JPH09231904A - 偏向コイル用ボビン、偏向ヨーク、及び偏向ヨークの組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体型のスリットサドル型巻線方式の利点を
生かしながら、一方向組立によっても偏向感度を良好に
保つことができる水平偏向コイル用ボビン、及び偏向ヨ
ークを得ること。 【解決手段】 水平偏向コイル用ボビン１を、ネック側
折り返し部４を含むネック側ボビン１０と、その余の部
分のスクリーン側ボビン９とに分割し、スクリーン側ボ
ビン９に設けた円柱形状の結合脚１１をネック側ボビン
１０の結合孔１２に挿入し位置規制する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コイル素線収納
用の案内溝を設けてサドル型にコイルを直接巻線するス
リットサドル巻線方式の偏向ヨークの偏向コイル用ボビ
ン（以下、「コイルボヒン」という）、このコイルボビ
ンを用いた偏向ヨーク及び偏向ヨークの組立方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＲＴディスプレイ装置の大型化
と広角偏向化が進むとともに、これらディスプレイ装置
に用いられる偏向ヨークにはより高品位な特性が要求さ
れるようになった。このような偏向ヨークに求められる
大きな条件の一つに、製造時のコイル巻線分布を当初の
設計通りに実現できるように構成することがあげられ
る。こうした偏向ヨークの製造条件を満足する偏向コイ
ルの巻線方法として、コイルボビンにコイル素線収納用
の案内溝を設けてサドル型に直接巻線するスリットサド
ル巻線方式がある。

【０００３】図５は、この種の従来のコイルボビンを示
す図で、同図（ａ）は軸線を通る水平面で上下に二分さ
れたコイルボビン１をＣＲＴのネック側から見た背面
図、同図（ｂ）はＣＲＴのスクリーン側から見た正面
図、同図（ｃ）は側面図、同図（ｄ）はネック側折り返
し部の拡大断面図である。

【０００４】図に示すように、ＣＲＴ等の装着場所の外
面形状に合せたサドル型形状のコイルボビン１の内面
に、ボビン軸方向に延設した複数の導線案内溝２を設け
るとともに、コイルボビン１のスクリーン側折り返し部
３とネック側折り返し部４のそれぞれに導線を折り返し
案内する複数の巻線フック５、６を設け、各導線案内溝
２内を通って巻線フック５、６に導線を掛け渡してサド
ル型に巻線して、水平偏向コイル７を形成している。

【０００５】しかしこの従来例の水平偏向コイル７で
は、ＣＲＴのネック側折り返し部４の外径ｄが大きいた
めに、環状の非分割型コアを使用して、水平偏向コイル
７の外側に垂直偏向コイルを設けることができない。そ
こで、分割型コアを用いて垂直偏向コイルを配置するこ
とになるが、分割されたコアを使用した偏向ヨークはそ
の組立性に劣るという問題点があった。

【０００６】図６は、特開平４−１４７５４６号公報に
示されている、上記従来例の問題点の改良を図ったコイ
ルボビンを示す図である。同図（ａ）はネック側折り返
し部の構造を示す斜視図、同図（ｂ）は側面図、同図
（ｃ）はネック側折り返し部の拡大断面図である。

【０００７】この従来例の水平偏向コイルでは、ネック
側折り返し部４の巻線フック６ａ〜６ｅを図に示すよう
に複数に分割し、ネック側折り返し部４に掛け渡される
水平偏向コイル７を分割している。これにより、図５
（ｄ）に示した従来例のものに比べて、図６（ｃ）に示
すようにネック側のコイル外径ｄを小さく形成できる。
その結果、この水平偏向コイルは内径を小さくした非分
割型コアをネック側から軸方向に装着して、ボビン軸線
に沿った一方向組立が可能となるために、組み立て性の
向上が図られる。すなわち、このようなコイルボビンを
使用した偏向ヨークは一体型（スリットサドル）巻線方
式と呼ばれており、巻線精度の向上及び組立作業の合理
化（自動組立に対応しやすい）という効果が得られる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の一体型のスリッ
トサドル型巻線方式の偏向ヨークに使用されるコイルボ
ビンは、ネック側のコイル外径ｄを小さく形成できるけ
れども、図６（ｃ）に示すように折り返し部４の外径ｄ
はラッパ状のテーパ部の口径ａよりも巻線の厚みｂだけ
外側に突出した形状となる。したがって、コイルボビン
１に軸方向から挿入される非分割型コアの内径も、分割
型コアの場合よりもｂだけ大きく形成されなくてはなら
ず、この結果、偏向コイルの磁気抵抗が大きくなる。こ
れは、偏向磁界を発生する効率が悪くなることを意味し
ており、偏向ヨークの偏向感度が悪化し、偏向回路の消
費電力が増大することになる。

【０００９】このような偏向感度の低下は、特に広角偏
向ＴＶや高速スキャンを行うＨＤＴＶ、高解像度ディス
プレイモニタにおいては大きな問題となる。

【００１０】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、非分割型コアの内径をネック側
折り返し部の外径にかかわりなく小さくでき、一体型の
スリットサドル型巻線方式の利点を生かしながら偏向感
度を良好に保つことができるコイルボビンとこのコイル
ボビンを用いた偏向ヨーク、及びこの偏向ヨークの組立
方法を得ることを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る偏向コイ
ル用ボビンは、内面にコイル素線収納用の複数の案内溝
を有するテーパ部と、このテーパ部のスクリーン側およ
びネック側の各端部の巻線フックとを有するものであっ
て、スクリーン側ボビンとネック側ボビンの少なくとも
２部分に、その中心軸に交わる面で分割され、分割され
た各ボビンは、一方のボビンに設けられた軸線方向に突
出する複数の結合脚が、他方のボビンに設けられた結合
孔内に挿入されることによって、互いに一体に結合する
よう構成されていることを特徴としている。

【００１２】また、請求項２に係る偏向コイル用ボビン
は、内面にコイル素線収納用の複数の案内溝を有するテ
ーパ部と、このテーパ部のスクリーン側折り返し部およ
びネック側折り返し部にそれぞれ設けた巻線フックとを
有するものであって、スクリーン側折り返し部を含むス
クリーン側ボビンと、ネック側折り返し部を含むネック
側ボビンと、それらの間のテーパ部を構成する中間部ボ
ビンとに、その中心軸に交わる面で分割され、ボビンの
分割面の一方に設けられた軸線方向に突出する複数の結
合脚が、他方の分割面に設けられた結合孔内に挿入され
ることによって、３つのボビンが互いに一体に結合する
よう構成されていることを特徴としている。

【００１３】また、請求項３に係る偏向コイル用ボビン
は、請求項１または請求項２記載の偏向コイル用ボビン
において、結合脚を円柱形状としたものである。

【００１４】また、請求項４に係る偏向コイル用ボビン
は、請求項１または請求項２記載の偏向コイル用ボビン
において、結合脚の先端が先細に形成されているもので
ある。

【００１５】また、請求項５に係る偏向ヨークは、請求
項１ないし請求項４のいずれか一項記載の偏向コイル用
ボビンの案内溝と巻線フックに水平偏向コイルをサドル
型に巻線して、各ボビンを互いに結合して保持したこと
を特徴としている。

【００１６】また、請求項６に係る偏向ヨークの組立方
法は、請求項１ないし請求項４のいずれか一項記載の偏
向コイル用ボビンと、スクリーン側縁部及びネック側縁
部にそれぞれ巻線ガイドを備えた非分割型コアとからな
る偏向ヨークの組立方法であって、非分割型コアの内面
に沿ってサドル型に巻回した垂直偏向コイルをテーパ部
を有するボビンの外側に取り付ける工程と、スクリーン
側ボビンにネック側ボビンを取り付けて偏向コイル用ボ
ビンを組み立てる工程と、偏向コイル用ボビンの内側に
サドル型に水平偏向コイルを巻回する工程とを含むこと
を特徴としている。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる偏向ヨー
クを、その実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明
する。なお、図において、従来のものと同一または相当
のものは同一符号によって示される。

【００１８】実施の形態１．図１は、この発明の実施の
形態のコイルボビン１を示す図である。同図（ａ）はコ
イルボビンの側面図、同図（ｂ）はコイルボビンをｂ−
ｂ線方向から見たネック側ボビンの平面図、同図（ｃ）
はコイルボビンをｃ−ｃ線方向から見たスクリーン側ボ
ビンの平面図である。図において、ＡＸは円錐台に近い
形状のコイルボビンのテーパ部８の中心を示す軸線であ
る。コイルボビン１は、スクリーン側折り返し部３を含
むスクリーン側ボビン９と、ネック側折り返し部４を含
むネック側ボビン１０とに分割して形成される。９ａ，
１０ａは、各ボビン９、１０の中心の軸線ＡＸに直角に
交わる面をなす分割面である。１１はスクリーン側ボビ
ン９の分割面９ａから軸線ＡＸと平行に突出して形成さ
れた円柱形状の結合脚であり、これがネック側ボビン１
０の分割面１０ａに形成された結合孔１２へ挿入され、
各ボビン１０、１１の位置規制を行う。

【００１９】なお、ここでは結合脚１１の本数は４本で
あり、分割面９ａに互いに９０°の角度で配置されてい
るが、２本だけであってもよい。

【００２０】図２は、偏向ヨークの組立手順を示す図で
ある。

【００２１】２部分に分割されたコイルボビン１は、ス
クリーン側ボビン９が非分割型コア１３のスクリーン側
縁部から挿入され、次にネック側ボビン１０と一体に結
合される。ここでは、最初にまず非分割型コア１３の前
縁（スクリーン側縁部）及び後縁（ネック側縁部）に巻
線ガイド１４、１５を取付け、これら巻線ガイド１４、
１５を利用してコア１３の内面に沿ってサドル型に垂直
偏向コイル１６を巻回する。そして、このサドル型に巻
回した垂直偏向コイル１６をスクリーン側ボビン９の分
割面９ａ側から挿嵌し、テーパ部８の外側に取り付け
る。次に、スクリーン側ボビン９にネック側ボビン１０
を取り付ける。この際、結合孔１２に結合脚１１を挿入
する。結合脚１１が結合孔１２に挿入されると、スクリ
ーン側ボビン９に対するネック側ボビン１０の軸ＡＸを
中心とする回転方向の位置が定められる。スクリーン側
ボビン９とネック側ボビン１０とでコイルボビン１が構
成される。次に、コイルボビン１の内側にサドル型に水
平偏向コイル（図示せず）を巻回する。すなわち、案内
溝２と巻線フック５、６に水平偏向コイル７をサドル型
に巻線する。

【００２２】以上の工程の間、ネック側ボビン１０とス
クリーン側ボビン９とは、必要に応じて図示しない保持
具により互いに結合状態に保たれているが、巻線を終え
た後は、巻線によってボビン９、１０が互いに強固に結
合される。即ち、接着剤を用いたり、複雑な結合爪を構
成しなくても、ボビン９、１０は互いに結合した状態に
保持される。

【００２３】また、上記のように構成された偏向ヨーク
は、非分割型コア１３の内径がネック側折り返し部４の
外径の大きさより小さく形成されたものを使用できるか
ら、偏向磁界が効率良く形成される。

【００２４】しかも、組立に際しては、軸線ＡＸと平行
に各部材を移動すればよく、組立が容易である。

【００２５】図３（ａ）は、結合脚１１の先端形状を拡
大して示す側面図、同図（ｂ）は、組立られた偏向ヨー
クをネック側から見た図である。図示のように円柱状の
結合脚１１の先端は先細に形成されている。

【００２６】さらに、図３（ａ）に示すように、円柱状
の結合脚１１の先端１１ａを先細に形成することによ
り、結合孔１２への挿入がしやすくなり、自動化対応も
一層に行い易くなる。

【００２７】実施の形態２．図４は、この発明の別の実
施の形態のコイルボビンを示す側面図である。

【００２８】図において、１０はネック側折り返し部４
を含むネック側ボビン、１７はスクリーン側折り返し部
を含むスクリーン側ボビン、１８はテーパ部８を構成す
る中間部ボビンであり、１０ａ，１７ａ，１８ａ及び１
８ｂは、それらの中心の軸線ＡＸに直角に交わる面をな
す分割面である。

【００２９】１１ａは中間部ボビン１８の分割面１８ａ
から軸線ＡＸと平行に突出して形成された円柱形状の結
合脚であり、これがスクリーン側ボビン１７の分割面１
７ａに形成された結合孔（図示せず）へ挿入される。ま
た、１１ｂは中間部ボビン１８の分割面１８ｂから軸線
ＡＸと平行に突出して形成された円柱形状の結合脚であ
り、これがネック側ボビン１０の分割面１０ａに形成さ
れた結合孔（図示せず）へ挿入される。このようにし
て、各ボビン１０、１７、１８は一体に結合され、それ
らの位置規制が行われる。

【００３０】この実施の形態のコイルボビン１は、スク
リーン側ボビン１７と中間部ボビン１８とが結合された
後、実施の形態１のものと同様の工程で偏向ヨークとし
て組立ることができる。

【００３１】この実施の形態では、非分割型コアの内径
を大きくすることなく一方向組立が可能となるので、偏
向感度を劣化させることがなく、しかも各ボビンの成形
金型を３つに分割できるので、その設計自由度が増大す
るとともに、金型を小型単純化できるので、金型製作コ
ストを削減することも可能である。

【００３２】なお、上述した実施の形態では、結合脚の
形状を円柱としているが、これは樹脂材料を金型に注入
して各コイルボビンを成形する際に、成形精度を高め
て、その成形を容易に行えるからであって、結合脚の形
状を角柱とすることも可能である。

【００３３】

【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。

【００３４】請求項１に記載した偏向コイル用ボビンに
よれば、スクリーン側ボビンとネック側ボビンの少なく
とも２部分に、その中心軸に交わる面で分割され、分割
された各ボビンは、一方のボビンに設けられた軸線方向
に突出する複数の結合脚が、他方のボビンに設けられた
結合孔内に挿入されることによって、互いに一体に結合
されるので、非分割型コアの内径をネック側折り返し部
の外径の大きさに係わりなく小さくでき、従って巻回さ
れたコイルの偏向感度を悪化させることなく、一体スリ
ットサドル型巻線方式及び非分割コアを用いた偏向ヨー
クの一方向組立を簡単な結合方式で実現できる。

【００３５】請求項２に記載した偏向コイル用ボビンに
よれば、スクリーン側ボビンと、ネック側ボビンと、そ
れらの間のテーパ部を構成する中間部ボビンとに分割し
たので、非分割型コアの内径をネック側折り返し部の外
径の大きさに係わりなく小さくできるとともに、各ボビ
ンの成形金型の設計自由度が増大し、また金型を小型単
純化でき、その製作コストを削減することが可能であ
る。

【００３６】請求項３に記載した偏向コイル用ボビンに
よれば、結合脚を円柱形状としたので、その成形が容易
になる。

【００３７】請求項４に記載した偏向コイル用ボビンに
よれば、結合脚の先端が先細に形成されているので、各
ボビンを一体に結合する際に結合脚を結合孔に挿入しや
すくなり、自動化対応も行い易くなる。

【００３８】請求項５に記載した偏向ヨークによれば、
ボビンの案内溝と巻線フックに水平偏向コイルをサドル
型に巻線するだけで、接着剤を用いたり、複雑な結合爪
を構成しなくても、各ボビンを互いに結合して保持でき
る。

【００３９】請求項６に記載した偏向ヨークの組立方法
によれば、非分割型コアの内面に沿ってサドル型に巻回
した垂直偏向コイルをスクリーン側ボビンのテーパ部の
外側に取り付けた後、ネック側ボビンを取り付け、この
ボビンの内側にサドル型に水平偏向コイルを巻回するよ
うにしたので、巻回されたコイルの偏向感度を悪化させ
ることなく、一体スリットサドル型巻線方式及び非分割
コアを用いた偏向ヨークの一方向組立を簡単な結合方式
で実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態のコイルボビンを示す
図である。

【図２】 偏向ヨークの組立手順を示す図である。

【図３】 （ａ）は、結合脚の先端形状を拡大して示す
側面図、（ｂ）は、組立られた偏向ヨークをネック側か
ら見た図である。

【図４】 この発明の別の実施の形態のコイルボビンを
示す側面図である。

【図５】 従来のコイルボビンを示す図である。

【図６】 従来の一方向組立用のコイルボビンを示す図
である。

【符号の説明】

１ 水平偏向コイル用ボビン（コイルボビン）、 ２
導線案内溝、 ３ スクリーン側折り返し部、 ４ ネ
ック側折り返し部、 ５、６ 巻線フック、７ 水平偏
向コイル、 ８ テーパ部、 ９ スクリーン側ボビ
ン、 １０ ネック側ボビン、 １１ 円柱状突起、
１２ 結合孔、 １８ 中間部ボビン。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内面にコイル素線収納用の複数の案内溝
   を有するテーパ部と、前記テーパ部のスクリーン側およ
   びネック側の各端部の巻線フックとを有する偏向コイル
   用ボビンにおいて、 スクリーン側ボビンとネック側ボビンの少なくとも２部
   分に、その中心軸に交わる面で分割され、 分割された各ボビンは、一方のボビンに設けられた軸線
   方向に突出する複数の結合脚が、他方のボビンに設けら
   れた結合孔内に挿入されることによって、互いに一体に
   結合するよう構成されていることを特徴とする偏向コイ
   ル用ボビン。
2. 【請求項２】 内面にコイル素線収納用の複数の案内溝
   を有するテーパ部と、前記テーパ部のスクリーン側折り
   返し部およびネック側折り返し部にそれぞれ設けた巻線
   フックとを有する偏向コイル用ボビンにおいて、 前記スクリーン側折り返し部を含むスクリーン側ボビン
   と、ネック側折り返し部を含むネック側ボビンと、それ
   らの間のテーパ部を構成する中間部ボビンとに、その中
   心軸に交わる面で分割され、 ボビンの分割面の一方に設けられた軸線方向に突出する
   複数の結合脚が、他方の分割面に設けられた結合孔内に
   挿入されることによって、３つのボビンが互いに一体に
   結合するよう構成されていることを特徴とする偏向コイ
   ル用ボビン。
3. 【請求項３】 前記結合脚は、円柱形状であることを特
   徴とする請求項１または請求項２記載の偏向コイル用ボ
   ビン。
4. 【請求項４】 前記結合脚は、その先端が先細に形成さ
   れていることを特徴とする請求項１または請求項２記載
   の偏向コイル用ボビン。
5. 【請求項５】 前記請求項１ないし請求項４のいずれか
   一項記載の偏向コイル用ボビンの案内溝と巻線フックに
   水平偏向コイルをサドル型に巻線して、前記各ボビンを
   互いに結合して保持したことを特徴とする偏向ヨーク。
6. 【請求項６】 前記請求項１ないし請求項４のいずれか
   一項記載の偏向コイル用ボビンと、スクリーン側縁部及
   びネック側縁部にそれぞれ巻線ガイドを備えた非分割型
   コアとからなる偏向ヨークの組立方法において、 前記非分割型コアの内面に沿ってサドル型に巻回した垂
   直偏向コイルを前記テーパ部を有するボビンの外側に取
   り付ける工程と、 前記テーパ部を有するボビンにネック側ボビンを取り付
   けて前記偏向コイル用ボビンを組み立てる工程と、 前記偏向コイル用ボビンの内側にサドル型に水平偏向コ
   イルを巻回する工程とを含むことを特徴とする偏向ヨー
   クの組立方法。