JPH09229458A - 空気調和機のアドレス設定方法および空気調和機 - Google Patents

空気調和機のアドレス設定方法および空気調和機

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JPH09229458A
JPH09229458A JP8063822A JP6382296A JPH09229458A JP H09229458 A JPH09229458 A JP H09229458A JP 8063822 A JP8063822 A JP 8063822A JP 6382296 A JP6382296 A JP 6382296A JP H09229458 A JPH09229458 A JP H09229458A
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達也 谷
Hiroshi Yatougo
裕志 八藤後
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浩一 青石
Hirotaka Murata
博孝 村田
Koichi Matsumoto
公一 松本
Isao Arai
功 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチシステム型の空気調和機において、各
室内機の識別アドレスの自動設定が可能なアドレス設定
方法および空気調和機、並びに室内機の接続状態を確実
に検出可能な接続検出方法を提供する。 【解決手段】 室外機100に設けられた複数の冷媒配
管接続口23a〜23cのそれぞれに複数の室内機10
1が接続された空気調和機において、各冷媒配管接続口
23a〜23cごとに選択的に冷媒を供給して、各室内
機に設けられた熱交換器2a〜2cの温度を検出し、こ
の検出温度が所定温度変化した熱交換器に対応する室内
機を前記冷媒を供給した冷媒配管接続口に接続された室
内機として認識し当該室内機に固有の識別アドレスを設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の室外機に複
数の室内機が接続される空気調和機に係り、特に、各室
内機への冷媒配管の接続状態を識別し、さらに各室内機
に対する識別アドレスを自動設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1台の室外機に対して複数台の
室内機を接続してなるマルチシステム型の空気調和機が
知られている。この種の空気調和機において、室外機に
は複数の冷媒配管(液管およびガス管)接続用の複数
(例えば、4個)の接続口(ジョイント)が設けられて
おり、これらの各配管接続口に一対一で室内機が接続さ
れいる。
【0003】このような空気調和機の運転を円滑に制御
するためには、室外機において室外機側の配管接続口と
室内機との接続対応関係が明確にされていなければなら
ない。そのため、従来は、空気調和機の設置時に、施工
者が室外機内の制御基板に設けられたアドレス設定スイ
ッチを手動操作して設定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よるアドレス設定では設定ミスが発生する場合があり、
誤って設定された場合は空気調和機の運転が不可能にな
る場合があるため、正確かつ自動的に設定する方法が望
まれていた。
【0005】一方、室外機に設けられている接続口の数
を超えて室内機を接続するために、室外機と室外機との
間に配設される冷媒配管に複数の接続口を有する分岐キ
ットを介在させたシステムがある。このような分岐キッ
トを用いた空気調和機では、冷媒配管のアドレス設定は
さらに複雑なものとなり、設定ミスが発生しやすいもの
となる。
【0006】また、アドレス設定以前の問題として、接
続口への配管の接続間違いが起こる場合があり、より確
実に接続状態を検出する手段が要請される。
【0007】本発明の目的は、各室内機の識別アドレス
の自動設定が可能なアドレス設定方法並びに室内機の接
続状態を確実に検出可能な接続検出方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、室外機と、この室外機に
設けられた複数の冷媒配管接続口のそれぞれに接続され
た複数の室内機とを有する空気調和機のアドレス設定方
法において、前記各冷媒配管接続口ごとに選択的に冷媒
を供給した際に、前記各室内機に設けられた熱交換器の
温度を検出し、この温度に予め定めた変化が得られた熱
交換器に対応する室内機を前記冷媒を供給した冷媒配管
接続口に接続された室内機として認識し当該室内機に固
有の識別アドレスを設定するよう構成される。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、各冷
媒配管接続口ごとに選択的に(択一的に)冷媒を供給す
ることにより、冷媒が供給された室内機の熱交換器に温
度変化が生じる。この熱交換器の温度を検出し、その検
出温度が所定温度変化した熱交換器に対応する室内機が
冷媒を供給した冷媒配管接続口に接続されたものである
と認識し、当該室内機に固有の識別アドレスが自動的に
設定される。
【0010】請求項2に記載の発明は、室外機と、この
室外機に設けられた複数の冷媒配管接続口のそれぞれに
接続された複数の室内機とを有する空気調和機のアドレ
ス設定方法において、前記複数の室内機の冷媒回路内の
冷媒を室外機側に回収したのち、前記各冷媒配管接続口
ごとに選択的に冷媒を、前記各室内機に設けられた熱交
換器の温度を検出し、この検出温度が所定温度変化した
熱交換器に対応する室内機を前記冷媒を供給した冷媒配
管接続口に接続された室内機として認識し当該室内機に
固有の識別アドレスを設定するよう構成される。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、識別
アドレスの設定に先だって、複数の室内機の冷媒回路内
の冷媒を室内機側に回収するため、各室内機の熱交換器
は一律に周囲温度となって各熱交換器相互間の温度差が
なくなるので、各冷媒配管接続口ごとに選択的に(択一
的に)冷媒を供給して複数ある室内機の熱交換器の温度
変化をより正確に検出することができる。そして、検出
温度が所定温度変化した熱交換器に対応する室内機が冷
媒を供給した冷媒配管接続口に接続されたものであると
認識し、当該室内機に固有の識別アドレスが自動的に設
定される。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の空気調和機のアドレス設定方法において、前記複数の
室外機のいずれかまたは全部が冷媒配管をさらに複数に
分岐するための分岐キットを介して前記冷媒配管接続口
に接続されて構成される。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、分岐
キットを用いて複数の室外機を接続した空気調和機にお
いても、各熱交換器温度センサからの温度検出値に基づ
いて当該温度検出値が所定温度変化したか否かを検出
し、所定温度変化した熱交換器を有する室内機を前記冷
媒を供給した冷媒配管接続口に接続された室内機として
認識し当該室内機に固有の識別アドレスを設定すること
ができる。請求項4に記載の発明は、室外機に設けられ
た複数の冷媒配管接続口のそれぞれに複数の室内機が接
続された空気調和機の接続検出方法において、前記複数
の室内機の冷媒回路内の冷媒を室内機側に回収したの
ち、前記各冷媒配管接続口ごとに選択的に冷媒を、前記
各室内機に設けられた熱交換器の温度を検出し、この検
出温度が所定温度変化したか否かを判断して前記冷媒配
管接続口への接続の有無を検出するよう構成される。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、配管
口への配管の状態の検出に先だって、複数の室内機の冷
媒回路内の冷媒を室内機側に回収するため、各室内機の
熱交換器は一律に周囲温度となって各熱交換器相互間の
温度差がなくなるので、各冷媒配管接続口ごとに選択的
に(択一的に)冷媒を供給して複数ある室内機の熱交換
器の温度変化を検出する場合に、熱交換器相互間の温度
差をより正確に検出することができる。そして、この熱
交換器の温度を検出し、その検出温度が所定温度変化し
たか否かを検出することにより、冷媒を供給した配管接
続口に配管がなされているかを検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0016】(I) 空気調和機の構成 図1に、本発明が適用される空気調和機の実施の形態を
示す。
【0017】室外機100には、接続配管(液管)28
a〜28cおよび接続配管(ガス管)29a〜29cを
介して室内機群101が接続されている。この空気調和
機は冷房および暖房運転が可能であり、図1において、
冷房時の冷媒の流れを実線で示し、暖房時の冷媒の流れ
を破線で示す。
【0018】冷房時において、冷媒は、コンプレッサ
3、マフラ4、四方弁5、室外熱交換器6、モジュレー
タ7、モジュレータ8、ストレーナ9、主冷凍回路の冷
媒制御用電動膨張弁10を出た後、三つの回路に分流さ
れる。各分流回路のそれぞれには、冷媒制御用電動膨張
弁11a〜11cが設けられ、冷媒はストレーナ12a
〜12c、液管側接続口23a〜23c、接続配管28
a〜28cを介して室内熱交換器2a〜2cに送られ
る。室内熱交換器2a〜2cを出た冷媒は、接続配管2
9a〜29cを介してガス管側接続口27a〜27cに
戻り、マフラ13、四方弁5、アキュームレータ14、
15を経てコンプレッサ3に戻る。
【0019】一方、暖房時において、冷媒は上述の冷房
時と逆の経路で循環するので、破線で矢印を示し、その
詳細は省略する。なお、16は除霜用の電磁開閉弁で、
室外熱交換器6に着霜始まった際または着霜しそうな際
にコンプレッサ3から吐出された暖気ガス冷媒の一部を
室外熱交換器6に与え、除霜または着霜の防止を行うた
めのものである。
【0020】液管28a〜28c側の分流回路のそれぞ
れには、分流液管温度センサ18a〜18cが取り付け
られている。同様に、ガス管側の分流回路のそれぞれに
は、分流ガス管温度センサ19a〜19cが取り付けら
れている。コンプレッサ3の吐出側にはコンプレッサ吐
出温度センサ20が取り付けられている。さらに、室外
熱交換器6には室外熱交換器温度センサ21が設けら
れ、また室外熱交換器6の風上側に外気温度センサ22
が取り付けられている。
【0021】室外機100はマイクロコンピュータ17
を内蔵しており、このマイクロコンピュータ17は上記
各温度センサ18a〜18c、19a〜19c、20、
21、および22からの温度検出信号を受け、予め格納
された制御プログラムに従って室外機100の制御を行
う。この室外機側マイクロコンピュータ17と後述の各
室内機マイクロコンピュータ27a〜27eとは通信線
(図示せず)により結ばれ、温度データ、コンプレッサ
周波数データ等の通信を行っている。
【0022】また、マイクロコンピュータ17は、コン
プレッサ吐出温度センサ20、分流液管温度センサ18
a〜18c及び分流ガス管温度センサ19a〜19cか
らの温度検出信号に基づいて冷媒制御用電動膨張弁11
a〜11cの弁開度の演算を行う。
【0023】冷媒制御用電動膨張弁11a〜11cは、
付属するステッピングモータにより弁開度が調整される
構造になっており、マイクロコンピュータ17による演
算結果から、マイクロコンピュータ17が各冷媒制御用
電動膨張弁11a〜11cのステップモータにステップ
数信号を出力することで、主回路及び分流回路の冷媒制
御が行われる。これらの冷媒制御用電動膨張弁11a〜
11cは、511ステップで全開まで動作し、マイクロ
コンピュータ17からは1ステップ単位の分解能で弁開
度制御信号が出力される。
【0024】室内機群101は、この実施の形態では、
3台の室内機で構成され、各室内機のそれぞれは室内熱
交換器2a〜2cを有している。なお、図示してない
が、送風ファンを有しており、室内機自体の基本的構造
は一般的なものであってよい。
【0025】各室内熱交換器2a〜2cには、熱交換器
温度センサ24a〜24eおよびその空気吸込口に室内
吸込空気温度センサ25a〜25eが取り付けられてい
る。
【0026】各室内機にはマイクロコンピュータ26a
〜26cが内蔵されており、各マイクロコンピュータ2
6a〜26cは熱交換器温度センサ24a〜24eおよ
び室内吸込空気温度センサ25a〜25eからの温度検
出信号に基づいて送風量等の演算および制御を実行し、
また、図示しない通信回線を介して室外機側マイクロコ
ンピュータ17との間で必要なデータの交信を行う。
【0027】以上の構成において、上記空気調和機を設
置する際には、室外機100と各室内機の室内熱交換器
2a〜2cとの間に接続管28a〜28cおよび29a
〜29cを配管するのであるが、室内機が複数あるの
で、どの接続口23a〜23c、27a〜27cにどの
室内外機が接続されたかをマイクロコンピュータ17が
認識している必要がある。その認識のために、各室内機
に識別アドレスを設定する。
【0028】この実施の形態では、運転時の室内熱交換
器2a〜2cの温度変化を利用して、識別アドレスの設
定を自動的に行う例を開示する。なお、室内熱交換器2
a〜2cの温度変化は運転モードによって異なり、冷房
運転では温度低下、暖房運転では温度上昇の態様で現れ
る。いずれの温度変化の態様であっても本発明の適用は
可能であるが、この実施の形態では「冷房運転時の温度
低下」を利用して接続状態を検出し、識別アドレスの設
定を行う例を以下説明する。
【0029】この実施の形態における接続関係の検出、
判断およびアドレス設定は、マイクロコンピュータ17
内のROMあるいはEEPROM等のメモリに予め格納
されたアドレス設定プログラムに従って実行される。
【0030】図4に、本発明に係るアドレス設定プログ
ラムのアルゴリズムを示す。以下、ステップ順に説明す
る。
【0031】[ステップS1:アドレス設定開始]ま
ず、室外機マイクロコンピュータ17は、接続されたす
べての室内機のマイクロコンピュータ26a〜26c
に、アドレス設定開始の信号を送信する。
【0032】[ステップS2:冷房運転モード設定]ア
ドレス開始信号を受信した各室内機マイクロコンピュー
タ26a〜26cは、風量「強」、フラップ「自動」で
「冷房運転」を開始する。
【0033】[ステップS3:ポンプダウン]このと
き、室外機マイクロコンピュータ17はすべての電動膨
張弁11a〜11cを閉じ、コンプレッサ3を起動す
る。その結果、各室内熱交換器2a〜2cおよび、室内
機側配管内の冷媒が室外機側に回収される。この運転は
ポンプダウンと呼ばれる。冷媒の回収には時間が必要な
ので、次のステップS4にて、必要な時間をカウントす
る。
【0034】[ステップS4:ポンプダウン完了タイ
マ]ポンプダウンに必要な時間(例えば、90秒)に達
すると、次のステップS5に進む。
【0035】[ステップS5:コンプレッサ OFF]
規定時間に達すると、コンプレッサ3はOFFとなり、
ポンプダウンは完了する。このようにポンプダウンによ
って冷媒が回収されるので、各室内熱交換器2a〜2c
は相互に温度差がなくなり、一律に周囲温度と同等の温
度になる。このことは、後述する温度検出の判断の際の
温度条件の均一化に寄与することになる。
【0036】[ステップS6:温度データ入力]次に、
室外機マイクロコンピュータ17は、各室内機の熱交換
器温度センサ24a〜24cのイニシャル熱交換器温
度、および分流液管温度センサ18a〜18cのイニシ
ャル温度TP1を読み込み、内部メモリに記憶する。
【0037】ただし、このとき熱交換器温度センサ24
a〜24cの検出温度と室外機の液管側接続口23a〜
23cとの対応関係は判別できてはいない。
【0038】[ステップS7:弁の制御]次に、アドレ
スを設定しようとする接続口(例えば、23a)に該当
する分流回路の電動弁(例えば、11a)を開くととも
に他の電動弁(例えば、11b、11c)を閉じ、電動
膨張弁9を開き、四方弁5を冷房側に設定し、コンプレ
ッサ3を起動して所定の周波数で運転する。この動作に
よって、冷媒は開かれた電動弁(11a)に対応する分
流回路に循環し、対応する室内熱交換器(2a)の温度
が他の熱交換器(11b、11c)よりも低下すること
になる。
【0039】[ステップS8:液管温度の検出による配
管接続の確認]室内熱交換器温度の温度変化の検出に先
立って、まず、該当する接続口(23a)に配管が行わ
れているか否かを確認する。すなわち、この時点での液
管温度センサ18aの検出温度TP2を読み込み、ステ
ップS6で読み込んだ検出温度TP1との差温度ΔTP
A(=TP1ーTP2)が所定温度以下であるか否か、
を検出し、従って、アドレスを設定しようとする接続口
(23a)に該当する液管の温度が低下したか否かによ
って、冷媒が流れたか否かを確認することができる。
【0040】このステップS8での判断がNOである場
合、温度が低下しないということであり、当該接続口
(23)には配管されていない可能性がある。その確認
のために、ステップS11において、所定時間(例え
ば、120秒)カウントし、この時間が経過したとき
は、当該接続口(23)に配管されていないものとみな
し、ステップS12において、空きアドレスとして登録
(記憶)する。
【0041】一方、このステップS8での判断がYES
である場合、温度が低下したいということであり、当該
接続口(23)に配管がなされていることがわかる。こ
の場合には、次のステップS9に進む。
【0042】[ステップS9:室内熱交換器温度の温度
変化の検出]このステップS9では、室内熱交換器温度
センサ24から得られる温度検出値のうち、最も低い温
度TMINと他の室内熱交換器の温度検出値との差ΔT
ICが5℃以上であり、かつ、温度検出値のうちの最も
低い温度TMINと当該室内熱交換器のイニシャル熱交
換器温度(ステップS6)との温度差ΔTIC(MI
N)が5℃以上の場合(YES)に、当該熱交換器(2
a)を有する室内機を当該アドレスを設定しようとする
接続口(23a)に接続された室内機とし、識別アドレ
ス「A」として登録するため、処理はステップS10に
進む。
【0043】一方、このステップS9の判断結果がNO
である場合は、処理がステップS13にジャンプする。
【0044】[ステップS10:接続室内機の識別アド
レス設定]ステップS9にて、認識された室内機のアド
レス「A」は、マイクロコンピュータ17のメモリに記
憶される。
【0045】[ステップS13:アドレス設定の確認]
ステップS9の判断結果が所定時間(例えば、15分)
を経過して、なお、NOである場合は、ステップS14
においてアドレスレス設定が失敗であるとして処理を終
了する。
【0046】[ステップS15:設定台数カウンタ]以
下同様に、ステップS6〜S15の処理を順次接続口2
3a〜23cについて行い、アドレス設定記憶台数と室
内機の接続台数とを比較演算し、両台数が一致するまで
各室内機に識別アドレスを設定し、同数になった時点で
一連の処理を終了する。
【0047】(III) 室内機の識別アドレスの設定方法2 このアドレス設定方法2は、周囲温度の影響により、熱
交換器温度センサ24および分流駅管温度センサ18の
温度低下を明確に検出できない場合の補完の方法を開示
する。
【0048】周囲温度の影響により温度低下を検出でき
ない場合とは、例えば冬場等の外気温度が低い場合であ
る。すなわち、上述したアドレス設定方法1は、ステッ
プS6において、イニシャル熱交換器温度およびイニシ
ャル液管温度を求め、ステップS8および9において温
度差を求めるものであるが、冷媒回収後のイニシャル熱
交換器温度およびイニシャル液管温度は周囲温度に近い
温度になり、冬場のような元々低い外気温度の場合に
は、冷房運転による温度低下が不十分となることが起こ
りうるからである。
【0049】そこで、この週温度の影響を少なくするた
めに、室外機100の外気温度センサ22によりステッ
プS7におけるコンプレッサ3の運転周波数を決定する
ようにする。
【0050】また、コンプレッサ3は常に同一機種の空
気調和機に搭載されるとは限らないし、同様な空気調和
機であっても異なる能力のコンプレッサが用いられるこ
とがある。そこで、異なる能力のコンプレッサ(もしく
は室外機)に対して本発明のアドレス設定方法を適用で
きるように、汎用性をもたせることが好ましい。
【0051】以上のことを考慮して、ステップS6での
コンプレッサ3の運転周波数は、「外気温度」と「コン
プレッサの能力」を加味して、次式で決定することがで
きる。 運転周波数=20+(コンプレッサ 能力係数)×(外
気温度−10) ここに、外気温度は外気温度センサ22の検出値であ
り、コンプレッサの能力係数は図3に示す値を対応する
能力にあわせて適宜選択し設定することにより円滑なア
ドレス設定が可能となる。
【0052】(VI)その他の実施の形態 以上の例は、一台の室外機100に3台の室内機を含む
室内機群101を接続した空気調和機について説明した
が、空調負荷の規模あるいは室外機の能力の余裕等の事
情により、接続口23の数よりさらに多くの室内機を接
続する場合がある。そのような室外機の増設に際して
は、分岐キットが用いられる。
【0053】図2に、分岐キット30を用いた空気調和
機の例を示す。分岐キット30は、一つの接続口(図2
では、23c)をさらに複数に分岐するためのキットで
あり、外付けあるいは追加される装置部品である。
【0054】分岐キット内には、室外機内の接続口の周
辺の構成と同様に構成されており、分流電動弁31a〜
31c、液管温度センサ32a〜32c、ガス管温度セ
ンサ33a〜33c、ストレーナ35を含んでいる。
【0055】このような冷媒回路を有するマルチシステ
ム型の空気調和機に対しても本発明の識別アドレス設定
方法の適用が可能である。すなわち、この場合は、分岐
キット30を見かけ上一つの室内機と同等に扱い、分岐
キット30内の分流状態については考慮しないこととす
る。そして分岐キット30内の接続状態については、当
該分岐キット30内に内蔵されるマイクロコンピュータ
34により図2に示すアルゴリズムを適用して当該分岐
キット30内おいて単独もしくは独立して接続関係の確
認判断、およびアドレス設定を行うことができる。この
ように分岐キット単独でアドレス設定が可能となるの
で、室外機100側のマイクロコンピュータ17の負担
が軽減される。
【0056】
【発明の効果】以上の通り、請求項1に記載の発明によ
れば、熱交換器の温度変化を検出し、その温度変化に基
づいて、各室内機に固有の識別アドレスを正確かつ自動
的に設定することができる。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、識別アド
レスの設定に先だって、複数の室内機の冷媒回路内の冷
媒を室内機側に回収するため、各室内機の熱交換器は一
律に周囲温度となって各熱交換器相互間の温度差がなく
なるので、各冷媒配管接続口ごとに選択的に(択一的
に)冷媒を供給して複数ある室内機の熱交換器の温度変
化をより正確に検出することができる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、分岐キッ
トを用いて複数の室外機を接続した空気調和機において
も、各熱交換器温度センサからの温度検出値に基づいて
当該温度検出値が所定温度変化したか否かを検出し、所
定温度変化した熱交換器を有する室内機を前記冷媒を供
給した冷媒配管接続口に接続された室内機として認識し
当該室内機に固有の識別アドレスを自動的かつ正確に設
定することができる。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、配管口へ
の配管の状態の検出に先だって、複数の室内機の冷媒回
路内の冷媒を室内機側に回収するため、室内機の熱交換
器の温度変化を検出する場合に、熱交換器相互間の温度
差をより正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の冷媒回路の回路図で
ある。
【図2】本発明に係るその他の実施の形態を示す冷媒回
路図である。
【図3】コンプレッサの能力係数の説明図である。
【図4】本発明に係る空気調和機の室内機のアドレス設
定アルゴリズムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 室外機、 101 室内機群 2a〜2c 室内機熱交換器 3 コンプレッサ 4 マフラ 5 四方弁 6 室外熱交換器 7 モジュレータ 8 ストレーナ 9 主冷凍回路の冷媒制御用電動膨張弁 10 ストレーナ 11a〜11c 分流回路の冷媒制御用電動膨張弁 12a〜12c 分流回路のストレーナ 13 マフラ 14 アキュームレータ 15 アキュームレータ 16 除霜用電磁開閉弁 17 マイクロコンピュータ 18a〜18c 分流液管温度センサ 19a〜19c 分流ガス管温度センサ 20 コンプレッサ吐出温度センサ 21 室外熱交換器温度センサ 22 外気温度センサ 23a〜23c 液管側接続口 24a〜24c 熱交換器温度センサ 25a〜25e 室内吸込空気温度センサ 26a〜26e 室内機マイクロコンピュータ 27a〜27c ガス管側接続口 28a〜28c 接続配管 29a〜29c 接続配管 30 分流キット 31a〜31c 分流回路用電動膨張弁 32c〜32e 液管温度センサ 33c〜33e 分流ガス管温度センサ 34 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青石 浩一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村田 博孝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 公一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新井 功 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機と、この室外機に設けられた複数
    の冷媒配管接続口のそれぞれに接続された複数の室内機
    とを有する空気調和機のアドレス設定方法において、 前記各冷媒配管接続口ごとに選択的に冷媒を供給した際
    に、前記各室内機に設けられた熱交換器の温度を検出
    し、この温度に予め定めた変化が得られた熱交換器に対
    応する室内機を前記冷媒を供給した冷媒配管接続口に接
    続された室内機として認識し当該室内機に固有の識別ア
    ドレスを設定することを特徴とする空気調和機のアドレ
    ス設定方法。
  2. 【請求項2】 室外機と、この室外機に設けられた複数
    の冷媒配管接続口のそれぞれに接続された複数の室内機
    とを有する空気調和機のアドレス設定方法において、 前記複数の室内機の冷媒回路内の冷媒を室外機側に回収
    したのち、前記各冷媒配管接続口ごとに選択的に冷媒を
    供給した際に、前記各室内機に設けられた熱交換器の温
    度を検出し、この検出温度が所定温度変化した熱交換器
    に対応する室内機を前記冷媒を供給した冷媒配管接続口
    に接続された室内機として認識し当該室内機に固有の識
    別アドレスを設定することを特徴とする空気調和機のア
    ドレス設定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気調和機のアドレス
    設定方法において、前記複数の室外機のいずれかまたは
    全部が冷媒配管をさらに複数に分岐するための分岐キッ
    トを介して前記冷媒配管接続口に接続されていることを
    特徴とする空気調和機のアドレス設定方法。
  4. 【請求項4】 室外機に設けられた複数の冷媒配管接続
    口のそれぞれに複数の室内機が接続された空気調和機の
    接続検出方法において、 前記複数の室内機の冷媒回路内の冷媒を室内機側に回収
    したのち、前記各冷媒配管接続口ごとに選択的に冷媒を
    供給た際に、前記各室内機に設けられた熱交換器の温度
    を検出し、この検出温度が所定温度変化したか否かを判
    断して前記冷媒配管接続口への接続の有無を検出するこ
    とを特徴とする空気調和機の接続検出方法。
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