JPH0455400Y2 - - Google Patents

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JPH0455400Y2
JPH0455400Y2 JP13072786U JP13072786U JPH0455400Y2 JP H0455400 Y2 JPH0455400 Y2 JP H0455400Y2 JP 13072786 U JP13072786 U JP 13072786U JP 13072786 U JP13072786 U JP 13072786U JP H0455400 Y2 JPH0455400 Y2 JP H0455400Y2
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winding
bobbin
wound
inner circumferential
deflection coil
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テレビジヨン受像機、デイスプレイ
装置等の陰極線管に装着される偏向ヨークに用い
て好適なスリツト巻くら型偏向コイルに関する。
〔従来技術〕
一般に、偏向ヨークはコアと、垂直偏向磁界を
発生する垂直偏向コイルと、水平偏向磁界を発生
する水平偏向コイルとから大略構成され、これら
各偏向コイルは共にトロイダル状に巻回する形式
と、共にくら型状に巻回する形式と、さらに垂直
偏向コイルをトロイダル状に、水平偏向コイルを
くら型状に巻回する形式などが知られており、そ
れぞれ用途に応じて使用されるものである。
かかる偏向ヨークのうち、くら型偏向コイルに
あつては、自動巻線機により巻線用金型を介して
加圧、加熱等を施しつつくら型状に巻回成形する
もの(以下、このように成形される偏向コイルを
「金型巻偏向コイル」という)が知られている。
そして、この金型巻偏向コイルは自動巻線機によ
り別途成形されたくら型コイルを朝顔型ボビンの
内周面に接着等の手段で装着すればよく、製造が
簡単であるという利点を有している。この反面、
コイルの巻線分布が巻回成形の際に限定され、所
望の偏向磁界を得るような巻線分布を任意に形成
することが困難であり、また製造上のバラツキも
大きいという欠点がある。
このような金型巻偏向コイルの欠点を改良する
ため、朝顔状に成形されたボビンの内周面のほぼ
全面にわたつて前後方向に多数のリブを突設し
て、該各リブ間をスリツト状の巻線溝となし、巻
線を該巻線溝に案内させることにより該巻線を規
制しつつくら型に巻回するもの(以下、このよう
に形成される偏向コイルを「スリツト巻偏向コイ
ル」という)が、近年採用されるようになつてき
た。そして、このスリツト巻偏向コイルにあつて
は、巻線溝の形状に応じて巻線分布を任意に形成
でき、また製造上のバラツキを少なくすることが
できる等、設計の自由度、製造精度の向上に大き
な利点を有している。
かかるスリツト巻偏向コイルを用いた偏向ヨー
クとして、従来第4図ないし第7図に示すものが
知られている。
図において、1,1はフエライト等の磁性材料
からなる一対の半円形状のコアで、該コア1には
トロイダル状に垂直偏向コイル2,2が巻回さ
れ、該各コア1は互いに衝合され円環状に構成さ
れている。
3,3は前記垂直偏向コイル2の内面側に位置
して設けられた絶縁材料からなる一対の半朝顔状
のボビンで、該各ボビン3は互いに衝合すること
により朝顔状に構成されている。ここで、第6図
に示すように、各ボビン3はネツク部側から前端
拡大部側に向けて半朝顔状に拡径する周胴部3A
と、該周胴部3Aの内周側であつて、該周胴部3
Aの頂部を挟んで両側に放射状となるように突設
された複数本のリブ3B,3B,…と(ただし、
最頂部側のリブ3Bは「V」字状に形成されてい
る)、該各リブ3B,3B間に形成された複数の
巻線案内用の巻線溝3C,3C,…と、前記各リ
ブ3Bのネツク部側、前端拡大部側をそれぞれ径
方向に「L」字状に折曲げることにより形成され
た巻線係止爪3D,3D,…、3E,3E,…
と、周胴部3Aのネツク部側、前端拡大部側の外
周面にそれぞれ一対の鍔間に位置して形成された
渡り線収容溝3F,3Gと(第4図参照)から大
略構成されている。
ここで、第6図、第7図に示すように、前記ボ
ビン3の周胴部3Aの内周面はX−Y軸状の中心
O1からX軸上に距離δだけ偏心した位置を回転
曲面の回転中心O2,O2とし、当該回転曲面の回
転中心O2から半径R2,R2を有する左、右対称な
回転曲面として規定される。なお、半径R2は周
胴部3Aの内周面後端部では最小の半径R2min、
内周面前端部では最大の半径R2maxとなり、前
記周胴部3Aの内周面をなす回転曲面は半径R2
が、R2max≧R2≧R2minの範囲で変化すること
により、後端部から前端部に向けて朝顔状に拡開
する曲面として形成されるものである。また、リ
ブ3Bの先端部(内径端)は受像管に嵌合される
ものであるから、X−Y軸上の中心O1からの半
径R1をもつた回転曲面として形成される(半径
R1も半径R2と同様に変化する)。
一方、第7図に示すように、ボビン3のリブ3
Bは回転曲面の回転中心O2とは異なる点O3、即
ちX−Y軸の中心O1を挟んで回転曲面の回転中
心O2と反対側にある点O3に収束するように形成
され、これにより後述するように各巻線溝3Cに
巻回される水平偏向コイル4の主要部4Aから発
生する水平偏向磁界を良好なピンクツシヨン磁界
としている。
4は前記ボビン3の巻線溝3Cにスリツト巻に
巻回されたくら型水平偏向コイルを示し、該水平
偏向コイル4は各巻線溝3Cに沿つて巻回された
主要部4Aと、渡り線収容溝3Fに巻回された後
端渡り線部4Bと、渡り線収容溝3Gに巻回され
た前端渡り線部4Cとから構成されている。ここ
で、前記水平偏向コイル4は、ボビン3の一側の
巻線溝3Cに沿つて一方の主要部4Aとして巻回
し、ネツク部側の巻線係止爪3Dに係止した後、
渡り線収容溝3Fに後端渡り線部4Bとして渡ら
せ、次に他側の巻線溝3Cに沿つて他方の主要部
4Aとして巻回し、前端拡大部側の巻線係止爪3
Eに係止した後、渡り線収容溝3Gに前端渡り線
部4Cとして渡らせ、再び一側の巻線溝3Cに沿
つて巻回するという工程を繰返すことにより、く
ら型の偏向コイル4を形成するものである。
このように構成される偏向ヨークにおいては、
例えば垂直偏向コイル2による垂直偏向磁界をバ
レル磁界とし、水平偏向コイル4による水平偏向
磁界をピンクツシヨン磁界とすることにより、受
像管の画面上で良好なコンバージエンスを得るこ
とができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然るに、従来技術によるボビン3は、周胴部3
Aの内周面が回転曲面の回転中心O2を中心とし
て、コイルの形状曲線関数f(z)を回転させてなる
回転曲面として規定され、一方リブ3Bは前記回
転曲面の回転中心O2と異なる位置にある点、つ
まりリブ収束点O3に収束するように形成されて
いる。
この結果、ボビン3の各巻線溝3Cに偏向コイ
ル4の主要部4Aを巻回するとき、第7図に示す
ように渡り線収容溝3Gから巻線溝3Cに伸ばさ
れた巻線は回転曲面の測地線に沿う性質から回転
曲面の回転中心O2を目がけて走るようになり、
巻線溝3Cに沿わない状態で巻回されようとす
る。このため、巻線溝3C内の巻線は、当該巻線
溝3Cの途中で折曲がつて点O3に向うように巻
回されることになり、巻線の整列性が劣化し、コ
イル精度、線積率の悪化につながるという問題点
がある。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、巻線溝の収束点と巻線を走らせ
たい方向(巻線伸長方向)とを一致させることに
より、巻線の整列性を向上させるようにしたスリ
ツト巻くら型偏向コイルを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本考案は、回転
曲面の回転中心と異なる位置にある点、即ち収束
点に収束するように内周面の前後方向に複数のリ
ブが形成され、該各リブ間が巻線溝となつた朝顔
状のボビンと、該ボビンの巻線溝にくら型に巻回
された巻線とからなるスリツト巻くら型偏向コイ
ルにおいて、前記ボビンの内周面前後端部のう
ち、少なくとも一方の内周面端部の回転曲面の回
転中心を各巻線溝毎に前記点、即ち収束点とほぼ
一致させ、当該内周面端部を階段状に形成したこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
このように構成することにより、ボビン内周面
端部の回転曲面の回転中心と、巻線溝の収束点と
が一致するから、巻線はこの巻線溝に沿つて確実
に巻回されることになり、巻線の整列性を向上さ
せることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、第1図ないし第3図
を参照しつつ詳細に述べる。なお、前述した従来
技術と同一構成要素には、同一符号を付し、その
説明を省略する。
図中、11は本実施例に用いるボビンで、該ボ
ビン11は従来技術のものと同様に周胴部11A
と、該周胴部11Aの内周面に突設された複数本
のリブ11B,11B,…と、該リブ11B,1
1B間に形成される巻線溝11C,11Cと、ネ
ツク部側の巻線係止爪(図示せず)および前端拡
大部側の巻線係止爪11D,11D,…と、ネツ
ク部側、前端拡大部側の渡り線収容溝(いずれも
図示せず)とから構成されている。
ここで、ボビン11の内周面後端部11E、内
周面前端部11Fは各巻線溝11C毎に点O3
同一の中心をもつ曲面に形成されている。これに
より、各後端部11E、前端部11Fの曲面は各
巻線溝11C毎に階段状に形成されることにな
る。
なお、内周面後端部11E、内周面前端部11
Fについて特に制約があるわけではないが、第2
図において、垂直偏向コイル2、コア1等によつ
て規制される半径をR3とすると、この半径R3
越えた場合(第2図中の曲面aの場合)には垂直
偏向コイル2の形状を変更しなくてはならず、一
方巻線溝11Cの断面積は出来る限り広い方が巻
線が多くなり望ましいことから、第2図中の曲面
cのように小径な曲面とした場合には不利であ
る。従つて、第2図中において、リブ11Bの延
長線と半径R3の交点を含む曲面bを、内周面後
端部11E、内周面前端部11Fの曲面として設
定することが好適である。なお、点(リブ収束
点)O3が無限遠の場合、即ちリブ11BがX軸
と平行な場合には、リブ11Bの延長線と半径
R3の交点から下した垂線が内周面後端部11E、
内周面前端部11Fとなる。
本実施例はこのように構成されるが、ボビン1
1の巻線溝11Cに水平偏向コイル4の主要部4
Aを巻回したときには、丁度第3図の状態で巻回
されることになり、この主要部4Aは巻線溝11
Cの溝の方向と一致した状態で巻線を走らせるこ
とができる。かくして、巻線の整列性が著しく向
上し、水平偏向コイル4としてコイル精度を高
め、線積率を良好ならしめることができる。
なお、実施例ではボビン11の内周面後端部1
1Eと内周面前端部11Fの回転曲面の回転中心
を、点O3とほぼ一致させるものとして述べたが、
特に整列性に影響の大きい内周面後端部11E側
(ネツク部側)のみに実施しても大なる効果があ
る。また、実施例ではボビン11は半朝顔状に形
成し、これら2部材を接合することによつて単一
の朝顔状ボビンとするものとして述べたが、最初
から朝顔状ボビンとして1部材から構成したもの
でもよい。さらに、本考案のくら型偏向コイル
は、垂直偏向コイルとして用いてもよいことは勿
論である。
〔考案の効果〕
本考案に係るスリツト巻くら型偏向コイルは以
上詳細に述べた如くであつて、ボビンの内周面端
部の回転曲面の回転中心を点つまりリブ収束点と
一致させる構成としたから、巻線の方向を巻線溝
に対して一致させることができ、巻線の整列性を
向上させ、コイル精度を高めると共に、線積率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の実施例に係り、
第1図は本実施例によるボビンの正面図、第2図
はボビンの内周面前端部を形成する場合の説明
図、第3図は第1図に示すボビンに巻線を巻回す
る場合の説明図、第4図ないし第7図は従来技術
に係り、第4図は偏向ヨークの全体構成を示す半
断面図、第5図は第4図中のV−V矢示方向断面
図、第6図は従来技術によるボビンの正面図、第
7図は第6図に示すボビンに巻線を巻回する場合
の説明図である。 11……ボビン、11A……周胴部、11B…
…リブ、11C……巻線溝、11E……内周面後
端部、11F……内周面前端部、O2……回転曲
面の回転中心、O3……点(リブ収束点)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転曲面の回転中心と異なる位置にある点に収
    束するように内周面の前後方向に複数のリブが形
    成され、該各リブ間が巻線溝となつた朝顔状のボ
    ビンと、該ボビンの巻線溝にくら型に巻回された
    巻線とからなるスリツト巻くら型偏向コイルにお
    いて、前記ボビンの内周面前後端部のうち、少な
    くとも一方の内周面端部の回転曲面の回転中心を
    各巻線溝毎に前記点とほぼ一致させ、当該内周面
    端部を階段状に形成したことを特徴とするスリツ
    ト巻くら型偏向コイル。
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JPS6337062U JPS6337062U (ja) 1988-03-10
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