JP3587214B2 - 双方向放送方法、双方向放送の受信装置および双方向放送の受信方法 - Google Patents

双方向放送方法、双方向放送の受信装置および双方向放送の受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、双方向放送方法、双方向放送の受信装置および双方向放送の受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、クイズ番組、テレビショッピング、アンケート調査など、放送番組において視聴者に対して応答要求が提供され、その応答要求に対する応答が電話やファクシミリが用いられて、視聴者から放送側へ送信される視聴者参加型の放送番組が数多く提供されている。
【0003】
このような、視聴者参加型の放送番組の場合、応答先の電話番号などの情報は、放送番組により提供される。例えば、テレビ放送の場合には、スーパーインポーズなどを用いて返信先の電話番号を一定時間画面に表示させたり、番組の出演者がアナウンスすることにより音声として提供したりする。また、ラジオ放送においても、同様の番組が提供されている。
【0004】
この場合、応答を行なおうとする視聴者は、画面に表示されたり、音声により提供された応答先の電話番号をメモしたり、暗記したりする必要がある。あるいは、表示画像を静止させる、いわゆるスチル機能を備えたテレビ受像機であれば、応答先の電話番号が表示された画面を静止させ、静止させている間に応答先の電話番号をメモしたり、あるいは、直接ダイヤルしたりする。このようにして得た応答先の電話番号などの情報を用いて、視聴者が、電話機やファクシミリ装置を操作することにより応答を返信する。
【0005】
ところが、応答先の電話番号などの情報は、放送番組中において、通常、ごく短い時間しか放送されない。したがって、視聴者の中には、返信先の電話番号を完全にメモしきれなかったり、あるいは、急いでメモしたために間違えてメモしたなどということが起こる。
【0006】
また、メモ用紙と筆記用具が準備できずに、返信先の電話番号をメモすることができなかったということも起こる。また、スチル機能があるテレビ受像機の場合、スチル機能を動作させようとしている間に、返信先の電話番号の表示が終了してしまったなどということもある。
【0007】
このように、常に正確な返信先の電話番号が視聴者側で保持できないため、間違い電話を誘発することにもつながる。
【0008】
特に応答先が複数である場合には、上記の問題が発生しやすい。この応答先が複数個になる例としては、電話投票サービスを用いた応答方式がある。この電話投票サービスは、例えば前述のような視聴者参加型番組で、応答先の電話番号に多数の視聴者が同時に発呼を行なうことによる電話回線の輻輳や、口頭での応答のための時間経過のため回線使用料の負担が増加する欠点を解消できるようにするため、電話会社により提供されるものであり、テレゴングと称されている。
【0009】
この電話投票サービスは、例えばテレビやラジオの番組におけるアンケート調査やクイズなどにおいて、1つの設問に対する複数の回答のそれぞれごとに、受付のための応答先電話番号がそれぞれ割り付けられて、個々の応答先電話番号に対する着信の回数、即ち、視聴者からの応答の件数を発呼側のそれぞれの電話局側でカウントし集計して、放送局側に通知するものである。
【0010】
この電話投票サービスについて具体的な例で説明すると、例えばテレビ番組中において、例えば、好みの野球チームのアンケート調査の放送を行なうときに、図12のテレビ画面1に示すように、応答の選択肢となる各野球チーム毎に異なる応答の電話番号を設定して放送するようにする。
【0011】
各視聴者2は、このテレビ画面1を参照して、自分の好む野球チームの電話番号をダイヤルする。
【0012】
すると、電話局3側では、その視聴者の地域の加入者交換局で個々の応答電話番号についての着信を受け、受付完了通知を応答者に送ると共に、個々の応答電話番号についての着信数の一次集計を行なう。そして、電話局3側は、全国各地の加入者交換局で一次収集した着信数を、サービス網制御局でデータ収集し、さらに、収集したデータを管理局で集計する。管理局は集計した各応答電話番号毎の着信数を呼数通知用回線3aを通じてテレビ局4の呼通知用コンピュータ4aに通知する。
【0013】
テレビ局4は、電話局から通知された集計結果を放送番組に反映するべく、例えば図12のテレビ画面5に示すような集計結果のグラフなどの画面の放送を行なう。
【0014】
なお、テレゴングサービスにおいては、サービス契約者(この例では放送局4)からの要求、図12の例ではカスタマーコントロール用コンピュータ4bからの要求に応じて、任意の応答者の発呼は直接、サービス契約者(この例では放送局のオペレータ4c)に着信させることができるようにもされている。このサービスはカットスルーと呼ばれており、電話局3から、カットスルーとなる応答者には、その接続通知が送られ、このカットスルーの状態では、カットスルー受付用の回線3cを通じて、応答者とサービス契約者との直接的な通話やデータのやり取りが可能である。ただし、このカットスルー受付用の回線数は、予め限定されている。
【0015】
以上説明した電話投票サービスにあっては、応答者の応答は、電話局への着信時点で、実質的な完了となり、回線を切断することができて、電話回線への負荷が軽減されると共に、視聴者側では、着信直後にオンフックすることができるので、回線使用料の負担が軽減される。
【0016】
また、加入者交換局で着信し、地域毎に電話投票の集計を分散するため、中継回線の輻輳を回避することができ、短時間に比較的大量の発呼を投票数として放送局側に通知することができる。現在のシステムでは、例えば5分間に最大で50万コールを処理することができる能力を有する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなテレゴングサービスを利用した応答であっても、応答先電話番号がスーパーインポーズや、番組司会者等によるアナウンスにより視聴者に提供される場合には、以前として、前述した問題は解消しない。
【0018】
このような不都合を解消するために、本出願人は、特願平5−344233号(平成5年12月17日付、整理番号S93083886)において、双方向放送の応答先電話番号のような、放送番組に関連する情報を放送信号に多重して受信側に提供すると共に、受信側においては、受信した放送信号から双方向番組に関連する情報を抽出し、デコードしてメモリに一時貯えておき、応答時に、メモリに記憶した応答先電話番号を用いて自動ダイヤルするなどにより、双方向番組に対する応答の送信を確実に行なうことができて、視聴者が、応答先の電話番号などをメモしたり、暗記したりする必要がない、多重放送方法及びその受信装置を既に提案している。
【0019】
既提案方法では、電話通信に用いられているDTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号により番組関連情報を構成して、主音声信号に多重して放送する。また、既提案の受信装置では、受信した放送音声信号からDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を再生し、メモリに記憶して、双方向番組に対する応答の際に利用する。
【0020】
次に、図13を参照しながら、DTMF信号について説明する。
DTMF信号方式は、1つは低周波数のグループ(低群)、そしてもう1つは高周波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時に送るオーディオ帯域信号方式である。これらの低周波数及び高周波数のグループの各々は、どの2つも調音の関係にない4つのオーディオ帯域周波数のトーンからなっている。
【0021】
DTMF信号では、低群の4周波数は、例えば、697Hz、770Hz、852Hz、941Hzとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、1336Hz、1477Hz、1633Hzとされている。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号という)を、図13に示すように、4行4列に配設されたプッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられる。
【0022】
電話通信では、DTMF信号の16の組み合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者アドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図13に破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用しておらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデータ伝送に利用されているのみである。
【0023】
このようなDTMF信号を使って電話番号による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図14に示すように規定されている。
【0024】
上述のような2周波数の組み合わせと送出条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確に区別することができるので、通常の放送オーディオ信号に多重(混声)して放送することができて、受信側での分離も比較的容易である。
【0025】
ちなみに、DTMF信号は、多機能電話においても利用されており、外出先からプッシュボタン式の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッセージを録音、再生したり、用件を消去したりすることができる。
【0026】
しかしながら、前述の電話投票サービス(テレゴングサービス)における、例えば、[0180−0×××××]のような、元来の応答先電話番号の形のままでは、上述のようなDTMF信号としても、市販のDTMF用のデコーダを用いて、簡単に電話番号をデコードすることができるため、双方向放送の正規のデコーダを持たない人でも、同じ応答先番号に電話を掛けることができて、その番号の回線が輻輳状態になる虞がある。
【0027】
また、視聴者からの応答情報が、そのままで送信されると、盗聴などにより、その視聴者の応答内容が第三者に判ってしまうという虞もある。
【0028】
以上の点にかんがみ、この発明は、正規の加入者だけが双方向放送番組に応答することができるようにすると共に、双方向放送番組の個々の視聴者の応答内容を、応答者と応答先以外に漏れないにようにすることができる双方向方法、双方向放送の受信装置および双方向放送の受信方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明による双方向放送方法は、
放送側から、所定のタイミングで秘密化処理された情報を復元するための秘密化処理復元用情報を、放送信号中に多重して放送する第1の工程と、
受信側において、前記第1の工程において送られてくる前記秘密化処理復元用情報を受信して保持する第2の工程と、
放送側から、前記第1の工程の後に、番組中の設問に対する所定の応答先情報を、前記秘密化処理復元用情報を用いて復元可能な秘密化処理を施して、前記放送信号中に多重して放送する第3の工程と、
受信側において、前記第3の工程において送られてくる前記応答先情報を受信し、前記第2の工程で保持されている前記秘密化処理復元用情報を用いて復元して、前記設問に対する応答のために用いるようにする第4の工程と、
を備えることを特徴とする。
【0030】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の双方向放送方法において、
前記第1の工程における前記所定のタイミングは、前記番組の開始時点であることを特徴とする。
【0031】
【作用】
上述の構成のこの発明によれば、放送局側での応答先情報の秘密化処理が暗号化の場合は暗号鍵を示し、情報圧縮の場合には圧縮方式を示す、秘密化処理復元用情報が、双方向放送の正規の加入者のみに伝えられ、第3者には伝達されないので、双方向放送の正規の加入者のみが秘密化処理された応答先情報を復元することができて、第3者に対する、応答先情報の秘密性が保持される。
【0032】
また、請求項2の発明によれば、双方向番組の最初から視聴していた視聴者のみが、秘密化処理復元用情報を取得することできて、双方向番組中で放送される設問に応答することができる。
【0033】
【実施例】
以下、この発明による双方向放送方式の一実施例およびその受信装置の一実施例について説明する。
【0034】
この例は、テレビジョン放送の場合の双方向放送方式の例であって、双方向番組に対する応答には、前述した電話投票サービスの例としてのテレゴングサービスが利用される。
【0035】
そして、この例では、番組関連情報をDTMF信号形式の信号の構成として、主放送音声信号に多重化(混声)して放送する。一方、受信側では、受信した放送音声からDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を再生し、メモリに記憶して、双方向番組に対する応答の際に利用する。
【0036】
[双方向放送システムの概要]
図4は、この実施例の双方向放送システムの概要を示すもので、この例の双方向放送システムは、放送局のシステム10と、受信装置システム20と、電話局のシステム30とからなる。
【0037】
放送局のシステム10において、11は放送局のスタジオであり、ここで作成された双方向番組が、放送アンテナ12から地上波により、あるいは人工衛星13を介して受信装置システム20に送信される。例えばクイズ番組やアンケート調査などの双方向番組のときに、テレビジョン受像機の画面において、あるいは番組の司会者によるアナウンスにより設問と、各設問についての複数個の選択肢が放送される。設問は、通常、1つ以上放送される。このとき、双方向番組関連情報は、後述するようにフォーマットが定められたDTMF信号の形式で放送音声信号に多重化される。
【0038】
受信装置システム20は、既存のテレビジョン受像機21と、双方向番組情報の受信用および応答操作用アダプタ装置本体22と、赤外線利用のリモートコマンダ23と、外接電話機24とを備える。
【0039】
アダプタ装置本体22は、リモートコマンダ23の赤外線リモコン信号の受信部およびデコード部を有する。
図5に示すように、アダプタ装置本体22には、リモートコマンダ23を収納するための凹部22Rが設けられており、この凹部22R内にリモートコマンダ23が収納されると、その赤外線発光部23SDが、アダプタ装置本体22の赤外線受光部22PDに対向するようにされている。
【0040】
上述のように、リモートコマンダ23がアダプタ装置本体22内に収納された状態では、リモートコマンダ23の各種ボタン23a、23b、23Kを操作すると、その操作に応じたリモコン信号が、発光部23SD、受光部22PDを介してアダプタ装置本体22に送られてデコードされるので、あたかも1個の双方向番組情報の受信用および応答操作用アダプタとして動作するような使用態様となる。
【0041】
アダプタ装置本体22は、後で詳述するように、電話回線とのインタ−フェースとしてのNCU(ネットワークコントロールユニット)を備えており、図4に示すように、このアダプタ装置本体22には、電話回線31が接続されると共に、外接電話機24が接続される。この例では、外接電話機24はアダプタ装置本体22を介して電話回線31にアクセスすることが可能であり、通常の電話機能を果たすことができる。
【0042】
また、後述するように、アダプタ装置本体22と、リモートコマンダ23とにより、いわゆるハンズフリーの電話機の機能をも有している。すなわち、図5に示すように、リモートコマンダ23には、オンフックボタン23aと、オフフックボタン23bが設けられると共に、いわゆるテンキー(数字等)ボタン23Kが設けられている。一方、アダプタ装置本体22には、マイクロホン22MCと、スピーカ22SPが設けられている。
【0043】
そして、ハンズフリーの電話機としての発呼を行なうときには、オフフックボタン23bを押下した後、テンキーボタン23Kにより電話番号をダイヤル入力する。また、相手方からの着呼に対してはオフフックボタン23bを押下するだけでよい。相手方との通話時には、こちらからの送話音声は、マイクロホン22MCを通じて送り、相手方からの受話音声はスピーカ22SPから聴取するようにする。そして、相手方との終話のときには、オンフックボタン23aを押下することで、回線を開放することができる。
【0044】
アダプタ装置本体22は、DTMF信号として多重化されて放送される双方向番組情報の受信/デコーダとしても働き、また、リモートコマンダ23と協同して双方向番組応答装置としても働く。
【0045】
すなわち、この例では、双方向番組情報がDTMF音として放送番組音声に混声されて、テレビジョン受像機21のスピーカ21SPから放音されるので、アダプタ装置本体22は、図4および図6に示すように、テレビジョン受像機21のスピーカ21SPからの放音音声をマイクロホン22MCで収音する。後述するように、アダプタ装置本体22は、収音した音声からDTMF音のみを抽出し、前記双方向番組情報をデコードする機能を備える。
【0046】
また、アダプタ装置本体22は、デコードした双方向番組情報のうち、応答に必要な情報、この例では電話投票サービスを利用するので、少なくとも、設問の選択肢毎の応答先電話番号(テレゴングサービスの電話番号)を、アダプタ装置本体22に内蔵するメモリに記憶する機能も備えている。
【0047】
この例の場合の設問に対する応答操作は、設問に対して予め設定されて放送された複数個の選択肢のうちからユーザー(応答者)が選定した選択肢番号であり、これは、リモートコマンダ23のテンキーボタン23Kが操作されて入力される。そして、この例の場合には、リモートコマンダ23がアダプタ装置本体22内に収納された状態で、あるいは、図6に示すように双方が分離した状態で、リモートコマンダ23のテンキーボタン23Kで、設問に対する回答として選択肢番号の選択が行なわれると、アダプタ装置本体22は、そのリモコン信号を受信して、応答操作の対象となった設問番号と、選択された選択肢番号を応答履歴メモリに記憶すると共に、選択された選択肢番号に対応付けられた電話番号を前記メモリから読み出し、その電話番号を自動ダイヤルする。
【0048】
図4に示すように、電話局の加入者交換局32は、この着信を受付け、同一電話番号への着信毎にその着信数をカウントする。そして、各加入者交換局32は、その交換局でカウントした各電話番号への着信数を、テレゴングシステム33に知らせる。このテレゴングシステム33は、前述したサービス網制御局や管理局のデータ収集および集計機能の役割を行なうものとして示したものである。
【0049】
こうしてテレゴングシステム33において、集計された各選択肢に対する着信呼数は、その選択肢を選択した応答者数として電話回線31を通じて放送局のスタジオのコンピュータに通知される。放送局は、この集計結果を双方向放送番組においてユーザーに放送する。
【0050】
その後、放送局のシステム10からは、設問に対する評価データをDTMF信号の形式で放送音声に多重して放送する。アダプタ装置本体22は、この評価データを受信すると、後述するように、応答履歴メモリに記憶されていた設問番号並びに選択された選択肢番号と、その評価データとを比較参照して放送側が評価する選択であったか否か、つまり、クイズ番組であれば、正解を応答したか否かを評価する。
【0051】
続いて、放送局のシステム10からは、評価結果に対する選別データをDTMF信号の形式で放送音声に多重して放送する。アダプタ装置本体22は、この選別データに基づいて評価結果を評価する。例えば、選別データが、設問に対して正解数が所定数以上であることを必要とするものであるときには、その条件に合致しているか否かにより選別を行なう。選別に漏れたときには、アダプタ装置本体22では、例えば、その後に放送される設問に対する応答を禁止するように、応答の制限を行なう。このため、応答制限状態にされたアダプタ装置本体22のユーザーがその後に放送される設問に対して応答操作しても、それは発呼されない。
【0052】
こうして、応答の発信側で、応答の発信を自己制限するので、テレゴングのような電話投票サービスを利用して双方向番組に対する応答するシステムにおいても、いわゆる勝ち抜け形式のクイズ番組やプレミアム型の双方向放送番組をも提供することが可能になる。
【0053】
[放送局からの双方向番組の放送]
前述したように、この例の場合には、テレビ放送局からは、設問と、その設問についての応答の選択肢とが放送され、設問内容と、その設問についての複数の選択肢の内容が、テレビジョン受像機の画面や番組司会者のアナウンスにより視聴者(応答者)に知らされる。これと同時に、放送信号に多重して、[0]〜[9]の数字、「#」「*」の記号や「A」「B」「C」「D」の文字の組み合わせをDTMF信号で表現した双方向番組関連情報が放送される。
【0054】
[応答先電話番号の暗号化の例]
この実施例では、以下のようにして、双方向放送番組での応答の選択肢に対応する応答先電話番号が、暗号化されて放送される。
【0055】
図1は、応答先電話番号の暗号化の例を説明するためのもので、図1Aは、設問データの選択肢のうちの一つについての応答先電話番号の部分の例であり、また、図1Bは、この図1Aの応答電話番号を、シーザー暗号方式により、[2]を鍵として(各桁に[2]を加えて)暗号化したものである。
【0056】
図1の例では、上4桁が[0180]となる、例えば「0180−01−1111」のテレゴングサービスの電話番号が、下向き矢印で示すように、例えば、[2]を鍵として暗号化されると、暗号化された電話番号は、例えば、「2302*23*3333」となる。ここに、記号「*」はセパレータとして用いられる。
【0057】
そして、この例では、DTMF信号の文字、例えば「A」と「A」とで、シーザー暗号の暗号鍵を挟み、文字「B」と「B」とで、暗号化された電話番号を挟むと共に、DTMF信号の記号「#」と「#」で、暗号鍵と暗号化された電話番号とを前後から挟み、例えば、「#A2A*B2302*23*3333B#」のような1つのパックにして、双方向放送番組の設問の関連情報などと識別可能に区分されて放送される。
【0058】
また、図1Cに示すように、例えば、「A2A」と「B2302*23*3333B」とのような、暗号鍵部分と暗号化電話番号部分とを、それぞれ記号「#」と「#」とで挟んで別個のパックとし、双方向番組の最初に、暗号鍵のパックだけを放送しておき、同じ番組の設問時点で、暗号化電話番号のパックを放送するようにしてもよい。
【0059】
[受信装置システム]
図7は、図4に示した受信装置システム20のアダプタ装置本体22と、リモートコマンダ23との具体的構成例を示すものである。アダプタ装置本体22は、前述したように、この例では、電話回線を介して双方向番組対する応答を送る(この例では設問に対する選択肢に対応する電話番号への発呼)機能と、テレビジョン受像機21のスピーカ21SPからの音声を収音し、その音声中のDTMF音のみを抽出して、双方向番組関連情報をデコードする機能と、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信号を受信する機能とを有する。
【0060】
また、この例のアダプタ装置本体22は、電話回線を介して双方向番組対する応答を送る機能を持つようにする必要があるので、これをさらに積極的に利用して、送受機を手に持たないで通話をすることができる、いわゆるハンズフリーの電話機としての機能を有するようにしている。まず、この電話機機能のためのNCU(ネットワークコントロールユニット)系について説明する。
【0061】
201は、電話回線側のモジュラージャックであり、202は、外接電話側のモジュラージャックである。モジュラージャック201と202との間には、外接電話のオフフック検出回路203が接続される。この外接電話のオフフック検出回路203は、モジュラージャック202に接続された外接電話でオフフックされたとき、そのオフフックを検出し、その検出出力をマイクロコンピュータ(以下マイコンという)300に通知する。
【0062】
電話回線側のモジュラージャック201は、また、サージ保護回路204、リング検出回路205、極性反転検出回路206、ダイヤルスイッチ207、フックスイッチ208を介してトランス209に接続される。ここで、回線側とマイコン300側とは絶縁されている。
【0063】
リング検出回路205は、電話回線を介しての着信時に、16Hz、75Vの電圧が断続する呼び出し信号を検出したら、その検出出力をマイコン300に通知する。
【0064】
極性反転検出回路206は、電話回線の極性が反転したことを検出したらその検出出力をマイコン300に通知する。マイコン300は、これにより、マイコン300は、回線が接続された、つまり発呼に対して着信が行われたことを認識する。
【0065】
ダイヤルスイッチ207は、発呼時にダイヤラー210を通じてマイコン300から送られてくる回線種別とダイヤルデータに従いダイヤルを行う。回線種別は、ユーザーにより、図示しない回線種別設定用ディップスイッチに対して設定が行われている。マイコン300は、設定がダイヤル回線であるならば、ダイヤラー210を介してダイヤルスイッチ207を制御して、10pps/20ppsのパルスでダイヤルを行い、PB回線(プッシュ回線)であるならば、ダイヤラー210を介して送出アンプ211にPB信号(DTMF信号)でダイヤルを行う。
【0066】
ダイヤルデータは、アダプタ装置本体22およびリモートコマンダ23がハンズフリーの電話機として使用されるときはユーザの電話番号入力のキー操作をマイコンが受けて、マイコン300から送り出される。また、アダプタ装置本体22およびリモートコマンダ23が双方向番組に対する応答操作機器として使用されるときには、マイコン300のメモリに蓄えられた応答先電話番号(放送局から双方向番組情報として送られてきた選択肢毎の電話番号)が読み出されて、マイコン300から送り出されて、自動ダイヤルされる。
【0067】
フックスイッチ208は、マイコン300からの制御により、オンフック(回線開放)状態と、オフフック(直流ループ閉結)状態を切り換える。この例の場合には、リモートコマンダ23のオンフックボタン23bと、オフフックボタン23aの操作に応じてこのフックスイッチ208の切り換えがなされる。
【0068】
スピーカフォン212は、2線4線変換を行う通話路回路であって、トランス209を通じて電話回線から送られてくる相手方音声(受話音声)をスピーカアンプ213を介してスピーカ22SPに供給し、また、マイクロホン22MCで収音され、マイクアンプ214を通じた音声(送話音声)をトランス209を介して電話回線に送り出すようにする。
【0069】
トランス209からの受話音声は、また、トーン検出回路215に供給される。このトーン検出回路215は、ビジートーン、リングバックトーン、ダイヤルトーンなどの各種コールプログレストーンを検出し、マイコン300に通知する。
【0070】
また、217はDTMFレシーバで、入力音声からDTMF信号を抽出して、それを数値や「#」、「*」、「A」、「B」、「C」、「D」などの記号の情報にデコードする。このDTMFレシーバ217には、トランス209を通じた受話音声と、マイクロホン22MCで収音され、アンプ214を通じた音声とのいずれかが、アナログスイッチ回路216により切り換え選択されて入力される。スイッチ回路216は、マイコン300からの切り換え信号により、非通話時には、アンプ214からの音声信号を選択し、通話時には、トランス209からの受話音声信号を選択するように切り換えられる。
【0071】
このDTMFレシーバ217からのDTMF信号のデコード信号は、マイコン300に供給される。マイコン300は、このDTMF信号のデコード信号から、前述したような設問データ、評価データ、選別データ、(選別+ID要求)データなどの抽出や、それに応じた処理を行なう。
【0072】
マイコン300は、いわゆるワンチップマイコンの構成を有しており、CPUと、プログラムや固定データを格納しているROMと、不揮発性RAMや揮発性RAMとを内蔵している。そして、この例の場合には、マイコン300の外部に、IDメモリ218が接続されている。このIDメモリ218は、電気的に消去および書き込みが可能なROMで構成されており、工場出荷時に、各受信装置固有の識別情報(識別情報を以下IDと呼ぶ)が設定されていると共に、ユーザーの入力設定により、ユーザーIDが登録される。ユーザーIDとしては、例えばユーザーの電話番号などが登録される。
【0073】
そして、表示素子22LDは、アダプタ装置本体22の電源のオン・オフ、応答のために必要なDTMF信号の受信デコード中、テレゴングのカットスルー状態、応答先の電話番号の表示を行なうためのもので、マイコン300により、点灯、消灯、点滅が制御される。
【0074】
リモコン受光部22PDは、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信号を受光して、そのリモコン信号をマイコン300に通知する。マイコン300は、内蔵の復調器で、このリモコン信号をデコードする。
【0075】
リモートコマンダ23は、ワンチップマイコン231と、数字等ボタン23Kやオンフックボタン23a、オフフックボタン23bなどからなるボタン群232と、発光部を備える送信部233とを備える。マイコン231は、一定周期で、ボタン群232を走査し、ボタン押下を検知する。そして、マイコン231は、ボタン押下を検知すると、その押下されたボタンに応じたリモコン信号を送信部233に送る。送信部233は、その発光部からそのリモコン信号を赤外線として受光部22PDに対して送信するようにする。
【0076】
なお、219は、応答制限がされている場合や、制限時間外に、ユーザーが応答操作したときに、不適切な応答操作であることを知らせるためなどに用いられる警報ブザーであり、マイコン300により制御される。
【0077】
[アダプタ装置のハンズフリー電話機としての使用]
ユーザーは、アダプタ装置をハンズフリー電話機としてこれより発呼を行なう場合には、リモートコマンダ23のオフフックボタン23bを押下した後、数字等ボタン23Kを操作して相手先電話番号をダイヤル入力する。すると、リモートコマンダ23のマイコン231は、これを検知して、例えばオフフックボタン23bに埋め込まれたLEDを点灯してオフフック状態を表示すると共に、送信部233を介してオフフックボタン23b押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン300に通知し、その後、電話番号の情報を通知する。
【0078】
マイコン300は、電話番号を表示素子22LDに表示すると共に、前述したNCU系を制御し、相手方にダイヤルを行なう。そして、相手方の応答を待って直流ループを閉結し、通話可能状態とする。この通話可能状態では、ユーザーは、マイクロホン22MCより送話音声を送り、相手方からの受話音声をスピーカ22SPから聴取する。
【0079】
通話が終了したときには、オンフックボタン23aを押す。すると、マイコン231は、オフフックボタン23bのLEDを消灯させると共に、例えば、ボタン23aを押している間だけ、このオンフックボタン23aに埋め込まれているLDを点灯させる。そして、リモートコマンダ23は、オンフックボタン23aの押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン300に通知する。マイコン300は、これを受けて、回線開放の状態にする。
【0080】
また、相手方からの着呼をハンズフリー電話機としてのアダプタ装置で受ける場合には、ユーザーは、オフフックボタン23bを押下する。アダプタ装置本体22は、リモートコマンダ23からこのオフフックボタン23bのリモコン信号を受け取ると、直流ループの閉結を行ない、通話可能状態にする。以後は、発呼時とほぼ同様である。以上のようにして、アダプタ装置をハンズフリーの電話機として使用することができる。
【0081】
[暗号化応答先情報の受信と解読]
次に、図2および図3をも参照しながら、受信側における暗号化応答先情報の受信処理と解読処理とについて説明する。
【0082】
図1Bに示すような暗号化応答先情報を受信するためには、DTMF信号の記号「#」と「A」「B」のような文字とに基づいて、暗号鍵と暗号化された電話番号とを識別することが必要である。
【0083】
この実施例では、まず、図2に示す受信処理ルーチン150のステップ151において、アダプタ装置本体22に搭載されたマイコン300により、DTMFレシーバ217(図参照)に内蔵されるDTMFデコーダの出力が、常時、あるいは所定の周期でサーチされ、現に受信中の放送番組のオーディオ信号にDTMF信号が混声していることが検知されたときは(ステップ152)、そのDTMF信号のデコード出力が、前述したような番号や記号として取り込まれる(ステップ153)。
【0084】
このとき、前述のような送出条件、すなわち、DTMF信号の続く長さが50msec以上か、DTMF信号がなくなってから次の信号の立上がりまでのポーズ時間は30msec以上か、DTMF信号の長さとポーズ時間との合計が規定値の120msec以上かなどにより、検出された信号が本当にDTMF信号かがチェックされる(ステップ154)。
【0085】
これにより、放送電波の受信状態の悪いときのエラーデータの受信を防ぐことができると共に、通常の音声に、偶然、DTMF信号と同じ周波数成分が含まれていた場合の誤受信を防ぐことができる。
【0086】
次のステップ155においては、直前のコードが、記号「#」であるか、文字「A」〜「D」のいずれかであるか、または、数字「0」〜「9」もしくは記号「*」であるかがチェックされる。
【0087】
直前のコードが記号「#」である場合は、ステップ156に進んで、現在のコードが文字「A」〜「D」のいずれかであるか否かがチェックされる。
文字「A」〜「D」のいずれかである場合は、ステップ157に進み、その文字のデータが、DTMFレシーバ217に内蔵のメモリ(図示は省略)に設定されている一時格納域の先頭アドレスに保存されると共に、保存ポインタアドレスが設定される。
【0088】
そして、次のステップ158で、デコード中を表すフラグがオンとされてからステップ151に戻り、上述のような処理が繰り返される。
【0089】
ステップ155において、直前のコードが文字「A」〜「D」のいずれかである場合は、ステップ161に進んで、現在のコードが「#」であるか否かが判断され、「#」でない場合は、ステップ162に進む。
【0090】
また、ステップ155で、直前のコードが数字「0」〜「9」のいずれか、もしくは記号「*」である場合や、ステップ156で、現在のコードが文字「A」〜「D」のいずれかではない、即ち、数字「0」〜「9」のいずれか、もしくは記号「*」である場合も、ステップ162に移行する。
【0091】
このステップ162では、デコード中フラグがオンであるか否かが判断され、フラグがオンである場合は、ステップ163に進んで、現在のコードが一時格納域のポインタ位置に保存される。そして、次のステップ164で、ポインタが更新されてからステップ151に戻り、上述のような処理が繰り返される。
また、ステップ162で、フラグがオンでない場合は、直ちにステップ151に戻って、上述のような処理が繰り返される。
【0092】
そして、ステップ161において、現在のコードが「#」である場合は、ステップ165に移行して、一時格納域の内容の全てが保存され、しかる後、デコード中フラグがオフとされる(ステップ166)。
【0093】
これにより、受信側では、DTMF信号の記号「#」と「#」を指標として、受信されたデータから、上述のようなパック形式の暗号化情報が抽出される。
【0094】
そして、図3に示すような暗号解読処理ルーチン170のステップ171において、それぞれ文字「A」と「A」;「B」と「B」で挟まれた、暗号鍵と暗号化応答先情報とが分離される。次のステップ172では、分離された暗号鍵により暗号化応答先情報が解読され、この応答先情報はメモリに保存されて(ステップ173)、前述のように、双方向番組に対する応答の際に利用される。
【0095】
例えば、前出図1Bの「2302*23*3333」のような暗号化電話番号を、暗号化の場合とは逆に、図1に上向き矢印で示すように、[2]を鍵として解読することにより、図1Aの「0180−01−1111」のような、本来のテレゴングサービスの電話番号を再現することができる。
【0096】
換言すれば、例えば、DTMF信号の文字「A」と「A」とに挟まれたシーザー暗号の暗号鍵が判らない限り、その後に送られる「B」と「B」とに挟まれた暗号化アクセス情報をシーザー暗号方式で解読して、双方向放送番組の応答のために利用することはできない。
従って、双方向放送の正規のデコーダを持たない人は、所定の応答先番号に電話を掛けることができず、第三者に対する、応答先情報の秘密性が保持されると共に、その番号の回線が輻輳状態になる虞はない。
【0097】
なお、上述の実施例では、例えば、「A2A」のように、同じ文字「A」で暗号鍵[2]を挟んでいるが、例えば、それぞれ異なる数字[n(=0〜9)]を鍵とする、複数の暗号解読テーブルを受信側のメモリに予め搭載しておき、放送局側から、鍵情報として、例えば、文字「C」と「C」とで適宜の数字[i]を挟んで放送し、受信側では、この数字[i]に対応する暗号解読テーブルを選択するようにしてもよい。
【0098】
また、前述のように、双方向番組の最初に、前出図1Cに示すように、暗号鍵部分だけを放送しておき、同じ番組の設問時点で、暗号化電話番号部分を放送することにより、この双方向番組を最初から視聴している人だけが応答することができるように、放送局側で、応答可能者を絞ることができる。
【0099】
[応答データの暗号化の例]
上述の例では、応答先の電話番号が暗号化されているだけであるから、個々の視聴者からの応答情報は、そのままで送信されて、盗聴などにより、応答の内容が第三者に判ってしまう。
そこで、この実施例では、受信側からの応答データをも暗号化して、放送局側に送出するようにしている。
【0100】
受信側での応答データの暗号化には、前述のような暗号解読テーブルと逆の、複数の暗号化テーブルを予め受信側のメモリに搭載しておき、例えば、双方向放送番組で応答先情報の解読に使用されたものと同じ鍵情報に対応する、特定の暗号化テーブルが用いられる。
【0101】
そして、暗号化された応答データと鍵情報とは、前述のような応答先情報と同様に、DTMF信号の文字および記号に対応する機能信号によりパックされて、例えば「#CnA*Cyyyy*zzzzB#」(y,z=1〜9)の形式で、放送局側に送出される。
【0102】
この例では、DTMF信号の文字、例えば「C」と「A」とで、シーザー暗号の暗号鍵を挟み、文字「C」と「B」とで、暗号化された応答データ「yyyy−zzzz」を挟むと共に、DTMF信号の記号「#」と「#」で、暗号鍵と暗号化された応答データとを前後から挟むことにより、前述の実施例における応答先情報の暗号化と同じ形式のパックとしているので、放送局側では、前述のような受信機と同様の解読手段により、受信側からの暗号化応答データを解読することができる。
【0103】
放送局側から応答データの暗号方式を指定してもよく、また、応答データに暗号方式を指定するコードを含ませてもよい。
【0104】
この例でも、前述の実施例と同様に、例えば、「C」と「A」とに挟まれた暗号鍵が判らない限り、その後に送られる「C」と「B」とに挟まれた暗号化応答データを解読することはできない。
従って、仮に、この応答データが盗聴されたとしても、視聴者からの応答内容が第三者に漏れることはない。
【0105】
なお、前述のように、テレゴング・サービスでは、応答先の電話番号そのものが設問に対する回答であるため、応答データの暗号化は、カットスルー状態で、応答者と放送局との直接的なデータのやり取りの場合に可能となる。
また、カットスルー受付用の回線数は制限されているので、複数の設問を繰り返すなどにより、応答可能者を絞り込むことが必要になる。
【0106】
以上、双方向放送番組のアクセス情報と応答データの暗号化について、シーザー暗号方式を用いた例を説明したが、もちろん、他の暗号方式を用いることもできる。
【0107】
複数の暗号方式を選択することができる場合は、放送局側から暗号方式を指定してもよい。また、応答データの暗号化では、応答データに暗号方式を指定するコードを含ませてもよい。
【0108】
[他の実施例]
上述の例では、双方向放送番組のアクセス情報と応答データとを暗号化することにより、それぞれの内容を第三者に対して秘密にすることができたが、一定の法則に従って、アクセス情報や応答データの情報を圧縮することによっても、第三者は原情報を復元することができないので、それぞれの内容を秘密にすることができる。
【0109】
この実施例では、応答先電話番号の特性を利用して、その情報量を圧縮する。即ち、応答先電話番号がテレゴングサービスの電話番号であれば、予め固定されている番号部分は多重情報としては送らない。残余の番号部分は、その規則性を利用した圧縮を行なう。また、応答先電話番号が複数個である場合には、一つの電話番号はその全桁を送るが、他の電話番号情報は、全桁を送る電話番号との差分のみを送る。
【0110】
[応答先電話番号の情報圧縮の第1の例]
図8は、応答先電話番号の情報圧縮方法の第1の例を説明するためのもので、この例では、複数個の電話番号の関連性を利用することにより、情報圧縮している。
【0111】
図8Aは、一つの設問データのうちの複数個の選択肢データの部分の例であり、また、図8Bは、この図8Aの複数個の選択肢の、それぞれの選択肢番号に対応付けられる応答電話番号の例を示すものである。この図8の例は、連続番号[01]〜[04]までの4個の選択肢番号の選択肢についての応答先電話番号として、図8Bに示すように連続する昇順の電話番号を割付けるようにする場合である。
【0112】
この図8の例では、設問データとして放送する最初の選択肢番号の選択肢データの応答先電話番号としては、10桁の電話番号TNOをすべて放送する。そして、それ以降の選択肢番号の選択肢データの応答先電話番号の情報は、その直前の選択肢データの応答先電話番号との差分Δa(ここでは、この差分Δaは、受信側で直前の選択肢データの応答先電話番号に加算する値であるとする)を放送するようにする。
【0113】
すなわち、選択肢番号[01]の選択肢については、その選択肢データを構成する応答先電話番号として[0180000001]を放送する。次の選択肢番号[02]の選択肢についての応答先電話番号は[0180000002]であるので、この選択肢についての選択肢データの応答先電話番号の情報としては、その直前である選択肢番号[01]の応答先電話番号との差分Δaである[1]が放送される。
【0114】
同様にして、選択肢番号[03]については、その直前の選択肢番号[02]の応答先電話番号との差分Δaである[1]が、また、選択肢番号[04]については、その直前の選択肢番号[03]の応答先電話番号との差分Δaである[1]が、それぞれその選択肢データを構成する応答先電話番号の情報として放送される。
【0115】
受信側では、最初の選択肢の応答先電話番号TNOは、その選択肢データからそのまま取り出され、その次の選択肢データについては、前記の最初の選択肢の応答先電話番号TNOに、その応答先電話番号の情報として多重放送された差分Δaが加算されて、当該選択肢の応答先電話番号が求められる。そして、その以降の選択肢データについては、求められた直前の選択肢の応答先電話番号に、当該選択肢データの応答電話番号情報として多重放送された差分Δaが加算されて、当該選択肢の応答先電話番号が求められる。
【0116】
この例の場合には、直前の選択肢番号の応答先電話番号との差分であるので、その差分が比較的小さく、多重化伝送情報としては1桁の数字でよい場合が多くなり、情報圧縮率が大きい。
【0117】
特に、複数個の応答先電話番号が昇順の連続番号である場合には、設問データの最初の選択肢データ以外の選択肢データの応答先電話番号の情報はすべて「1」となる。そこで、このように、直前の選択肢の応答先電話番号と次の選択肢の応答先電話番号との差分Δaがすべて等しい数値であって、選択肢番号も昇順の連続番号で割り当てる場合、例えば図8Cの例に示すように、例えば2番目の選択肢番号と、最後の選択肢番号とを記号「#」で連結することで、2番目から最後の選択肢番号まで選択肢番号が連続していることを示し、その後に共通の差分Δaの情報を多重化放送するようにすることにより、さらに情報圧縮することが可能である。
【0118】
なお、以上の例では、設問データの先頭の選択肢データの応答先電話番号は10桁すべてを多重放送するようにしたが、10桁すべてを多重放送する選択肢データの設問データ中の位置は、中間位置の選択肢データであってもよいし、最後の選択肢データであってもよい。
【0119】
この場合に、中間位置の選択肢データについて、10桁すべての応答先電話番号を多重放送する場合において、応答先電話番号が前述のように昇順(連続でなくてもよい)に割り当てられている場合には、当該中間位置の選択肢データよりも前の選択肢データの応答先電話番号の情報は、受信側で、その直後の選択肢の電話番号から差し引く差分値とし、当該中間位置の選択肢データよりも後の選択肢データの応答先電話番号の情報は、前記差分Δaのように、その直前の選択肢の電話番号に加算する値とする。
【0120】
また、最後の選択肢データについて、10桁すべての応答先電話番号を多重放送する場合において、応答先電話番号が前述のように昇順(連続でなくてもよい)に割り当てられている場合には、受信側で、その直後の選択肢の電話番号から差し引く差分値とする。また、最後の選択肢データについて、10桁すべての応答先電話番号を多重放送する場合において、応答先電話番号が降順(連続でなくてもよい)に割り当てられている場合には、受信側で、その直後の選択肢の電話番号に加える差分値とする。
【0121】
なお、差分値として負の値になるときには、その応答先電話番号の情報に、例えば記号「A」を付加して、負の値であることを示すようにすれば、前述のような電話番号の昇順や降順などを考慮したり、10桁すべての応答先電話番号を多重化する選択肢の、設問データ中での位置を考慮した処理は不要となる。
【0122】
上述のようにして圧縮された応答先電話番号は、前述のような暗号化応答先電話番号と同様に、DTMF信号の文字、例えば「A」と「C」とで、圧縮方式の種類を表す適宜の数字[j(=0〜9)]を挟み、文字「B」と「C」とで、圧縮された電話番号を挟むと共に、DTMF信号の記号「#」と「#」で、圧縮方式の情報と圧縮された電話番号とを前後から挟んで、1つのパックにして、双方向放送番組の設問の関連情報などと識別可能に区分されて放送される。
【0123】
また、前述のように、圧縮方式の情報の部分と圧縮された電話番号の部分とを、それぞれ記号「#」と「#」とで挟んで別個のパックとし、双方向番組の最初に、圧縮方式の情報のパックだけを放送しておき、同じ番組の設問時点で、圧縮された電話番号のパックを放送するようにしてもよい。
【0124】
[圧縮応答先情報の受信と復元]
次に、図9をも参照しながら、受信側における圧縮答先情報の受信処理と復元処理とについて説明する。
【0125】
この実施例では、図9に示すような復元処理ルーチン180のサブルーチン150において、前述のような暗号化応答先情報の受信処理と同様にして、DTMF信号の記号「#」と「#」を指標として、受信されたデータから、上述のようなパック形式の圧縮応答先情報が抽出される。
【0126】
そして、ステップ181において、文字「A」と「C」;「B」と「C」でそれ挟まれた、圧縮方式の情報と圧縮応答先情報とが分離される。次のステップ182では、分離された圧縮方式の情報に基づいて、10桁すべてが送られてきた応答先電話番号に対して、差分の情報を加算あるいは減算するだけの簡単な演算行うことにより、各選択肢の応答先電話番号が復元される。これらの応答先電話番号はメモリに保存されて(ステップ183)、前述のように、双方向番組に対する応答の際に利用される。
【0127】
前述と同様に、この実施例でも、例えば、DTMF信号の文字「A」と「C」とに挟まれた圧縮方式の情報の意味するところが判らない限り、その後に送られる「B」と「C」とに挟まれた圧縮応答先情報を復元して、双方向放送番組の応答のために利用することはできないので、第三者に対する、応答先情報の秘密性が保持される。
【0128】
[応答先電話番号の情報圧縮の第2の例]
図10は、応答先電話番号の情報圧縮方法の第2の例を説明するためのものであり、この例でも、前述の第1の例と同様に、複数個の電話番号の関連性を利用することにより、情報圧縮している。
【0129】
図10Aは、一つの設問データのうちの複数個の選択肢データの部分を示すものであり、また、図10Bは、この例の連続番号[01]〜[04]までの4個の選択肢についての選択肢データの応答先電話番号の例を示すものである。
【0130】
この図10の例においても、設問データとして放送する最初の選択肢番号の選択肢データの応答先電話番号としては、10桁の電話番号TNOをすべて放送する。そして、それ以降の選択肢番号の選択肢データの応答先電話番号の情報は、最初の選択肢データの応答先電話番号TNOとの差分Δb(この差分Δbは、受信側で最初の選択肢データの応答先電話番号に加算する値であるとする)を多重放送する。
【0131】
受信側では、図10Bに示すように、最初の選択肢データの応答先電話番号TNOに、それぞれの選択肢データの差分Δbを加算するだけで、当該選択肢データの選択肢番号に対応する応答先電話番号が再生できる。
【0132】
この例においても、前述した第1の例とまったく同様にして、10桁すべての応答先電話番号を多重放送する選択肢データの設問データ中の位置は、設問データの先頭の選択肢データの中間位置の選択肢データであってもよいし、最後の選択肢データであってもよい。
【0133】
また、差分値として負の値になるときには、その応答先電話番号の情報に、例えば記号「A」を付加して、負の値であることを示すようにすれば、電話番号の昇順や降順などを考慮したり、10桁すべての応答先電話番号を多重化する選択肢の、設問データ中での位置を考慮した処理は不要となるのも第1の例と同様である。
【0134】
電話番号の情報圧縮に、この第2の例を用いた場合にも、第1の例と同様に、受信側では、10桁すべてが送られてきた応答先電話番号に対して差分の情報を加算あるいは減算するだけの簡単な演算により、容易に各選択肢の応答先電話番号を再生することができる。
【0135】
[応答先電話番号の情報圧縮の第3の例]
電話番号の情報を圧縮する第3の例としては、上述のように、テレゴングサービスの電話番号が、上4桁が[0180]と定まっており、しかも、放送メディアでこのサービスを利用する場合には、次の桁も[0]と定まっていることを利用する。
【0136】
すなわち、この第3の例の場合には、図11Aに示すように、定まっている上5桁の電話番号は多重データとしてはまったく送らない。そして、この第3の例の場合には、設問データの数が100以下であるので、電話番号として変化するのは下2桁とする。また、電話番号の中間の3桁は同じ番号として、それを1桁の数字で代表して表す。
【0137】
すなわち、例えば図11Bに示す例のように、電話番号[0180000001]の場合は、中間の3桁の番号[000]は、1つの[0]で代表し、最後の下2桁は、そのまま伝送する。したがって、多重して伝送する電話番号の情報は、図11Cに示すように、[001]になる。
【0138】
同様に、例えば図11Dに示す例のように、電話番号[0180011101]の場合は、中間の3桁の番号[111]は、1つの[1]で代表し、最後の下2桁は、そのまま伝送する。したがって、多重して伝送する電話番号の情報は、図11Eに示すように、[101]で表すことができる。また、例えば電話番号[0180022203]は、中間の3桁の番号[222]を[2]で代表すると、電話番号の情報は、[203]で表すことができる。
【0139】
この第3の例の場合の複数個の選択肢データの例を図11Fに示す。
【0140】
この第3の例の場合には、受信装置では、各選択肢の応答先電話番号は、次のようにして再生する。まず、[01800]の5桁の番号をセットする。次に、この5桁の番号に続いて、電話番号の情報として多重伝送されてきた3桁の情報の最初の数字を3桁続ける。その後に、電話番号の情報として多重伝送されてきた3桁の情報の下2桁を続ける。
【0141】
この第3の例の場合には、最初の選択肢データの応答先電話番号でも、前述の第1および第2の例のように、10桁の電話番号のすべてを送る必要はなく、3桁に圧縮した情報を送ればよいので、その分の情報量の削減ができる。
【0142】
そして、上述のような演算を行なう代わりに、3桁の圧縮電話番号情報と、これに対する10桁の電話番号情報を記憶する対応テーブルを受信装置に用意しておき、当該対応テーブルを参照することにより、応答先電話番号を再生するようにすることもできる。
【0143】
この対応テーブルを用いる場合、例えば、DTMF信号の文字「A」と「B」で対応テーブルの使用を表す適宜の数字[k(=0〜9)]を挟み、文字「B」と「C」で圧縮された電話番号を挟むと共に、記号「#」と「#」で、圧縮方式の情報と圧縮された電話番号とを前後から挟んで、1つのパックにして、双方向放送番組の設問の関連情報などと識別可能に区分されて放送される。
【0144】
なお、上述の各実施例では、応答先電話番号や応答データの暗号化処理と圧縮処理とをそれぞれ単独で行う場合について説明したが、暗号化処理と圧縮処理とを複合して行うようにしてもよい。この複合処理の場合は、情報量削減と一層の秘密化とが達成される。
【0145】
また、上述の実施例では、テレゴングサービスを用いて応答を行なう場合の例であるが、放送局などの所定の返信先の電話番号を番組関連情報中の応答先電話番号として放送し、直接的に放送局と応答の通信を行なうようにする場合にも、もちろんこの発明は適用できる。
【0146】
また、双方向番組の番組関連情報は、映像信号の垂直ブランキング期間内の空きの水平区間に重畳するようにしてもよい。また、音声多重の副音声信号としてデータを多重したり、多重データを搬送するために主放送信号としての映像信号や音声信号とは別の帯域の信号を用いる多重放送の場合にも、多重データの抽出、デコード処理の部分を変更するだけで対応することができる。
【0147】
また、可聴音として放送音声に多重化する方法としては、DTMF音を使用する場合に限られるものではなく、放送番組の音声とは分離できる態様のものであれば、種々の方法が採用できる。例えば、所定のトーン信号を一定周期で複数回断続する音声を多重データの開始信号とし、一定の規則にしたがったトーンを、各数値や記号などに割り当てる方法を用いることもできる。
【0148】
また、衛星放送、ケーブルテレビ放送の場合でも、この発明は適用することができる。さらに、前述の実施例では、この発明をテレビジョン放送および受信機に適用した場合について説明したが、双方向放送のアクセス用データなどの副放送情報を、上記の例のように比較的狭いオーディオ帯域内の例えばDTMF信号を用いて構成し、主放送オーディオ信号と多重して放送するものであれば、AM、FMのラジオ放送やPCM音声放送と、それぞれ対応の受信機に適用することも可能である。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、応答に電話回線を使用する双方向放送方式において、放送局側では、所定の暗号化方式および情報圧縮方式の少なくとも一方で、双方向放送番組の応答先情報を秘密化処理して、暗号鍵や圧縮方式の種類のような処理関連情報とともに放送し、受信側では、処理関連情報に基づいて、秘密化処理された応答先情報を復元し、放送局側への応答に利用するようにしたので、第三者に対する、応答先情報の秘密性を保持することができる。
【0150】
また、受信側からの応答情報を同様に秘密化処理することにより、第三者に対する、応答情報の秘密性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送方式の一実施例の暗号処理を説明するための概念図である。
【図2】この発明による双方向放送の受信装置の一実施例での秘密化情報の受信処理を説明するための図である。
【図3】この発明による双方向放送の受信装置の一実施例での暗号解読処理を説明するための流れ図である。
【図4】この発明による双方向放送方式の一実施例の全体の概要を示す図である。
【図5】図4の受信装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図6】図4の受信装置での応答操作を説明するための概念図である。
【図7】図4の受信装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明による双方向放送方式の応答先情報の圧縮処理を説明するための概念図である。
【図9】この発明による双方向放送の受信装置の一実施例での復元処理を説明するための流れ図である。
【図10】この発明による双方向放送方式の応答先情報の圧縮処理を説明するための概念図である。
【図11】この発明による双方向放送方式の応答先情報の圧縮処理を説明するための概念図である。
【図12】電話投票サービスを説明するための概念図である。
【図13】この発明を説明するための概念図である。
【図14】この発明を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 放送局のシステム
20 受信装置システム
21 テレビジョン受像機
22 アダプタ装置本体
23 リモートコマンダ
22MC マイクロホン
22PD リモコン受光部
23SD 発光部
23K 操作ボタン
30 電話局のシステム
31 電話回線
217 DTMFレシーバ
218 IDメモリ
300 マイコン
150 秘密化情報の受信処理ルーチン
170 暗号解読処理ルーチン
180 復元処理ルーチン

Claims (6)

  1. 放送側から、所定のタイミングで秘密化処理された情報を復元するための秘密化処理復元用情報を、放送信号中に多重して放送する第1の工程と、
    受信側において、前記第1の工程において送られてくる前記秘密化処理復元用情報を受信して保持する第2の工程と、
    放送側から、前記第1の工程の後に、番組中の設問に対する所定の応答先情報を、前記秘密化処理復元用情報を用いて復元可能な秘密化処理を施して、前記放送信号中に多重して放送する第3の工程と、
    受信側において、前記第3の工程において送られてくる前記応答先情報を受信し、前記第2の工程で保持されている前記秘密化処理復元用情報を用いて復元して、前記設問に対する応答のために用いるようにする第4の工程と、
    を備える双方向放送方法。
  2. 前記第1の工程における前記所定のタイミングは、前記番組の開始時点である
    ことを特徴とする請求項1に記載の双方向放送方法。
  3. 所定のタイミングで放送側から、放送信号中に多重されて送られてくる、秘密化処理された情報を復元するための秘密化処理復元用情報を、受信して、保持する手段と、
    前記放送側から、前記所定のタイミングの後に、放送信号中に多重されて送られてくる、前記秘密化処理復元用情報を用いて復元可能な秘密化処理が施されている、番組中の設問に対する所定の応答先情報を受信する手段と、
    前記受信した前記所定の応答先情報を、前記保持されている前記秘密化処理復元用情報を用いて復元する手段と、
    を備えることを特徴とする双方向放送の受信装置。
  4. 前記所定のタイミングは、前記番組の開始時点である
    ことを特徴とする請求項3に記載の双方向放送の受信装置。
  5. 所定のタイミングで放送側から、放送信号中に多重されて送られてくる、秘密化処理された情報を復元するための秘密化処理復元用情報を受信して、保持する工程と、
    前記放送側から、前記所定のタイミングの後に、放送信号中に多重されて送られてくる、前記秘密化処理復元用情報を用いて復元可能な秘密化処理が施されている、番組中の設問に対する所定の応答先情報を受信する工程と、
    前記受信した前記所定の応答先情報を、前記保持されている前記秘密化処理復元用情報を用いて復元する工程と、
    を備えることを特徴とする双方向放送の受信方法。
  6. 前記所定のタイミングは、前記番組の開始時点である
    ことを特徴とする請求項3に記載の双方向放送の受信方法。
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