JP2001126640A - 偏向コイル用ボビン、偏向ヨーク及び陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向コイルが偏向コイル用ボビンの円周方向
に引張られて、ボビン内部で積層の偏り、乱れが生じて
導線の内部バラツキによる偏向性能のバラツキが生じて
いた。 【解決手段】 張力を掛けながら偏向コイル２を形成す
る巻線を巻いていき、テーパー部７から外周部８に引き
回す間に、第１の折り返し部４と第２の折り返し部５に
よって偏向コイル２はテーパー方向と同方向の張力が掛
けられ、テーパー部７では線積が揃い、コイル規制部１
５の間で、偏向コイル２が収まる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネック側からスク
リーン側にかけてラッパ状に開口していく形状の偏向コ
イル用ボビンの構造とこの偏向コイル用ボビンを用いた
偏向ヨークとこの偏向ヨークを用いたテレビジョン受信
機などに使用される陰極線管に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＲＴディスプレイ装置の大型化
と高偏向化が進むとともに、これらディスプレイ装置に
用いられる偏向ヨークにはより高品位な特性が要求され
るようになった。このため、偏向ヨーク製造時にばらつ
きを少なくし、当初の設計値通りのコイル巻線分布を再
現することが必要になっている。

【０００３】図１２は例えば、特開平８−６４１５４号
公報に示された従来の偏向ヨークの組立て手順を説明す
るための図である。図において、１０１は水平偏向コイ
ル用ボビン、１０３はスクリーン側折り返し部、１０４
はネック側折り返し部、１０５と１０６は巻線フック、
１０８はラッパテーパ部、１０９は水平偏向コイル用ボ
ビン１０１を構成するスクリーン側ボビン、１１０は水
平偏向コイル用ボビン１０１を構成するネック側ボビ
ン、１０９ａ，１１０ａは結合面、１１１は非分割型コ
ア、１１２と１１３は巻線ガイド、１１４は垂直偏向コ
イルである。

【０００４】上記構成において、非分割型コア１１１の
前縁と後縁に巻線ガイド１１２，１１３を取り付け、コ
ア１１１の内面に沿ってサドル型の垂直偏向コイル１１
４を巻線したものをスクリーン側ボビン１０９のラッパ
状テーパ部１０８に装着し、ネック側ボビン１１０の接
合面１１０ａに接着剤を塗布して上記垂直偏向コイル１
１４のネック側端部よりも内側でスクリーン側ボビン１
０９の接合面１０９ａに接着して結合し、この水平偏向
コイル用ボビン１０１の内側にサドル型水平偏向コイル
を巻線する手順で偏向ヨークを組み立てる。

【０００５】図１３は水平偏向コイル用ボビン１０１で
の上記巻線フック１０６の巻かれた巻線の拡大図であ
る。（ａ）はネック側から見た上面図、（ｂ）はボビン
中心から見た正面図である。図において、１１５は偏向
コイルを形成する巻線、１１６は巻線１１５の線積を水
平偏向コイル用ボビン１０１内部で規制するリブであ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の偏向ヨーク装置
は以上のように構成されていたので、コイルの導線を張
力をかけて巻線フックにかけるために、図１３のよう
に、ボビン円周方向に引張られてボビン内部で積層の偏
り、乱れが生じており、導線の内部バラツキによる偏向
性能のバラツキが生じていた。また、導線の乱れを制限
するために別途リブをボビン内部に設ける必要があり、
このリブにより導線は線積が制限を受けて、感度の劣化
を余儀なくされていた。

【０００７】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、巻線フックに掛かる偏向コイルの
積層を揃えて、偏向性能が一定で、感度の良い偏向ヨー
ク、偏向コイル用ボビンと陰極線管を得ることを目的と
している。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係る偏向コイ
ル用ボビンにおいては、偏向コイルを偏向用ボビンの開
口端面の径方向に折り曲げるための第１の折り返し部
と、該第１の折り返し部で折り曲げられた偏向コイルを
上記偏向用ボビンの長さ方向に折り返す第２の折り返し
部と、該第２の折り返し部で折り曲げられた偏向コイル
を上記開口端面の開口外周方向に曲げる第３の折り返し
部を含む上記巻線フックを有するものである。

【０００９】また、第３の折り返し部の延長線が、上記
巻線フックの内径部にあって偏向コイルに接するコイル
規制部と偏向コイルを挟む隣接するコイル規制部との中
間に位置するものである。

【００１０】さらに、第１の折り返し部と第２の折り返
し部と上記巻線フックの上面とが同一面であり、上記コ
イル規制部が上記端面より外側に形成するものである。

【００１１】また、この発明に係る偏向ヨークにおいて
は、上記偏向コイル用ボビンと、上記第１の折り返し部
と第２の折り返し部と上記第３の折り返し部とで折り曲
げられる鞍型形状をした偏向コイルを配置したものであ
る。

【００１２】また、この発明に係る陰極線管において
は、上記偏向ヨークを備えたものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１はこの発明の
実施の形態１を示す垂直偏向コイルの画面方向から見た
斜視図である。図において、１はネック側の開口端面か
らスクリーン側の開口端面までの長さ方向にかけてラッ
パ状に開口していく形状の偏向コイル用ボビン、２は偏
向コイル、３は偏向コイル用ボビン１の設けられた偏向
コイル２を引き出す巻線フック、１０はコアである。ま
た、図２（ａ）はこの発明の実施の形態１を示す垂直偏
向コイルの画面方向から見た上面図であり、（ｂ）はこ
の発明の実施の形態１を示す垂直偏向コイルのＡＡ断面
図である。さらに、図３（ａ）はこの発明の実施の形態
１を示す巻線フック３の上面図であり、（ｂ）はこの発
明の実施の形態１を示す巻線フックのＢＢ断面図であ
る。

【００１４】図において、４は偏向コイル２を偏向コイ
ル用ボビン１の開口端面の径方向に折り返す第１の折り
返し部、５は第１の折り返し部４からの偏向コイル２を
の長さ方向に折り返す第２の折り返し部、６は第２の折
り返し部５からの偏向コイル２を偏向コイル用ボビン１
の開口外周方向に曲げる巻線フック３の第３の折り返し
部、７は陰極線管に沿って走る偏向コイル２のテーパー
部、８は第３の折り返し部６間でボビン１の外周を走る
偏向コイル２の外周部、９はボビン内径に突き出した巻
線フック３の一部である巻線フックの内径部、１０はコ
ア、１５は巻線フックの内径部９にあるコイル規制部、
１６は第１の折り返し部４と第２の折り返し部５を繋ぐ
偏向コイル用ボビン１の端面である。また、第３の折り
返し部６は第１の折り返し部４と第２の折り返し部５よ
りも、ネック側の端面とスクリーン側の端面との間の中
心方向、つまり、偏向コイル用ボビン１のネック側に位
置している。

【００１５】上記構成によって、偏向コイル２を形成す
る場合は常に張力を掛けながら巻線を巻いていくが、テ
ーパー部７から外周部８に引き回す間に、第１の折り返
し部４と第２の折り返し部５によって偏向コイル２はテ
ーパー方向と同方向の張力が掛けられ、テーパー部７で
は片側に不均一に偏ることが無い。従って、図３に示す
ように、コイル規制部１５の間で、偏向コイル２が収ま
ることとなる。

【００１６】従って、偏向コイル２の性能を左右するテ
ーパー部７での導線位置の量産バラツキを抑えることが
でき、偏向コイルの乱れによる陰極線管の偏向磁界への
影響を軽減可能となり偏向ヨークの歩留まりを向上さ
せ、ラインでの調整作業を軽減又は削除することができ
る。

【００１７】図４は、この発明の実施の形態１を示す偏
向ヨークをネック側から見た斜視図である。図５（ａ）
はこの発明の実施の形態１を示す偏向コイル用ボビン１
の上面図であり、（ｂ）はこの発明の実施の形態１を示
す偏向コイル用ボビン１のＣＣ断面図である。本構造も
スクリーン側と同様に、偏向コイル２を形成する場合は
常に張力を掛けながら巻いていくが、テーパー部７から
ネック側外周部１１に引き回す間に、第１の折り返し部
１２と第２の折り返し部１３によって偏向コイル２はテ
ーパー方向と同方向の張力が掛けられ、テーパー部７で
は片側に不均一に偏ることが無い。巻線フックの内径部
９の間で、偏向コイル２が収まることとなる。

【００１８】以上の構成により、偏向コイル２のテーパ
ー部７の量産バラツキを抑えることができ、偏向コイル
の乱れによる陰極線管の偏向磁界への影響を軽減可能と
なり偏向ヨーク装置の歩留まりを向上でき、従来歩留ま
り向上のために、ボビン１内径の奥に張り出していたリ
ブを削除できる。このために、コアの内径を小さくする
ことができ、偏向コイルの磁気抵抗が小さくでき、偏向
コイルの磁気抵抗が小さくなり、偏向磁界を発生する効
果を向上させられる。これは偏向ヨークの偏向感度が向
上し、偏向回路の消費電力を抑えることが可能となる。

【００１９】本実施の形態では、垂直偏向コイルのボビ
ン両端に適用する形態を示したが、片側のみに適用して
もよい。また、水平偏向コイルに本実施の形態を適用し
ても同様の効果が得られる。

【００２０】実施の形態２．図６はこの発明の実施の形
態２を示す偏向ヨークの垂直コイルをスクリーン側から
見た斜視図であり、図７（ａ）はこの発明の実施の形態
２を示すボビンのスクリーン側から見た上面図、（ｂ）
はこの発明の実施の形態２を示すボビンのＤＤ断面図、
（ｃ）は図７（ａ）のＸ部を裏面から見た斜視図、
（ｄ）は図７（ａ）のＹ部を裏面から見た斜視図であ
る。

【００２１】図において、巻線フック３の第３の折り返
し部６がコア１０と接する偏向コイル用ボビン１の面１
７とが一致している。コア１０の位置決めは、例えば、
図７の立体図で示す９０°の角度を成すリブ４個に続い
て形成されたコア位置決め片１４にて行われる。偏向コ
イル２は、コア位置決め片１４と同じ位置で折り返した
形となっており、テーパー部７のバラツキを低減し、偏
向ヨークの歩留まりを向上できる。また、本構成によっ
て、ネック側の偏向コイル用ボビン１の肉厚を薄くし
て、ネック側の外周を小さくでき、偏向コイルの長さを
減少させ、偏向感度改善の効果がある。

【００２２】さらに、偏向コイル用ボビン１の構造が簡
単であるために、成形品で作成が容易になり、その結果
安価に偏向ヨーク装置を製造することができる。尚、本
実施の形態では、それぞれ９０°をなす４個のコア位置
決め片１４を用いたが、全周にわたって一続きのものを
用いてもよい。

【００２３】実施の形態３．図８（ａ）はこの発明の実
施の形態３を示す水平偏向コイルのボビンをスクリーン
側から見た上面図であり、（ｂ）はこの発明の実施の形
態３を示す水平偏向コイルのボビンのＥＥ断面図であ
る。図において、２３は偏向コイル用ボビン、２４はコ
イル用ボビンの端面、２５は偏向コイル、２６は巻線フ
ックである。そして、偏向コイル２５は偏向コイル用ボ
ビン２３のテーパー部に沿って、巻線長さが最小となる
ようにする。以上の構造によって、巻線フック２６間の
巻線長さが短くなり、偏向コイル２５の長さを短縮する
ことによって、偏向感度の向上が図られる。

【００２４】実施の形態４．図９（ａ）はこの発明の実
施の形態４を示す垂直偏向コイルのボビンをネック部か
ら見た上面図であり、（ｂ）はこの発明の実施の形態４
を示す垂直偏向コイルのボビンのＦＦ断面図である。図
において、１８は偏向コイル用ボビン、１９は巻線フッ
ク、２０は第３の折り返し部、２１は偏向コイル、２２
は偏向コイルを偏向コイル用ボビン１８の内径で規制す
る巻線フック１９の内径部にあるコイル規制部である。
さらに、隣接する巻線フック１９のコイル規制部２２の
中間に第３の折り返し部２０が位置することを特徴とし
ている。以上の構成によって、偏向コイル２１を中央に
折り曲げて偏向コイル用ボビン１８の外周に向かわせる
ために、コイル規制部２２内部で偏ることを防止でき、
さらに、偏向コイル２１を容易に均一に巻くことが可能
となる。

【００２５】実施の形態５．図１０は、この発明の実施
の形態５を示す偏向ヨークの垂直偏向コイルをネック側
から見た斜視図である。図１１（ａ）はこの発明の実施
の形態５を示す偏向ヨークの垂直偏向コイルのボビンを
ネック側から見た上面図であり、（ｂ）はこの発明の実
施の形態５を示す垂直偏向コイルのボビンのＧＧ断面図
である。図において、２１は偏向コイル、２８は偏向コ
イル用ボビン、２９は偏向コイル用ボビン２８の端面と
同一面を有する巻線フック、３０は巻線フック２９から
突出したコイル規制部、３１は第３の折り返し部であ
る。本実施の形態では、巻線フック２９を偏向コイル用
ボビン２８の端面と同一面とすると共に、偏向コイル用
ボビン２８の内径部を隣接するコイル規制部３０間の中
間に第３の折り返し部３１を位置させる。これにより従
来のボビンの金型を修正するのみで、導線が内径部の間
で力を打ち消す効果が得られる。これによってさらに、
偏向コイルを容易に均一に巻くことが可能となる。

【００２６】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示す効果を奏する。

【００２７】第２の折り返し部で折り曲げられた偏向コ
イルを開口端面の開口外周方向に曲げる第３の折り返し
部を含む上記巻線フックとを具備することにより、偏向
コイルをバラツクことなく形成できる。

【００２８】また、第３の折り返し部の延長線が、巻線
フックの内径部にあって偏向コイルに接するコイル規制
部と偏向コイルを挟む隣接するコイル規制部との中間に
位置することにより、さらに、偏向コイルをバラツクこ
となく形成できる。

【００２９】さらに、第１の折り返し部と第２の折り返
し部上と上記巻線フックの上面とが同一面であり、上記
コイル規制部が上記端面より外側に形成することによっ
て従来の偏向コイル用ボビンの修正でも偏向コイルをバ
ラツクことなく形成できる。

【００３０】また、この発明の偏向コイル用ボビンと、
第１の折り返し部と第２の折り返し部上と上記第３の折
り返し部とで折り曲げられる鞍型形状をした偏向コイル
を配置した偏向ヨークによって、コアの内径を小さくす
ることができ、偏向コイルの磁気抵抗が小さくでき、偏
向コイルの磁気抵抗が小さくなり、偏向磁界を発生する
効果を向上させられる。

【００３１】また、この発明に係る陰極線管において
は、偏向ヨークの偏向感度が向上し、偏向回路の消費電
力を抑えることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１を示す垂直偏向コイ
ルの画面方向から見た斜視図である。

【図２】 （ａ）この発明の実施の形態１を示す垂直偏
向コイルの画面方向から見た上面図である。（ｂ）この
発明の実施の形態１を示す垂直偏向コイルのＡＡ断面図
である。

【図３】 （ａ）この発明の実施の形態１を示す巻線フ
ック３の上面図である。（ｂ）この発明の実施の形態１
を示す巻線フックのＢＢ断面図である。

【図４】 この発明の実施の形態１を示す偏向ヨークを
ネック側から見た斜視図である。

【図５】 （ａ）この発明の実施の形態１を示す偏向コ
イル用ボビン１の上面図でありる。（ｂ）この発明の実
施の形態１を示す偏向コイル用ボビン１のＣＣ断面図で
ある。

【図６】 この発明の実施の形態２を示す偏向ヨークの
垂直コイルをスクリーン側から見た斜視図である。

【図７】 （ａ）この発明の実施の形態２を示すボビン
のスクリーン側から見た上面図である。（ｂ）この発明
の実施の形態２を示すボビンのＤＤ断面図である。
（ｃ）Ｘ部を裏面から見た斜視図である。（ｄ）Ｙ部を
裏面から見た斜視図である。

【図８】 （ａ）この発明の実施の形態３を示す水平偏
向コイルのボビンをスクリーン側から見た上面図であ
る。（ｂ）この発明の実施の形態３を示す水平偏向コイ
ルのボビンのＥＥ断面図である。

【図９】 （ａ）はこの発明の実施の形態４を示す垂直
偏向コイルのボビンをネック部から見た上面図であり、
（ｂ）はこの発明の実施の形態４を示す垂直偏向コイル
のボビンのＦＦ断面図である。

【図１０】 この発明の実施の形態５を示す偏向ヨーク
の垂直偏向コイルをネック側から見た斜視図である。

【図１１】 （ａ）この発明の実施の形態５を示す偏向
ヨークの垂直偏向コイルのボビンをネック側から見た上
面図である。（ｂ）この発明の実施の形態５を示す垂直
偏向コイルのボビンのＧＧ断面図である。

【図１２】 従来の偏向ヨークの組立て手順を説明する
ための図である。

【図１３】 （ａ）従来の偏向ヨークの巻線部分を説明
する上面図である。（ｂ）従来の偏向ヨークの巻線部分
を説明する正面図である。

【符号の説明】

１ 偏向コイル用ボビン、２ 偏向コイル、３ 巻線フ
ック、４ 第１の折り返し部、５ 第２の折り返し部、
６ 第３の折り返し部、７ テーパー部、８外周部、９
巻線フックの内径部、１０ コア、１１ ネック側外
周部、１２第１の折り返し部、１３ 第２の折り返し
部、１４ コア位置決め片、１５ コイル規制部、１６
端面、１７ 面、１８ 偏向コイル用ボビン、１９
巻線フック、２０ 第３の折り返し部、２１ 偏向コイ
ル、２２ コイル規制部、２３偏向コイル用ボビン、２
４ コイル用ボビンの端面、２５ 偏向コイル、２６巻
線フック２８ 偏向コイル用ボビン、２９ 巻線フッ
ク、３０ コイル規制部、３１ 第３の折り返し部。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネック側の開口端面からスクリーン側の
   開口端面までの長さ方向にかけてラッパ状に開口してい
   く形状で、上記端面のうち少なくとも１つの端面に巻線
   フックが設けられ、該巻線フックに偏向コイルを引き出
   す偏向コイル用ボビンにおいて、 偏向コイルを上記開口端面の径方向に折り曲げるための
   第１の折り返し部と、該第１の折り返し部で折り曲げら
   れた偏向コイルを上記長さ方向に折り返す第２の折り返
   し部と、 該第２の折り返し部で折り曲げられた偏向コイルを上記
   開口端面の開口外周方向に曲げる第３の折り返し部を含
   む上記巻線フックとを具備することを特徴とする偏向コ
   イル用ボビン。
2. 【請求項２】 上記第３の折り返し部の延長線が、上記
   巻線フックの内径部にあって偏向コイルに接するコイル
   規制部と偏向コイルを挟む隣接するコイル規制部との中
   間に位置することを特徴とする請求項１に記載の偏向コ
   イル用ボビン。
3. 【請求項３】 上記第１の折り返し部と上記第２の折り
   返し部と上記巻線フックの上面とが同一面にあり、上記
   巻線フックの内径部が上記端面より外側に形成されてい
   ることを特徴とする請求項２に記載の偏向コイル用ボビ
   ン。
4. 【請求項４】 請求項１ないし請求項３のいずれか一項
   記載の偏向コイル用ボビンに、上記第１の折り返し部と
   第２の折り返し部と上記第３の折り返し部とで折り曲げ
   られる鞍型形状をした偏向コイルを配置して構成したこ
   とを特徴とする偏向ヨーク。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の偏向ヨークを具備した
   ことを特徴とする陰極線管。