JPH09230399A - 光増幅装置 - Google Patents
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Abstract
距離の拡大を可能にしたErドープ光ファイバ型の光増幅
装置を提供する。 【解決手段】 励起光源8として1530nm帯の光源を用い
て信号光をErドープ光ファイバ7で増幅するErドープ光
ファイバ型の光増幅装置1において、1530nm帯の励起光
は1430nm〜1450nm帯のラマン増幅光源9によって光ファ
イバ5を伝送中にラマン増幅されて励起光源として信号
光を増幅する。
Description
用される光増幅装置に関するもので、特に遠隔励起方式
のErドープ光ファイバ型の光増幅装置に関するものであ
る。
装置として、励起光源を海底に沈めることなく光の増幅
を行うことができる遠隔励起方式の光増幅装置が提案さ
れている。Erドープ光ファイバ型の光増幅装置の励起光
としては980nm 帯と1480nm帯が一般的に用いられている
が、上記の遠隔励起方式の場合は光伝送路中での損失が
小さい1480nm帯の励起光源が用いられる。
海底に沈める必要がないという利点を有しているもの
の、励起光が光伝送路を伝搬するとき光伝送路中の損失
によって減少するので、光増幅装置に到達するまでに励
起光パワーが減少するという欠点を持っている。このた
めErドープ光ファイバを光増幅装置として作用するため
には、励起光源とErドープ光ファイバ間の距離を短くし
てErドープ光ファイバに到達できる励起光パワーを確保
する必要があり、伝送距離の長尺化の妨げになってい
た。
分波器を用いて励起光パワーを合成し、大きな励起光パ
ワーを送り出すことによって励起光源とErドープ光ファ
イバ間の距離を延ばしている。しかし、この方法では最
大4個しか偏波合波器や光合波分波器で励起光源となる
半導体レーザを用いることができず、より大きな励起光
パワーを得る手段が求められている。
ーを増大させることによって伝送距離の拡大を可能にし
たErドープ光ファイバ型の光増幅装置を提供することを
目的とするものである。
決するために以下のような手段を有している。
起光源として1530nm帯の光源を用いて信号光をErドープ
光ファイバで増幅するErドープ光ファイバ型の光増幅装
置において、前記1530nm帯の励起光は1430nm〜1450nm帯
のラマン増幅光源によって光ファイバを伝送中にラマン
増幅されて励起光源として信号光を増幅することを特徴
とする。
30nm帯の励起光源は分散シフト光ファイバを伝送中に14
30nm〜1450nm帯のラマン増幅光源によってラマン増幅さ
れることを特徴とする。
号光は波長が1550nm〜1570nm帯であることを特徴とす
る。
号光は波長が1460nm〜1480nm帯のラマン増幅光源によっ
て光ファイバを伝送中にラマン増幅されることを特徴と
する。
励起光源として伝送損失が小さい1530nm帯の光源を用い
るので励起光がErドープ光ファイバに到達するまでの距
離を長くすることができることに加え、1530nm帯の励起
光が光ファイバを伝送中に1430nm〜1450nm帯のラマン増
幅光源によってラマン増幅されるので、励起光パワーが
光ファイバを伝送中に減少するのを補填することがで
き、励起光がErドープ光ファイバに到達するまでの距離
をより長くすることが可能となる。
1530nm帯の励起光源をラマン増幅する光ファイバとして
ラマン増幅しやすい分散シフト光ファイバが用いられる
ので、ラマン増幅の効果がより大きくなり、励起光がEr
ドープ光ファイバに到達するまでの距離をさらにより長
くすることが可能となる。
0nm と1480nmの他に1530nmがあることが知られている。
図5は波長が1530nmの光源を励起光としたときのErドー
プ光ファイバの利得の波長特性を示すものである。図5
は入射信号光強度−35dBm、励起光強度40mWの
ときの結果である。本発明はErドープ光ファイバの励起
光として光伝送路中の損失が最も小さい波長が1530nm近
傍の光を用いたものである。
30nm〜1450nmの光源を用いてラマン増幅することによっ
て光伝送路での1530nmの励起光の損失を補填するもので
ある。
信号光は波長が1550nm〜1570nm帯であるので、1530nm近
傍の励起光によって増幅されるとともに1550nm〜1570nm
帯の信号光も1450nmの光によってラマン増幅されるので
光増幅装置の利得特性が向上する。
信号光は波長が1460nm〜1480nm帯のラマン増幅光源によ
って光ファイバを伝送中に直接ラマン増幅されるので、
光増幅装置の利得特性がさらに向上する。
の形態により詳細に説明する。図1は、本発明の光増幅
装置の一実施の形態の基本的な構成を示すものである。
図1に示すように、光増幅装置1は、信号光入力光ファ
イバ2、光合波分波器3、光合波分波器4、分散シフト
光ファイバ5、バンドパスフィルタ6およびErをドープ
したErイオンドープ光ファイバ7がこの順で接続させて
いる。また、光合波分波器3の入力ポート3bには励起
光源8および光合波分波器4の入力ポート4bにはラマ
ン増幅光源9が接続されている。光合波分波器3は、入
力ポート3aは1550nm付近のみ、入力ポート3bは1530
nm付近のみ、および出力ポート3cは1550nm付近と1530
nm付近の両方の波長を透過させる特性を持った光合波分
波器である。
は1550nm付近のみ、入力ポート4bは1430nm付近のみ、
および出力ポート4cは1550nm付近から1430nm付近の波
長を透過させる特性を持った光合波分波器である。光合
波分波器4とErイオンドープ光ファイバ7を結ぶ分散シ
フト光ファイバ5は、コア径が通常の光ファイバより小
さいのでラマン増幅が起こり易いく、分散シフト光ファ
イバ5を伝送中に1530nm付近の光が1430nmのラマン増幅
光源9の励起光によってラマン増幅される。
1530nm付近の励起光源8の光が1430nmのラマン増幅光源
9の励起光によってラマン増幅された状態とラマン増幅
されない状態を示すスペクトラム波形である。図2
(イ)は、図1のA点すなわち分散シフト光ファイバ5
を透過する前の1530nm付近の光のスペクトラム波形であ
る。図2(ロ)は、図1のB点すなわち分散シフト光フ
ァイバ5を透過後の1430nmの励起光がない状態の1530nm
付近の光のスペクトラム波形である。図2(ハ)は、図
1のB点すなわち分散シフト光ファイバ5を透過後の14
30nmの励起光を1530nm付近の光と同時に透過させたスペ
クトラム波形である。図2から、1430nmの励起光を同時
に分散シフト光ファイバ5に透過させた場合にはラマン
増幅によって1530nm付近の光強度が増幅されていること
がわかる。図2においては、1430nmの励起光強度が23
0mW、分散シフト光ファイバ5の長さが40kmのと
き1530nm付近の光強度はラマン増幅によって約5.5d
B増幅された。これはラマン増幅がない場合に対してラ
マン増幅がある場合に約5.5dBの利得があったとい
うことになる。
起光に起因するラマン増幅によって約10.4dB利得
が得られた。分散シフト光ファイバ5を透過した1430nm
の励起光は1500nm以下の波長をカットするバンドパスフ
ィルタ6でカットされ、ラマン増幅された1530nmの励起
光以上の光がErドープ光ファイバ7に入射され信号光
(波長1554nm)を励起する。
ン増幅されるのでErドープ光ファイバ7と励起光源8の
距離が拡大してもErドープ光ファイバ7が光増幅器とし
て作用するのに十分な励起光出力がErドープ光ファイバ
7に到達できるので。励起光および信号光の伝送距離の
拡大が可能になった。図3は、1530nm帯の励起光源とし
てErドープ光ファイバの自然放出光を用いたときの遠隔
励起方式の光増幅装置の具体的な構成を示す構成図であ
る。1530nm帯の励起光源8は、Erドープ光ファイバ8a
の自然放出光をバンドパスフィルタ8bで1530nm付近の
み透過させ、その透過した光をErドープ光ファイバ8c
で増幅したもので、Erドープ光ファイバ8cで増幅した
後に光合波分波器3に入力して信号光に合波している。
9としては、波長が1435nmの光源9aと波長が1450nmの
光源9bをそれぞれ2個づつ用いてそれらを偏波合波器
9c、9dで合波する。偏波合波器9cおよび偏波合波
器9dで合波された波長が1430nmの光と波長が1450nmの
光は光合波分波器9eで合波して光合波分波器4に入力
して分散シフト光ファイバ5に出力される。図3の光増
幅装置の動作については、図1に示した光増幅装置と同
様につき詳細な説明は省略する。
プ光ファイバの自然放出光を用いたときの遠隔励起方式
の光増幅装置の他の具体的な構成を示す構成図である。
1530nm帯の励起光源8は、Erドープ光ファイバ8aの自
然放出光をバンドパスフィルタ8bで1530nm付近のみ透
過させ、その透過した光をErドープ光ファイバ8cで増
幅したもので、Erドープ光ファイバ8cで増幅した後に
光合波分波器3に入力して信号光に合波している。
の光源9fを2個用いてそれらを偏波合波器9hで合波
するとともに、波長が1470nmの光源9gを2個用いてそ
れらを偏波合波器9iで合波する。偏波合波器9hおよ
び偏波合波器9iで合波された波長が1440nmの光と波長
が1470nmの光は光合波分波器9jで合波して光合波分波
器4に入力して分散シフト光ファイバ5に出力される。
の光は1530nm帯の励起光源8の伝送路での損失を補填す
るために、励起光源8をラマン増幅させることを目的と
したものである。光合波分波器4に入力された波長が14
70nmの光は1550nm帯の信号光の伝送路での損失を補填す
るために、信号光をラマン増幅させることを目的とした
ものである。すなわち、波長が1460nm〜1480nmである信
号光ラマン増幅用励起光源9gを用いて信号光をラマン
増幅し、更に波長が1430nm〜1450nmである励起光ラマン
増幅用励起光源9fを用いることによってErドープ光フ
ァイバ7に到達でき信号光励起光強度を増加させる。そ
の結果光増幅装置の利得特性が向上して励起光および信
号光の伝送距離の拡大が可能になった。
光増幅装置によれば、励起光源として伝送損失が小さい
1530nm帯の光源を用いるので励起光がErドープ光ファイ
バに到達するまでの距離を長くすることができることに
加え、1530nm帯の励起光が光ファイバを伝送中に1430nm
〜1450nm帯のラマン増幅光源によってラマン増幅される
ので、励起光パワーが光ファイバを伝送中に減少するの
を補填することができ、励起光がErドープ光ファイバに
到達するまでの距離をより長くすることが可能となる。
1530nm帯の励起光源をラマン増幅する光ファイバとして
ラマン増幅しやすい分散シフト光ファイバが用いられる
ので、ラマン増幅の効果がより大きくなり、励起光をEr
ドープ光ファイバに到達するまでの距離をさらにより長
くすることが可能となる。
図である。
起光のスペクトラム波形図である。
の具体例を示す構成図である。
の他の具体例を示す構成図である。
ープ光ファイバの利得の波長特性を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 励起光源として1530nm帯の光源を用いて
信号光をErドープ光ファイバで増幅するErドープ光ファ
イバ型の光増幅装置において、前記1530nm帯の励起光は
1430nm〜1450nm帯のラマン増幅光源によって光ファイバ
を伝送中にラマン増幅されて励起光源として信号光を増
幅することを特徴とするErドープ光ファイバ型の光増幅
装置。 - 【請求項2】 1530nm帯の励起光源は分散シフト光ファ
イバを伝送中に1430nm〜1450nm帯のラマン増幅光源によ
ってラマン増幅されることを特徴とする請求項1に記載
の光増幅装置。 - 【請求項3】 信号光は波長が1550nm〜1570nm帯である
ことを特徴とする請求項1および請求項2に記載の光増
幅装置。 - 【請求項4】 信号光は波長が1460nm〜1480nm帯のラマ
ン増幅光源によって光ファイバを伝送中にラマン増幅さ
れることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の
光増幅装置。
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JP3403288B2 JP3403288B2 (ja) | 2003-05-06 |
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Family Applications (1)
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