JPH09230555A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH09230555A
JPH09230555A JP5534896A JP5534896A JPH09230555A JP H09230555 A JPH09230555 A JP H09230555A JP 5534896 A JP5534896 A JP 5534896A JP 5534896 A JP5534896 A JP 5534896A JP H09230555 A JPH09230555 A JP H09230555A
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coupler
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silver
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JP5534896A
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English (en)
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Naoto Matsuda
直人 松田
Keisuke Matsumoto
圭右 松本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粒状性、色再現性、経時安定性に優れたハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】感色性の異なるユニットの間に非発色性の
中間層ユニットを有し、以下のA、Bの特徴を同時に有
する構成を少なくとも1組有する。A.中間層ユニット
を挟んで隣接する2つの感色性の異なるユニットがそれ
ぞれ感度の異なる2層以上の感光性乳剤層からなり、該
感色性ユニットにおいて、支持体に近い側に同感色性の
うちの最低感乳剤層を有しており、かつ該最低感乳剤層
は他の同感色性の乳剤層よりも銀/カプラー比が高い。
B.Aに記載の中間層ユニットが2層以上の非発色性層
から構成されており、そのうちの支持体から最も遠い層
の混色防止剤含有率が該中間層ユニット層中最大であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関するものである。詳しくは色再現性、
粒状性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
てカラー画像の粒状性は商品価値を左右する重要な性能
であり、特に撮影用感光材料において重要である。粒状
性を改良するために複数の感光性層を積層したユニット
構成をとり、低濃度部(例えば濃度1.0以下)をあず
かる発色層をカプラー1モルあたりのハロゲン化銀乳剤
量(以下銀/カプラー比と記載することもある)が多い
構成とすることは撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材
料の分野ではしばしば行われる方法である。特に反転処
理されることを前提としたカラーリバーサル感光材料で
は同感色性層のうち最も感度の低い層の銀/カプラー比
が高く設計されることが多い。銀/カプラー比を増大し
てゆくとその層で発生したカラー現像薬酸化体を消費仕
切れなくなるため、余剰となったカラー現像薬酸化体が
他の感色性の異なる感光性層に拡散し混色を増加させや
すいという問題を生じる。
【0003】混色とは例えば緑感性層で発生したカラー
現像薬酸化体が赤感性層に拡散してシアンカプラーを発
色させるような現象を言い、カラー写真感光材料の色再
現性を悪化させる要因の一つとなっている。従って粒状
性改良のために銀/カプラー比は大きく設計したいが混
色が増大して色再現性を悪化させるという障害があり感
光性層を積層構成とした感光材料設計上の足枷となって
いた。
【0004】層間の混色を減じるには感色性の異なる層
間に中間層を設け、さらに混色防止剤を添加する方法が
一般的に行われている。本明細書において混色防止剤と
は発色現像薬酸化体と反応するが実質的に画像形成に寄
与しない化合物を言う。混色防止剤としては、まず還元
剤が挙げられ、ハロゲン化銀写真感光材料の分野ではハ
イドロキノン類、特にカラーリバーサル感光材料を意図
した場合、処理後に直接鑑賞に供せられることから混色
防止剤には酸化された後も可視光吸収が軽微であること
が求められ、従来例えば2,5−ジ−t−オクチルハイ
ドロキノンなどのジアルキルハイドロキノンがしばしば
使用されていた。しかしながらジアルキルハイドロキノ
ンの混色防止能は十分満足すべきものではなく、混色防
止能の高い化合物の開発が望まれてきた。
【0005】混色防止能に優れる化合物としてはヒドラ
ジン化合物が挙げられ例えば米国特許4,732,84
5号、同5,230,992号、特開平1−14745
5号に開示されている。また更に混色防止能の高い化合
物も見い出され例えば欧州特許679944A1号に開
示され、本発明者らも感光性層が積層構成であるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料において特に有用であること
を見い出し特願平8−860号に出願した。しかし一方
高活性な混色防止剤を使用すると好ましくない性能上の
変化を起こすことがあった。銀/カプラー比の低い感光
性層に隣接して高活性な混色防止剤を使用すると現像薬
酸化体を必要以上に消費してしまうためその層の発色濃
度を下げてコントラストを低下させたり、また感光材料
の保存中での性能変化も大きくなる傾向があった。
【0006】また近年、鮮鋭度の改良や色再現の向上の
ため感光材料中にフィルター染料を添加することがしば
しば行われている。フィルター染料は感光性層の減感を
最低限に抑えるために中間層に添加されることが多い
が、混色防止剤、高沸点有機溶媒などの油溶性化合物と
共存すると経時での性能変化が起こりやすいという新た
な問題点が生じる。また固体分散された染料と混色防止
剤、高沸点有機溶媒を共存させたときの塗布液中での染
料結晶成長という課題に対しては、固体分散染料使用時
に中間層の高沸点有機溶媒の物性と使用量の調節で変化
を小さく留める方法が米国特許5,360,702号に
開示されている。しかしながら混色防止剤の乳化分散物
の安定性や感光材料の物理的な強度からも高沸点有機溶
媒の種類、使用量は自由度が要求され、また経時での性
能安定性も十分解決されてはおらず根本的な改良が望ま
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、まず
粒状性や色再現性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光
材料を提供することであり、更にフィルター染料を混色
防止剤と併用する場合に問題となる感光材料の経時安定
性にも優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが検討した結
果、第一の目的は以下の構成とすることにより達成され
ることが判明した。 (1)支持体上にイエローカプラーを含む青感性ユニッ
ト、マゼンタカプラーを含む緑感性ユニット、シアンカ
プラーを含む赤感性ユニットを有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料において、感色性の異なるユニットの間
に非発色性の中間層ユニットを有し、以下のA、Bの特
徴を同時に有する構成を少なくとも1組有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料。 A.中間層ユニットを挟んで隣接する2つの感色性の異
なるユニットがそれぞれ感度の異なる2層以上の感光性
乳剤層からなり、該感色性ユニットにおいて、支持体に
近い側に同感色性のうちの最低感乳剤層を有しており、
かつ該最低感乳剤層は他の同感色性の乳剤層よりも銀/
カプラー比が高い。ここで銀/カプラー比とは該層に含
有されるハロゲン化銀のモル数を該層に含有される画像
形成カプラーのモル数で割った値を表す。 B.Aに記載の中間層ユニットが2層以上の非発色性層
から構成されており、そのうちの支持体から最も遠い層
の混色防止剤含有率が該中間層ユニット層中最大であ
る。ここで混色防止剤含有率とは該層の混色防止剤の重
量を該層のゼラチン重量で割った値を表す。 (2)(1)のA、Bの特徴を有する構成において支持
体から遠い側に位置する感光性ユニットが感度の異なる
3層以上の感光性乳剤層からなることを特徴とする
(1)のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (3)(1)のA、Bの特徴を有する構成において中間
層ユニットのうち支持体から最も遠い層が2,5−ジ−
t−オクチルハイドロキノンに対する相対活性1.2以
上の混色防止剤を含むことを特徴とする(1)または
(2)のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (4)(1)のA、Bの特徴を有する構成において中間
層ユニット中の少なくとも1層がフィルター染料を有す
ることを特徴とする(1)〜(3)のハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料。 (5)フィルター染料が固体分散されたイエロー染料で
あることを特徴とする(4)記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 (6)フィルター染料が固体分散されたマゼンタ染料で
あることを特徴とする(4)記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料。 (7)固体分散されたフィルター染料の含有層が中間層
ユニットのうち最も支持体から遠い層以外の非発色層で
あることを特徴とする(4)〜(6)のハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。以下A、Bの特徴を有する構成の感
光性ユニット、中間層ユニットを単に、本発明の感色性
ユニット、中間層ユニットと記載することがある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明において感光性乳剤層は2層以上のユニット
構成であることが好ましいが、特に視感度の高いマゼン
タ、シアン発色層である緑感性ユニット、赤感性ユニッ
トは感度の異なる3層以上の感光性乳剤層からなってい
ることが粒状性改良効果の点で望ましい。
【0010】また本発明に用いる混色防止剤は発色現像
薬酸化体スカベンジャーであれば如何なるものでも良い
が、好ましくは還元剤または非発色カプラーである。混
色防止剤として還元剤を用いる場合、ハイドロキノン誘
導体、ヒドラジン誘導体、スルホンアミドフェノール
類、ヒドロキシルアミン誘導体が好ましく使用できる。
本発明の構成とすることで好ましい結果を与える混色防
止剤は混色防止能の高い化合物であり、特に2,5−ジ
−t−オクチルハイドロキノンよりも本明細書中に後述
する現像処理工程において混色防止能に優れる化合物で
ある。
【0011】2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン
よりも高活性である化合物であれば本発明の構成とする
ことで如何なる構造の化合物においても良好な結果が得
られる。混色防止剤としてはまずハイドロキノン類が挙
げられる。好ましいハイドロキノン化合物はハイドロキ
ノンに少なくとも一つのアルキル基、アリール基、アシ
ルアミノ基が置換しているもので、ハイドロキノン部分
のベンゼン環を除いた炭素原子数が14以上50以下で
あるものが好ましい。また、少なくとも一つのアルキル
基、アリール基以外に、ハロゲン原子、カルボキシル
基、アシル基、カルバモイル基、スルホ基を有している
ことも好ましく、アルキル基以外の置換基としては特に
スルホ基が好ましい。
【0012】これらのうち炭素原子数8から30のアル
キル基を一つ有していて更にスルホン酸基を有している
もの、炭素原子数8から20のアルキル基を2つ有して
いるもの、および炭素原子数8から50のアシルアミノ
基を有しているものが好ましい。以下好ましいハイドロ
キノン化合物の具体的を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】また、別な好ましい混色防止剤としては一
般式(A)が挙げられる。
【0018】
【化5】
【0019】式中、Xは−N(R1 )R3 または−OR
4 を表し、ここでR1 は水素原子、脂肪族基、芳香族基
またはヘテロ環基であり、R3 、R4 は水素原子または
アルカリ条件下で除去される基を示す。R2 は水素原
子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、ニト
ロ基またはヒドラジノ基であり、XとR2 は連結して環
を形成してもよい。R5 は水素原子、アルキル基または
アルカリ条件下で除去される基を表す。R1 、R2 また
はR5 の部分で一般式(A)が二つ以上結合してオリゴ
マーまたはポリマーを形成してもよい。Gは−CO−、
−COCO−、−SO2 −、−SO−、−CON
(R6 ) −、−COO−、−COCON(R7 ) −、−
COCOO−、−PO(R8 )−、−CS−またはイミ
ノメチレン基を表し、ここでR6 、R7 は水素原子、ア
ルキル基またはアリール基であり、R8 はアルキル基ま
たはアリール基である。mは0、1または2であり、2
のときGは同じでも異なってもよい。
【0020】以下に一般式(A)で表される化合物につ
いて詳しく説明する。R1 、R2 の脂肪族基としては、
炭素数1〜30のもので、直鎖、分岐又は環状のアルキ
ル基、アラルキル基、アルケニル基又はアルキニル基で
あり、アルキル基は、炭素数1〜30の直鎖、分岐鎖又
は環状のもので、例えばメチル、シクロヘキシル、2−
オクチル、オクタデシルである。アラルキル基として
は、炭素数7〜30のもので、例えばベンジル、フェネ
チル、トリチルである。アルケニル基としては炭素数2
〜30のもので例えばビニル、1−ドデセニルである。
アルキニル基としては炭素数2〜30のもので、例えば
エチニル、オクチニル、フェニルエチニルである。
1 、R2 の芳香族基としては、炭素数6〜30のアリ
ール基であり、例えばフェニル、ナフチルである。
1 、R2 のヘテロ環基としては、飽和又は不飽和で、
単環又は縮合環でもよく、例えばピリジル、イミダゾリ
ル、チアゾリル、キノリル、モルホリノ、チエニルがあ
げられる。
【0021】R2 のヒドラジノ基としては一般式(A)
のR1 N(R3)−N(R5)−があげられる。R3
4 、R5 のアルカリ条件下で除去される基としては、
炭素数20以下のものであって、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アシル基、ジアルキルアミ
ノメチル基、ヒドロキシメチル基等があげられる。R5
のアルキルとしてはR1 で述べたものであり、R3 〜R
5 としては、水素原子が好ましい。R6 、R7 、R8
アルキル基としては炭素数1〜20のもので、メチル、
シクロヘキシル、ドデシルがあげられる。R6 、R7
8 のアリール基としては、炭素数6〜20のもので、
フェニル、ナフチルがあげられる。以上述べた基は可能
な場合、置換基を有してもよく、置換基として、アルキ
ル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヒ
ドロキシ基、カルボキシル基、アリール基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、スルホニル基、スルフィニル基、アシル基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、ヘテロ環基又はスルホ基があげら
れる。
【0022】とくにR1 が芳香族基であるとき置換基と
しては、電子供与性基が好ましく、例えばアシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基又は
アルコキシ基があげられる。一般式(A)が耐拡散性で
あるとは、バラスト基を含むか、又はハロゲン化銀への
吸着を強める基を含むことである。バラスト基として
は、カプラー等の不動性写真用素材において常用される
バラスト基があげられる。またその場合、置換基として
極性基を有する場合がより好ましい。極性基としては、
π値が組合せで−1.0より小さくなる基で、例えばヒ
ドロキシ、スルホンアミド、アミノ、カルボキシ、カル
バモイル、スルファモイル、ウレイド、ヘテロ環基であ
る。バラスト基を含む場合一般式(A)の分子量は30
0〜1500であり、好ましくは450〜1500、よ
り好ましくは500〜800である。ハロゲン化銀表面
への吸着を強める基としては、例えばチオ尿素基メルカ
プトヘテロ環基又はアゾール基があげられる。耐拡散性
基としては、ハロゲン化銀吸着基よりもバラスト基を有
する方がより好ましい。
【0023】一般式(A)のGとしては、−CO−、−
COCO−、−SO2 −、−CON(R6)−又は−CO
O−が好ましく、−CO−、−COCO−、−CON
(R6)−、−COO−がさらに好ましく、−CO−が最
も好ましい。一般式(A)で示される化合物のうち、以
下の一般式(A−I)で示すものが好ましい。
【0024】
【化6】
【0025】式中、R11は一般式(A)の、R1 と同
義、G11はGと同義、R13はR3 と同義、R15はR5
同義、m1 はmと同義である。R12は水素原子、脂肪族
基、芳香族基、ヘテロ環基、又はヒドラジノ基である。
一般式(A−I)のうち一般式(A−II)がさらに好
ましい。
【0026】
【化7】
【0027】式中、R21は芳香族基を、R22は脂肪族
基、芳香族基又はヘテロ環基を、G21は−CO−、−C
OCO−、−CON(R26)−又は−COO−である。
ここでR26は一般式(A)のR6 と同義である。R21
たはR26はバラスト基を含む。さらに以下に示す一般式
(A−III)が最も好ましい。
【0028】
【化8】
【0029】式中、R31はベンゼン環の置換基であり、
例えば一般式(A)のR1 の置換基として述べたものが
あげられ、特に電子供与性のもの(アシルアミノ、ウレ
イド、スルホニルアミノ、アルコキシ)が好ましい。R
32は脂肪族基又は芳香族基である。R31又はR32のいず
れか一方が炭素数8以上のバラスト基を有する。好まし
くはR31又はR32は極性基を有する。以下に一般式
(A)で示される化合物の具体例を示すが本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】一般式(A)で示される化合物の合成は、
例えば特開平3−164735、同3−154051、
同3−150560、同3−150562、同1−31
5731に記載または引用された特許の方法に準じて容
易に行える。
【0036】また好ましい化合物としては、特開平5−
241306号、同4−238347号、欧州特許67
9944A1号に記載されたようなヒドラジン部分とハ
イドロキノン部分を同一分子内に有する化合物を挙げる
ことが出来る。混色防止剤としては非発色カプラーを用
いることもできる。非発色カプラーとは発色現像薬酸化
体とカップリング後生成した色素が移動性となり感光材
料の膜外に流出する性質の流出カプラー、またはカップ
リングした生成物が可視光域に吸収を持たない無呈色カ
プラーが挙げられる。これら非発色カプラーの例は、流
出カプラーは例えば特公平6−14176号、無呈色カ
プラーは例えば米国特許3,876,428号に開示さ
れている。
【0037】本発明においては構造の種類によらず2,
5−ジ−t−オクチルハイドロキノンに対する相対活性
が1.2以上であるものが好ましい。相対活性は以下に
示す方法によって測定することが出来る。
【0038】(シアンカプラー乳化物CV−の調製)
ゼラチン85.0gに蒸留水800ml、界面活性剤−
W4.0gを添加し50℃で溶解し、CV−I液とし
た。シアンカプラー(C)84.0gにリン酸トリクレ
ジル84.Og酢酸エチル110mlを加えて溶解しC
V−II液とした。CV−I液にCV−II液を添加
し、ホモジナイザーにて15,000回転で3分間分散
を3回くりかえしシアンカプラー乳化物CV−を得
た。
【0039】
【化14】
【0040】(混色防止剤乳化物TV−の調製)ゼラ
チン6.0gに蒸留水50ml、界面活性剤−W0.6
gを添加して溶解しTV−I液とした。2,5−ジ−t
−オクチルハイドロキノン2.23gにリン酸トリクレ
ジル6.69g、酢酸エチル10mlを加えて溶解しT
V−II液とした。TV−I液とTV−II液を混合
し、ホモジナイザーにてシアンカプラー乳化物の調製
と同様に分散して2,5−ジーt−オクチルハイドロキ
ノンの乳化分散物TV−を得た。 (マゼンタカプラー乳化物MV−の調製)ゼラチン7
0.0gに蒸留水700ml、界面活性剤−W3.5g
を添加し50℃で溶解し、MV−I液とした。マゼンタ
カプラー(M)68.0gにリン酸トリクレジル34.
Og、酢酸エチル80mlを加えて溶解しMV−II液
とした。MV−I液にMV−II液を添加し、ホモジナ
イザーにて15,000回転で3分間分散を3回くりか
えしマゼンタカプラー乳化物MV−を得た。
【0041】(モデル塗布膜−の作成)上記の乳化分
散物CV−、TV−、MV−を用いて下記に示す
ようなモデル塗布膜を作成した。下塗りを施した厚み1
27μの三酢酸セルロースフイルム支持体上に下記の各
層を塗布した。数値は感光材料1m2 あたりの重量を表
し、ハロゲン化銀は銀換算した重量を示した。 カプラー層: 1m2 あたりの含有量 ゼラチン 1.5 g シアンカプラー(C) 0.70g リン酸トリクレジル 0.70g 混色防止層: ゼラチン 1.10g 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン0.15g リン酸トリクレジル 0.45g 乳剤層: ゼラチン 1.70g マゼンタカプラー(M) 0.40g リン酸トリクレジル 0.20g 乳剤 1.00g ヨウ化銀を4.0モル%含む立方体沃臭化銀:球相当直
径0.38μ 保護層: ゼラチン 2.00g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5 μ)0.10
g また塗布直前にゼラチン合計重量に対して3.0%の硬
膜剤h−1を添加した。
【0042】
【化15】
【0043】(混色防止能の測定)作成したモデル塗布
膜を露光しない状態で、後述する現像処理工程にて現像
処理し、シアン発色濃度を測定した。続いて上記モデル
塗布膜の混色防止層中の2,5−ジ−t−オクチルハイ
ドロキノンの添加量が1.2倍、1.5倍、2.0倍と
なるようにモデル塗布膜を作成した。このとき混
色防止層の膜厚が一定となるように混色防止剤の増減に
応じてリン酸トリクレジル量を調節した。以上の試料を
現像処理後のシアン濃度を測定し、2,5−ジ−t−オ
クチルハイドロキノンにおけるシアン濃度の検量線を作
成した。以下に示す構造の異なる混色防止剤の混色防止
活性の測定においては、モデル塗布膜の2,5−ジ−
t−オクチルハイドロキノンと等モルの化合物を添加
し、塗布膜から得られた2,5−ジ−t−オク
チルハイドロキノンの検量線に照らして活性を表示し
た。即ちモデル塗布膜と等モル量でモデル塗布膜と
同等のシアン濃度を与えた場合はその化合物の混色防止
活性は1.2となる。なお被検化合物の重量が異なる場
合には膜厚が一定となるようにリン酸トリクレジルの添
加量を調節した。また分散は油溶性の化合物は上記の方
法と同様に乳化分散し、水溶性の化合物は混色防止層の
塗布液に必要量を直接添加し、更に膜厚が等しくなるよ
うゼラチン量を増減させて調製した。この方法により相
対活性1.0〜3.5まで測定することが出来る。
【0044】こうして測定された化合物の相対活性値の
例を以下に示す。
【0045】(HQ−1)1.1、 (HQ−2)1.
2、 (HQ−4)1.1、(HQ−6)1.4、
(HQ−7)1.3、 (HQ−8)1.3、(HQ−
10)2.0、(HQ−11)2.0、(HQ−14)
1.3、(HZ−1)1.4、 (HZ−2)1.3、
(HZ−3)1.7、(HZ−6)1.6、 (HZ
−13)1.4
【0046】本発明ではここで挙げた以外にも相対活性
値が1.2以上3.5以下となる混色防止剤であれば良
好な結果を得ることが出来る。本発明において混色防止
剤の添加量は1m2 あたり0.02g〜5.0gであ
り、好ましくは0.05g〜2.0gである。本発明の
構成となるように感光性ユニット、中間層ユニットを配
置する場合には、混色防止剤を最も高濃度で含有する層
は、他の同一中間層ユニット中の非発色層よりも高濃度
に混色防止剤を含むが、好ましくは他の同一ユニット中
の層に対して少なくとも1.5倍高濃度で含有し、かつ
単位面積当たりの添加量も多いことが望ましい。本発明
の高濃度で混色防止剤を含有する層の混色防止剤含有量
は感光材料1m2 あたり0.05g〜1.0gが好まし
く、更には0.10〜0.60gが好ましい。またそれ
より低い濃度で混色防止剤を含有する層では1m2 あた
り0〜0.20gが好ましい。
【0047】また本発明の構成において、中間層ユニッ
トのうち支持体から最も遠く高濃度で混色防止剤を含有
する層の混色防止剤の含有量は、支持体から遠い側に接
する低感度乳剤層に含有される画像形成カプラーに対し
て20モル%以上であることが粒状性改良の点から好ま
しい。また支持体側にある感光層に接する非発色層の混
色防止剤量は隣接する高感度層の画像形成カプラーに対
して10モル%以下であることが好ましい。これら隣接
層の画像形成カプラーとの量関係は混色防止剤が相対活
性1.2以上の化合物であるときに特に重要である。
【0048】本発明の構成を有する感光性ユニットは好
ましくは3層以上の感度の異なる感光性層からなること
が好ましい。本発明の感光性ユニットが3層構成の感光
材料は、支持体に近い側から低感度乳剤層、中感度乳剤
層、高感度乳剤層の順で塗布されていることが好まし
く、これらの感光性乳剤層の間には、非発色性の中間層
またはハロゲン化銀乳剤を含む層が塗布されていても良
い。感光性ユニットは青感性、緑感性、赤感性すべてが
3層構成であることが好ましいが、青感性層は2層以下
の構成であって緑感性、赤感性層が3層構成であること
も好ましい。本発明の感光材料では青感性層にはイエロ
ーカプラー、緑感性層にはマゼンタカプラー、赤感性層
にはシアンカプラーを含むが、色再現性の調節の目的で
このほかの組み合わせのカプラーを混合しても良い。
【0049】3層構成のユニットのうち、本発明におい
てハロゲン化銀乳剤の塗布量はユニット全体のハロゲン
化銀乳剤塗布重量のうち高感度層には10%〜60%、
中間度層には10%〜50%、低感度層には30%〜7
0%が配分されていることが好ましく、またそれぞれの
感光性層中での銀/カプラー比は低感度層が最大となる
ような構成であることが好ましい。本発明においては低
感度層の銀/カプラー比は10〜150が好ましく、感
光性ユニットが3層以上の構成の場合には更に25〜1
50が好ましい。またその場合中間度層の銀/カプラー
比は5〜30が、高感度層の銀/カプラー比は2〜20
が好ましい。
【0050】本発明の中間層ユニットにおいては、異な
る2層以上の混色防止層に含有される混色防止剤は全て
同じであってもまた必要に応じて異なる構造の混色防止
剤を組み合わせて使用しても良い。中間層ユニットには
感光性、非感光性、または予めかぶらされたハロゲン化
銀乳剤が含有されていても良い。本発明では特に中間層
ユニットのうち少なくとも1層にはコロイド銀粒子、ま
たは予め表面または粒子内部がかぶらされたハロゲン化
銀乳剤が含有されていることが好ましい。また中間層に
ハロゲン化銀乳剤を含有させる場合には、該中間層また
は隣接する層中に混色防止剤を添加することが好まし
い。
【0051】本発明にはフィルター染料を含有させるこ
とも出来る。フィルター染料を中間層に含有させると鮮
鋭度の向上や色再現性の向上が期待できるが、本明細書
中でも述べたように感光材料の経時での性能変化などの
課題に対して改良が望まれており、また米国特許5,3
60,702号に記載されたような課題もあり、高活性
な混色防止剤との併用には困難があった。本発明者らが
検討した結果、本発明の感光性ユニット、中間層ユニッ
トの構成においてフィルター染料を高濃度に混色防止剤
を含有する層とは別な非発色層に添加すると経時での性
能変化を軽微に抑えつつフィルター染料の効果を得るこ
とが出来ることが判った。また本発明者らが検討したと
ころフィルター染料と共存すると混色防止剤の活性が低
下する傾向も見られたが、本発明の構成とすることで実
質的にフィルター染料と混色防止剤を別層に含有させる
ことによりかかる問題点も克服されることが判った。即
ち本発明の第2の目的は以下の構成により達成された。
本発明の感光性ユニット、中間層ユニットの構成におい
て中間層ユニットの少なくとも1層がフィルター染料を
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。
【0052】本発明ではフィルター染料は感光材料中に
微粉末として含有され、さらに本発明の中間層ユニット
のうち混色防止剤含有濃度が低い層に添加されているこ
とが好ましい。更に本発明の中間層ユニットに混色防止
剤を全く含まない層を設置して固体分散されたフィルタ
ー染料を添加することも好ましい。
【0053】本発明に用いるフィルター染料は下記式
(FD)で表されるものである。
【0054】
【化16】
【0055】式中、Dは発色団を有する化合物を表し、
JはDに直接もしくは2価の連結基を介して結合した解
離性プロトン又は解離性プロトンを有する基を表し、y
は1〜7の整数を表す。
【0056】Dで表される発色団を有する化合物は、多
くの周知の色素化合物の中から選ぶことができる。これ
らの化合物としては、オキソノール色素、メロシアニン
色素、シアニン色素、アリーリデン色素、アゾメチン色
素、トリフェニルメタン色素、アゾ色素、アントラキノ
ン色素、インドアニリン色素を挙げることができる。
【0057】Jで表される解離性プロトンを有する基
は、式(FD)で表される化合物が本発明のハロゲン化
銀写真感光材料中に添加された状態では、非解離であ
り、式(FD)の化合物を実質的に水不溶性にする特性
を有し、同材料が現像処理される工程では、解離して式
(FD)の化合物を実質的に水可溶性にする特性を有す
る。これらの基の例としては、カルボン酸基、スルホン
アミド基、アリールスルファモイル基、スルホニルカル
バモイル基、カルボニルスルファモイル基、オキソノー
ル色素のエノール基、フェノール性水酸基など挙げるこ
とができる。式(FD)で表される化合物の内、より好
ましいものは、下記式(FD−I)、( FD−II) 、
(FD−III)、及び(FD−VI)で表される化合
物である。
【0058】
【化17】
【0059】式中、A1 及びA2 はそれぞれ酸性核を表
す。B1 は塩基性核を表す。Qは、アリール基又は複素
環基を表し、L1 、L2 及びL3 はそれぞれメチン基を
表す。mは、0、1、2を表し、n、pはそれぞれ0、
1、2、3を表す。但し、式(FD−I)〜(FD−V
I)の化合物は、1分子中に、カルボン酸基、スルホン
アミド基、アリールスルファモイル基、スルホニルカル
バモイル基、カルボニルスルファモイル基、オキソノー
ル色素のエノール基、フェノール性水酸基からなる群よ
り選ばれる少なくとも一個の基を有し、それ以外の水溶
性基(例えば、スルホン酸基、リン酸基)を有しない。
【0060】A1 及びA2 で表される酸性核は、環状の
ケトメチレン化合物又は電子吸引性基によって挟まれた
メチン基を有する化合物が好ましい。環状のケトメチレ
ン化合物の例としては、2−ピラゾリン−5−オン、ロ
ダニン、ヒダントイン、チオヒダントイン、2,4−オ
キサゾリジンジオン、イソオキサゾロン、バルビツール
酸、チオバルビツール酸、インダンジオン、ジオキソピ
ラゾロピリジン、ヒドロキシピリドン、ピラゾリジンジ
オン、2,5−ジヒドロフランを挙げることができる。
これらは置換基を有していてもよい。電子吸引性基によ
って挟まれたメチレン基を有する化合物は、Z1 CH2
2と表すことができる。ここにZ1 およびZ2 はそれ
ぞれ−CN、−SO2 1 、−COR1 、−COO
2 、−CONHR2 、−SO2 NHR2 、−C〔=C
(CN)2 〕R1 、又は−C〔=C(CN)2 〕NHR
1 を表す。R1 は、アルキル基、アリール基、又は複素
環基を表し、R2 は水素原子、R1 で表される基を表
し、そしてこれらはそれぞれ置換基を有していてもよ
い。
【0061】B1 で表される塩基性核の例としては、ピ
リジン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イミ
ダゾール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイ
ミダゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾリン、ナフト
オキサゾール、ピロールを挙げることができる。これら
はそれぞれ置換基を有していてもよい。
【0062】Qで表されるアリール基の例としては、フ
ェニル基、ナフチル基を挙げることができる。これらは
それぞれ置換基を有していてもよい。Qで表される複素
環基の例としては、ピロール、インドール、フラン、チ
オフェン、イミダゾール、ピラゾール、インドリジン、
キノリン、カルバゾール、フェノチアジン、フェノキサ
ジン、インドリン、チアゾール、ピリジン、ピリダジ
ン、チアジアジン、ピラン、チオピラン、オキサジアゾ
ール、ベンゾキノリン、チアジアゾール、ピロロチアゾ
ール、ピロロピリダジン、テトラゾール、オキサゾー
ル、クマリン、およびクマロンを挙げることができる。
これらはそれぞれ置換基を有している。
【0063】L1 、L2 及びL3 で表されるメチン基
は、置換基を有していてもよく、その置換基同士が連結
して5又は6員環(例えば、シクトペンテン、シクロヘ
キセン)を形成していてもよい。
【0064】上述した各基が有していてもよい置換基
は、式(FD−I)〜(FD−VI)の化合物をpH5
〜pH7の水に実質的に溶解させるような置換基でなけ
れば特に制限はない。例えば、以下の置換基を挙げるこ
とができる。カルボン酸基、炭素数1〜10のスルホン
アミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンス
ルホンアミド、ブタンスルホンアミド、n−オクタンス
ルホンアミド)、炭素数0〜10のスルファモイル基
(例えば、無置換のスルファモイル、メチルスルファモ
イル、フェニルスルファモイル、ブチルスルファモイ
ル)、炭素数2〜10のスルホニルカルバモイル基(例
えば、メタンスルホニルカルバモイル、プロパンスルホ
ニルカルバモイル、ベンゼンスルホニルカルバモイ
ル)、炭素数1〜10のアシルスルファモイル基(例え
ば、アセチルスルファモイル、プロピオニルスルファモ
イル、ピバロイルスルファモイル、ベンゾイルスルファ
モイル)、炭素数1〜8の鎖状又は環状のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、ヘ
キシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、2−ヒドロキシエチル、4−カルボキシブチル、
2−メトキシエチル、ベンジル、フェニネチル、4−カ
ルボキシベンジル、2−ジエチルアミノエチル)、炭素
数2〜8のアルケニル基(例えば、ビニル、アリル)、
炭素数1〜8のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、ブトキシ)、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、
Br)、炭素数0〜10のアミノ基(例えば、無置換の
アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、カルボキシ
エチルアミノ)、炭素数2〜10のエステル基(例え
ば、メトキシカルボニル)、炭素数1〜10のアミド基
(例えば、アセチルアミノ、ベンズアミド)、炭素数1
〜10のカルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイ
ル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、炭素
数6〜10のアリール基(例えば、フェニル、ナフチ
ル、4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニ
ル、3,5−ジカルボキシフェニル、4−メタンスルホ
ンアミドフェニル、4−ブタンスルホンアミドフェニ
ル)、炭素数6〜10のアリーロキシ基(例えば、フェ
ノキシ、4−カルボキシフェノキシ、3−メチルフェノ
キシ、ナフトキシ)、炭素数1〜8のアルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ)、
炭素数6〜10のアリールチオ基(例えば、フェニルチ
オ、ナフチルチオ)、炭素数1〜10のアシル基(例え
ば、アセチル、ベンゾイル、プロパノイル)、炭素数1
〜10のスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル)、炭素数1〜10のウレイド基(例
えば、ウレイド、メチルウレイド)、炭素数2〜10の
ウレタン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ)、シアノ基、水酸基、ニトロ
基、複素環基(例えば、5−カルボキシベンゾオキサゾ
ール環)、ピリジン環、スルホラン環、ピロール環、ピ
ロリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、ピリミジン
環、フラン環)。
【0065】以下に、本発明に用いられる式(FD)で
表される化合物の具体例を記載する。
【0066】
【化18】
【0067】
【化19】
【0068】
【化20】
【0069】
【化21】
【0070】
【化22】
【0071】
【化23】
【0072】
【化24】
【0073】
【化25】
【0074】本発明に用いられる染料は、国際特許W0
88/04794号、ヨーロッパ特許EP027472
3A1号、同276566号、同299435号、特開
昭52−92716号、同55−155350号、同5
5−155351号、同61−205934号、同48
−68623号、米国特許2527583号、同348
6897号、同3746539号、同3933798
号、同4130429号、同4040841号、特開平
3−282244号、同3−7931号、同3−167
546号等の明細書あるいは公報に記載されている方法
又はその方法に準じて合成できる。
【0075】式(FD)で表される染料は、微粉末(微
結晶粒子)の固体分散物として用いることが好ましい。
染料の微(結晶)粒子固体分散物は、所望により適当な
溶媒(水、アルコールなど)を用い、分散剤の存在下で
公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振動ボールミ
ル、遊星ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェ
ットミル、ローラーミル)を用い機械的に調製すること
ができる。また、染料の微(結晶)粒子は、分散用界面
活性剤を用いて、染料を適当な溶媒中で溶解させた後、
染料の貧溶媒に添加して微結晶を析出させる方法や、p
Hをコントロールさせることによってまず染料を溶解さ
せ、その後pHを変化させて微結晶化する方法などを利
用して得ることができる。染料の微粉末を含有してなる
層は、このようにして得た染料の微(結晶)粒子を適当
なバインダー中に分散させることによってほぼ均一な粒
子の固体分散物として調製した後、これを所望の支持体
上に塗設することによって設けることができる。また解
離状態の染料を塩の形で塗布した後、酸性のゼラチンを
上塗りすることにより分散固定を塗布時に得る方法を用
いることによっても設けることができる。上記バインダ
ーは感光性乳剤層や非感光性層に用いることができる親
水性のコロイドであれば特に制限されないが、通常ゼラ
チン又は合成ポリマーが用いられる。
【0076】固体分散物中の染料の微粒子は、平均粒子
径0.005μm〜10μm、好ましくは、0.01μ
m〜1μm、更に好ましくは、0.01μm〜0.5μ
mであり、特に、0.01μm〜0.1μmであること
が好ましい。
【0077】本発明で用いる式(FD)で表される染料
の微粒子の固体分散物は、染料の色相に応じて非感光性
層に含有されるが、非感光性層が複数層設けられている
態様の感光材料においては、これらの複数層に含有させ
ることができる。本発明においては中間層ユニットのう
ち混色防止剤含有率の低い層に添加することが好まし
い。上記式(FD)で表される染料の添加量は、5×1
-2モル〜5×10-7モル/m2 の範囲が好ましく、特
に、1×10-3モル〜5×10-5モル/m2 の範囲が好
ましい。
【0078】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)や同37038(1995年)に記載されたも
のが使用ができる。これに加えて、より具体的には、例
えば、本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラ
ー写真感光材料に用いることができる技術および無機・
有機素材については、欧州特許第436,938A2号
の下記の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0079】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)機能性カプラー 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11)その他の添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12)分散方法 第150頁4行目〜24行目 13) 支持体 第150頁32行目〜34行目 14)膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15)発色現像工程 第150頁50行目〜第151頁47行目 16)脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17)自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18)水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0080】
【実施例】
(実施例−1)以下、本発明を実施例によって具体的に
説明するがこれに限定されるものではない。
【0081】試料101の作製 下塗りを施した厚み 127μの三酢酸セルロースフィルム
支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感光
材料を作製し、試料101とした。数字はm2当りの添加
量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した用途
に限らない。
【0082】第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15g ゼラチン 2.00g 紫外線吸収剤U−1 0.10g 紫外線吸収剤U−3 0.040g 紫外線吸収剤U−4 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.10g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.10g
【0083】第2層:中間層 ゼラチン 0.30g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−J 5.0mg 化合物Cpd−K 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g 染料D−4 0.80mg
【0084】第3層:中間層 ゼラチン 0.30g
【0085】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.30g 乳剤B 銀量 0.30g 乳剤C 銀量 0.15g ゼラチン 1.60g カプラーC−11 0.10g カプラーC−1 0.20g カプラーC−2 0.10g カプラーC−9 0.010 g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.20g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.10g 添加物P−1 0.20g (銀/カプラー比=12.5)
【0086】第5層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.70g ゼラチン 1.10g カプラーC−11 0.30g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.40g 添加物P−1 0.10g (銀/カプラー比=6.1)
【0087】第6層:中間層 ゼラチン 1.70g 添加物M−1 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.50g
【0088】第7層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.20g 乳剤F 銀量 0.20g 乳剤G 銀量 0.20g 乳剤H 銀量 0.10g ゼラチン 1.40g カプラーC−4 0.20g カプラーC−7 0.20g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.060g 化合物Cpd−D 0.040g 化合物Cpd−E 0.040g 化合物Cpd−F 0.080g 化合物Cpd−J 10mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.30g (銀/カプラー比=11.8)
【0089】第8層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.60g ゼラチン 1.20g カプラーC−4 0.30g カプラーC−7 0.25g カプラーC−8 0.20g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.100g (銀/カプラー比=5.2)
【0090】第9層:イエローフィルター層 ゼラチン 1.30g 黄色コロイド銀 銀量 0.010 g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.40g
【0091】第10層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.20g 乳剤K 銀量 0.20g 乳剤L 銀量 0.10g 乳剤M 銀量 0.10g ゼラチン 1.60g カプラーC−5 0.30g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.40g 化合物Cpd−I 0.02g (銀/カプラー比=5.4)
【0092】第11層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.30g 乳剤O 銀量 0.30g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.20g カプラーC−10 0.70g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15g (銀/カプラー比=4.1)
【0093】 第12層:第1保護層 ゼラチン 0.70g 紫外線吸収剤U−1 0.20g 紫外線吸収剤U−2 0.050g 紫外線吸収剤U−5 0.30g 化合物Cpd−A 0.10g ホルマリンスカベンジャー Cpd−H 0.40g 染料D−1 0.15g 染料D−2 0.050g 染料D−3 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.10g
【0094】 第13層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.10mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量 1モル%) 銀量 0.10g ゼラチン 0.40g
【0095】第14層:第3保護層 ゼラチン 0.40g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5 μ)0.10g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体
(平均粒径1.5 μ) 0.10g シリコーンオイルSO−1 0.030g 界面活性剤W−1 3.0mg 界面活性剤W−2 0.030g
【0096】また、すべての乳剤層には上記組成物の他
に添加剤F−1〜F−8を添加した。さらに各層には上
記組成物の他にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化
用界面活性剤W−3、W−4、W−5、W−6を添加し
た。更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシエタノー
ル、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチルエステ
ルを添加した。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】
【化26】
【0101】
【化27】
【0102】
【化28】
【0103】
【化29】
【0104】
【化30】
【0105】
【化31】
【0106】
【化32】
【0107】
【化33】
【0108】
【化34】
【0109】
【化35】
【0110】
【化36】
【0111】
【化37】
【0112】
【化38】
【0113】
【化39】
【0114】有機固体分散染料の分散物の調製 染料E−1を以下の方法で分散した。即ち、メタノール
を30%含む染料のウェットケーキ1430gに水及び
BASF社製Pluronic F88(エチレンオキシド−プロピ
レンオキシド ブロック共重合体)200gを加えて攪
拌し、染料濃度6%のスラリーとした。次に、アイメッ
クス(株)製ウルトラビスコミル(UVM−2)に平均
粒径0.5mmのジルコニアビースを1700ml充填し、
スラリーを通して周速約10m/sec 、吐出量0.51
/min で8時間粉砕した。ビーズを濾過して除き、水を
加えて染料濃度3%に希釈した後、安定化のために90
℃で10時間加熱した。得られた染料微粒子の平均粒径
は0.60μm であり、粒径の分布の広さ(粒径標準偏
差×100/平均粒径)は18%であった。
【0115】(実施例−2)実施例−1の試料101を
もとに中間層ユニットをそれぞれ2層構成とした試料2
01を作成した。 試料201の構成 第1層:ハレーション防止層(すべて試料101の第1
層と同じである) 第2層:中間層 (すべて試料101の第2
層と同じである) 第3層:中間層 (すべて試料101の第3
層と同じである) 第4層:低感度赤感性乳剤層(すべて試料101の第4
層と同じである) 第5層:高感度赤感性乳剤層(すべて試料101の第5
層と同じである)
【0116】第6層:中間層 ゼラチン 0.70g 添加物M−1 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.20g 第7層:中間層 ゼラチン 1.00g 添加物P−1 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.30g 第8層:低感度緑感性乳剤層(すべて試料101の第7
層と同じである) 第9層:高感度緑感性乳剤層(すべて試料101の第8
層と同じである)
【0117】第10層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.010 g ゼラチン 0.70g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.15g 第11層:中間層 ゼラチン 0.60g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.25g
【0118】第12層:低感度青感性乳剤層 (すべて
試料101の第10層と同じである) 第13層:高感度青感性乳剤層 (すべて試料101の
第11層と同じである) 第14層:第1保護層 (すべて試料101の
第12層と同じである) 第15層:第2保護層 (すべて試料101の
第13層と同じである) 第16層:第3保護層 (すべて試料101の
第14層と同じである)
【0119】試料101に対して第4表に示したように
それぞれの化合物を添加した以外は同様にして感光性ユ
ニットが2層構成である試料102〜107を作成し、
また試料201に対して第4表に示したように化合物を
添加して試料202〜207を作成した。混色防止剤の
添加にあたっては添加層の膜厚が試料101または20
1から変化しないように高沸点有機溶媒の添加量を増減
させた。
【0120】(実施例−3)実施例と同じ支持体上に以
下に示すような試料301を作成した。試料301に対
して表4に示すようにそれぞれの化合物を添加した以外
は同様にして試料302〜307を作成した。 試料301の構成 第1層:ハレーション防止層(すべて試料101の第1
層と同じである) 第2層:中間層 (すべて試料101の第2
層と同じである) 第3層:中間層 (すべて試料101の第3
層と同じである)
【0121】第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.40g 乳剤B 銀量 0.35g ゼラチン 0.70g カプラーC−11 0.10g カプラーC−1 0.07g カプラーC−9 0.010 g 化合物Cpd−C 5.0mg 化合物Cpd−J 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−4 0.05g 添加物P−1 0.10g (銀/カプラー比=35.0)
【0122】第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B 銀量 0.25g 乳剤C 銀量 0.25g ゼラチン 0.80g カプラーC−11 0.10g カプラーC−1 0.10g カプラーC−2 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10g 添加物P−1 0.10g (銀/カプラー比=14.2)
【0123】第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.45g ゼラチン 1.10g カプラーC−11 0.40g カプラーC−2 0.10g カプラーC−3 0.40g 添加物P−1 0.10g (銀/カプラー比=3.1)
【0124】 第7層:中間層 ゼラチン 0.70g 添加物M−1 0.10g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.20g 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、 変動係数16%、AgI含量 0.3モル%) 銀量 0.020g 黄色コロイド銀 銀量 0.010g ゼラチン 1.00g 添加物P−1 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.30g
【0125】第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.30g 乳剤F 銀量 0.25g 乳剤G 銀量 0.35g ゼラチン 0.90g カプラーC−4 0.05g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.05g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−J 10mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.20g (銀/カプラー比=30.0)
【0126】第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.25g 乳剤H 銀量 0.20g ゼラチン 0.50g カプラーC−4 0.05g カプラーC−7 0.15g カプラーC−8 0.05g 化合物Cpd−B 0.030g 化合物Cpd−D 0.020g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.050g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.010g (銀/カプラー比=12.0)
【0127】第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.55g ゼラチン 0.75g カプラーC−4 0.30g カプラーC−7 0.10g カプラーC−8 0.10g 化合物Cpd−B 0.080g 化合物Cpd−E 0.020g 化合物Cpd−F 0.040g 化合物Cpd−K 5.0mg 高沸点有機溶媒Oil−1 0.020g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.100g (銀/カプラー比=7.0)
【0128】第12層:中間層 ゼラチン 0.30g 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.010 g ゼラチン 0.50g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.20g 第14層:中間層 ゼラチン 0.50g 高沸点有機溶媒Oil−3 0.20g
【0129】第15層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.30g 乳剤K 銀量 0.30g ゼラチン 0.80g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.05g カプラーC−10 0.10g 化合物Cpd−I 0.02g (銀/カプラー比=12.2)
【0130】第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.25g 乳剤M 銀量 0.25g ゼラチン 0.90g カプラーC−5 0.25g カプラーC−6 0.05g カプラーC−10 0.25g (銀/カプラー比=6.6)
【0131】第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.20g 乳剤O 銀量 0.15g ゼラチン 1.20g カプラーC−5 0.20g カプラーC−6 0.10g カプラーC−10 0.50g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15g (銀/カプラー比=3.3)
【0132】第18層:第1保護層 (すべて
試料101の第12層と同じである) 第19層:第2保護層 (すべて試料101の
第13層と同じである) 第20層:第3保護層 (すべて試料101の
第14層と同じである) 以上のように作成された試料の構成を第4表にまとめて
示す。
【0133】
【表4】
【0134】
【表5】
【0135】(粒状性の評価) このようにして得られ
た試料に階段露光を与えた後、下記の現像処理を施しマ
ゼンタ画像、イエロー画像のRMS粒状度を測定した。
測定アパーチャーは48μmφとし、測定値を1000
倍した値を示した。この数値が小さいほど粒状性が良
い。 (濃度の測定、保存性の評価)試料を連続的に濃度が変
化しているウェッジを介して色温度4800度の白色光
で露光し、下記の現像処理を施した後、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの濃度を測定した。また試料を温度40℃
相対湿度70%の条件で7日間保存した後に同様に連続
的に変化した露光を与え現像処理を行った後、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの濃度を測定した。保存性は赤感
性ユニットと緑感性ユニットの中間に混色防止剤または
固体分散染料を添加した試料についてはシアンの最大濃
度とマゼンタ画像の感度の変化を、緑感性ユニットと青
感性ユニットの中間に添加した試料ではマゼンタの最大
濃度とイエロー画像の感度変化を評価した。これらは最
大濃度の変化が少ないほど、感度変化が少ないほど感光
材料の経時での性能変化が少なく好ましい。 (色再現性の評価)試料を135サイズパトローネ形態
に加工しカメラに装填してマクベス社カラーチェッカー
チャートのレッドをマゼンタ濃度が2.0となるような
露光量で撮影し、下記の現像処理を施した後、得られた
画像の濃度を測定した。このときシアン濃度が低いほど
混色が減少していて赤の彩度が高く色再現性が良い。以
上の結果をまとめて第5表および第6表に示す。
【0136】
【表6】
【0137】
【表7】
【0138】
【表8】
【0139】中間層ユニットが1層構成である試料10
1〜104のでは、高活性な混色防止剤を使用した場合
色濁りは減少するが、粒状性改良効果が少なく、また試
料103、104では保存での感材の性能変化が大き
く、固体分散染料を添加した105ではマゼンタの感度
低下も大きく、同じ混色防止剤を使用しているにも関わ
らず色濁りも103より悪化した。これに対して中間層
を2層のユニット構成とした本発明の試料203、20
4では保存時の性能変化が少ない。染料を添加した20
5でも中間層を1層とした場合のような問題点は解決さ
れている。また試料202から206ではいずれも試料
101から105に比べて粒状性が向上している。さら
に、感光性ユニットを3層構成として低感度乳剤層の銀
/カプラー比を高くした試料302から307では粒状
性改良効果が特に大きく、色濁りと粒状性を両立できて
いる。303と304からは染料添加層の混色防止剤含
有率の低い304が保存時のマゼンタ感度変化が無い
点、および色濁りが少ない点で優れていた。これまで中
間層ユニットを複数の構成とすることは知られていた
が、本発明の如く混色防止剤を低感度乳剤層に隣接する
そうに高濃度に存在させると粒状改良効果が得られかつ
色濁りも抑えることが出来ることは知られていなかっ
た。また固体分散染料と併用した場合にも本発明の構成
は色濁り改良効果の劣化を起こすことなく、また感光材
料の経時安定性も確保することが出来た。
【0140】本実施例、および本明細書中に記載した混
色防止活性の評価にあたっては、全て下記の現像処理を
施した。処理に当たっては試料101の50%を白色光
で完全に露光したものを補充量がタンク容量の3倍にな
るまで通した後に使用した。 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第二水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前漂白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2
【0141】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 1.5 g 1.5 g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 30 g 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 20 g 炭酸カリウム 15 g 20 g 重炭酸カリウム 12 g 15 g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル −3−ピラゾリドン 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 2.5 g 1.4 g チオシアン酸カリウム 1.2 g 1.2 g ヨウ化カリウム 2.0 mg − ジエチレングリコール 13 g 15 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0142】 〔反転液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 タンク液 ・5ナトリウム塩 3.0 g に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0 g p−アミノフェノール 0.1 g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0143】 〔発色現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・5ナトリウム塩 2.0 g 2.0 g 亜硫酸ナトリウム 7.0 g 7.0 g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 36 g 臭化カリウム 1.0 g − ヨウ化カリウム 90 mg − 水酸化ナトリウム 3.0 g 3.0 g シトラジン酸 1.5 g 1.5 g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・ 1水塩 11 g 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0 g 1.0 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 11.80 12.00 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0144】 〔前漂白〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 8.0 g 8.0 g 亜硫酸ナトリウム 6.0 g 8.0 g 1−チオグリセロール 0.4 g 0.4 g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30 g 35 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 6.30 6.10 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0145】 〔漂白液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 2.0 g 4.0 g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモニウム ・2水塩 120 g 240 g 臭化カリウム 100 g 200 g 硝酸アンモニウム 10 g 20 g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 5.70 5.50 pHは硝酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0146】 〔定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 チオ硫酸アンモニウム 80 g タンク液に同じ 亜硫酸ナトリウム 5.0 g 〃 重亜硫酸ナトリウム 5.0 g 〃 水を加えて 1000ミリリットル 〃 pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。
【0147】 〔安定液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3 g 0.3 g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1 g 0.15g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH 7.0 7.0
【0148】(実施例−4) 1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作製し
た。市販のポリエチレン−2,6−ナフタレートポリマ
ー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin P.326(チ
バ・ガイギーCiba-Geigy社製)2重量部とを常法により
乾燥した後、300℃にて溶融後、T型ダイから押し出
し140℃で3.0倍の縦延伸を行い、続いて130℃
で3.0倍の横延伸を行い、さらに250℃で6秒間熱
固定して厚さ90μm のPENフィルムを得た。さら
に、その一部を直径20cmのステンレス巻き芯に巻き付
けて、110℃、48時間の熱履歴を与えた。 2)下塗層の塗設 上記支持体は、その両面にコロナ放電処理、UV放電処
理、さらにグロー放電処理、および火焔処理をした後、
それぞれの面に下記組成の下塗液を塗布して、下塗層を
延伸時高温面側に設けた。コロナ放電処理はピラーPill
ar社製ソリッドステートコロナ処理機6KVA モデルを用
い、30cm幅支持体を20m/分で処理する。このとき、
電流・電圧の読み取り値より、被処理物は0.375KV
・A・分/m2の処理がなされた。処理時の放電周波数
は、9.6KHz 、電極と誘電体ロールのギャップクリア
ランスは、1.6mmであった。又UV放電処理は、75
℃で加熱しながら放電処理した。さらにグロー放電処理
は、円柱電極で3000Wで30秒間照射した。 ゼラチン 3g 蒸留水 25ml ソジウム α−スルホ−ジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g サリチル酸 0.1 g ジアセチルセルロース 0.5 g p−クロロフェノール 0.5 g レゾルシン 0.5 g クレゾール 0.5 g (CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH2 0.2 g トリメチロールプロパンのアジリジン3倍モル付加物 0.2 g トリメチロールプロパン−トルエンジイソシアナートの3倍モル付加物 0.2 g メタノール 15ml アセトン 85ml ホルムアルデヒド 0.01g 酢酸 0.01g 濃塩酸 0.01g
【0149】3)バック層の塗設 下塗後の上記支持体の片方の面に、バック層として下記
組成の帯電防止層、磁気記録層、および滑り層を塗設し
た。 3−1)帯電防止層の塗設 3−1−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アン
チモン複合物分散液)の調製 塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し、均一溶
液を得た。この溶液に、1Nの水酸化ナトリウム水溶液
を前記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸
化第二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた
共沈澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状
沈澱を得た。
【0150】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため、沈澱に水を加え遠心
分離によって水洗した。この操作を3回繰り返し、過剰
イオンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈
澱200重量部を水1500重量部に再分散し、650
℃に加熱した焼成炉に噴霧し、青味ががった平均粒径
0.005μm の酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微
粒子粉末を得た。この微粒子粉末の比抵抗は5Ω・cmで
あった。上記の微粒子粉末40重量部と水60重量部の
混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、横
型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA.BA
CHOFENAG製)で滞留時間が30分になるまで分
散して調製した。この時の二次凝集体の平均粒径は約
0.04μm であった。
【0151】3−1−2)導電性層の塗設 下記の処方による導電性層を乾燥膜厚が0.2μm にな
るように塗布し、115℃で60秒間乾燥した。 3−1−1)で作製の導電性微粒子分散液 20重量部 ゼラチン 2重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 p−クロロフェノール 0.5重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル 0.01重量部 得られた導電性膜の抵抗は、108.0(100V) であり、優
れた帯電防止性能を有するものであった。 3−2)磁気記録層の塗設 磁性体Co- 被着γ-Fe2O3(長軸0.14μm 、単軸0.
03μm の針状、比表面積41m2/g、飽和磁化89em
u/g、表面は酸化アルミと酸化珪素でそれぞれFe2O3
2重量%で表面処理されている、保磁力930Oe、Fe+2
/Fe+3比は6/94)1100gを水220g及びポリ
(重合度16)オキシエチレンプロピルトリメトキシシ
ランのシランカップリング剤を150g添加して、オー
プンニーダーで3時間良く混練した。この粗分散した粘
性のある液を70℃で一昼夜乾燥し、水を除去した後、
110℃、1時間加熱して表面処理をした磁気粒子を作
製した。さらに以下の処方で、再びオープンニーダーに
て混練した。
【0152】 上記表面処理済み磁気粒子 1000g ジアセチルセルロース 17g メチルエチルケトン 100g シクロヘキサノン 100g さらに、以下の処方でサンドミル(1/4G)で200
rpm 、4時間微細分散した。 上記混練品 100g ジアセチルセルロース 60g メチルエチルケトン 300g シクロヘキサノン 300g さらにジアセチルセルロースと、硬化剤としてトリメチ
ロールプロパン−トルエンジイソシアナートの3倍モル
付加物をバインダーに対して20wt%添加した。得られ
た液の粘度が約80CPとなるように、等量のメチルエチ
ルケトンとシクロヘキサノンで希釈した。又、塗布は、
上記の導電性層の上にバーコーターで膜厚が1.2μm
となるように行った。磁性体の量は62mg/m2となるよ
うに塗布した。またマット剤としてシリカ粒子(0.3
μm )と研磨剤の酸化アルミ(0.5μm )をそれぞれ
10mg/m2となるように添加した。乾燥は115℃、6
分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて
115℃となっている)。X−ライトのステータスMで
ブルーフィルターを用いた時の、磁気記録層のDB の色
濃度の増加分は約0.1であった。また、磁気記録層の
飽和磁化モーメントは4.2emu/m2、保磁力923Oe、
角形比は65%であった。
【0153】3−3)滑り層の調製 下記処方液を化合物の固形分塗布量が下記のようになる
ように塗布し、110℃で5分乾燥させて滑り層を得
た。 ジアセチルセルロース 25mg/m2 C6H13CH(OH)C10H20COOC40H81 (化合物a) 6mg/m2 C50H101O(CH2CH2O)16H (化合物b) 9mg/m2 なお、化合物a/化合物b(6:9)は、キシレンとプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル(容量比1:
1)溶媒中で105℃に加熱、溶解し、この液を10倍
量のプロピレングリコールモノメチルエーテル(25
℃)に注加して微細分散液とした。さらに5倍量のアセ
トン中で希釈した後、高圧ホモジナイザー(200気
圧)で再分散し、分散物(平均粒径0.01μm )にし
てから添加して用いた。得られた滑り層の性能は、動摩
擦係数0.06(5mmφのステンレス硬球、荷重100
g、スピード6cm/minute) 、静摩擦係数0.07(ク
リップ法)であり、優れた特性を有する。また後述する
乳剤面との滑り特性も動摩擦係数0.12であった。
【0154】4)感材層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に、実施例−3
の試料301〜309と同一の各層を重層塗布し、それ
ぞれ試料401〜409とした。
【0155】試料401〜409を実施例−3と同様に
露光・現像処理したところ、実施例−3と同様、本発明
において良好な結果が得られた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にイエローカプラーを含む青感
    性ユニット、マゼンタカプラーを含む緑感性ユニット、
    シアンカプラーを含む赤感性ユニットを有するハロゲン
    化銀カラー写真感光材料において、感色性の異なるユニ
    ットの間に非発色性の中間層ユニットを有し、以下の
    A、Bの特徴を同時に有する構成を少なくとも1組有す
    るハロゲン化銀カラー写真感光材料。 A.中間層ユニットを挟んで隣接する2つの感色性の異
    なるユニットがそれぞれ感度の異なる2層以上の感光性
    乳剤層からなり、該感色性ユニットにおいて、支持体に
    近い側に同感色性のうちの最低感乳剤層を有しており、
    かつ該最低感乳剤層は他の同感色性の乳剤層よりも銀/
    カプラー比が高い。ここで銀/カプラー比とは該層に含
    有されるハロゲン化銀のモル数を該層に含有される画像
    形成カプラーのモル数で割った値を表す。 B.Aに記載の中間層ユニットが2層以上の非発色性層
    から構成されており、そのうちの支持体から最も遠い層
    の混色防止剤含有率が該中間層ユニット層中最大であ
    る。ここで混色防止剤含有率とは該層の混色防止剤の重
    量を該層のゼラチン重量で割った値を表す。
  2. 【請求項2】 請求項1のA、Bの特徴を有する構成に
    おいて支持体から遠い側に位置する感光性ユニットが感
    度の異なる3層以上の感光性乳剤層からなることを特徴
    とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 請求項1のA、Bの特徴を有する構成に
    おいて中間層ユニットのうち支持体から最も遠い層が
    2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンに対する相対
    活性1.2以上の混色防止剤を含むことを特徴とする請
    求項1または2のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】 請求項1のA、Bの特徴を有する構成に
    おいて中間層ユニット中の少なくとも1層がフィルター
    染料を有することを特徴とする請求項1乃至3のハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 フィルター染料が固体分散されたイエロ
    ー染料であることを特徴とする請求項4記載のハロゲン
    化銀カラー写真感光材料。
  6. 【請求項6】 フィルター染料が固体分散されたマゼン
    タ染料であることを特徴とする請求項4記載のハロゲン
    化銀カラー写真感光材料。
  7. 【請求項7】 固体分散されたフィルター染料の含有層
    が中間層ユニットのうち最も支持体から遠い層以外の非
    発色層であることを特徴とする請求項4乃至6のハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料。
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