JPH09231752A - 内部電位発生回路および昇圧電位発生ユニット - Google Patents

内部電位発生回路および昇圧電位発生ユニット

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JPH09231752A
JPH09231752A JP8039768A JP3976896A JPH09231752A JP H09231752 A JPH09231752 A JP H09231752A JP 8039768 A JP8039768 A JP 8039768A JP 3976896 A JP3976896 A JP 3976896A JP H09231752 A JPH09231752 A JP H09231752A
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Takeshi Hamamoto
武史 濱本
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/06Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider
    • H02M3/07Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider using capacitors charged and discharged alternately by semiconductor devices with control electrode, e.g. charge pumps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力化を実現することである。 【解決手段】 キャパシタC1aおよびスイッチS3
a,S2aからなる第1のチャージポンピング回路と、
キャパシタC1bおよびスイッチS3b,S2bからな
る第2のチャージポンピング回路とを相補的に動作させ
ている。そして、スイッチS2aによるノードN2aへ
の電荷の供給およびスイッチS3bによるノードNpp
への電荷の注入が開始される前に、NMOSトランジス
タM1cをオンにし、ノードN1aの電位とノードN1
bの電位とをイコライズする。これにより、第1のチャ
ージポンピング回路で消費される電荷を、第2のチャー
ジポンピング回路で再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に内
蔵され、内部電位を発生する内部電位発生回路および昇
圧電位発生ユニットに関し、特に、低消費電力化を実現
できる内部電位発生回路および昇圧電位発生ユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】図29は、従来の内部電位発生回路とし
ての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図である。
【0003】図30は、図29の従来の昇圧電位発生回
路の動作を説明するためのタイミング図である。
【0004】図29および図30を参照して、図29の
従来の昇圧電位発生回路の動作を説明する。時刻ta以
前において、入力ノードN1の電位が接地電位GNDで
あり、中間ノードN2の電位が、電源電位Vccである
とする。また、スイッチS2、S3もオフになってい
る。時刻taにおいて、PMOSトランジスタM1bの
ゲートに、GNDレベルのクロックφ1bが入力されて
いるとき、NMOSトランジスタM1aのゲートには、
GNDレベルのクロックφ1aが入力される。このた
め、入力ノードN1の電位は、電源電位Vccになる。
そして中間ノードN2の電位は、キャパシタC1による
容量カップリングを受けて、2Vccになる。
【0005】次に、スイッチS3がオンになると、昇圧
電位ノードNppに、2Vcc−Vppの電荷が注入さ
れる。すなわち、第1回目の電荷の注入である。ここ
で、昇圧電位ノードNppの対向電極48が、接地電位
GNDである場合には、電源電位Vccを有するノード
から、PMOSトランジスタM1a、入力ノードN1、
キャパシタC1、中間ノードN2、スイッチS3を介し
て、昇圧電位ノードNppの対向電極(接地電位GN
D)へ、(2Vcc−Vpp)・Cの電荷が移動する。
すなわち、2Vcc−Vppの電荷が消費される。これ
は、第1回目の電荷の消費である。なお、キャパシタC
1の容量をCとしている。
【0006】時刻tbにおいて、NMOSトランジスタ
M1aのゲートに、Vccレベルのクロックφ1aが入
力されているとき、PMOSトランジスタM1bのゲー
トにVccレベルのクロックφ1bが入力されたときに
は、入力ノードN1の電位は、接地電位GNDになる。
そして、中間ノードN2の電位は、キャパシタC1によ
る容量カップリングを受けて、昇圧電位Vppから、電
源電位Vcc分下がってしまう。すなわち、中間ノード
N2の電位は、Vpp−Vccとなる。なお、時刻tb
前にスイッチS3は、オフになる。
【0007】次に、時刻tbを経過した後、スイッチS
2がオンにされる。このため、電源電位Vccを有する
ノードから、スイッチS2、中間ノードN2、キャパシ
タC1、入力ノードN1、NMOSトランジスタM1b
を介して、接地電位GNDを有するノードに(2Vcc
−Vpp)・Cの電荷が移動する。すなわち、2Vcc
−Vppの電荷が消費されたことになる。これは、第2
回目の電荷の消費である。
【0008】時刻tcにおいて、次のサイクルが開始す
る。すなわち、時刻taから時刻tcで、1サイクルが
終了する。なお、時刻tcの前にスイッチS2はオフに
なる。
【0009】以上のことをまとめると、1サイクルの間
で、2C・(2Vcc−Vpp)の電荷が消費され、2
Vcc−Vppの電荷が昇圧電位ノードNppに供給さ
れたことになる。したがって、電荷効率は、1/2、す
なわち、50%である。
【0010】ここで、電荷効率が50%であることか
ら、たとえば、1サイクルで、昇圧電位ノードNpp
に、電荷Iを供給するためには、2Iの電荷が必要とな
る。したがって、昇圧電位ノードNppに、電荷Iを供
給するためには、2I・Vccの消費電力が必要とな
る。これらのことから、電荷効率をよくすれば、消費電
力を低減できることがわかる。
【0011】図31は、従来の内部電位発生回路として
の基板電位発生回路の詳細を示す回路図である。
【0012】図31を参照して、従来の基板電位発生回
路は、電源電位Vccを有するノードと入力ノードN1
との間に接続されるPMOSトランジスタM1a、入力
ノードN1と接地電位GNDを有するノードとの間に接
続されるNMOSトランジスタM1b、入力ノードN1
と中間ノードN2との間に接続されるキャパシタC1、
基板電位ノードNbbと中間ノードN2との間に接続さ
れるPMOSトランジスタM3および中間ノードN2と
接地電位GNDを有するノードとの間に接続されるPM
OSトランジスタM2を含む。PMOSトランジスタM
1a、M2、M3およびNMOSトランジスタM1b
は、それぞれ、クロックφ1a、φ2、φ3およびφ1
bによって制御される。
【0013】図32は、図31の従来の基板電位発生回
路の動作を説明するためのタイミング図である。
【0014】クロックφ1aとφ1bの振幅はVccで
ある。時刻taf以前に、入力ノードN1が、接地電位
GNDであり、中間ノードN2が基板電位Vbbである
状態を考える。
【0015】時刻tafで、クロックφ1bを、接地電
位GNDにして、NMOSトランジスタM1bをオフに
する。そして、時刻taで、クロックφ1aを接地電位
GNDにしてPMOSトランジスタM1aをオンにす
る。その結果、入力ノードN1の電位が電源電位Vcc
になる。そして、中間ノードN2の電位が、キャパシタ
C1による容量カップリングを受けて、Vbb+Vcc
に昇圧される。
【0016】時刻tadで、クロックφ2を−Vccに
して、PMOSトランジスタM2をオンにする。そし
て、中間ノードN2の電荷を接地電位GNDを有するノ
ードに放電する。この際、(Vcc+Vbb)・Cの電
荷、すなわち、(Vcc−|Vbb|)・Cの電荷が、
電源電位Vccを有するノードから、PMOSトランジ
スタM1a、入力ノードN1、キャパシタC1、中間ノ
ードN2、PMOSトランジスタM2を介して、接地電
位GNDを有するノードに移動する。すなわち、(Vc
c+Vbb)・Cの電荷が、消費されることになる。な
お、キャパシタC1の容量をCとしている。
【0017】時刻tbfにおいて、クロックφ1aを、
電源電位Vccにして、PMOSトランジスタM1aを
オフにする。時刻tbで、クロックφ1bを電源電位V
ccにしてNMOSトランジスタM1bをオンにする。
その結果、入力ノードN1の電位が、接地電位GNDに
なる。そして、中間ノードN2の電位が、キャパシタC
1による容量カップリングを受けて、接地電位GNDか
ら、−Vccに降圧される。
【0018】時刻tbdで、クロックφ3を−Vccに
して、PMOSトランジスタM3をオンにする。そし
て、中間ノードN2を、基板電位Vbbに充電する。こ
の際、(Vcc+Vbb)・Cの電荷が、基板電位ノー
ドNbbの対向電極(接地電位GND)から、基板電位
ノードNbb、PMOSトランジスタM3、中間ノード
N2、キャパシタC1、入力ノードN1、NMOSトラ
ンジスタM1bを介して、接地電位を有するノードに移
動する。ここで、−(Vcc+Vbb)・Cの電荷が、
基板電位ノードNbbに放出される。これは、基板電位
ノードへの電荷の供給である。しかし、接地電位GND
を有するノードから接地電位GNDを有するノードへの
電荷移動であるため、電力消費はない。
【0019】時刻tcfで、次のサイクルが開始する。
すなわち、時刻tafから時刻tcfまでで、1サイク
ルの動作が終了する。
【0020】以上のことをまとめると、1サイクルで、
電源電位Vccを有するノードから、接地電位GNDを
有するノードへ消費された全電荷は、(Vcc+Vb
b)・Cとなる。なお、基板電位Vbbは、負の値を有
する。一方、基板電位ノードNbbに供給される電荷
は、−(Vcc+Vbb)・Cである。したがって、電
荷効率は、100%である。
【0021】電荷効率が、100%であることから、た
とえば、1サイクルで、基板電位ノードNbbに電荷I
を注入する場合には、電荷Iを消費することになる。し
たがって、1サイクルで、基板電位ノードNbbに、電
荷Iを注入する場合には、I・Vccの電力が消費され
ることになる。これらのことから、電荷効率をよくすれ
ば、低消費電力化を実現できることがわかる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
昇圧電位発生回路においては、電荷効率が50%であ
る。また、従来の基板電位発生回路の電荷効率は、10
0%である。
【0023】したがって、低消費電力化を実現するため
には、昇圧電位発生回路の電荷効率を50%より向上さ
せ、基板電位発生回路の電荷効率を100%より向上さ
せることが要求される。
【0024】この発明は、以上のような観点からなされ
たもので、電荷効率を向上させ、消費電力の低減化を図
ることのできる内部電位発生回路(昇圧電位発生回路、
基板電位発生回路)を提供することを目的とする。
【0025】この発明の他の目的は、消費電力の低減化
を図ることのできる昇圧電位発生ユニットを提供するこ
とである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る内部電位発生回路は、内部電位ノードに内部電位を
発生するものである。この内部電位発生回路は、第1の
チャージポンピング手段および第2のチャージポンピン
グ手段を備えている。第1および第2のチャージポンピ
ング手段は、内部電位ノードに電荷を注入することによ
り内部電位を発生する。
【0027】第1のチャージポンピング手段は、第1の
入力ノード、第1の中間ノード、第1の容量手段、第1
の注入手段および第1の供給手段を含む。第1の入力ノ
ードには、第1の電源電位が与えられる。第1の中間ノ
ードの電位は、第1の入力ノードの電位変化に応答し
て、変化する。第1の容量手段は、第1の入力ノード
と、第1の中間ノードとの間に接続される。第1の注入
手段は、第1の中間ノードから内部電位ノードに電荷を
注入する。第1の供給手段は、第1の中間ノードに第1
の電源電位を供給する。
【0028】第2のチャージポンピング手段は、第2の
入力ノードと、第2の中間ノードと、第2の容量手段、
第2の注入手段および第2の供給手段を含む。第2の入
力ノードには、第2の電源電位が与えられる。第2の中
間ノードの電位は、第2の入力ノードの電位変化に応答
して、変化する。第2の容量手段は、第2の入力ノード
と、第2の中間ノードとの間に接続される。第2の注入
手段は、第2の中間ノードから内部電位ノードに電荷を
注入する。第2の供給手段は、第2の中間ノードに第1
の電源電位を供給する。
【0029】内部電位発生回路は、第1の入力ノードの
電位と、第2の入力ノードの電位とをイコライズする第
1のイコライズ手段をさらに備える。
【0030】第1の注入手段と、第2の注入手段とは、
交互に、内部電位ノードへ電荷を注入する。第1の注入
手段からの電荷の注入および第2の供給手段からの第1
の電源電位の供給の後に、第1のイコライズ手段により
イコライズが開始される。
【0031】次いで、第1の供給手段による第1の電源
電位の供給および第2の注入手段による電荷の注入が行
なわれる。その後、第1の注入手段による電荷の注入お
よび第2の供給手段による第1の電源電位の供給が開始
される。
【0032】以上のように、この発明の第1の発明に係
る内部電位発生回路では、第1の供給手段による第1の
電源電位の供給および第2の注入手段による電荷の注入
の開始前に、第1のチャージポンピング手段の第1の入
力ノード電位と、第2のチャージポンピング手段の第2
の入力ノードの電位とをイコライズする。したがって、
第1の供給手段によって第1の中間ノードへ供給された
第1の電源電位を、すなわち、電荷を、第2の注入手段
による内部電位ノードへの電荷の注入に利用できる。つ
まり、第1のチャージポンピング手段で消費される電荷
を、第2のチャージポンピング手段で再利用できる。
【0033】このため、この発明の第1の発明に係る内
部電位発生回路では、消費電荷を小さくすることがで
き、内部電位の発生効率、すなわち、電荷効率を向上さ
せることが可能となる。言い換えると、低消費電力化を
実現できる。
【0034】また、この発明の第1の発明に係る内部電
位発生回路では、第1の入力ノードの電位と、第2の入
力ノードの電位とをイコライズした後に、第1および第
2の入力ノードに電位変化を与えることができるため、
発生し得る内部電位の最大値を絶対値において小さくで
きる。つまり、内部電位発生回路の内部で発生される電
位の最大値を絶対値において小さくできる。
【0035】このため、この発明の第1の発明に係る内
部電位発生回路では、その内部で、不要な大きさの電位
の発生を防止でき、低消費電力化を実現することが可能
となる。
【0036】この発明の第2の発明に係る内部電位発生
ユニットは、昇圧電位ノードに昇圧電位を発生するもの
である。この昇圧電位発生ユニットは、検知手段、昇圧
電位発生手段および接続供給手段を備える。検知手段
は、外部電源電位のレベルを検知する。昇圧電位発生手
段は、外部電源電位を昇圧して、昇圧電位を発生する。
接続供給手段は、昇圧電位ノードと外部電源電位を有す
るノードとの間に設けられる。
【0037】外部電源電位のレベルが、発生しようとす
る昇圧電位のレベルより高い場合には、外部電源電位
を、接続供給手段を介して、昇圧電位として、昇圧電位
ノードに供給すする。この場合には、昇圧電位発生手段
は動作を停止している。
【0038】外部電源電位のレベルが、発生しようとす
る昇圧電位のレベル以下である場合には、昇圧電位発生
手段によって、昇圧電位ノードに、昇圧電位が発生され
る。この場合には、接続供給手段は、昇圧電位ノード
と、外部電源電位を有するノードとの間の接続を断って
いる。
【0039】以上のように、この発明の第2の発明に係
る内部電位発生ユニットでは、外部電源電位のレベル
が、発生しようとする昇圧電位のレベルより高い場合に
は、外部電源電位を、接続供給手段を介して直接、昇圧
電位として、昇圧電位ノードに供給する。
【0040】このため、この発明の第2の発明に係る内
部電位発生ユニットでは、外部電源電位のレベルが、発
生しようとする昇圧電位のレベルより高い場合には、昇
圧電位発生手段の動作を停止することができ、消費電力
を低減することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明による内部電位発生
回路(昇圧電位発生回路、基板電位発生回路)および昇
圧電位発生ユニットについて図面を参照しながら説明す
る。
【0042】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による昇圧電位発生回路(Vpp発生回路)を内
蔵するダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(以
下、「DRAM」という)を示す概略ブロック図であ
る。
【0043】図1を参照して、DRAMは、アドレス信
号入力端子群1、ロウアドレスバッファ3、ロウプリデ
コーダ5、ロウデコーダ7、コラムアドレスバッファ
9、コラムプリデコーダ11、コラムデコーダ13、メ
モリセルアレイ15、センスアンプ17、BLIドライ
バ19、基板電位発生回路(Vbb発生回路)21およ
び昇圧電位発生回路23を含む。
【0044】アドレス信号入力端子群1は、アドレス信
号を受ける。ロウアドレスバッファ3は、アドレス信号
入力端子群1からのアドレス信号のうち行アドレス信号
をロウプリデコーダ5に与える。ロウプリデコーダ5お
よびロウデコーダ7は、行アドレス信号に基づき、複数
のワード線WLのうち1つを選択して駆動する。コラム
アドレスバッファ9は、アドレス信号入力端子群1から
のアドレス信号のうち列アドレス信号をコラムプリデコ
ーダ11に与える。コラムプリデコーダ11およびコラ
ムデコーダ13は、複数のビット線対BL,/BLのう
ちの1つを選択する。
【0045】選択されたワード線WLに接続される図示
しないメモリセルからビット線対BL,/BLにデータ
が読出される。このため、ビット線対間には、電位差が
生じ、この電位差は、センスアンプ17によって増幅さ
れる。そして、センスアンプ17による増幅の後、コラ
ムデコーダ13によって選択されたビット線対BL,/
BLのデータが、読出データDATAとして出力され
る。BLIドライバ19は、ビット線対BL,/BLと
センスアンプ17を分離するための回路である。
【0046】昇圧電位発生回路23は、チップ内部で発
生され使用される内部電源電位intVccあるいは、
外部から供給される外部電源電位extVccより高い
内部電位としての昇圧電位Vppを発生する。昇圧電位
発生回路23からの昇圧電位Vppは、ロウデコーダ7
を介して、ワード線WLに供給されるとともにBLIド
ライバ19を介して、ビット線アイソレーション信号伝
達線BLIに供給される。この昇圧電位発生回路23
が、実施の形態1による内部電位発生回路としての昇圧
電位発生回路である。
【0047】基板電位発生回路21は、チップの接地電
位GNDより電位の低い内部電位としての基板電位Vb
bを発生する。基板電位発生回路21からの基板電位V
bbは、P型半導体基板25に供給される。後で詳しく
説明するが、昇圧電位発生回路23および基板電位発生
回路21は、外部クロックあるいはリングオシレータか
らの基準クロックを受けて、昇圧電位Vppや基板電位
Vbbを発生する。
【0048】図2は、図1のロウデコーダ7またはBL
Iドライバ19の詳細を示す回路図である。
【0049】図2を参照して、ロウデコーダまたはBL
Iドライバは、負荷27、PMOSトランジスタ29お
よびNMOSトランジスタ31を含む。負荷27と接地
電位GNDを有するノードとの間にPMOSトランジス
タ29およびNMOSトランジスタ31が直列に接続さ
れる。PMOSトランジスタ29およびNMOSトラン
ジスタ31のゲートには、ワード線活性化信号/WAが
入力される。
【0050】負荷27は、抵抗、スイッチまたは配線で
ある。昇圧電位発生回路23からの昇圧電位Vppは、
負荷27を介して、PMOSトランジスタ29のソース
に与えられる。すなわち、PMOSトランジスタ29の
ソースには、昇圧電位Vppまたは昇圧電位Vppに準
ずる電位が与えられることになる。
【0051】「L」レベルのワード線活性化信号/WA
が入力されたときには、PMOSトランジスタ29はオ
ンになり、NMOSトランジスタ31はオフになる。こ
れにより、昇圧電位Vppまたは昇圧電位Vppに準ず
る電位は、PMOSトランジスタ29を介して、ノード
Nに供給される。図2の回路がロウデコーダ7の場合に
は、ノードNは、ワード線WLである。図2の回路が、
BLIドライバ19である場合には、ノードNは、ビッ
ト線アイソレーション信号伝達線BLIである。
【0052】図3は、一般的なDRAMにおいて、昇圧
電位Vppが供給される部分の詳細を示す回路図であ
る。
【0053】図3を参照して、ビット線BL2とビット
線BL3とは、NMOSトランジスタ35を介して接続
される。ビット線/BL2とビット線/BL3とは、N
MOSトランジスタ37を介して接続される。NMOS
トランジスタ35,37のゲートは、ビット線アイソレ
ーション信号伝達線BLI2に接続される。ビット線ア
イソレーション信号伝達線BLI2は、寄生容量Cを有
する。
【0054】ビット線BL3とビット線BL1とは、N
MOSトランジスタ39を介して接続される。ビット線
/BL3とビット線/BL1とは、NMOSトランジス
タ41を介して接続される。NMOSトランジスタ3
9,41のゲートは、ビット線アイソレーション信号伝
達線BLI1に接続される。ビット線アイソレーション
信号伝達線BLI1は、寄生容量Cを有する。
【0055】ワード線WLとビット線BL1との交点に
は、NMOSトランジスタ43およびキャパシタ47か
らなるメモリセルが接続される。なお、キャパシタ47
の片側は、固定電位となっている。また、ワード線WL
は、寄生容量Cを有する。ビット線BL3とビット線/
BL3との間に、NMOSトランジスタ45が設けられ
る。NMOSトランジスタ45のゲートは、ビット線イ
コライズ信号伝達線EQLに接続される。
【0056】ビット線アイソレーション信号伝達線BL
I1は、ビット線対BL1,/BL1とセンスアンプ3
3とを分離するために用いる、すなわち、ビット線対B
L1,/BL1とビット線対BL3,/BL3とを分離
するために用いるビット線アイソレーション信号を伝達
するためのものである。なお、ビット線アイソレーショ
ン信号伝達線BLI2についても同様である。
【0057】ビット線イコライズ信号伝達線EQLは、
ビット線BL3の電位とビット線/BL3の電位とのイ
コライズを制御するためのビット線イコライズ信号を伝
達するためのものである。昇圧電位発生回路23が発生
する昇圧電位Vppは、このようなビット線アイソレー
ション信号伝達線BLI1,BLI2、ワード線WLお
よびビット線イコライズ信号伝達線EQLに供給される
ものである。したがって、昇圧電位Vppは、ビット線
(BL1,/BL1,BL2,/BL2,BL3,/B
L3)の電位(振幅)の上限より、トランジスタ35〜
43のしきい値電圧Vth以上である必要がある。ビッ
ト線の電位の上限は、通常、メモリセルアレイの電源電
圧Vccに等しい。このため、昇圧電位Vppは以下の
関係を満たす必要がある。
【0058】Vpp≧Vcc+Vth (1) ここで、実施の形態1による昇圧電位発生回路は、消費
電力の低減化を図ることを目的としている。以下、実施
の形態1による昇圧電位発生回路が、どのような観点か
ら消費電力の低減化を図っているかを、一般的な昇圧電
位発生回路に基づいて説明する。
【0059】DRAMで使用されている、一般的な昇圧
電位発生回路では、回路の制約上、昇圧電位Vppは、
以下の要件を満たす必要がある。
【0060】Vpp<2・Vcc (2) したがって、一般的な昇圧電位発生回路から発生される
昇圧電位Vppは、式(2)を満たす範囲に設定されて
いる。このため、当然、しきい値電圧Vthも、以下の
条件を満たしている。
【0061】Vcc>Vth (3) ここで、近年、内部動作電源の電位は、外部から供給さ
れる外部電源電位extVccを降圧して用いる場合が
多い。このため、特に、メモリセルアレイ部分の動作電
源の電位、すなわち、内部電源電位intVccは、外
部電源電位extVccよりかなり低い場合が一般的と
なっている。ここで、外部電源電位extVccと内部
電源電位intVccとの電位差をVeidとする。こ
うした場合に、以下の関係を満たせば、特に、昇圧電位
発生回路を用いる必要はない。
【0062】Veid≧Vth (4) 式(1)において、電源電位Vccを、内部電源電位i
ntVccとし、式(2)の電源電位Vccを外部電源
電位intVccとした場合に、式(1)および式
(2)から、以下の関係が導かれる。
【0063】 Vth<intVcc+2Veid (5) 近年、DRAMの大容量化および低電圧化に伴い、そこ
に内蔵される昇圧電位発生回路の消費電力のチップ全体
の消費電力に占める割合は増大している。したがって、
DRAMにおいて、昇圧電位発生回路の消費電力の低減
が急務となっている。DRAMの実際の使用状態では、
式(4)は満足しない。しかし、式(5)は、満足す
る。しかも、式(5)については、ぎりぎりで満足する
のでなく、余裕をもって満足する。ここで、Veidと
intVcc+2Veidとの中間の電位Vmを仮定
し、式(4)を満足しないという事実と、式(5)か
ら、以下の関係が導かれる。
【0064】 Vied<Vth<Vm<intVcc+2Veid (6) したがって、しきい値電圧Vthは、以下の範囲にあれ
ばよい。
【0065】Vied<Vth<Vm (7) すなわち、式(1)を考慮すると、昇圧電位Vppは、
intVcc+Vm以上であればよく、intVcc+
(intVcc+2Veid)以上である必要はない。
言い換えると、昇圧電位発生回路は、intVcc+
(intVcc+2Veid)という電位より大きな電
位を発生する必要はなく、それより小さなintVcc
+Vmという電位を発生すれば十分であることを意味す
る。
【0066】たとえば、図28の従来の昇圧電位発生回
路では、昇圧電位Vppを発生するために2Vccの電
位をその内部で発生させており、また、最大で2Vcc
の昇圧電位Vppを発生できるものである。したがっ
て、発生し得る昇圧電位Vppの電位を、2Vccより
小さくすれば、図28に示した従来の昇圧電位発生回路
よりも、消費電力の小さな昇圧電位発生回路を実現でき
ることになる。以上の観点および、電荷効率向上という
観点から考え出された実施の形態1による昇圧電位発生
回路について詳しく説明する。
【0067】図4は、本発明の実施の形態1による内部
電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回
路図である。
【0068】図4を参照して、実施の形態1による昇圧
電位発生回路は、PMOSトランジスタM1a、NMO
SトランジスタM1c,M1b、キャパシタC1a,C
1bおよびスイッチS3a,S2a,S3b,S2bを
含む。
【0069】PMOSトランジスタM1aおよびNMO
SトランジスタM1c,M1bは、電源電位Vccを有
するノードと接地電位GNDを有するノードとの間に直
列に接続される。PMOSトランジスタM1aのゲート
は、クロックφ1aを受ける。NMOSトランジスタM
1cのゲートは、クロックφ1cを受ける。NMOSト
ランジスタM1bのゲートは、クロックφ1bを受け
る。キャパシタC1aは、入力ノードN1aと中間ノー
ドN2aとの間に接続される。キャパシタC1bは、入
力ノードN1bと中間ノードN2bとの間に接続され
る。スイッチS3aは、昇圧電位ノードNppと中間ノ
ードN2aとの間に設けられる。スイッチS2aは、中
間ノードN2aと電源電位Vccを有するノードとの間
に設けられる。スイッチS3bは、昇圧電位ノードNp
pと中間ノードN2bとの間に設けられる。スイッチS
2bは、中間ノードN2bと電源電位Vccを有するノ
ードとの間に設けられる。この基板電位発生回路は、昇
圧電位ノードNppに昇圧電位Vppを発生するもので
ある。
【0070】図5は、図4の基板電位発生回路の動作を
説明するためのタイミング図である。以下の説明では、
Vpp−Vcc=Vdifとし、キャパシタC1a,C
1bの効率を100%と仮定する。また、キャパシタC
1a,C1bの容量をCとする。
【0071】クロックφ1aとφ1bは、相補クロック
であり、振幅はVccである。また、クロックφ1c
は、φ1aおよびφ1bの同一の周波数を用い、振幅は
Vccである。
【0072】時刻taf以前において、入力ノードN1
aが、電源電位Vccであり、入力ノードN1bが、接
地電位GNDであり、中間ノードN2aが昇圧電位Vp
pであり、中間ノードN2bが電源電位Vccである状
態を考える。
【0073】時刻tafにおいて、クロックφ1aを電
源電位Vccまで上昇させ、クロックφ1bを接地電位
GNDまで下降させる。こうすることで、入力ノードN
1aを電源電位Vccを有するノードから切り離すとと
もに、入力ノードN1bを、接地電位GNDを有するノ
ードから切り離す。時刻taにおいて、クロックφ1c
が、電源電位Vccまで上昇することで、NMOSトラ
ンジスタM1cがオンする。この結果、ノードN1aの
電位と、ノードN1bの電位とがイコライズされ、各ノ
ードの電位は(1/2)Vccとなる。さらに、時刻t
aでは、入力ノードN1aの電位が(1/2)Vccま
で下降するため、中間ノードN2aの電位は、キャパシ
タC1aによる容量カップリングを受けて(1/2)V
cc+Vdifとなる。また、時刻taでは、入力ノー
ドN1bの電位が、(1/2)Vccまで上昇するた
め、中間ノードN2bの電位は、キャパシタC1bによ
る容量カップリングを受け、(3/2)Vccとなる。
【0074】時刻taの直後から、中間ノードN2a
は、スイッチS2aにより、電源電位Vccにまで充電
される。これと同時に、中間ノードN2bは、スイッチ
S3bによって昇圧電位Vppにまで放電される。すな
わち、スイッチS3bを介して、昇圧電位ノードNpp
に電荷{(1/2)Vcc−Vdif}・Cが供給され
る。これは、第1回目の電荷供給である。
【0075】この場合において、昇圧電位ノードNpp
の対向電極48が、接地電位GNDである場合、電源電
位Vccを有するノードから、スイッチS2a、中間ノ
ードN2a、キャパシタC1a、入力ノードN1a、N
MOSトランジスタM1c、入力ノードN1b、キャパ
シタC1b、中間ノードN2bおよびスイッチS3bを
介して、昇圧電位ノードNppの対向電極(接地電位G
ND)へ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの電荷
が移動する。すなわち、第1回目の電荷の消費である。
【0076】時刻tbfにおいて、NMOSトランジス
タM1cがオフした後、時刻tbにおいて、クロックφ
1aが、接地電位GNDまで下降することで、入力ノー
ドN1aは充電され、その電位は電源電位Vccとな
る。一方、時刻tbでは、クロックφ1bが電源電位V
ccまで上昇することで、入力ノードN1bが放電さ
れ、その電位は、接地電位GNDとなる。以上のことか
ら、時刻tbでは、中間ノードN2aが容量カップリン
グを受け、その電位が(3/2)Vccとなり、中間ノ
ードN2bが容量カップリングを受け、その電位が(1
/2)Vcc+Vdifとなる。時刻tbの直後から、
中間ノードN2aは、スイッチS3aによって、昇圧電
位Vppにまで放電される。すなわち、スイッチS3a
を介して、昇圧電位ノードNppに、電荷{(1/2)
Vcc−Vdif}・Cが供給される。これは、第2回
目の電荷の供給である。これと同時に、ノードN2b
は、スイッチS2bによって、電源電位Vccにまで充
電される。
【0077】この場合において、昇圧電位ノードNpp
の対向電極が接地電位GNDである場合、電源電位Vc
cを有するノードから、PMOSトランジスタM1a、
入力ノードN1a、キャパシタC1a、中間ノードN2
a、スイッチS3aを介して、昇圧電位ノードNppの
対向電極(接地電位GND)へ、{(1/2)Vcc−
Vdif}・Cの電荷が移動する。これは、第2回目の
電荷の消費である。これと同時に、電源電位Vccを有
するノードから、スイッチS2b、中間ノードN2b、
キャパシタC1b、入力ノードN1bおよびNMOSト
ランジスタM1bを介して、接地電位GNDを有するノ
ードへ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの電荷が
移動する。これは、第3回目の電荷の消費である。な
お、第2、第3回目の電荷消費は同時である。
【0078】時刻tcfにおいては、クロックφ1a
が、電源電位Vccまで上昇し、クロックφ1bが接地
電位GNDまで下降し、次のサイクルの動作が開始す
る。したがって、時刻tafから、時刻tcfまでで、
1サイクルの動作が終了する。
【0079】以上のことから、1サイクルの間に、電源
電位Vccを有するノードから、接地電位GNDを有す
るノードへ消費されたすべての消費電荷は、{(3/
2)Vcc−3Vdif}・Cとなる。一方、1サイク
ルの間に、昇圧電位ノードNppに供給される電荷は、
{Vcc−2Vdif}・Cである。したがって、1サ
イクルの間での、電荷効率は、2/3である。すなわ
ち、実施の形態1による昇圧電位発生回路の電荷効率
は、図29に示した従来の昇圧電位発生回路の電荷効率
である50%を超える。
【0080】ここで、たとえば、実施の形態1による昇
圧電位発生回路において、1サイクルの間に昇圧電位ノ
ードNppへ供給される電荷をIとすると、その電荷の
供給のためには、(3/2)Iの電荷が消費されること
になる。このため、1サイクルの間での消費電力は、
(3/2)I・Vccとなる。これは、図29に示した
従来の昇圧電位発生回路が1サイクルの間に、昇圧電位
ノードNppに電荷Iを供給するとき消費する電力であ
る2I・Vccよりも小さくなっている。
【0081】また、図29に示した従来の昇圧電位発生
回路は、昇圧電位Vppを発生するのに、最大2Vcc
までの電位をその内部で発生する必要があり、また、発
生し得る最大の昇圧電位は、2Vccであるのに対し、
実施の形態1による昇圧電位発生回路では、昇圧電位V
ppを発生するのに最大で(3/2)Vccを発生し、
また、発生し得る最大の昇圧電位は、(3/2)Vcc
である。すなわち、実施の形態1による昇圧電位発生回
路が発生し得る昇圧電位は、従来の昇圧電位発生回路が
発生し得る昇圧電位よりも小さくなっている。このた
め、実施の形態1による昇圧電位発生回路の消費電力
は、図29に示した従来の昇圧電位発生回路よりも小さ
くなる。
【0082】次に、対向電極48が、電源電位Vccで
ある場合を考える。昇圧電位ノードNppへの電荷供給
時には、電流は、昇圧電位ノードNppの対向電極(電
源電位Vcc)に流れるため、上記のような第1回目お
よび第2回目の電荷の消費がないことになる。このこと
を考慮して、電荷効率を算出する。1サイクルの動作の
間に、電源電位Vccを有するノードから接地電位GN
Dを有するノードへ消費される全消費電荷は、{(1/
2)Vcc−Vdif}・Cとなる。一方、1サイクル
の間に、昇圧電位ノードNppに供給される電荷は、
{Vcc−2Vdif}・Cである。したがって、電荷
効率は2である。すなわち、電荷効率は200%に達
し、低消費電力化を図ることができる。
【0083】実施の形態1による昇圧電位発生回路が、
消費電力を低減できることについて、概念的に説明す
る。図29の従来の昇圧電位発生回路では、1サイクル
の間で、2度電荷を消費し、1度電荷を昇圧電位ノード
Nppに供給する。これに対し、実施の形態1による昇
圧電位発生回路は、1サイクルの間で、3度電荷を消費
し、昇圧電位ノードNppに2度電荷を供給する。した
がって、実施の形態1による昇圧電位発生回路が、2度
昇圧電位ノードNppに電荷を供給するという意味で
は、図29に示した従来の昇圧電位発生回路を2つ並列
に設けた場合と対比して説明することができる。図29
に示した従来の基板電位発生回路を2つ設けた場合に
は、1サイクルの間に、4度電荷を消費し、2度昇圧電
位ノードNppに電荷を供給することになる。このこと
から、実施の形態1による昇圧電位発生回路において
は、従来の昇圧電位発生回路を2つ設ける場合に比し、
電荷の消費が1回少ない。これが、実施の形態1による
昇圧電位発生回路が低消費電力化を実現できる原因とな
っている。詳しくは以下の理由による。
【0084】図4および図5を参照して、時刻taで、
NMOSトランジスタM1cがオンになった後、すなわ
ち、イコライズ手段としてのNMOSトランジスタM1
cにより、入力ノードN1aの電位と入力ノードN1b
の電位とのイコライズが開始された後に、スイッチS2
aにより、電源電位Vcc、すなわち、電荷が中間ノー
ドN2aに供給される。一方、スイッチS2aがオンに
なると同時に、スイッチS3bがオンになり、中間ノー
ドN2bの電荷が、昇圧電位ノードNppに供給され
る。このとき、昇圧電位ノードNppの対向電極48
が、接地電位GNDの場合には、電荷が消費されること
になる。このような、スイッチS3bを介して対向電極
48へ移動する電荷として、電源電位Vccを有するノ
ードから中間ノードN2aへ、スイッチS2aを介して
供給される電荷を用いることができる。これは、NMO
SトランジスタM1cによりイコライズが行なわれてい
るからである。
【0085】すなわち、キャパシタC1aおよびスイッ
チS3a,S2aからなる第1のチャージポンピング回
路に供給される電荷(第1のチャージポンピング回路で
消費される電荷)を、キャパシタC1bおよびスイッチ
S3b,S2bからなる第2のチャージポンピング回路
で再利用することにより、従来の昇圧電位発生回路を2
つ設けた場合に比し、電荷の消費を1回少なくしてい
る。これにより、実施の形態1による昇圧電位発生回路
は、消費電力の低減化を図っている。
【0086】図6は、図4のクロックφ1a、φ1c、
φ1bを発生するためのクロック発生回路の詳細を示す
回路図である。
【0087】図6を参照して、クロック発生回路は、イ
ンバータ49,51,53,55,57,59、遅延回
路61、AND回路63およびOR回路65を含む。
【0088】インバータ49〜57は、ノードNC1と
ノードNC2との間に直列に接続される。ノードNC1
とノードNC2との間には遅延回路61が設けられる。
AND回路63およびOR回路65の一方入力ノード
は、ノードNC1と接続される。AND回路63および
OR回路65の他方入力ノードは、ノードNC2に接続
される。OR回路65の出力ノードは、インバータ59
の入力ノードに接続される。
【0089】図6を参照して、インバータ49〜57か
らなるリングオシレータによって、ノードNC1にクロ
ックφAが生じる。遅延回路61は、クロックφAを遅
延したクロックφBをノードNC2に出力する。AND
回路63によって、クロックφAとクロックφBとのA
ND演算を求めることで、クロックφ1cが生成され
る。OR回路65によって、クロックφAとクロックφ
BとのOR演算を求めることで、クロックφ1aが形成
される。OR回路65からのクロックφ1aを、インバ
ータ59によって、位相を反転することで、クロックφ
1bが生成される。
【0090】図7は、図6のクロック発生回路が発生す
るクロックφA,φB,φ1a,φ1b,φ1cのタイ
ミング図である。
【0091】図7を参照して、時刻tafにおいて、ク
ロックφAが「H」レベルになる。そして、遅延回路6
1による遅延の後、すなわち、時刻taにおいて、クロ
ックφBが「H」レベルになる。
【0092】時刻tbfにおいて、クロックφAが
「L」レベルになる。そして、遅延回路61による遅延
の後、すなわち、時刻tbで、クロックφBが「L」レ
ベルになる。
【0093】このような、クロックφAおよびクロック
φBのレベルに応じて、クロックφ1a,φ1b,φ1
cのレベルが決定される。
【0094】以上のように、実施の形態1による内部電
圧発生回路としての昇圧電位発生回路では、キャパシタ
C1aおよびスイッチS3a,S2aからなる第1のチ
ャージポンピング回路と、キャパシタC1bおよびスイ
ッチS3b,S2bからなる第2のチャージポンピング
回路とを、相補的に動作させている。そして、さらに、
イコライズ手段としてのNMOSトランジスタM1cに
よるイコライズの開始後に、すなわち、時刻taの後
に、第1のチャージポンピング回路のスイッチS2aを
介して、中間ノードN2aに、電源電位Vcc、すなわ
ち、電荷が供給される。これと同時に、第2のチャージ
ポンピング回路のスイッチS3bを介して、中間ノード
N2bの電荷が、昇圧電位ノードNppに注入される。
【0095】このため、実施の形態1による昇圧電位発
生回路では、第1のチャージポンピング回路に供給され
た電荷(第1のチャージポンピング回路で消費される電
荷)を、NMOSトランジスタM1cを介して、中間ノ
ードN2bに供給できる。したがって、第1のチャージ
ポンピング回路に供給された電荷(第1のチャージポン
ピング回路で消費される電荷)を、第2のチャージポン
ピング回路のスイッチS3bから昇圧電位ノードNpp
へ注入する電荷として、再利用することができる。
【0096】その結果、実施の形態1による昇圧電位発
生回路では、電荷効率(昇圧電位ノードNppへ注入さ
れた電荷/消費電荷)を向上させることができ、消費電
力の低減化を実現できる。
【0097】また、実施の形態1による昇圧電位発生回
路では、入力ノードN1aの電位と、入力ノードN1b
の電位とをイコライズした後、時刻tbにおいて、入力
ノードN1a,N1bの電位を変化させる。このため、
時刻tbにおける入力ノードN1a,N1bの電位の変
化は(1/2)・Vccである。したがって、中間ノー
ドN2a,N2bの時刻tbにおける電位変化も(1/
2)・Vccであり、昇圧電位Vppの発生のために内
部で発生する電位の最大値、すなわち、発生し得る昇圧
電位Vppの最大値を小さくできる。なお、図29に示
した従来の昇圧電位発生回路の中間ノードN2の電位変
化はVccであり、発生し得る昇圧電位の最大値は、2
Vccであるのに対し、本実施の形態による昇圧電位発
生回路が発生し得る昇圧電位の最大値は、3/2Vcc
である。
【0098】このように、実施の形態1による昇圧電位
発生回路では、その内部で不要な大きさの電位の発生を
防止でき、低消費電力化を実現することが可能となる。
なお、図4の昇圧電位発生回路の電源電位Vccは、外
部電源電位extVccでもいいし、内部電源電位in
tVccでもよい。
【0099】(実施の形態2)実施の形態2による内部
電位発生回路としての昇圧電位発生回路は、図4の昇圧
電位発生回路(実施の形態1)のスイッチS2a,S2
b,S3a,S3bを、具体的な電気回路で置換えたも
のである。したがって、実施の形態2による昇圧電位発
生回路の動作は、実施の形態1による昇圧電位発生回路
の動作と同様である。このため、実施の形態2による昇
圧電位発生回路は、実施の形態1による昇圧電位発生回
路と同様の効果を奏する。
【0100】図8は、実施の形態2による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。なお、図4と同様の部分については同一の参照符号
を付しその説明を適宜省略する。
【0101】図8を参照して、図4のスイッチS2aに
相当するのが、NMOSトランジスタM2a,M4aお
よびキャパシタC2aからなる電気回路である。NMO
SトランジスタM2aは、電源電位Vccを有するノー
ドと、中間ノードN2aとの間に接続される。NMOS
トランジスタM2aのゲートは、ノードN4aに接続さ
れる。NMOSトランジスタM4aは、電源電位Vcc
を有するノードとノードN4aとの間に接続される。N
MOSトランジスタM4aのゲートは、電源電位Vcc
を有するノードに接続される。キャパシタC2aは、ノ
ードN4aに接続されるとともに、クロックφ2aを受
ける。
【0102】図4のスイッチS3aに相当するのは、N
MOSトランジスタM3a,M5aおよびキャパシタC
3aからなる電気回路である。NMOSトランジスタM
3aは、中間ノードN2aと昇圧電位ノードNppとの
間に接続される。NMOSトランジスタM3aのゲート
は、ノードN5aに接続される。NMOSトランジスタ
M5aは、電源電位Vccを有するノードと、ノードN
5aとの間に接続される。NMOSトランジスタM5a
のゲートは、電源電位Vccを有するノードに接続され
る。キャパシタC3aは、ノードN5aに接続されると
ともに、クロックφ3aを受ける。
【0103】図4のスイッチS2bに相当するのは、N
MOSトランジスタM2b,M4bおよびキャパシタC
2bからなる電気回路である。NMOSトランジスタM
2bは、電源電位Vccを有するノードと中間ノードN
2bとの間に接続される。NMOSトランジスタM2b
のゲートは、ノードN4bに接続される。NMOSトラ
ンジスタM4bは、電源電位Vccを有するノードと、
ノードN4bとの間に接続される。NMOSトランジス
タM4bのゲートは、電源電位Vccを有するノードに
接続される。キャパシタC2bは、ノードN4bに接続
されるとともに、クロックφ2bを受ける。
【0104】図4のスイッチS3bに相当するのは、N
MOSトランジスタM3b,M5bおよびキャパシタC
3bからなる電気回路である。NMOSトランジスタM
3bは、中間ノードN2bと昇圧電位ノードNppとの
間に接続される。NMOSトランジスタM3bのゲート
は、ノードN5bに接続される。NMOSトランジスタ
M5bは、電源電位Vccを有するノードと、ノードN
5bとの間に接続される。NMOSトランジスタM5b
のゲートは、電源電位Vccを有するノードに接続され
る。キャパシタC3bは、ノードN5bに接続されると
ともに、クロックφ3bを受ける。
【0105】図9は、図8の昇圧電位発生回路の動作を
説明するためのタイミング図である。なお、Vpp−V
cc=Vdifとする。
【0106】図9を参照して、時刻tafおよびtaの
動作は実施の形態1による昇圧電位発生回路と同一であ
る。すなわち、時刻taでは、クロックφ1cを電源電
位Vccに上昇させ、NMOSトランジスタM1aをオ
ンにして、入力ノードN1aの電位と入力ノードN1b
の電位とをイコライズする。この結果、入力ノードN1
a,N1bの電位は、(1/2)Vccとなる。
【0107】時刻tadにおいて、クロックφ2aおよ
びφ3bを電源電位Vccまで上昇させることで、ノー
ドN4aおよびノードN5bを、容量結合で、2Vcc
−Vthまで昇圧する。これによって、NMOSトラン
ジスタM2a,M3bをオン状態とする。このとき、中
間ノードN2aは、NMOSトランジスタM2aによっ
て電源電位Vccにまで充電され、中間ノードN2b
は、NMOSトランジスタM3bによって昇圧電位Vp
pにまで放電される。
【0108】この場合において、NMOSトランジスタ
M3bを介して、昇圧電位ノードNppに電荷{(1/
2)Vcc−Vdif}・Cが供給される。すなわち、
第1回目の昇圧電位ノードNppへの電荷の供給であ
る。ここで、昇圧電位ノードNppの対向電極48が接
地電位GNDである場合、電源電位Vccを有するノー
ドから、NMOSトランジスタM2a、中間ノードN2
a、キャパシタC1a、入力ノードN1a、NMOSト
ランジスタM1c、入力ノードN1b、キャパシタC1
b、中間ノードN2bおよびNMOSトランジスタM3
bを介して、昇圧電位ノードNppの対向電極48(接
地電位GND)へ、{(1/2)Vcc−Vdif}・
Cの電荷が移動する。すなわち、第1回目の電荷の消費
である。
【0109】時刻tbfにおいて、NMOSトランジス
タM1cがオフした後、時刻tbで、クロックφ1a
が、接地電位GNDまで下降することで、入力ノードN
1aが電源電位Vccに充電される。したがって、中間
ノードN2aがキャパシタC1aによる容量カップリン
グを受け、中間ノードN2aの電位が(3/2)Vcc
になる。
【0110】一方、時刻tbでは、クロックφ1bが電
源電位Vccまで上昇することで、入力ノードN1bが
接地電位GNDまで放電される。したがって、中間ノー
ドN2bがキャパシタC1bによる容量カップリングを
受け、中間ノードN2bの電位が(1/2)Vcc+V
difとなる。
【0111】時刻tbdにおいて、クロックφ3aおよ
びクロックφ2bを電源電位Vccまで上昇させること
で、ノードN5aおよびノードN4bを容量結合で2V
cc−Vthまで昇圧する。これによって、NMOSト
ランジスタM3aおよびM2bをオン状態とする。この
とき、中間ノードN2aはNMOSトランジスタM3a
によって、昇圧電位Vppにまで放電され、中間ノード
N2bは、NMOSトランジスタM2bによって、電源
電位Vccにまで充電される。この場合には、NMOS
トランジスタM3aを介して、昇圧電位ノードNppに
電荷{(1/2)Vcc−Vdif}・Cが供給され
る。すなわち、第2回目の昇圧電位ノードNppへの電
荷の供給である。この場合において、昇圧電位ノードN
ppの対向電極48が接地電位GNDである場合、電源
電位Vccを有するノードから、PMOSトランジスタ
M1a、入力ノードN1a、キャパシタC1a、中間ノ
ードN2aおよびNMOSトランジスタM3aを介し
て、昇圧電位ノードNppの対向電極48(接地電位G
ND)へ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの電荷
が移動する。すなわち、第2回目の電荷の消費である。
これと同時に、電源電位Vccを有するノードから、N
MOSトランジスタM2b、中間ノードN2b、キャパ
シタC1b、入力ノードN1bおよびNMOSトランジ
スタM1bを介して、接地電位GNDを有するノード
へ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの電荷が移動
する。すなわち、第3回目の電荷の消費である。なお、
第2、第3回目の電荷消費は同時である。
【0112】時刻tcfにおいて、クロックφ1a,φ
1bが遷移することで、次のサイクルが開始する。すな
わち、時刻tafから時刻tcfで1サイクルが終了す
る。
【0113】1サイクルの間に、電源電位Vccを有す
るノードから接地電位GNDを有するノードへ消費され
たすべての消費電荷は、{(3/2)Vcc−3Vdi
f}・Cとなる。一方、昇圧電位ノードNppに供給さ
れる電荷は{Vcc−2Vdif}・Cである。したが
って、電荷効率は2/3である。すなわち、電荷効率
は、図29に示した従来の昇圧電位発生回路の電荷効率
である50%を超えている。したがって、従来に比し、
低消費電力化を実現できる。なお、以上のことは、昇圧
電位ノードNppの対向電極48が接地電位GNDであ
る場合である。
【0114】昇圧電位ノードNppの対向電極48が、
電源電位Vccである場合、第1回目と第2回目の電荷
の消費がないことになるので、1サイクルの動作の間
に、電源電位Vccを有するノードから接地電位GND
を有するノードへ消費されるすべての消費電荷は{(1
/2)Vcc−Vdif}・Cとなる。一方、昇圧電位
ノードNppに供給される電荷は、{Vcc−2Vdi
f}・Cである。したがって、電荷効率は2である。す
なわち、電荷効率は200%に達する。
【0115】以上は、実施の形態2による昇圧電位発生
回路の特徴的な動作を中心に説明したが、他の動作につ
いては、実施の形態1による昇圧電位発生回路の動作と
同様である。
【0116】(実施の形態3)実施の形態3による内部
電位発生回路としての昇圧電位発生回路は、図8の昇圧
電位発生回路におけるクロックφ2a,φ2b,φ3
a,φ3bをレベル変換して、キャパシタC2a,C2
b,C3a,C3bに入力するようにしたものである。
したがって、実施の形態3による昇圧電位発生回路の動
作は、実施の形態2による昇圧電位発生回路の動作と同
様である。このため、実施の形態3による昇圧電位発生
回路は、実施の形態2による昇圧電位発生回路と同様の
効果を奏する。
【0117】図10は、実施の形態3による内部電位発
生回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図で
ある。なお、図8と同様の部分については同一の参照符
号を付しその説明を適宜省略する。
【0118】図10を参照して、実施の形態3による昇
圧電位発生回路は、図8の昇圧電位発生回路に、レベル
変換回路67,69を設けたものである。キャパシタC
3aには、クロックφ3aが、レベル変換回路67によ
ってレベル変換されたクロックφ5aが入力される。キ
ャパシタC3bには、クロックφ3bが、レベル変換回
路69によってレベル変換されたクロックφ5bが入力
される。
【0119】レベル変換回路67は、電圧振幅が電源電
位Vccであるクロックφ3aをレベル変換して、電圧
振幅が昇圧電位Vppであるクロックφ5aにする。レ
ベル変換回路69は、電圧振幅が電源電位Vccである
クロックφ3bをレベル変換して、電圧振幅が昇圧電位
Vppであるクロックφ5bにする。このため、NMO
SトランジスタM3a,M3bのゲート電圧を制御する
ノードN5a,N5bの電位は、Vcc+Vpp−Vt
h(=2Vcc+Vdif−Vth)にまで上昇し、実
施の形態2による昇圧電位発生回路に比較して、ノード
N5a,N5bの電位が高く、NMOSトランジスタM
3a,M3bのしきい値電圧Vthによる電圧降下を防
ぐことができる。
【0120】図11は、図10の昇圧電位発生回路の動
作を説明するためのタイミング図である。なお、図10
の昇圧電位発生回路の動作は、図8の昇圧電位発生回路
の動作と同様であるので、特徴的な動作についてのみ説
明する。
【0121】図11を参照して、時刻tadにおいて、
クロックφ3bが、電源電位Vccにまで昇圧される。
そして、レベル変換回路69は、電源電位Vccである
クロックφ3bを、レベル変換して、昇圧電位Vppで
あるクロックφ5bをキャパシタC3bに出力する。こ
れに応じて、ノードN5bの電位はVcc+Vpp−V
thになる。
【0122】時刻tbdにおいて、クロックφ3aが電
源電位Vccまで昇圧される。このとき、レベル変換回
路67は、電源電位Vccであるクロックφ3aをレベ
ル変換して、昇圧電位Vppであるクロックφ5aをキ
ャパシタC3aに出力する。これに応じて、ノードN5
aの電位が、Vcc+Vpp−Vthになる。
【0123】以上のように、実施の形態3による昇圧電
位発生回路では、レベル変換され電圧が大きくなったク
ロックφ5a,φ5bを、キャパシタC3a,C3bに
入力することで、NMOSトランジスタM3a,M3b
をオンすることにしている。
【0124】このため、実施の形態3による昇圧電位発
生回路では、NMOSトランジスタM3a,M3bのし
きい値電圧Vthによる電圧降下を防ぐことができ、効
率よく昇圧電位ノードNppに電荷を注入することがで
きる。
【0125】(実施の形態4)図12は、実施の形態4
による内部電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳
細を示す回路図である。なお、図4と同様の部分につい
ては同一の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0126】図12を参照して、実施の形態4による昇
圧電位発生回路は、図4のPMOSトランジスタM1a
をスイッチS1aにし、図4のNMOSトランジスタM
1bをスイッチS1bにし、図4のNMOSトランジス
タM1cをスイッチS1cにしたものである。スイッチ
S1aは、図4のクロックφ1aと同様のクロックφ1
aに応じて、図4のPMOSトランジスタM1aと同様
の動作をするものである。スイッチS1bは、図4のク
ロックφ1bと同様のクロックφ1bに応じて、図4の
NMOSトランジスタM1bと同様の動作をするもので
ある。スイッチS1cは、図4のクロックφ1cと同様
のクロックφ1cに応じて、図4のNMOSトランジス
タM1cと同様の動作をするものである。
【0127】以上のように、実施の形態4による昇圧電
位発生回路は、実施の形態1による昇圧電位発生回路と
同様の動作をする。したがって、実施の形態4による昇
圧電位発生回路は、実施の形態1による昇圧電位発生回
路と同様の効果を奏する。
【0128】(実施の形態5)図13は、実施の形態5
による内部電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳
細を示す回路図である。なお、図4と同様の部分につい
ては同一の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0129】図13を参照して、実施の形態5による昇
圧電位発生回路は、PMOSトランジスタM1a,M1
c、NMOSトランジスタM1b、キャパシタC1a,
C1bおよびダイオードD2a,D2b,D3a,D3
bを含む。PMOSトランジスタM1cは、入力ノード
N1aと入力ノードN1bとの間に接続される。PMO
SトランジスタM1cのゲートには、クロック/φ1c
が入力される。ここでキャパシタC1a,C1bはMO
Sキャパシタである。MOSキャパシタC1aのゲート
は、入力ノードN1aに接続され、ソースおよびドレイ
ンは、中間ノードN2aに接続される。MOSキャパシ
タC1bのゲートは、入力ノードN1bに接続され、ソ
ースおよびドレインは中間ノードN2bに接続される。
ダイオードD3aのカソードは、昇圧電位ノードNpp
に接続され、アノードは、中間ノードN2aに接続され
る。ダイオードD2aのカソードは中間ノードN2aに
接続され、アノードは、電源電位Vccを有するノード
に接続される。ダイオードD3bのカソードは、昇圧電
位ノードNppに接続され、アノードは中間ノードN2
bに接続される。ダイオードD2bのカソードは、中間
ノードN2bに接続され、アノードは電源電位Vccを
有するノードに接続される。
【0130】実施の形態5による昇圧電位発生回路は、
図4のNMOSトランジスタM1c、キャパシタC1
a、キャパシタC1b、スイッチS3a、スイッチS2
a、スイッチS3bおよびスイッチS2bを、それぞ
れ、同様の働きをする、PMOSトランジスタM1c、
MOSキャパシタC1a、MOSキャパシタC1b、ダ
イオードD3a、ダイオードD2a、ダイオードD3b
およびダイオードD2bにしたものである。したがっ
て、実施の形態5による昇圧電位発生回路の動作は、実
施の形態4による昇圧電位発生回路の動作と同様であ
る。但し、実施の形態5による昇圧電位発生回路では、
図4のNMOSトランジスタM1cを、PMOSトラン
ジスタM1cに変えたことから、PMOSトランジスタ
M1cに入力されるクロック/φ1cは、図4のクロッ
クφ1cを反転した信号である。
【0131】図14は、図13の昇圧電位発生回路の動
作を説明するためのタイミング図である。上述のよう
に、PMOSトランジスタM1cに入力されるクロック
/φ1cは、図4のクロックφ1cを反転した信号であ
るため、時刻taにおいて、電源電位Vccから接地電
位GNDへ降圧され、時刻tbfで、接地電位GNDか
ら電源電位Vccに昇圧されるものである。他のクロッ
クφ1a,φ1bの遷移のタイミングやノードN1a,
N1b,N2a,N2bの電位変化は、図5に示したも
のと同様である。
【0132】以上のように、実施の形態5による昇圧電
位発生回路では、イコライズ手段として、図4のNMO
SトランジスタM1cの代わりに、PMOSトランジス
タM1cを設けているため、本実施の形態による昇圧電
位発生回路は、イコライズ手段に入力されるクロックの
極性が図4の昇圧電位発生回路と異なるだけで、全体動
作は同様である。したがって、実施の形態5による昇圧
電位発生回路は、実施の形態1による昇圧電位発生回路
と同様の効果を奏する。
【0133】さらに、実施の形態5による昇圧電位発生
回路では、図8のNMOSトランジスタM2a,M4a
およびキャパシタC2aからなる電気回路の代わりにダ
イオードD2aを設け、図8のNMOSトランジスタM
3a,M5aおよびキャパシタC3aからなる電気回路
の代わりにダイオードD3aを設け、図8のNMOSト
ランジスタM2b,M4bおよびキャパシタC2bから
なる電気回路の代わりにダイオードD2bを設け、図8
のNMOSトランジスタM3b,M5bおよびキャパシ
タC3bからなる電気回路の代わりにダイオードD3b
を設けている。
【0134】このため、実施の形態5による昇圧電位発
生回路では、実施の形態2による昇圧電位発生回路で必
要なクロックφ2a,φ2b,φ3a,φ3bのような
制御クロックが不要になる。
【0135】なお、実施の形態5による昇圧電位発生回
路は、図1のDRAMの昇圧電位発生回路23として用
いることができる。
【0136】(実施の形態6)実施の形態6による内部
電位発生回路としての昇圧電位発生回路は、図4の昇圧
電位発生回路の中間ノードN2aと中間ノードN2bと
の間にNMOSトランジスタを設け、そのNMOSトラ
ンジスタをクロックで制御するようにしたものである。
【0137】図15は、本発明の実施の形態6による内
部電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す
回路図である。なお、図4と同様の部分については同一
の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0138】図15を参照して、実施の形態6による昇
圧電位発生回路は、中間ノードN2aと中間ノードN2
bとの間にNMOSトランジスタM2cを設ける。NM
OSトランジスタM2cのゲートには、クロックφ2c
が入力される。
【0139】図16は、図15の昇圧電位発生回路の動
作を説明するためのタイミング図である。なお、Vpp
−Vcc=Vdifとする。
【0140】図15および図16を参照して、時刻te
において、クロックφ2cが、Vcc+αまで上昇す
る。このため、中間ノードN2aの電位と中間ノードN
2bの電位とが、イコライズ手段としてのNMOSトラ
ンジスタM2cによってイコライズされ、中間ノードN
2a,N2bの電位が{Vcc+(1/2)Vdif}
にされる。この結果、電源電位Vccを有するノードか
ら、PMOSトランジスタM1a、入力ノードN1a、
キャパシタC1a、中間ノードN2a、NMOSトラン
ジスタM2c、中間ノードN2b、キャパシタC1b、
入力ノードN1bおよびNMOSトランジスタM1bを
介して、接地電位GNDを有するノードへ、1/2Vd
ifの電荷が移動する。すなわち、第1回目の電荷の消
費である。
【0141】時刻taにおいて、クロックφ1cが、電
源電位Vccまで上昇することで、イコライズ手段とし
てのNMOSトランジスタM1cがオンする。この結
果、入力ノードN1aの電位と、入力ノードN1bの電
位とがイコライズされ、入力ノードN1a,N1bの電
位は、(1/2)Vccとなる。このように、時刻ta
において、入力ノードN1aが(1/2)Vccまで下
降することで、中間ノードN2aは、キャパシタC1a
による容量カップリングを受ける。このため、中間ノー
ドN2aの電位は、(1/2)Vppとなる。一方、時
刻taにおいて、入力ノードN1bが(1/2)Vcc
まで上昇することで、中間ノードN2bが、キャパシタ
C1bによる容量カップリングを受ける。このため、中
間ノードN2bの電位は、(1/2)Vpp+Vccと
なる。
【0142】時刻taの直後から、中間ノードN2a
は、スイッチS2aによって電源電位Vccにまで充電
され、中間ノードN2bは、スイッチS3bによって昇
圧電位Vppにまで放電される。このとき、スイッチS
3bを介して、昇圧電位ノードNppに{(1/2)
(Vcc−Vdif)}・Cの電荷が供給される。すな
わち、第1回目の昇圧電位ノードNppへの電荷の供給
である。この場合において、昇圧電位ノードNppの対
向電極48が接地電位GNDである場合、電源電位Vc
cを有するノードから、スイッチS2a、中間ノードN
2a、キャパシタC1a、入力ノードN1a、NMOS
トランジスタM1c、入力ノードN1b、キャパシタC
1b、中間ノードN2bおよびスイッチS3bを介し
て、昇圧電位ノードNppの対向電極48(接地電位G
ND)へ、{(1/2)(Vcc−Vdif)}・Cの
電荷が移動する。これは、第2回目の電荷の消費であ
る。なお、昇圧電位ノードNppの対向電極48が電源
電位Vccである場合は、電源電位Vccを有するノー
ドから接地電位GNDを有するノードへの電荷の移動は
ない。
【0143】時刻tdにおいて、クロックφ2cが電源
電位Vcc+αまで上昇し、中間ノードN2aの電位と
中間ノードN2bの電位とがイコライズされ、中間ノー
ドN2a,N2bの電位が{Vcc+(1/2)Vdi
f}にされる。ここでの、電源電位Vccから接地電位
GNDへの電荷の移動はない。また、NMOSトランジ
スタM2cでのイコライズ中は、クロックφ1cがVc
cレベルであるため、NMOSトランジスタM1cによ
るイコライズも行なわれている。
【0144】時刻tbで、クロックφ1aが、接地電位
GNDまで下降することで、ノードN1aは充電され、
その電位が電源電位Vccになる。このため、中間ノー
ドN2aは、キャパシタC1aによる容量カップリング
を受け、その電位が(1/2)(3Vcc+Vdif)
となる。一方、時刻tbにおいて、クロックφ1bが電
源電位Vccまで上昇することで、入力ノードN1bが
放電され、その電位が接地電位GNDとなる。このた
め、中間ノードN2bが、キャパシタC1bによる容量
カップリングを受け、この電位が、(1/2)(Vcc
+Vdif)となる。
【0145】時刻tbの直後から、中間ノードN2a
は、スイッチS3aによって昇圧電位Vppにまで放電
され、中間ノードN2bは、スイッチS2bによって電
源電位Vccまで充電される。このとき、スイッチS3
aを介して、昇圧電位ノードNppに電荷{(1/2)
(Vcc−Vdif)}・Cが供給される。すなわち、
第2回目の昇圧電位ノードNppへの電荷の供給であ
る。この場合において、昇圧電位ノードNppの対向電
極48が接地電位GNDである場合、電源電位Vccを
有するノードから、PMOSトランジスタM1a、入力
ノードN1a、キャパシタC1a、中間ノードN2aお
よびスイッチS3bを介して、昇圧電位ノードNppの
対向電極48(接地電位GND)へ、{(1/2)(V
cc−Vdif)}・Cの電荷が移動する。すなわち、
第3回目の電荷の消費である。なお、昇圧電位ノードN
ppの対向電極48が電源電位Vccである場合、電源
電位Vccを有するノードから接地電位GNDを有する
ノードへの電荷の移動はない。
【0146】さらに、これらのことに加えて、昇圧電位
ノードNppの対向電極48が接地電位GNDであって
も電源電位Vccであっても、電源電位Vccを有する
ノードから、スイッチS2b、中間ノードN2b、キャ
パシタC1b、入力ノードN1bおよびNMOSトラン
ジスタM1bを介して、接地電位GNDを有するノード
へ、{(1/2)(Vcc−Vdif)}・Cの電荷が
移動する。すなわち、第4回目の電荷の消費である。な
お、第3、第4回目の電荷の消費は同時である。
【0147】上記動作で1サイクルの動作が終了する。
1サイクルの間に、電源電位Vccを有するノードから
接地電位GNDを有するノードへ消費されたすべての消
費電荷は、{(3/2)Vcc−Vdif}・Cとな
る。一方、1サイクルの間に、昇圧電位ノードNppに
供給される電荷は、{Vcc−Vdif}・Cである。
したがって、たとえば、Vdif=(1/4)Vccの
とき、電荷効率は3/5である。すなわち、実施の形態
6による昇圧電位発生回路の電荷効率は、図29に示し
た従来の昇圧電位発生回路の電荷効率である50%を超
える。このため、従来より消費電力を低減できる。
【0148】さらに、昇圧電位ノードNppの対向電極
48が電源電位Vccである場合、第2回目と第3回目
の電荷の消費がないことになるため、1サイクルの間に
電源電位Vccを有するノードから接地電位GNDを有
するノードへ消費されるすべての消費電荷は、{(1/
2)Vcc}・Cとなる。一方、1サイクルの間に、昇
圧電位ノードNppに供給される電荷は、{Vcc−V
dif}・Cである。したがって、Vdif=(1/
4)Vccのとき、電荷効率は3/2である。すなわ
ち、電荷効率は150%に達する。
【0149】ここで、実施の形態6による昇圧電位発生
回路が発生し得る最大の昇圧電位Vppの大きさは、図
16からもわかるように、2Vccである。すなわち、
図16を参照して、1/2(Vcc−Vdif)=0に
なるまで昇圧電位Vppを発生できる。
【0150】このように、実施の形態6による昇圧電位
発生回路が発生し得る最大の昇圧電位Vppは、図29
に示した従来の昇圧電位発生回路が発生し得る最大の昇
圧電位Vppと同じである。しかし上述のように、実施
の形態6による昇圧電位発生回路は従来のものよりも電
荷効率は良い。
【0151】以上のように、実施の形態6による昇圧電
位発生回路では、スイッチS2aによる中間ノードN2
aへの電源電位Vcc(電荷)の供給およびスイッチS
3bによる昇圧電位ノードNppへの電荷の注入の開始
前に、すなわち、時刻taにおいて、入力ノードN1a
の電位と入力ノードN1bの電位とを、イコライズ手段
としてのNMOSトランジスタM1cによりイコライズ
する。したがって、中間ノードN2aへ、スイッチS2
aによって供給された電源電位Vcc(電荷)を、スイ
ッチS3bによる昇圧電位ノードNppへの電荷の注入
に利用できる。すなわち、キャパシタC1aおよびスイ
ッチS3a,S2aからなる第1のチャージポンピング
回路に供給される電荷(第1のチャージポンピング回路
で消費される電荷)を、キャパシタC1bおよびスイッ
チS3b,S2bからなる第2のチャージポンピング回
路で再利用できる。
【0152】このため、実施の形態6による昇圧電位発
生回路では、消費電荷を小さくすることができ、昇圧電
位Vppの発生効率(電荷効率)を向上させることが可
能となる。言い換えると、低消費電力化を実現できる。
【0153】また、実施の形態6による昇圧電位発生回
路では、スイッチS3bによる昇圧電位ノードNppへ
の電荷の注入およびスイッチS2aによる中間ノードN
2aへの電源電位Vcc(電荷)の供給が開始された後
に、すなわち、時刻tdにおいて、イコライズ手段とし
てのNMOSトランジスタM2cにより、中間ノードN
2aの電位と中間ノードN2bの電位とのイコライズが
開始される。このため、中間ノードN2aの電位は、
(1/2)Vdifだけ上昇し、中間ノードN2bの電
位は(1/2)・Vdifだけ下降する。一方、NMO
SトランジスタM2cによるイコライズ中は、すなわ
ち、時刻td以後は、クロックφ1cが電源電位Vcc
になっているため、NMOSトランジスタM1cによる
イコライズも同時に行なわれていることになる。したが
って、時刻tbにおいて、入力ノードN1aが電源電位
Vccになると、容量カップリングにより、中間ノード
N2aの電位は、Vcc+(1/2)Vdifから(1
/2)Vccだけ上昇することになる。なお、図4の昇
圧電位発生回路では、図5を参照して、時刻tbにおい
て、中間ノードN2aは電源電位Vccから(1/2)
Vccだけ上昇する。
【0154】したがって、実施の形態6による昇圧電位
発生回路では、発生し得る昇圧電位Vppの最大値を、
実施の形態1〜5による昇圧電位発生回路が発生し得る
昇圧電位Vppの最大値より大きくすることができる。
すなわち、図29に示した従来の昇圧電位発生回路が発
生し得る昇圧電位の最大値と同じにすることができる。
しかし、図29に示した従来の昇圧電位発生回路より
も、昇圧電位の発生効率(電荷効率)は良い。
【0155】このように、実施の形態6による昇圧電位
発生回路では、低消費電力化という面では、実施の形態
1〜5による昇圧電位発生回路より悪いが(従来の昇圧
電位発生回路よりは良い)、大きな昇圧電位Vppが要
求される場合に特に有用となる。
【0156】次に、実施の形態6による昇圧電位発生回
路の変形例について説明する。実施の形態6による昇圧
電位発生回路の変形例の回路構成は、図15に示した実
施の形態6による昇圧電位発生回路と同じである。
【0157】図17は、実施の形態6による昇圧電位発
生回路の変形例の動作を説明するためのタイミング図で
ある。
【0158】図17を参照して、実施の形態6による昇
圧電位発生回路の変形例におけるクロックの特徴は、ク
ロックφ1c,φ2cにある。言い換えると、実施の形
態6による昇圧電位発生回路のクロックφ1c,φ2c
が、図15の実施の形態6による昇圧電位発生回路のク
ロックφ1c,φ2cと異なるため、この2つの昇圧電
位発生回路はその動作が異なることになる。なお、図1
6のクロックφ2cの周波数は、図17のクロックφ2
cの周波数の2倍になっている。
【0159】図17を参照して、時刻taf以前におい
て、入力ノードN1aが電源電位Vccであり、入力ノ
ードN1bが接地電位GNDであり、中間ノードN2a
が昇圧電位Vppであり、中間ノードN2bが電源電位
Vccである状態を考える。
【0160】時刻taにおいて、クロックφ1cが、電
源電位Vccまで上昇することで、NMOSトランジス
タM1cがオンする。その結果、入力ノードN1aの電
位と入力ノードN1bの電位とが、イコライズ手段とし
てのNMOSトランジスタM1cによりイコライズさ
れ、入力ノードN1a,N1bの電位は、(1/2)V
ccとなる。さらに、時刻taで、入力ノードN1aの
電位が(1/2)Vccまで下降することで、中間ノー
ドN2aが、キャパシタC1aによる容量カップリング
を受ける。このため、中間ノードN2aの電位が、(1
/2)Vcc+Vdifになる。一方、時刻taでは、
入力ノードN1bの電位が(1/2)Vccまで上昇す
ることで、中間ノードN2bの電位が、キャパシタC1
bによる容量カップリングを受ける。このため、中間ノ
ードN2bの電位は、(3/2)Vccとなる。
【0161】時刻taの直後から、中間ノードN2a
は、スイッチS2aによって、電源電位Vccにまで充
電され、中間ノードN2bは、スイッチS3bによって
昇圧電位Vppにまで放電される。このとき、スイッチ
S3bを介して、昇圧電位ノードNppに電荷{(1/
2)Vcc−Vdif}・Cが供給される。すなわち、
第1回目の、昇圧電位ノードNppへの電荷の供給であ
る。この場合において、昇圧電位ノードNppの対向電
極48が接地電位GNDである場合、電源電位Vccを
有するノードから、スイッチS2a、中間ノードN2
a、キャパシタC1a、入力ノードN1a、NMOSト
ランジスタM1c、入力ノードN1b、キャパシタC1
b、中間ノードN2bおよびスイッチS3bを介して、
昇圧電位ノードNppの対向電極48(接地電位GN
D)へ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの電荷が
移動する。すなわち、第1回目の電荷の消費である。
【0162】時刻tdにおいて、クロックφ2cが、電
源電位Vcc+αまで上昇することで、NMOSトラン
ジスタM2cがオンする。この結果、中間ノードN2a
の電位と中間ノードN2bの電位とが、イコライズ手段
としてのNMOSトランジスタM2cによりイコライズ
される。このため、中間ノードN2a,N2bの電位は
Vcc+(1/2)Vdifとなる。さらに、時刻td
において、中間ノードN2aが変動することで、入力ノ
ードN1aが容量カップリングを受ける。このため、入
力ノードN1aの電位は(1/2){Vcc+Vdi
f}となる。一方、時刻tdにおいて、中間ノードN2
bが変動することで、入力ノードN1bが容量カップリ
ングを受ける。このため、入力ノードN1bの電位が
(1/2){Vcc−Vdif}となる。このとき、電
源電位Vccを有するノードから接地電位GNDを有す
るノードへの電荷の移動はない。
【0163】なお、時刻tdからNMOSトランジスタ
M2cによりイコライズが行なわれている間は、クロッ
クφ1cが接地電位GNDであるため、イコライズ手段
としてのNMOSトランジスタM1cはオフになってい
る。このため、中間ノードN2a,N2bの変動により
入力ノードN1a,N1bが容量カップリングを受ける
のである。
【0164】時刻tbにおいて、クロックφ1aが、接
地電位GNDまで下降することで、入力ノードN1aが
充電され、その電位が電源電位Vccとなる。このた
め、中間ノードN2aが容量カップリングを受け、その
電位が、(3/2)Vccとなる。一方、時刻tbにお
いて、クロックφ1bが、電源電位Vccまで上昇する
ことで、入力ノードN1bが放電され、その電位が接地
電位GNDとなる。このため、中間ノードN2bが容量
カップリングを受け、その電位が、(1/2)Vcc+
Vdifとなる。
【0165】時刻tbの直後から、中間ノードN2a
は、スイッチS3aによって昇圧電位Vppにまで放電
され、中間ノードN2bは、スイッチS2bによって、
電源電位Vccにまで充電される。このとき、スイッチ
S3aを介して、昇圧電位ノードNppに電荷{(1/
2)Vcc−Vdif}・Cが供給される。すなわち、
第2回目の昇圧電位ノードNppへの電荷の供給であ
る。この場合において、昇圧電位ノードNppの対向電
極48が接地電位GNDである場合、電源電位Vccを
有するノードから、PMOSトランジスタM1a、入力
ノードN1a、キャパシタC1a、中間ノードN2aお
よびスイッチS3aを介して、昇圧電位ノードNppの
対向電極48(接地電位GND)へ、{(1/2)Vc
c−Vdif}・Cの電荷が移動する。すなわち、第2
回目の電荷の消費である。これと同時に、電源電位Vc
cを有するノードから、スイッチS2b、中間ノードN
2b、キャパシタC1b、入力ノードN1bおよびNM
OSトランジスタM1bを介して、接地電位GNDを有
するノードへ、{(1/2)Vcc−Vdif}・Cの
電荷が移動する。すなわち、第3回目の電荷の消費であ
る。なお、第2、第3回目の電荷消費は同時である。
【0166】時刻tcfにおいて次のサイクルの動作が
開始する。すなわち、時刻taf〜時刻tcfで1サイ
クルの動作が終了する。対向電極48が接地電位GND
である場合に、1サイクルの間に、電源電位Vccを有
するノードから接地電位GNDを有するノードへ、消費
されたすべての消費電荷は、{(3/2)Vcc−3V
dif}・Cとなる。一方、1サイクルの間に、昇圧電
位ノードNppに供給される電荷は{Vcc−2Vdi
f}・Cである。したがって、電荷効率は2/3であ
る。すなわち、図29に示した従来の昇圧電位発生回路
の電荷効率である50%を超える。このため、従来よ
り、低消費電力化が図れる。
【0167】昇圧電位ノードNppの対向電極48が電
源電位Vccである場合は、昇圧電位ノードNppへの
電荷供給時は、電流は、対向電極48(電源電位Vc
c)に流れるため、電荷の移動はない。すなわち、第1
回目および第2回目の電荷の消費はないことになる。し
たがって、対向電極48が電源電位Vccである場合、
1サイクルの間に電源電位Vccを有するノードから接
地電位GNDを有するノードへ消費されるすべての消費
電荷は{(1/2)Vcc−Vdif}・Cとなる。一
方、1サイクルの間に、昇圧電位ノードNppに供給さ
れる電荷は{Vcc−2Vdif}・Cである。したが
って、電荷効率は2である。すなわち、電荷効率は20
0%に達する。
【0168】以上のように、実施の形態6による昇圧電
位発生回路の変形例では、スイッチS2aにより中間ノ
ードN2aへの電源電位Vcc(電荷)の供給およびス
イッチS3bによる昇圧電位ノードNppへの電荷の注
入の開始前に、すなわち、時刻taにおいて、イコライ
ズ手段としてのNMOSトランジスタM1cにより、入
力ノードN1aの電位と入力ノードN1bの電位とをイ
コライズする。したがって、スイッチS2aによって中
間ノードN2aへ供給された電源電位Vcc(電荷)
を、スイッチS3bによる昇圧電位ノードNppへの電
荷の注入に利用できる。すなわち、キャパシタC1aお
よびスイッチS3a,S2aからなる第1のチャージポ
ンピング回路で消費される電荷を、キャパシタC1bお
よびスイッチS3b,S2bからなる第2のチャージポ
ンピング回路で再利用できる。このため、実施の形態6
による昇圧電位発生回路の変形例では、消費電荷を小さ
くすることができ、昇圧電位Vppの発生効率(電荷効
率)を向上させることが可能となる。言い換えると、低
消費電力化を実現できる。
【0169】また、実施の形態6による昇圧電位発生回
路の変形例では、イコライズ手段としてのNMOSトラ
ンジスタM2cによるイコライズが開始される前に、イ
コライズ手段としてのNMOSトランジスタM1cはオ
フにされる。このため、時刻tdで、NMOSトランジ
スタM2cによるイコライズが開始され、ノードN2
a,ノードN2bの電位が変動すると、容量カップリン
グにより、入力ノードN1a,N1bの電位が変動す
る。よって、時刻tbにおいて、入力ノードN1aを電
源電位Vccに、入力ノードN1bの電位を接地電位G
NDにする場合においても、入力ノードN1a,N1b
の電位変化は小さくなる。このため、昇圧電位を発生す
るため、昇圧電位発生回路の内部で発生される電位の最
大値、つまり、発生し得る昇圧電位Vppの最大値を、
図29に示した従来の昇圧電位発生回路に比し小さくで
きる。
【0170】したがって、実施の形態6による昇圧電位
発生回路の変形例では、その内部で不要な大きさの電位
の発生を防止でき、低消費電力化を実現することが可能
となる。なお、本実施の形態の変形例が発生できる昇圧
電位の最大値は(3/2)Vccであり、図29の従来
例では2Vccである。
【0171】(実施の形態7)図18は、実施の形態7
による内部電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳
細を示す回路図である。
【0172】図18を参照して、本発明の実施の形態7
による昇圧電位発生回路は、PMOSトランジスタM1
a,M1b、NMOSトランジスタM1c,M1d,M
1e,M3a,M2a,M3b,M2b,M3d,M2
d,M3e,M2eおよびキャパシタC1a,C1b,
C1d,C1eを含む。
【0173】PMOSトランジスタM1a、PMOSト
ランジスタM1b、NMOSトランジスタM1c、NM
OSトランジスタM1dおよびNMOSトランジスタM
1eは、電源電位Vccを有するノードと接地電位GN
Dを有するノードとの間に直列に接続される。PMOS
トランジスタM1a,M1bおよびNMOSトランジス
タM1c,M1d,M1eのゲートには、それぞれ、ク
ロック/φ1a,/φ1b,φ1a,φ1b,φ1eが
入力される。入力ノードN1aと中間ノードN2aとの
間にキャパシタC1aが設けられる。入力ノードN1b
と中間ノードN2bとの間にキャパシタC1bが設けら
れる。入力ノードN1dと中間ノードN2dとの間にキ
ャパシタC1dが設けられる。入力ノードN1eと中間
ノードN2eとの間にキャパシタC1eが設けられる。
【0174】NMOSトランジスタM3aおよびNMO
SトランジスタM2aは、昇圧電位ノードNppと電源
電位Vccを有するノードとの間に直列に設けられる。
NMOSトランジスタM3bおよびNMOSトランジス
タM2bは、昇圧電位ノードNppと電源電位Vccを
有するノードとの間に直列に設けられる。NMOSトラ
ンジスタM3dおよびNMOSトランジスタM2dは昇
圧電位ノードNppと電源電位Vccを有するノードと
の間に直列に設けられる。NMOSトランジスタM3e
およびNMOSトランジスタM2eは昇圧電位ノードN
ppと電源電位Vccを有するノードとの間に直列に設
けられる。NMOSトランジスタM3a,M2a,M3
b,M2b,M3d,M2d,M3e,M2eのゲート
には、それぞれ、クロックφ3,φ2,φ2,φ3,φ
3,φ2,φ2,φ3が入力される。
【0175】図19は、図18の昇圧電位発生回路の動
作を説明するためのタイミング図である。なお、Vpp
−Vcc=Vdifとする。
【0176】図19を参照して、クロックφ1aと/φ
1aは、相補クロックであり、φ1bと/φ1bは相補
クロックである。そして、クロックφ1a,/φ1a,
φ1b,/φ1bの振幅は電源電位Vccである。
【0177】時刻taf以前において、入力ノードN1
a,N1bが(3/4)Vcc、入力ノードN1d,N
1eが(1/4)Vcc、中間ノードN2a,N2dが
Vccおよび中間ノードN2b,N2eがVppである
状態を考える。
【0178】まず、入力ノードN1a,N1b,N1
d,N1eについて考える。時刻tafにおいて、φ1
bを接地電位GNDまで下降することで、PMOSトラ
ンジスタM1bおよびNMOSトランジスタM1dをオ
フにする。時刻taにおいて、クロックφ1aを電源電
位Vccまで上昇することで、PMOSトランジスタM
1aおよびNMOSトランジスタM1c,M1eをオン
にする。この結果、時刻taにおいては、入力ノードN
1aが電源電位Vccに充電され、入力ノードN1bの
電位と入力ノードN1dの電位とが、(1/2)Vcc
にイコライズされ、入力ノードN1eが接地電位GND
に放電される。
【0179】時刻tbfにおいては、クロックφ1aを
接地電位GNDまで下降することで、PMOSトランジ
スタM1a、NMOSトランジスタM1c、NMOSト
ランジスタM1eをオフにする。さらに、時刻tbにお
いて、クロックφ1bを電源電位Vccまで上昇するこ
とで、PMOSトランジスタM1bおよびNMOSトラ
ンジスタM1dをオンにする。その結果、時刻tbにお
いては、入力ノードN1aの電位と入力ノードN1bの
電位とが(3/4)Vccにイコライズされ、入力ノー
ドN1dの電位と入力ノードN1eの電位とが(1/
4)Vccにイコライズされる。時刻tcfにおいて、
次のサイクルの動作が開始する。すなわち時刻tcfで
は、時刻tafと同様の動作が行なわれる。以上で1サ
イクルの動作が終了する。つまり、時刻taf〜時刻t
cfで1サイクルの動作が終了することになる。
【0180】以上のことをまとめると、入力ノードN1
a,N1b,N1d,N1eは、各々、振幅(1/4)
Vccで、周期tc〜taで振動する。
【0181】次に、中間ノードN2a,N2b,N2
d,N2eについて考える。時刻ta以前では、中間ノ
ードN2b,N2eの電位は、昇圧電位ノードNppで
あり、中間ノードN2a,N2dの電位は電源電位Vc
cである。時刻taにおいて、中間ノードN2a,N2
dは、入力ノードN1a,N1dの容量カップリングを
受け、電位が電源電位Vccから(5/4)Vccに変
動する。また、時刻taにおいては、中間ノードN2
b,N2eは、入力ノードN1b,N1eの容量カップ
リングを受け、電位が昇圧電位VppからVpp−(1
/4)Vccに変動する。
【0182】時刻tadにおいて、クロックφ3の活性
化により、すなわち、「H」レベルへの変化により、N
MOSトランジスタM3a,M2b,M3d,M2eが
オンする。このため、時刻tadでは、中間ノードN2
a,N2dが、(5/4)VccからVppまで放電さ
れ、中間ノードN2b,N2eがVpp−(1/4)V
ccからVccにまで充電される。これは第1回目およ
び第2回目の電荷の供給である。なお、第1および第2
回目の電荷の供給は同時に行なわれる。この場合におい
て、電源電位Vccを有するノードから、PMOSトラ
ンジスタM1a、入力ノードN1a、キャパシタC1
a、中間ノードN2aおよびNMOSトランジスタM3
aを介して、昇圧電位ノードNppの対向電極48(接
地電位GND)に、{(1/4)Vcc−Vdif}・
Cの電荷が移動する。第1回目の電荷の消費である。さ
らに同時に、電源電位Vccを有するノードから、NM
OSトランジスタM2b,中間ノードN2b,キャパシ
タC1b,入力ノードN1b,NMOSトランジスタM
1c,入力ノードN1d,キャパシタC1d,中間ノー
ドN2dおよびNMOSトランジスタM3dを介して、
昇圧電位ノードNppの対向電極48(接地電位GN
D)に、{(1/4)Vcc−Vdif}・Cの電荷が
移動する。すなわち、第2回目の電荷の消費である。さ
らに同時に、電源電位Vccを有するノードから、NM
OSトランジスタM2e,キャパシタC1e,入力ノー
ドN1eおよびNMOSトランジスタM1eを介して、
接地電位GNDを有するノードに{(1/4)Vcc−
Vdif}・Cの電荷が移動する。すなわち、第3回目
の電荷の消費である。なお、第1〜3回目の電荷の消費
は同時に行なわれる。
【0183】時刻tbにおいて、中間ノードN2a,N
2dは、入力ノードN1a,N1dの容量カップリング
を受け、電位が昇圧電位VppからVpp−(1/4)
Vccに変動する。さらに、時刻tbにおいては、中間
ノードN2b,N2eは、入力ノードN1b,N1eの
容量カップリングを受け、電位が電源電位Vccから
(5/4)Vccに変動する。
【0184】時刻tbdにおいて、クロックφ2の活性
化により、すなわち、「H」レベルへの変化により、N
MOSトランジスタM2a,M3b,M2d,M3eが
オンする。このため、中間ノードN2b,N2eが(5
/4)VccからVppにまで放電され、中間ノードN
2a,N2dがVpp−(1/4)VccからVccま
で充電される。これは、第3回目および第4回目の電荷
の供給である。なお、第3および第4回目の電荷の供給
は同時に行なわれる。この場合において、電源電位Vc
cを有するノードから、NMOSトランジスタM2a,
中間ノードN2a,キャパシタC1a,入力ノードN1
a,PMOSトランジスタM1b,入力ノードN1b,
キャパシタC1b,中間ノードN2bおよびNMOSト
ランジスタM3bを介して、昇圧電位ノードNppの対
向電極48(接地電位GND)に、{(1/4)Vcc
−Vdif}・Cの電荷が移動する。すなわち、第4回
目の電荷の消費である。さらに同時に、電源電位Vcc
を有するノードから、NMOSトランジスタM2d,中
間ノードN2d,キャパシタC1d,入力ノードN1
d,NMOSトランジスタM1d,入力ノードN1e,
キャパシタC1e,中間ノードN2eおよびNMOSト
ランジスタM3eを介して、昇圧電位ノードNppの対
向電極48(接地電位GND)に{(1/4)Vcc−
Vdif}・Cの電荷が移動する。すなわち、第5回目
の電荷の消費である。時刻tcfで次のサイクルの動作
が開始する。すなわち、時刻taf〜時刻tcfで1サ
イクルの動作が終了する。なお、第4回目および第5回
目の電荷の消費は同時である。
【0185】1サイクルの間に、電源電位Vccを有す
るノードから接地電位GNDを有するノードへ消費され
たすべての電荷は、5・{(1/4)Vcc−Vdi
f}・Cとなる。一方、1サイクルの間で、昇圧電位ノ
ードNppに供給される電荷は、4・{(1/4)Vc
c−Vdif}・Cである。したがって、電荷効率は4
/5である。すなわち、電荷効率は80%となり、図2
9に示した従来の昇圧電位発生回路の電荷効率である5
0%を超える。これにより、従来より低消費電力化を図
ることができる。
【0186】また、昇圧電位ノードNppの対向電極4
8が電源電位Vccである場合は、第1回目、第2回
目、第4回目および第5回目の電荷の消費がないことに
なるので、1サイクルの動作の間に、電源電位Vccを
有するノードから接地電位GNDを有するノードへ消費
されるすべての消費電荷は{(1/4)Vcc−Vdi
f}・Cとなる。一方、1サイクルの間に、昇圧電位ノ
ードNppに供給される電荷は、4・{(1/4)Vc
c−Vdif}・Cである。したがって、電荷効率は
4、すなわち、400%に達する。
【0187】以上のように実施の形態7による昇圧電位
発生回路では、電荷効率が80%または400%であ
り、従来の昇圧電位発生回路よりも電荷効率は良い。さ
らに、昇圧電位Vppは、Vcc≦Vpp≦(5/4)
Vccを満たす範囲で発生することができる。なお、従
来の昇圧電位発生回路(図29)では、発生できる昇圧
電位は2Vccである。これらのことから、実施の形態
7による昇圧電位発生回路は低消費電力化を図ることが
できる。
【0188】(実施の形態8)図20は、実施の形態8
による内部電位発生回路としての昇圧電位発生回路の詳
細を示す回路図である。なお、図18と同様の部分につ
いては同一の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0189】図20の昇圧電位発生回路は、図18のP
MOSトランジスタM1a,M1bおよびNMOSトラ
ンジスタM1c,M1d,M1e,M3a,M2a,M
3b,M2b,M3d,M2d,M3e,M2eを、そ
れぞれ、スイッチS1a,S1b,S1c,S1d,S
1e,S3a,S2a,S3b,S2b,S3d,S2
d,S3e,S2eで置換えたものである。スイッチS
1aは、図18のクロック/φ1aと同様のクロックφ
1aを受けて、図18のPMOSトランジスタM1aと
同様の動作をするものである。スイッチS1bは、図1
8のクロック/φ1bと同様のクロックφ1bを受け
て、図18のPMOSトランジスタM1bと同様の動作
をするものである。スイッチS1cは、図18のクロッ
クφ1aと同様のクロックφ1cを受けて、図18のN
MOSトランジスタM1cと同様の動作をするものであ
る。スイッチS1dは、図18のクロックφ1bと同様
のクロックφ1dを受けて、図18のNMOSトランジ
スタM1dと同様の動作をするものである。スイッチS
1eは、図18のクロックφ1aと同様のクロックφ1
eを受けて、図18のNMOSトランジスタM1eと同
様の動作をするものである。スイッチS3a,S2a,
S3b,S2b,S3d,S2d,S3e,S2eは、
それぞれ、図18のNMOSトランジスタM3a,M2
a,M3b,M2b,M3d,M2d,M3e,M2e
と同様の動作をするものである。
【0190】したがって、実施の形態8による昇圧電位
発生回路は、実施の形態7による昇圧電位発生回路と同
様の動作をする。したがって、実施の形態8による昇圧
電位発生回路は、実施の形態7による昇圧電位発生回路
と同様の効果を奏する。
【0191】(実施の形態9)図21は、実施の形態9
による昇圧電位発生ユニット(Vpp発生ユニット)を
内蔵するDRAMの一部を示す概略ブロック図である。
【0192】図21を参照して、DRAMの一部は、R
ASバッファ71、遅延回路73、クロック制御回路7
5,77および昇圧電位発生ユニット79を含む。昇圧
電位発生ユニットは、BLIポンプ81およびWLポン
プ83を含む。
【0193】RASバッファ71は、外部からのロウア
ドレスストローブ信号/RASを取込む。そして、RA
Sバッファ71は、信号S1を出力する。遅延回路73
は、信号S1を遅延した信号S2を出力する。クロック
制御回路75,77は、信号S1および信号S2を受け
て動作する。このクロック制御回路75は、図6のAN
D回路63、OR回路65およびインバータ59からな
るクロック制御回路と同様の構成である。また、クロッ
ク制御回路77についても、同様である。
【0194】BLIポンプ81は、クロック制御回路7
5からのポンプクロックPCLK1を受けて動作する。
WLポンプ83は、クロック制御回路77からのポンプ
クロックPCLK2を受けて動作する。BLIポンプ8
1が発生する昇圧電位Vppは、メモリセルアレイ内の
ビット線アイソレーション信号伝達線の充電に使用され
る。このビット線アイソレーション信号伝達線は、図3
のビット線アイソレーション信号伝達線BLI1,BL
I2に相当するものである。また、WLポンプ83から
発生される昇圧電位Vppは、メモリセルアレイ内のワ
ード線の充電に使用される。このワード線は、図3のワ
ード線WLに相当するものである。
【0195】BLIポンプ81およびWLポンプ83の
各々には、実施の形態1〜8による昇圧電位発生回路の
いずれかを用いる。したがって、たとえば、BLIポン
プ81に実施の形態1による昇圧電位発生回路(図4)
を用いた場合には、ポンプクロックPCLK1は、クロ
ックφ1a,φ1b,φ1cに相当することになる。
【0196】なお、実施の形態9におけるDRAMの全
体構成は図1のDRAMと同様である。この場合におい
て、図1の昇圧電位発生回路23として、図21の昇圧
電位発生ユニット79が用いられることになる。
【0197】以上のように、実施の形態9による昇圧電
位発生ユニットでは、昇圧電位発生ユニットを構成する
BLIポンプ81およびWLポンプ79の各々として、
実施の形態1〜8による昇圧電位発生回路を用いてい
る。したがって、実施の形態9による昇圧電位発生ユニ
ットは、実施の形態1〜8による昇圧電位発生ユニット
のいずれかと同様の効果を奏する。
【0198】(実施の形態10)図22は、実施の形態
10による昇圧電位発生ユニットを示す概略ブロック図
である。
【0199】図22を参照して、実施の形態10による
昇圧電位発生ユニットは、外部電源電位ディテクタ8
5、レベルシフタ87、PMOSトランジスタ89、ダ
ウンコンバータ91、および昇圧電位発生回路93を含
む。
【0200】ここで図22の昇圧電位発生ユニットが、
発生したい昇圧電位、すなわち、目標とする昇圧電位を
Vppdとし、その動作について説明する。外部電源電
位ディテクタ85は、外部電源電位extVccの電位
レベルを検知する。そして、目標とする昇圧電位Vpp
dが、外部電源電位extVccより小さい場合には、
外部電源電位ディテクタ85は、接地電位GNDレベル
の信号をレベルシフタ87に出力する。これを受け、レ
ベルシフタ87は、GNDレベルの信号をPMOSトラ
ンジスタ89のゲートに入力する。この結果、目標とす
る昇圧電位Vppdが外部電源電位extVccより小
さいときには、PMOSトランジスタ89がオンにな
る。そして、PMOSトランジスタ89を介して、外部
電源電位extVccが、昇圧電位ノードNppに、昇
圧電位Vppとして供給される。一方、目標とする昇圧
電位Vppdが、外部電源電位extVccより小さい
ときには、外部電源電位ディテクタ85から発生される
昇圧電位発生回路制御信号VSによって、昇圧電位発生
回路93はその動作を停止している。
【0201】目標とする昇圧電位Vppdが、外部電源
電位extVcc以上である場合には、外部電源電位デ
ィテクタ85は、外部電源電位extVccレベルの信
号をレベルシフタ87に出力する。レベルシフタ87
は、外部電源電位extVccレベルの信号を、さらに
高い電位にレベルシフトし、PMOSトランジスタ89
のゲートに入力する。これにより、PMOSトランジス
タ89はオフになる。一方、目標とする昇圧電位Vpp
dが、外部電源電位extVcc以上である場合には、
外部電源電位ディテクタ85は、昇圧電位発生回路制御
信号VSによって、昇圧電位発生回路93を動作させ
る。そして、昇圧電位発生回路93は、外部電源電位e
xtVccを昇圧し、昇圧電位ノードNppに昇圧電位
Vppを発生する。昇圧電位ノードに発生された昇圧電
位Vppは、図3に示すような、ビット線アイソレーシ
ョン信号伝達線BLI1,BLI2やワード線WLやビ
ット線イコライズ信号伝達線EQLの充電に用いられ
る。
【0202】入力される外部電源電位extVccの電
位の大きさが、上述のように、異なる場合があるのは次
の理由による。すなわち、一般に、DRAMにおいて
は、スペック内(たとえば、2V〜4V)での外部電源
電位extVccの使用が認められている。したがっ
て、たとえば、目標とする昇圧電位Vppdが、3Vの
とき、外部電源電位extVccが4Vである場合に
は、PMOSトランジスタ89がオンになり、外部電源
電位extVccが昇圧電位ノードNppに供給される
ことになる。一方、目標とする昇圧電位が3Vのとき、
外部電源電位extVccが2Vである場合には、昇圧
電位発生回路93によって昇圧電位ノードNppに昇圧
電位Vppが発生される。なお、ダウンコンバータ91
は、外部電源電位extVccを降圧して、内部電源電
位intVccを発生するものである。
【0203】図23は、図22の昇圧電位発生回路93
の詳細を示す回路図である。なお、図4と同様の部分に
ついては同一の参照符号を付しその説明を適宜省略す
る。
【0204】図23を参照して、図22の昇圧電位発生
回路93は、PMOSトランジスタM1a,M7b、N
MOSトランジスタM1c,M1b,M7a、キャパシ
タC1a,C1b、スイッチS3a,S2a,S3b,
S2bおよびVpp制御クロック発生回路95を含む。
【0205】接地電位GNDを有するノードと入力ノー
ドN1aとの間にNMOSトランジスタM7aが設けら
れる。NMOSトランジスタM7aのゲートには、クロ
ックφ7aが入力される。PMOSトランジスタM7b
は、電源電位Vccを有するノードと入力ノードN1b
との間に設けられる。PMOSトランジスタM7bのゲ
ートには、クロックφ7bが入力される。Vpp制御ク
ロック発生回路95は、外部電源電位ディテクタ85か
ら発生された昇圧電位発生回路制御信号VSに基づき、
クロックφ1a,φ1c,φ1b,φ7a,φ7bを発
生する。
【0206】昇圧電位発生回路制御信号VSに応じて、
Vpp制御クロック発生回路95が、「L」レベルのク
ロックφ7aを発生し、「H」レベルのクロックφ7b
を発生した場合には、NMOSトランジスタM7aおよ
びPMOSトランジスタM7bがともにオフする。した
がって、この場合には、図23の昇圧電位発生回路は、
図4の昇圧電位発生回路と等価な回路になる。このた
め、図4で用いたクロックφ1a,φ1c,φ1bと同
様のクロックφ1a,φ1c,φ1bを用いることによ
って、図4の昇圧電位発生回路と同一の動作を行なうこ
とになる。
【0207】また、Vpp制御クロック発生回路95か
ら、「L」レベルに固定したクロックφ1cが発生され
た場合には、NMOSトランジスタM1cはオフ状態と
なる。このため、図23の昇圧電位発生回路は、2つの
チャージポンピング回路を並列に設けたものとなる。す
なわち、PMOSトランジスタM1a、NMOSトラン
ジスタM7a、キャパシタC1aおよびスイッチS3
a,S2aにより1つのチャージポンピング回路が構成
され、NMOSトランジスタM1b、PMOSトランジ
スタM7b、キャパシタC1bおよびスイッチS3b,
S2bにより1つのチャージポンピング回路が構成され
る。これらのチャージポンピング回路は、図29に示し
たチャージポンピング回路と同様の動作をする。すなわ
ち、クロックφ1a,φ7bを、図29のクロックφ1
aと同様のものとし、クロックφ7a,φ1bを、図2
9のクロックφ1bと同様のものとすることによって、
2つのチャージポンピング回路が並列で動作することに
なる。
【0208】このように、実施の形態10による昇圧電
位発生ユニットにおいては、目標とする昇圧電位Vpp
dが外部電源電位extVccより小さい場合には、P
MOSトランジスタ89を介して、外部電源電位ext
Vccを、昇圧電位ノードNppに直接供給すること
で、昇圧電位Vppを発生する。この場合には、昇圧電
位発生回路93は停止している。したがって、目標とす
る昇圧電位Vppdが外部電源電位extVccより小
さい場合には、昇圧電位発生回路93を動作させる必要
がなく、低消費電力化を図ることができる。
【0209】また、実施の形態10による昇圧電位発生
ユニットでは、そこに含まれる昇圧電位発生回路93に
入力されるクロックφ1a,φ1c,φ1b,φ7a,
φ7bを制御することで、図4の昇圧電位発生回路と同
じ回路として用いることもできるし、図29に示したよ
うな従来の昇圧電位発生回路が並列に設けられたものと
しても用いることができる。このため、昇圧電位発生回
路93を図4に示したような昇圧電位発生回路として用
いる場合には、低消費電力化を実現できる。一方、図4
の昇圧電位発生回路では、発生し得る昇圧電位Vppの
最大値が小さいため、これより大きい値の昇圧電位Vp
pを必要とするときには、図29に示したような従来の
昇圧電位発生回路が並列に2つ設けられたものとして用
いることもできる。
【0210】(実施の形態11)実施の形態11による
内部電位発生回路としての基板電位発生回路は以下の観
念から導かれたものである。すなわち、図31の従来の
基板電位発生回路は、|Vbb|<Vccまで動作す
る。すなわち、従来の基板電位発生回路が発生し得る基
板電位Vbbは、その絶対値において、電源電位Vcc
付近まで発生する。しかし、基板電位Vbbを、その絶
対値において、電源電位Vccまで発生する必要がない
場合は無駄に電力が消費されることになる。ここで、電
位Vmbを考える。この電位Vmbが以下のような関係
にあるとする。
【0211】Vmb<Vcc (8) したがって、|Vbb|<Vmbまで動作するような基
板電位発生回路を作ることができれば、低消費電力化を
実現できることになる。
【0212】図24は、本発明の実施の形態11による
内部電位発生回路としての基板電位発生回路の詳細を示
す回路図である。
【0213】図24を参照して、実施の形態11による
基板電位発生回路は、PMOSトランジスタM1a,M
3a,M2a,M3b,M2b、NMOSトランジスタ
M1c,M1bおよびキャパシタC1a,C1bを含
む。PMOSトランジスタM1aおよびNMOSトラン
ジスタM1c,M1bは、電源電位Vccを有するノー
ドと接地電位GNDを有するノードとの間に直列に接続
される。PMOSトランジスタM1aおよびNMOSト
ランジスタM1c,M1bのゲートには、それぞれ、ク
ロックφ1a,φ1c,φ1bが入力される。キャパシ
タC1aは、入力ノードN1aと中間ノードN2aとの
間に接続される。キャパシタC1bは、入力ノードN1
bと中間ノードN2bとの間に接続される。PMOSト
ランジスタM3a,M2aは、基板電位ノードNbbと
接地電位GNDを有するノードとの間に直列に接続され
る。PMOSトランジスタM3b,M2bは、基板電位
ノードNbbと接地電位GNDを有するノードとの間に
直列に接続される。PMOSトランジスタM3a,M2
bのゲートには、クロックφ1が入力され、PMOSト
ランジスタM2a,M3bのゲートには、クロックφ2
が入力される。このように構成される基板電位発生回路
は、基板電位ノードNbbに基板電位Vbbを発生す
る。なお、この基板電位発生回路は、図1に示したDR
AMの基板電位発生回路21として用いることができ
る。
【0214】図25は、図24の基板電位発生回路の動
作を説明するためのタイミング図である。なお、キャパ
シタC1a,C1bの容量をCとし、その効率を100
%とする。
【0215】クロックφ1a,φ1b,φ1cの振幅は
電源電位Vccである。時刻taf以前においては、入
力ノードN1a,N1bの電位が1/2Vccであり、
中間ノードN2aが基板電位Vbbであり、中間ノード
N2bが接地電位GNDである状態を考える。
【0216】時刻tafにおいて、クロックφ1cを接
地電位GNDにして、NMOSトランジスタM1cをオ
フにする。そして、時刻taで、クロックφ1aを接地
電位GNDにして、PMOSトランジスタM1aをオン
にし、クロックφ1bを電源電位VccにしてNMOS
トランジスタM1bをオンにする。その結果、入力ノー
ドN1aが電源電位Vccになり、中間ノードN2a
が、キャパシタC1aによる容量カップリングを受けて
Vbb+1/2Vcc、すなわち、1/2Vcc−|V
bb|に昇圧される。これと同時に、入力ノードN1b
が接地電位GNDになり、中間ノードN2bが、入力ノ
ードN1bの容量カップリングを受けて、−1/2Vc
cに降圧される。
【0217】時刻tadで、クロックφ2を、−Vcc
にして、PMOSトランジスタM2a,M3bをオンに
する。これによって、中間ノードN2aは、Vbb+1
/2Vccから接地電位GNDに放電され、中間ノード
N2bは、−1/2Vccから基板電位Vbbに充電さ
れる。この充電は第1回目のノードNbbへの負電荷の
供給である。また、この場合において、電源電位Vcc
を有するノードからPMOSトランジスタM1a、入力
ノードN1a、キャパシタC1a、中間ノードN2aお
よびPMOSトランジスタM2aを介して、接地電位G
NDを有するノードへ、{Vbb+(1/2)Vcc}
・Cの電荷が移動する。すなわち、第1回目の電荷の消
費(電力の消費)である。これと同時に、基板電位ノー
ドNbbの対向電極48(接地電位GND)から、PM
OSトランジスタM3b、中間ノードN2b、キャパシ
タC1b、入力ノードN1bおよびNMOSトランジス
タM1bを介して、接地電位GNDを有するノードへ、
{Vbb+(1/2)Vcc}・Cの電荷が移動する。
しかし、このときには、接地電位GNDを有するノード
から接地電位GNDを有するノードへの電荷の移動のた
め電力消費はない。
【0218】時刻tbfにおいて、クロックφ1aを電
源電位Vccにして、PMOSトランジスタM1aをオ
フにし、クロックφ1bを接地電位GNDにしてNMO
SトランジスタM1bをオフにする。時刻tbにおい
て、クロックφ1cを電源電位VccにしてNMOSト
ランジスタM1cをオンにする。この結果、入力ノード
N1aの電位と入力ノードN1bの電位とが1/2Vc
cにイコライズされる。これと同時に、中間ノードN2
bが、入力ノードN1bの容量カップリングを受けて、
Vbb+1/2Vcc、すなわち、1/2Vcc−|V
bb|に昇圧され、中間ノードN2aが入力ノードN1
aの容量カップリングを受けて、−1/2Vccに降圧
される。時刻tbdにおいて、クロックφ3を−Vcc
にして、PMOSトランジスタM3a,M2bをオンに
する。これによって、中間ノードN2bは、Vbb+
(1/2)Vccから接地電位GNDに放電され、中間
ノードN2aは、−Vccから基板電位Vbbに充電さ
れる。この充電は、第2回目のノードNbbへの負電荷
の供給である。また、この場合において、基板電位ノー
ドNbbの対向電極48(接地電位GND)から、PM
OSトランジスタM3a、中間ノードN2a、キャパシ
タC1a、入力ノードN1a、NMOSトランジスタM
1c、入力ノードN1b、キャパシタC1b、中間ノー
ドN2bおよびPMOSトランジスタM2bを介して、
接地電位GNDを有するノードへ、{Vbb+(1/
2)Vcc}・Cの電荷が移動する。この電荷の移動
は、接地電位GNDを有するノードから接地電位GND
を有するノードへの電荷の移動のため電力消費はない。
時刻tcfで、次のサイクルの動作が開始する。すなわ
ち、時刻taf〜tcfで1サイクルの動作が終了す
る。
【0219】1サイクルの間に、電源電位Vccから接
地電位GNDへ消費されたすべての消費電荷は{(1/
2)Vcc+Vbb}・Cとなる。ここで、基板電位V
bbは負の値である。一方、1サイクルの間に、基板電
位ノードNbbに供給される電荷は−(Vcc+2Vb
b)・Cである。したがって、電荷効率は200%とな
り、図31に示した従来の基板電位発生回路の電荷効率
である100%を超える。
【0220】このため、本実施の形態による基板電位発
生回路は従来に比べ低消費電力化を実現できる。また、
本実施の形態では、発生し得る基板電位Vbbの最大値
が、その絶対値において(1/2)Vccであるのに対
し、従来(図31)では、Vccである。このことから
も低消費電力化を実現できる。なお、上記の基板電位発
生回路は、図4の昇圧電位発生回路に対応するものであ
るが、実施の形態2〜8による昇圧電位発生回路に対応
して、基板電位発生回路を構成できる。
【0221】(実施の形態12)図26は、実施の形態
12による内部電位発生回路としての基板電位発生回路
の詳細を示す回路図である。なお、図24と同様の部分
について同一の参照符号を付しその説明を適宜省略す
る。
【0222】図26の基板電位発生回路は、図24のP
MOSトランジスタM1aの代わりに、スイッチS1a
を設け、図24のNMOSトランジスタM1cの代わり
にスイッチS1cを設け、図24のNMOSトランジス
タM1bの代わりにスイッチS1bを設け、図24のP
MOSトランジスタM3aの代わりにスイッチS3aを
設け、図24のPMOSトランジスタM2aの代わりに
スイッチS2aを設け、図24のPMOSトランジスタ
M3bの代わりにスイッチS3bを設け、図24のPM
OSトランジスタM2bの代わりにスイッチS2bを設
けたものである。
【0223】スイッチS1aは、図24のクロックφ1
aと同様のクロックφ1aを受けて、PMOSトランジ
スタM1aと同様の動作をするものである。スイッチS
1cは、図24のクロックφ1cと同様のクロックφ1
cを受けて、図24のNMOSトランジスタM1cと同
様の動作をするものである。スイッチS1bは、図24
のクロックφ1bと同様のクロックφ1bを受けて、図
24のNMOSトランジスタM1bと同様の動作をする
ものである。スイッチS3a,S2a,S3b,S2b
は、それぞれ、図24のPMOSトランジスタM3a,
M2a,M3b,M2bと同様の動作をするものであ
る。
【0224】したがって、実施の形態12による昇圧電
位発生回路は、実施の形態11による昇圧電位発生回路
と同様の効果を奏する。
【0225】(実施の形態13)実施の形態13による
内部電位発生回路の構成は、実施の形態1〜8,10の
昇圧電位発生回路および実施の形態11,12の基板電
位発生回路のうちのいずれかの回路構成と同じである。
実施の形態13による内部電位発生回路の特徴は、その
内部のキャパシタにある。
【0226】図27は、実施の形態13による内部電位
発生回路に用いるキャパシタの構成を示す図である。な
お、図27は、図4のキャパシタC1aとして用いた場
合の例である。
【0227】図27を参照して、実施の形態13による
内部電位発生回路に用いるキャパシタは、以下のように
して形成される。P型基板105にPウェル103が形
成される。Pウェル103に、N+ 拡散領域97,99
が形成される。チャネル107の上には、図示しない絶
縁膜を介してゲート101が形成される。
【0228】N+ 拡散領域97,99は、図4のノード
N1aに接続される。ゲート101は、図4のノードN
2aに接続される。このようにして形成されたキャパシ
タは、MOSキャパシタとして機能する。図27のキャ
パシタは、この他にも、図4、図8、図10、図12、
図13、図15、図18、図20、図23、図24およ
び図26のキャパシタC1a,C1b,C1d,C1
e,C2a,C2b,C3a,C3bとして用いること
ができる。
【0229】図28は、実施の形態13による内部電位
発生回路に用いる他のキャパシタの構成を示す図であ
る。なお、図28は、図4のキャパシタC1aの例であ
る。
【0230】図28を参照して、実施の形態13による
内部電位発生回路に用いる他のキャパシタは以下のよう
にして形成される。P型基板105にNウェル109が
形成される。Nウェル109に、N+ 拡散領域97,9
9が形成される。そして、図示しない絶縁膜を介してゲ
ート101が形成される。N+ 拡散領域97,99は、
図4の中間ノードN2aに接続される。ゲート101
は、図4の入力ノードN1aに接続される。このような
キャパシタは、アキュミュレーションモードで、キャパ
シタとして機能する。図28のキャパシタは、図4、図
8、図10、図12、図13、図15、図18、図2
0、図23、図24、図26のキャパシタC1a,C1
b,C1d,C1e,C2a,C2b,C3a,C3b
として用いることができる。
【0231】なお、図示しないが、ポリ−ポリキャパシ
タ(Poly-Poly キャパシタ)などを適用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による昇圧電位発生回
路を内蔵するDRAMを示す概略ブロック図である。
【図2】 図1のロウデコーダまたはBLIドライバの
詳細を示す回路図である。
【図3】 一般的なDRAMにおいて、昇圧電位Vpp
が供給される部分の詳細を示す回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態1による内部電位発生回
路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図5】 図4の昇圧電位発生回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図6】 図4のクロックφ1a、φ1c、φ1bを発
生するためのクロック発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図7】 図6のクロック発生回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図8】 本発明の実施の形態2による内部電位発生回
路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図9】 図8の昇圧電位発生回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図10】 本発明の実施の形態3による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図11】 図10の昇圧電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図12】 本発明の実施の形態4による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図13】 本発明の実施の形態5による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図14】 図13の昇圧電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図15】 本発明の実施の形態6による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図16】 図15の昇圧電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図17】 本発明の実施の形態6による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の変形例の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図18】 本発明の実施の形態7による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図19】 図18の昇圧電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図20】 本発明の実施の形態8による内部電位発生
回路としての昇圧電位発生回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図21】 本発明の実施の形態9による昇圧電位発生
ユニットを内蔵するDRAMの一部を示す概略ブロック
図である。
【図22】 本発明の実施の形態10による昇圧電位発
生ユニットを示す概略ブロック図である。
【図23】 図22の昇圧電位発生回路の詳細を示す回
路図である。
【図24】 本発明の実施の形態11による内部電位発
生回路としての基板電位発生回路の詳細を示す回路図で
ある。
【図25】 図24の基板電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図26】 本発明の実施の形態12による内部電位発
生回路としての基板電位発生回路の詳細を示す回路図で
ある。
【図27】 本発明の実施の形態13による内部電位発
生回路に用いるキャパシタを示す断面構造図である。
【図28】 本発明の実施の形態13による内部電位発
生回路に用いる他のキャパシタを示す断面構造図であ
る。
【図29】 従来の内部電位発生回路としての昇圧電位
発生回路の詳細を示す回路図である。
【図30】 図29の昇圧電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【図31】 従来の内部電位発生回路としての基板電位
発生回路の詳細を示す回路図である。
【図32】 図31の基板電位発生回路の動作を説明す
るためのタイミング図である。
【符号の説明】
1 アドレス信号入力端子群、3 ロウアドレスバッフ
ァ、5 ロウプリデコーダ、7 ロウデコーダ、9 コ
ラムアドレスバッファ、11 コラムプリデコーダ、1
3 コラムデコーダ、15 メモリセルアレイ、17,
33 センスアンプ、19 BLIドライバ、21 基
板電位発生回路、23,93 昇圧電位発生回路、25
P型半導体基板、27 負荷、29,89 PMOS
トランジスタ、31,35〜45 NMOSトランジス
タ、47 キャパシタ、48 対向電極、49〜59
インバータ、61,73 遅延回路、63 AND回
路、65 OR回路、67,69 レベル変換回路、7
1 RASバッファ、75,77 クロック制御回路、
79 昇圧電位発生ユニット、81 BLIポンプ、8
3 WLポンプ、85 外部電源電位ディテクタ、87
レベルシフタ、91ダウンコンバータ、95 Vbb
制御クロック発生回路、97,99 N+ 拡散領域、1
01 ゲート、103 Pウェル、105 P型基板、
107 チャネル、109 Nウェル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電位ノードに内部電位を発生する内
    部電位発生回路であって、 前記内部電位ノードに電荷を注入することにより、前記
    内部電位を発生する第1のチャージポンピング手段と、 前記内部電位ノードに電荷を注入することにより、前記
    内部電位を発生する第2のチャージポンピング手段とを
    備え、 前記第1のチャージポンピング手段は、 第1の電源電位が与えられる第1の入力ノードと、 前記第1の入力ノードの電位変化に応答して、その電位
    が変化する第1の中間ノードと、 前記第1の入力ノードと、前記第1の中間ノードとの間
    に接続される第1の容量手段と、 前記第1の中間ノードから前記内部電位ノードに電荷を
    注入する第1の注入手段と、 前記第1の中間ノードに前記第1の電源電位を供給する
    第1の供給手段とを含み、 前記第2のチャージポンピング手段は、 第2の電源電位が与えられる第2の入力ノードと、 前記第2の入力ノードの電位変化に応答して、その電位
    が変化する第2の中間ノードと、 前記第2の入力ノードと、前記第2の中間ノードとの間
    に接続される第2の容量手段と、 前記第2の中間ノードから前記内部電位ノードに電荷を
    注入する第2の注入手段と、 前記第2の中間ノードに前記第1の電源電位を供給する
    第2の供給手段とを含み、 前記内部電位発生回路は、前記第1の入力ノードの電位
    と、前記第2の入力ノードの電位とをイコライズする第
    1のイコライズ手段をさらに備え、 前記第1の注入手段と、前記第2の注入手段とは、交互
    に、前記内部電位ノードへ電荷を注入し、 前記第1の注入手段からの電荷の注入および前記第2の
    供給手段からの前記第1の電源電位の供給の後に、前記
    第1のイコライズ手段によりイコライズが開始され、 次いで、前記第1の供給手段による前記第1の電源電位
    の供給および前記第2の注入手段による電荷の注入が行
    なわれ、 その後、前記第1の注入手段による電荷の注入および前
    記第2の供給手段による前記第1の電源電位の供給が開
    始される、内部電位発生回路。
  2. 【請求項2】 前記内部電位発生回路は、 前記第1の中間ノードの電位と、前記第2の中間ノード
    の電位とをイコライズする第2のイコライズ手段をさら
    に備え、 前記第2の注入手段による電荷の注入および前記第1の
    供給手段による前記第1の電源電位の供給が開始された
    後に、前記第2のイコライズ手段により、イコライズが
    開始され、 前記第2のイコライズ手段によるイコライズの開始後も
    前記第1のイコライズ手段によるイコライズは継続して
    行なわれ、 前記第1および第2のイコライズ手段によるイコライズ
    の終了後に、前記第1の注入手段による電荷の注入およ
    び前記第2の供給手段による前記第1の電源電位の供給
    が開始される、請求項1に記載の内部電位発生回路。
  3. 【請求項3】 前記内部電位発生回路は、 前記第1の中間ノードの電位と、前記第2の中間ノード
    の電位とをイコライズする第2のイコライズ手段をさら
    に備え、 前記第2の注入手段による電荷の注入および前記第1の
    供給手段による前記第1の電源電位の供給が開始された
    後であって、前記第1のイコライズ手段によるイコライ
    ズの終了後に、前記第2のイコライズ手段によるイコラ
    イズが行なわれ、 その後に、前記第1の注入手段による電荷の注入および
    前記第2の供給手段による前記第1の電源電位の供給が
    開始される、請求項1に記載の内部電位発生回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の注入手段は、第1のトランジ
    スタを含み、 その第1のトランジスタのオン/オフは、前記第1の電
    源電位と前記第2の電源電位との電位差の絶対値より大
    きい振幅を有する第1のパルス信号によって制御され、 前記第2の注入手段は、第2のトランジスタを含み、 その第2のトランジスタのオン/オフは、前記第1の電
    源電位と前記第2の電源電位との電位差の絶対値より大
    きい振幅を有する第2のパルス信号によって制御され
    る、請求項1に記載の内部電位発生回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の注入手段は、ダイオードであ
    り、そのカソードは、前記内部電位ノードに接続され、
    そのアノードは前記第1の中間ノードに接続され、 前記第1の供給手段は、ダイオードであり、そのカソー
    ドは、前記第1の中間ノードに接続され、そのアノード
    は、前記第1の電源電位を有するノードに接続され、 前記第2の注入手段は、ダイオードであり、そのカソー
    ドは、前記内部電位ノードに接続され、そのアノードは
    前記第2の中間ノードに接続され、 前記第2の供給手段は、ダイオードであり、そのカソー
    ドは、前記第2の中間ノードに接続され、そのアノード
    は、前記第1の電源電位を有するノードに接続される、
    請求項1に記載の内部電位発生回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のチャージポンピング手段は、 前記第1の電源電位を有するノードと、前記第1の入力
    ノードとの間の接続を制御する第1の接続手段と、 前記第1の入力ノードと、前記第2の電源電位を有する
    ノードとの間の接続を制御する第2の接続手段とをさら
    に含み、 前記第2のチャージポンピング手段は、 前記第2の電源電位を有するノードと、前記第2の入力
    ノードとの間の接続を制御する第3の接続手段と、 前記第2の入力ノードと前記第1の電源電位を有するノ
    ードとの間の接続を制御する第4の接続手段とをさらに
    含み、 前記第1および第2のチャージポンピング手段を一体と
    して動作させる場合は、前記第2の接続手段により、前
    記第1の入力ノードと前記第2の電源電位を有するノー
    ドとの間の接続を断ち、前記第4の接続手段により、前
    記第2の入力ノードと前記第1の電源電位を有するノー
    ドとの間の接続を断ち、 前記第1および第2のチャージポンピング手段を別々に
    動作させる場合は、前記第1のイコライズ手段により、
    前記第1の入力ノードと、前記第2の入力ノードとを切
    り離す、請求項1に記載の内部電位発生回路。
  7. 【請求項7】 昇圧電位ノードに昇圧電位を発生する昇
    圧電位発生ユニットであって、 外部電源電位のレベルを検知する検知手段と、 前記外部電源電位を昇圧して、前記昇圧電位を発生する
    昇圧電位発生手段と、 前記昇圧電位ノードと前記外部電源電位を有するノード
    との間に設けられる接続供給手段とを備え、 前記外部電源電位のレベルが、発生しようとする前記昇
    圧電位のレベルより高い場合には、前記外部電源電位
    が、前記接続供給手段を介して、前記昇圧電位として、
    前記昇圧電位ノードに供給され、この場合には、前記昇
    圧電位発生手段の動作は停止しており、 前記外部電源電位のレベルが、発生しようとする前記昇
    圧電位のレベル以下である場合には、前記昇圧電位発生
    手段によって、前記昇圧電位ノードに、前記昇圧電位が
    発生され、この場合には、前記接続供給手段により、前
    記昇圧電位ノードと前記外部電源電位を有するノードと
    の間の接続が断たれている、昇圧電位発生ユニット。
  8. 【請求項8】 前記昇圧電位発生手段は、 前記昇圧電位ノードに電荷を注入することにより前記昇
    圧電位を発生する第1のチャージポンピング手段と、 前記昇圧電位ノードに電荷を注入することにより前記昇
    圧電位を発生する第2のチャージポンピング手段とを備
    え、 前記第1のチャージポンピング手段は、 前記外部電源電位が与えられる第1の入力ノードと、前
    記第1の入力ノードの電位変化に応答して、その電位が
    変化する第1の中間ノードと、 前記第1の入力ノードと、前記第1の中間ノードとの間
    に接続される第1の容量手段と、 前記第1の中間ノードから前記昇圧電位ノードに電荷を
    注入する第1の注入手段と、 前記第1の中間ノードに前記外部電源電位を供給する第
    1の供給手段とを含み、 前記第2のチャージポンピング手段は、 接地電位が与えられる第2の入力ノードと、 前記第2の入力ノードの電位変化に応答して、その電位
    が変化する第2の中間ノードと、 前記第2の入力ノードと、前記第2の中間ノードとの間
    に接続される第2の容量手段と、 前記第2の中間ノードから前記昇圧電位ノードに電荷を
    注入する第2の注入手段と、 前記第2の中間ノードに前記外部電源電位を供給する第
    2の供給手段とを含み、 前記昇圧電位発生手段は、 前記第1の入力ノードの電位と、前記第2の入力ノード
    の電位とをイコライズするイコライズ手段をさらに備
    え、 前記第1の注入手段からの電荷の注入および前記第2の
    供給手段からの前記外部電源電位の供給の後に、前記イ
    コライズ手段によるイコライズが開始され、 次いで、前記第1の供給手段による前記外部電源電位の
    供給および前記第2の注入手段による電荷の注入が行な
    われ、 その後、前記第1の注入手段による電荷の注入および前
    記第2の供給手段による前記外部電源電位の供給が開始
    される、請求項7に記載の昇圧電位発生ユニット。
  9. 【請求項9】 前記第1のチャージポンピング手段は、 前記外部電源電位を有するノードと、前記第1の入力ノ
    ードとの間の接続を制御する第1の接続手段と、 前記第1の入力ノードと、前記接地電位を有するノード
    との間の接続を制御する第2の接続手段とをさらに含
    み、 前記第2のチャージポンピング手段は、 前記接地電位を有するノードと、前記第2の入力ノード
    との間の接続を制御する第3の接続手段と、 前記第2の入力ノードと前記外部電源電位を有するノー
    ドとの間の接続を制御する第4の接続手段とをさらに含
    み、 前記第1および第2のチャージポンピング手段を一体と
    して動作させる場合は、前記第2の接続手段により、前
    記第1の入力ノードと前記接地電位を有するノードとの
    間の接続を断ち、前記第4の接続手段により前記第2の
    入力ノードと前記外部電源電位を有するノードとの間の
    接続を断ち、 前記第1および第2のチャージポンピング手段を別々に
    動作させる場合は、前記イコライズ手段により、前記第
    1の入力ノードと、前記第2の入力ノードとを切り離
    す、請求項8に記載の昇圧電位発生ユニット。
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