装置で発
呼制限が行なわれていない視聴者からの応答がある。そ
して、その設問に対する複数個の選択肢のそれぞれに対
する電話番号の着信数(投票数)が、投票結果として電
話局のテレゴングシステムから放送局に対して通知され
るので、放送局は、この投票結果を受信する(S6)。
そして、放送局は、図24に示したように、この投票結
果を番組内で放送する(S7)。
【0088】そして、電話局から通知された総投票数が
テレゴングのカットスルーとして用意される電話回線数
で許容できる発呼数の範囲内に入っているか否か判断し
(ステップ107)、総投票数が許容できる発呼数の範
囲内に入っていない場合には、ステップ104に戻り、
S5で放送した設問について、前回のステップ106で
放送した設問データに基づいて行われた応答に対して評
価データ、選別データを放送し(ステップ104、10
5)、応答可能者に対する絞り込みを行った後、次の設
問の放送(S5)、設問データの放送を行う(ステップ
106)。
【0089】ステップ107で応答者からの総投票数が
許容できる発呼数の範囲内に入っていると判断されたと
きは、ステップ108に進んで、前回の設問に対する応
答についての評価データの放送を行う。ついで、ステッ
プ109に進んで、(選別+ID要求)データを放送す
る。これに対しては、受信装置側では、受信した評価デ
ータに基づいて前回の応答の評価が行われ、選別が行わ
れる。
【0090】その後、放送番組中で、次の設問の放送を
行う(S8)ので、その設問についての設問データを放
送する(ステップ110)。この設問に対して応答可能
者は応答をする。このとき、受信装置と放送局側とはカ
ットスルーにより直接的に電話回線により接続されて、
応答が行われ、応答のデータと共に、応答者側の識別情
報(受信装置の識別情報あるいは応答者の識別情報)が
放送局側に送られ、放送局側は、これらを受信する(ス
テップ111)。このとき、放送局側では、応答者側の
識別情報により、個々の応答者の識別が可能である。
【0091】次に、ステップ112に進んで、設問の放
送(S8)に対する応答者数は、予め放送局側で予定し
ていた最終選別予定数内であるか否かを判断し、最終選
別予定数内でなければステップ108に進んで、評価デ
ータの放送、(選別+ID要求)データの放送(ステッ
プ108、109)を再び行い、応答可能者の絞り込み
をさらに行う。その後、さらなる設問の放送(S8)お
よびその設問に対する設問データの放送(ステップ11
0)を行って、さらに絞り込まれた応答可能者からの応
答データおよび応答者側の識別情報を受信する(ステッ
プ111)。
【0092】ステップ112で、設問に対する応答者数
が最終選別予定数内であるときには、ステップ113に
進んで、受信装置側の発呼制限を解除する情報の放送を
行い、応答終了を放送する(ステップ114)。発呼制
限解除の情報は、この例の場合には、図14に示すよう
に、[AB#]の記号のDTMF音を放送音声に多重し
て放送する。また、応答終了の情報は、[AD]の記号
のDTMF音を放送音声に多重して放送する。
【0093】受信側では、この発呼制限解除の情報を受
け取ると、発呼制限がかかっていたものは、その制限を
クリアして、新たな設問に対しては初めから応答できる
ようになる。そして、応答の終了の情報を受け取ると、
それまでの応答の履歴もクリアされる。発呼制限解除の
情報を受け取ったときに、応答履歴もクリアするように
してもよいが、それでは、一旦、発呼制限を解除するよ
うな、いわゆる敗者復活型の番組を提供することができ
ないので、この例のように、応答終了の情報を受け取っ
た後に、受信側は応答履歴をクリアするようにした方が
よい。
【0094】こうして、設問の放送を行うと共に、その
設問に関する応答先電話番号の情報を含む設問データの
放送、その応答の評価データの放送、選別データの放送
を繰り返すことにより、応答可能者の絞り込みを行うこ
とができる。
【0095】そして、応答可能者の絞り込みを行って、
いわゆる電話回線のパンク状態を避けることが可能にな
った状態において、応答者側にその識別情報の送信の要
求を放送信号に多重して放送するので、受信装置側から
放送局側への応答のために、受信装置側と放送局側とを
直接的に電話回線を介して接続し、応答データと共に、
応答者の識別情報を放送局側に送ることができる。
【0096】つまり、テレゴングのような電話投票サー
ビスにより、応答可能者の絞り込みを行って、その後、
絞り込まれた応答者を放送局側で認識することができ
る。このため、プレミアム型の双方向番組の提供を電話
投票サービスを用いて行うことができるようになる。ま
た、アンケート形式の設問により、男性のみ、女性の
み、あるいは特定の年齢層の視聴者のみに応答者を限定
するなどの応答者の絞り込みを容易に行うことができ
る。
【0097】[受信装置システム]図1は、図4に示し
た受信装置システム20のアダプタ装置本体22と、リ
モートコマンダ23との具体的構成例を示すものであ
る。アダプタ装置本体22は、前述したように、この例
では、電話回線を介して双方向番組対する応答を送る
(この例では設問に対する選択肢に対応する電話番号へ
の発呼)機能と、テレビジョン受像機21のスピーカ2
1SPからの音声を収音し、その音声中のDTMF音の
みを抽出して、双方向番組関連情報をデコードする機能
と、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信号を
受信する機能とを有する。
【0098】また、この例のアダプタ装置本体22は、
電話回線を介して双方向番組に対する応答を送る機能を
持つようにする必要があるので、これをさらに積極的に
利用して、送受機を手に持たないで通話をすることがで
きる、いわゆるハンズフリーの電話機としての機能を有
するようにしている。まず、この電話機機能のためのN
CU(ネットワークコントロールユニット)系について
説明する。
【0099】201は、電話回線側のモジュラージャッ
クであり、202は、外接電話機側のモジュラージャッ
クである。モジュラージャック201と202との間に
は、外接電話機のオフフック検出回路203が接続され
る。この外接電話機のオフフック検出回路203は、モ
ジュラージャック202に接続された外接電話機でオフ
フックされたとき、そのオフフックを検出し、その検出
出力をマイクロコンピュータ(以下マイコンという)3
00に通知する。
【0100】電話回線側のモジュラージャック201
は、また、サージ保護回路204、リング検出回路20
5、極性反転検出回路206、ダイヤルスイッチ20
7、フックスイッチ208を介してトランス209に接
続される。ここで、回線側とマイコン300側とは絶縁
されている。
【0101】リング検出回路205は、電話回線を介し
ての着信時に、16Hz、75Vの電圧が断続する呼び
出し信号を検出したら、その検出出力をマイコン300
に通知する。
【0102】極性反転検出回路206は、電話回線の極
性が反転したことを検出したらその検出出力をマイコン
300に通知する。マイコン300は、これにより、回
線が接続された、つまり発呼に対して着信が行われたこ
とを認識する。
【0103】ダイヤルスイッチ207は、発呼時にダイ
ヤラー210を通じてマイコン300から送られてくる
回線種別とダイヤルデータに従いダイヤルを行う。回線
種別は、ユーザーにより、図示しない回線種別設定用デ
ィップスイッチに対して設定が行われている。マイコン
300は、設定がダイヤル回線であるならば、ダイヤラ
ー210を介してダイヤルスイッチを制御して、10p
ps/20ppsのパルスでダイヤルを行い、PB回線
(プッシュ回線)であるならば、ダイヤラー210を介
して送出アンプ211にPB信号(DTMF信号)でダ
イヤルを行う。
【0104】ダイヤルデータは、アダプタ装置本体22
およびリモートコマンダ23がハンズフリーの電話機と
して使用されるときはユーザの電話番号入力のキー操作
をマイコン300が受けて、マイコン300から送り出
される。また、アダプタ装置本体22およびリモートコ
マンダ23が双方向番組に対する応答操作機器として使
用されるときには、マイコン300のメモリに蓄えられ
た応答先電話番号(放送局から双方向番組情報として送
られてきた選択肢毎の電話番号)が読み出されて、マイ
コン300から送り出されて、自動ダイヤルされる。
【0105】フックスイッチ208は、マイコン300
からの制御により、オンフック(回線開放)状態と、オ
フフック(直流ループ閉結)状態を切り換える。この例
の場合には、リモートコマンダ23のオンフックボタン
23bと、オフフックボタン23aの操作に応じてこの
フックスイッチ208の切り換えがなされる。
【0106】スピーカフォン212は、2線4線変換を
行う通話路回路であって、トランス209を通じて電話
回線から送られてくる相手方音声(受話音声)をスピー
カアンプ213を介してスピーカ22SPに供給し、ま
た、マイクロホン22MCで収音され、マイクアンプ2
14を通じた音声(送話音声)をトランス209を介し
て電話回線に送り出すようにする。
【0107】トランス209からの受話音声は、また、
トーン検出回路215に供給される。このトーン検出回
路215は、ビジートーン(話中音)、リングバックト
ーン、ダイヤルトーンなどの各種コールプログレストー
ンを検出し、マイコン300に通知する。
【0108】また、217はDTMFレシーバで、入力
音声からDTMF信号を抽出して、それを[0]〜
[9]の数値や#、*、A、B、C、Dなどの記号の情
報にデコードする。このDTMFレシーバ217には、
トランス209を通じた受話音声と、マイクロホン22
MCで収音され、アンプ214を通じた音声とのいずれ
かが、アナログスイッチ回路216により切り換え選択
されて入力される。スイッチ回路216は、マイコン3
00からの切り換え信号により、非通話時には、アンプ
214からの音声信号を選択し、通話時には、トランス
209からの受話音声信号を選択するように切り換えら
れる。
【0109】このDTMFレシーバ217からのDTM
F信号のデコード信号は、マイコン300に供給され
る。マイコン300は、このDTMF信号のデコード信
号から、前述したような設問データ、評価データ、選別
データ、(選別+ID要求)データなどの抽出や、それ
に応じた処理を行なう。この処理については、後で詳述
する。
【0110】マイコン300は、いわゆるワンチップマ
イコンの構成を有しており、CPUと、プログラムや固
定データを格納しているROMと、不揮発性RAMや揮
発性RAMとを内蔵している。そして、この例の場合に
は、マイコン300の外部に、IDメモリ218が接続
されている。このIDメモリ218は、電気的に消去お
よび書き込みが可能なROMで構成されており、工場出
荷時に、各受信装置固有の識別情報(識別情報を以下I
Dと呼ぶ)が設定されていると共に、ユーザーの入力設
定により、ユーザーIDが登録される。ユーザーIDと
しては、例えばユーザーの電話番号などが登録される。
【0111】この例の場合、マイコン300は、トーン
検出回路215からのビジートーン(話中音)の検出信
号が得られた場合に、回線が開放されていなければ、フ
ックスイッチ208を制御して、オンフック状態にし
て、回線を開放状態にするようにする。
【0112】表示素子22LDは、アダプタ装置本体2
2の電源のオン・オフの状態、応答のために必要なDT
MF信号の受信デコード中の状態、テレゴングのカット
スルー状態、応答先の電話番号の表示を行なうためのも
ので、マイコン300により、点灯、消灯、点滅が制御
される。
【0113】リモコン受光部22PDは、リモートコマ
ンダ23からの赤外線リモコン信号を受光して、そのリ
モコン信号をマイコン300に通知する。マイコン30
0は、内蔵の復調器で、このリモコン信号をデコードす
る。
【0114】リモートコマンダ23は、ワンチップマイ
コン231と、数字等ボタン23Kやオンフックボタン
23a、オフフックボタン23bなどからなるボタン群
232と、発光部を備える送信部233とを備える。マ
イコン231は、一定周期で、ボタン群232を走査
し、ボタン押下を検知する。そして、マイコン231
は、ボタン押下を検知すると、その押下されたボタンに
応じたリモコン信号を送信部233に送る。送信部23
3は、その発光部からそのリモコン信号を赤外線として
受光部22PDに対して送信するようにする。
【0115】なお、219は、応答制限がされている場
合や、制限時間外に、ユーザーが応答操作したときに、
不適切な応答操作であることを知らせるためなどに用い
られる警報ブザーであり、マイコン300により制御さ
れる。
【0116】[アダプタ装置のハンズフリー電話機とし
ての使用]ユーザーは、アダプタ装置をハンズフリー電
話機としてこれより発呼を行なう場合には、リモートコ
マンダ23のオフフックボタン23bを押下した後、数
字等ボタン23Kを操作して、相手先電話番号をダイヤ
ル入力する。すると、リモートコマンダ23のマイコン
231は、これを検知して、例えばオフフックボタン2
3bに埋め込まれたLEDを点灯してオフフック状態を
表示すると共に、送信部233を介してオフフックボタ
ン23bの押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコ
ン300に通知し、その後、入力された電話番号の情報
を通知する。
【0117】マイコン300は、電話番号を表示素子2
2LDに表示すると共に、前述したNCU系を制御し、
相手方にダイヤルを行なう。そして、相手方の応答を待
って直流ループを閉結し、通話可能状態とする。この通
話可能状態では、ユーザーは、マイクロホン22MCよ
り送話音声を送り、相手方からの受話音声をスピーカ2
2SPから聴取する。
【0118】通話が終了したときには、オンフックボタ
ン23aを押す。すると、マイコン231は、オフフッ
クボタン23bのLEDを消灯させると共に、例えば、
ボタン23aを押している間だけ、このオンフックボタ
ン23aに埋め込まれているLFDを点灯させる。そし
て、リモートコマンダ23は、オンフックボタン23a
の押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン300
に通知する。マイコン300は、これを受けて、フック
スイッチ208を制御して回線開放の状態にする。
【0119】また、相手方からの着呼をハンズフリー電
話機としてのアダプタ装置で受ける場合には、ユーザー
は、オフフックボタン23bを押下する。アダプタ装置
本体22は、リモートコマンダ23からこのオフフック
ボタン23bのリモコン信号を受け取ると、直流ループ
の閉結を行ない、通話可能状態にする。以後は、発呼時
とほぼ同様である。以上のようにして、アダプタ装置を
ハンズフリーの電話機として使用することができる。
【0120】この実施例では、ハンズフリー電話機とし
ての使用であっても、電話投票サービスのようの発呼の
相手先が電話局であって、着信後に電話局側が回線を切
断してしまう場合には、オンフックボタン23aが押さ
れなくても、トーン検出回路215でビジートーンを検
出したときには、その検出信号を受けて、マイコン30
0が前述したように、フックスイッチ208を制御して
回線開放の状態にする。
【0121】すなわち、一般に、電話局の交換機は、発
呼側が先にオンフックをしたときには、切断信号を受信
した後、所定時間後に着信側でオンフックされていなけ
れば、ビジートーン(話中音)を、着信側に必ず送出す
る。また、着信側が先にオンフックしたときには、終話
信号を受信した後、所定時間後に発呼側でオンフックさ
れていなければ、ビジートーン(話中音)を、発呼側に
必ず送出する。そして、テレゴングなどの電話投票サー
ビスの場合にも、ビジートーンを発呼側に送るようにす
る。
【0122】そこで、この例では、相手先がテレゴング
のように電話局である場合には、このビジートーンを検
出したときには、自動的にオンフック状態にするように
制御する。
【0123】図2は、この例のアダプタ装置をハンズフ
リー電話機として使用する場合のマイコン300での発
呼時の処理のフローチャートの一例である。
【0124】すなわち、オフフックボタン23bが押さ
れてオフフックされると(ステップS11)、ダイヤル
入力を受信し(ステップS12)、受信したダイヤル情
報をメモリに一時保存する(ステップS13)。そし
て、この一時保存したダイヤル情報にしたがって発呼を
行なう(ステップS14)。
【0125】そして、相手方の着信応答を極性反転検出
回路206からの信号により判定し、相手方が着信応答
をしなかったときには、オンフックボタン23aが押さ
れたか否か判断し(ステップS16)、オンフックボタ
ン23aが押されれば、フックスイッチ208を制御し
て、オンフック状態にして回線を開放する(ステップS
17)。オンフックボタン23aが操作されなければ、
ステップS15に戻り、相手方の着信応答を待つ。
【0126】そして、相手方が着信応答をすれば、ステ
ップS18に進み、ビジートーンを検出するまで待つ。
つまり、相手方の回線切断を待つ。相手方の回線切断を
ビジートーンの検出により確認すると、ステップS19
に進み、発呼の相手先はテレゴングなどのように、電話
局か否か判断する。この判断は、発呼時の電話番号が0
180××××××であるか否かにより行なうことがで
きる。
【0127】相手先が電話局であれば、ビジートーンの
検出によりフックスイッチ208をオンフック状態にす
る(ステップS21)。発呼の相手先がテレゴングなど
ではない時には、ステップS19からステップS20に
進んで、オンフックボタン23aの操作を待って、ステ
ップS21に進み、オンフック状態にする。
【0128】以上の例では、発呼時にビジートーンを検
出したときに、オンフック状態にするようにしたが、着
信時に相手方の回線切断があった後に、オンフックボタ
ン23aの操作のし忘れがあった場合には、自動的にオ
ンフック状態にするようにしてもよい。
【0129】また、相手先がテレゴングなどのように電
話局の場合で、着信後に自動的に回線切断してしまう場
合に限らず、ビジートーンを検出したらオンフック状態
にするようにしてもよい。
【0130】[双方向番組関連情報の受信および応答]
DTMF音をテレビジョン受像機のスピーカの放音音声
から受信して抽出する場合には、アダプタ装置本体22
のマイクロホン22MCを、テレビジョン受像機21の
スピーカの方向に向ける。
【0131】オンフックボタン23aあるいはオフフッ
クボタン23bが操作されないときには、スイッチ回路
216はマイクアンプ214側に切り換えられているの
で、DTMFレシーバ217は、このテレビジョン受像
機のスピーカからの放音音声に含まれるDTMF音を抽
出する。DTMFレシーバ217からのDTMF信号の
デコード信号はマイコン300に供給される。
【0132】図17は、このマイコン300でのDTM
F信号の処理機能の機能ブロック図である。マイコン3
00では、その他抽出手段316において、[AA]の
応答開始の情報を受け取ると、アダプタ装置本体22
を、スタンバイ状態から応答のための各種パケットデー
タの受信可能状態に移行させる。さらに、応答操作の受
け付け可能を応答実行手段305に通知すると共に、メ
モリや他の必要な部分の初期化を行なう。
【0133】また、その他抽出手段316は、[AD]
の応答終了の情報を受け取ると、アダプタ装置本体22
を、応答のための各種パケットデータの受信可能状態
(以下、単に受信可能状態という)からスタンバイ状態
に移行させると共に、その旨を応答実行手段305に通
知する。この応答終了の通知を受けると、応答実行手段
305は、それ以後の応答操作を受け付けなくなる。さ
らに、[AB#]の応答制限解除情報を受け取ると、そ
れを応答実行手段305に通知する。応答実行手段30
5は、この応答制限解除情報を受けて、それまでに応答
の発呼制限が掛かっている場合には、その応答発呼制限
を解除する。
【0134】そして、マイコン300では、受信可能状
態において、双方向番組関連情報である設問データ、評
価データ、選別データ、(選別+ID要求)データを抽
出し、以下のような処理を実行する。
【0135】すなわち、設問データ抽出手段301は、
DTMFレシーバ217からのDTMF信号のデコード
信号から、設問データを抽出し、メモリ302に設問番
号、選択肢番号、対応応答先電話番号を記憶する。この
メモリ302への登録の完了の通知は、応答実行手段3
05を介して表示制御手段308に送られる。表示制御
手段308は、発光素子23LDbを点灯して、応答の
ためのデータがデコードされ、取り込まれたことをユー
ザーに知らせる。
【0136】この発光素子23LDbの点灯を確認した
後、ユーザー(応答者)はキー入力操作部303で応答
操作をする。この応答操作は、放送された設問について
与えられている複数の選択肢のうちの1つあるいは要求
される複数の選択肢の番号を入力する操作である。これ
はリモートコマンダ23のボタン23Kにて行なわれ
る。この応答操作に対しては、応答操作判別手段304
でその応答操作を判断する。実際的には、リモートコマ
ンダ23からのリモコン信号を受光部22PDを介して
マイコン300が取り込んで判断する。
【0137】判断の結果の選択肢番号のデータは応答実
行手段305に送られる。応答実行手段305は、メモ
リ320を参照して、その設問の選択肢番号に割り当て
られた応答先電話番号を読み出し、NCU部306によ
り自動ダイヤルして応答の発呼を行なう。この際に、応
答実行手段305は、表示制御手段306に、ユーザー
により選択された選択肢番号と自動ダイヤルの電話番号
情報を送る。表示制御手段306は、選択された選択肢
番号と、その応答先電話番号を表示素子23LDaに表
示する。
【0138】このとき、応答実行手段305は、また、
設問データを得たときからの時間を計測しており、設問
データ中の応答許可時間範囲内にユーザーにより応答操
作が成された否かの判定も行なっている。そして、応答
操作が、前記応答許可時間範囲を越えた時点で行なわれ
たときには、警報ブザー315(図1ではブザー21
9)を駆動して、応答エラーであることをユーザーに知
らせるようにする。
【0139】そして、応答の発呼を行なったときには、
その応答の履歴を応答履歴メモリ307に書き込む。応
答の履歴の情報としては、例えば応答対象の設問番号
と、応答操作で入力された選択肢番号が記憶される。
【0140】こうして、応答者は、各設問に対して選択
肢番号を選択してボタン操作するだけで応答ができる。
オフフックボタン23bの操作や電話番号のダイヤル入
力は必要としない。そして、この例では応答は電話投票
サービスとしてのテレゴングサービスを使用するもので
あり、電話局の加入者交換局への着信が完了すれば終了
となり、最小の通話料で済む。この場合、アダプタ装置
本体22は、電話局側の回線断に応じて自動的にオンフ
ック(回線開放)状態にする。
【0141】なお、テレゴングサービスの場合、電話局
からは音声メッセージにより着信受付完了通知がユーザ
ー(応答者)に対して送られるので、ユーザーは、これ
により応答終了を知ることができる。
【0142】図3は、テレゴングの場合に、マイコン3
00で実行されるユーザーの応答操作に対する処理のフ
ローチャートの一例である。
【0143】すなわち、まず、ユーザーからの応答入力
が検知されると(ステップS31)、メモリ302に蓄
えられていた応答先電話番号を含む応答情報が抽出され
る(ステップS32)。そして、ステップS31でのユ
ーザーの応答操作に応じたテレゴングの電話番号が自動
ダイヤルされる(ステップS33)。
【0144】そして、相手方の着信応答を極性反転検出
回路206からの信号により判定し(ステップS3
4)、相手方が着信応答をしたときには、ステップS3
5に進んで、ビジートーンを検出するまで待つ。つま
り、相手方の回線切断を待つ。相手方の回線切断をビジ
ートーンの検出により確認すると、ステップS36に進
み、フックスイッチ208をオンフック状態にする。以
上で応答処理が終了する。
【0145】前記の設問に対する応答許可時間が経過す
ると、前述したように、電話局から放送局に選択肢毎の
応答の着信数が通知されるので、放送局からは放送信号
に多重化されて評価データが送られてくる。これは、テ
レビジョン受像機のスピーカより放送音声に混声されて
放音されるので、アダプタ装置本体22のマイクロホン
22MCにより収音され、DTMFレシーバ217でデ
コードされる。そして、評価データ抽出手段309で、
この評価データが抽出されてデコードされ、評価手段3
10に、その評価データが送られる。
【0146】評価手段310は、受け取った評価データ
と、応答履歴メモリ307の応答履歴の情報とを比較参
照して、応答の評価を行ない、その評価結果を判定手段
312に送る。
【0147】次に、放送信号に多重化されて選別データ
が送られてくるので、上述と同様にしてDTMFレシー
バ217でDTMF信号がデコードされ、選別データ抽
出手段311で選別データが抽出されデコードされる。
そして、そのデコードされた選別データが判定手段31
2に送られる。
【0148】判定手段312では、評価手段310から
送られた評価結果と、選別データとから、当該アダプタ
装置本体22のユーザーが次の設問に対する応答可能者
として選別されるか否か判定する。そして、その判定の
結果を応答実行手段305に送る。
【0149】応答実行手段305は、この判定結果を受
けて、自装置のユーザーが応答可能者の選別から漏れた
ときには、それ以後の応答の発呼を制限、この例では禁
止するようにする。そして、応答実行手段305は、こ
の発呼制限状態であることを示す情報を表示制御手段3
08に送り、表示素子23LDaに表示すると共に、警
報ブザー315を駆動して、発呼制限状態になったこと
をユーザーに知らせる。
【0150】応答実行手段305で、判定の結果、自装
置のユーザーが応答可能者として選別されたときには、
次の設問についての設問データの到来と、その設問に対
する応答の操作を待つ。そして、アダプタ装置本体22
は、次の設問データの到来から、その設問に対するユー
ザーの応答操作までの処理を上述と同様にして行なう。
【0151】そして、その後に放送される設問に対する
評価データを上述と同様にして処理し、続いて受信され
る選別データにより、さらに自装置のユーザーが次の設
問に対する応答可能者として選別されるか否か判定し、
自装置のユーザーが応答可能者の選別から漏れたときに
は、それ以後の応答の発呼を制限し、選別されたときに
は、さらなる設問データの到来と、その設問に対する応
答の操作を待つ。そして、アダプタ装置本体22は、次
の設問データの到来から、その設問に対するユーザーの
応答操作までの処理を上述と同様にして行なう。
【0152】その後に放送される設問に対する評価デー
タを上述と同様にして処理する。そして、続いて放送さ
れ、受信されるのが(選別+ID要求)データであった
ときには、(選別+ID要求)データ抽出手段313
で、そのデータを抽出してデコードし、選別データ部分
は判定手段312に送る。判定手段312は、上述と同
様にして、評価手段310からの評価結果のデータを参
照して、自装置のユーザーが次の設問に対する応答可能
者として選別されるか否か判定し、その判定結果を応答
実行手段305に送る。
【0153】(選別+ID要求)データ抽出手段313
は、また、ID送出要求を応答実行手段305に送る。
応答実行手段305は、自装置のユーザーが応答可能者
として選別されたときに、このID送出要求に応じて、
次の設問に対する応答の際に、IDメモリ(図15のメ
モリ218)から、アダプタ装置本体のID(識別情
報)あるいはユーザーIDを読み出し、応答の情報と共
に、そのIDを放送局側に送る。なお、放送局側から、
この(選別+ID要求)データが送られてくる状態で
は、応答はカットスルーで行なわれるようにされるた
め、ユーザーからの応答の情報とIDとは、電話回線を
介して直接的に放送局側に送られる。
【0154】なお、図1の機能ブロック図では選別デー
タ抽出手段311と、(選別+ID要求)データ抽出手
段313とは別ブロックとしたが、両データを一つのブ
ロックで抽出し、選別データは判定手段312に送り、
ID要求があったときに、それを応答実行手段305に
送るようにすることもできる。
【0155】そして、放送局側から発呼制限解除情報が
送られてくると、アダプタ装置本体22のその他抽出手
段316でこの発呼制限解除情報が抽出され、検知さ
れ、応答実行手段305で発呼制限が掛かっていた場合
には、それが解除される。このため、一旦、発呼制限が
かかっても、放送局から放送される番組内容に応じてそ
れを解除することが容易にでき、様々な態様の双方向番
組の提供が可能になる。なお、通常、双方向番組の応答
終了の放送の前には、アダプタ装置本体22のクリアの
意味から、発呼制限解除情報が、放送局側から放送され
るものである。
【0156】以上のようにして双方向番組に対する応答
情報の受信および絞り込み処理や発呼制限が行なわれ
る。次に、以上のマイコン300の処理の流れを、図1
8〜図23図を参照して以下に説明する。
【0157】マイコン300は、スタンバイ状態におい
て、例えば一定周期で、DTMFレシーバ217に対し
てDTMF音を検出したか否かのチェックを行なう(ス
テップ401)。
【0158】ステップ401で、DTMF音をDTMF
レシーバ217で検出すると、そのDTMF信号のデコ
ードを行ない(ステップ402)、設問データ、評価デ
ータ、選別データ等のデータパケットや応答開始、応答
終了、発呼制限解除などの双方向番組情報であるか否か
判別する(ステップ403)。そして、これら双方向番
組情報でなければ、ステップ401に戻る。また、ステ
ップ403での判別の結果、双方向番組情報であれば、
図19〜図21と続く処理を行なった後に、ステップ4
01に戻る。
【0159】また、ステップ401で、DTMF音をD
TMFレシーバ217で検出していないと判別したとき
には、ステップ404に進んで、応答開始情報を受信し
ており、受信可能状態であるか否か判断する。受信可能
状態でなければ、ステップ401に戻り、受信可能状態
であれば、ステップ405に進んで、リモートコマンダ
23からのリモコン信号を受信したか否か判断する。リ
モコン信号を受信していなければ、ステップ401に戻
り、リモコン信号を受信したときには、図22、図23
と続く処理を行なった後にステップ401に戻る。
【0160】次に、ステップ401でDTMF音をDT
MFレシーバ217で検出し、それが双方向番組情報で
あった場合の図19〜図21と続く処理について説明す
る。
【0161】図19に示すように、ステップ403でD
TMF信号が双方向番組情報であると判別されたときに
は、それが応答開始の情報[AA]であるか否か判断す
る(ステップ411)。そして、応答開始の情報であれ
ば、ステップ412に進んで、アダプタ装置本体22を
スタンバイ状態から受信可能状態に移行させ、メモリ
(図1のメモリ320や応答履歴メモリ307を初期化
する。その後、ステップ401に戻る。
【0162】ステップ411で応答開始情報でないと判
断されたときにはステップ413に進んで、応答終了の
情報[AD]であるか否か判断する。そして、応答終了
の情報であれば、ステップ414に進んで、アダプタ装
置本体22を受信可能状態からスタンバイ状態に移行す
る。その後、ステップ401に戻る。
【0163】ステップ413で応答終了情報でないと判
断されたときにはステップ415に進んで、評価データ
であるか否か判断する。評価データであれば、ステップ
416に進んで、応答履歴メモリ307の操作履歴を評
価データを用いて評価する。その後、ステップ401に
戻る。
【0164】ステップ415で評価データでないと判断
されたときにはステップ417に進んで、選別データで
あるか否か判断する。そして、選別データであれば、ス
テップ418に進んで、この選別データと評価結果に基
づき自装置のユーザーが次の設問についての応答可能者
として選別されたか否かの選別を行なう。次に、ステッ
プ419に進んで、その選別結果の判断をする。
【0165】ステップ419での判断の結果、選別され
たときには、ステップ420に進んで、その旨を表示素
子22LDaなどに表示した後、ステップ401に戻
る。ステップ419での判断の結果、選別から漏れたと
きには、ステップ421へ進んでアダプタ装置本体22
を応答の発呼制限状態に移行させる。さらに、ステップ
422に進んで、ユーザーあるいは自装置のID送信フ
ラグをオフとした後、ステップ423に進んで、ユーザ
ーが選別から漏れたことをブザーで警報したり、表示素
子22LDaなどに表示する。その後、ステップ401
に戻る。
【0166】ステップ417で選別データでないと判断
されたときには、ステップ424に進んで(選別+ID
要求)データであるか否か判断する。そして、(選別+
ID要求)データであれば、ステップ425に進んで、
選別データと評価結果に基づき自装置のユーザーが次の
設問についての応答可能者として選別されたか否かの選
別を行なう。次に、ステップ426に進んで、その選別
結果の判断をする。
【0167】ステップ426での判断の結果、選別され
たときには、ステップ427に進んで、ユーザーあるい
は自装置のID送信フラグをオンとした後、ステップ4
28に進み、その旨を表示素子22LDaなどに表示す
る。その後、ステップ401に戻る。
【0168】ステップ426での判断の結果、選別から
漏れたときには、ステップ429へ進んでアダプタ装置
本体22を応答の発呼制限状態に移行させる。さらに、
ステップ430に進んで、ユーザーあるいは自装置のI
D送信フラグをオフとした後、ステップ431に進ん
で、ユーザーが選別から漏れたことをブザーで警報した
り、表示素子22LDaなどに表示する。その後、ステ
ップ401に戻る。
【0169】ステップ424で(選別+ID要求)デー
タでないと判断されたときには、ステップ432に進ん
で設問データであるか否か判断する。設問データであれ
ば、ステップ433に進んで、応答済フラグがオンにな
っているか否か判断する。応答済フラグがオンでなけれ
ばステップ434で応答履歴メモリの前回の応答履歴に
未応答を設定した後、ステップ435に進む。応答済フ
ラグがオンであるときには、ステップ433から直接ス
テップ435に進む。
【0170】ステップ435では、設問データを保存す
る。次に、ステップ436に進んで、応答済フラグオフ
を設定し、さらに、ステップ437に進んで、応答許可
時間の計測を開始する。その後、ステップ401に戻
る。
【0171】ステップ432で設問データでないと判断
されたときには、ステップ438に進んで発呼制限解除
情報であるか否か判断する。そして、発呼制限解除情報
であれば、ステップ439に進んで自装置の発呼制限を
解除した後、ステップ401に戻る。発呼制限解除情報
でなければ、そのままステップ401に戻る。
【0172】次に、ステップ401で、DTMF音をD
TMFレシーバ217で検出せず、かつ、ステップ40
5で、リモコン信号を受信したと判断した場合の図2
2、図23と続く処理について説明する。
【0173】まず、図22に示すように、ステップ44
1で、受信したリモコン信号が応答操作の信号、つまり
選択肢の番号の信号であるか否か判断する。応答操作で
なければ、ステップ442に進んで応答操作以外の処理
を行ない、その後、ステップ401に戻る。
【0174】ステップ441で、応答操作であると判断
されたときには、ステップ443に進んで、設問データ
を受信済みであるか否か判断する。受信済みでなければ
ステップ444に進んで、操作エラーであることを例え
ばブザーによりユーザーに知らせる。その後、ステップ
401に戻る。
【0175】ステップ443で、設問データが受信済み
であると判断されたときには、ステップ445に進ん
で、設問への応答が既に終了しているか否か判断する。
設問への応答が終了していればステップ446に進ん
で、操作エラーであることを例えばブザーによりユーザ
ーに知らせる。つまり、この例では、最初の応答のみを
有効とする。その後、ステップ401に戻る。
【0176】ステップ445で、設問への応答が終了済
みでないと判断されたときには、ステップ447に進
み、応答が許可時間範囲内で行なわれた否か判断する。
許可時間を越えてしまっている場合には、ステップ44
8に進んで、操作エラーであることを例えばブザーによ
りユーザーに知らせる。また、ID送信フラグをオフに
する。その後、ステップ401に戻る。
【0177】ステップ447で、応答が許可時間範囲内
に行なわれたと判断されたときには、ステップ449に
進んで、発呼制限状態になっているか否か判断する。発
呼制限状態になっているときには、ステップ450に進
んで、操作エラーであることを例えばブザーによりユー
ザーに知らせる。その後、ステップ401に戻る。
【0178】ステップ449で、発呼制限状態になって
いないと判断されたときには、ステップ451に進ん
で、その応答履歴を応答履歴メモリに保存する。次に、
ステップ452に進んで、応答した選択肢番号に対応す
る応答先電話番号に自動ダイヤルする。次に、ステップ
453に進んで、ID送信フラグがオンとなっているか
否か判断する。
【0179】ステップ453でID送信フラグがオンで
あると判断されたときには、ステップ454に進んで、
相手先への着信を確認した後、指定の付加情報である自
装置IDあるいはユーザーIDを送信し、その後、オン
フック(回線開放)とする。指定の付加情報として、一
連の複数の設問についての応答履歴をすべて送信するよ
うにしてもよい。このようにする場合には、放送局側で
は、応答者が、一連の複数の設問に対して、どのように
応答をしたかを容易に把握することができる。なお、こ
のステップ454に移行するときには、前述したよう
に、電話回線はカットスルーとなっており、放送局側と
受信装置側とは電話回線を介して直接的に接続される。
その後、ステップ456に進む。
【0180】一方、ステップ453でID送信フラグが
オフであると判断されたときには、ステップ455に進
んで、応答の発呼の着信を確認した後、オンフック状態
に移行させる。その後、ステップ456に進む。
【0181】そして、ステップ456では、応答済みフ
ラグをオンにして、応答を終了し、その後、ステップ4
01に戻る。
【0182】以上のようにして、テレゴングなどの電話
投票サービスを利用して双方向番組に対する応答を行な
う場合において、複数の設問について関連付けた応答を
期待することができる。そして、応答をする側で発呼を
制限するので、無駄な応答の発呼を防止でき、無駄な通
話料の負担をユーザーに負わせることが無い。
【0183】特に、現行のテレゴングの場合、投票の受
付を5分間程度に限っており、その時間を越えた投票は
無効となってしまうが、多数の加入者交換局をデータベ
ースセンターで制御する必要があるので、投票の受付を
許可する時間を過ぎても加入者交換局では着信を受付け
てしまう場合がある。しかし、上述の実施例の場合に
は、設問データに含まれる応答許可時間範囲で、応答者
側の受信装置で発呼制限をするようにするので、無効の
投票を応答者が行なってしまうのを防止することができ
る。
【0184】また、上述の例の場合には、設問データ、
評価データ、選別データ、(選別+ID要求)データ
は、データパケットの構造として、先頭の識別子に付加
するようにしたので、そのパケットの種類が容易に判別
することができる。
【0185】また、パケット終端のチェックデータによ
り、単なる誤受信や、データパケット放送中のチャンネ
ル切り換えによる途中からの受信などによる受信/応答
装置の誤動作を受信/応答装置で判断して避けることが
できる。
【0186】また、上述の例では、カットスルーの状態
では、受信装置の応答履歴の情報をも放送局側に送るこ
とができるので、放送局側では、この応答履歴の情報を
有効に使用した双方向番組の放送も可能となる。
【0187】上述の例では双方向番組情報は、DTMF
信号を使用して放送音声に多重化するようにしている。
DTMF信号のレシーバは、電話機用として広く普及し
ており、受信装置のアダプタ装置を安価に製造すること
ができる。そして、双方向番組情報はDTMF音である
ので、これをアダプタ装置のマイクロホンで収音し、内
蔵のDTMFレシーバでデコードする構成である。この
ため、受信側のシステムでは、テレビジョン受像機はま
ったく改良する必要がない。
【0188】しかし、上述のようなアダプタの構成では
なく、DTMF信号の受信/デコード部をテレビジョン
受像機に内蔵し、また、NCU部をもテレビジョン受像
機に内蔵するようにしてもよい。この場合には、応答の
ためのリモートコマンダと、テレビジョン受像機用のリ
モートコマンダとを共通化するようにすることもでき
る。
【0189】[他の実施例]双方向番組の番組関連情報
は、映像信号の垂直ブランキング期間内の空きの水平区
間に重畳するようにしてもよい。また、音声多重の副音
声信号としてデータを多重したり、多重データを搬送す
るために主放送信号としての映像信号や音声信号とは別
の帯域の信号を用いる多重放送の場合にも、多重データ
の抽出、デコード処理の部分を変更するだけで対応する
ことができる。
【0190】また、衛星放送、ケーブルテレビ放送の場
合でも、この発明は適用することができる。さらに、前
述の実施例では、この発明をテレビジョン放送および受
信機に適用した場合について説明したが、双方向放送の
アクセス用データなどの副放送情報を、上記の例のよう
に比較的狭いオーディオ帯域内の例えばDTMF信号を
用いて構成し、主放送オーディオ信号と多重して放送す
るものであれば、AM、FMのラジオ放送やPCM音声
放送と、それぞれ対応の受信機に適用することも可能で
ある。
【0191】また、可聴音として放送音声に多重化する
方法としては、DTMF音を使用する場合に限られるも
のではなく、放送番組の音声とは分離できる態様のもの
であれば、種々の方法が採用できる。例えば、所定のト
ーン信号を一定周期で複数回断続する音声を多重データ
の開始信号とし、一定の規則にしたがったトーンを、各
数値や記号などに割り当てる方法を用いることもでき
る。
【0192】また、この発明の対象となる電話装置は電
話機ではなく、モデムを備える電話装置を含む。特に、
送受器を備えていなかったり、送受器でオンフック状態
を確認できないような使用態様となっているモデムを備
える電話装置の場合に、この発明は好適である。
【0193】また、上述の実施例では、電話投票サービ
ス(テレゴング)や、大容量情報提供サービス(テレド
ームと呼ばれている)へアクセスする場合のみ、ビジー
トーンの検出によってオンフック状態にするようにした
が、これに限らず、常にビジートーンを検出してオンフ
ック状態にするように制御するようにしてもよい。この
ようにすれば、特に、オンフック操作をユーザーがし忘
れたときであっても、比較的早期に確実にオンフック状
態にして、回線を開放することができる。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による電
話装置によれば、通話終了後、相手方が先に回線切断の
操作をしたときに、電話局から送られてくる話中音を検
出して自動的にオンフック状態にするので、電話の切り
忘れがない。そして、電話装置における通話後の回線開
放が確実かつ早期に行なわれるので、着信を受信し損ね
る可能性が減少すると共に、交換機、回線網への負荷を
軽くすることができる。
【0195】また、この発明による双方向放送の応答装
置によれば、双方向放送に対する応答をする場合に、応
答操作に電話のオンフック操作を意識せずに行なうこと
ができ、応答操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送の応答装置の一実施
例のブロック図である。
【図2】図1の例の電話装置としての動作のフローチャ
ートを示す図である。
【図3】図1の例の応答処理動作のフローチャートを示
す図である。
【図4】この発明による双方向放送システムの一実施例
の全体の概要を示す図である。
【図5】DTMF信号を説明するための図である。
【図6】DTMF信号を説明するための図である。
【図7】図4の例の受信装置のアダプタ装置の一例を示
す図である。
【図8】図4の例の受信装置のアダプタ装置の一例を示
す図である。
【図9】図4の例の受信装置での応答操作を説明するた
めの図である。
【図10】設問データのデータ構造の例を示す図であ
る。
【図11】評価データのデータ構造の例を示す図であ
る。
【図12】選別データのデータ構造の例を示す図であ
る。
【図13】(選別+ID要求)データのデータ構造の例
を示す図である。
【図14】この発明による双方向放送方式の一実施例に
おける双方向番組情報の放送のフローチャートの一部を
示す図である。
【図15】この発明による双方向放送方式の一実施例に
おける双方向番組情報の放送のフローチャートの一部を
示す図である。
【図16】この発明による双方向放送方式の一実施例に
おける双方向番組情報の放送の際のデータの流れを示す
図である。
【図17】この発明による双方向放送の受信装置側のア
ダプタ装置の一例の応答処理の機能ブロック図である。
【図18】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図19】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図20】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図21】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図22】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図23】この発明による双方向放送の受信装置側の双
方向番組情報の取り込みおよび応答のフローチャートの
一部を示す図である。
【図24】電話投票サービスを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 放送局のシステム 20 受信装置システム 21 テレビジョン受像機 22 アダプタ装置本体 23 リモートコマンダ 22MC マイクロホン 22PD リモコン受光部 23SD 発光部 23K 操作ボタン 30 電話局のシステム 31 電話回線 205 リング検出回路 206 極性反転検出回路 208 フックスイッチ 210 ダイヤラー 215 トーン検出回路 217 DTMFレシーバ 218 IDメモリ 300 マイコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発呼手段と、 話中音を検出する話中音検出手段と、 前記発呼手段により発呼し相手先の着信後に、相手先が
    回線を切断した場合に、前記話中音検出手段により話中
    音を検出したときに、自動的にオンフック状態にする制
    御手段とを備える電話装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電話装置において、 着信検出手段と、 前記着信検出手段により着信を検出した後に、相手先が
    回線を切断した場合に、前記話中音検出手段により話中
    音を検出したときに、自動的にオンフック状態にする制
    御手段とを設けてなる電話装置。
  3. 【請求項3】オンフック状態を送受器の状態によって明
    示できないものである請求項1または請求項2に記載の
    電話装置。
  4. 【請求項4】受信者の応答を期待する双方向番組におい
    て指定される応答先に電話回線を介して応答を送信する
    双方向放送の応答装置であって、応答者の応答先電話番
    号への着信を電話局が受け、その着信数を前記電話局か
    ら放送局側に通知する電話投票サービスを、前記応答者
    の前記応答に使用する双方向放送の応答装置において、 前記応答先電話番号への発呼手段と、 話中音を検出する話中音検出手段と、 前記発呼手段により発呼し相手先の着信後に、相手先が
    回線を切断した場合に、前記話中音検出手段により話中
    音を検出したときに、自動的にオンフック状態にする制
    御手段とを備える双方向放送の応答装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011217297A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電話接続制御方法、及び電話接続制御システム

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